JP2596266B2 - 電磁フォーカス回路 - Google Patents

電磁フォーカス回路

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JP2596266B2 JP19067191A JP19067191A JP2596266B2 JP 2596266 B2 JP2596266 B2 JP 2596266B2 JP 19067191 A JP19067191 A JP 19067191A JP 19067191 A JP19067191 A JP 19067191A JP 2596266 B2 JP2596266 B2 JP 2596266B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRTディスプレイ装
置に用いられる電磁フォーカス回路に関する。そして、
この発明は、特にマルチスキャン、マルチサイズ対応の
CRTディスプレイ装置に好適な電磁フォーカス回路を
提供することを目的としている。ここで、マルチスキャ
ン、マルチサイズ対応のCRTディスプレイ装置とは、
例えば、約15.75kHzから約90kHzまでの水
平走査周波数、及び約40Hzから約120Hzまでの
垂直走査周波数に連続的に自動追従することができ、さ
らに、各水平・垂直走査周波数に応じた水平サイズ、垂
直サイズに連続的に自動追従することができるCRTデ
ィスプレイ装置のことである。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管(CRT)における電
子ビームの結像面は、球面上にある。従って、平面状の
蛍光面を結像面とする通常のCRTにおいては、蛍光面
の中心からの偏向距離のほぼ2乗に比例してデフォーカ
スが発生する。デフォーカスを防止するために、電磁偏
向を用いたCRTディスプレイ装置では、ダイナミック
フォーカス回路が使用されている。この様なCRTディ
スプレイ装置を電磁フォーカス式ディスプレイと呼んで
いる。図6に、一般的な電磁フォーカス式ディスプレイ
のCRT周辺部を示す。11はCRT、12は偏向ヨー
ク、13はフォーカスヨーク、14は偏向回路、15は
フォーカス回路である。フォーカス回路15は、画面全
体として平均的に電子ビームを集束するための直流的フ
ォーカス回路と、画面の各部に応じて集束力を加減する
ための水平及び垂直のダイナミックフォーカス回路とか
ら成っている。
【0003】図7に、従来のバリアブルスキャン式ディ
スプレイの共振型水平ダイナミックフォーカス回路を示
す。バリアブルスキャン式ディスプレイとは、水平同期
信号の周波数(水平走査周波数)の異なるさまざまな映
像信号を、1台で再生できる表示装置である。図7にお
いて、電源電圧入力端子16は、水平周波数/電圧変換
器である降圧型スイッチングレギュレータ17に接続さ
れている。この降圧型スイッチングレギュレータ17
と、水平サイズ検出回路18とにより、シリーズレギュ
レータ19の出力電圧を制御している。シリーズレギュ
レータ19に接続された水平出力トランス20、水平同
期信号21に同期した水平パルス発生器22、水平出力
トランジスタ23、ダンパーダイオード24、共振容量
25、水平偏向ヨーク26、及びトレース容量27が水
平偏向回路を構成している。
【0004】共振型の水平ダイナミックフォーカス回路
は、水平コレクタパルス(フライバックパルス)28が
水平出力トランス20から供給される、調整用の可変イ
ンダクタL1(そのインダクタンス値をL1とする)、
共振キャパシタC1(そのキャパシタンス値をC1とす
る)、水平ダイナミックフォーカスコイルL2(そのイ
ンダクタンス値をL2とする)、及びダンパー抵抗32
から構成されている。可変インダクタンス値L1は、水
平走査周波数fH において、共振キャパシタC1とフォ
ーカスコイルL2と可変インダクタL1とが、共振する
ように設定される。共振条件は次式の通りである。 2πfH C1=(1/L1+1/L2)/(2πfH ) …(1) 共振時にフォーカスコイルL2に流れる電流は、図中の
33のように、DC0[A]を基準として、正負に等し
い交流共振電流である。
【0005】次に、従来のスタティックフォーカス回路
を図8に示す。この回路は、垂直ダイナミックフォーカ
ス回路を兼ねている。34は垂直同期信号入力端子、3
5は垂直パラボラ波発生回路、36はスタティックフォ
ーカス調整用ボリューム、37は差動増幅器、38は垂
直ダイナミックフォーカスコイルを兼ねたスタティック
フォーカスコイル、39は垂直サイズ検出回路、40は
垂直パラボラ電圧波形、41はコイル38に流れる電流
波形、42,43は帰還抵抗である。
【0006】図7中の水平コレクタパルス28と水平ダ
イナミックフォーカスコイル電流33、及び図8中のス
タティックフォーカスコイル電流41の位相関係が分か
るように、各波形を図9に示す。図9(a)は水平コレ
クタパルス28の電圧波形、同図(b)は水平ダイナミ
ックフォーカスコイル電流33の電流波形、同図(c)
は垂直ダイナミックフォーカス電流を重畳したスタティ
ックフォーカスコイル電流41の電流波形、同図(d)
は約1水平走査期間(1H)において電流33と電流4
1とを重畳した電流波形、同図(e)は約1垂直走査期
間(1V)において電流33と電流41とを重畳した電
流波形である。同図(d)に示す電流値J1が、CRT
の画面中央でジャストフォーカスとなる電流値であり、
電流値J2が、画面の水平方向の両端(水平ラスターの
両端)でジャストフォーカスとなる電流値である。
【0007】水平・垂直走査周波数がそれぞれ単一周波
数で、ラスターサイズが固定の時、画面中央と画面の水
平方向の端との間の水平ジャストフォーカス是正電流波
高値は、図7に示す水平ダイナミックフォーカス回路の
可変インダクタンス値L1、共振キャパシタンス値C
1、ダンパー抵抗32の抵抗値を最適値に選択して得ら
れる。画面中央と画面の垂直方向の端との間の垂直ジャ
ストフォーカス是正電流波高値は、図8に示すスタティ
ックフォーカス回路のゲインを最適値に選択して得られ
る。最後に、図8に示すスタティックフォーカス調整用
ボリューム36を調節して、ジャストフォーカス電流値
J1となるようにすれば、画面全体にわたってジャスト
フォーカスが得られる。
【0008】このように、水平・垂直走査周波数、ラス
ターサイズが固定の場合には、従来回路でも、フォーカ
ス調整は比較的簡単であるが、周波数、ラスターサイズ
が変化する場合には、面倒であり難しかった。水平走査
周波数可変型のバリアブルスキャン式ディスプレイの場
合、前記式(1)より、水平走査周波数fH の変化に応
じて、共振キャパシタC1、可変インダクタL1の定数
を、リレー等で切換える必要があった。さらに、水平ラ
スターサイズが変化する場合には、図7に示す水平コレ
クタパルス28の波高値が変化するので、それに伴って
水平ダイナミックフォーカスコイル電流33の波高値も
変化する。その結果、図9(d)に示す電流波形が、ジ
ャストフォーカス電流値J1からずれることになり、再
度、スタティックフォーカス調整用ボリューム36を調
節し直す必要があった。
【0009】次に、図8に示す垂直ダイナミックフォー
カス回路を兼ねたスタティックフォーカス回路では、垂
直走査周波数fV にかかわらず、波高値一定の垂直パラ
ボラ波を発生する垂直パラボラ波発生回路35を、垂直
サイズ検出回路39で制御する。垂直サイズ検出回路3
9は、垂直サイズに対応して垂直パラボラ波の波高値を
変えるように垂直パラボラ波発生回路35を制御してい
る。垂直パラボラ波発生回路35の出力40と、スタテ
ィックフォーカス調整用ボリューム36の出力とが差動
増幅器37に供給されている。水平ラスターサイズ変更
の場合と同様、垂直ラスターサイズを変更させた場合に
は、垂直パラボラ波電流の波高値が変化するので、フォ
ーカスを合わせるために、再度スタティックフォーカス
調整用ボリューム36を調節し直す必要があった。
【0010】以上にように、従来の装置では、水平・垂
直走査周波数、水平ラスターサイズ、垂直ラスターサイ
ズが変化するごとに、スタティックフォーカス調整用ボ
リューム36の再調整と、水平共振条件を満たすための
共振キャパシタC1、可変インダクタL1の定数の切換
えとが必要であった。さらに、ディスプレイが3管式プ
ロジェクタの場合には、R,G,Bの3つのCRTごと
に、スタティックフォーカス調整用ボリュームと定数切
換回路とが必要であり、使用条件変更時のフォーカスの
再調整は、大変面倒であった。
【0011】また、図8に示すアンプ回路であるスタテ
ィックフォーカス回路では、垂直ダイナミックフォーカ
スコイル38のインピーダンスは、垂直走査周波数fV
に比例するので、抵抗42の抵抗値が小さいと、増幅器
37の交流ゲインが周波数特性を有し、一定でなくなる
という問題もあった。さらに、上述した共振型のダイナ
ミックフォーカス回路は、定数等の切換えが必要なた
め、対応できる水平走査周波数とラスターサイズとが何
段階かに限定されており、所定範囲内の任意の水平走査
周波数、任意のラスターサイズには、当然対応できなか
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、水平・垂直走査周波数、及びラスターサ
イズが変化しても、スタティックフォーカス調整用ボリ
ュームの再調整及び定数の切換えの必要がなく、操作が
簡単であり、かつ、所定範囲内の任意の水平・垂走査周
波数、任意のラスターサイズに対応できる電磁フォーカ
ス回路とするには、どのような手段を講じればよいかと
いう点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、陰極線管近傍に配置されるフォー
カスコイルを備え、前記フォーカスコイルに、前記陰極
線管駆動信号の水平走査周波数と同一周波数の電流を流
し、前記フォーカスコイルに発生する磁界により、前記
陰極線管の電子ビームのフォーカスを、画面上の水平方
向のいずれの点においても適正フォーカスとなるように
合わせる電磁フォーカス回路であって、入来する水平同
期信号の周波数にかかわらず、波高値一定のパラボラ波
を出力するパラボラ波発生回路と、出力振幅制御端子を
有し、前記パラボラ波発生回路の出力が供給される振幅
制御器と、前記振幅制御器の出力が供給される直流クラ
ンプ回路と、前記直流クランプ回路の出力が一方の入力
端子に供給される第1の差動増幅器と、前記第1の差動
増幅器の他方の入力端子に接続されたスタティックフォ
ーカス調節器と、前記第1の差動増幅器の出力が供給さ
れる前記フォーカスコイルと、前記第1の差動増幅器の
出力が供給され、その出力パラボラ波の波高値を検出し
て直流化する波高値直流化回路と、前記波高値直流化回
路の出力が供給されるパラボラ波波高値調節器と、前記
パラボラ波波高値調節器の出力が一方の入力端子に供給
されると共に、出力端子が前記振幅制御器の前記出力振
幅制御端子に接続された第2の差動増幅器と、前記第2
の差動増幅器の他方の入力端子に、ラスターサイズ検出
信号を供給するサイズ検出回路とより構成したことを特
徴とする電磁フォーカス回路を提供するものである。
【0014】
【実施例】本発明は、定数切換回路を不要とし、フォー
カス調整を簡略化すると共に、連続的に変化する水平・
垂直走査周波数、及びラスターサイズに対応できる電磁
フォーカス回路を提供するものである。
【0015】図1に一実施例のブロック構成図を示す。
1は同期信号入力端子であり、図示の回路を水平ダイナ
ミックフォーカス回路として動作させる場合には、入力
端子1に水平同期信号を入力し、垂直ダイナミックフォ
ーカス回路として動作させる場合には、入力端子1に垂
直同期信号を入力する。2は、入来する同期信号の周波
数にかかわらず、波高値一定のパラボラ波を出力するパ
ラボラ波発生回路である。パラボラ波出力電圧は、交流
信号入力端子70を介して、電子ボリューム3に供給さ
れる。電子ボリューム3には、その出力を制御する直流
(DC)コントロール端子が備えられている。電子ボリ
ューム3は、入力電圧よりも減衰した領域で使用される
ので、その出力は増幅器4で増幅される。増幅された信
号は、DCクランプ回路5を介して、差動増幅器6の反
転入力端子に供給される。差動増幅器6の負荷が、フォ
ーカスコイル7である。差動増幅器6の非反転入力端子
には、スタティックフォーカス調整用ボリューム53が
接続されている。
【0016】差動増幅器6の出力である交流のパラボラ
波は、そのパラボラ波の波高値を検出してDC化する波
高値DC化回路8に供給される。波高値DC化回路8の
DC出力は、パラボラ波波高値調整ボリューム50を介
して、差動増幅器10の反転入力端子に供給される。差
動増幅器10の非反転入力端子には、ラスターサイズを
検出するサイズ検出回路9が接続されている。差動増幅
器10のDC出力は、電子ボリューム3のDCコントロ
ール端子に供給される。このように、電子ボリューム3
から差動増幅器10は、負帰還の閉ループを形成してい
る。フォーカスコイル7に流れるフォーカスコイル電流
の周波数は、水平または垂直の走査周波数と同一であ
り、フォーカスコイル7は、CRTのネックの近傍に配
置される。
【0017】この電磁フォーカス回路では、パラボラ波
電圧波高値がラスターサイズの変更によって変化して
も、DCクランプ回路5によって、パラボラ波の、画面
のセンター位置に相当する電圧値(即ち、パラボラ波の
下に凸部の頂点である位相センターの電圧値)が、一定
値にクランプされる。パラボラ波の位相センターの電圧
値による電流値が、画面センターでのフォーカスコイル
7に流れるフォーカスコイル電流値である。よって、画
面センターでのこのフォーカスコイル電流値を、一度、
スタティックフォーカス調整用ボリューム53により画
面センターのジャストフォーカス電流値に調整しておけ
ば、ラスターサイズが変わっても、常にジャストフォー
カス電流値が保たれる。従って、この電磁フォーカス回
路では、ラスターサイズが変わっても、ボリューム53
を再調節する必要がない。
【0018】さらに、画面センターでなく周辺部のジャ
ストフォーカス化も、一度、パラボラ波波高値調整ボリ
ューム50を最適値に調整しておけば、ラスターサイズ
が変わっても、再調整する必要はない。また、この電磁
フォーカス回路は共振回路を利用していないので、定数
切換回路は不要である。さらにまた、この電磁フォーカ
ス回路は、パラボラ波発生回路1が、入来する同期信号
の周波数にかかわらず、波高値一定のパラボラ波を出力
するので、連続的に変化する水平または垂直走査周波数
に追従できる。
【0019】ここで、電子ボリューム3に使用するIC
の減衰量温度特性は、例えば、図3に示すように、0.
1dB/℃と一般的に悪い(温度による減衰量の変化が
大きい)ので、差動増幅器6の出力をコントロール電圧
として電子ボリューム3に負帰還をかけ、電子ボリュー
ム3で一定の減衰量が得られるようにしている。フォー
カスコイル7のインピーダンスの周波数特性による、差
動増幅器6の交流ゲインの変化や、前記閉ループ内の半
導体素子の温度特性による悪影響に対しても、同時に負
帰還の効果が効き、常に一定のパラボラ波波高値が得ら
れる。
【0020】次に、図2に示す本実施例の具体的回路図
について説明する。パラボラ波発生回路2から出力され
る波高値一定のパラボラ波は、電子ボリューム3に供給
される。電子ボリューム3は、第4図に示すように、D
Cコントロール電圧Vcが大きくなるに従って、減衰量
が小さくなる(通過量%ととしては大きくなる)特性を
有している。この特性を利用して、差動増幅器6のパラ
ボラ波出力電圧を、電子ボリューム3のコントロール端
子に帰還させることにより、閉ループの負帰還増幅回路
を構成している。電子ボリューム3は、入力電圧よりも
減衰した領域で使用されるので、その出力は増幅器4で
増幅される。増幅器4の出力は、コンデンサ65でデカ
ップリングされ、抵抗66,67で最適バイアス調整さ
れて、NPNトランジスタ68でエミッタフォロワ出力
となる。エミッタフォロワ出力は、コンデンサ51でデ
カップリングされ、DCクランプ回路5に供給される。
コンデンサ51の出力側には、下に凸のパラボラ波電圧
が印加されている。このパラボラ波の電圧最小電位点
が、DCクランプ回路5内のNPNトランジスタ57の
ベース電圧VB1からベース・エミッタ間電圧VBEを差し
引いた電圧(VB1−VBE)より小になろうとすると、ト
ランジスタ57が導通する。その結果、PNPトランジ
スタ58が導通して、DCクランプ回路5の出力電圧V
a1が、Va1=VB1−VBEにクランプされる。パラボラ波
の電圧最小電位点が、電位(VB1−VBE)以上では、ト
ランジスタ57,58はオフであり、パラボラ波の波高
値を大きな幅で変化させることができる。よって、DC
クランプ回路5から差動増幅器6に供給されるパラボラ
波の下に凸部の頂点である位相センターの電圧は、VB1
−VBEにクランプされ、パラボラ波の波高値は電圧(V
B1−VBE)を最低値として変化する。
【0021】この下に凸のパラボラ波を、差動増幅器6
で反転電流増幅して上に凸のパラボラ波電流とし、フォ
ーカスコイル7に供給する。フォーカスコイル7が電子
ビームのフォーカス調整を行う。また、差動増幅器6の
出力電圧は、波高値DC化回路8内のコンデンサ59で
デカップリングされ、DCバイアス調整されてNPNト
ランジスタ60に供給される。トランジスタ60の出力
は、コンデンサ61でデカップリングされ、ダイオード
62,63、平滑コンデンサ64を介して、パラボラ波
波高値調整ボリューム50に供給される。この波高値D
C化回路8は、入来するパラボラ波の交流成分波高値を
検出してDC化する回路である。波高値DC化回路8の
出力は、パラボラ波波高値調整ボリューム50で、波高
値が最適値となるように調整され(画面周辺部のジャス
トフォーカス化)、差動増幅器10の反転入力端子に供
給される。差動増幅器10の非反転入力端子には、サイ
ズ検出回路9からラスターサイズの検出信号が供給され
る。差動増幅器10の出力は、DCコントロール信号と
して、電子ボリューム3のDCコントロール端子に供給
される。これにより、ラスターサイズに応じて、自動的
にパラボラ波波高値が変化する。なお、図2内の52,
54〜56,69は抵抗である。
【0022】次に、電子ボリューム3と増幅器4とを一
体化した電子ボリューム回路を図5に示す。この電子ボ
リューム回路は、差動増幅器(NPNトランジスタ7
3,74)と定電流回路(NPNトランジスタ72)と
を組合わせて構成されている。入力端子70から入来し
たパラボラ波信号は、トランジスタ72のベースに供給
されて定電流値を変化させ、差動増幅器で増幅されて、
トランジスタ73のコレクタから出力される。同時に、
サイズ検出回路から、DCコントロール端子77に供給
されるDCコントロール信号が、トランジスタ73のベ
ースに供給されると、トランジスタ73側に流れる電流
量に応じて、トランジスタ72の定電流回路部分の交流
変化分が、交流増幅される。これが、動作原理である。
【0023】なお、マルチサイズ対応の必要がない場合
には、サイズ検出回路9を用いずに、差動増幅器10の
非反転入力端子に、使用するラスターサイズに応じた一
定の電圧を印加すればよい。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の電磁フォーカス回
路は、以下の効果を有する。 (1)パラボラ波電圧波高値がラスターサイズの変更に
よって変化しても、DCクランプ回路5によって、パラ
ボラ波の、画面のセンター位置に相当する電圧値が、一
定値にクランプされる。よって、画面センターでのフォ
ーカスコイル電流値を、一度、スタティックフォーカス
調整用ボリューム53により画面センターのジャストフ
ォーカス電流値に調整しておけば、ラスターサイズが変
わっても、常にジャストフォーカス電流値が保たれる。
従って、この電磁フォーカス回路では、ラスターサイズ
が変わっても、ボリューム53を再調節する必要がな
い。さらに、画面センターでなく周辺部のジャストフォ
ーカス化も、一度、パラボラ波波高値調整ボリューム5
0を最適値に調整しておけば、ラスターサイズが変わっ
ても、再調整する必要はない。また、この電磁フォーカ
ス回路は共振回路を利用していないので、定数切換回路
は不要であり、ボリュームによる調整だけなので、所定
範囲内の任意のラスターサイズに追従できる。よって、
ジャストフォーカスを得るための調節が簡単であり、3
管式プロジェクタのように、R,G,Bの3つのCRT
ごとにジャストフォーカス調節が必要な装置であって
も、使い勝手がよくなる。 (2)パラボラ波発生回路1が、入来する同期信号の周
波数にかかわらず、波高値一定のパラボラ波を出力する
ので、所定範囲内の任意の水平または垂直走査周波数に
自動追従できる。 (3)負帰還閉ループを用いているので、閉ループ内の
各素子の温度特性による悪影響に排除でき、常に一定の
パラボラ波波高値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のブロック構成図である。
【図2】図1に示す実施例の回路図である。
【図3】電子ボリュームの減衰量温度特性を示す図であ
る。
【図4】電子ボリュームの減衰量特性を示す図である。
【図5】電子ボリュームと増幅器とを一体化した回路図
である。
【図6】一般的な電磁フォーカス式ディスプレイのCR
T周辺部を示す図である。
【図7】従来のバリアブルスキャン式ディスプレイの共
振型水平ダイナミックフォーカス回路を示す図である。
【図8】従来のバリアブルスキャン式ディスプレイのス
タティックフォーカス回路を示す図である。
【図9】従来のフォーカス回路の動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 同期信号入力端子 2 パラボラ波発生回路 3 電子ボリューム 4 増幅器 5 DCクランプ回路 6 差動増幅器 7 フォーカスコイル 8 波高値DC化回路 9 サイズ検出回路 10 差動増幅器 50 パラボラ波波高値調整ボリューム 53 スタティックフォーカス調整用ボリューム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管近傍に配置されるフォーカスコイ
    ルを備え、前記フォーカスコイルに、前記陰極線管駆動
    信号の水平走査周波数と同一周波数の電流を流し、前記
    フォーカスコイルに発生する磁界により、前記陰極線管
    の電子ビームのフォーカスを、画面上の水平方向のいず
    れの点においても適正フォーカスとなるように合わせる
    電磁フォーカス回路であって、 入来する水平同期信号の周波数にかかわらず、波高値一
    定のパラボラ波を出力するパラボラ波発生回路と、 出力振幅制御端子を有し、前記パラボラ波発生回路の出
    力が供給される振幅制御器と、 前記振幅制御器の出力が供給される直流クランプ回路
    と、 前記直流クランプ回路の出力が一方の入力端子に供給さ
    れる第1の差動増幅器と、 前記第1の差動増幅器の他方の入力端子に接続されたス
    タティックフォーカス調節器と、 前記第1の差動増幅器の出力が供給される前記フォーカ
    スコイルと、 前記第1の差動増幅器の出力が供給され、その出力パラ
    ボラ波の波高値を検出して直流化する波高値直流化回路
    と、 前記波高値直流化回路の出力が供給されるパラボラ波波
    高値調節器と、 前記パラボラ波波高値調節器の出力が一方の入力端子に
    供給されると共に、出力端子が前記振幅制御器の前記出
    力振幅制御端子に接続された第2の差動増幅器と、 前記第2の差動増幅器の他方の入力端子に、ラスターサ
    イズ検出信号を供給するサイズ検出回路とより構成した
    ことを特徴とする電磁フォーカス回路。
  2. 【請求項2】陰極線管近傍に配置されるフォーカスコイ
    ルを備え、前記フォーカスコイルに、前記陰極線管駆動
    信号の垂直走査周波数と同一周波数の電流を流し、前記
    フォーカスコイルに発生する磁界により、前記陰極線管
    の電子ビームのフォーカスを、画面上の垂直方向のいず
    れの点においても適正フォーカスとなるように合わせる
    電磁フォーカス回路であって、 入来する垂直同期信号の周波数にかかわらず、波高値一
    定のパラボラ波を出力するパラボラ波発生回路と、 出力振幅制御端子を有し、前記パラボラ波発生回路の出
    力が供給される振幅制御器と、 前記振幅制御器の出力が供給される直流クランプ回路
    と、 前記直流クランプ回路の出力が一方の入力端子に供給さ
    れる第1の差動増幅器と、 前記第1の差動増幅器の他方の入力端子に接続されたス
    タティックフォーカス調節器と、 前記第1の差動増幅器の出力が供給される前記フォーカ
    スコイルと、 前記第1の差動増幅器の出力が供給され、その出力パラ
    ボラ波の波高値を検出して直流化する波高値直流化回路
    と、 前記波高値直流化回路の出力が供給されるパラボラ波波
    高値調節器と、 前記パラボラ波波高値調節器の出力が一方の入力端子に
    供給されると共に、出力端子が前記振幅制御器の前記出
    力振幅制御端子に接続された第2の差動増幅器と、 前記第2の差動増幅器の他方の入力端子に、ラスターサ
    イズ検出信号を供給するサイズ検出回路とより構成した
    ことを特徴とする電磁フォーカス回路。
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