JP2593245Y2 - マニピュレータ用電線仮受工具 - Google Patents

マニピュレータ用電線仮受工具

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JP2593245Y2
JP2593245Y2 JP1993030186U JP3018693U JP2593245Y2 JP 2593245 Y2 JP2593245 Y2 JP 2593245Y2 JP 1993030186 U JP1993030186 U JP 1993030186U JP 3018693 U JP3018693 U JP 3018693U JP 2593245 Y2 JP2593245 Y2 JP 2593245Y2
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arm
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敏克 浜田
良壱 斎藤
義雄 斎藤
幹郎 千葉
武 和田
晴彦 坂本
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Tohoku Electric Power Co Inc
Kitanihon Electric Cable Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
Kitanihon Electric Cable Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電柱における碍子取り替
え作業などにおいて、マニピュレータで操作が可能な電
線の仮受工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】電柱で
の碍子取り替え作業などでは、一時的に電線を仮受して
おく必要があるが、従来は電柱から直角に固着された腕
金上に電線を載置することが多かった。しかし、このよ
うな取り扱いでは電線を安定して仮受することができ
ず、特に活線の場合これを安全に仮受しなければならな
い。本考案はこのような事情に鑑み、マニピュレータに
て操作でき、確実に電線の仮受ができる電線仮受工具を
提供するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】その特徴は、電線の仮受
台に、腕金受けと当て金具とが取り付けられ、これらで
電柱の腕金を挟持する電線仮受工具であって、前記腕金
受けはボルトを内蔵したフレームと一体に構成され、前
記当て金具はこのフレームに形成されたスリットに嵌挿
されると共に前記ボルトに貫通され、該ボルトには、そ
の回転によって当て金具を昇降するカラーが螺合され、
かつ少なくとも一端にはマニピュレータで操作するアイ
ボルトが連結されたことにある。
【0004】
【実施例】
本考案の実施例を説明する。 [仮受工具の構造] 図1に示すように本考案仮受工具は、仮受台1とこれを
電柱の腕金に取り付ける腕金受け2及び当て金具3、並
びにこれらを保持するフレーム4を主な構成とするもの
である。以下、各構成要素ごとに説明する。
【0005】 (仮受台) これは直接電線が載置されるのもので、U字型基体1Aと
これに嵌挿された外れ防止ピン1Bから構成される。外れ
防止ピン1Bはその操作によりU字型基体1Aを開閉でき、
載置された電線がU字型基体1Aから外れないようにする
ためのものである。
【0006】 (碍子) 本例では、このような仮受台1の下部に絶縁をとるため
碍子5を設けた。ゴム製で鍔状のものを2つ用いてい
る。
【0007】 (腕金受け及び当て金具並びにフレーム) さらに、この碍子5の下部は腕金受け2につながってい
る。腕金受け2及び当て金具3は電柱の腕金を挟持して
本仮受工具全体を固定するためのものである。腕金受け
2は固定式で、腕金との当接面2Aには段差が形成されて
いる。これはサイズの異なる腕金に対応するためで、段
差の深い方は75×45mm角の腕金に、浅い方は75
×75mm角の腕金を挟持する際に用いる。
【0008】そして、腕金受け2の一端はその下方に伸
びるフレーム4と一体になっている。これは当て金具3
を腕金受け2と対向して保持するもので、断面が矩形で
内部が空洞に形成され、当て金具3を嵌挿するスリット
6も形成されている。又、両側にゴム板7が貼着され、
そこをマニピュレータハンドで挟持する。
【0009】一方、当て金具3は可動式で、フレーム4
のスリット内を昇降して腕金受け2との間隔を調節でき
る。この調節は、フレーム4に内蔵されたボルトの回転
により行われるが、詳細は図2乃至図4に基づいて説明
する。
【0010】フレーム4の内部は図2に示すように、そ
の全長に及ぶボルト8が内蔵されている。このボルト8
は、フレーム4のスリット6とほぼ対応する箇所に螺刻
されたもので、これに当て金具3とカラー9が嵌合され
ている。
【0011】当て金具3の外観は、図3に示すように腕
金との当接面に円形のゴム座10が貼着され、ほぼ中央部
に内周面が平滑なボルト貫通部11が形成されたものであ
る。
【0012】又、カラー9は図4に示すように、内周面
が螺刻されたボルト螺合部12を有し、両側に回り止め13
を突設したものである。
【0013】そして、前記当て金具3はフレーム4のス
リット6に嵌挿されると共にボルト8に遊嵌され、カラ
ー9は当て金具3の下部でスリット6に回り止め13が嵌
挿されると共にボルト8に螺合されている(図2参
照)。
【0014】ここで、ボルト8を回転させると螺合され
たカラー9も回転しようとするが、回り止め13がスリッ
ト6に嵌挿されているため、回転することなくスリット
6に沿って昇降する。一方、当て金具3はボルト8に貫
通されているだけなため、カラー9の昇降に追従してス
リット6沿いに昇降できる。
【0015】このように当て金具自体を直接ボルト8に
螺合しなかったのは、もしそのような構造とすれば、腕
金の挟持に際して当て金具3は片支持となり、ボルト貫
通部11に過負荷がかかりやすく、焼き付き等の問題を生
じるからである。
【0016】 (受け金具) さらに本例では、当て金具3の片支持をより効果的に改
善するため、図1に示すように受け金具14を設けた。こ
れは腕金を挟持した際、当て金具3の他端(ゴム座と反
対側)を受け金具14で支持して、当て金具3の片支持を
防止するものである。
【0017】受け金具14は図5(D)に示すように、円
筒部材の一端に深さが異なる溝15を直交して設け、他端
に固定ボルト16を設けている。深さの異なる溝を設けた
のは、サイズの異なる腕金に対応するためで、深い方は
75×45mm角の腕金に、浅い方は75×75mm角
の腕金を挟持する際に用いる。
【0018】このような受け金具は、図1に示すように
フレームに突設された支持板17を介して蝶ナット18で取
り付けられ、使用の際は蝶ナット18を緩めて受け金具14
を回転し、腕金のサイズに応じた溝15を当て金具の長手
方向に合わせて固定する。
【0019】 (アイボルト) そして、このような工具をマニピュレータで操作するた
め、フレームを貫通するボルト8の両端にアイボルト19
を連結した(図1参照)。これは、マニピュレータで保
持したフック(図示せず)を掛合して操作するためのも
ので、これによりボルト両端のいずれからも操作が可能
となる。特に本例では、工具下端のアイボルトをボール
ジョイント20を介して連結している。従って、同アイボ
ルトは工具に対する角度が可変となり、種々の角度から
操作することができる。
【0020】 [操作手順] このような工具の操作には、先端に挟持と回転ができる
ハンドを具える2本のマニピュレータが好適である。一
方のマニピュレータで仮受工具を保持し、他方のマニピ
ュレータで操作用フックを保持して、これで工具を操作
する。操作手順を図5及び6に基づいて説明する。
【0021】先ず、工具が挟持する腕金のサイズに対
応するため、受け金具14の向きを調整しておく。図5
(D)のように受け金具14には深さの異なる溝15が形成
されているので、前述のようにこれを回転し、腕金のサ
イズに応じた溝を当て金具の長手方向に合わせて固定す
る。
【0022】次に、当て金具3が十分下降しているこ
とを確認し、一方のマニピュレータMでフレームのゴム
板7が貼着された箇所を挟持する。当て金具3が上昇し
て腕金受け2との間隔が狭い場合、アイボルト19を回し
てこの間隔を広げておく。
【0023】そして、マニピュレータMを操作して腕
金受け2に腕金を当接する。75×75mm角の腕金の
場合、図5(A)に示すように浅い方の段差に当接し、
75×45mm角の腕金の場合、同(B)に示すように
深い方の段差に当接する。
【0024】腕金Xを確実に当接できたら、他方のマ
ニピュレータMでフックFを保持し、これを上下いずれ
かのアイボルト19に掛合してこれを回転する(図5
(C)参照)。アイボルト19の回転に従って当て金具3
が上昇し、ゴム座10で腕金Xの下部を支持すると共に、
当て金具3の他端は受け金具14の溝15に嵌入して支持さ
れる。
【0025】工具を腕金Xに固定した後、図6(A)
に示すように、例えば交換が必要な碍子Yに支持される
電線Zを外す。このとき工具は既に腕金Xに固定されて
いるので、いずれのマニピュレータも使用できる。
【0026】次に、図6(B)に示すように、外れ防
止ピン1Bを操作してU字型基体1Aを開口し、そこに先ほ
ど外した電線Zを載置する。碍子Yの交換作業中は同図
(C)に示すように、過って電線Zが外れないよう、外
れ防止ピン1Bを元に戻しておく。
【0027】碍子Yの取り替え作業が完了したら外れ
防止ピン1Bを操作してU字型基体1Aを開口し、電線Zを
挟持して新しい碍子に取り付ける。作業終了後は工具を
腕金に固定した際と逆の手順で当て金具3を下降させ、
工具を取り外す。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案工具によれ
ば、碍子取り替え作業などの際、安全且つ確実に電線を
仮受でき、かつその作業をマニピュレータで行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工具を示すもので、(A)は側面図、
(B)は背面図である。
【図2】本考案工具のフレーム内部構造を示す断面図で
ある。
【図3】本考案工具の当て金具の外観を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案工具のカラーの外観を示す斜視図であ
る。
【図5】本考案工具を腕金に固定する際の手順説明図と
受け金具の外観を示す斜視図で、(A)は正方形の腕金
を保持する場合、(B)は長方形の腕金を保持する場
合、(C)はフックでアイボルトを回転させているとこ
ろを示し、(D)は受け金具の外観を示す斜視図であ
る。
【図6】碍子交換作業の説明図で、(A)は工具固定
時、(B)は電線仮受時、(C)は碍子交換作業時を示
す。
【符号の説明】
1 仮受台 1A U字型基体 1B 外れ防止ピン 2 腕金受け 2A 当接面 3 当て金具 4 フレーム 5 碍子 6 スリット 7 ゴム板 8 ボルト 9 カラー 10 ゴム座 11 ボルト貫通部 12 ボルト螺合部 13 回り止め 14 受け金具 15 溝 16 固定ボルト 17 支持板 18 蝶ナット 19 アイボルト 20 ボールジョイント X 腕金 Y 碍子 Z 電線 M マニピュレータ F フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斎藤 良壱 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1 号 東北電力株式会社内 (72)考案者 斎藤 義雄 宮城県柴田郡柴田町大字船岡字山田1番 4号 北日本電線株式会社船岡事業所内 (72)考案者 千葉 幹郎 宮城県柴田郡柴田町大字船岡字山田1番 4号 北日本電線株式会社船岡事業所内 (72)考案者 和田 武 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝日金属精工株式会社内 (72)考案者 坂本 晴彦 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝日金属精工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−46212(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の仮受台に、腕金受けと当て金具と
    が取り付けられ、これらで電柱の腕金を挟持する電線仮
    受工具であって、 前記腕金受けはボルトを内蔵したフレームと一体に構成
    され、 前記当て金具はこのフレームに形成されたスリットに嵌
    挿されると共に前記ボルトに貫通され、 該ボルトには、その回転によって当て金具を昇降するカ
    ラーが螺合され、 かつ少なくとも一端にはマニピュレータで操作するアイ
    ボルトが連結されたことを特徴とするマニピュレータ用
    電線仮受工具。
JP1993030186U 1993-05-12 1993-05-12 マニピュレータ用電線仮受工具 Expired - Fee Related JP2593245Y2 (ja)

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