JP2595452Y2 - 結露を防止した弁 - Google Patents

結露を防止した弁

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JP2595452Y2
JP2595452Y2 JP1993049315U JP4931593U JP2595452Y2 JP 2595452 Y2 JP2595452 Y2 JP 2595452Y2 JP 1993049315 U JP1993049315 U JP 1993049315U JP 4931593 U JP4931593 U JP 4931593U JP 2595452 Y2 JP2595452 Y2 JP 2595452Y2
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JP
Japan
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valve
atmosphere
valve body
exposed
flocked layer
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JP1993049315U
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JPH0714280U (ja
Inventor
繁 松川
Original Assignee
株式会社巴技術研究所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、管路を流過する流体
と大気との温度差に基因して、大気中に露出した弁の外
面に結露が生じて来るのを防止するようにした弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷房や冷凍用配管の如き低温流体
が流過する管路は、流過する流体と大気との温度差によ
って、大気中の水分が管路及び弁の外周面に結露して来
るため、管路及び弁の外周面を断熱性のカバーで被覆し
結露を防止する対策が採られている。
【0003】このような断熱性のカバーにより、管路に
取り付けられたバタフライ弁等の弁は、その弁本体を含
む弁軸筒の一部が被覆される。しかしながら、管路に対
して直交して延び出す弁軸筒の大部分と外端に連結され
るアクチュエータ等の弁駆動部は、その形状が複雑であ
ると共に、管路とは方向性が異なり、断熱被覆が困難で
あるため、断熱被覆することなくそのまま大気中に露出
されているのが現状である。このため露出した弁駆動部
の外面に結露が発生し、外面が水滴で腐触したり、滴下
した水滴で床面が汚れるという問題があった。
【0004】従来、かかる弁駆動部を図2に示すように
断熱カバーで被覆することも行われているが、前述した
ように弁軸筒や弁駆動部は管路と直交した方向に位置し
ているため、管路を被覆するカバーとは別体の断熱カバ
ーが必要となると共に、形状が複雑でしかも弁駆動部は
弁の機能、用途、使用場所、制御方式等に応じて形状、
構造が異なっているため、1つの弁に対して多種類の断
熱カバーを用意しなければならないと共に、作業性が悪
く面倒であるため、実際には結露防止対策が採られない
か、或は断熱カバーによる被覆が不充分となってしまう
問題があった。
【0005】そこで、本出願人は先に実開平4−238
88号公報に開示されるような、弁軸筒の外端に熱遮断
板を介して弁駆動部を取り付けて、弁本体からの伝熱を
防止するようにした結露防止対策を提案した(図3参
照)。しかしながら、かかる構造では、熱遮断板からの
放熱効果がほとんどないため、弁本体からの伝熱により
熱遮断板自身が飽和温度に達すると、熱遮断板の温度が
駆動部に伝達されて来て、駆動部が結露して来るという
問題点があった。
【0006】又、図4に示すように弁本体と弁駆動部と
の間にパイプ状のコラムを介在させて弁駆動部への熱伝
達を遮断するものも提案されているが、弁の口径が大き
く熱伝達容量が大きい場合には熱遮断効果を期待するこ
とが出来なかった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、弁軸筒や
弁駆動部等の大気中に露出した弁外面に植毛加工を施し
て、弁外面と大気との接触を遮断することにより、大気
中の水分が弁外面に結露して来るのを防止するようにせ
んとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの考案が採った手段は、大気中に露出した弁外面の
少なくとも一部に、植毛層を形成したことを特徴とす
る。
【0009】
【作 用】弁軸筒や弁駆動部、更には弁本体等の大気中
に露出する弁外面に植毛層を形成してあるので、植毛層
により弁外面と大気との接触が遮断されると共に、植毛
層の断熱効果により、弁外面への大気中の水分の結露が
防止される。
【0010】
【考案の効果】この考案によれば、大気中に露出した弁
軸筒や弁駆動部等の弁外面に大気中の水分が結露して来
るのを効果的に防止出来ると共に、かかる結露防止対策
を弁や弁駆動部の構造や形状に制限されることなく、採
用することが出来る利点がある。
【0011】
【実施例】以下に図面を参照しつつ、この考案の好まし
い実施例を詳細に説明する。図示の実施例は、この考案
をバタフライ弁に適用した例を示すが、バタフライ弁に
限られず、ボール弁、チェック弁等のその他の弁にも同
様に適用出来るものである。図示のバタフライ弁は従来
周知のバタフライ弁と実質的に同一の構造を有するもの
であり、図において(1)は内部に円筒状の流体通路を貫
設した弁本体であり、内部に円板状の弁体(2)が回動自
在に軸支される。弁本体(1)の内周面と弁体(2)との間
には、軟弾性のゴム等からなるシートリング(3)が介挿
され、回動する弁体(2)の外周縁とシートリング(3)と
の接離により、流体通路の開放、閉止並びに流量の制御
が行われる。
【0012】弁体(2)の直径方向対向位置に、該弁体を
軸支する弁棒が取り付けられ、該弁棒の一方は弁本体
(1)の外周面から直径方向外方へ突出した弁軸筒(4)内
を延び出しており、外端に該弁棒を駆動する弁駆動部で
あるアクチュエータ(5)が連結される。アクチュエータ
(5)は弁軸筒(4)の外端に固定された取付板(6)上に介
して取り付けられる。
【0013】この考案は、かかるバタフライ弁において
大気中に露出する弁の外面、例えば弁軸筒(4)、アクチ
ュエータ(5)、取付板(6)、或は弁本体(1)等の外面に
短繊維(パイル)を植毛したことを特徴とする。
【0014】植毛加工は、植毛箇所に接着剤を塗布し、
高圧電界内でパイルを弁外面に静電吸着させ、接着剤塗
布部位に垂直に投錨、定着させて行う方法が最も好まし
いが、これに限られるものではない。
【0015】植毛加工を施す部位は、断熱カバーによる
被覆が困難な弁軸筒(4)やアクチュエータ(5)を対象と
するが、弁本体(1)を含む大気中に露出した弁の全外面
に適用しても良いことは勿論である。植毛加工は、弁や
弁駆動部の構造、形状に制約されることなく、形状が複
雑であっても何等支障なく適用することが出来るため、
結露防止にきわめて効果的で且安価である。
【0016】植毛加工により形成される植毛層により、
弁外面が大気から遮断されるため、大気中の水分の結露
が防止されると共に、植毛層の断熱効果により、より効
果的に結露が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の正面図
【図2】従来例の側面図
【図3】他の従来例の正面図
【図4】他の従来例の正面図
【符号の説明】
(1) 弁本体 (2) 弁 体 (3) シートリング (4) 弁軸筒 (5) アクチュエータ (6) 取付板

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気中に露出した弁外面の少なくとも一
    部に、植毛層を形成したことを特徴とする結露を防止し
    た弁。
  2. 【請求項2】 植毛層が、植毛部位に接着剤を塗布し短
    繊維を静電吸着させて定着させることにより形成されて
    いることを特徴とする請求項(1)記載の結露を防止した
    弁。
  3. 【請求項3】 弁がバタフライ弁であり、少なくとも弁
    軸筒及び弁駆動部の外面に植毛層が形成されていること
    を特徴とする請求項(1)記載の結露を防止した弁。
JP1993049315U 1993-08-18 1993-08-18 結露を防止した弁 Expired - Lifetime JP2595452Y2 (ja)

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JPH0714280U JPH0714280U (ja) 1995-03-10
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