JP2596009Y2 - 加工装置におけるcrtの制御装置 - Google Patents

加工装置におけるcrtの制御装置

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JP2596009Y2
JP2596009Y2 JP1993000883U JP88393U JP2596009Y2 JP 2596009 Y2 JP2596009 Y2 JP 2596009Y2 JP 1993000883 U JP1993000883 U JP 1993000883U JP 88393 U JP88393 U JP 88393U JP 2596009 Y2 JP2596009 Y2 JP 2596009Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加工装置に設けられる
CRTの駆動を制御するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、加工機械及びその制御装置を備
えた加工装置では、加工作業に関する情報を使用者等に
提供するための表示手段としてCRTが用いられること
が多い。このCRTは、主として加工装置が自動運転状
態に移行する前に活用され、実際に加工を行うまでのワ
ークのセッティングに関する指示や各種メッセージを表
示したり、画面に選択項目を表示し、この画面に直接ペ
ン等で操作されることにより選択された項目に従って各
加工機械の運転切換等を行わせるスイッチとしての役目
を果たしたりする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような加工装置
において、この装置が上記自動運転状態に移行した後
は、CRTは一般にほとんど使用されなくなる。従っ
て、このような自動運転移行後、スイッチの切り忘れ等
によってCRTが駆動状態のまま放置されると、電力が
浪費されるばかりでなく、CRTの寿命が必要以上に著
しく短縮されることになり、非常に不経済である。
【0004】なお、従来の加工装置の中には、CRTに
よる情報表示を必要としない場合に、そのCRTに全体
が黒一色の画像を表示させるようにしたものが知られて
いるが、このような黒の画面を表示するようにしても通
常の表示時と比べてCRTの負担はほとんど軽減され
ず、従ってその寿命短縮を防ぐことはできない。
【0005】本考案は、このような事情に鑑み、CRT
を備えた加工装置において、不必要な駆動に起因するC
RTの寿命短縮を防ぐことができるCRTの制御装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、加工機械の加
工動作を制御する加工制御手段と、加工作業に関する情
報を画面に表示するCRTとを備えた加工装置におい
て、加工装置が上記加工制御手段の制御による自動運転
状態が一定時間継続した後に上記CRTを非駆動状態に
切換えるCRT駆動制御手段を備えたものである(請求
項1)。
【0007】ここで上記CRT駆動制御手段は、上記自
動運転状態が一定時間継続した段階で上記CRTとその
電源との接続を遮断するものであってもよいし(請求項
2)、上記CRTを、これに電源が接続された状態で、
画面表示を行う駆動状態と画面表示は行わず電源が接続
されていない状態からよりも迅速に駆動状態に移行する
ための微弱電流のみが流される駆動待機状態とに切換可
能に構成した場合には、自動運転状態が一定時間継続し
た段階で上記CRTを上記駆動待機状態に切換えるもの
であってもよい(請求項3)。
【0008】さらに、外部からの操作を受けることによ
り強制駆動指令信号を出力する指令手段を備えるととも
に、上記CRTを非駆動状態に切換えた後に上記指令手
段から強制駆動指令信号が出力された場合にCRTを駆
動状態に復帰させるように上記CRT駆動制御手段を構
成したり(請求項4)、上記加工制御手段をその自動制
御運転中に情報表示が必要となった時に強制駆動指令信
号を出力するように構成するとともに、上記CRTを非
駆動状態に切換えた後に上記加工制御手段から強制駆動
指令信号が出力された場合にCRTを駆動状態に復帰さ
せるように上記CRT駆動制御手段を構成したりする
(請求項5)ことにより、後述のようなより優れた効果
が得られる。
【0009】
【作用】請求項1記載の装置によれば、CRTがほとん
ど不要である自動運転状態が一定時間継続した段階でC
RTが自動的に非駆動状態に切換えられるため、自動運
転状態でのCRTの無駄な駆動による寿命短縮が防がれ
る。
【0010】より具体的に、請求項2記載の装置では、
上記一定時間経過後にCRTとその電源との接続が遮断
され、請求項3記載の装置では、上記一定時間経過後に
CRTはこれに微弱電流のみが流れる駆動待機状態に切
換えられる。
【0011】さらに、請求項4記載の装置では、上記非
駆動状態への切換後、指令手段から強制駆動指令信号が
出力された場合にCRTが駆動状態に復帰する。従っ
て、使用者等は、CRTが非駆動状態にあっても上記指
令手段を操作することによって強制的にCRTを駆動状
態に切換え、これを使用することができる。
【0012】また、請求項5記載の装置では、CRTが
非駆動状態にあっても、加工制御手段から強制駆動指令
信号が出力されることにより、CRTが駆動状態に復帰
し、臨時的に表示が必要となった情報がCRTの画面に
表示可能となる。
【0013】
【実施例】本考案の第1実施例を図1,2に基づいて説
明する。
【0014】ここに示す加工装置は、電源10、CRT
20、及び制御装置30を備え、電源10は、ライン1
2を介して上記CRT20に接続されるとともに、ライ
ン14を介して制御装置30に接続されている。制御装
置30には、手動スイッチ(指令手段)22及びリレー
コイル24aが接続されるとともに、サーボアンプ27
を介して加工機械駆動用の各モータ28が接続されてお
り、上記リレーコイル24aと対になるリレー接点24
bが上記ライン12の途中に設けられている。上記手動
スイッチ22は、図略の副電源とCRT駆動制御部36
との間に介在し、オンに切換えられた状態で上記副電源
から制御装置30に強制駆動指令信号を入力するように
構成されている。
【0015】制御装置30は、シーケンサ及びNC制御
装置で構成され、機能的に、図示のような加工制御部3
2、表示制御部34、CRT駆動制御部36、タイマー
38等を備えている。
【0016】加工制御部32は、サーボアンプ27を通
じて各モータ28に制御信号を出力することにより、加
工機械の加工動作を自動制御するとともに、加工作業の
際に表示が必要な情報を表示制御部34に出力するもの
である。またこの加工制御部32は、加工機械の自動制
御中に情報表示の必要が発生した場合、例えばノーワー
ク(加工機械にワークがなくなった状態)やフルワーク
(加工機械にワークが満杯となった状態)が発生してワ
ーク供給やワーク供給停止の指示が必要となった場合
や、研削装置において砥石のドレスが必要となった場合
等に、CRT駆動制御部36に強制駆動指令信号を出力
するように構成されている。
【0017】表示制御部34は、駆動状態にある(すな
わち電源10に接続された状態にある)CRT20の画
面表示を制御するものであり、上記加工制御部32から
出力される情報や、その自動制御による自動運転が開始
される前の段階においてワークのセッティングに関する
指示等をCRT20に表示させるように構成されてい
る。CRT20は、上記表示制御部34によって各種指
示やメッセージ等を表示するとともに、使用者が手動操
作する際に選択項目を画面上に列挙し、そのうち画面に
直接操作されることにより選択された項目を実施するよ
うに加工制御部32に制御信号を出力するといったスイ
ッチ機能等も果たすように構成されている。
【0018】CRT駆動制御部36は、リレーコイル2
4aに制御信号を出力してライン12途中のリレー接点
24bをオンオフすることにより、CRT20を電源接
続状態(駆動状態)と電源非接続状態(非駆動状態)と
に適宜切換えてその駆動制御を行うものであり、具体的
には次のような制御を実行するように構成されている。
【0019】(a) 加工制御部32の制御による自動運転
が開始された時点でタイマー38をオンさせる。ここで
タイマー38は、上記作動指令を受けてから予め設定さ
れた一定時間T経過後にオフに復帰するように構成され
ているが、このタイマー38がオフとなった時点でリレ
ーコイル24aに制御信号を出力し、電源10とCRT
20との接続を遮断する。 (b) 上記接続遮断後、自動運転中に手動スイッチ22も
しくは加工制御部32から強制駆動指令信号が出力され
た場合には、臨時的にCRT20と電源10との接続を
復帰させる。そして、上記強制駆動指令信号の出力が停
止された時点から上記一定時間T経過した後に再び電源
10とCRT20との接続を遮断する。
【0020】次に、この装置の作用を説明する。ここで
は、CRT駆動制御部36の制御動作の一例を図2のフ
ローチャートも併せて参照しながら説明する。
【0021】まず、加工運転状態が手動状態にある段階
では、リレー接点24bはオンに切換えられており、C
RT20に電源10が接続される。この状態で、CRT
20には実際の加工作業に入る前のワークのセッティン
グに関する指示や各種メッセージ(稼働状況、加工条件
について)等が表示され、使用者はこの表示を見ながら
手動運転を進めることができる。
【0022】このような手動操作の段階が終了し、加工
制御部32の制御による自動運転が開始されると、CR
T駆動制御部36の指令によりタイマー38が作動を開
始する。このタイマー38は、始動から一定時間T経過
後に停止するが、この停止時点でCRT駆動制御部36
からリレーコイル24aに制御信号(CRT停止指令信
号)が出力される。これにより、リレー接点24bはオ
ンからオフに切換えられ、電源10とCRT20との接
続が遮断される。従って、この自動運転状態への移行
後、CRT20が不要であるにもかかわらずその電源ス
イッチが切り忘れられても、CRT20と電源10とが
強制的に切られることによりCRT20の無駄な駆動が
防がれる。
【0023】その後、使用者により手動スイッチ22が
オフからオンに切換えられると、この手動スイッチ22
からCRT駆動制御部36へ強制駆動指令信号が入力さ
れることにより、CRT駆動制御部36からリレーコイ
ル24aへのCRT停止指令信号の出力が止められる。
これによりリレー接点24bがオンに復帰し、CRT2
0は再び電源10に接続されて駆動状態となる。従って
使用者は、CRT駆動制御部36によりCRT20が非
駆動状態に切換えられた後であっても、手動スイッチ2
2をオンにすることによりCRT20を強制的に駆動状
態に復帰させ、その画面上で必要な情報をいつでも確認
することができる。
【0024】なお、この動作は、加工制御部32からC
RT駆動制御部36に強制駆動指令信号が入力された場
合も同様となる。
【0025】このようなCRT20の復帰に伴い、再び
タイマー38が作動し、この始動時から上記時間T経過
後にタイマー38は再び停止する。これと同時に再びリ
レーコイル24aにCRT停止指令信号が出力され、C
RT20と電源10との接続は再び切られる。この状態
は、加工制御部32の制御による自動運転が終わるまで
持続される。
【0026】以上のように、この装置では、一般にCR
T20が不要とされる自動運転状態が一定時間Tだけ継
続した段階でCRT駆動制御部36の制御によってCR
T20と電源10との接続を自動的に遮断するようにし
ているので、CRT20の無駄な駆動を確実に防ぎ、こ
れによってCRT20の寿命短縮を効果的に防止するこ
とができる。
【0027】さらにこの実施例では、上記接続遮断後、
使用者により操作される手動スイッチ22や加工制御部
32からCRT駆動制御部36に強制駆動指令信号が出
力された場合には、CRT20と電源10との接続を復
帰させるようにしているので、自動運転実行中であって
も、使用者がCRT20の使用を要望する場合や、加工
運転中にどうしても表示が必要な情報が発生した場合に
は、これに迅速に対応してCRT20による表示を再開
させることができる。
【0028】次に、第2実施例を説明する。ここでは、
上記CRT20が、このCRT20に電源が接続された
状態で実際に画面表示を行う駆動状態と、電源が接続さ
れても画面表示は行わず、上記駆動状態に迅速に移行で
きるように微弱電流のみが流される駆動待機状態とに切
換可能に構成されるとともに、自動運転状態に移行して
から一定時間T経過後に上記CRT20を駆動状態から
上記駆動待機状態に切換えるようにCRT駆動制御部3
6が構成されている。
【0029】このような装置においても、CRT20が
駆動待機状態に切換えられるとCRT20には微弱電流
しか流れなくなるので、CRT20が駆動状態のまま放
置される場合に比べてCRT20の寿命を大幅に延ばす
ことができる。このように、本考案にいう「非駆動状
態」は必ずしも電源が切られた状態を意味せず、CRT
20にほとんど負担が生じない程度の微弱電流が流され
た状態も含む。
【0030】また、本考案では加工装置における加工機
械の種類や具体的な構造を問わず、その駆動を制御する
制御装置及びCRTが備えられた種々のものに本考案を
適用することができる。
【0031】
【考案の効果】以上のように本考案は、加工制御手段及
びCRTを備えた加工装置において、CRTがほとんど
不要である自動制御状態が一定時間継続した段階でCR
Tを自動的に非駆動状態に切換えるようにしたものであ
るので、CRTが無駄に駆動されるのを確実に防ぐこと
ができ、これによってCRTの寿命を大幅に延ばすこと
ができる効果がある。
【0032】より具体的に、請求項2記載の装置では、
上記一定時間継続後にCRTとその電源との接続を遮断
することにより、その寿命短縮を防ぐことができる。ま
た請求項3記載の装置では、上記一定時間継続後にCR
Tをこれに微弱電流が流れる駆動待機状態に切換えるこ
とにより、CRTの寿命を延ばすことができ、またこの
状態からCRTを迅速に駆動状態に移行させることがで
きる。
【0033】さらに、請求項4,5記載の装置では、上
記非駆動状態への切換後、外部から操作される指令手段
もしくは上記加工制御手段から強制駆動指令信号が出力
された場合に、CRTを自動的に駆動状態に復帰させる
ようにしているので、上記使用者等によりCRT使用の
要望があった場合や、加工制御手段による自動運転中に
その加工内容について情報表示の必要が発生した場合
に、これに迅速に対応してCRTによる表示を再開させ
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における加工装置の全体構
成図である。
【図2】上記加工装置におけるCRTの駆動制御の一例
を示すタイムチャートである。
【図3】本考案の第2実施例における加工装置の全体構
成図である。
【符号の説明】
10 電源 20 CRT 22 手動スイッチ(指令手段) 24a リレーコイル(CRT駆動制御手段を構成) 24b リレー接点(CRT駆動制御手段を構成) 30 制御装置 32 加工制御部(加工制御手段) 34 表示制御部 36 CRT駆動制御部(CRT駆動制御手段を構成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/4063 B23Q 17/00

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機械の加工動作を制御する加工制御
    手段と、加工作業に関する情報を画面に表示するCRT
    とを備えた加工装置において、上記加工制御手段の制御
    により上記加工機械が自動運転されている自動運転状態
    の継続時間を計測する計時手段と、当該自動運転状態の
    継続時間が一定時間に達したときに上記CRTを強制的
    非駆動状態に切換えるCRT駆動制御手段を備えた
    ことを特徴とする加工装置におけるCRTの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加工装置におけるCRT
    の制御装置において、上記自動運転状態が一定時間継続
    した段階で上記CRTとその電源との接続を遮断するよ
    うに上記CRT駆動制御手段を構成したことを特徴とす
    る加工装置におけるCRTの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の加工装置におけるCRT
    の制御装置において、上記CRTを、これに電源が接続
    された状態で、画面表示を行う駆動状態と画面表示は行
    わず電源が接続されていない状態からよりも迅速に駆動
    状態に移行するための微弱電流のみが流される駆動待機
    状態とに切換可能に構成するとともに、上記自動運転状
    態が一定時間継続した段階で上記CRTを上記駆動待機
    状態に切換えるように上記CRT駆動制御手段を構成し
    たことを特徴とする加工装置におけるCRTの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の加工装
    置におけるCRTの制御装置において、外部からの操作
    を受けることにより強制駆動指令信号を出力する指令手
    段を備えるとともに、上記CRTを非駆動状態に切換え
    た後に上記指令手段から強制駆動指令信号が出力された
    場合にCRTを駆動状態に復帰させるように上記CRT
    駆動制御手段を構成したことを特徴とする加工装置にお
    けるCRTの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の加工装
    置におけるCRTの制御装置において、上記加工制御手
    段をその自動制御運転中に情報表示が必要となった時に
    強制駆動指令信号を出力するように構成するとともに、
    上記CRTを非駆動状態に切換えた後に上記加工制御手
    段から強制駆動指令信号が出力された場合にCRTを駆
    動状態に復帰させるように上記CRT駆動制御手段を構
    成したことを特徴とする加工装置におけるCRTの制御
    装置。
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