JP2596363Y2 - バッテリー溶接機 - Google Patents

バッテリー溶接機

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JP2596363Y2
JP2596363Y2 JP1993016203U JP1620393U JP2596363Y2 JP 2596363 Y2 JP2596363 Y2 JP 2596363Y2 JP 1993016203 U JP1993016203 U JP 1993016203U JP 1620393 U JP1620393 U JP 1620393U JP 2596363 Y2 JP2596363 Y2 JP 2596363Y2
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宗潤 高下
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新ダイワ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、バッテリー電源でア
ーク溶接を行うバッテリー溶接機の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は従来一般のエンジン溶接機の電流
−電圧特性を示すもので、無負荷電圧は概ね60〜70
ボルトであり、このように無負荷電圧が高いと、前記電
流−電圧特性すなわち垂下特性の傾斜が急になるため、
溶接時のアーク起動を安定させることができ、所望の電
圧値(この場合、20+0.04Iボルト)に導くこと
ができ、また、溶接作業中にアーク電圧が変動しても、
溶接電流の変動が少ないため安定した溶接特性が得られ
る。
【0003】従来一般のバッテリー溶接機は12ボルト
のバッテリーを3個直列に接続して使用していた。図6
の(a)はその電流−電圧特性を示すもので、無負荷電
圧は36ボルトと低く、溶接作業中にアーク電圧が変動
すると、溶接電流が大きく変動して溶接特性が劣る。
【0004】そこで、バッテリーの数を3個から4個に
増やし、無負荷電圧を48ボルトと高くすると、その電
流−電圧特性は図6の(b)に示すようになり、溶接特
性の改善を図ることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記のように溶接特性
の改善のためにバッテリーの数を増やすと、バッテリー
溶接機としての重量が重く、形状が大型化し、持ち運び
が不便になる。また、バッテリーの寿命時のバッテリー
の交換の数も増え、コストが高くなる。さらに、バッテ
リーを形成するセル数が増大し、バッテリー液の補充が
煩わしくなるなどの問題が生じる。そこで、この考案
は、前記のような事情に鑑み、バッテリーの数を増やさ
ないで無負荷電圧を高くし、溶接特性の改善を図ること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記目的を
達成するために、バッテリー1の(+),(−)極をD
C−DCコンバーター2の入力側に接続し、このDC−
DCコンバーター2の直流出力端子の(+),(−)極
を、その出力電圧Vtがバッテリー1の電圧Vbに加算
されるようにバッテリー1に直列に接続し、バッテリー
1の(+)極からDC−DCコンバーター2の直流出力
端子の(+)極へダイオード6を順方向に接続するよう
に構成したバッテリー溶接機において、前記DC−DC
コンバーター2は、トランス3の一次巻線3aの両端
を、第1のスイッチングトランジスタ4 ,4 を介し
てバッテリー1の両端に接続し、二次巻線3bの一端を
第2のスイッチングトランジスタ13を介してバッテリ
ー1の(+)極に接続し、二次巻線3bの他端にダイオ
ード5 ,5 を接続してその出力側を直流出力端子の
(+)極として形成し、前記第1のスイッチングトラン
ジスタ4 ,4 のベースに印加される数拾KHzの周
波数のパルス電圧のデューティー・サイクルを変えるこ
とによって無負荷電圧を調整し、前記第2のスイッチン
グトランジスタ13のベースに印加される数拾KHzの
周波数のパルス電圧のデューティー・サイクルを変える
ことによって溶接電流を調整するように構成したバッテ
リー溶接機としたものである。
【0007】
【作用】この考案のバッテリー溶接機は、前記のような
構成により、バッテリーの電圧Vbに、バッテリー
によって作動するDC−DCコンバーターで生じた直
流電圧Vtが加算されるようになるので、バッテリー
を増やすことなく、無負荷電圧を高くし、溶接特性の改
善を図ることができるとともに、前記第1のスイッチン
グトランジスタ4 ,4 のベースに印加される数拾K
Hzの周波数のパルス電圧のデューティー・サイクルを
変えることによって、無負荷電圧を変えることができ、
また、第2のスイッチングトランジスタ13のベースに
印加される数拾KHzの周波数のパルス電圧のデューテ
ィー・サイクルを変えることによって、溶接電流を調整
することができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の基礎となるバッテリー溶接
機を図面に基づいて詳細に説明する。図1はその電気回
路図で、1はバッテリー、2はこのバッテリーで作動す
るDC−DCコンバーターで、このDC−DCコンバー
ターは、例えば巻線比1:1の一次巻線3aおよび二次
巻線3bと中間タップ3a′,3b′を有するトランス
3と、一次巻線3aの両端とバッテリー1の(−)極と
の間に接続したスイッチングトランジスタ4,4
と、二次巻線3bの両端とDC−DCコンバーターの
直流出力端子の(+)極との間に順方向に接続したダイ
オード5,5とで形成され、バッテリー1の(+)
極が一次巻線3aおよび二次巻線3bの中間タップ3
a′,3b′に接続され、二次巻線3bの中間タップ3
b′がDC−DCコンバーターの直流出力端子の(−)
極となっている。
【0009】前記スイッチングトランジスタ4,4
のベースに、図示しないパルス発生器から数拾KHzの
周波数のパルス電圧が交互に印加されて、スイッチング
トランジスタ4,4が交互にオン・オフして、一次
巻線3aに交流電力が供給された形とし、二次巻線3b
に生じた交流出力を前記ダイオード5,5で整流し
てDC−DCコンバーター2の直流出力端子の(+)極
に直流電圧が得られるようになっている。
【0010】したがって、バッテリー1の(−)極とD
C−DCコンバーター2の直流出力端子の(+)極との
間の電圧Vwは、バッテリー1の電圧VbにDC−DC
コンバーター2の直流電圧Vtが加算されたものとな
る。
【0011】6はバッテリー1の(+)極からDC−D
Cコンバーター2の直流出力端子の(+)極へ順方向に
接続しバッテリー1よりの電流を直接出力するダイオー
ド、7はバッテリー1の(−)極からバッテリー1の
(+)極に順方向に接続した環流用のダイオード、8は
DC−DCコンバーター2の直流出力端子の(+)極に
接続したリアクトルで、このリアクトルにコード9を介
して溶接棒10が接続され、バッテリー1の(−)極
に、コード11を介して母材(被溶接材)12が接続さ
れている。
【0012】このバッテリー溶接機は以上のように構成
されているので、DC−DCコンバーター2を形成する
トランス3の一次巻線3aの両端と中間タップ3a′と
の間に、バッテリー1の直流電圧が前記スイッチングト
ランジスタ4,4によって数拾KHzの周波数で断
続的に印加され、それによって二次巻線3bの両端に生
じた交流電圧が前記ダイオード5,5で整流され
れ、二次巻線3bの両端の直流出力端子の(+)極と
中間タップ3b′の(−)極との間には、トランス3の
巻線比(このでは1:1)に応じた電圧Vtが発生
し、この電圧Vtがバッテリー1の電圧Vbに加算され
ることから、バッテリー1の(−)極とDC−DCコン
バーター2の直流出力端子の(+)極との間の出力電圧
Vwは、Vw=Vt+vbとなる。
【0013】図2の(b)はバッテリー1のみの電流−
電圧特性を示し、図2の(c)はDC−DCコンバータ
ー2のみの電流−電圧特性を示し、図2の(a)はこの
考案のバッテリー溶接機の電流−電圧特性を示すもので
ある。
【0014】図2の(a)の電流−電圧特性は、電流−
電圧特性(b)に電流−電圧特性(c)を加えたもので
あるが、実際には電流−電圧特性(a)のようになる。
その理由はバッテリー1からDC−DCコンバーター2
の入力側に流れる電流Itの存在であり、バッテリー1
からの出力電流は、It+Iw(溶接電流)であること
から出力電圧は降下する。よって溶接電流Iwはバッテ
リー1からの出力電流より若干減少するが、無負荷電圧
は、バッテリーのみの電流−電圧特性(b)よりもはる
かに高く(約2倍)なり、溶接特性が改善される。
【0015】前記リアクトル8は、溶接電流が急激に大
きく変動しようとするとそれを抑えるように作用し、ま
た、前記ダイオード6,7は前記リアクトル8と母材
(被溶接材)12との間に生じる逆起電力を吸収するよ
うに作用する。
【0016】図3はこの考案のバッテリー溶接機の電
回路図で、前記DC−DCコンバーター2を形成するト
ランス3の二次巻線の一端すなわち中間タップ3b′を
第2のスイッチングトランジスタ13を介してバッテリ
ー1の(+)極に接続し、前記第1のスイッチングトラ
ンジスタ4,4のベースに印加される数拾KHzの
周波数のパルス電圧のデューティー・サイクルを変える
ことによって、無負荷電圧を変えることができ、また、
第2のスイッチングトランジスタ13のベースに印加さ
れる数拾KHzの周波数のパルス電圧のデューティー・
サイクルを変えることによって、溶接電流を調整するよ
うに構成したものである。
【0017】すなわち、一般に溶接電流が大きい時に
は、さほど無負荷電圧を高くしなくても溶接特性に影響
を与えないことが分かっているので、このような場合に
は、前記第1のスイッチングトランジスタ4,4
ベースに印加するパルス電圧のデューティー・サイクル
を下げて、図4に示す電流−電圧特性が(c)から
(b)になるように、無負荷電圧を下げるとともに、ト
ランス3の一次巻線3aに流れる電流Itを減らすこと
ができるため、その分バッテリー1の消費電流が少なく
なり、溶接可能時間がのび、溶接電流も大きくなる。
【0018】なお、図4に示す(a)は、この考案のバ
ッテリー溶接機によって通常の溶接電流を流す場合の電
流−電圧特性である。また、溶接電流を調整するときに
は、第2のスイッチングトランジスタ13のベースに印
加するパルス電圧のデューティー・サイクルを変えるこ
とによってそれを行うことができる。
【0019】
【考案の効果】この考案のバッテリー溶接機は、以上説
明したように構成したので、バッテリーを増やすことな
く、無負荷電圧を高くし、溶接特性の改善を図ることが
できるとともに、また、前記DC−DCコンバーター
は、トランスの一次巻線の両端を第1のスイッチングト
ランジスタを介してバッテリーの両端に接続し、二次巻
線の一端を第2のスイッチングトランジスタを介してバ
ッテリーの(+)極に接続し、二次巻線の他端にダイオ
ードを接続してその出力側を直流出力端子の(+)極と
して形成し、前記第1のスイッチングトランジスタのベ
ースに印加される数拾KHzの周波数のパルス電圧のデ
ューティー・サイクルを変えることによって、無負荷電
圧を調整することができ、また、前記第2のスイッチン
グトランジスタのベースに印加される数拾KHzの周波
数のパルス電圧のデューティー・サイクルを変えること
によって、溶接電流を調整することができるまた、前
記トランスの一次巻線の両端を第1のスイッチングトラ
ンジスタを介してバッテリーの両端に接続し、この第1
のスイッチングトランジスタのベースに数拾KHzの周
波数のパルス電圧が印加されているので、トランスの一
次、二次巻線の巻数を少なくしても所望の電圧を二次巻
線に得ることができるので、前記トランスの小型、軽量
化が可能となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の基礎となるバッテリー溶接機の電
回路である。
【図2】この考案の基礎となるバッテリー溶接機の電
−電圧特性の説明図である。
【図3】この考案のバッテリー溶接機の電気回路であ
る。
【図4】この考案のバッテリー溶接機の電流−電圧特性
の説明図である。
【図5】従来のエンジン溶接機の電流−電圧特性の説明
図である。
【図6】従来のバッテリー溶接機の電流−電圧特性の説
明図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリーの(+),(−)極をDC−D
    Cコンバーターの入力側に接続し、このDC−DCコン
    バーターの直流出力端子の(+),(−)極を、その出
    力電圧がバッテリーの電圧に加算されるようにバッテリ
    ーに直列に接続し、バッテリーの(+)極からDC−D
    Cコンバーターの直流出力端子の(+)極へダイオード
    を順方向に接続するように構成したバッテリー溶接機に
    おいて、前記DC−DCコンバーターは、トランスの一
    次巻線の両端を第1のスイッチングトランジスタを介し
    てバッテリーの両端に接続し、二次巻線の一端を第2の
    スイッチングトランジスタを介してバッテリーの(+)
    極に接続し、二次巻線の他端にダイオードを接続してそ
    の出力側を直流出力端子の(+)極として形成し、前記
    第1のスイッチングトランジスタのベースに印加される
    数拾KHzの周波数のパルス電圧のデューティー・サイ
    クルを変えることによって無負荷電圧を調整し、前記第
    2のスイッチングトランジスタのベースに印加される数
    拾KHzの周波数のパルス電圧のデューティー・サイク
    ルを変えることによって溶接電流を調整するように構成
    したことを特徴とするバッテリー溶接機。
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