JP2594214B2 - ぶら下がり健康器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は腰痛者等の使用者を容易
にぶら下がり状態にすることができるぶら下がり健康器
具に罐する。

【０００２】

【従来の技術】従来のぶら下がり健康器具は、一対の支
柱の上部にぶら下がるためのバー部材を設置した構造に
なっている。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】従来のぶら下がり健
康器具はバー部材を両手でつかんでぶら下がるため、全
体重を両手で支持することになる。このため、一般に体
重の重い腰痛者等の人は両手で体重を支えたとしても、
ごく短時間しかぶら下がることができず、ぶら下がり効
果が得られるだけぶら下がることができないとう欠点が
あった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
体重が重く、握力や腕力が弱くても気軽にぶら下がり効
果が得られる時間だけ、疲れることなくぶら下がること
ができるぶら下がり健康器具を提供をすることを目的と
している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は腰痛者等の使用者を支持することができる
支持板と、この支持板に腰痛者等の使用者を胸部で取付
ける取付け具と、前記支持板の上部に位置する枢支軸に
腰痛者等の使用者が操作できるように回動可能に取付け
られた該支持板を上方へ位置させる操作レバーとでぶら
下がり健康器具を構成している。

【０００６】

【作用】上記のように構成されたぶら下がり健康器具は
腰痛者等の使用者を支持板上に寝かせ、該支持板に取付
け具で胸部で取付け、操作レバーで腰痛者等の人が床面
より離れるように上昇させることにより、腰痛者等の使
用者は胸部で吊下げられた状態となる。

【０００７】以下、図面により、本願発明者が考えたぶ
ら下がり健康器具および本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１ないし図４の本願発明者が考えたぶら
下がり健康器具において、１は下端部が床面２等に蝶番
３等によって回動可能に取付けられた腰痛者等の使用者
を支持することができる支持板で、この支持板１は板材
あるいは金属フレームに板材、ネット等を取付けた構造
のものであってもよい。

【０００９】４は前記支持板１の上部寄りの部位に位置
調整可能に、該支持板１上に寝た腰痛者等の使用者５の
胸部部分を支持板１より脱落しないように取付ける取付
け具で、この取付け具４は前記支持板１の上部寄りの両
側部に固定された複数個の取付け部６、６を有する一対
の固定金具７、７と、この一対の固定金具７、７の任意
の位置の取付け部６、６に着脱可能に取付けられる係止
具８、８を備えた一対のベルト９、９と、この一対のベ
ルト９、９の一方の先端部に取付けられた係止片１０を
有するバックル１１および他方の先端部寄りの部位に所
定間隔で形成された複数個の係止孔１２とから構成され
ている。

【００１０】１３は前記支持板１をほぼ垂直になるよう
に回動させる支持板回動装置で、この支持板回動装置１
３は前記支持板１が垂直状態になった部位よりも前方の
天井１４等に固定された固定具１５と、この固定具１５
に取付けられる取付け金具１６が先端部に設けられたワ
イヤー１７を巻き取る前記支持板１の上部に取付けられ
た電動ウィンチ１８とから構成されている。

【００１１】前記電動ウィンチ１８は前記支持板１の上
部に固定された正逆回転モーター１９と、この正逆回転
モーター１９の正逆回転によってワイヤー１７を巻き取
り、引出しするワイヤー巻き取りドラム２０とから構成
されている。なお、通常のモーターを使用し、ワイヤー
巻き取りドラム２０からのワイヤー１７の引出しは支持
板１の自重によって行なうようにしてもよい。

【００１２】上記構成のぶら下がり健康器具２１はほぼ
水平状態に位置させた支持板２１上に腰痛者等の使用者
が下端部よりも足の下部が上部に位置するように寝る。
しかる後、取付け具４で支持板１に寝た人を取付ける。
この作業はベルト９、９の取付けであるので、使用者本
人でもできる。

【００１３】次に電動ウインチ１８の正スイッチ２２を
ＯＮにして正方向に駆動させ、ワイヤー巻き取りドラム
２０にワイヤー１７を巻き取ることにより、支持板１は
回動し、図４に示すようにほぼ垂直状態となる。この状
態で腰痛者等の使用者は胸部で吊下げられた状態とな
る。所定時間ぶら下がり、ぶら下がりをやめる場合に
は、電動ウインチ１８の逆スイッチ２３をＯＮにして逆
方向に駆動させ、ワイヤー巻き取りドラム２０よりワイ
ヤー１７を引出して支持板１がほぼ垂直状態となるよう
に回動させ、取付け具４を外すことにより、支持板１よ
り離れることができる。

【００１４】次に図５ないし図２４に示す本願発明者が
考えたぶら下がり健康器具および本発明の実施例につき
説明する。なお、これらの説明に当って、前記図１ない
し図４と同一構成部分には同一符号を付して重複する説
明を省略する。

【００１５】図５ないし図７の本願発明者が考えたぶら
下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主に異
なる点は、支持台２４の一端部に蝶番３を介して該支持
台２４上に位置できる支持板１を取付けるとともに、支
持板回動装置１３Ａとして一端が前記支持台２４の下部
に枢支ピン２５で回動可能に取付けられ、他端が前記支
持板１の背面に固定された取付け金具２６に枢支ピン２
７で回動可能に取付けられた油圧あるいはエアーシリン
ダー２８を用いた点で、このように構成したぶら下がり
健康器具２１Ａにすることにより、支持台２４を自由に
移動させて使用することができる。

【００１６】図８ないし図１０の本願発明者が考えたぶ
ら下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主に
異なる点は、支持板１の上部寄りの両側面に腰痛者等の
使用者の脇の下を支持する取付け具としての一対の支持
片２９、２９を固定した点で、このように構成されたぶ
ら下がり健康器具２１Ｂは前記図１ないし図４と同様な
効果が得られるとともに、楽に使用することができる。

【００１７】図１１ないし図１３の本願発明者が考えた
ぶら下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主
に異なる点は、床面に安定状態で立設する支持脚３０の
上部に枢支ピン３１で支持板１の背面ほぼ中央部をほぼ
９０°回動可能に取付けるとともに、支持板１を油圧あ
るいはエアを用いた―シリンダー２８で回動できるよう
にした点で、このように構成したぶら下がり健康器具２
１Ｃにしても、前記図１ないし図４と同様な作用効果が
得られる。

【００１８】図１４ないし図１６の本願発明者が考えた
ぶら下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主
に異なる点は、支持板１Ａを下げた状態では椅子形状と
なり、引上げた状態ではほぼ直線状態となるように２個
所にヒンジ部材３２、３３を介装したものを使用した点
で、このように構成されたぶら下がり健康器具２１Ｄに
しても前記図１ないし図４と同様な効果が得られるとと
もに、設置面積を小さくすることができる。

【本発明の実施例】

【００１９】図１７ないし図１９の本発明の実施例にお
いて、前記図１ないし図４と主に異なる点は、立設した
支持板１を該支持板１に取付け具４で取付けられた腰痛
者等の使用者の操作で上下移動させることができる操作
レバー３４を設置した点で、このようにぶら下がり健康
器具２１Ｅを構成しても前記図１ないし図４と同様な作
用効果が得られるとともに、使用者が自由に操作して使
用することができる。なお、前記操作レバー３４は支持
脚３０に取付けられた支持バー３５に回動可能に取付け
られた後方の前記支持板１までの距離よりも前方が長い
レバー本体３６と、このレバー本体３６の先端部に下方
の突出し、両側部へ位置する自転車のハンドル状のハン
ドル３７とから構成され、この操作レバー３４によって
小さな力で支持板１を上方へ移動できるように構成され
ている。

【００２０】図２０ないし図２２の本願発明者が考えた
ぶら下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主
に異なる点は、支持脚３０に高さ調整可能に、腰痛者等
の使用者の腕部分で支持できるようにＵ字状の挿入孔３
８を有する支持板３９を取付けるとともに、支持脚３０
の下面中央部に上下移動可能な踏台４０を設置した点
で、このように構成されたぶら下がり健康器具２１Ｆに
しても前記図１ないし図４と同様な効果が得られる。な
お、前記踏台４０はレバー４１の操作で自動的に上部の
支持台４２が下降する油圧ジャッキーが使用されてい
る。したがって、使用時にはレバー４１を操作して支持
台４２を上方に位置させ、この状態で支持板４２に上
り、足でレバー４１を操作することにより、自動的に支
持台４２を下降させることができる。また、踏み台４０
はカムやリンクを用いた上下移動機構を備えたものを使
用してもよい。

【００２１】図２３ないし図２４の本願発明者が考えた
ぶら下がり健康器具において、前記図１ないし図４と主
に異なる点は、踏台４０Ａで、この踏台４０Ａは支持板
３９に支持されるまでは両側の高い支持部４３、４３に
足をのせ、支持板３９に支持されたところで中央部の凹
部４４に足を位置できるように構成されている。このよ
うに形成された踏台４０Ａを用いることにより、コスト
の低減を図ることができるぶら下がり健康器具２１Ｆに
できる。

【００２２】

【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２３】（１）腰痛者等の使用者を支持することが
できる支持板と、この支持板に腰痛者等の使用者を胸部
で取付ける取付け具と、前記支持板の上部に位置する枢
支軸に腰痛者等の使用者が操作できるように回動可能に
取付けられた該支持板を上方へ位置させる操作レバーと
で構成されているので、腰痛者等の使用者が取付け具で
支持板に取付け、支持板回動装置で支持板をほぼ垂直に
なるように回動させることにより、胸部より下部がぶら
下がった状態になる。したがって、自然に脊髄を伸ばし
て腰痛等を治すことができる。

【００２４】（２）前記（１）によって、腰痛者等の使
用者は取付け具で支持板に取付けられているので、楽に
ぶら下がることができる。

【００２５】（３）前記（１）によって、取付け具の操
作と、操作レバーを操作するだけでよいので、楽に簡単
に操作することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明者が考えたぶら下がり健康器具の側面
図。

【図２】本願発明者が考えたぶら下がり健康器具の平面
図。

【図３】本願発明者が考えたぶら下がり健康器具の取付
け具の説明図。

【図４】本願発明者が考えたぶら下がり健康器具の使用
状態の説明図。

【図５ないし図７】本願発明者が考えたぶら下がり健康
器具の異なる説明図。

【図８ないし図１０】本願発明者が考えたぶら下がり健
康器具の異なる説明図。

【図１１ないし図１３】本願発明者が考えたぶら下がり
健康器具の異なる説明図。

【図１４ないし図１６】本願発明者が考えたぶら下がり
健康器具の異なる説明図。

【図１７ないし図１９】本発明の実施例を示す説明図。

【図２０ないし図２２】本願発明者が考えたぶら下がり
健康器具の異なる説明図。

【図２３および図２４】本願発明者が考えたぶら下がり
健康器具の異なる説明図。

【符号の説明】

１、１Ａ：支持板、２：床面、３：蝶番、４：取付け
具、５：使用者、６：取付け部、７：固定金具、８：係
止具、９：ベルト、１０：係止片、１１：バックル、１
２：係止孔、１３、１３Ａ：：支持板回動装置、１４：
天井、１５：固定具、１６：取付け金具、１７：ワイヤ
ー、１８：電動ウインチ、１９：正逆回転モーター、２
０：ワイヤー巻き取りドラム、２１、２１Ａ〜２１Ｅ：
ぶら下がり健康器具、２２：正スイッチ、２３：逆スイ
ッチ、２４：支持台、２５：枢支ピン、２６：取付け金
具、２７：枢支ピン、２８：シリンダー、２９：支持
片、３０：支持脚、３１：枢支ピン、３２、３３：ヒン
ジ部材、３４：操作レバー、３５：支持バー、３６：レ
バー本体、３７：ハンドル、３８：挿入孔、３９：支持
板、４０、４０Ａ：踏台、４１：レバー、４２：支持
台、４３：支持部、４４：凹部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 腰痛者等の使用者を支持することができ
   る支持板と、この支持板に腰痛者等の使用者を胸部で取
   付ける取付け具と、前記支持板の上部に位置する枢支軸
   に腰痛者等の使用者が操作できるように回動可能に取付
   けられた該支持板を上方へ位置させる操作レバーとから
   なることを特徴とするぶら下がり健康器具。