JP2593684Y2 - 試験片搬送装置 - Google Patents

試験片搬送装置

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JP2593684Y2 JP1993052507U JP5250793U JP2593684Y2 JP 2593684 Y2 JP2593684 Y2 JP 2593684Y2 JP 1993052507 U JP1993052507 U JP 1993052507U JP 5250793 U JP5250793 U JP 5250793U JP 2593684 Y2 JP2593684 Y2 JP 2593684Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、試験片を供給部位置
から試験位置に搬送する装置に係り、特に試験片をその
一方側から押し出す方式で供給部位置から試験位置に自
動的に搬送する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の搬送装置は、試験片を供給部位
置から試験位置に自動的に搬送、また試験を自動的に行
ういわゆる自動試験機の一環として開発されているが、
例えば一定の形に形成された試験片を自動的に曲げ試験
する場合、マガジンなどの収納部に収納された試験片を
その最下部から一枚ずつ押し出して曲げ試験位置に搬送
する搬送装置が提供されている。
【0003】この場合自動試験である関係から、搬送工
程の途中で試験片の厚さや幅などの寸法測定を行うよう
になっているが、従来の装置においては、この試験片の
寸法測定には幅測定器と厚さ測定器の2個が併設されて
いた。しかも、幅と厚さはたがいにその測定方向が90
度異なるから、それぞれの測定器の測定方向を変えて設
置している。測定器の測定方向を同一にする方式では、
搬送する試験片をこの両測定器の間で方向転換する機構
が設置される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】測定器の測定方向を変
えて設置する場合は測定器が2個必要であり、装置の大
型化は避けられない。また試験片を方向転換する方式で
はその転換機構が必要で搬送装置が複雑にしてかつ故障
が発生しやすい。メンテナンス上も種々の問題があっ
た。
【0005】この考案は、上述の問題点を解決する試験
片搬送装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、試験片をその一方側から押し出す方式で
供給部位置から試験位置に搬送する装置において、搬送
機構に搬送量を計測する搬送量計測機構および搬送力を
一定値以下に制限するためのスリップ機構を設置すると
ともに、搬送行程途中の試験片の寸法を測定する寸法測
定位置に試験片の移動を止める出し入れ自在のストッパ
ーを設置し、試験片が前記ストッパーに当接して前記ス
リップ機構が働いている間に前記供給部位置から寸法測
定位置までの試験片搬送量計測値から試験片の幅または
厚さの寸法を測定するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】この考案が提供する試験片搬送装置によれば、
搬送機構そのものが試験片の幅または厚さの寸法を測定
することになり、いずれか一方の測定器の設置が省略で
きる。
【0008】
【実施例】以下、この考案を図面に示す実施例にしたが
って説明する。この考案が提供する試験片搬送装置の構
成は、図1に示すとおりである。図1は、自動曲げ試験
機における試験片搬送装置の外観を斜視的に示してい
る。試験片1は所定の位置に設置された収納容器すなわ
ちマガジン2に上下方向に積み重ねられて収納されてい
る。このマガジン2は底が開口していて最下位の試験片
1は並設された案内杆14,14の上面に乗載された形
となる。そしてこの最下位の試験片1が、左方から移動
してくる試験片押出し治具13によって右方へと押出さ
れる。左方へ復帰した試験片押出し治具13がマガジン
2の後方へ移動すると、マガジン2内の最下位の試験片
が降下して再び案内杆14,14の上面に乗載される。
このようにして、マガジン2に積み重ね収納された試験
片1は順次し下方に送り出され(落下され)、搬送に対
して供給されることになる。
【0009】試験片押出し治具13は、その上面が並設
された案内杆14,14の上面より試験片1の厚さ程度
上面に設定されており、かつこの治具13は、その上面
がこの治具13の上面に一致するように設定された可動
体12の右方先端部に一体的に付設されている。他方、
並設された案内杆14,14間には、これらと平行にボ
ールネジ桿8が両支持具10,11にて回転可能に設置
されている。前記可動体12はこのボールネジ桿8に螺
合しており、ボールネジ桿8に対するナットとして機能
し、ボールネジ桿8の回転駆動により左右に移動する。
またこのボールネジ桿8の左方端には支持具10との間
にロータリエンコーダ9が介設されていて、前記可動体
12すなわち試験片押出し治具13の移動量が計測され
る。このロータリエンコーダ9は、たとえば100分の
1ミリ単位で移動量を計測できるものである。ボールネ
ジ桿8の回転駆動は電動機3によって行われるが、電動
機3の出力軸はスリップ機構4を介してプーリ5に伝達
され、さらにベルト6を介してプーリ7が回転されるこ
とによる。スリップ機構4の介在は、ボールネジ桿8へ
の回転伝達力を一定値以下に制限するためである。この
ようにして、ボールネジ桿8は回転駆動され、それが可
動体12にて直線運動に変換されて試験片押出し治具1
3の左右移動となる。
【0010】試験片押出し治具13の右方移動によって
送り出された試験片1は、支持台24が設置されている
曲げ試験位置に至るまでに寸法測定が行われるが、その
ために搬送行程の途中に2個の昇降枠20,22が設置
されている。昇降枠20は昇降機構21によって上下動
するもので、先端部には試験片押出し治具13の移動方
向にストッパー15が突設されている。そして試験片1
が左方から搬送されてくるとき、案内杆14,14間で
その上面部位置にストッパー15が位置されるよう昇降
枠20が昇降機構21によって下動する。試験片1がス
トッパー15に当接するとスリップ機構4が作動して電
動機3の回転出力はボールネジ桿8への伝達が絶たれ
る。この操作で試験片1の幅寸法が測定されるが、つぎ
に昇降枠20が昇降機構21によって昇動する。する
と、ボールネジ桿8は回転駆動が再開され試験片1は試
験片押出し治具13にて右方に移動される。そして厚さ
測定位置にある上下スピンドル16,17の位置にて搬
送が停止される。上スピンドル16は昇降機構23によ
って昇降する昇降枠22に設置されており、他方下スピ
ンドル17は昇降台26にて昇降する。この下スピンド
ル17は、その上端面が案内杆14,14の上面に一致
するよう昇降台26にて調整される。したがってこの位
置に試験片1が搬送されてきたとき、厚さ測定の下固定
面として機能する。そして上スピンドル16が昇降機構
23によって降下し、その下端が試験片1の上面に当接
したときその降下量から試験片1の厚さ寸法が測定され
る。この寸法測定は昇降機構23の内部に設置された測
定機構(図示せず)にて、例えば1000分の1ミリ単
位で計測される。測定機構の原理としては、差動トラン
ス方式や磁気スケール方式などのものが採用される。測
定が終了した試験片1は、試験片押出し治具13にてさ
らに右方に移動され試験位置まで搬送される。試験片1
は両支持台24に両持ち(スパン)状態で支持される。
そして上方からのポンチ(図1では図示せず)にて曲げ
試験が行われるようになっている。なお、試験が終了す
ると試験後両支持台24に位置する試験後の試験片は、
試験片押出し治具13がさらに少量右方に移動すること
によって、両支持台24位置から落下され、落下された
試験後の試験片は下方の収納容器(図示せず)に収納さ
れることになる。ボールネジ桿8の長さは、この試験片
押出し治具13の少量右方移動ができる程度までに設定
されている。その後試験片押出し治具13はボールネジ
桿8の逆回転駆動にて左方に復帰される。19は以上の
各搬送機能を駆動し制御するための駆動装置である。
【0011】これらの構成においてはつぎの工夫がおこ
なわれている。たとえば可動体12の移動方向長さは、
試験片1が試験片押出し治具13にて試験位置に搬送さ
れたときにおいても、その後端はマガジン2の底部位置
にあるようになっている。そのことによって可動体12
の左右移動が円滑に行われ、試験片押出し治具13によ
る1個1個の試験片押出し操作が順序よく行われること
になる。また、厚さ測定には下スピンドル17が必要な
ことから、ボールネジ桿8の設置と下スピンドル17の
設置が干渉しないよう厚さ測定用スピンドル位置がボー
ルネジ桿8の位置より偏位している。そのため昇降枠2
2が昇降枠20より長く設定されている。そして可動体
12の移動にも下スピンドル17が支障とならぬように
構成されている。なお、ロータリエンコーダ9や昇降機
構23の内部に設置された測定機構からの出力信号は駆
動装置19に導かれるとともに、電動機3の回転駆動制
御も駆動装置19内の制御機構にて制御される。そして
測定された試験片1の寸法は別途設置された表示装置や
記録計(ともに図示せず)にて表示され、あるいはコン
ピュータ(図示せず)に入力される。
【0012】さて、以上のような構成において、試験片
1の寸法測定順序を図2に示す作動説明図にしたがって
説明する。
【0013】図から明らかなように、試験片1はマガジ
ンの供給部位置Aから幅測定の測定位置Bそして厚さ測
定の測定位置Cさらに試験位置Dへと順次搬送される。
この場合、試験片押出し治具13が試験片1に当接した
位置Aからの試験片押出し治具13の右方移動量がロー
タリエンコーダ9で計測される。そして試験片1がスト
ッパー15(位置B)に当接したまでの移動量(試験片
搬送量)L2をロータリエンコーダ9が計測する。試験
片が存在しない場合のこの距離はL1であるから、L1
−L2=Wで試験片1の幅(W)が計測される。つぎに
試験片1は試験片押出し治具13にて右方に搬送される
が、つぎの厚さ測定位置においては、試験片1の幅中央
位置にスピンドル16,17が位置するよう電動機3の
回転駆動制御が行なわれる。このとき移動量はロータリ
エンコーダ9で計測されつつ制御されるが、試験片押出
し治具13は距離L4だけ移動される。この移動量L4
はストッパー15(位置B)から厚さ測定位置(C)ま
での既知距離L3とはつぎの関係にある。L4=W+L
3−(1/2)W=L3+(1/2)W。こうして試験
片1の厚さ測定も正確に行なわれる。この寸法測定の
後、試験片1は試験位置(D)にてポンチ26による曲
げ試験が行なわれる。なお、図2において曲げ試験位置
のみは向きを90度変えて図示している。
【0014】この考案が提供する試験片搬送装置は以上
説明したとおりであるが、上記ならびに図示例に限定さ
れず、種々の変形実施例を包含するものである。まず、
試験機構については曲げ試験機に限定されず、引っ張り
試験や圧縮試験など種々の試験機用に適用可能である。
また、図示例では幅測定を試験片の搬送量で計測する例
を示したが、厚さ測定を試験片の搬送量で計測するよう
にしてもよい。試験片の供給部をマガジンの例で示した
が、1本1本供給する他の供給機構でも、その搬送量計
測の開始地点が明確になる形であれば、供給機構の構成
に限定されるものではない。供給機構としてマガジンを
利用する場合でもその形は図示例に限定されない。ま
た、図示例では搬送量の計測をロータリエンコーダ9に
て行う例としたが、試験片押出し治具などの直線移動量
を直接的に計測する機構とすることも可能である。試験
片の形や大きさによっては、その案内機構も変わり、図
示案内杆の構成に限定されない。幅測定や厚さ測定の具
体的機器についても試験片の形や大きさによって変更さ
れる場合があり、図示例には限定されない。スリップ機
構は試験片の寸法測定における挟圧力を一定値にするた
めのもので、図示例のような装置においてもプーリでな
く、ボールネジ桿8に介在させることができる。この考
案はこれらすべての変形実施例を含む。
【0015】
【考案の効果】この考案が提供する試験片搬送装置は以
上説明したとおりであって、搬送行程の途中でストッパ
ーに試験片を押し当てるまでの試験片の搬送距離から試
験片の幅または厚さを測定するから、幅測定機構または
厚さ測定機構のいずれかを省略でき、測定機構を簡略に
し試験片の搬送を効率よくして、小型軽量で故障の少な
く、経済的にも安価な搬送装置を提供する。自動化試験
機に有効に適用可能であり、かつその性能向上に有益で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による試験片搬送装置の外観を斜視的
に示す図である。
【図2】この考案による試験片搬送装置の作動を説明す
るための図である。
【符号の説明】 1…試験片 2…マガジン 4…スリップ機構 8…ボールネジ桿 9…ロータリエンコーダ 13…試験片押出し治具 14…案内杆 15…ストッパー 16,17…スピンドル 19…駆動装置 20,22…昇降枠 21,23…昇降機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】試験片をその一方側から押し出す方式で供
    給部位置から試験位置に搬送する装置において、搬送機
    構に搬送量を計測する搬送量計測機構および搬送力を一
    定値以下に制限するためのスリップ機構を設置するとと
    もに、搬送行程途中の試験片の寸法を測定する寸法測定
    位置に試験片の移動を止める出し入れ自在のストッパー
    を設置し、試験片が前記ストッパーに当接して前記スリ
    ップ機構が働いている間に前記供給部位置から寸法測定
    位置までの試験片搬送量計測値から試験片の幅または厚
    さの寸法を測定するようにしたことを特徴とする試験片
    搬送装置。
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JP4520250B2 (ja) * 2004-08-31 2010-08-04 株式会社東洋精機製作所 試験片クランプ装置及びこの試験片クランプ装置を備えた試験機
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JP7146352B2 (ja) * 2018-12-10 2022-10-04 株式会社ディスコ 試験装置

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