JP2596534B2 - 表面弾性波素子 - Google Patents
表面弾性波素子Info
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- JP2596534B2 JP2596534B2 JP59004812A JP481284A JP2596534B2 JP 2596534 B2 JP2596534 B2 JP 2596534B2 JP 59004812 A JP59004812 A JP 59004812A JP 481284 A JP481284 A JP 481284A JP 2596534 B2 JP2596534 B2 JP 2596534B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic wave
- electrode
- surface acoustic
- wave device
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H3/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
- H03H3/007—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
- H03H3/08—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of resonators or networks using surface acoustic waves
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/02—Details
- H03H9/125—Driving means, e.g. electrodes, coils
- H03H9/145—Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
- H03H9/14538—Formation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は表面弾性波素子に関するもので、特に高出力
用の素子に好適な電極を有する表面弾性波素子に関する
ものである。
用の素子に好適な電極を有する表面弾性波素子に関する
ものである。
表面弾性波素子の電極の劣化を抑制するためにアルミ
ニウムの中に数%の銅を添加するのが有効であることが
知られている。この方法で、純アルミニウム電極に比べ
約10倍の出力が可能なことが報告されている。しかしな
がら出力レベルはまだ不十分である。また劣化の最終段
階では電極間に放電が起き素子が破壊されるが、この原
因は明確でなかった。
ニウムの中に数%の銅を添加するのが有効であることが
知られている。この方法で、純アルミニウム電極に比べ
約10倍の出力が可能なことが報告されている。しかしな
がら出力レベルはまだ不十分である。また劣化の最終段
階では電極間に放電が起き素子が破壊されるが、この原
因は明確でなかった。
本発明は表面弾性波素子の電極間の放電を抑制して、
破壊に至るまでの寿命を引き伸ばすことにより、素子を
高出力に耐えるようにすることを目的としてなされたも
のである。
破壊に至るまでの寿命を引き伸ばすことにより、素子を
高出力に耐えるようにすることを目的としてなされたも
のである。
素子を動作させると電極上に、穴と突起が形成される
ことは周知であるが、それ以外に相対する電極に向って
電極間に突起が形成され、これが破壊につながる放電を
誘起することが、劣化過程の詳細な観察により明らかに
なった。本発明は、電極としてアルミニウムもしくはア
ルミニウム合金を含む膜の少なくとも側面をタングステ
ン膜で覆った電極を用いることにより、このような電極
側方への突起発生を抑制し、それにより、電極の劣化を
防止して、電極の寿命を長くするものである。なお、タ
ングステン膜は電極間で連続していない。これは、電極
間に短絡を生じさせないためである。
ことは周知であるが、それ以外に相対する電極に向って
電極間に突起が形成され、これが破壊につながる放電を
誘起することが、劣化過程の詳細な観察により明らかに
なった。本発明は、電極としてアルミニウムもしくはア
ルミニウム合金を含む膜の少なくとも側面をタングステ
ン膜で覆った電極を用いることにより、このような電極
側方への突起発生を抑制し、それにより、電極の劣化を
防止して、電極の寿命を長くするものである。なお、タ
ングステン膜は電極間で連続していない。これは、電極
間に短絡を生じさせないためである。
第1図に示したように、LiTaO3基板2上に約1000Å厚
のアルミニウム膜または銅を2%添加したアルミニウム
膜を形成した後、このアルミニウム膜の不要部分を、通
常のフォトエッチング法によって除去して、アルミニウ
ム電極1を形成し、中心周波数610MHzの表面弾性波フイ
ルターを作製した。これは従来の構造と同じである。そ
の後、表面被覆のために、選択化学気相成長法により電
極1の表面上だけにタングステン層4を被着したもの
(第2図)を作製した。タングステン層4の厚さは約20
0Åであり、電極1の側面上にも一様に形成されてい
る。このタングステン層4を被着した試料は被着後、熱
処理(400℃×1時間、水素雰囲気中)したものおよび
この熱処理を行なわないものとを作製した。熱処理した
ものでは、第3図に示したように、タングステンとアル
ミニウムとの化合物層5が形成されていた。
のアルミニウム膜または銅を2%添加したアルミニウム
膜を形成した後、このアルミニウム膜の不要部分を、通
常のフォトエッチング法によって除去して、アルミニウ
ム電極1を形成し、中心周波数610MHzの表面弾性波フイ
ルターを作製した。これは従来の構造と同じである。そ
の後、表面被覆のために、選択化学気相成長法により電
極1の表面上だけにタングステン層4を被着したもの
(第2図)を作製した。タングステン層4の厚さは約20
0Åであり、電極1の側面上にも一様に形成されてい
る。このタングステン層4を被着した試料は被着後、熱
処理(400℃×1時間、水素雰囲気中)したものおよび
この熱処理を行なわないものとを作製した。熱処理した
ものでは、第3図に示したように、タングステンとアル
ミニウムとの化合物層5が形成されていた。
このようにして準備した素子を各々5ケずつ室温で6W
入力条件において寿命を測定した。得られた結果を第1
表に示す。タングステン層3を表面に被着したもので
は、損失も増加したが、平均寿命が4〜5倍に伸びた。
これを熱処理すると、平均寿命の延びと損失の増加とい
う傾向が更に著しくなった。
入力条件において寿命を測定した。得られた結果を第1
表に示す。タングステン層3を表面に被着したもので
は、損失も増加したが、平均寿命が4〜5倍に伸びた。
これを熱処理すると、平均寿命の延びと損失の増加とい
う傾向が更に著しくなった。
第1表から明らかなように、アルミニウム電極の表面
を、W膜によって覆った場合の平均寿命の延びは顕著で
あるのに対し、損失の増加は少なく、十分許容し得る範
囲内である。
を、W膜によって覆った場合の平均寿命の延びは顕著で
あるのに対し、損失の増加は少なく、十分許容し得る範
囲内である。
このような効果は、アルミニウムやアルミニウム・銅合
金からなる電極の表面に設けたタングステン層が電極表
面での原子移動を抑制し、また電極表面からの原子の盛
り上がりを押え込んで、突起などの発生を防止したため
に得られたものと思われる。
金からなる電極の表面に設けたタングステン層が電極表
面での原子移動を抑制し、また電極表面からの原子の盛
り上がりを押え込んで、突起などの発生を防止したため
に得られたものと思われる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、表面弾
性波素子の高出力化、長寿命化を容易に達成することが
できる。
性波素子の高出力化、長寿命化を容易に達成することが
できる。
第1図は従来の表面弾性波素子の配線部の構造を示す断
面図、第2図乃至第3図はそれぞれ本発明の実施例を示
す断面図である。 1……アルミニウムまたはアルミニウム・銅合金層、2
……LiTaO3基板、4……タングステン層、5……Al−W
化合物層。
面図、第2図乃至第3図はそれぞれ本発明の実施例を示
す断面図である。 1……アルミニウムまたはアルミニウム・銅合金層、2
……LiTaO3基板、4……タングステン層、5……Al−W
化合物層。
フロントページの続き (72)発明者 小嶋 弘臣 国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式 会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−115011(JP,A) 特開 昭52−58341(JP,A) 特開 昭55−27758(JP,A) 実開 昭56−169623(JP,U) 実開 昭58−158527(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】基板と、当該基板上に形成された所定の形
状を有する第1の電極および第2の電極を具備する表面
弾性波素子において、上記第1の電極および第2の電極
は、アルミニウム若しくはアルミニウム合金を含む膜
と、当該膜の少なくとも側面上に形成されたタングステ
ン膜を有し、当該タングステン膜は、上記第1の電極と
第2の電極の間で連続していないことを特徴とする表面
弾性波素子。 - 【請求項2】上記アルミニウム若しくはアルミニウム合
金を含む膜と上記タングステン膜の間には、アルミニウ
ムとタングステンの合金層が介在していることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の表面弾性波素子。 - 【請求項3】上記基板はLiTaO3基板であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項若しくは第2項記載の表面弾
性波素子。 - 【請求項4】上記表面弾性波素子は表面弾性波フイルタ
ーであることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第
3項のいずれか一に記載の表面弾性波素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59004812A JP2596534B2 (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 表面弾性波素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59004812A JP2596534B2 (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 表面弾性波素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60149214A JPS60149214A (ja) | 1985-08-06 |
JP2596534B2 true JP2596534B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=11594152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59004812A Expired - Lifetime JP2596534B2 (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 表面弾性波素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596534B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2709520B2 (ja) * | 1988-10-16 | 1998-02-04 | 和彦 山之内 | 電極指間ギャップ微小な弾性表面波変換器の構造及びその製造方法 |
JP3296356B2 (ja) | 1999-02-08 | 2002-06-24 | 松下電器産業株式会社 | 弾性表面波デバイスとその製造方法 |
JP3926633B2 (ja) * | 2001-06-22 | 2007-06-06 | 沖電気工業株式会社 | Sawデバイス及びその製造方法 |
EP1628350A4 (en) | 2003-05-22 | 2009-12-02 | Fujitsu Ltd | PIEZOELECTRIC COMPONENT, METHOD FOR ITS MANUFACTURE AND TOUCH PANEL EQUIPMENT |
JP2006041589A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 弾性表面波デバイスおよびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5258341A (en) * | 1975-11-10 | 1977-05-13 | Toshiba Corp | Surface wave filter |
JPS5945285B2 (ja) * | 1978-08-21 | 1984-11-05 | 株式会社東芝 | 表面波フイルタの製造方法 |
JPS57115011A (en) * | 1981-01-08 | 1982-07-17 | Toshiba Corp | Manufacture for surface acoustic wave element |
-
1984
- 1984-01-17 JP JP59004812A patent/JP2596534B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60149214A (ja) | 1985-08-06 |
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