JP2592811Y2 - カットオフリレー - Google Patents

カットオフリレー

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JP2592811Y2
JP2592811Y2 JP1992030630U JP3063092U JP2592811Y2 JP 2592811 Y2 JP2592811 Y2 JP 2592811Y2 JP 1992030630 U JP1992030630 U JP 1992030630U JP 3063092 U JP3063092 U JP 3063092U JP 2592811 Y2 JP2592811 Y2 JP 2592811Y2
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義豊 岩本
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はカットオフリレーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭55−166037に示
すように、本出願人は既にカットオフリレーを出願して
いる。このタイプのカットオフリレーは短絡事故等によ
り開閉器に流れる過電流を検出し、開閉器が自動的に開
路しないようにロックするために開閉器内部に設けられ
ている。従って、過電流を検出するためには、このカッ
トオフリレーを開閉器の三相の内、最低二相に設ける必
要がある。従来はリレー本体を各相それぞれに対して取
付ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のカッ
トオフリレーについては、わざわざ各相別にリレー本体
を取付けなくてはならないので、組付け作業が困難であ
るとともに、開閉器ケース内の構造が複雑になり近年の
小型化に反し開閉器全体が大型化する問題がある。
【0004】そこで、上記問題点を解決するために本考
案の目的は開閉器ケースへの組付け作業を容易に行い得
ることができるカットオフリレーを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案は、本体ケースにはブッシング挿通孔を一体
に形成し、ブッシング挿通孔の周囲には、リレー収容溝
を形成するとともに同リレー収容溝内に位置決め部を設
け、同位置決め部を介してブッシング挿通孔の周囲に配
置されるカットコアを位置決め保持し、少なくとも二相
分のリレーを、前記リレー収容溝内にリレー動作可能に
且つ着脱可能に位置決め収容して、本体ケースに対して
一体化したことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】このように構成された本考案は、リレーをブッ
シングに対して各相一括で取り付けでき、各相毎に取付
ける必要がなくなるので取付作業が容易なものになる。
【0007】
【実施例】以下、本考案をロータリ式開閉器に具体化し
た一実施例を図1〜図4に従って説明する。
【0008】図4に示すように、開閉器ケース1の左右
両側壁上部において、左右に平行に延びる3つの軸線上
には、U,V,W相の電源側及び負荷側ブッシング2が
貫通支持され、各相毎に互いに対向している。開閉器ケ
ース1内の負荷側ブッシング2に対して、カットオフリ
レー(以下リレーという)Rが取付けられている。図1
及び図2に示すように、絶縁性の合成樹脂からなる本体
ケース4内には中央に位置するV相を除くU相及びW相
の負荷側ブッシング2に対応するリレーRが収容されて
いる。本体ケース4は正面略長方形状に形成され、その
中央部にはU,V,W相に対応する円形状のブッシング
挿通孔3が透設されている。
【0009】以下、まず図1(a)の右側に表れるU相
のリレーRに付いて詳細に説明する。ブッシング挿通孔
3の周囲には、リレー収容溝としてのコア収容溝5が形
成されている。コア収容溝5内の上下部には一対の支軸
6が位置決め部として正面側へ突設され、同支軸6内に
は長手方向に延びる雌ねじ部6aが螺刻されている。こ
の支軸6には横U字状のカットコア7の先端が各々挿通
されることにより、コア収容溝5内に収容され位置決め
保持されている。図1(a)に示すように前記コア収容
溝5内における上部の支軸6には、アングル状の非磁性
体である取付金具8が、カットコア7の片側上端面と一
側面の一部を覆うように挿通されている。そして、前記
支軸6の雌ねじ部6aには、各相のブッシング挿通孔3
の周囲を覆う透明カバー10(図1(a),図1(b)
中において左半分のみ図示する)を介し、ビス11を螺
入することによりカットコア7と取付金具8が締付け固
定されている。取付金具8の側壁8a左端は、前記コア
収容溝5の左側壁内面に一体形成された溝12内へ挟入
されている。一方、取付金具8の側壁8a右端は上方へ
延びる掛止片8bが折り曲げ形成され、掛止片8bの上
端には付勢部材としてのコイルスプリング13が同コイ
ルスプリング13の右端に設けられた引掛部13aにて
掛止されている。コイルスプリング13左端の引掛部1
3aには、アクチュエータとしてのレバー9の上端部が
掛止され、レバー9の下端は図3に示すように取付金具
8の側壁8aに透設された挿通孔8cを介して下方へ延
出されている。
【0010】前記コア収容溝5内におけるレバー9の下
部左側面側には、マイクロスイッチ17が固定され、マ
イクロスイッチ17の右側面にはスイッチ片17aが設
けられている。そして、コイルスプリング13により常
時レバー9の下端をスイッチ片17aへと付勢してい
る。又、レバー9は前記側壁8aの挿通孔8cを支点に
し、レバー9の下部右側面に突設される接触部9aは、
カットコア7の下部右側面に対し接触可能に揺動するよ
うになっている。そして、レバー9の接触部9aがカッ
トコア7の下部右側面に接触している時には、マイクロ
スイッチ17のスイッチ片17aはOFF状態となるよ
うになっている。
【0011】一方、マイクロスイッチ17の左端面には
複数の接続片15が突出され、各接続片15にはリード
線16が接続されている。本体ケース4上端にはリード
線16を収容するためのその長手方向に亘るリード線収
容溝18aが形成されているとともに、V相のブッシン
グ挿通孔3の周囲には前記リード線収容溝18aと連通
する正面略U字状のリード線収容溝18bが形成されて
いる。本体ケース4の両側面上部と中央部には、本体ケ
ース4から導出されたリード線16を挿通係止するため
のリード線係止部20a,20bが形成されている。
又、リード線16の先端は図示しない制御回路へ接続さ
れている。そして、図2に示すように、本体ケース4の
上部両端には一対のボルト挿通孔4aが形成されてい
る。本体ケース4は前記開閉器ケース1内側面から突設
された一対のボルトがボルト挿通孔4aに挿通され、図
1(a)に示す一対の取付ナット19をワッシャー14
を介して締め付けることにより開閉器ケース1に固定さ
れている。なお、図1(a)の左側に表れるW相のリレ
ーRについては本体ケース4の長手方向中央を中心にし
て左右対称に配置され、前記U相のリレーRと同一構成
を有することから、同一符号を付しその説明を省略す
る。
【0012】このように開閉器ケース1に組付けられた
カットオフリレーは、例えばU相に過電流が流れるとU
相のカットコア7には磁気が発生し、その磁気力により
レバー9の接触部9aはコイルスプリング13の付勢力
に抗してカットコア7の側面へ吸引されて接触する。す
ると、マイクロスイッチ17のスイッチ片17aは右
方、すなわちカットコア7側へ移動し、マイクロスイッ
チ17はOFF状態となり、開閉器は自動的に開路しな
いようにロックされる。
【0013】従って、本実施例のカットオフリレーにお
いては、U相とW相のリレーRをまとめて一体形成され
た本体ケース4内に収容することができるため、本体ケ
ース4を開閉器ケース1に対し容易に取付けることがで
きる。従って、従来と異なり各相毎にリレーRを取付け
る作業を行う必要がなく組付及び取外しの作業時間を短
縮することができる。
【0014】又、コア収容溝5は透明カバー10にて閉
成されているので、コア収容溝5内へ塵埃が進入して溜
まるのが防止することができる。従って、その塵埃が原
因してリレーRに障害をきたすようなことはない。
【0015】さらに、本体ケース4のリード線収容部1
8a,18bにリード線16を収容することができ、本
体ケース4から導出されたリード線16についてもリー
ド線係止部20a,20bにて係止できるため、開閉器
ケース1内がリード線16にて煩雑になることはなく、
組付け作業においてリード線16による煩わしさから解
放され、これまた組付及び取外しの作業時間を短縮する
ことができる。
【0016】なお、本考案は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本考案の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよ
うにしてもよい。 (1)例えば上記実施例ではU相とW相に対応するリレ
ーRを設けたが、これ以外に任意の一か所の相を除く相
にリレーRを設けてもよい。
【0017】(2)上記実施例では二相の配電線にリレ
ーRを設け応用したが、これ以外に三相の配電線にリレ
ーRを設けてもよい。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、各
相に対応するリレーを本体ケース内に位置決め部を介し
て位置決め収容することで、開閉器ケースに対するリレ
ーの組付け及び取外し作業を容易に行い得る。しかも、
部品点数が削減することにより、製造コストを低減でき
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは本実施例におけるカットオフリレーの
正面図であり、図1bは図1aのA−A断面図である。
【図2】同じく、図1aにおけるB−B断面図である。
【図3】同じく、取付金具における側壁の縦断面図であ
る。
【図4】同じく、 開閉器にカットオフリレーの組付けを
示す一部断面図である。
【符号の説明】
2…ブッシング、3…ブッシング挿通孔、4…本体ケー
ス、5…リレー収容溝としてのコア収容溝、7…カット
コア、9…アクチュエータとしてのレバー、13…付勢
部材としてのコイルスプリング、17…マイクロスイッ
チ、10…透明カバー、リレー…R

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース(4)にはブッシング挿通孔
    (3)を一体に形成し、ブッシング挿通孔(3)の周囲
    には、リレー収容溝(5)を形成するとともに同リレー
    収容溝(5)内に位置決め部(6)を設け、同位置決め
    部(6)を介してブッシング挿通孔(3)の周囲に配置
    されるカットコア(7)を位置決め保持し、少なくとも
    二相分のリレー(R)を、前記リレー収容溝(5)内に
    リレー動作可能に且つ着脱可能に位置決め収容して、本
    体ケース(4)に対して一体化したことを特徴とするカ
    ットオフリレー。
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