JPH0310322B2 - - Google Patents

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JPH0310322B2
JPH0310322B2 JP15744283A JP15744283A JPH0310322B2 JP H0310322 B2 JPH0310322 B2 JP H0310322B2 JP 15744283 A JP15744283 A JP 15744283A JP 15744283 A JP15744283 A JP 15744283A JP H0310322 B2 JPH0310322 B2 JP H0310322B2
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JP
Japan
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water
cosmetic
sheet
soluble
bag
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JP15744283A
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Kenji Nakamura
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、化粧用材に関する。より詳しく述べ
れば、本発明は、水、化粧水または乳液等と混ぜ
て顔等に用いる化粧料を、粉体または粉体等と水
分を含まない状態(この状態を本発明では非含水
状態と呼ぶ)で保存するようにした化粧用材に関
するものである。
〔従来技術〕 本出願人は先に、コツトンや発泡体等の2枚の
通気性を有する多孔質シートの中間にペースト状
化粧料や粉末化粧料を介在させた化粧用途布具を
提案した(実公昭56−45538号公報参照)。この化
粧用塗布具を使用する際には、通水性の多孔質シ
ートの表面から水分を含浸させ、化粧用途布具内
部の化粧料を多孔質シートに含ませた後に、2枚
の多孔質シートを互いに剥がして、使用してい
る。この化粧用途布具は、特に、使い捨ての塗布
具として、重宝されている。
しかし、上述のような従来の化粧料塗布具は、
シートを互いに引き剥がして使用するので面倒で
ある。引き剥がさないまま使用しようとすると内
部の化粧料は多孔質シートの孔を通つて外部に浸
出しなければならないが、水溶性の化粧料であれ
ば多孔質シートの孔が小さくとも化粧料は外部に
浸出するが、夏用化粧料に用いられる亜鉛華やタ
ルクは水溶性でないので、このような化粧料が通
り易いようにしなければならない。例えば、多孔
質シートの厚みを薄くするとか多孔質シートの孔
を比較的大きくする必要が生じる。所が、このよ
うな構成とする内部の粉末が使用時以外にも外へ
出てくるという問題が生じる。
更に、従来の化粧用材においては、多孔質シー
トの多孔を経て化粧料が外部の空気にさらされる
ので、日焼けによるシミ、ソバカスの手入に用い
るビタミンCのパウダーや尿素のように分解し易
かつたり、水分の影響を受け易い物質は経時変化
し、その使用時に所望の効果が充分に得られない
という問題がある。
特に、我国では、夏季においては、高温多湿で
あり、上述のような大気中の水分により化粧料が
経時変化しやすい。
〔発明の目的〕
本発明は、上述したような背景に鑑みてなされ
たものであり、塗布具と一回分の化粧料が一体と
なつた携帯に便利で、旅行用等の適した化粧用材
を提供することを目的とする。化粧料が外に分散
せずに保管でき、また、化粧料としての効果が低
下しないようにした化粧用材を提供することを目
的とする。
〔発明の構成〕
上述の目的を達成するために、本発明の特徴
は、非含水状態の化粧料を、該非含水化粧料を密
閉する水可溶性のシート袋を、該水可溶性シート
袋を包囲する通水性の多孔質シートからなる化粧
用材にある。
すなわち、本発明では、化粧料と多孔質シート
との中間に水可溶性で水分不透過性のシート袋を
介在させることにより、化粧用材の内容物、すな
わち、化粧料が多孔質シートの外部へ飛散するこ
とを防止し、同時に化粧料が経時変質することを
防止する。また、本発明の化粧用材は、使用に際
して、水(化粧水、乳液でもよい)を作用するこ
とにより、水可溶性のシート袋を溶解させ、その
袋としての形状をなくし、内容物である化粧料を
多孔質シートから浮き出させて問題なく使用でき
る。
本発明の化粧用材に用いる化粧料は、粉末また
は顆粒状の化粧料であつて、使用時に、水、化粧
水、乳液等を混合して、水に溶解または分解させ
て用いるものである。例えば、タルクや亜鉛華あ
るいはビタミンC等の粉末分を主成分とする。更
に、化粧料には、必要に応じて尿素等の水溶解す
ることによつて冷化する薬剤等を含んでいてもよ
い。本発明においては、これらの水と混合させて
用いる化粧料の成分を、非含水状態、すなわち、
粉体または流体等の水を含まない状態、で水可溶
性のシート袋内に密閉する。
水可溶性のシート袋は、ポリビニルアルコー
ル、澱粉、蛋白質、アルギン散ソーダ、カルボキ
シメチルセルロースのアルカリ金属塩の架橋生成
物、ポリアクリル酸の金属塩、ポリアルキレンオ
キサイド架橋生成物、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、セルロースアクリルニトリルグラフト重合
体より生成したカルボキシアルカリ金属塩、澱粉
−アクリルニトリルより生成したカルボキシアル
カリ金属塩等の乾燥時固型化し且つ水可溶性のシ
ートから得られるものである。
前述した素材中でも特に効果的であつたのは、
溶解時ゲル状性質を示さないのと、水への溶解速
度が速いカルボキシメチルセルロースを主成分と
した紙で、三島製紙株式会社のデイソルボ
(DISSOLVO)水溶紙である。このデイソルボ水
溶紙の場合、水を作用させると数秒で溶解した。
また、これらの成分中に必要に応じて若干のホ
ツトメルト性を有する合成樹脂成分を添加してお
くと、後加工のヒートシールが行い易くなる。
これらのシートは何れも通常の外気中の水分の
影響はほとんど受けることがなく、従つて、水可
溶性のシートに内包された非含水状態の化粧料
は、外気中の水分により経時変質することはな
い。一方、これらの水可溶性シートは水や水溶液
に触れることにより溶解し、内包されていた非含
水状態の化粧料は水分に接触し、化粧料として作
用する。
非含水状態の化粧料を内包した水可溶性シート
を包囲した通水性の多孔質シートとしては、コツ
トンシート、麻シート等の天然繊維からなるシー
ト体かまたは発泡ポリウレタン、発泡ゴム等の連
続発泡シート体、更にまた、紙、織布、不織布等
のシート体から適宜使用性の良好なものを選定す
ればよい。更に、これらの多孔質シートは表面に
植毛化工を施したものでもよい。
また、多孔質シートの周縁部は、加熱刃による
打抜き、加熱圧縮プレスによる打抜き、溶断シー
ト方式、強圧縮切断方式、超音波方式、ニードリ
ング等適宜の手段により接合する。接合部分は連
続状でも良いし、あるいは、水可溶性シートが多
孔質シートとは独立して密封されている場合は多
孔質シートの接合部分を不連続状(例えば点状)
としてもよい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図示した添付面図を参
照して本発明を詳細に説明する。
第1図に示すものは、本発明の化粧用材の斜視
図であり、第2図以下は第1図のA−A線に沿つ
て断面した種々の実施態様である。
第2図に示すものは、多孔質シート1の内面に
水可溶性シート袋2を設けたものであり、多孔質
シート1の周縁接合部1aと水可溶性シート袋2
の周縁接合部2aとを同一個所で同時に接合して
いる。水可溶性シート袋2の内部には、非含水状
態の化粧料3を封入している。
第3図に示すものは、周縁接合部1bにより接
合し袋形状に形成した多孔質シート1の内部に、
該多孔質シート1とは独立に、非含水状態の化粧
料3を封入した水可溶性シート袋2を形成してい
る。水可溶性シート2の製袋方法は公知のシール
方法を用いればよく、例えば、三方シールまたは
四方シール等のヒートシールが適当である。
第4図に示すものでは、第3図に示した構成の
水可溶性シート袋2が多孔質シート1の内部に複
数個存在している。この場合に複数の水可溶性シ
ート袋2により各薬剤を分離包装することが好ま
しい。このようにすることにより、非含水状態の
化粧料3を構成している薬剤同士が時間の経過と
ともに反応することを防止することができる。
第5図に示すものは、水可溶性シート袋2の片
面に多孔質シート1を設けたものである。
第6図は、水可溶性シート2の中間に更に水可
溶性シート袋2で横方向に仕切りを設けた二重袋
タイプである。
第7図は、水可溶性シート袋2からなる袋を横
に2個併設したものである。
更に、水可溶性シート袋2と多孔質シート1と
が動かないようにするために、水可溶性シート袋
2を多孔質シート1で被覆する際に接着剤を塗布
することが効果的であり、この接着剤の塗布は全
面接着より点状または部分接着がよい。
接着剤の塗布方法は、スプレイコート、または
部分印刷方式が良い。
また、接着剤としては、水可溶性シートに塗布
することから、非水の有機溶剤タイプかホツトメ
ルトタイプが良い。
接着剤を使用して被覆処理する場合には、予め
水可溶性シートを多孔質シートに接着しておいて
も同様な効果が達せられる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、塗布具と一回分の化粧料が一
体となつた携帯に便利で、旅行用等に適した化粧
用材が提供される。
そして、本発明によれば、化粧用材を使用する
までは、非含水状態の化粧料は水可溶性シートの
袋により密閉されており、多孔質シートの外部へ
飛散することなく、しかも外気の影響を受けず、
長期間に亙り化学的に安定に保たれる。一方、使
用時に化粧料材に水、化粧水、乳液等を作用させ
ると、可溶性シートが溶解し、それまで非含水状
態に保たれ、何等変質していない化粧料に水が作
用して化粧が可能な状態となるこの化粧料を用い
て、有効に化粧を行うことができる。本発明は、
特に化粧料が、空気中の水分の影響を受け易いよ
うな物質(例えば、尿素)を含んでいる場合に最
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の化粧用材の一実施例の斜視
図、第2図から第4図はそれぞれ本発明の異なる
実施例を示す第1図のA−A線に沿つた断面図、
第5図から第7図はそれぞれ本発明の更に異なる
実施例を示す第1図のA−A線に沿つた断面斜視
図である。 1……多孔質シート、2……水可溶性シート
袋、3……非含水状態の化粧料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非含水状態の化粧料と、該非含水化粧料を密
    閉する水可溶性のシート袋と、該水可溶性シート
    袋を包囲する通水性の多孔質シートからなること
    を特徴とする化粧用材。 2 前記水可溶性シート袋と多孔質シートの周縁
    部が同一個所で接合している特許請求の範囲第1
    項記載の化粧用材。 3 前記多孔質シートの内部に複数個の水可溶性
    シート袋を含んでいる特許請求の範囲第1項記載
    の化粧用材。 4 前記複数個の水可溶性シート袋がそれぞれ異
    なる内容物を含んでいる特許請求の範囲第3項記
    載の化粧用材。
JP15744283A 1983-08-29 1983-08-29 化粧用材 Granted JPS6048705A (ja)

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JP15744283A JPS6048705A (ja) 1983-08-29 1983-08-29 化粧用材

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JP15744283A JPS6048705A (ja) 1983-08-29 1983-08-29 化粧用材

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JP4841087B2 (ja) * 2001-09-27 2011-12-21 アキレス株式会社 導電性防水靴
JP5076073B2 (ja) * 2006-08-31 2012-11-21 株式会社アーツブレインズ 化粧用パフ
NO333266B1 (no) * 2011-08-25 2013-04-29 Padtech As Pad med innvendig kammer og apningsmekanisme

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