JP2595447Y2 - 高周波加熱用コイル装置 - Google Patents

高周波加熱用コイル装置

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JP2595447Y2
JP2595447Y2 JP1992057622U JP5762292U JP2595447Y2 JP 2595447 Y2 JP2595447 Y2 JP 2595447Y2 JP 1992057622 U JP1992057622 U JP 1992057622U JP 5762292 U JP5762292 U JP 5762292U JP 2595447 Y2 JP2595447 Y2 JP 2595447Y2
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coil
coils
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力 宮崎
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株式会社ミヤデン
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、高周波誘導加
熱機に使用して好適な高周波加熱用コイル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、棒状の被加熱物の表層部を高周波
により誘導加熱する高周波加熱用コイル装置は、例えば
実公昭61−44393号公報に開示されている。この
高周波加熱用コイル装置は、所要寸法を隔てて配設した
2本の側方部材と、この側方部材の一方の各端部に接続
した閉ル−プ部材と、側方部材の長手方向の他方の各端
部に接続した湾曲部とを具備したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このコイル装
置にあっては、例えば棒状の被加熱物の加熱コイル装置
への出し入れ作業が煩雑になると共に、被加熱物の外周
全域に亙って均等な加熱ができないという問題点があっ
た。
【0004】即ち、コイル装置は、側方部材の長手方向
の一端部に閉ル−プ部材を有するため、棒状の被加熱物
をセットもしくは取り出す場合には、例えば前後方向と
上下方向の2方向に被加熱物を移動させる必要があるた
め、その作業が煩雑になると共に、例えばロボット等に
よって被加熱物をセットする場合には、ロボットの構成
・制御等が複雑になる。また、閉ル−プ部材が側方部材
の一方の端部のみに配設されているため、側方部材の両
端部における加熱条件が異なることになり、被加熱物の
外周全域に亙って均一な加熱をすることが困難となる。
【0005】本考案は上記の問題点を解決することを目
的とし、被加熱物の出し入れ作業を容易にし得ると共
に、均一な加熱状態が得られる高周波加熱用コイル装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本考案の高周波加熱用コイル装置は、略半円形状の
湾曲部を有する一対のコイルと、その一端部に前記コイ
ルが電気的に接続されると共に該コイルを支持する一対
の長尺状の支持部材と、シリンダの作動で前記支持部材
の少なくとも一方の他端部を移動させることにより、前
記コイルの湾曲部を略並行に移動させてその間隔を可変
し得るコイル移動装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】本考案の高周波加熱用コイル装置において、例
えば棒状の被加熱物をセットする場合には、コイル移動
装置によって一対のコイルを支持する長尺状の支持部材
の少なくとも一方の他端部を移動させ、該コイルの湾曲
部を略並行に移動させてその間隔を所定の間隔に広げ、
この状態で、被加熱物を移動させて湾曲部間にセットす
る。この時、比較的長く形成された支持部材の、例えば
反コイル湾曲部側の他端部が機械的に移動することによ
り、湾曲部が略並行に移動してその間隔が拡がるため、
この間隔の拡がった部分を利用して、被加熱物が一方向
にのみの移動でセットされる。そして、コイル移動装置
を元に戻し、高周波発生機からコイル装置に高周波電流
を供給して、被加熱物を高周波加熱する。また、高周波
加熱後、被加熱物をコイル装置から取り出す場合には、
上記のセット作業の場合と逆の動作により、コイルの湾
曲部間にセットされた被加熱物を、一方向への移動のみ
で取り出すことができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1〜図4は、本考案に係わる高周波加
熱用コイル装置を示している。コイル装置1は、一対の
コイル2、3と、このコイル2、3を支持する支持部材
4、5と、この支持部材4、5に連結されたコイル移動
装置6、7とを有している。上記コイル2、3は、それ
ぞれ銅製のパイプを平面視で略半円形状に湾曲して形成
した一対の湾曲部2a、2b、3a、3bと、これらの
湾曲部2a、2b及び3a、3bを連結する連結部2
c、3c(3b、3cは図4参照)とを有している。そ
して、この湾曲部2a、3aおよび2b、3b間に被加
熱物であるワ−ク8が配設される。
【0009】上記支持部材4は、適宜に屈曲されると共
にコイル2、3の湾曲部2a、2b及び3a、3bの長
さに対して長い導電性の支持板9、10を有し、この支
持板9、10には、その長手方向の全長に至る長さを有
する銅製の角パイプ11、12が固定(例えばロウ付
け)され、この角パイプ11、12の一端部には、上記
コイル2の湾曲部2a、2bがそれぞれ固定されてい
る。また、支持板9、10の他端部にはブロック13、
14が固定され、このブロック13、14は回転軸1
5、16によって回動自在に支持されている。上記角パ
イプ11、12の他端部には、ワンタッチ式のホ−スコ
ネクタ17、18がそれぞれ固定されている。
【0010】一方支持部材5は、支持板19、20、角
パイプ21、22、ブロック23、24、ホ−スコネク
タ25、26等を有し、上記支持部材4と同様に構成さ
れている。なお、ブロック23、24は、回転軸27、
28によって回動自在に支持されている。そして、支持
板9、10は銅板29、30にそれぞれ固定され、支持
板19、20は銅板31、32にそれぞれ固定されてい
る。この銅板29、31と銅板30、32のコイル2、
3側は、絶縁板33を介して固定されている。
【0011】上記コイル移動装置6、7は、上記絶縁板
33に連結部材34、35を介して固定されたシリンダ
36、37と、このシリンダ36、37の駆動軸38、
39がジョイント40、41を介して連結された連結板
42、43等を有している。そして、連結板42、43
は、上記支持板9、10及び支持板19、20にそれぞ
れ固定されている。上記銅板29、30及び銅板31、
32は、後述する如く接続されることにより、銅板4
4、45及び銅板46、47を介して図示しない高周波
発生機の出力端子に接続されている。
【0012】なお、図4は上記コイル装置1における電
気的な接続と冷却水の供給状態を示している。即ち、電
気的には、銅板44と銅板45が、銅板30、支持板1
0、コイル2、支持板9、銅板32、支持板20、コイ
ル3、支持板19、銅板31を介して接続され、この銅
板44、45間に上述した如く高周波電流が供給され
る。また、冷却水は、例えばホ−スコネクタ17から供
給され、この冷却水が図の矢印イ〜ホの如く、角パイプ
12、コイル2、角パイプ11、ホ−スコネクタ18、
ホ−ス48、ホ−スコネクタ26、角パイプ22、コイ
ル3、角パイプ21を通ってホ−スコネクタ25に至
る。
【0013】次に、上記コイル装置1の動作について説
明する。まず、コイル装置1をセットし、シリンダ3
6、37に例えばエア−を供給して、該シリンダ36、
37を作動させ、軸38、39を図1の矢印ヘ、トの如
く移動させる。これにより、軸38、39にジョイント
40、41を介して連結された連結板42、43が、回
転軸15、16及び回転軸27、28を軸として回動す
る。この連結板42、43の回動により、該連結板4
2、43と一体的に固定されている支持板9、10及び
支持板19、20が矢印チ、リの如く回動し、コイル
2、3が矢印ヌ、ルの如く移動することになる。
【0014】この時、コイル2、3の湾曲部2a、2b
及び3a、3bの移動(回動)は、支持板9、10の長
さが湾曲部2a、2b及び3a、3bに対して長く、か
つ回転軸が反湾曲部2a、2b及び3a、3bに位置す
るため、略並行状態で移動することになる。このコイル
2、3の移動により、コイル2、3の湾曲部の間隔が広
くなり、この状態で、棒状のワ−ク8を矢印ヲの如く移
動させて、コイル2、3間にセットする。
【0015】ワ−ク8のセットが完了したら、シリンダ
36、37のエア−を排出し、支持板9、10及び支持
板19、20を、回転軸15、16及び回転軸27、2
8を軸として回動させて元の位置に戻す。これによりコ
イル2、3が所定位置にセットされ、この状態で、高周
波発生機を動作させて高周波電流を、図4に示す電気経
路で供給すると共に、冷却水を供給する。そして、ワ−
ク8を所定時間加熱し、その後、上記と逆の動作によ
り、ワ−ク8をコイル2、3間から取り出す。なお、支
持板9、10、19、20が回動する際の軸38、39
の変位は、例えばボ−ルジョイント等からなるジョイン
ト40、41によって吸収される。
【0016】このように、上記実施例によれば、コイル
2、3が固定された支持板9、10、19、20を、シ
リンダ36、37の作動によって回動させるだけで、一
対のコイル2、3の間隔を略並行状態で所定の間隔まで
広げることができるため、棒状のワ−ク8であっても一
方向への移動のみで、該ワ−ク8をコイル2、3間にセ
ットしたり取り外したりすることができる。従って、例
えばワ−ク8をロボット等で出し入れする場合、ロボッ
トの動きを単純にすることが可能で、ロボットの構成・
制御装置を簡略化することができる。また、コイル2、
3は、ワ−ク8の外周全域を略覆う状態で加熱すること
ができるため、均一な加熱が行え、加熱効率を向上させ
ることができる。
【0017】なお、上記実施例においては、一対のコイ
ル2、3を共に回転移動させるように構成したが、本考
案はこれに何等限定されず、例えば図5及び図6に示す
如く、コイルの一方のみを直線的に移動させるように構
成してもよい。即ち、コイル装置51は、一対のコイル
52、53を支持する支持板54、55と、この支持板
54、55が固定された連結板56、57と、連結板5
7に固定されたシリンダ58とを有している。シリンダ
58には駆動軸59、ガイド軸60等が連結され、この
シリンダ58の作動により、連結板57、支持板55が
図5の矢印方向に移動し、コイル52、53の間隔を調
整する。このように構成しても、ワ−ク61を一方向へ
の移動のみで、セット及び取り外しができ、上記実施例
と同様の効果が得られることは明らかである。
【0018】また、上記実施例におけるコイル移動装置
の構成、コイル及び支持板の形状等は一例であって、本
考案の要旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更し得ること
は言うまでもない。
【0019】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の高周波加
熱用コイル装置によれば、コイル部への被加熱物の出し
入れ作業が極めて簡単となり、ロボット等による作業を
容易に行うことができる。また、被加熱物の外周全域に
亙って均一に加熱することができ、加熱効率を向上させ
ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図
【図2】同側面図
【図3】同断面図
【図4】同接続状態を示す図
【図5】本考案の他の実施例を示す平面図
【図6】同側面図
【符号の説明】
1、51:コイル装置2、3、52、53:コイル2
a、2b、3a、3b:湾曲部4、5:支持部材6、
7:コイル移動装置9、10、19、20、54、5
5:支持板15、16、27、28:回転軸36、3
7、58:シリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略半円形状の湾曲部を有する一対のコイル
    と、その一端部に前記コイルが電気的に接続されると共
    に該コイルを支持する一対の長尺状の支持部材と、シリ
    ンダの作動で前記支持部材の少なくとも一方の他端部を
    移動させることにより、前記コイルの湾曲部を略並行に
    移動させてその間隔を可変し得るコイル移動装置と、を
    備えたことを特徴とする高周波加熱用コイル装置。
JP1992057622U 1992-07-07 1992-07-07 高周波加熱用コイル装置 Expired - Lifetime JP2595447Y2 (ja)

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JPH069092U JPH069092U (ja) 1994-02-04
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