JP2595826B2 - 車両部品の自動組付方法及びその装置 - Google Patents

車両部品の自動組付方法及びその装置

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JP2595826B2
JP2595826B2 JP3083457A JP8345791A JP2595826B2 JP 2595826 B2 JP2595826 B2 JP 2595826B2 JP 3083457 A JP3083457 A JP 3083457A JP 8345791 A JP8345791 A JP 8345791A JP 2595826 B2 JP2595826 B2 JP 2595826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両部品の自動組付方法
及びその装置に関し、特に車体の前後左右4箇所に車両
部品をロボットを介し自動的に搬入セットして締付具で
締結することにより組付ける車両部品の自動組付方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の組立ラインにおいて、コ
ンベア等により搬入されて来る車体の前後左右4箇所に
組付ける車両部品としては、走行装置のフロントサスペ
ンションのストラット及びリアサスペンションのアブソ
ーバー(以下単にストラットと称する)がある。
【0003】これらストラットの車体の前後左右部箇所
への組付は従来では作業員が手作業で行っていた。つま
り、一人の作業員がストラットを手で持って車体の所定
箇所に下方から搬入し、そのストラットの上端から突出
している車体取付用の複数本のスタットボルトを該車体
の取付穴に差し込んで位置決めセットし、この状態で他
の作業員が締付具であるナットを前記スタットボルトに
上方からハンド式締付装置などでもって締付けることに
より、該ストラットを車体に締結して組付ける。この組
付作業を車体の前後左右4箇所でそれぞれ行っていた。
【0004】しかしながら、前記ストラットは比較的重
量物であって、しかも車体の前後左右の内側部に下方か
ら挿入しなければならず、作業者にとっては不自然な姿
勢でかなりの力を必要とする非常に重労働できつい作業
であった。
【0005】そこで、近年ではストラットの組付作業を
工業用ロボットを用いて自動化する試みが考えられて来
ている。この方法は、まず車体が間欠送りされる組立ラ
イン上の第1のストラット組付工程の左右両側位置にそ
れぞれ組付ロボットと締付ロボットを一組として設置
し、その組付ロボットの多関節アーム先端にはストラッ
ト供給装置からストラットを一個ずつ把持する把持ハン
ドを設け、締付ロボットの多関節アーム先端にはナット
供給装置から所要個数のナットを受け取って締め付け作
業をする複数のナットランナーを持つ締付装置を設けて
おく。
【0006】そして前記組立ライン上の第1のストラッ
ト組付工程の定位置に車体が送られて来ると、左右の組
付ロボットが把持ハンドによりストラット供給装置から
フロントサスペンションのストラットを一個ずつ把持し
て該車体の左右前側部箇所にそれぞれ搬入セットし、こ
の状態で左右の締付ロボットが締付装置もってナット供
給装置から受け取って来たナットを前記ストラットのス
タットボルトに上方から締め込んで車体に締結する。こ
れで車体の左右フロントのストラットの組付を終了す
る。
【0007】その後、車体を所定距離前進移動させて第
2のストラット組付工程に送り、そこで前記同様に左右
両側にそれぞれ組をなして設置した組付ロボットと締付
ロボットで左右リアのストラットを前述同様にして該車
体の左右後側部箇所にそれぞれ組付ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した自
動組付方法では、組立ライン上にフロントのストラット
組付工程とリアのストラット組付工程との2工程を確保
しなければならず、組立ラインの設計変更が必要で面倒
である。しかも各組の組付ロボットと締結ロボットが一
個ずつのストラット組付作業しかしないので、車体の前
後左右4箇所にストラットを組付けるのに組付ロボット
と締結ロボットとを4組、即ち組付ロボットと締結ロボ
ットが4台ずつ、合計8台のロボットが必要であると共
に、その各組に対応した台数のストラット供給装置やナ
ット供給装置が必要で、設備費が非常に高くつく問題が
ある。
【0009】そこで、まず組立ライン上でのストラット
組付工程を減らすべく、前記4組の組付ロボットと締結
ロボットを全て一つの組付工程中に配設して、前後左右
4箇所のストラットの組付を全て同時に行うようにする
ことが考えられるが、この場合、合計8台のロボットと
それに応じた台数のストラット供給装置やナット供給装
置を限られたスペース内に設置しなければならず、とて
も設置スペース的に困難で実現が難しい。
【0010】また、ロボット台数等の設備の削減を図る
べく、左右一組ずつの組付ロボットと締結ロボットで左
右フロントのストラットの組付を行った後、同組付ロボ
ットと締結ロボットにより左右リアのストラットの組付
を行うようにすることが考えられるが、この場合、組付
ロボットが把持ハンドを一個しか持たず、その組付ロボ
ットがフロントのストラットの組付後にリアのストラッ
トを供給装置に取りに行って来なければならず、その間
のタイムロスが多く、前後両ストラットの組付にかかる
総所要時間が長すぎて組立ラインにマッチしない問題が
ある。
【0011】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、組立ライン上の一工程において、少な
い台数の組付ロボットと締付ロボットで車体の前後左右
4箇所にそれぞれ車両部品を短時間で非常に効率良く組
付けることができる車両部品の自動組付方法及びその装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の車両部品の
自動組付方法は、前記目的を達成するために、左右の組
付ロボットでぞれぞれ前後2個ずつの車両部品を把持
し、その左右の組付ロボットで車体の一方の対角線上の
前後部箇所に車両部品を搬入セットし、その前側車両部
品に前側の締付ロボットで締付具を締付けると共に後側
車両部品に後側の締付ロボットで締付具を締付けること
により該前後両車両部品を車体に締結し、こうして車体
の一方の対角線上の前後2箇所に車両部品を略同時に組
付けた後、前記左右の組付ロボットで各々把持している
残りの車両部品を車体の他方の対角線上の前後部箇所に
搬入セットし、その前側車両部品に前記前側の締付ロボ
ットで締付具を締付けると共に後側車両部品に前記後側
の締付ロボットで締付具を締付けることにより該前後両
車両部品を車体に締結して、車体の他方の対角線上の前
後2箇所に車両部品を略同時に組付けることを特徴とす
る。
【0013】第2の発明の車両部品の自動組付装置は、
前記自動組付方法を実施するために、車体が搬入されて
来る所定箇所の両側位置に一台ずつ設置され且つそれぞ
れの多関節アーム先端に部品供給装置から前後2個ずつ
の車両部品を個々に把持する把持ハンドを有した左右一
対の組付ロボットと、前記所定箇所の前後側位置に一台
ずつ配設され且つ多関節アーム先端に締結具供給装置か
らそれぞれ所要個数の締付具を受取る締付装置を有した
前後一対の締付ロボットとを備え、且つ前記左右の組付
ロボットがぞれぞれ把持ハンドにより前後2個ずつの車
両部品を把持し、その左右の組付ロボットが車体の一方
の対角線上の前後部箇所に車両部品を搬入セットし、そ
の前側車両部品に前側の締付ロボットが締付装置でもっ
て締付具を締付けると共に、後側車両部品に後側の締付
ロボットが締付装置でもって締付具を締付けることによ
り、該前後両車両部品を車体に締結し、こうして車体の
一方の対角線上の前後2箇所に車両部品を略同時に組付
けた後、前記左右の組付ロボットが各々把持している残
りの車両部品を車体の他方の対角線上の前後部箇所に搬
入セットし、その前側車両部品に前記前側の締付ロボッ
トが締付装置でもって締付具を締付けると共に、後側車
両部品に前記後側の締付ロボットが締付装置でもって締
付具を締付けることにより該前後両車両部品を車体に締
結して、車体の他方の対角線上の前後2箇所に車両部品
を略同時に組付ける動作をする構成としたことを特徴と
する。
【0014】
【作用】前記構成の車両部品の自動組付方法及びその装
置であれば、左右一対の組付ロボットと前後一対の締付
ロボットとが交互に組を替えながら前後逆に順次作業し
て車体の前後左右4箇所にそれぞれ車両部品を組付ける
ので、ロボット台数が少なくて済み、設備費の軽減が図
れるようになると共に、組立ライン上の一工程で車体の
前後左右4箇所の車両部品の組付ができ、組立ラインの
設計変更が不要となる。しかも左右の組付ロボットがそ
れぞれ前後2個ずつの車両部品を把持して来て車体の前
後部箇所に順に搬送セットするので、その間に該組付ロ
ボットが車両部品を部品供給装置にいちいち取りに行っ
て来くる必要がなくなり、タイムロスが非常に少なく、
前後両ストラットの組付工程での総所要時間が短く非常
に効率的となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず図1は自動車の組立ライン1上のストラッ
ト組付工程部の平面図、図2は同右側面図、図3は同正
面図である。なお図中1aは該組立ラインのコンベア、
2はそのコンベア1a上に支持されて矢印で示す方向に
定速間欠送りされる自動車の車体(ボデー)を示してい
る。
【0016】その車体2の前後左右4箇所に車両部品で
あるフロントサスペンションのストラット3及びリアサ
スペンションのアブソーバー(以下単にストラットと称
する)4を自動的に組付ける装置として、図1乃至図3
に示す如く、組立ライン1上の車体2が搬送されて停止
する所定箇所の左右両外側位置に組付ロボット11,1
2が設置され、且つその左右一対の組付ロボット11,
12の両外側近傍付近に各々ストラット供給装置13,
14が設置されていると共に、一対ずつのストラット位
置決め装置15,16が設置されている。
【0017】前記左右の組付ロボット11,12は、そ
れぞれ多関節アーム11a、12aの先端に一対ずつの
把持ハンド17,18を有した構成で、それぞれ制御装
置(図示せず)によりティーチンク動作軌跡に沿って該
把持ハンド17、18を移動させ、各々の外側位置のス
トラット供給装置13,14から前後2個ずつのストラ
ット3,4を把持して来ると共に、その途中のストラッ
ト位置決め装置15,16で該把持ハンド17,18に
把持されているストラット3,4の高さ及び各々の上端
から突出している車体取付用の複数本のスタットボルト
の軸線回り方向の位置を最終的に正しく位置決めし、そ
のまま前後2個のストラット3,4を車体2の前後側部
箇所に左右互いに前後逆の順で搬入セットするようにな
っている。
【0018】また、前記組立ライン1上の車体2が搬送
されて停止する所定箇所の右側前後寄り位置に締付ロボ
ット21,22が設置されていると共に、この前後一対
の締付ロボット21,22の前後近傍に締結具であるナ
ットの供給装置23,24が設置されている。
【0019】前記前後の締付ロボット21,22は、こ
の多関節アーム21a、22aの先端に複数のナットラ
ンナーを持つ締付装置25,26を有している構成で、
それぞれ制御装置(図示せず)によりティーチンク動作
軌跡に沿って該締付装置25,26を移動させ、各々所
要個数ずつのナットを前記ナット供給装置23,24か
ら受取って来て、その前側の締付ロボット21が前記左
右の組付ロボット11,12により車体2の左右前側部
箇所に搬入セットされたストラット3,4にナットの締
付作業を行うと共に、後側の締付ロボット22が前記左
右の組付ロボット11,12により車体2の左右後側部
箇所に搬入セットされたストラット3,4にナットの締
付作業を行うようになっている。
【0020】つまり、前記左右の組付ロボット11,1
2がぞれぞれ一対の把持ハンド17,18によりストラ
ット供給装置13,14から前後2個ずつのストラット
3,4を把持して来て、その途中で各々ストラット位置
決め装置15,16で各ストラット3,4の高さ及び各
々上端の複数本のスタットボルトの軸線回り方向の位置
を最終的に正しく位置決めする。一方前記前後の締付ロ
ボット21,22が各々締付装置25,26もってナッ
ト供給装置23,24から所要個数ずつのナットを受け
取って来る。
【0021】そして車体2が所定箇所に停止すると、前
記左側の組付ロボット11が車体2の左側前部箇所に下
方からフロントのストラット3を搬入セットすると共
に、この左側フロントのストラット3のスタットボルト
に前側の締付ロボット21が締付装置25でもってナッ
トを上方から締付て該ストラット3を車体に締結する。
これと略同時に前記右側の組付ロボット12が車体2の
右側後部箇所に下方からリアのストラット4を搬入セッ
トすると共に、この右側リアのストラット4のスタット
ボルトに後側の締付ロボット22が締付装置26でもっ
てナットを上方から締付て該ストラット4を車体に締結
する。
【0022】こうして車体2の一方の対角線上の前後2
個(左側フロントのストラット3と右側リアのストラッ
ト4)を同時に組付けした後、前記左側の組付ロボット
11が後方に回動して車体2の左側後部箇所に下方から
リアのストラット4を搬入セットすると共に、この左側
リアのストラット4のスタットボルトに後側の締付ロボ
ット22が締付装置26でもってナットを上方から締付
て該ストラット4を車体に締結する。これと略同時に前
記右側の組付ロボット12が前方に回動して車体2の右
側前部箇所に下方からフロントのストラット3を搬入セ
ットすると共に、この右側フロントのストラット3のス
タットボルトに前側の締付ロボット21が締付装置25
でもってナットを上方から締付て該ストラット3を車体
に締結する。こうして車体2の他方の対角線上の前後2
個(左側リアのストラット4と右側フロントのストラッ
ト3)を同時に組付ける。以上で車体2の前後左右4箇
所のストラット3,4の自動組付が完了する。
【0023】なお、前記前側の締付ロボット21は、車
体2のフロント部に半開きのフードが存在して狭いこと
から、締付装置25が一対のナットランナーを持つだけ
のコンパクトな構成で、一回に左右フロントのストラッ
ト3の一個分のみの個数のナット(実施例では2個であ
るが車種によっては3個の場合もある)をナット供給装
置23から受け取って来るのみで、前述の如く左側フロ
ントのストラット3へのナット締付後は直ちに再度ナッ
ト供給装置23に2個のナットを取りに行って来て右側
フロントのストラット3へのナット締付けに備える。但
し、この前側の締付ロボット21は多関節アーム21a
先端の締付装置25を車体2のフロントの半開きのフー
ドが存在していても左右前側部箇所に比較的スムーズに
出入りさせることができるので、前述の如く途中でナッ
ト供給装置23にナットを取りに行って来る時間は、前
記右側の組付ロボット12がリアのストラット4を車体
2に組付した後に前方に回動して右側フロントのストラ
ット3を車体2の前部箇所に搬入セットするまでの時間
内で済むことから、タイムロスにはならない。
【0024】また、前記後側の締付ロボット22は多関
節アーム22a先端の締付装置26を車体2の室内後部
の奥まった左右箇所に複雑な動きで出入り移動させる面
倒があるので、この締付装置26は二対のナットランナ
ーを備えて、最初からリアのストラット4の左右二個分
の個数のナット(実施例では4個であるが車種によって
は6個の場合もある)を同時にナット供給装置24から
受け取って来る構成で、前述の如く右側リアのストラッ
ト4へのナット締付後は、ナット供給装置24に戻ら
ず、締付装置26がそのまま車体2内を左側に移動して
左側リアのストラット4へのナット締付けに備え、タイ
ムロスが生じないようにしている。
【0025】次に、前述した各種装置類の具体的構成を
詳述する。まず、前記左右の組付ロボット11,12
は、多関節アーム11a,12a先端に取付けた一対ず
つの前後ストラット用の把持ハンド17,18の取り付
け位置が逆になっている以外は左右対称で同一構成をな
す。従ってその左側の組付ロボット11についてのみ図
4乃至図6により説明する。図中11aで示す多関節ア
ーム11aの先端アーム部11b下端にフローテンィン
グ機構30が取付けられ、このフローテンィング機構3
0のボックス状をなす昇降体31の外側面に前記前後ス
トラット用の一対の把持ハンド17,18が互いに12
0度程度の開き角度で異なった方向に向け突設されてい
る。
【0026】なお、そのフローテンィング機構30は、
図4乃至図6に示した如く、前記把持ハンド17、18
を支持するボックス状の昇降体31が前記組付ロボット
11の多関節アーム11aの先端アーム部11b下端に
中心スライド軸32と左右一対のガイド33、33を介
し上下摺動可能に且つ一対のバランスコイルスプリング
34,34により常時上方に付勢されて設けられてい
る。これにて前記把持ハンド17,18で把持したスト
ラット3,4を組付ロボットのティーチング動作で車体
2に下方から搬入セットする際に、適度な押付けと該車
体2側のバラツキ等に対応するためのフローテンィング
動作を行うようになっている。また引上げロック用シリ
ンダ35を備え、車体2にストラットを搬入セットした
状態で該引上げロック用シリンダ35が動作して昇降体
31の下降をロックし、これで前記ストラット3,4上
端のスタットボルト3a,4aに対する上方からのナッ
ト締付に対処できる構成となっている。このフローテン
ィング機構30には上下オーバーランストッパ36、3
7及びナット取付確認検知用近接スイッチ38などが設
けられている。
【0027】前記一対の把持ハンド17,18は、前記
フローテンィング機構30の昇降体31の外側面にそれ
ぞれ突設された支持基材40の先端にブラケット41を
有し、このブラケット41に各々クランプ爪42aを有
した対をなすクランプアーム42,42を互いに歯車4
3,43を介し連動する状態で開閉可能に軸支すると共
に、そのクランプアーム42,42を開閉駆動するエア
式のクランプ用シリンダ44を設けた構成である。前記
フロントのストラット3を把持する把持ハンド17はず
れ止めを兼ねて三対のクランプアーム42,42を有
し、リアのストラット4を把持する把持ハンド18は二
対のクランプアーム42,42を有する構成である。ま
た前記フロントのストラット3を把持する把持ハンド1
7のブラケット41の一側端部にインシュレータ回り止
め機構50が取付けられている。
【0028】そのインシュレータ回り止め機構50は、
図4乃至図7に示す如く、フロントのストラット3上端
の車体取付用の2本のスタットボルト3aを設けている
インシュレータ3bが回転フリーであるので、該ストラ
ット3を前記把持ハンド17により把持して車体2に搬
入セットする際に、インシュレータ3bが回転して2本
のスタットボルト3aの軸線回り方向の位置が変動して
しまわないように、該インシュレータ3bを押さえ付け
て回り止めするものであり、その構成は前記把持ハンド
17のブラケット41の一側端部に回転軸筒51を垂直
に貫挿して回転自在に取付け、この回転軸筒51の上部
に同軸線的に一体に回転するように長尺な筒状ガイド5
2を連結し、これら回転軸筒51と筒状ガイド52内に
貫挿して更に長尺な押え棒53が設けられている。この
押え棒53は上方に高く突出し、その上端部が逆L字形
状に折曲され、その先端に押えゴム54が被嵌されてい
る。またその押え棒53は前記筒状ガイド52内で止め
ねじ55と溝係合して該筒状ガイド52に対し回り止め
されていると共に上下方向には所定範囲内で昇降移動可
能となっている。更に前記ブラケット41の一側端には
振り込み用シリンダ56が設けられ、このピストンロッ
ドの進退駆動で前記回転軸筒51と筒状ガイド52と止
めねじ55を介し押え棒53が往復回転して、この上端
折曲部押えゴム54が前記把持ハンド17に把持された
ストラット3のインシュレータ3b下側に横から振り込
まれたり離脱するようになっていると共に、前記回転軸
筒51の下端に支持枠部材57を介し昇降用シリンダ5
8が取り付けられ、このピストンロッドの進退駆動によ
り前記押え棒53が昇降移動して、この上端折曲部の押
えゴム54が前記インシュレータ3b下面に圧接して該
インシュレータ3bを回り止めロックしたりそのロック
解除するようになっている。
【0029】前記左右のストラット供給装置13,14
は、図1で示した如く前記左右の組付ロボット11,1
2の両外側方近傍に設置されており、その左右両者とも
略同一構成をなすので、左側のストラット供給装置13
のみを図8乃至図13により説明する。まず図8及び第
9図に示すパレット位置決め台60を備えている。この
パレット位置決め台60上に図示しない組立工場のスト
ラット序列場からコンベアとドロップリフターを介し次
々と送られてくる供給パレット70を受け止め、そのパ
レット70を常に所定位置に位置決めして、このパレッ
ト70に搭載された来た前後一対ずつのストラット3,
4を前記組付ロボット11が各々把持ハンド17,18
でもって確実に把持して取って行けるようにしている。
【0030】つまり、前記パレット位置決め台60は図
8及び図9に示す如くやや横長台枠状をなし、この前後
左右四隅部上にドロップリフターから下ろされる供給パ
レット70を水平に支持するボールベアリング62がそ
れぞれ同一高さで設けられていると共に、それより後側
にそれぞれ支柱63を介して左右一対のストッパ兼ガイ
ドローラ64が一段高く設けられ、更に略同高さで前側
中央に支持台65を介しパレット位置決め用シリンダ6
6が後方に向け水平に設けられ、このピストンロッドと
連動して進退移動する押動部材67が該支持台65上面
にガイドを介し設けられている。この押動部材67は二
等辺三角形状の先端部を有している。この押動部材67
がシリンダ66の駆動で後方に進出し、該先端部が前記
パレット70の前側部中央に形成されている二等辺三角
形状の凹部70aに嵌入して後方に押付けることによ
り、該パレット70が左右のガイドローラ64に押付け
られて前後左右に正確に位置決めされるようになってい
る。またこのパレット位置決め台60上には制御装置に
信号を送るストラット有無検知器としての発光素子68
と受光素子69よりなる光電管スイッチが対角線上に配
して設けられている。
【0031】前記供給パレット70は、序列場にて作業
員の手によりフロントのストラット3とリアのストラッ
ト4とが各一本ずつ搭載セットされ、そのまま前述した
如くコンベアで送られてドロップリフターにより前記パ
レット位置決め台60上に乗せられて位置決め保持され
るもので、その構成は図10乃至図13に示す如く、前
述のパレット位置決め用の二等辺三角形状の凹部70a
を有した長方形のベース71の上面にフロントのストラ
ット3とリアのストラット4とを各一本ずつ互いに並列
状態に位置決め保持する手段が設けられている。
【0032】つまり、ベース71の上面後半部には、フ
ロントのストラット3の位置決めとして、その右端寄り
に上面が略U字形状とされて該ストラット3のインシュ
レータ3bを受け止める支基プレート722が立設され
ている共に、この支基プレート722の上面両端寄り部
に該インシュレータ3bから突設した2本のスタットボ
ルト3aを受けるボルト受溝722aが形成されてい
る。また前記支基プレート722と同一軸線上の中間部
位に上面が略U字形状とされて該ストラット3のスプリ
ング下部シート3cを受ける回り止めプレート723が
立設され、更に左端寄りに該ストラット3の軸下端部を
受けるU字形状のガイド724と、押付プレート725
とが立設されている。この押付プレート725はハンド
操作可能な引き手725aを有すると共に、前記ガイド
724の下部軸受部724aを貫通した一対のスライド
軸726に支持されて常に押付スプリング727により
右方に付勢され、この押付プレート725によりストラ
ット3を前記右端の支基プレート722に押付けること
で、該ストラット3をインシュレータ3bの車体当たり
面と2本のスタットボルト3aとが基準位置に来るよう
に正確に位置決めするようになっている。
【0033】一方、前記ベース71の上面前半部には、
リアのストラット4の位置決めとして、その左端寄りに
上面が略U字形状とされて該ストラット4のスプリング
上部シート4bを受け止める支基プレート732が立設
されている共に、この支基プレート732の上面両端寄
り部に該スプリング上部シート4bから突設した2本の
スタットボルト4aを受けるボルト受溝732aが形成
されている。また前記支基プレート732と同一軸線上
の中間部位に上面が略U字形状とされて該ストラット4
のスプリング下部シート4cを受ける押付プレート73
3が立設されている。この押付プレート723はハンド
操作可能な引き手733aを有すると共に、下側の軸受
部734を貫通した一対のスライド軸735に支持され
て常に押付スプリング736により左方に付勢され、こ
の押付プレート733によりストラット4を前記左端の
支基プレート722に押付けることで、該ストラット4
をスプリング上部シート4bの車体当たり面と2本のス
タットボルト4aとが基準位置に来るように正確に位置
決めするようになっている。なおその更に右側にU字形
状のストラットガイド737、738が立設されてい
る。
【0034】前記ストラット位置決め装置15,16
は、前記図1に示した如く左右の組付ロボット11,1
2の両外側近傍付近にそれぞれフロント用とリア用とし
て設置されており、該左右の組付ロボット11,12が
把持ハンド17,18でもって前述のストラット供給装
置13,14のパレット位置決め台60上の供給パレッ
ト70からフロントのストラット3とリアのストラット
4を把持して来る途中で、該把持ハンド17,18に把
持されているストラット3,4の高さ及び各々の上端か
ら突出している車体取付用の2本のスタットボルト3
a,4aの軸線回り方向の位置を最終的に正しく位置決
めして、車体2への搬入セットを確実なものにするため
のものである。その左右それぞれのフロント用のストラ
ット位置決め装置15とリア用のストラット位置決め装
置16とは基本的には同一構成をなすので、その左側の
フロント用のストラット位置決め装置15のみを図14
乃至図16により説明する。
【0035】このストラット位置決め装置15は、スタ
ンド80上に取付ベースを兼ねた位置決めプレート81
が水平に固定され、この位置決めプレート81の一端側
延出部先端にインシュレータ3bの干渉を避ける半円弧
状の逃げ部81aが形成されていると共に、その左右部
にスタットボルト当て面81b,81cが形成されてい
る。この一方の当て面81bは1本のスタットボルト3
aが嵌合するV溝形とされ、他方の当て面81cは車種
による複数本のスタットボルト3a相互のピッチ変更に
対応すべく単なる平坦形状とされている。
【0036】こうした位置決めプレート81の上面の中
間部に左右一対のブラケット82,82が立設され、こ
れらブラケット82,82に基端部を枢着して回動可能
なクランプ支持アーム83,83が設けられ、これらク
ランプ支持アーム83,83の先端に左右のボルト位置
決め用クランプ板84,84が回動可能に枢着して設け
られている。なおこの各クランプ板84,84は下部に
当てゴムを有する。また前記左右のクランプ支持アーム
83,83は引張りスプリング85により常時下側のス
トッパ86に当たる水平状態に付勢されている。一方前
記位置決めプレート81の他端部中央に背の高いブラケ
ット87が立設され、このブラケット87の上端に回動
可能に枢着してクランプ用シリンダ88が設けられ、こ
のピストンロッド先端にナックルジョイント89を介し
前記左右のクランプ板84,84の上端が枢支連結され
ている。
【0037】そしてクランプ用シリンダ88が引張り動
作すると左右のクランプ板84,84が左右の支持アー
ム83,83の先端枢着展を中心に図14の想像線で示
す如く位置決めプレート81の先端当て面81a,81
bから離間するように回動し、更にクランプ用シリンダ
88の引張動作により左右の支持アーム83,83をス
プリング85に抗し上方に回動させながら左右のクラン
プ板84,84が上方に逃げる如く移動する。この状態
で前記組立ロボット11の把持ハンド17に把持されて
来たストラット3の上端インシュレータ3bが横から前
記位置決めプレート81先端部に当てがえられ、その状
態でインシュレータ3bの車体当たり面が該位置決めプ
レート81下面に押し当てられて高さ出しが行われると
共に、前記クランプ用シリンダ88が押動作して左右の
クランプ板84,84を左右の支持アーム83,83と
共に下降し、更にその左右の支持アーム83,83がス
トッパ86に当たった後もクランプ用シリンダ88が押
動作し、これにより左右のクランプ板84,84が図1
4の実線で示す位置に回動して、前記インシュレータ3
bの車体取付用の2本のスタットボルト3a,3aを前
記位置決めプレート81先端のV溝形の当て面81aと
平坦な当て面81bに強制的に押し当てる。これで該ス
タットボルト3a,3aの最終位置決めを行う。
【0038】なお、その最終位置決めの際、その直前で
前記インシュレータ回り止め機構50が一時ロック解除
し、そして前記2本のスタットボルト3a,3aが左右
クランプ板84,84により位置決めプレート81先端
のV溝形の当て面81aと平坦な当て面81bに強制的
に押し当てられたら、直ぐに該インシュレータ回り止め
機構50が動作して押え棒53の上端折曲部の押さえゴ
ム54によりインシュレータ3b下面を押圧して回り止
めロックするようになっている。この回り止めロック状
態で前記クランプ用シリンダ88が引張り動作して左右
のクランプ板84,84を上方に逃がして最終位置決め
を終了し、そのまま組立ロボット11が把持ハンド17
で該ストラット3を把持したまま車体2の所定箇所に搬
入セットするようになっている。
【0039】前記前側(フロント側)の締付ロボット2
1は、図17及び図18に示す如く、多関節アーム21
aの先端アーム部21bの下端にナット締付装置25と
して、支持ブラケット90を介し一対のナットランナー
(ナット締付治具)91,92を並列状態に設けたコン
パクトな構成で、その各ナットランナー91,92は各
々の先端部にナット吸着用磁石内蔵形のナット締付ソケ
ット91a.92aをそれぞれ垂下状態で回転駆動可能
に有している。そしてこの締付ロボット21は制御装置
(図示せず)によりティーチンク動作軌跡に沿って締付
装置25を移動させ、そのナットランナー91、92の
各々の締付ソケット91a,92aがスロー回転しなが
ら前側のナット供給装置23から1個ずつ合計2個のナ
ット(図示せず)を受取って来て、前記左側の組付ロボ
ット11により車体2の左前側部箇所に搬入セットされ
たストラット3の上部インシュレータ3bの2本のスタ
ットボルト3aにナット締付作業を行い、その後に直ち
に再度ナット供給装置23に2個のナットを取りに行っ
て来て右側フロントのストラット3へのナット締付けに
備える。
【0040】なお、前記ナット締付装置25の一対のナ
ットランナー91,92のうち、その一方のナットラン
ナー91は支持ブラケット90に固定的に取り付けてい
るが、他方のナットランナー92は車種によるストラッ
ト3の2本のスタットボルト3a相互間ピッチ変動に対
処し得るように、支持ブラケット90に対し摺動可能に
案内支持され、ピッチチェンジ用シリンダ93により平
行移動して一方のナットランナー91との間隔が調整で
きるようになっている。
【0041】また、前記後側(リア側)の締付ロボット
22は、図19及び図20に示す如く、多関節アーム2
2aの先端アーム部22bの下端に支持ブラケット94
を突設し、この下端に基端部を軸95を介し回動支持ア
ーム96を回動可能に枢着し、この回動支持アーム96
先端に支持プレート97を固定し、この支持プレート9
7の下面にナット締付装置26として、左右一対ずつ合
計4個のナットランナー(ナット締付治具)98,99
を並列状態に設けた構成で、その各ナットランナー9
8,99は各々の先端部にナット吸着用磁石内蔵形のナ
ット締付ソケット98a,99aをそれぞれ垂下状態で
回転駆動可能に有している。更にそうしたナット締付装
置26を車体2内奥深く進出させるべく多関節アーム2
2aの先端アーム部22bが図20の矢印方向に回動し
ても、ナットランナー98,99を水平状態に保持する
傾き用シリンダ100とストッパ101,102を備え
ていると共に、左右一対ずつのナットランナー98,9
9のナット締付ソケット98a,99aを車体2の室内
後部の左右の奥まった箇所に周囲部材と当たらずに侵入
させるために、該左右外側のナットランナー99は中央
側のナットランナー98より少し後退して取り付けられ
ている。つまり左右2個ずつナット締付ソケット98
a,99aが図19に示す如く略ハの字状に配列されて
いる。
【0042】そして、この締付ロボット21は制御装置
(図示せず)によりティーチンク動作軌跡に沿って締付
装置26を移動させ、その左右一対ずつ合計4個のナッ
トランナー98,99の各々の締付ソケット98a,9
9aがスロー回転しながら前側のナット供給装置24か
ら1個ずつ合計4個のナット(図示せず)を受取って来
て、前記右側の組付ロボット12により車体2の右後側
部箇所に搬入セットされたストラット4の上部インシュ
レータ4bの2本のスタットボルト4aに右側に個のナ
ットランナー98,99でナット締付作業を行い、その
後は、ナット供給装置24に戻らず、そのまま車体2の
室内後部の左側に移動して、前記左側の組付ロボット1
1により車体2の左後側部箇所に搬入セットされたスト
ラット4の上部インシュレータ4bの2本のスタットボ
ルト4aに左側2個のナットランナー98,99でナッ
ト締付作業を行うようになっている。
【0043】前記前後のナット供給装置23,24は、
前記前後の締付ロボット21,22に対し一回に受け取
らせるナット個数が2個と4個と言った具合に違うだけ
で、その他は基本的に同一構成をなすので、その4個の
ナットを受け取らせる後側のナット供給装置24のみを
図21乃至図29により説明する。
【0044】まず、図21及び図22にナット供給装置
24の全体を示す。2箇所に架台110と111を配
し、この手前側の架台110上にナット供給ホッパ11
2と、ナット供給パーツフィーダ113を組付て設けて
いると共に、このナット供給パーツフィーダ113のシ
ュータ113aの先端側に配してナット移載機構114
を設けている。また前記両架台110,111上に掛け
渡すようにしてナット搬送コンベア115を設け、この
コンベア115の先端側である架台111上にナットス
トッパ機構116と、ナット取出し反転機構117と、
ナット位置決め受け渡し台118と、締付不良ナット除
去マグネット台119を配設している構成である。
【0045】前記ナット供給パーツフィーダ113は公
知のもので、ナット供給ホッパ110から投入されて来
る多数個のナットを、該ナット供給パーツフィーダ11
3が振動作用で内部の螺旋状部に押上ながら、外に延出
するシュータ113aにそれぞれ上下逆向きで一列に連
続して順次送り出す機能を持っている。
【0046】前記ナット移載機構114は、ナット供給
パーツフィーダ113のシュータ113aの先端に送ら
れて来たナットを一個ずつ摘み上げてナット搬送コンベ
ア115に所定間隔で移し載せるもので、図23及び図
24に示す如く、架台110上に門形状の支持枠120
を立設し、この支持枠120の上部梁にガイドレール1
21を設け、このガイドレール121に往復移動台12
2を左右のねじ式ストッパ123の範囲内で往復スライ
ド可能に設けると共に、この往復移動台122を左右方
向に往復移動させるロッドレスの左右動用シリンダ12
4を支持枠120上部に設け、且つその往復移動台12
2の前面側にナット移載クランプ125を設けた構成で
ある。このナット移載クランプ125は、前記往復移動
台122の上部に設けた薄形の昇降用シリンダ126
と、この昇降用シリンダ126駆動によりガイド127
に案内されて僅かであるが昇降せしめられる昇降台12
8と、この昇降台128に装着されたクランプ用シリン
ダ129と、このクランプ用シリンダ129の駆動で開
閉する左右一対のクランプ爪130,130とから構成
されている。
【0047】つまり、このナット移載機構114は、図
23の実線で示す左側位置で、ナット移載クランプ12
5の昇降用シリンダ126が動作して昇降台128を少
し下降し、そこでクランプ用シリンダ129により左右
クランプ爪130,130が閉じてナット供給パーツフ
ィーダ113のシュータ113a上の先端部位の一個の
ナット131を上下逆さまのまま摘む。この状態で昇降
用シリンダ126により昇降台128と共にクランプ爪
130,130が少し上昇してナット131を持ち上
げ、そのまま左右動用シリンダ124により往復移動台
122が右方向に移動し、ナット移載クランプ125を
ナット搬送コンベア115の真上に位置させ、そこで昇
降用シリンダ126により昇降台128が少し下降し、
且つクランプ用シリンダ129により左右クランプ爪1
30,130が開いて、摘んで来たナット131を該コ
ンベア115上に載せ放す。そして再度少し上昇して左
方に移動しナット供給パーツフィーダ113のシュータ
113a上にナット131を取りに行くと言った具合
に、繰り返しナット移載動作を行うようになっている。
【0048】前記ナット搬送コンベア115はベルトコ
ンベアで、図25乃至図28に示す如く無端ベルト13
2を先端側の駆動モータ133により定速度で回転駆動
して、そのベルト132の搬送面上に前記ナット移載機
構114により一個ずつ間隔を存して載せられたナット
131を上下逆さまのまま基端側から先端側に搬送する
構成であり、そのベルト132の搬送面上の左右部には
搬送中のナット131が左右にずれたり倒れたりしない
ように長手方向に亘りガイドプレート134,135が
設けられている。
【0049】前記ナットストッパ機構116は、図25
及び図27並びに図28に示す如く、前記先端側の架台
111上のナット搬送コンベア115の左側に該コンベ
ア115の長手方向に等間隔を存して4組設けられてい
るもので、それぞれ架台111上に立設されたスタンド
140と、これらスタンド140上にそれぞれブラケッ
ト141を介し水平に取り付けられたナットストッパ用
シリンダ142と、これら各シリンダ142に駆動され
て前記ナット搬送コンベア115の搬送面上にその左側
から直交して横切る状態に進出したり後退したりするナ
ットストッパ143とから構成されている。そして4組
のナットストッパ機構116がコンベア先端側のものか
ら順にナットストッパ143を進出させて、ナット搬送
コンベア115により間隔を存して次々と搬送されて来
るナット131を一個ずつ受け止め、この受け止めてい
る間にその各ナット131を後述するナット取出し反転
機構117が取り出して行くと、各ナットストッパ機構
116がナットストッパ143を一度後退させてから、
再度各ナットストッパ143をコンベア先端側のものか
ら順に進出させてナット131の受け止めを行うように
なっている。
【0050】前記ナット取出し反転機構117は、図2
5乃至図30に示す如く、前記先端側の架台111上の
ナット搬送コンベア115の右側に前記各ナットストッ
パ機構116とそれぞれ対向して4組設けられているも
ので、それぞれ架台111上に立設されたスタンド15
0と、これらスタンド150上部にそれぞれブラケット
を介し取付けられたロータリーアクチェータ151と、
これら各回転軸151aの軸受152と、各回転軸15
1aの先端に基端部を固定してそれぞれ取付けられた反
転アーム153と、この各反転アーム153にそれぞれ
組付られたクランプ用シリンダ154と、前記反転アー
ム153の先端側突出されてクランプ用シリンダ154
により開閉せしめられる一対のクランプ爪155,15
5とで構成されている。
【0051】なお、前記4組のナット取出し反転機構1
17のうち、中央2組のナット取出し反転機構117は
それぞれ反転アーム153が短い寸法で、その分だけナ
ット搬送コンベア115側近傍に設置されている。また
この中央2組のナット取出し反転機構117はそれぞれ
前後に隣接するナット取出し反転機構117の反転アー
ム153の反転動作に邪魔にならないように、ロータリ
ーアクチェータ151が低い位置に取付けられ、その回
転力が歯車156,157で反転アーム153に伝えら
れるようになっている。また前記4組の各ナット取出し
反転機構117のそれぞれの反転アーム153の反転位
置下側には、該反転アーム153を水平状態に受け止め
るショックアブソーバ158,159がそれぞれ立設さ
れている。
【0052】これら4組のナット取出し反転機構117
は、前記ナット搬送コンベア115のベルト132上に
前記4組ナットストッパ機構116によりナット131
が受け止められると、各ロータリーアクチェータ151
の駆動で回転軸151aを介しそれぞれの反転アーム1
53が該コンベア115上側に回動し、そこで各クラン
プ用シリンダ154によりクランプ爪155,155が
閉じて、前記各ナット131を一個ずつ上下逆さまのま
ま掴み取り、そのまま各ロータリーアクチェータ151
が逆転駆動して各反転アーム153が反コンベア115
側に回動してナット131を正しい向きに反転すると共
に、次に述べるナット位置決め受け渡し台118にセッ
トし、そこで各ナット131が図19及び図20で述べ
た締付ロボット22の締付装置26の左右一対ずつ合計
4個のナットランナー98,99のナット吸着用磁石内
蔵形のナット締付ソケット98a,99aに一個ずつ取
り込まれたら、各クランプ用シリンダ154によりクラ
ンプ爪155,155が開いて再度各反転アーム153
がナット搬送コンベア115側に回動してナット131
を取りに来るようになっている。
【0053】前記ナット位置決め受け渡し台118は、
図25乃至図27に示す如く、これも4組あり、それぞ
れ前記先端側の架台111上にそれぞれ立設したスタン
ド160と、この各スタンド160上にブラケット16
1を介し垂直に立設した尖鋭なナット受けロッド162
とから構成されている。なおこの各ナット位置決め受け
渡し台118は、前記4組のナット取出し反転機構11
7の各反転アーム153が反コンベア115側に回動し
た際、その各々のクランプ爪155,155先端部の真
下に各ナット受けロッド162が位置するに配設され、
この各ナット受けロッド162に該クランプ爪155,
155により掴まれて反転して来たナット131がそれ
ぞれ嵌め込みセットされるようになっている。なお前述
した如く4組のナット取出し反転機構117のうち中央
2組のものの反転アーム153が短い寸法で且つナット
搬送コンベア115側近傍に寄せてあるので、これに対
応して中央2組のナット受けロッド162も前後のもの
よりナット搬送コンベア115側寄りにずらして配設さ
れ、これで4組の各ナット受けロッド162が図19及
び図20で述べた締付ロボット22の締付装置26の左
右一対ずつ合計4個のナットランナー98,99のナッ
ト締付ソケット98a,99aのハの字状配置と一致し
て、その左右2個ずつのナット締付ソケット98a,9
9aが該各ナット受けロッド162からナット131を
一個ずつ取り込んで持って行けるなっている。
【0054】なお、前記締付不良ナット除去マグネット
台119は、図21に示す如く、先端側の架台111の
左側に立設したスタンド170状に設けられたもので、
上面部にナット吸着マグネット171を有した構成で、
前記締付ロボット22が車体2内でナット締付作業を行
って帰って来た時点で、その締付装置26の各ナットラ
ンナー98,99のナット締付ソケット98a,99a
先端を前記ナット吸着マグネット171に一度接合させ
ることにより、そのナット締付ソケット98a,99a
内に締付不良で残って来たナットがあれば、その不良ナ
ットが該ナット吸着マグネット171に強制的に吸着除
去されるようになっている。
【0055】なおまた、前記装置や各種機構には近接セ
ンサーや光電管スイッチ等の各種検知器が設けられ、こ
れらの検知信号により自動的に各動作を行うようになっ
ている。
【0056】
【発明の効果】本発明の車両部品の自動組付方法及びそ
の装置は、前述の如く構成したから、組立ライン上の一
工程において、少ない台数の組付ロボットと締付ロボッ
トで車体の前後左右4箇所にそれぞれ車両部品を短時間
で非常に効率良く組付けることができる非常に実用性大
なる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置実施例を示す全体構成の概略的平
面図。
【図2】同上側面図。
【図3】同上正面図。
【図4】同上実施例の左側の組付ロボットの把持ハンド
を示す平面図。
【図5】図4のA−A線に沿う把持ハンド矢視図。
【図6】図4のB−B線に沿う把持ハンド矢視図。
【図7】同上実施例の組付ロボットのインシュレータ回
り止め機構の断面図。
【図8】同上実施例のストラット供給装置のパレット位
置決め台の平面図。
【図9】同上パレット位置決め台の側面図。
【図10】同上実施例の供給パレットの平面図。
【図11】同上供給パレットの端面図。
【図12】図10のC−C線に沿う供給パレットの矢視
図。
【図13】図10のD−D線に沿う供給パレットの断面
図。
【図14】同上実施例のストラット位置決め装置の側面
図。
【図15】同上ストラット位置決め装置の正面図。
【図16】同上ストラット位置決め装置の平面図。
【図17】同上実施例の前側の組付ロボットの締付装置
の平面図。
【図18】同上締付装置の側面図。
【図19】同上実施例の後側の組付ロボットの締付装置
の平面図。
【図20】同上締付装置の側面図。
【図21】同上実施例のナット供給装置の平面図。
【図22】同上ナット供給装置の側面図。
【図23】同上ナット供給装置のナット移載機構の正面
図。
【図24】同上ナット移載機構の側面図。
【図25】同上ナット供給装置のナットコンベア先端側
のナットストッパ機構とナットストッパ機構とナット取
出し反転機構とナット位置決め受け渡し台並びに締付不
良ナット除去マグネット台を示す平面図。
【図26】図25のE−E線に沿う矢視図。
【図27】図25のF−F線に沿う矢視図。
【図28】図27中のコンベア部の拡大断面図。
【図29】同上ナット供給装置のナット取出し反転機構
の反転アーム単独の平面図。
【図30】同上反転アーム単独の側面図。
【符号の説明】
2…車体、3,4…車両部品(ストラット)、11,1
2…組付ロボット、11a,12a…多関節アーム、1
3,14…部品(ストラット)供給装置、15,16…
部品(ストラット)位置決め装置、17,18…把持ハ
ンド、21,22…締付装置、21a,22a…多関節
アーム、23,24…締結具(ナット)供給装置、2
5,26…締付装置、91,92,98,99…ナット
ランナー,131…締結具(ナット)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後左右4箇所に車両部品を自動
    的に組付ける方法であって、左右の組付ロボットでぞれ
    ぞれ前後2個ずつの車両部品を把持し、その左右の組付
    ロボットで車体の一方の対角線上の前後部箇所に車両部
    品を搬入セットし、その前側車両部品に前側の締付ロボ
    ットで締付具を締付けると共に後側車両部品に後側の締
    付ロボットで締付具を締付けることにより該前後両車両
    部品を車体に締結し、こうして車体の一方の対角線上の
    前後2箇所に車両部品を略同時に組付けた後、前記左右
    の組付ロボットで各々把持している残りの車両部品を車
    体の他方の対角線上の前後部箇所に搬入セットし、その
    前側車両部品に前記前側の締付ロボットで締付具を締付
    けると共に後側車両部品に前記後側の締付ロボットで締
    付具を締付けることにより該前後両車両部品を車体に締
    結して、車体の他方の対角線上の前後2箇所に車両部品
    を略同時に組付けることを特徴とする車両部品の自動組
    付方法。
  2. 【請求項2】 車体の前後左右4箇所に車両部品を自動
    的に組付ける装置であって、車体が搬送されて来る所定
    箇所の両側位置に一台ずつ設置され且つそれぞれの多関
    節アーム先端に部品供給装置から前後2個ずつの車両部
    品を個々に把持する把持ハンドを有した左右一対の組付
    ロボットと、前記所定箇所の前後側位置に一台ずつ配設
    され且つ多関節アーム先端に締結具供給装置からそれぞ
    れ所要個数の締付具を受取る締付装置を有した前後一対
    の締付ロボットとを備え、且つ前記左右の組付ロボット
    がぞれぞれ把持ハンドにより前後2個ずつの車両部品を
    把持し、その左右の組付ロボットが車体の一方の対角線
    上の前後部箇所に車両部品を搬入セットし、その前側車
    両部品に前側の締付ロボットが締付装置でもって締付具
    を締付けると共に、後側車両部品に後側の締付ロボット
    が締付装置でもって締付具を締付けることにより、該前
    後両車両部品を車体に締結し、こうして車体の一方の対
    角線上の前後2箇所に車両部品を略同時に組付けた後、
    前記左右の組付ロボットが各々把持している残りの車両
    部品を車体の他方の対角線上の前後部箇所に搬入セット
    し、その前側車両部品に前記前側の締付ロボットが締付
    装置でもって締付具を締付けると共に、後側車両部品に
    前記後側の締付ロボットが締付装置でもって締付具を締
    付けることにより、該前後両車両部品を車体に締結し
    て、車体の他方の対角線上の前後2箇所に車両部品を略
    同時に組付ける動作をする構成としたことを特徴とする
    車両部品の自動組付装置。
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