JP2593783B2 - 延反機のカッタ研磨装置 - Google Patents

延反機のカッタ研磨装置

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JP2593783B2
JP2593783B2 JP5105703A JP10570393A JP2593783B2 JP 2593783 B2 JP2593783 B2 JP 2593783B2 JP 5105703 A JP5105703 A JP 5105703A JP 10570393 A JP10570393 A JP 10570393A JP 2593783 B2 JP2593783 B2 JP 2593783B2
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礼治 有北
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛などの生地を延反
する延反機のカッタを良好な切味に保つための延反機の
カッタ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの典型的な延反機の構成を図1
5に示す。このような延反機についての先行技術は、た
とえば実開昭56−47855号公報や、特公昭59−
34617号公報などに開示されている。延反動作にお
いては、水平に設置された延反テーブル1上を延反機本
体2が走行して、生地3を広げる。生地3は、ロール状
の原反4から解反部5で引出され、繰出部6を経由して
しわなどが生じないように繰出される。
【0003】生地3が延反テーブル1上へ延反機本体2
から繰出される繰出し口に臨んで、案内レール7が設け
られる。案内レール7に沿ってカッタ台8が往復移動可
能である。カッタ台8にはカッタ9が設けられ、カッタ
台8の移動に従って生地3を切断可能である。延反機本
体2が必要な長さだけの生地3を繰出した後で、カッタ
9によって切断する。広げられ切断された生地3の上に
は、さらに延反機本体2が移動して生地3を広げる。こ
のようにして、延反テーブル1上には、生地3が広げら
れ、積層される。
【0004】カッタ9は、切断を繰返すと摩耗し、生地
3に対して切味が劣化する。このため、生地に対する切
断を繰返して行う必要のある裁断機や延反機には、研磨
のための機構が設けられている。たとえば裁断機に対す
る先行技術は、特開昭57−194865号公報に開示
されている。また延反機に関する先行技術は、実公平4
−3036号公報や実開平4−48292号公報に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭57−1948
65号公報に開示されている先行技術では、裁断機のカ
ッタヘッドに研磨機構と、研磨機構を作動状態と非作動
状態とに切換える駆動機構とが設けられる。しかしなが
ら、延反機についての先行技術である実公平4−303
6号公報および実開平4−48292号公報には、カッ
タ台には研磨装置のみが搭載されている構成が開示され
ている。実公平4−3036号公報の先行技術では、カ
ッタ台先端テーブルの一端に移動したときに研磨装置が
カッタに対して作用し、研磨が可能な状態となる。実開
平4−48292号の先行技術でも、研磨は特定の待機
位置に設けられるプッシャによって作動させる。すなわ
ち、これらの延反機に関する先行技術では、研磨はカッ
タ台が特定の位置に存在するときにのみしか行うことが
できない。
【0006】本発明の目的は、カッタの研磨を任意の位
置で行うことができ、効率的な切断が可能な延反機のカ
ッタ研磨装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、延反テーブル
41への生地繰出し口に沿って設けられる案内レール1
7と、案内レール17に沿って往復移動するカッタ台1
8と、円盤状の外周に刃先が形成され、外周の一部が生
地繰出し口から垂下する生地43の位置を横切るよう
に、水平な姿勢でカッタ台18に設けられるカッタ19
と、カッタ台18に設けられ、カッタ19の刃先に対し
て接離可能な砥石30と、生地43を横切るカッタ19
の刃先に、カッタ台18の移動方向の両側でそれぞれ接
触し、生地を挟込んで剪断するための固定刃38,39
と、固定刃38,39と延反機本体42の走行方向に間
隔をあけてそれぞれ対向するように、カッタ台18に設
けられ、切断すべき生地43をカッタ19と固定刃3
8,39との接触部に案内する案内部材60,63;7
0と、カッタ台18に設けられ、砥石30をカッタ19
に押圧してカッタ19の刃先を研磨させるためのソレノ
イド50と、カッタ台18に設けられ、カッタ19を回
転駆動する切断モータ25と、カッタ台18の移動方向
に応じて切断モータ25の回転方向を切換えながら、予
め設定されるカッタ19を研磨させるべき条件に従っ
て、条件成立時にソレノイド50を駆動して砥石30に
よってカッタ19の刃先を研磨させる制御手段80とを
含むことを特徴とする延反機のカッタ研磨装置である。
【0008】また本発明は、切断すべき生地43の端か
ら端までの生地幅W0を設定する生地幅設定手段83
と、案内レール17に沿って移動するカッタ台18の位
置を検出する位置検出手段75とをさらに含み、前記制
御手段80は、生地幅設定手段83および位置検出手段
75からの出力に応答して、カッタ台18が切断すべき
生地43の上から離れた位置に存在するとき、前記ソレ
ノイド50によってカッタ19の刃先を研磨させるよう
に制御することを特徴とする。
【0009】また本発明の前記カッタ台には、屈曲され
たフラットケーブルを用いて電気的接続が行われること
を特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、カッタ台18には、延反機本
体42の生地繰出し口から垂下される生地43を水平な
姿勢で切断するカッタ19を研磨するための砥石30
と、砥石30をカッタ19に押圧して研磨させるための
ソレノイド50とが含まれる。予め設定される条件が成
立すれば、カッタ台18が移動する任意の位置で、ソレ
ノイド50を駆動して砥石30をカッタ19に押圧し、
研磨を行うことができる。延反する生地43の幅W0が
延反可能な最大幅よりも小さいようなときには、たとえ
ば生地43を耳揃えして延反する場合の端から少しだけ
外方に離れた位置で研磨を行うように条件を設定してお
くことによって、延反テーブルの端などの特定位置で研
磨を行う場合に比べて、カッタ台18の移動時間の無駄
を省くことができる。制御手段80は、カッタ台18の
移動方向に対応してカッタ19の回転方向を切換えるこ
とができるので、カッタ台18が案内レール17に沿っ
て移動する両方向とも生地43の切断を同一条件で行う
ことできる。したがって、延反機本体42が延反テーブ
ル41に生地43を繰出した後、カッタ台18を一方向
に移動させて生地43の切断を行い、次に繰出した生地
43はカッタ台18を他方向に移動させて切断すること
を繰返し、効率的な延反を行うことができる。しかも、
カッタ19は生地43を水平な姿勢で切断することがで
きるので、延反機本体42の走行方向が往復のいずれで
あっても、繰出された生地43の切断が可能であり、効
率の一層の向上を図ることができる。また、砥石30を
カッタ19とともに配置する一方、カッタ19とともに
生地43を挟込んで切断する固定刃38,39と、固定
刃38,39に延反機本体42の走行方向に対向する案
内部材60,63;70とを配置するので、生地43を
固定刃38,39とカッタ19との接触部に確実に案内
することができる。
【0011】また本発明に従えば、切断すべき生地の幅
W0を設定しておき、移動するカッタ台18の位置を検
出しながらカッタ19の刃先の研磨を行わせることがで
きる。たとえばカッタ台18が生地43の端から外方に
あるときに研磨を行わせることによって、生地43の上
を避けて、しかもカッタ台18の無駄な移動を行うこと
なく、カッタ19の刃先の研磨が可能となる。
【0012】また本発明に従えば、カッタ台には屈曲さ
せたフラットケーブルを用いて電気的接続を行うので、
カッタを動かすためのモータや、研磨手段を作動させる
ための駆動手段などに充分に電力を供給することがで
き、外部からの制御も容易である。
【0013】
【実施例】図l、図2および図3は、本発明の基礎とな
る構成を含む延反機の切断装置を示す。図lは正面図、
図2は図1の切断面線IIーIIから見た断面図、図3
は図lの平面図をそれぞれ示す。これらの図において、
移動モータ10の出力軸には駆動プーリ11が取付けら
れ、ベルト12を駆動する。ベルト12の他端は、従動
プーリ13によって支持される。移動モータ10側から
はフラットケーブル14が繰出される。移動モータ10
は、モータベース板15に取付けられる。従動プーリ1
3は、プーリベース仮16に軸支される。モータベース
板15およびプーリベース板16は、案内レール17の
長手方向の両端に固定される。案内レール17に沿っ
て、カツ夕台18が往復移動可能である。カツ夕台18
には、円盤状のカッタ19が回転可能に設けられる。
【0014】案内レール17に対しては、移動台20が
ローラ21によって移動可能に懸架される。移動台20
はベルト12に固定され、ベルト12の駆動に従って案
内レール17に沿って往復移動する。移動台20の上部
には給電部材22が取付けられる。給電部材22には、
U字形に折曲げられたフラットケーブル14の先端が固
定される。フラットケーブル14は、複数の絶縁導線が
鉛直方向に配列される状態で使用する。フラットケーブ
ル14の長さは、カッタ台18が案内レール17に対し
て長手方向の両端に移動しても無理な力がかからないよ
うに案内レール17の長さよりも長くし、図3に示すよ
うに平面状態でU字形になるように屈曲させる。給電部
材22からは、複数のリード線23が引出される。リー
ド線23は移動台20とともに移動し、移動台20に対
しては相対的に静止している。フラットケーブル14
は、ケーブル受け24によって支えられる。フラットケ
ーブル14の下側は、ケーブル受け24の表面と摺動す
る状態となるので、長期間の使用では断線のおそれが生
じる。このためフラットケーブル14の下側の導線は使
用しない。
【0015】移動台20の下方には、カッタ台18が固
定される。カッタ台18には切断モータ25が取付けら
れる。切断モータ25は、リード線23を介してフラッ
トケーブル14に電気的に接続される。フラットケーブ
ル14の基端で、切断モータ25を駆動する電力の極性
を切換えることなどによって、回転方向の切換が可能で
あることは勿論である。
【0016】切断モータ25の出力軸の先端にはプーリ
26が固定される。プーリ26にはベルト27が掛けら
れており、切断モータ25の回転力をプーリ28に伝達
する。プーリ28は他方にカッタ19が取付けられる回
転軸29に固定されている。プーリ26の直径はプーリ
28の直径よりも大きいので、切断モータ25の回転速
度よりもカッタ19の回転速度の方が大きくなる。この
回転速度は、たとえば8000rpm程度である。
【0017】カッタ19は、円盤状の外周縁に剪断用の
片刃を形成するため、図1の上側の表面の周縁付近は、
傾斜面として形成される。カッタ19の下面は平面であ
り、傾斜面と平面との交線が刃先となる。切断を繰返す
と、カッタ19の刃先が摩耗するので、傾斜面を研磨す
るための砥石30がカッタ19に対して接離可能に設け
られる。砥石30は、回転軸31の先端に取付けられ、
回転は自由である。回転軸31は、揺動アーム32の先
端に出没自在に取付けられる。砥石30と揺動アーム3
2との間には、スプリング33が介在され、砥石30を
回転アーム32から離反する方向に押圧する。揺動アー
ム32が揺動して、砥石30が2点鎖線で示す30aの
状態になると、カッタ19の研磨を行うことができる。
【0018】カッタ19は、スペーサ34によってカッ
タ台18から間隔をあけて下方に取付けられる。回転軸
29とカッタ19との固定は、中心から外れた3箇所で
ねじ止めされるホルダ35によって行う。カッタ19は
剪断用の片刃であるので、ガイド部材36に取付けられ
る板ばね37によって支持される固定刃38,39がカ
ッタ19の下方から押付けられる。生地の切断は、カッ
タ19と固定刃38,39とによって挟込まれた状態で
行われる。なお、図2および図3では、砥石30および
固定刃38,39に関連する構成は、煩雑さを避けるた
めに省略している。
【0019】図4は、図l〜図3に示す切断装置を用い
る延反機の構成を示す。延反テーブル41上を走行する
延反機本体42は、生地43を延反テーブル41上に広
げながら積重ねる。生地43は、ロール状の原反44か
ら解反部45で引出され、繰出部46から繰出される。
繰出される生地43を切断するための切断装置47は、
延反機本体42の走行方向前方に設けられる。本実施例
によるカッタ19は、鉛直方向に自然に垂下がる生地4
3を切断するため、水平に配置される。図から明らかな
ように、カッタ19の外周の一部は垂下がる生地43の
位置を横切る。切断を行うときには、拡布ローラ48と
生地押え板49との間で生地43を保持した状態で行
う。生地43が積重ねられて、延反テーブル41からの
高さが増大するときは、切断装置47を上昇させる機構
も設けられている。
【0020】図5、図6、図7および図8は、カッタ1
9を研磨するための構成を示す。図5は図1の右側方か
ら見た状態に相当し、図6は図5を上から見た状態に相
当し、図7および図8は、図1の左側方から見た状態に
相当する。また図5および図8は、砥石30をカッタ1
9に対して押圧している状態、図7はカッタ19に対し
て砥石30を引離している状態を示す。これらの図にお
いて、揺動アーム32は、ソレノイド50のプランジャ
51の出没に応じて揺動軸52を中心として揺動変位す
る。カッタ19の研磨は、たとえば予め定められる切断
距離毎に行われ、通常の切断時は図7に示すように、砥
石30がカッタ19から離れた位置となる。スプリング
53は砥石30をカッタ19の表面から離反する方向に
ばね付勢する。揺動アーム32と砥石30間のスプリン
グ33は、図8に示すように砥石30をカッタ19の表
面に押圧するときに、押圧力を与える。
【0021】図9、図10および図11は、本発明の一
実施例による切断装置の構成を示す。本実施例は、図l
〜図8に示す構成に類似し、対応する部分には同―の参
照符を付す。注目すべきは、カッタ19と固定刃38,
39が接触して剪断を行う部分の近傍に、ガイド部材3
6の先端36a,36bがそれぞれ延長され、この先端
36a,36bに対向して、また案内部材が設けられる
ことである。ガイド部材36の中央部に対して、板ばね
37はボルト54,55によって固定される。ガイド部
材36は、カツ夕台18に対してボルト56,57で固
定される。ガイド部材36の一方の先端36aに対向し
て案内部材60が設けられ、ボルト61、62によって
カツ夕台18に固定される。ガイド部材36の他方の先
端36bに対向して、案内部材63が設けられ、ボルト
64,65によってカツ夕台18に固定される。図9は
図1の右側方から見た状態に相当し、図10は図9を上
から見た状態、図llは図9を右側方から見た状態をそ
れぞれ示す。このように、ガイド部材36の先端36
a,36bと、案内部材60,63とをそれぞれ対向さ
せることによって、この間に切断すべき生地を案内し、
カッタ19と固定刃38,39との間で確実に剪断を行
わせることができる。なお、図10において、カッタ1
9の回転方向は、図の上方に走行するときには時計まわ
り方向、図の下方に走行するときには反時計まわり方向
となるようにする。カッタ19がこのように回転してい
ると、カッタ19の刃先に触れた生地は固定刃38,3
9側に送込まれ、ダウンカットの状態で良好な切断が行
われる。カッタ19のみによって生地を切断すると、切
れあじが悪く、良好な切断を行うことができない。
【0022】図12は本発明のさらに他の実施例による
切断装置の構成を示す。本実施例においては、砥石30
をカッタ台18の端に配置しているので、砥石30側の
案内部材70は、砥石30が存在しない側の案内部材6
3とは異なる形状で形成する。このような案内部材70
であっても、図9〜図11の案内部材60と同様に、切
断すべき生地を固定刃38の方に確実に案内することが
できる。他方の案内部材63を、案内部材70と対称な
形状としてもよいことは勿論である。
【0023】図13は、以上説明した各動作状態を示
す。図13(1)はカッタ台18を移動させるために必
要な構成を示し、図13(2)および図13(3)は図
13(1)の構成によって実現可能な移動モードを示
す。原反44から繰出される生地43の幅W0は、一般
にカッタ台18が移動可能な最大幅よりは小さい。この
ため、生地43は、延反テーブルの一側方から中央寄り
の位置で耳揃えされて延反されることが多い。図4に示
す解反部45や繰出し部46には、耳揃え位置から延反
テーブルの他側方へ生地43を延反するように、生地4
3の耳揃えを行う機能が設けられている。このため、カ
ッタ台18の走行範囲も、案内レール17の一端の基準
位置18aから間隔W1だけ内側の耳揃えに対応する位
置18bと、間隔W2だけ18bの位置から離れた位置
18cとの間とに限る方が無駄がなく効率的である。こ
こで間隔W2は、生地43の幅W0よりも予め定める長
さだけ大きくなるようにする。
【0024】カッタ台18の位置は、従動プーリ13側
に設けられるエンコーダ75からの信号によって検出さ
れる。カッタ台18が案内レール17の一方端18aに
あるときには、限界スイッチ76によって検出される。
カッタ台18が、案内レール17の他方の端にあるとき
には、限界スイッチ77によって検出される。エンコー
ダ75から現在位置が検出されるので、生地43の幅W
0に対して設定される切断幅W2の範囲で、図13
(2)や図13(3)に示すような動作の切断モードが
可能となる。すなわち図13(2)に示す反転待機は、
カッタ台18を18bの位置から18cの位置まで走行
する往路で切断を行い、18cの位置から18bの位置
まで引返す復路では切断を行わない一方向カットのモー
ドである。生地43を繰出すときには、カッタ台18を
基準位置18aと位置18bとの間に退避させる。図1
3(3)の両側待機復路切断は、カッタ台18の走行の
往路でも復路でも切断を行う両方向カットのモードであ
る。一旦切断が行われたら、カッタ19を切断終了位置
のやや外側で待機させ、次の延反が行われてから次の切
断を行う。
【0025】図14は、以上説明した各実施例の動作を
実現するための電気的構成を示す。移動モータ10、切
断モータ25およびソレノイド50の制御は、マイクロ
コンピュータなどを含んで実現される制御装置80によ
って行われる。制御装置80には、生地43を繰出す長
さである用尺や、積層数、片切り延反か両切り延反かの
別、延反機本体42の走行速度などが、延反条件設定ス
イッチ81から入力される。砥石30によってカッタ1
9の研磨を行うための条件は、研磨条件設定スイッチ8
2によって入力される。図13(1)に示す生地43の
幅W0は、生地幅設定スイッチ83から入力される。一
方向カットや両方向カットなどの切断モードは、切断条
件設定スイッチ84から入力される。制御装置80に
は、さらにエンコーダ75および限界スイッチ76,7
7からの出力も入力される。以上のような構成によっ
て、図13(2)および(3)に示すような各種切断モ
ードが可能となる。さらに、退避あるいは待機中にカッ
タ19の研磨を行うようにすれば、研磨だけのために時
間を無駄にすることなく、延反機の稼働効率を向上させ
ることができる。さらに、フロッピーディスクやオンラ
イン接続によって、上位のCADシステムなどから各条
件を設定するようにしてもよいことは勿論である。特に
原反44の幅が異なる生地43を、次々とスケジュール
に合わせて延反するようなときには、予めデータを設定
しておくことによって、効率的に切断や研磨を行うこと
ができる。
【0026】なお、研磨条件としては、走行距離または
切断回数などのデータを入力する。制御装置80は、カ
ッタ台18が待機状態や退避状態であり、さらに設定さ
れた条件が満たされているときに、ソレノイド50を駆
動してカッタ19の研磨を行う。
【0027】また、フラットケーブル14を用いて電気
的接続を行うので、接続線を増加させ、カッタ18側に
生地を検出するセンサなどを設けて、生地の存在しない
範囲で行うようにすることも容易である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カツ夕台
18に砥石30と、ソレノイド50とが設けられるの
で、カツ夕台18の走行中に、任意の位置でカツ夕19
の刃先を研磨することができる。研磨によって切れあじ
を良好に保ちながら、延反機本体42が延反テーブル4
1に生地43を繰出した後、カッタ台18を一方向に移
動させて生地43の切断を行い、次に繰出した生地43
はカッタ台18を他方向に移動させて切断することを繰
返し、効率的な延反を行うことができる。しかも、カッ
タ19は生地43を水平な姿勢で切断することができる
ので、延反機本体42の走行方向が往復のいずれであっ
ても、繰出された生地43の切断が可能であり、効率の
一層の向上を図ることができる。
【0029】また本発明によれば、生地43の幅W0が
設定されるので、カツ夕台18の位置を検出しながら、
生地43の上を避けて、しかもカツ夕台18を無駄に走
行させることなく研磨を行うことができる。
【0030】また本発明によれば、フラットケーブルを
用いて電気的接続を行うので、カッタを動かすための電
力や駆動手段を作動させるための電力を充分に供給する
ことができ、しかも外部から制御を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる構成を含む切断装置の正面
図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の実施例を含む延反機の側面図である。
【図5】図1の実施例におけるカッタ19および砥石3
0に関連する構成を示す右側面図である。
【図6】図5に示す構成の平面図である。
【図7】図5に示す構成で砥石30を引上げた状態を示
す背面図である。
【図8】図5に示す構成で砥石30をカッタ19に当て
ている状態を示す背面図である。
【図9】本発明の一実施例の部分的な右側面図である。
【図10】図9の構成の平面図である。
【図11】図9の構成の背面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の部分的な構成を
示す平面図である。
【図13】本発明の各実施例の動作のための構成を示す
簡略化した正面図と動作モードを示す図である。
【図14】本発明の各実施例の動作を実現するための電
気的構成を示すブロック図である。
【図15】従来からの典型的な延反機の外観を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 移動モータ 12 ベルト 14 フラットケーブル 14 案内レール 18 カッタ台 19 カッタ 20 移動台 21 ローラ 25 切断モータ 30 砥石 32 揺動アーム 33 スプリング 36 ガイド部材 37 板ばね 38,39 固定刃 41 延反テーブル 42 延反機本体 43 生地 44 原反 47 切断装置 50 ソレノイド 51 プランジャ 52 揺動軸 60,63,70 案内部材 75 エンコーダ 76,77 限界スイッチ 80 制御装置 81 延反条件設定スイッチ 82 研磨条件設定スイッチ 83 生地幅設定スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延反テーブル41への生地繰出し口に沿
    って設けられる案内レール17と、 案内レール17に沿って往復移動するカッタ台18と、 円盤状の外周に刃先が形成され、外周の一部が生地繰出
    し口から垂下する生地43の位置を横切るように、水平
    な姿勢でカッタ台18に設けられるカッタ19と、 カッタ台18に設けられ、カッタ19の刃先に対して接
    離可能な砥石30と、 生地43を横切るカッタ19の刃先に、カッタ台18の
    移動方向の両側でそれぞれ接触し、生地を挟込んで剪断
    するための固定刃38,39と、 固定刃38,39と延反機本体42の走行方向に間隔を
    あけてそれぞれ対向するように、カッタ台18に設けら
    れ、切断すべき生地43をカッタ19と固定刃38,3
    9との接触部に案内する案内部材60,63;70と、 カッタ台18に設けられ、砥石30をカッタ19に押圧
    してカッタ19の刃先を研磨させるためのソレノイド5
    0と、 カッタ台18に設けられ、カッタ19を回転駆動する切
    断モータ25と、 カッタ台18の移動方向に応じて切断モータ25の回転
    方向を切換えながら、予め設定されるカッタ19を研磨
    させるべき条件に従って、条件成立時にソレノイド50
    を駆動して砥石30によってカッタ19の刃先を研磨さ
    せる制御手段80とを含むことを特徴とする延反機のカ
    ッタ研磨装置。
  2. 【請求項2】 切断すべき生地43の端から端までの生
    地幅W0を設定する生地幅設定手段83と、 案内レール17に沿って移動するカッタ台18の位置を
    検出する位置検出手段75とをさらに含み、 前記制御手段80は、生地幅設定手段83および位置検
    出手段75からの出力に応答して、カッタ台18が切断
    すべき生地43の上から離れた位置に存在するとき、前
    記ソレノイド50によってカッタ19の刃先を研磨させ
    るように制御することを特徴とする請求項1記載の延反
    機のカッタ研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記カッタ台には、屈曲されたフラット
    ケーブルを用いて電気的接続が行われることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の延反機のカッタ研磨装
    置。
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