JP2596094Y2 - 複合反射鏡 - Google Patents

複合反射鏡

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JP2596094Y2
JP2596094Y2 JP1993000959U JP95993U JP2596094Y2 JP 2596094 Y2 JP2596094 Y2 JP 2596094Y2 JP 1993000959 U JP1993000959 U JP 1993000959U JP 95993 U JP95993 U JP 95993U JP 2596094 Y2 JP2596094 Y2 JP 2596094Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複合反射鏡に関し、特
に反射面を備えた少なくとも2枚の平面光学部材を接合
して構成される複合反射鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複合反射鏡は、光学像を反転す
る為に、例えば投影機等に用いられる。従来の複合反射
鏡を図3に示す。図3に示す様に、複合反射鏡は、第1
の平面光学部材51と、第2の平面光学部材52とから
構成されている。第1の平面光学部材51には、精度良
く加工された面に反射膜51aが形成されており、ま
た、第2の平面光学部材52にも、精度良く加工された
面に反射膜52aが形成されている。
【0003】そして、第1の平面光学部材51の反射膜
形成面51aと、第2の平面光学部材52の反射膜形成
面52aとで光学像を反転できるように、第1の平面光
学部材51の端面と第2の平面光学部材52との間に接
着剤53によって接合されていた。接着剤53は、主に
エポキシ系やアクリル系の接着剤が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、光学像を反転させる為の複合反射鏡は、極め
て高い角度精度及び角度が変化せず、常に一定の角度を
保つ為の安定性が要求される。しかし、第1の平面光学
部材と第2の平面光学部材とを接着剤によって固定して
いる為、次のような不都合が生じる。
【0005】即ち、接着剤の硬化時における接着剤の収
縮が不均一である為、図2に示す角度αが変化してしま
う。従って、接着剤が完全に硬化した後に厳密な角度精
度にコントロールすることは非常に困難であった。実際
の作業では、硬化時の変化を極力抑える為に、硬化速度
の遅い接着剤を使用し、高価な治工具を準備して接着剤
硬化中の接合部分を固定しておくと共に、硬化過程の角
度変化を作業者が頻繁に監視して修正しなければなら
ず、高い角度精度を出すには非常に困難な作業であっ
た。
【0006】また、接着剤が完全に硬化した後でも、一
般に接着剤の基材が樹脂であるため、温度や湿度の変化
等により、複合反射鏡の成す角度αの僅かな狂いを引き
起こし、正確な光学像の反転が行えなかった。さらに、
複合反射鏡の角度精度は、2つの平面光学部材を接着し
て決定されるので、もし複合反射鏡の角度精度が正確に
出ていない場合(所定の許容範囲内に入っていない場
合)は、その複合反射鏡は不良品となってしまう可能性
があり、コストが高くなってしまう。
【0007】本考案は、この様な従来の問題点に鑑みて
なされたもので、製造工程が容易であり、かつ温度や湿
度の影響による角度変化のない複合反射鏡を得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本考案
は、反射面(11、21)をそれぞれ備えた少なくとも
2枚の平面光学部材(1、2)の組合せで構成される複
合反射鏡において、一方の平面光学部材(1)は、第1
の反射面(11)を備え、かつ第1の反射面(11)に
対して所定の角度を有する接合面(12)を有し、他方
の平面光学部材(2)が備える第2の反射面(21)
と、接合面(12)とを密着させてオプチカルコンタク
ト状態とし、オプチカルコンタクト状態を保持する保持
手段(4、5、6、7、8、9)を備える構成であっ
て、
【0009】保持手段(4、5、6、7、8、9)は、
雌ねじを備えた第1部材(5)と、雌ねじに螺合する雄
ねじを備えた第2部材(4)とから構成され、第2部材
(4)は、他方の平面光学部材(1)に形成された貫通
孔(23)に挿通され、第1部材(5)は、一方の平面
光学部材(2)に形成された貫通孔(23)の径以上の
径を有する穴(13)に取り付けられ、第1部材(5)
と第2部材(4)とを螺合して、オプチカルコンタクト
状態を保持するようにした。
【0010】請求項2に記載の本考案は、反射面(1
1、21)をそれぞれ備えた少なくとも2枚の平面光学
部材(1、2)の組合せで構成される複合反射鏡におい
て、一方の平面光学部材(1)は、第1の反射面(1
1)を備え、かつ第1の反射面(11)に対して所定の
角度を有する接合面(12)を有し、他方の平面光学部
材(2)が備える第2の反射面(21)と、接合面(1
2)とを密着させてオプチカルコンタクト状態とし、オ
プチカルコンタクト状態を保持する保持手段(4、5、
6、7、8、9)を備える構成であって、保持手段
(4、5、6、7、8、9)は、雌ねじを備えた第1部
材(5)と、雌ねじに螺合する雄ねじを備えた第2部材
(4)とから構成され、第1部材(5)は、一方の平面
光学部材(1)に形成された穴(13)に取り付けられ
ると共に、他方の平面光学部材(2)に形成された貫通
孔(23)に挿通され、第2部材(4)と、一方の平面
光学部材(1)から突出した第1部材(5)とを螺合し
て、オプチカルコンタクト状態を保持するようにした。
【0011】
【作用】第1の平面光学部材と第2の平面光学部材と
は、オプチカルコンタクト状態で密接しているので、温
度や湿度の影響を受けることがなくなる。従って、安定
した角度精度が得られるようになる。
【0012】
【実施例】図1は本考案の第1実施例を示す図である。
図1に示す様に、2つの平面光学部材1、2を接合して
構成される光学像反転用の複合反射鏡である。第1の平
面光学部材1は、精度良く仕上げられた光学面に反射膜
を形成した反射膜形成面11と、反射膜形成面11に対
して角度α2 を成す接合面12とを有しており、反射膜
が形成される光学面を精度良く仕上げた後、反射膜を形
成している。さらに、反射膜形成面11と接合面12と
が成す角度α2 も高精度に仕上げられている。
【0013】第2の平面光学部材2は、精度良く仕上げ
られた光学面に反射膜を形成した反射膜形成面21を有
している。そして、第1の平面光学部材1の反射膜形成
面11に、第2の平面光学部材2の接合面12を密着さ
せることにより、オプチカルコンタクト状態として接合
できる。
【0014】即ち、第1の平面光学部材1の反射膜形成
面11と第2の反射膜形成面21とが成す角度α1 は、
第2の平面光学部材2の反射膜形成面11と接合面12
とが成す角度α2 の精度がそのまま影響することにな
る。オプチカルコンタクト状態を保持するための手段を
以下に示す。第2の平面光学部材2には、貫通孔23が
形成されている。
【0015】第1の平面光学部材1には、接合面12に
対して垂直方向から穴13が形成されており、この穴1
3は、第2の平面光学部材2に形成された貫通孔23の
径と同径若しくは径より大きく形成されている。この穴
13にインサートナット5を挿入し、接着剤9で穴13
にインサートナット5を取り付ける。そして、第2の平
面光学部材2と第1の平面光学部材1とがオプチカルコ
ンタクト状態のままで、第2の平面光学部材2の貫通孔
23からバネワッシャ6、当て金7を介してボルト4を
挿通し、インサートナット5に螺合させてオプチカルコ
ンタクト状態を保持する。
【0016】上記の様な保持手段は、第1の平面光学部
材1と第2の平面光学部材2との密接部分に対して複数
箇所設けられる。上記の様な保持手段を使用する場合、
インサートナット5及びボルト4が直接光学部材に接触
しないように、インサートナット5及びボルト4と光学
部材との間に緩衝部材8を設けることにより防ぐことが
できる。さらに、当て金7と光学部材との間にも緩衝部
材を設けてもよい。
【0017】この様に、緩衝部材を設けることにより、
インサートナット5及びボルト4が光学部材に接触した
際に生じるひび割れ等を防ぐことができる。図2は第2
実施例を示す図である。図2に示す様に、図1に示す第
1実施例のインサートナットに変えて、スタッドボルト
32を第1の平面光学部材1に取り付けたものである。
尚、図1と同じ構成部分については説明簡略化のため省
略する。
【0018】スタッドボルト32の大径部分を穴13に
接着材9で取り付けた後に、第2の平面光学部材2に形
成された貫通孔23にスタッドボルト32の小径部分を
挿通する。そして、第1の平面光学部材1と第2の平面
光学部材2とを密接してオプチカルコンタクト状態に
し、スタッドボルト32にナット31を螺合してオプチ
カルコンタクト状態を保持するようにしたものである。
【0019】本実施例で使用する接着剤9は、十分な接
着強度を有し、かつ硬化後も僅かに弾力性を備えている
もの、例えば、ゴム系の接着剤やシリコン系の接着剤を
使用することが望ましい。なぜなら、第1の平面光学部
材1の穴13に取り付けられるインサートナット5また
はスタッドボルト32が少しだけ変位する様にしておか
なければ、締めつけの際に第1の平面光学部材1にひび
割れが生じる可能性があるからである。
【0020】さらに、第1の平面光学部材1に設けられ
た穴13にナット5もしくはスタッドボルト32を取り
付ける場合、穴13の底にナット5もしくはスタッドボ
ルト32が接触しないように、穴13の途中に取り付け
られるようにしてある。第1実施例及び第2実施例で
は、2つの平面光学部材の組合せからなる光学像反転用
の複合反射鏡を示したが、3の平面光学部材の組合せの
複合反射鏡でもそれ以上の複合反射鏡でもよい。
【0021】本実施例において、複合反射鏡の角度精度
は、第1の平面光学部材1の角α2の加工精度によって
決定されるので、複合反射鏡の角度精度α1が正確に出
ていない場合でも、複合反射鏡を分解することにより、
修正することができ、不良品を少なくすることができ
る。
【0022】
【考案の効果】第1の平面光学部材と第2の平面光学部
材とをオプチカルコンタクト状態で接合し、オプチカル
コンタクト状態を保持する保持手段を設けることによっ
て、第1の平面光学部材と第2の平面光学部材とが成す
角度の安定性が向上する。また、第1の平面光学部材と
第2の平面光学部材とが成す角度は、平面光学部材の加
工時に決まることになるので、比較的簡単に角度精度を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による第1実施例を示す断面図である。
【図2】本考案による第2実施例を示す断面図である。
【図3】従来の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1の平面光学部材 2 第2の平面光学部材 4 ボルト 5、31 ナット 32 スタッドボルト 8 緩衝部材 9 接着剤

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射面をそれぞれ備えた少なくとも2枚の
    平面光学部材の組合せで構成される複合反射鏡におい
    て、 前記一方の平面光学部材は、第1の反射面を備え、かつ
    前記第1の反射面に対して所定の角度を有する接合面を
    有し、 前記他方の平面光学部材が備える第2の反射面と、前記
    接合面とを密着させてオプチカルコンタクト状態とし、 前記オプチカルコンタクト状態を保持する保持手段を備
    えた複合反射鏡であって、 前記保持手段は、雌ねじを備えた第1部材と、前記雌ね
    じに螺合する雄ねじを備えた第2部材とから構成され、 前記第2部材は、前記他方の平面光学部材に形成された
    貫通孔に挿通され、 前記第1部材は、前記一方の平面光学部材に形成された
    前記貫通孔の径以上の径を有する穴に取り付けられ、 前記第1部材と前記第2部材とを螺合して、前記オプチ
    カルコンタクト状態を保持することを特徴とする複合反
    射鏡。
  2. 【請求項2】反射面をそれぞれ備えた少なくとも2枚の
    平面光学部材の組合せで構成される複合反射鏡におい
    て、 前記一方の平面光学部材は、第1の反射面を備え、かつ
    前記第1の反射面に対して所定の角度を有する接合面を
    有し、 前記他方の平面光学部材が備える第2の反射面と、前記
    接合面とを密着させてオプチカルコンタクト状態とし、 前記オプチカルコンタクト状態を保持する保持手段を備
    えた複合反射鏡であって、 前記保持手段は、雌ねじを備えた第1部材と、前記雌ね
    じに螺合する雄ねじを備えた第2部材とから構成され、 前記第1部材は、前記一方の平面光学部材に形成された
    穴に取り付けられると共に、前記他方の平面光学部材に
    形成された貫通孔に挿通され、 前記第2部材と、前記一方の平面光学部材から突出した
    前記第1部材とを螺合して、前記オプチカルコンタクト
    状態を保持することを特徴とする複合反射鏡。
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