JP2595547B2 - 通話記録装置付きキーテレホンシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はキーテレホンシステムに関し、特にキーテレ
ホンシステムの内線電話機の通話記録をプリンタ等に出
力する通話記録装置を備えたキーテレホンシステムに関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のキーテレホンシステムは、その通話記
録装置により内線電話機の発着信時刻、通話時間、ダイ
ヤル情報等の通話記録をプリンタ等の外部装置に出力で
きるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

米国等で実用化されているクレジットカードコール、
あるいはコンピュータサービス等を電話機を通じて利用
する場合、利用者は、回線が接続された後、これらのサ
ービスを受けるため、暗証番号やコンピュータのユーザ
番号をダイヤルする。

ところで、上述したキーテレホンシステムを通じてこ
れらのサービスを受ける場合、システムの通話記録装置
は、電話機の使用者がダイヤルしたすべてのダイヤル情
報を通話記録として出力するので、暗証番号あるいはユ
ーザ番号も通話記録として残される。しかし、これらの
番号は利用者当人以外には知られないようにすべきもの
であるから、その記録が残されるのは機密保持の点で問
題である。

本発明の目的は、このような問題を解決し、暗証番号
等の機密保持が必要な情報は削除して通話記録をとるこ
とのできる通話記録装置付きキーテレホンシステムを提
供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、通話記録装置を備えたキーテレホンシステ
ムにおいて、 キーテレホンシステムの主装置から送られてくる情報
をもとに、通話記録を編集して出力する通話記録編集手
段と、 前記主装置から所定のダイヤル情報が送られてきたと
き、前記通話記録にダイヤル情報を含めないよう指示す
る信号を前記通話記録編集手段に出力するダイヤル情報
解析手段とを備えたことを特徴とする。

〔実施例〕

次に本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明による通話記録装置付きキーテレホン
システムのブロック図である。このシステムは、主装置
１、通話記録装置２、ならびに内線電話機３（１）〜３
（ｎ）によって構成されている。主装置１において、内
線電話機インターフェース部９は内線電話機３（１）〜
３（ｎ）と主装置１とを接続するためのインターフェー
スであり、局線インターフェース部11は局線と主装置１
とを接続するためのインターフェースである。

スイッチマトリックス10は内線電話機インターフェー
ス部９と局線インターフェース部11とを接続し、内線電
話機の一つと局線の一つとを接続する。

中央処理部４は、データバス12を介して内線電話機イ
ンターフェース部９、スイッチマトリックス10、局線イ
ンターフェース部11、ならびに内線電話機インターフェ
ース部９に接続されている内線電話機３（１）〜３
（ｎ）を制御し、局線の選択，通話，保留，転送等を行
う。中央処理部４はまた、データバス13を介して発着信
情報、通話を行った電話の内線番号，局線番号，月日・
時刻情報，ダイヤル情報，発着信・転送の種別，アカウ
ントコード情報，復旧情報等を通話記録装置２に送出す
る。なお、中央処理部４は月日・時刻情報を送出する
際、システム内蔵時計14の出力をもとにこれらの情報を
得る。

通話記録装置２において、アカウントコード解析部５
は主装置１から送られてくる上記ダイヤル情報を監視
し、それが予め定められたアカウントコード情報であれ
ば、通話記録からのダイヤル情報の削除を指示する信号
を通話記録編集部７に送出する。

通話記録編集部７は、中央処理部４からデータバス13
を介して送られてくる上記種々の情報を受け取り、通話
記録として編集し、結果を出力部８を通して外部装置で
あるプリンタ等に出力する。ただし、この際ダイヤル情
報削除の指示信号をアカウントコード解析部５から受け
取ると、通話記録からダイヤル情報を削除する。

次に、電話機３（ｍ）からある局線に対して発信し、
アカウントコードを入力して通話記録からダイヤル情報
を削除する場合の動作を説明する。内線電話機３（ｍ）
から局線を補足するとき、中央処理部４は内線電話機イ
ンターフェース部９、スイッチマトリックス10、および
局線インターフェース部11を制御して通話路を設定し、
さらに通話記録装置２に、内線電話機３（ｍ）の内線番
号、局線番号、発信であることを示す情報、時刻情報等
を送出する。通話記録編集部７はこれらの情報を受け取
り、編集する。

次に、内線電話機３（ｍ）により例えば暗証番号をダ
イヤルすると、局線に対してそのダイヤル信号が送出さ
れると同時に、中央処理部４を通じて通話記録装置２に
もそのダイヤル情報が送られる。さらに、内線電話機３
（ｍ）よりアカウントコードを入力すると、同様に中央
処理部４を介して通話記録装置２に送られる。ただし中
央処理部４は、局線に対してはアカウントコードは送出
しない。

通話記録編集部７は中央処理部４からのアカウントコ
ードを通話記録の一部として記録し、一方、アカウント
コード解析部５は中央処理部４からのアカウントコード
が予め定められた数字と一致するか否かを調べる。その
結果、一致した場合には、ダイヤル情報の削除を指示す
る信号を通話記録編集部７に送る。通話記録編集部７は
この信号を受け取ると、通話記録からダイヤル情報を削
除する。

従って、暗証番号等の機密保持が必要なダイヤル情報
が電話機３（ｍ）から入力されても所定のアカウントコ
ードがダイヤルされた場合には、それらは通話記録とし
ては残されない。

通話が終了すると、中央処理部４は通話記録装置２に
復旧情報を送る。通話記録編集部７はこれを受け取る
と、編集した通話記録を出力部８を介してプリンタ等に
出力する。通常、この通話記録には通話を行った電話の
内線番号，局線番号，月日・通話開始時刻情報，通話時
間，発着信・転送の種別，アカウントコードが含まれる
が、通話記録編集部７はダイヤル情報削除の信号を受け
取っているため、ダイヤル情報は削除されている。

なお、内線電話機からのアカウントコードの入力は、
例えばフッキングを行ってセカンドダイヤルトーンを受
け、その後所定の数字をアカウントコードとしてダイヤ
ルするという方法により行うことができる。

また、アカウントコードは通話記録に任意の情報を付
加するためにも用いることができる。例えば、特定の人
から電話がかかってきた場合、アカウントコードとして
例えば123を入力することにすると、通話記録に残され
たこの数字により、その通話記録が上記特定の人からの
電話の通話記録であることを知ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、通話記録装置を備えた
キーテレホンシステムにおいて、キーテレホンシステム
の主装置から送られてくる情報をもとに、通話記録を編
集して出力する通話記録編集手段と、主装置から所定の
ダイヤル情報が送られてきたとき、通話記録にダイヤル
情報を含めないよう指示する信号を通話記録編集手段に
出力するダイヤル情報解析手段とを備えたことにより、
暗証番号等の機密保持が必要なダイヤル情報は削除して
通話記録をとることのできるキーテレホンシステムを実
現可能とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図である。 １……主装置 ２……通話記録装置 ３（１）〜３（ｎ）……内線電話機 ４……中央処理部 ５……アカウントコード解析部 ７……通話記録編集部 ８……出力部 ９……内線電話機インターフェース部 10……スイッチマトリックス 11……局線インターフェース部 12,13……データバス 14……システム内蔵時計

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通話記録装置を備えたキーテレホンシステ
   ムにおいて、 キーテレホンシステムの主装置から送られてくる情報を
   もとに、通話記録を編集して出力する通話記録編集手段
   と、 前記主装置から所定のダイヤル情報が送られてきたと
   き、前記通話記録にダイヤル情報を含めないよう指示す
   る信号を前記通話記録編集手段に出力するダイヤル情報
   解析手段とを備えたことを特徴とする通話記録装置付き
   キーテレホンシステム。