JP2596280B2 - 不燃化・難燃化ハニカムコア及びその製造法 - Google Patents

不燃化・難燃化ハニカムコア及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般建築物やクリーン
ルーム,電磁シールドルーム等のパネル(板状材料)に
用いられるハニカムコアに関し、特に、不燃化・難燃化
を図ったハニカムコア及びその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】蜂の巣状のコアを2枚の板状外皮の間に
挟んで外皮とコアとを接合したハニカムサンドイッチ構
造のパネルは、リブなどの補強材をつけただけの外板よ
りも重量当りの剛性が大きく、したがって同じ剛性に対
して軽量化できることから、建築用その他の構造材とし
て多用されている。このハニカムコアパネルは、シート
の所定箇所に条線状に接着剤を塗布しつつ、所要枚数重
ね合わせた後、短冊状に切断し、展張して、ハニカムコ
アを形成し、このハニカムコアの両面に板状外皮を貼合
わせてなるものであるが、これを建築物の不燃材料とし
て使用するときは、建築基準法施行令に定められる基材
試験及び表面試験に合格したものでなければならない。
この不燃化ハニカムコアパネル用のコアの基材として
は、従来、アスベスト繊維を主体としたものが使用され
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周知の
ように、アスベスト繊維は、永年取扱っていると、人体
に悪影響を及ぼし、石綿沈着症や希に肺癌を生じ、更に
は胸部又は腹膜に特殊な腫脹を生ずるおそれがある。し
たがって、このような人体への有害性のない無公害の代
替物による不燃化・難燃化ハニカムコアパネル用のコア
の基材を開発する必要性に迫られていた。
【0004】アスベスト繊維に替わる不燃材料・難燃材
料は、種々用いられるが、中でも、水酸化アルミニウム
の粉体を主体とし、これにセルロース繊維を配合して抄
造した水酸化アルミニウム無機シートが有用なものとし
て挙げられる。しかし、この水酸化アルミニウム無機シ
ートを基材として形成したハニカムコアは、前記建築基
準法施行令に定められる試験の基準を満足せず、不燃性
の点で問題がある。本発明は、従来の水酸化アルミニウ
ム無機シートを含むシートを基材とするハニカムコアに
さらに不燃化・難燃化処理を施すことにより、その性能
を大きく向上させた不燃化・難燃化ハニカムコア及びそ
の製造法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための具体的手段として、本発明は、 (1)水酸化アル
ミニウムの粉体とセルロース繊維とから抄造される無機
シートを基材として形成したハニカムコアに、当該ハニ
カムコアを水酸化アルミニウムの粉体をけん濁させた水
ガラス水溶液に浸漬して、水酸化アルミニウムの粉体を
含浸・付着させたことを特徴とする不燃化・難燃化ハニ
カムコアを構成したものであり、また、(2)水酸化アル
ミニウムの粉体とセルロース繊維とから抄造される無機
シートを基材とし、その所定箇所に条線状に接着剤を塗
布しつつ、所要枚数重ね合わせた後、短冊状に切断し、
展張するハニカムコアの製造法であって、前記ハニカム
コアの基材は、展張工程に至るまで及び/又は展張後
に、当該ハニカムコアの基材を水酸化アルミニウムの粉
体をけん濁させた水ガラス水溶液に浸漬し、乾燥して、
ハニカムコアに水酸化アルミニウムの粉体を含浸・付着
させることを特徴とする不燃化・難燃化ハニカムコアの
製造法を構成したものである。
【0006】
【作用】上記したシートを基材とするハニカムコアに、
水酸化アルミニウムの粉体を含浸・付着させる不燃化・
難燃化処理を施すことにより、不燃・難燃化物としての
水酸化アルミニウムの量を大幅に増大させることがで
き、発熱を抑えることができる。また、水ガラスの作用
により、水酸化アルミニウムの粉体を基材に完全に含浸
・付着させることができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面について説明
する。図1は、本発明に係る不燃化・難燃化ハニカムコ
アパネルの製造法について説明するための工程図であ
る。図3は、この不燃化・難燃化ハニカムコアを用いて
ハニカムコアパネルを製造する工程を示すブロック図で
ある。図1及び図3において、1はハニカムコアを形成
する水酸化アルミニウム無機シートであって、本実施例
では、水酸化アルミニウムの粉体を主体とし、これに結
合剤としてセルロース繊維を前記水酸化アルミニウムに
対し10〜35%配合して抄造したロール紙を用いた。
2はこの水酸化アルミニウム無機シート1に対し条線状
に塗布した接着剤、3は水酸化アルミニウム無機シート
1に条線状に接着剤2を、交互に半ピッチずらして塗布
したものを重合させプレスしたブロック、4は前記ブロ
ック3を、条線状に塗布した接着剤と直交する方向に所
要の厚さに切断し短冊状としたコアブロックである。
【0008】水酸化アルミニウム無機シートを構成する
水酸化アルミニウムの粉体は、化学式 Al2O3・3 H2O 又
は Al(OH)3で表わされる白色粉末体の結晶で、ゴム,プ
ラスチックの難燃化充填剤として用いられるもので、1
分子中に3モルの結晶水を含んでいる。この結晶水は、
大気中では全く分解しないが、温度が上昇し、200℃
をこえると、徐々に分解を始め、350℃で水分放出を
完了し、残塵物質としてアルミナが残る。つまり、有機
物が燃焼を開始する前に、水分を放出するだけでなく、
吸熱反応によって燃焼温度を低下させる自己消火性の役
割を果たすものである。また、セルロース繊維は、綿,
麻などの植物性繊維、あるいはレーヨンなどの再生繊
維、さらにはアセテート,トリアセテートなどのセルロ
ース誘導体繊維が用いられる。本実施例に用いられる水
酸化アルミニウム無機シートは、水酸化アルミニウムの
自己消火性に加えて、ケイ酸ナトリウムの表層含浸処理
により不燃効果を増強したものが有効で、具体的には、
市販品であるサンセラ−コアNSC27−19−DS
(西川紙器株式会社製)を用いた。
【0009】次いで、この短冊状のコアブロック4は、
厚さの方向に展張しハニカム形状に整形保持され、ハニ
カムコア5(縦 900mm,横 1,500mm,厚さ50mm)を得
る。そして、このハニカムコア5を、容器6の中に満た
した薬液7に浸漬する。薬液7は、水酸化アルミニウム
の粉体7aをけん濁させた水ガラス水溶液であって、水
酸化アルミニウムの粉体 900g/L、水ガラス 200g/
Lを配合させたものである。水酸化アルミニウムの粉体
7aとしては、平均粒径3μ程度の細粒水酸化アルミニ
ウム(乾粉)が好適で、本実施例においては、規格品B
103(日本軽金属株式会社製)を使用した。水ガラス
は、1号,2号,3号何れの水ガラス(珪酸ナトリウ
ム)をも使用することができ、また珪酸カリウムを使用
してもよいが、本実施例においては、1号水ガラスを用
いた。薬液7の組成は、前記の配合条件に特に限定され
るものではなく、水酸化アルミニウムの粉体 100〜 1,1
00g/L、水ガラス10〜 500g/Lの範囲が有効に作用
する。ハニカムコア5は、薬液7に所要時間浸漬した後
に取り出され、50℃で30分間加熱乾燥される。8
は、このようにして得られた不燃化・難燃化ハニカムコ
アであり、水酸化アルミニウムの粉体7aが含浸され、
強固に付着している。薬液に浸漬する前のハニカムコア
の重量(A)は2.16kg、薬液に浸漬後加熱乾燥した
不燃化・難燃化ハニカムコアの重量(B)は4.17kg
であり、水酸化アルミニウムの粉体の含浸付着増加率
は、BとAとの差をAで除した数を百分率で示す93.
1%となる。
【0010】図1に示す工程で得られた不燃化・難燃化
ハニカムコア8は、図2におけるパネル組立加工時の分
解斜視図及び図3のブロック図に示すように、その両面
に接着剤9,9′が塗布され、2枚の板状外皮10,1
0′が貼り付けられて、図2の一部切欠斜視図に示す不
燃化・難燃化ハニカムコアパネルPを得た。なお、板状
外皮10,10′としては、金属表面材(0.5tカラ
ー鋼板)を使用した。
【0011】図1ないし図3の工程を経て製作された不
燃化・難燃化ハニカムコアパネルPは、不燃化・難燃化
材料としての性能を有するか否かを判定するために、こ
れを供試材料として縦横40mmの大きさに切り出し、試
験体として採取した。試験体の不燃性試験は、建設省告
示(昭和45年12月28日建設省告示第1828号)「不
燃材料の指定」における「基材試験」に準じて行った。
その試験方法の概要について示すと、試験体の箇数は3
箇であり、加熱炉は、試験体を挿入しないで加熱したと
き、炉内温度が 740〜 760℃の範囲で30分間以上安定
できるものを用いるものとし、加熱試験は、加熱炉に試
験体を挿入した後20分間加熱して行なう。判定は、3
箇の試験体のそれぞれについて行なった加熱試験につい
て、試験体挿入後の炉内温度が前記の範囲で調整した温
度よりも摂氏50゜をこえない場合を合格とするもので
ある。本実施例では、炉内の基準温度を 750℃とし、加
熱炉に試験体を挿入した後20分間加熱して、炉内温度
が 800℃をこえない場合を合格とした。
【0012】図4の(1)に、前記試験体について行な
った不燃性試験の結果を示す。なお実施例と対比させ
て、前記図1に示す工程中、ハニカムコアを薬液に浸漬
した後加熱乾燥する工程を除き、他は同一条件により製
作されたハニカムコアパネルを供試材料として採取した
試験体についての不燃性試験の結果を、比較例として同
図の(2)に示した。不燃化・難燃化処理を施した実施
例の試験体は、 750℃の加熱炉に挿入後10秒前後で、
一旦 650℃以下に下降してから立ち上がり、2〜3分後
に 780℃でほぼ一定となり、以後20分を経過しても温
度変化は生じない。したがって、炉内温度が 800℃をこ
えることなく、合格である。これに対して、不燃化・難
燃化処理を施さない比較例の試験体は、加熱炉に挿入後
10秒前後で一旦 700℃以下に下降してから急に立ち上
がり、ピーク温度が 820℃近くに至るまで発熱し、1分
を経過した後は 790℃でほぼ一定となり、そのまま20
分を経過しても温度変化は生じない。しかし、試験体を
加熱炉に挿入直後に炉内温度が 800℃をこえるので不合
格である。
【0013】次に、図1に示す工程中、ハニカムコア5
を、容器6の中に満たした薬液7に浸漬するに当り、薬
液7の濃度を変え、すなわち、水酸化アルミニウムの粉
体と水ガラスの配合比率を各々変化させた場合に、それ
ぞれ得られる不燃化・難燃化ハニカムコアパネルPにつ
いて、不燃化・難燃化材料としての性能を有するか否か
を判定するために、これらを供試材料として、前記同様
に各試験体を採取した。薬液7を構成する水酸化アルミ
ニウムの粉体と水ガラスの各配合比率における不燃化・
難燃化ハニカムコアパネルPの試験体について行なった
前記同様の不燃性試験の結果を、下記の表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の記号中、○印は、試験体について不
燃性試験を行なった結果、合格と判定されたものであ
り、△印は、合格とするにはやや不安定さがあるが難燃
材料として一応評価し得るものであり、×印は、不合格
と判定されたものである。また記号の下に付記される数
値は、不燃化・難燃化ハニカムコアの重量Bと薬液に浸
漬する前のハニカムコアの重量Aとの差をAで除した数
を百分率で示した水酸化アルミニウムの粉体の含浸付着
増加率である。
【0016】試験体についての不燃性試験の結果が一応
評価される難燃性を有するものとするには、水酸化アル
ミニウムの粉体の含浸付着増加率が15%をこえる必要
があり、さらに、不燃材料として合格とされるには、同
じく50%以上占めることを必要とする。薬液を構成す
る水酸化アルミニウムの粉体の配合比率が少ないと、ハ
ニカムコアに含浸付着する水酸化アルミニウムの粉体の
量が不足し、過剰になると、ハニカムコアの表面に均一
に付着せず、特性を損なう。また、水ガラスの配合比率
が少ない場合は、ハニカムコアに対し水酸化アルミニウ
ムの粉体が完全に含浸せず、脱落や剥離の恐れがあるこ
とから、後工程の接着剤によるハニカムコアと板状外皮
との接合が不完全になる。
【0017】なお、基材シートへの不燃化・難燃化処理
(薬液7に浸漬)は、短冊状のコアブロック4を厚さの
方向に展張しハニカムコア5とした後に行なったが、こ
れは、展張工程に至る前に行なってもよい。すなわち、
短冊状のコアブロック4の段階、さらには、原紙つまり
水酸化アルミニウム無機シート1の段階で、薬液7に浸
漬してもよい。また、展張工程に至るまでと、展張後の
両段階で、上記の処理を行なえば、より不燃・難燃性能
が向上する。
【0018】以上説明した本実施例においては、ハニカ
ムコアを形成する基材として、水酸化アルミニウムの粉
体とセルロース繊維とから抄造される水酸化アルミニウ
ム無機シートを用いた場合について示したが、水酸化ア
ルミニウムの粉体に難燃材として酸化アンチモンゾルを
混合し、これとセルロース繊維とから抄造される水酸化
アルミニウム無機シートを用いてもよい。この水酸化ア
ルミニウム無機シートを用いて実施例と同一条件により
ハニカムコアパネルPの試験体を採取し、この試験体に
ついて同様の不燃性の試験を行ったところ、炉内の温度
差が50deg.未満で、合格であった。
【0019】なお、従来、アルミナ繊維とセルロース繊
維より抄造した紙を用いてハニカム構造体を構成するも
の(実開昭63ー132727号公報)、ムライト質繊
維からなる紙を用いてハニカム構造体を構成するもの
(特開昭63ー288978号公報)、あるいはセラミ
ック繊維、ガラス繊維を用い抄造した紙を用い、積層成
形した成形体に水ガラスを含浸する工程を含む湿気交換
用素子(特公平1ー25614号公報)等々が開示され
ているが、いづれも、異なる技術分野において使用され
ているものであり、本発明の如く、ハニカムコアを構成
する基材を、水酸化アルミニウムの粉体をけん濁させた
水ガラス水溶液に浸漬することにより、不燃化を図る技
術は、従来技術にみられない新規なものである。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、水酸化アルミニウムの
粉体とセルロース繊維とから抄造される無機シートを基
材として形成したハニカムコアに、当該ハニカムコアを
水酸化アルミニウムの粉体をけん濁させた水ガラス水溶
液に浸漬して、水酸化アルミニウムの粉体を含浸・付着
させたハニカムコアとして構成したので、ハニカムコア
における不燃化・難燃化物としての水酸化アルミニウム
の量が大幅に増大し、発熱をおさえることができる。し
たがって、建築基準法施行令に定められる試験の基準を
満足する十分な不燃性能を有し、従来のコアの基材であ
るアスベスト繊維のように人体への有害性のない有用な
構造材を提供し得た。また、ハニカムコアを形成するに
当り、展張工程に至るまで及び/又は展張後に、薬液で
ある水酸化アルミニウムの粉体をけん濁させた水ガラス
水溶液に、基材を浸漬し、乾燥する不燃・難燃化処理を
施し、ハニカムコアに水酸化アルミニウムの粉体を含浸
・付着する不燃化・難燃化ハニカムコアの製造法として
構成したので、薬液中の水ガラスの作用により、水酸化
アルミニウムの粉体が基材に完全に含浸・付着し、基材
の表面から脱落したり剥離する恐れがない。したがっ
て、不燃性能を大きく向上でき、かつ、ハニカムコアパ
ネルを形成するに当り、ハニカムコアと板状外皮との接
着を強固なものとし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による不燃化・難燃化ハニカ
ムコアの製造工程図。
【図2】図1の不燃化・難燃化ハニカムコアを使用した
ハニカムコアパネルの分解斜視図及び一部切欠斜視図。
【図3】図1ないし図2により得られる不燃化・難燃化
ハニカムコアパネルの製造工程を説明するブロック図。
【図4】(1)は、本発明に係る不燃化・難燃化ハニカ
ムコアを用いたハニカムコアパネルについての加熱試験
の結果を示すグラフ、(2)は、不燃化・難燃化処理を
施さないハニカムコアパネルについての加熱試験の結果
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 水酸化アルミニウム無機シート 2 接着剤 3 ブロック 4 短冊状のコアブロック 5 ハニカムコア 7 薬液 7a 水酸化アルミニウムの粉体 8 不燃化・難燃化ハニカムコア 9,9′ 接着剤 10,10′板状外皮 P 不燃化・難燃化ハニカムコアパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−147133(JP,A) 特開 平2−57329(JP,A) 実開 昭60−175628(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化アルミニウムの粉体とセルロース
    繊維とから抄造される無機シートを基材として形成した
    ハニカムコアに、当該ハニカムコアを水酸化アルミニウ
    ムの粉体をけん濁させた水ガラス水溶液に浸漬して、水
    酸化アルミニウムの粉体を含浸・付着させたことを特徴
    とする不燃化・難燃化ハニカムコア。
  2. 【請求項2】 水酸化アルミニウムの粉体とセルロース
    繊維とから抄造される無機シートを基材とし、その所定
    箇所に条線状に接着剤を塗布しつつ、所要枚数重ね合わ
    せた後、短冊状に切断し、展張するハニカムコアの製造
    法であって、前記ハニカムコアの基材は、展張工程に至
    るまで及び/又は展張後に、当該ハニカムコアの基材を
    水酸化アルミニウムの粉体をけん濁させた水ガラス水溶
    液に浸漬し、乾燥して、ハニカムコアに水酸化アルミニ
    ウムの粉体を含浸・付着させることを特徴とする不燃化
    ・難燃化ハニカムコアの製造法。
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