JP2595729Y2 - 二部材の枢支連結装置および物品収納ケース - Google Patents

二部材の枢支連結装置および物品収納ケース

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JP2595729Y2
JP2595729Y2 JP1993025174U JP2517493U JP2595729Y2 JP 2595729 Y2 JP2595729 Y2 JP 2595729Y2 JP 1993025174 U JP1993025174 U JP 1993025174U JP 2517493 U JP2517493 U JP 2517493U JP 2595729 Y2 JP2595729 Y2 JP 2595729Y2
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勝年 浜田
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エレコム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は二つの部材を相対回動可
能に連結する枢支連結装置、および同装置を用いた物品
収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】物品収納ケースの一種であるディスク
(フロッピーディスク、コンパクトディスク等)を収納
するディスクケースを例にとって従来技術を説明する。
【0003】この種のケースは、図7に示すように、上
面にディスクD…の出し入れ口1aを備えたケース本体
1と、このケース本体1の出し入れ口1aを開閉する蓋
2とによって構成される。
【0004】従来、このようなディスクケースにおい
て、蓋2はケース本体1に対し、後端部左右両側に設け
られた取付部3を介して水平な支軸4まわりに回動可能
に取付けられている。
【0005】ここで、支軸4は取付部3に一体に設けら
れ、この支軸4が、ケース本体1側に設けられた取付穴
5に嵌め込まれる。
【0006】あるいは、取付部3とケース本体1の双方
に取付穴が相連通して設けられ、支軸としてのピンがこ
の両取付穴に跨って挿入される場合もある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
公知の蓋取付構造(二部材の枢支連結装置)によると、
基本的に、支軸4の外周面と取付穴5の周面とが全面接
触する構成であるため、この回動支点部分の摩擦抵抗が
大きく、蓋2の開閉操作が重くなったり軋み音が発生し
たり、蓋2が開閉途中で止まってしまったりする不都合
があった。
【0008】そこで、一般には、支軸4を取付穴5より
も少し小さ目に形成しているが、これによってがたつき
が発生し、蓋が傾いて閉じられたり、蓋が外れてしまっ
たりする等の弊害が生じていた。
【0009】そこで本考案は、枢支連結部分(支点部
分)に過大な摩擦抵抗が作用せず、しかもガタつきも生
じない二部材の枢支連結装置および物品収納ケースを提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、一方
の部材に円形の取付穴を設け、他方の部材には、複数の
突起を、上記取付穴の直径寸法とほぼ同じ直径寸法を有
する円の内周沿いに間隔を置いて設け、この突起群を、
各突起外周面が上記取付穴の周面に接する状態で嵌め込
むことにより、二部材を、突起群の中心を中心として相
対回動可能に枢支連結してなるものである。
【0011】請求項2の考案は、請求項1の構成におい
て、各突起を円柱状に形成したものである。
【0012】請求項3の考案は、物品を収納するケース
本体と、このケース本体の出し入れ口を開閉する蓋とに
よって構成される物品収納ケースにおいて、請求項1ま
たは2に記載の二部材の枢支連結装置における取付穴を
ケース本体と蓋のいずれか一方に設け、他方に突起群を
設けてなるものである。
【0013】
【作用】請求項1,2の構成によると、突起群のスプリ
ング作用によって突起群と取付穴の周面とが弾性的に接
触するため、枢支連結部分に過不足のない適度の摩擦抵
抗が得られる。
【0014】また、 突起群の外周を結ぶ包絡線
(円)の直径寸法を取付穴の直径寸法よりも小さくする
必要がないこと、 逆に、突起群のスプリング作用を
活かして、上記包絡線の直径寸法を取付穴の直径寸法よ
りも少し大きくして突起群を取付穴に圧嵌気味に嵌合さ
せる構成をとることができること、により、枢支連結部
分にがたつきが生じるおそれがなくなる。
【0015】さらに、請求項2の構成によると、突起群
が取付穴周面に線接触するため、摩擦抵抗が小さくな
る。このため、上記のように突起群を取付穴に圧嵌状態
で嵌め込む構成をとっても、摩擦抵抗が過大となるおそ
れがない。
【0016】一方、請求項3の構成によると、上記枢支
連結装置の作用により、軽快で、しかもがたつきが生じ
ない安定した蓋開閉動作を得ることができる。
【0017】
【実施例】本考案の実施例を図1〜図6によって説明す
る。
【0018】この実施例では、従来技術の説明に合せ、
適用対象としてディスクケースを例にとっている。
【0019】図1〜図5において、11は相連結される
一方の部材としてのケース本体、12は他方の部材とし
ての蓋である。
【0020】ケース本体11は、前後左右の各側壁1
3,14,15,16と底壁17とにより、上面にディ
スクの出し入れ口11aを備えた箱状に形成している。
【0021】一方、蓋12は、出し入れ口11aを開閉
する主部18と、この主部18の左右両側に下向きに突
設された扇形の取付脚部19,19とによって構成し、
この両側取付脚部19,19の下端部を、ケース本体1
1における左右両側壁15,16のほぼ中心部に次のよ
うに水平軸まわりに回動可能に取付けている。
【0022】すなわち、両側取付脚部19に円形の取付
穴20を設ける一方、本体左右両側壁15,16に、複
数(図では6つ)の短円柱状の突起21…を、取付穴2
0とほぼ同じ直径寸法を有する円の内周沿いに一定間隔
置きに設け、これら突起21…を取付穴20に、突起外
周面が取付穴周面に接する状態で嵌め込んでいる。
【0023】これにより、蓋12をケース本体11に対
し、突起群21…の外周を結ぶ包絡線X(円、図1に示
す)の中心Oを中心として、図2,4に示すように主部
18が出し入れ口11a上に乗ってこれを閉じる閉じ位
置と、図3および図4仮想線で示すように主部18がケ
ース本体11の前側に回り込んで出し入れ口11aを全
開させる開き位置との間で回動しうる状態で取付けてい
る。
【0024】この蓋取付構造によると、突起群21…の
スプリング作用によって突起群21…と取付穴20の周
面とが弾性的に接触するため、この取付部分に過不足の
ない適度の摩擦抵抗が得られる。
【0025】このため、軽快で、しかもがたつきが生じ
ない安定した蓋開閉動作を得ることができる。
【0026】また、 突起群の外周を結ぶ包絡線
(円)Xの直径寸法D1を取付穴20の直径寸法D2よ
りも小さくする必要がないこと、 逆に、突起群21
…のスプリング作用を活かして、上記包絡線Xの直径寸
法Dを取付穴20の直径寸法D2よりも少し大きくして
突起群21…を取付穴20に圧嵌気味に嵌合させる構成
をとることができること、により、蓋取付部分にがたつ
きが生じるおそれがなくなる。
【0027】しかも、突起群21…を短円柱状に形成し
ているため、この突起群21…が取付穴周面に線接触す
る。このため、摩擦抵抗が小さくなり、上記のように突
起群21…を取付穴20に圧嵌状態で嵌め込む構成をと
っても、摩擦抵抗が過大となるおそれがない。
【0028】なお、この実施例のディスクケースによる
と、蓋12の回動(開閉)支点Oが、ケース本体11に
おける左右両側壁15,16のほぼ中心部に設定されて
いるため、蓋12全体がケース本体11沿いにコンパク
トに回動する。このため、蓋17の開閉に要するスペー
スがケース本体11沿いのごく小さなものですみ、とく
にケース上方には蓋開閉のための余分な空間が不要とな
る。
【0029】また、蓋12は、開放時にはケース本体1
1の前側に回り込んで本体前側壁13に沿った状態とな
り、本体上方に大きく突出するおそれがない。
【0030】他の実施例(1)図6に示す実施例では、
取付穴20の周面に複数(図では二つの場合を示してい
る。但し一つでもよい)の凹部22を設け、蓋12の開
閉時に、突起21がスプリング作用によって凹部22に
弾性的に係合しうるように構成している。
【0031】こうすれば、この係合作用により、図6仮
想線で示すように蓋12を複数の開き(または閉じ)位
置に保持し、開閉量を任意に調節することができる。
【0032】(2)上記実施例ではケース本体11に突
起群21…、蓋12に取付穴20を設けたが、逆に、ケ
ース本体11に取付穴20、蓋12に突起群21…をそ
れぞれ設けてもよい。
【0033】(3)上記実施例では突起21…を短円柱
状に形成したが、この突起形状としては、ほかに多角柱
状、取付穴周面にほぼ対応する円弧状に湾曲した板状
等、種々変更することができる。
【0034】(4)上記実施例では適用対象としてディ
スクケースを例にとったが、その他の物品収納ケースに
広く適用することができる。
【0035】また、請求項1,2の考案は、物品収納ケ
ースの本体と蓋の連結部分に限らず、たとえば机上照明
スタンドにおける脚柱の関節部分等、広く二部材の枢支
連結部分に適用することができる。
【0036】
【考案の効果】上記のように請求項1,2の考案による
ときは、一方の部材に円形の取付穴を設け、他方の部材
には複数の突起を、取付穴の直径寸法とほぼ同じ直径寸
法を有する円の内周沿いに間隔を置いて設け、この突起
群を取付穴に、突起外周面が取付穴周面に接する状態で
嵌め込んで両部材を相対回動可能に連結する構成とした
から、突起群のスプリング作用によって突起群と取付穴
の周面とが弾性的に接触し、これによって枢支連結部分
に過不足のない適度の摩擦抵抗を得ることができる。
【0037】また、 突起群の外周を結ぶ包絡線
(円)の直径寸法を取付穴の直径寸法よりも小さくする
必要がないこと、 逆に、突起群のスプリング作用を
活かして、上記包絡線の直径寸法を取付穴の直径寸法よ
りも少し大きくして突起群を取付穴に圧嵌気味に嵌合さ
せる構成をとることができること、により、枢支連結部
分にがたつきが生じるおそれがなくなる。
【0038】さらに、請求項2の考案によると、突起群
が取付穴周面に線接触するため、摩擦抵抗が小さくな
る。このため、上記のように突起群を取付穴に圧嵌状態
で嵌め込む構成をとっても、摩擦抵抗が過大となるおそ
れがない。
【0039】一方、請求項3の考案によると、上記枢支
連結装置の作用により、軽快で、しかもがたつきが生じ
ない安定した蓋開閉動作を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるディスクケースの分解
斜視図である。
【図2】同ケースの組立状態の斜視図である。
【図3】図2の状態から蓋を開いた状態の斜視図であ
る。
【図4】図2の状態の拡大側面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本考案の他の実施例にかかるディスクケースの
部分側面図である。
【図7】従来技術を説明するためのディスクケースの側
断面図である。
【符号の説明】
11 一方の部材としてのディスクケースの本体 12 他方の部材としての蓋 20 取付穴 21 突起

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材に円形の取付穴を設け、他方
    の部材には、複数の突起を、上記取付穴の直径寸法とほ
    ぼ同じ直径寸法を有する円の内周沿いに間隔を置いて設
    け、この突起群を、各突起外周面が上記取付穴の周面に
    接する状態で嵌め込むことにより、二部材を、突起群の
    中心を中心として相対回動可能に枢支連結してなること
    を特徴とする二部材の枢支連結装置。
  2. 【請求項2】 各突起を円柱状に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の二部材の枢支連結装置。
  3. 【請求項3】 物品を収納するケース本体と、このケー
    ス本体の出し入れ口を開閉する蓋とによって構成される
    物品収納ケースにおいて、請求項1または2に記載の二
    部材の枢支連結装置における取付穴をケース本体と蓋の
    いずれか一方に設け、他方に突起群を設けてなることを
    特徴とする物品収納ケース。
JP1993025174U 1993-05-14 1993-05-14 二部材の枢支連結装置および物品収納ケース Expired - Lifetime JP2595729Y2 (ja)

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