JP2595089Y2 - ロッドレスシリンダ - Google Patents
ロッドレスシリンダInfo
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- JP2595089Y2 JP2595089Y2 JP1993042269U JP4226993U JP2595089Y2 JP 2595089 Y2 JP2595089 Y2 JP 2595089Y2 JP 1993042269 U JP1993042269 U JP 1993042269U JP 4226993 U JP4226993 U JP 4226993U JP 2595089 Y2 JP2595089 Y2 JP 2595089Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- slit
- screw
- cylinder barrel
- piston
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シリンダバレルに設
けた傾斜案内面に沿ってスライダを摺動案内するロッド
レスシリンダにおいて、スライダの幅方向のガタを修正
するための位置調整機構に関するものである。
けた傾斜案内面に沿ってスライダを摺動案内するロッド
レスシリンダにおいて、スライダの幅方向のガタを修正
するための位置調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スライダが滑かに摺動するよう
に、スライダをシリンダバレルの上面及び左右両側面を
覆う断面横コ字形に形成し、その内側面にシリンダバレ
ルの傾斜案内面に案内される傾斜案内部を設けたロッド
レスシリンダが提案されている。この種のロッドレスシ
リンダにおいては、部品誤差によるスライダのガタを修
正するために、スライダをシリンダバレルのスリット幅
方向へ位置調整する必要がある。
に、スライダをシリンダバレルの上面及び左右両側面を
覆う断面横コ字形に形成し、その内側面にシリンダバレ
ルの傾斜案内面に案内される傾斜案内部を設けたロッド
レスシリンダが提案されている。この種のロッドレスシ
リンダにおいては、部品誤差によるスライダのガタを修
正するために、スライダをシリンダバレルのスリット幅
方向へ位置調整する必要がある。
【0003】この調整機構を備えたロッドレスシリンダ
として、従来、特開昭63−190908号公報及び実
開昭64−45008号公報に開示された技術が知られ
ている。前者のロッドレスシリンダにおいては、断面横
コ字形に一体形成したスライダのコーナ部に切割溝が形
成され、その溝幅を縮小又は拡大することによって、ス
ライダが幅方向へ位置調整される。後者のロッドレスシ
リンダは、断面横コ字形に一体形成したスライダの垂下
部内面に偏心支持子が設けられ、これを回動操作するこ
とによって、スライダの傾斜案内部が幅方向へ位置調整
される。
として、従来、特開昭63−190908号公報及び実
開昭64−45008号公報に開示された技術が知られ
ている。前者のロッドレスシリンダにおいては、断面横
コ字形に一体形成したスライダのコーナ部に切割溝が形
成され、その溝幅を縮小又は拡大することによって、ス
ライダが幅方向へ位置調整される。後者のロッドレスシ
リンダは、断面横コ字形に一体形成したスライダの垂下
部内面に偏心支持子が設けられ、これを回動操作するこ
とによって、スライダの傾斜案内部が幅方向へ位置調整
される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前者のロッ
ドレスシリンダによると、充分な調整しろを確保するた
めには切割溝を幅広く形成する必要があり、それによっ
てスライダの剛性が低下するという問題点があった。ま
た、後者のロッドレスシリンダによると、スライダの垂
下部に偏心支持子の回動を許容するスペースが必要で、
その分スライダの外観寸法が大きくなるばかりでなく、
偏心支持子を回動するために特殊な工具を使用しなけれ
ばならないという不都合もあった。
ドレスシリンダによると、充分な調整しろを確保するた
めには切割溝を幅広く形成する必要があり、それによっ
てスライダの剛性が低下するという問題点があった。ま
た、後者のロッドレスシリンダによると、スライダの垂
下部に偏心支持子の回動を許容するスペースが必要で、
その分スライダの外観寸法が大きくなるばかりでなく、
偏心支持子を回動するために特殊な工具を使用しなけれ
ばならないという不都合もあった。
【0005】そこで、この考案の課題は、スライダを充
分な剛性でコンパクトに構成できるとともに、特殊工具
によらずともスライダのガタを容易に修正できるロッド
レスシリンダを提供することにある。
分な剛性でコンパクトに構成できるとともに、特殊工具
によらずともスライダのガタを容易に修正できるロッド
レスシリンダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、シリンダバレルの内側にピストンを
嵌装し、シリンダバレルの周壁にピストンの移動方向に
延びるスリットを形成し、スリットの両側におけるシリ
ンダバレルの側壁に傾斜案内面を設け、シリンダバレル
の外側にスリットを通る連結部を介してピストンに連結
したスライダを配設し、スライダに傾斜案内面に案内さ
れる傾斜案内部を設けてなるロッドレスシリンダにおい
て、スライダを連結部に連結されるスライダ本体と、少
なくとも一方側の傾斜案内部を備えたサイドスライダと
に分割して構成し、サイドスライダにスライダ本体に対
してスリット幅方向へ摺動可能に重合する重合面を形成
し、スライダ本体にはサイドスライダのスリット幅方向
側に細隙を介して対向する位置規制面を設け、サイドス
ライダに細隙を拡大調整する第1ネジと、細隙を縮小調
整する第2ネジとを設け、スライダ本体にはスリット幅
方向に間隙を生じるネジ挿通孔を通してサイドスライダ
の重合面に螺入する第3ネジを挿通し、第1乃至第3ネ
ジを締め付けてスライダ本体にサイドスライダを組み付
けて構成される。
めに、この考案は、シリンダバレルの内側にピストンを
嵌装し、シリンダバレルの周壁にピストンの移動方向に
延びるスリットを形成し、スリットの両側におけるシリ
ンダバレルの側壁に傾斜案内面を設け、シリンダバレル
の外側にスリットを通る連結部を介してピストンに連結
したスライダを配設し、スライダに傾斜案内面に案内さ
れる傾斜案内部を設けてなるロッドレスシリンダにおい
て、スライダを連結部に連結されるスライダ本体と、少
なくとも一方側の傾斜案内部を備えたサイドスライダと
に分割して構成し、サイドスライダにスライダ本体に対
してスリット幅方向へ摺動可能に重合する重合面を形成
し、スライダ本体にはサイドスライダのスリット幅方向
側に細隙を介して対向する位置規制面を設け、サイドス
ライダに細隙を拡大調整する第1ネジと、細隙を縮小調
整する第2ネジとを設け、スライダ本体にはスリット幅
方向に間隙を生じるネジ挿通孔を通してサイドスライダ
の重合面に螺入する第3ネジを挿通し、第1乃至第3ネ
ジを締め付けてスライダ本体にサイドスライダを組み付
けて構成される。
【0007】
【作用】この考案のロッドレスシリンダにおいては、第
3ネジを緩めた状態で、第1及び第2ネジにより細隙が
拡大又は縮小されて、サイドスライダの幅方向位置が調
整される。第1及び第2ネジはサイドスライダに設けら
れているので、サイドスライダとスライダ本体との間に
調整しろに相当する細隙を設けるだけで済み、スライダ
の外観寸法を縮小できるとともに、レンチ等の通常工具
をサイドスライダの外側から操作して調整作業を容易に
行うこともできる。調整後は第1乃至第3ネジがそれぞ
れ締め付けられ、スライダ本体とサイドスライダとが一
体に組み付けられる。従って、スライダを分割して構成
したにもかかわらず、その剛性を高く維持することがで
きる。
3ネジを緩めた状態で、第1及び第2ネジにより細隙が
拡大又は縮小されて、サイドスライダの幅方向位置が調
整される。第1及び第2ネジはサイドスライダに設けら
れているので、サイドスライダとスライダ本体との間に
調整しろに相当する細隙を設けるだけで済み、スライダ
の外観寸法を縮小できるとともに、レンチ等の通常工具
をサイドスライダの外側から操作して調整作業を容易に
行うこともできる。調整後は第1乃至第3ネジがそれぞ
れ締め付けられ、スライダ本体とサイドスライダとが一
体に組み付けられる。従って、スライダを分割して構成
したにもかかわらず、その剛性を高く維持することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、この考案を具体化した一実施例を図1
〜図7に基づいて説明する。シリンダバレル1はアルミ
ニウム等の非磁性金属材料により断面略四角形の中空状
に成形され、その内側にはピストン2が摺動自在に嵌装
されている。シリンダバレル1の両端にはエンドキャッ
プ3が固着され、該キャップ3にはエア給排口4と給排
ノズル5とが設けられている。ピストン2の両端には給
排ノズル5が遊挿される凹状孔6を備えたピストンキャ
ップ7が装着され、その外周にはピストンパッキン8が
嵌着されている。そして、エア給排口4から供給された
加圧エアによってピストン2がシリンダバレル1の内側
で往復移動するようになっている。
〜図7に基づいて説明する。シリンダバレル1はアルミ
ニウム等の非磁性金属材料により断面略四角形の中空状
に成形され、その内側にはピストン2が摺動自在に嵌装
されている。シリンダバレル1の両端にはエンドキャッ
プ3が固着され、該キャップ3にはエア給排口4と給排
ノズル5とが設けられている。ピストン2の両端には給
排ノズル5が遊挿される凹状孔6を備えたピストンキャ
ップ7が装着され、その外周にはピストンパッキン8が
嵌着されている。そして、エア給排口4から供給された
加圧エアによってピストン2がシリンダバレル1の内側
で往復移動するようになっている。
【0009】シリンダバレル1の一側面にはスリット1
0がピストン2の移動方向へ延びるように全長にわたっ
て透設され、その内側面及び外側面は磁性体からなるイ
ンナシールバンド11及びアウタシールバンド12によ
って密閉されている。ピストン2の中央部には下面が開
いた溝13が形成され、その上面にはピストン2の移動
に伴いインナシールバンド11に摺接してそれをスリッ
ト10の内側面から引き離す内側摺接面14が設けられ
ている。ピストン2の上部にはスリット10を通ってシ
リンダバレル1の外側へ突出する連結部15が一体形成
され、ここにはピストン2の移動方向と直交する連結孔
16と、ピストン2の移動に伴ってアウタシールバンド
12に摺接してそれをスリット10の外側面から引き離
す外側摺接面17とが設けられている。
0がピストン2の移動方向へ延びるように全長にわたっ
て透設され、その内側面及び外側面は磁性体からなるイ
ンナシールバンド11及びアウタシールバンド12によ
って密閉されている。ピストン2の中央部には下面が開
いた溝13が形成され、その上面にはピストン2の移動
に伴いインナシールバンド11に摺接してそれをスリッ
ト10の内側面から引き離す内側摺接面14が設けられ
ている。ピストン2の上部にはスリット10を通ってシ
リンダバレル1の外側へ突出する連結部15が一体形成
され、ここにはピストン2の移動方向と直交する連結孔
16と、ピストン2の移動に伴ってアウタシールバンド
12に摺接してそれをスリット10の外側面から引き離
す外側摺接面17とが設けられている。
【0010】スリット10の左右両側においてシリンダ
バレル1の外面には、インナシールバンド11を吸着す
る永久磁石からなる磁性バンド19が埋設されるととも
に、各磁性バンド19の外側に水平レール20が敷設さ
れている。シリンダバレル1の左右両側壁上部にはV溝
21が刻設され、その上側傾斜面には傾斜案内面を形成
する傾斜レール22が敷設されている。本実施例では、
各レール20,22として焼入れ焼戻し鋼からなる引抜
き加工品が用いられるとともに、レール20,22の相
対角度が約40゜に設定されている。なお、レール2
0,22にかえ、水平案内面及び傾斜案内面を、ステン
レススチールバンド等の耐摩耗性帯状部材で形成した
り、硬質アルマイト処理したシリンダバレル1の表面に
一体に設けた凸条で形成してもよい。また、シリンダバ
レル1の上面に垂直面を形成し、これに水平レール20
と同様の案内機能を持たせてもよい。
バレル1の外面には、インナシールバンド11を吸着す
る永久磁石からなる磁性バンド19が埋設されるととも
に、各磁性バンド19の外側に水平レール20が敷設さ
れている。シリンダバレル1の左右両側壁上部にはV溝
21が刻設され、その上側傾斜面には傾斜案内面を形成
する傾斜レール22が敷設されている。本実施例では、
各レール20,22として焼入れ焼戻し鋼からなる引抜
き加工品が用いられるとともに、レール20,22の相
対角度が約40゜に設定されている。なお、レール2
0,22にかえ、水平案内面及び傾斜案内面を、ステン
レススチールバンド等の耐摩耗性帯状部材で形成した
り、硬質アルマイト処理したシリンダバレル1の表面に
一体に設けた凸条で形成してもよい。また、シリンダバ
レル1の上面に垂直面を形成し、これに水平レール20
と同様の案内機能を持たせてもよい。
【0011】シリンダバレル1の外側には断面横コ字形
のスライダ24が配設され、その上面には各種機器(図
示略)を取り付けるための複数の取付孔23が設けられ
ている。スライダ24の摺動方向両端部内側面には、水
平レール20に案内される一対の水平ローラ25と、傾
斜レール22に案内される傾斜案内部としての一対の傾
斜ローラ26とが回転自在に支持されている。本実施例
のスライダ24は、シリンダバレル1の上面及び一側面
(図4〜図6の右側面)を覆う断面横L字形のスライダ
本体27と、シリンダバレル1の他側面(同図の左側
面)を覆う平板状のサイドスライダ28とに2分割して
構成されている。
のスライダ24が配設され、その上面には各種機器(図
示略)を取り付けるための複数の取付孔23が設けられ
ている。スライダ24の摺動方向両端部内側面には、水
平レール20に案内される一対の水平ローラ25と、傾
斜レール22に案内される傾斜案内部としての一対の傾
斜ローラ26とが回転自在に支持されている。本実施例
のスライダ24は、シリンダバレル1の上面及び一側面
(図4〜図6の右側面)を覆う断面横L字形のスライダ
本体27と、シリンダバレル1の他側面(同図の左側
面)を覆う平板状のサイドスライダ28とに2分割して
構成されている。
【0012】スライダ本体27には、一方側の一対の水
平ローラ25及び傾斜ローラ26が支持されるととも
に、ピストン2の連結部15に連結される連結軸30が
設けられている。連結軸30はスライダ本体27の横孔
31に挿入され、外端側にて止めネジ32により抜止め
され、先端側の面取部33は連結部15の連結孔16に
ブッシュ34を介して挿入されている。サイドスライダ
28には他方側の水平ローラ25及び傾斜ローラ26が
支持されている。各ローラ25,26の支軸35はスラ
イダ本体27及びサイドスライダ28の貫通孔36に接
着剤を介して圧入されている。なお、ローラ25,26
にかえ、水平案内部及び傾斜案内部を非回転の案内部
材、例えば、含油焼結金属からなる帯状部材や耐摩耗性
合成樹脂からなるロッド状部材等で構成してもよい。
平ローラ25及び傾斜ローラ26が支持されるととも
に、ピストン2の連結部15に連結される連結軸30が
設けられている。連結軸30はスライダ本体27の横孔
31に挿入され、外端側にて止めネジ32により抜止め
され、先端側の面取部33は連結部15の連結孔16に
ブッシュ34を介して挿入されている。サイドスライダ
28には他方側の水平ローラ25及び傾斜ローラ26が
支持されている。各ローラ25,26の支軸35はスラ
イダ本体27及びサイドスライダ28の貫通孔36に接
着剤を介して圧入されている。なお、ローラ25,26
にかえ、水平案内部及び傾斜案内部を非回転の案内部
材、例えば、含油焼結金属からなる帯状部材や耐摩耗性
合成樹脂からなるロッド状部材等で構成してもよい。
【0013】図2及び図3に示すように、サイドスライ
ダ28にはスライダ本体29の裏面に対しスリット10
の幅方向へ摺動可能に重合する重合面38が形成されて
いる。一方、スライダ本体27にはサイドスライダ28
の内側面に細隙gを介して対向する位置規制面39が設
けられている。サイドスライダ28には位置規制面39
に向かって貫通するネジ孔40がスライダ24の摺動方
向に間隔をあけて2個(1個のみ図示)形成され、各ネ
ジ孔40には細隙gを拡大調整する止めネジからなる第
1ネジ41が螺合されている。各ネジ孔40と隣接する
位置のサイドスライダ28には厚さ方向にネジ挿通孔4
2が貫設され、これと対向する部位の位置規制面39に
はネジ孔43が形成され、これらの孔42,43には細
隙gを縮小調整する押えボルトからなる第2ネジ44が
挿通及び螺合されている。
ダ28にはスライダ本体29の裏面に対しスリット10
の幅方向へ摺動可能に重合する重合面38が形成されて
いる。一方、スライダ本体27にはサイドスライダ28
の内側面に細隙gを介して対向する位置規制面39が設
けられている。サイドスライダ28には位置規制面39
に向かって貫通するネジ孔40がスライダ24の摺動方
向に間隔をあけて2個(1個のみ図示)形成され、各ネ
ジ孔40には細隙gを拡大調整する止めネジからなる第
1ネジ41が螺合されている。各ネジ孔40と隣接する
位置のサイドスライダ28には厚さ方向にネジ挿通孔4
2が貫設され、これと対向する部位の位置規制面39に
はネジ孔43が形成され、これらの孔42,43には細
隙gを縮小調整する押えボルトからなる第2ネジ44が
挿通及び螺合されている。
【0014】図3及び図7に示すように、第1及び第2
ネジ41,44の近傍において、スライダ本体27には
二対のネジ挿通孔46が挿通状態でスリット10の幅方
向に細隙gに相当する間隙を有する大きさに形成され、
これらと対向する部位におけるサイドスライダ28の重
合面38にはネジ孔47が形成され、各孔46,47に
は締付ボルトからなる第3ネジ48が挿通及び螺合され
ている。そして、この第3ネジ48を緩めた状態で、第
1及び第2ネジ41,44により細隙gを拡大又は縮小
して、サイドスライダ28を幅方向へ位置調整した後
に、第3ネジ48をそれぞれ締め付けることにより、ス
ライダ本体27にサイドスライダ28が一体的に組み付
けられるようになっている。
ネジ41,44の近傍において、スライダ本体27には
二対のネジ挿通孔46が挿通状態でスリット10の幅方
向に細隙gに相当する間隙を有する大きさに形成され、
これらと対向する部位におけるサイドスライダ28の重
合面38にはネジ孔47が形成され、各孔46,47に
は締付ボルトからなる第3ネジ48が挿通及び螺合され
ている。そして、この第3ネジ48を緩めた状態で、第
1及び第2ネジ41,44により細隙gを拡大又は縮小
して、サイドスライダ28を幅方向へ位置調整した後
に、第3ネジ48をそれぞれ締め付けることにより、ス
ライダ本体27にサイドスライダ28が一体的に組み付
けられるようになっている。
【0015】なお、図3、図4、図7に示すように、ス
ライダ24の摺動方向両端面には端板50が接合され、
複数の締付ボルト51によりスライダ本体27及びサイ
ドスライダ28に締め付けられている。サイドスライダ
28に螺合する締付ボルト51は、端板50の幅方向へ
細隙gに相当する間隙を生じるように形成した長孔又は
丸孔から成る挿通孔52に挿通されていて、サイドスラ
イダ28の位置調整に先立ち第3ネジ48と共に緩めら
れ、位置調整後には第3ネジ48と共に締め付けられる
ようになっている。図3において、53はスライダ24
内部への塵埃の侵入を防止するスクレーパであって、ア
ウタシールバンド12に圧接するように押え54を介し
てスライダ24に取り付けられている。
ライダ24の摺動方向両端面には端板50が接合され、
複数の締付ボルト51によりスライダ本体27及びサイ
ドスライダ28に締め付けられている。サイドスライダ
28に螺合する締付ボルト51は、端板50の幅方向へ
細隙gに相当する間隙を生じるように形成した長孔又は
丸孔から成る挿通孔52に挿通されていて、サイドスラ
イダ28の位置調整に先立ち第3ネジ48と共に緩めら
れ、位置調整後には第3ネジ48と共に締め付けられる
ようになっている。図3において、53はスライダ24
内部への塵埃の侵入を防止するスクレーパであって、ア
ウタシールバンド12に圧接するように押え54を介し
てスライダ24に取り付けられている。
【0016】次に、上記のように構成された本実施例の
ロッドレスシリンダの作用について説明する。加圧エア
がエア給排口4から給排ノズル5を介してシリンダバレ
ル1の内側に供給されると、エア圧によりピストンキャ
ップ7が加圧され、ピストン2が移動されるとともに、
スライダ24がシリンダバレル1の外側でピストン2と
一体に摺動される。このとき、スライダ24の水平ロー
ラ25及び傾斜ローラ26がシリンダバレル1の水平レ
ール20及び傾斜レール22によって案内されるため、
スライダ24はシリンダバレル1の軸線に沿って一直線
に滑かに摺動される。
ロッドレスシリンダの作用について説明する。加圧エア
がエア給排口4から給排ノズル5を介してシリンダバレ
ル1の内側に供給されると、エア圧によりピストンキャ
ップ7が加圧され、ピストン2が移動されるとともに、
スライダ24がシリンダバレル1の外側でピストン2と
一体に摺動される。このとき、スライダ24の水平ロー
ラ25及び傾斜ローラ26がシリンダバレル1の水平レ
ール20及び傾斜レール22によって案内されるため、
スライダ24はシリンダバレル1の軸線に沿って一直線
に滑かに摺動される。
【0017】スライダ24の部品誤差による幅方向のガ
タを修正する場合には、スライダ本体27の傾斜ローラ
26をシリンダバレル1の傾斜レール22に当接して、
スライダ24の幅方向の基準位置を決定する。この状態
で、第3ネジ48及びサイドスライダ28側の押えボル
ト51をそれぞれ緩め、第1及び第2ネジ41,44を
操作し、細隙gを拡大又は縮小して、サイドスライダ2
8の幅方向位置を調整する。その後、第3ネジ48及び
前記締付ボルト51をそれぞれ締め付け、サイドスライ
ダ28をスライダ本体27に固定する。
タを修正する場合には、スライダ本体27の傾斜ローラ
26をシリンダバレル1の傾斜レール22に当接して、
スライダ24の幅方向の基準位置を決定する。この状態
で、第3ネジ48及びサイドスライダ28側の押えボル
ト51をそれぞれ緩め、第1及び第2ネジ41,44を
操作し、細隙gを拡大又は縮小して、サイドスライダ2
8の幅方向位置を調整する。その後、第3ネジ48及び
前記締付ボルト51をそれぞれ締め付け、サイドスライ
ダ28をスライダ本体27に固定する。
【0018】こうすれば、第1及び第2ネジ41,44
によりサイドスライダ28が位置調整されるため、従来
の偏心支持子による調整機構とは異なり、サイドスライ
ダ28とスライダ本体27との間に無駄なスペースを設
ける必要がなく、スライダ24の外観寸法、特に幅寸法
を縮小することができる。また、第1及び第2ネジ4
1,44がサイドスライダ28に設けられているので、
レンチ等の通常工具を使用し、これをサイドスライダ2
8の外側から操作して調整作業を容易に行うことができ
る。しかも、調整後は第1乃至第3ネジ41,44,4
8を含む多数本のネジによってスライダ本体27とサイ
ドスライダ28とが一体的に組み付けられるから、スラ
イダ24を2分割して構成したにもかかわらず、その剛
性を高く維持することができる。
によりサイドスライダ28が位置調整されるため、従来
の偏心支持子による調整機構とは異なり、サイドスライ
ダ28とスライダ本体27との間に無駄なスペースを設
ける必要がなく、スライダ24の外観寸法、特に幅寸法
を縮小することができる。また、第1及び第2ネジ4
1,44がサイドスライダ28に設けられているので、
レンチ等の通常工具を使用し、これをサイドスライダ2
8の外側から操作して調整作業を容易に行うことができ
る。しかも、調整後は第1乃至第3ネジ41,44,4
8を含む多数本のネジによってスライダ本体27とサイ
ドスライダ28とが一体的に組み付けられるから、スラ
イダ24を2分割して構成したにもかかわらず、その剛
性を高く維持することができる。
【0019】なお、上記実施例ではスライダ24が2分
割して構成されているが、これをスライダ本体と左右一
対のサイドスライダとに3分割して構成することもでき
る。この場合には、左右のサイドスライダに水平ローラ
及び傾斜ローラがそれぞれ支持されるとともに、スライ
ダ本体と各サイドスライダとの間に上記実施例と同様の
ネジによる調整機構が設けられる。その他、この考案は
上記実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を
逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更し
て具体化することも可能である。
割して構成されているが、これをスライダ本体と左右一
対のサイドスライダとに3分割して構成することもでき
る。この場合には、左右のサイドスライダに水平ローラ
及び傾斜ローラがそれぞれ支持されるとともに、スライ
ダ本体と各サイドスライダとの間に上記実施例と同様の
ネジによる調整機構が設けられる。その他、この考案は
上記実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を
逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更し
て具体化することも可能である。
【0020】
【考案の効果】以上に詳述したように、この考案によれ
ば、スライダをスライダ本体とサイドスライダとに分割
し、双方をネジによる調整機構を介して一体に組み付け
たので、スライダを充分な剛性でコンパクトに構成でき
るとともに、特殊工具によらずともスライダのガタを容
易に修正できるという優れた効果を奏する。
ば、スライダをスライダ本体とサイドスライダとに分割
し、双方をネジによる調整機構を介して一体に組み付け
たので、スライダを充分な剛性でコンパクトに構成でき
るとともに、特殊工具によらずともスライダのガタを容
易に修正できるという優れた効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示すロッドレスシリンダの
平面図である。
平面図である。
【図2】図1のロッドレスシリンダのスライダを示す図
3のC−C線断面を含む平面図である。
3のC−C線断面を含む平面図である。
【図3】図2のA−A線断面及びB−B線断面の組合図
である。
である。
【図4】図1のロッドレスシリンダの一部破断右側面図
である。
である。
【図5】図3のD−D線断面図である。
【図6】図3のE−E線部分断面図である。
【図7】図3のF−F線部分断面図である。
1・・シリンダバレル、2・・ピストン、4・・エア給
排口、10・・スリット、11・・インナーシールバン
ド、12・・アウタシールバンド、15・・連結部、2
0・・水平レール、22・・傾斜案内面を形成する傾斜
レール、24・・スライダ、25・・水平ローラ、26
・・傾斜案内部としての傾斜ローラ、27・・スライダ
本体、28・・サイドスライダ、30・・連結軸、38
・・重合面、39・・位置規制面、40,43,47・
・ネジ孔、41・・第1ネジ、42,46・・ネジ挿通
孔、44・・第2ネジ、48・・第3ネジ、50・・端
板、51・・締付ボルト、52・・挿通孔、53・・ス
クレーパ、g・・細隙。
排口、10・・スリット、11・・インナーシールバン
ド、12・・アウタシールバンド、15・・連結部、2
0・・水平レール、22・・傾斜案内面を形成する傾斜
レール、24・・スライダ、25・・水平ローラ、26
・・傾斜案内部としての傾斜ローラ、27・・スライダ
本体、28・・サイドスライダ、30・・連結軸、38
・・重合面、39・・位置規制面、40,43,47・
・ネジ孔、41・・第1ネジ、42,46・・ネジ挿通
孔、44・・第2ネジ、48・・第3ネジ、50・・端
板、51・・締付ボルト、52・・挿通孔、53・・ス
クレーパ、g・・細隙。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダバレルの内側にピストンを嵌装
し、シリンダバレルの周壁にピストンの移動方向に延び
るスリットを形成し、スリットの両側におけるシリンダ
バレルの側壁に傾斜案内面を設け、シリンダバレルの外
側にスリットを通る連結部を介してピストンに連結した
スライダを配設し、スライダに傾斜案内面に案内される
傾斜案内部を設けてなるロッドレスシリンダにおいて、 前記スライダを連結部に連結されるスライダ本体と、少
なくとも一方側の傾斜案内部を備えたサイドスライダと
に分割して構成し、サイドスライダにスライダ本体に対
してスリット幅方向へ摺動可能に重合する重合面を形成
し、スライダ本体にはサイドスライダのスリット幅方向
側に細隙を介して対向する位置規制面を設け、サイドス
ライダに細隙を拡大調整する第1ネジと、細隙を縮小調
整する第2ネジとを設け、スライダ本体にはスリット幅
方向に間隙を生じるネジ挿通孔を通してサイドスライダ
の重合面に螺入する第3ネジを挿通し、第1乃至第3ネ
ジを締め付けてスライダ本体にサイドスライダを組み付
けてなることを特徴とするロッドレスシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042269U JP2595089Y2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | ロッドレスシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042269U JP2595089Y2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | ロッドレスシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078606U JPH078606U (ja) | 1995-02-07 |
JP2595089Y2 true JP2595089Y2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=12631326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993042269U Expired - Lifetime JP2595089Y2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | ロッドレスシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595089Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-02 JP JP1993042269U patent/JP2595089Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH078606U (ja) | 1995-02-07 |
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