JP2596475Y2 - 密封組立型貫通端子の構造 - Google Patents

密封組立型貫通端子の構造

Info

Publication number
JP2596475Y2
JP2596475Y2 JP1993025009U JP2500993U JP2596475Y2 JP 2596475 Y2 JP2596475 Y2 JP 2596475Y2 JP 1993025009 U JP1993025009 U JP 1993025009U JP 2500993 U JP2500993 U JP 2500993U JP 2596475 Y2 JP2596475 Y2 JP 2596475Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
electrode
sealed
terminal body
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993025009U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680357U (ja
Inventor
和平 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP1993025009U priority Critical patent/JP2596475Y2/ja
Publication of JPH0680357U publication Critical patent/JPH0680357U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2596475Y2 publication Critical patent/JP2596475Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えばアンモニヤ圧縮機
駆動用の一体型密封電動機の筐体の一部をなすアンモニ
ヤ冷媒圧力容器に設けた密封組立型貫通端子の構造に係
り、特に導電性腐食性の大きなアンモニア冷媒に対し
て、電気的高絶縁性を有し、機械的強度のある高信頼性
の密封組立型貫通端子の構造を提供する事にある。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷媒をフロンとする圧縮機で
は、フロン自体が電気的に高絶縁性で且つ化学的に安定
な冷媒であるために、圧縮機と一体化される密封型電動
機においては、その固定子線輪に電源供給を行なう為に
筐体を貫通する端子などにおける電気的性質上からの難
点は少なく、優れた密封構造の電動機が提供され得る。
一方前記フロンの代替物質として地球環境上の問題から
アンモニア冷媒が注目されているが、前記密封型圧縮機
の冷媒としてアンモニアを用いた場合、その腐食性、電
気導電性などのためにこれによる密封型電動機の構成は
基本的に困難なものになってきた。その困難性の一つに
電動機筐体を貫通する密封型貫通端子がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】即ちフロンを冷媒とす
る圧縮機に直結される密封型電動機に用いる貫通端子は
一般にエポキシ樹脂、セラミック、磁器碍管などを使用
したいわゆるモールド型端子が使用されていたが、これ
らは密封された冷媒が安定した高絶縁性の冷媒の環境下
を前提としたものであって、始めてこれが可能なもので
あった。しかし、前記のようなモールド型端子がアンモ
ニア冷媒の雰囲気中に置かれる場合には、これを構成す
る諸材料の耐蝕的安定性及び電気的特性としての耐絶縁
性が特に条件として重視されなければならないことにな
る。
【0004】しかしながら耐薬品性と耐腐食性を具えた
電気的絶縁材料は少なく、而もアンモニア冷媒の密封電
動機内の雰囲気は負の圧力より圧縮機の吐出圧力の数十
気圧に至るまでの圧力に対して前記絶縁特性を維持しな
ければならず、更に、前記アンモニア冷媒は吸湿性が著
しく強く、水分の含有率も高くなる。この為大気中では
耐腐食性と高絶縁性を満足する磁器硝子などであって
も、素材そのものの絶縁低下は勿論、絶縁性の高い磁器
物の表面における沿面導電性のために絶縁性が低下して
しまい、かかる材料を用いてアンモニア冷媒用密封型電
動機の貫通端子を形成する事は困難である。
【0005】これは冷媒アンモニアに対する前記絶縁材
との接触角が大きいために、絶縁材の表面が導電性のア
ンモニヤにより濡れ性を生じてしまい、特に前記貫通端
子の場合には貫通電極と筐体との間が導電性のあるアン
モニア冷媒のフィルムで橋絡されてしまう事によるもの
である。これは密封電動機内の環境圧力が増大するに伴
い増加する特性を示す。この特性は勿論、上記の沿面距
離の増大を計ればそれだけ絶縁性も改善されるが、限ら
れた筐体内では、自ずと限度がある。
【0006】本考案はかかる従来技術の欠点に鑑み、導
電性の大きなアンモニア冷媒を用いた冷媒圧縮機直結型
の密封電動機その他の冷媒圧力容器に組込む密封型貫通
端子において、材質自体の絶縁性とともに表面における
電気的沿面高絶縁性をもたせるとともに、機械的強度と
回り止め機能を併せ有する高信頼性の密封型貫通端子を
提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案はかかるアンモニ
ヤ冷媒圧力容器内より外部に貫通する貫通電極と、該貫
通電極の外周囲を囲繞し、前記圧力容器壁に支持される
端子本体を備えてなる密封組立型貫通端子において、前
記貫通電極の外周及び端子本体の内周面夫々の所定部位
に条溝を設けるとともに、前記夫々の条溝を隠蔽可能
に、前記貫通電極と前記端子本体間に、アンモニヤ冷媒
に対して臨界表面張力が極めて小なる絶縁樹脂からなる
管状絶縁体を配設し、更に該絶縁体に軸方向に圧縮力を
付勢する手段を設け、該付勢手段により前記絶縁体を圧
縮させて、前記電極及び端子本体の周面を密封シール面
構造とすると共に、該シール面長を前記条溝長さより
大、好ましくは2倍以上に設定した事を特徴とする密封
組立型貫通端子の構造を提案する。
【0008】
【作用】前記圧力容器内のアンモニア冷媒雰囲気下では
前記したように素材そのものの電気的絶縁特性と同時に
沿面絶縁性に対する考慮が最も重要になる。前者におい
ては従来の技術をそのまま利用することは差支えない
が、後者に対しては絶縁物表面の濡れ性、即ち臨界接触
角の極小の素材が不可欠となる。このような絶縁素材に
はポリエチレン、或いは弗素樹脂などに限られる。更に
高温度特性などでは後者の素材の方が優れている。しか
し、このような素材は前述のような濡れ特性のために却
って加工性は低く、貫通端子としてのモールド構造を採
るにしても加工の工程において困難を伴う。よって最も
工作に容易な貫通型の端子を構成させるためには組立構
造をなして、端子構造を採用することになる。
【0009】次に問題となるのは構造上の点である。即
ち冷媒アンモニアの漏洩のない完全な密封構造を保持す
るために貫通電極がこれに接続される外部導線による外
力として曲げ、ねじれ、および回動などに対する対策お
よび組立構造としての気密性を必要とするための、それ
自身の弾性をも必要となる。よって貫通電極およびこれ
を保持する端子本体との間に介在させる絶縁体として上
記条件を満す素材としてポリエチレン或いは弗素樹脂な
どがある事は前記した通りであり、かかる素材を用いて
これを管状として貫通電極を囲繞させて、密封シール面
を設けるとともに、これに対し、前記貫通電極と端子本
体間に形成されるシール面長の1/2以下のシール面部
に対応させて貫通電極軸外周および端子本体の内周面に
多数の条溝を設け、該絶縁体に軸方向に圧縮力を付勢す
る手段、より具体的には端子本体の軸方向への締付ねじ
で前記絶縁物を締付けて気密性と同時に貫通電極の外部
導線による回動に対する回り止め構造としたものであ
る。以上のような構造により電気的の絶縁性と機械的の
回り止め機能とを具備させたことにより密封組立型の貫
通端子を構成し、圧縮機と一体化する密封型電動機を構
成させることができるものである。
【0010】そして本考案の最も重要な点は下記にあ
る。即ち、本考案は臨界表面張力が極めて小なる絶縁樹
脂を用いてシール構造を形成する事により沿面導電性の
阻止を図るものである。本考案は更に一歩進めて表面距
離を伸長させるために環状の襞を設けることにより実質
的な沿面距離を増大させたものである。尚、前記絶縁性
樹脂は臨界表面張力が極めて小なる樹脂で且つアンモニ
アに対し耐薬品性、耐腐触性を有するものであればポリ
エチレン或いは弗素樹脂に限定されない。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそ
れのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎな
い。図1は本考案の実施例に係る、アンモニヤ冷媒圧力
容器内より外部に貫通する密封型貫通端子の構造を示す
半断面図で、例えば10が圧縮機と一体化する密封型電
動機の筐体として機能するアンモニヤ冷媒圧力容器壁
で、下側の10Aが容器内、10Bが外気である。
【0012】1は圧力容器壁10の端子取付け穴10a
に気密的に溶着又はクランジ止め(図ではクランジが省
略)された端子本体1で、図3に示すように内周面側が
中空円筒状をなし、その上端部に締め付けネジ8が螺合
可能なネジ部14を、底部に受け座12を介して内周径
より小径な貫通孔13を穿設し、後記する管状絶縁体3
が挿出可能に構成するとともに、前記受け座12直上位
置に、ネジ部14下端より受け座12までの筒部15長
さ(シール面長にほぼ対応するか僅かに大の長さを有す
る)より少なくとも1/2以下の長さもって(より正確
には後記する管状絶縁体3のシール面長さの1/2以
下)断面(B)に示すような断面形状の条溝18を刻設
する。尚、16は端子本体1を圧力容器壁10上に支持
させるためのフランジである。又、締め付けネジ8は管
状絶縁体3を軸方向に圧縮し、シール機能および回り止
め機能を構成させるもので、前記端子本体1の底部貫通
孔13と同径の中空穴81を有する環状ネジで構成され
ている。
【0013】2は軸状貫通電極で図2(A)に示すよう
に、圧力容器壁10内に挿入される下端に固定子線輪等
の電線を接続させるための接続部21を形成し、外気側
の電極棒の上端部は電線などよりの導線を回動自在のク
ランプ型の締め付け端子(省略)で接続すると共に、後
記する前記端子本体1の条溝18と対応する位置にほぼ
同一な長さを有する条溝22を断面(B)に示すように
刻設する。前記条溝18、22は軸心に平行に回り止め
機能をもたせて形成され、該条溝18、22は切削によ
り形成してもよく、またローレット加工後に盛り上がっ
た部分のみを更にシール面5の径まで表面切削して形成
させてもよい。
【0014】3は前記電極2を囲繞する管状絶縁体で、
ポリエチレン或いは弗素樹脂などのアンモニア冷媒に対
して臨界表面張力の極小の素材により形成され、図2
(C)にしめすように、その内径の貫通孔部31を前記
貫通電極2とほぼ同径か僅かに大に設定すると共に、そ
の外径32を締め付けネジ8の中空穴径81及び前記端
子本体1の底部貫通孔13とほぼ同径か僅かに小に設定
し、そしてそのほぼ中央位置を端子本体1のネジ部14
下端より受け座12までの筒部15形状に併せて片側断
面が台形状になるように膨出させる。即ち該膨出部33
は前記筒部15内径とほぼ同一の外径を有しその頂部3
3aの長さをネジ部14下端より受け座12までの筒部
15長さとほぼ同一か若しくはそれより僅かに小の長さ
をもって形成される。
【0015】次に本考案の組立手順について説明する。
先ず端子本体1のネジ部14内に締め付けネジ8で、管
状絶縁体3を弾性的に変形させながら、該端子本体1の
内周面側に膨出部筒部15に位置するように装着し、そ
の後管状絶縁体3内に貫通電極2を所定位置に挿設した
状態で、環座9を介して締め付けネジ8を端子本体1の
ネジ部8に螺入させ、管状絶縁体3の膨出部を軸方向に
圧縮し、これにより、前記管状絶縁体3の膨出部が圧
縮、膨張して貫通電極2周面と端子本体1の筒部15内
周を密着し、シール機能を果すことになる。
【0016】この際、前記締めつけネジ8で締め付け後
の前記絶縁体3の膨出部33のシール面5長さLは回り
止め条溝18、22長さの2倍以上になっている。そし
てこれにより端子本体1及び貫通電極2のそれぞれの回
り止め条溝18、22はシール面5の1/2以下の面に
位置しているために気密漏洩の恐れはなく、且つ沿面距
離も実質的に延せる事が可能である。又管状絶縁体3は
締めつけネジ8で前記絶縁体3の膨出部33を締めつ
け、圧縮、膨張させる為にこの絶縁体3は弾性を有する
素材であることが必要となる。かかる実施例によれば前
記した本考案の作用が円滑に達成し得る。
【0017】
【考案の効果】以上記載のごとく本考案によればアンモ
ニヤ冷媒を用いた冷媒圧縮機直結型の密封電動機その他
の冷媒圧力容器に組込む密封型貫通端子において、材質
自体の絶縁性とともに表面における電気的沿面高絶縁性
をもたせるとともに、機械的強度と回り止め機能を併せ
有する高信頼性の密封型貫通端子を提供する事が出来
る。等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る、アンモニヤ冷媒圧力容
器内より外部に貫通する密封型貫通端子の構造を示す半
断面図である。
【図2】(A)は軸状貫通電極の正面図、(B)はその
AーA線断面図、(C)が管状絶縁体の半断面図であ
る。
【図3】(A)は端子本体の半断面図、(B)はそのA
ーA線断面図である。
【符号の説明】
2 貫通電極 1 端子本体 10 圧力容器壁 18 条溝 22 条溝 3 管状絶縁体 8 圧縮力付勢手段(締め付けネジ) 5 シール面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニヤ冷媒圧力容器内より外部に貫
    通する貫通電極と、該貫通電極の外周囲を囲繞し、前記
    圧力容器壁に支持される端子本体を備えてなる密封組立
    型貫通端子において、 前記貫通電極の外周及び端子本体の内周面夫々の所定部
    位に条溝を設けるとともに、前記夫々の条溝を隠蔽可能
    に、前記貫通電極と前記端子本体間に、アンモニヤ冷媒
    に対して臨界表面張力が極めて小なる絶縁樹脂からなる
    管状絶縁体を配設し、更に該絶縁体に軸方向に圧縮力を
    付勢する手段を設け、 該付勢手段により前記絶縁体を圧縮させて、前記電極及
    び端子本体の周面を密封シール面構造とすると共に、該
    シール面長を前記条溝長さより大、好ましくは2倍以上
    に設定した事を特徴とする密封組立型貫通端子の構造。
JP1993025009U 1993-04-16 1993-04-16 密封組立型貫通端子の構造 Expired - Fee Related JP2596475Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025009U JP2596475Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 密封組立型貫通端子の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025009U JP2596475Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 密封組立型貫通端子の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680357U JPH0680357U (ja) 1994-11-08
JP2596475Y2 true JP2596475Y2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=12153936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993025009U Expired - Fee Related JP2596475Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 密封組立型貫通端子の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2596475Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101716575B1 (ko) * 2015-07-16 2017-03-14 한국가스공사 펌프용 모터의 전력 인입장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680357U (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5291285B2 (ja) 電動圧縮機の密封端子装置
US3770878A (en) Hermetically sealed electrical terminal
JP2596475Y2 (ja) 密封組立型貫通端子の構造
JP4482870B2 (ja) ターミナルコンタクトのアセンブリ
JP3331953B2 (ja) 高圧コンデンサ
JP2002005019A (ja) 電装部品の保護装置
US4558399A (en) Electrolytic capacitor and a process for producing the same
US5043836A (en) Noise proof capacitor unit for a vehicular generator
CN114267540A (zh) 一种高效散热型铝电解电容器
JP3358514B2 (ja) ガス開閉器気密取付用エポキシ樹脂モールドブッシング
JPH1032142A (ja) 電気機器の碍子形端子
US4483065A (en) Insulated feedthrough expansion seal
US4401734A (en) Insulated feedthrough expansion seal
EP0993005A1 (en) Bushing for an electrical equipment
JP2664004B2 (ja) キャンドモータ
JPH0454660Y2 (ja)
JP2001167987A (ja) アルミ電解コンデンサ
KR900001556Y1 (ko) 개폐기의 기밀절연부싱
JPH0115174Y2 (ja)
JPH0539622Y2 (ja)
JPS6271451A (ja) 高圧液体封入機器の口出し部接続装置
JP2903976B2 (ja) 気密絶縁端子
JPH0735310Y2 (ja) 容器内への導電装置
JP2001298816A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP3541287B2 (ja) ブッシング

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees