JP2592705B2 - 燃料吸収体の製造方法 - Google Patents

燃料吸収体の製造方法

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JP2592705B2
JP2592705B2 JP2113257A JP11325790A JP2592705B2 JP 2592705 B2 JP2592705 B2 JP 2592705B2 JP 2113257 A JP2113257 A JP 2113257A JP 11325790 A JP11325790 A JP 11325790A JP 2592705 B2 JP2592705 B2 JP 2592705B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,燃料蒸発防止装置に用いる燃料吸収体の製
造方法に関する。
〔従来技術〕
自動車の燃料タンク内に,給油ガンにより燃料を供給
する際には,比較的多くの燃料が蒸発する。また,自動
車の走行時,停止時いずれにおいても,燃料タンク,気
化器フロート室内の燃料が一部気化する。
そこで,これら蒸発燃料を大気中に漏らさないように
するため,これらのタンク等に,燃料吸収体を充填した
キャニスタ(燃料蒸発防止装置)が連結されている。こ
の燃料吸収体は,蒸発燃料を捕捉するためのものであ
る。また,自動車に限らず燃料貯蔵タンク等からの蒸発
燃料,更には漏洩した燃料液を捕捉するため,同様に燃
料吸収体を充填した燃料蒸発防止装置が用いられてい
る。
そして,上記燃料吸収体としては,従来活性炭が用い
られている。活性炭に吸着された燃料は,パージ(離
脱)時に活性炭から放出される。そのため,活性炭は燃
料の吸着,離脱を繰り返して使用される(後述する第5
図参照)。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記活性炭を用いたキャニスタでは,
しばしば,蒸発燃料を捕捉しきれず,蒸発燃料が大気に
放出されてしまうことが起こる。
この原因を調査したところ,活性炭は,液状のガソリ
ンと接触した場合に,活性炭のガソリン蒸発捕捉能が著
しく低下することが明らかとなった。更に,活性炭が液
状のガソリンと接触する原因は,キャニスタにつながっ
ている配管及びキャニスタ上部の壁面に凝縮した液状の
ガソリンが,活性炭に触れるためであることが分かっ
た。
なお,前記のようなガソリン蒸気の凝縮は,特に外気
温が高く,燃料タンク或いは気化器においてガソリンの
蒸気圧が非常に高い時に,その周辺の配管及びキャニス
タ上部の空間で起こる。
また,活性炭の蒸気捕捉能(ワーキングキャパシテ
ィ)低下のもう1つの要因は,活性炭に吸着された蒸発
燃料分子のうち,炭素原子数が4又は5以下の小さな分
子はキャニスタのパージ工程中に容易に離脱するのに反
し,それより大きな分子は離脱し難いことである。ま
た,そのため,キャニスタの使用時間が増加するにつれ
て蒸気捕捉能が減少するという点である。
また,活性炭に代えてポリプロピレン,スチレン−ブ
タジエン共重合体等の有機高分子を燃料吸収体として用
いることも提案されている。(特開平1−67222,特開平
1−227861)。しかし,該燃料吸収体は燃料の吸収,離
脱のサイクル(吸脱サイクル)を繰り返す間に燃料吸収
能力が低下する。
この原因は次のように考えられる。1次粒子の強度,1
次粒子同士の結合力(2次粒子の強度)が弱いため,吸
収時の膨潤と離脱時の収縮の繰り返し,さらには振動等
により1次粒子の破壊,2次粒子の崩壊が起こる。この様
に微細化された粒子は飛散し易く吸収剤の偏りの原因と
なり,吸収能が低下する。また,粒子が微細化される
と,空隙率が低下するため,膨潤時に目詰まりが生じ易
くなり,吸収能が低下する。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,上記吸脱サイ
クルに対する耐久性に優れ,かつ蒸発燃料捕捉能力に優
れた燃料吸収体の製造方法を提供しようとするものであ
る。
〔課題の解決手段〕
本発明は,燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物を
溶媒に溶解し,その後該溶液を別途準備した分散剤含有
溶液中に攪拌しながら添加して,有機高分子化合物反応
用の架橋剤の存在下において反応を行い,反応終了後高
分子ゲル微粒体を採取すると共に該高分子ゲル微粒体を
洗浄溶媒の種類及び/又は洗浄溶媒の使用条件を選択し
て溶媒洗浄を行うことにより,未反応の不純物を除去す
ると同時に少なくとも一部の前記分散剤が残存した状態
で担体に塗布し,次いで乾燥することを特徴とする燃料
吸収体の製造方法にある。
本発明において最も注目すべきことは,燃料捕捉機能
を有する有機高分子化合物を,架橋剤を用いて分散剤溶
液中において反応させ,次いで該反応によって得た高分
子ゲル微粒体を採取し,その後該高分子ゲル微粒体に付
着している分散剤を除去することなく,又は分散剤を一
部残して,該高分子ゲル微粒体を担体に塗布し,乾燥
し,燃料吸収体を製造することである。
また,上記洗浄溶媒の種類としては,例えば後述する
温水や,分散剤不溶性の溶媒等がある。また洗浄溶媒の
使用条件とは,溶媒の温度等をいう。そして,これらの
洗浄溶媒の種類及び/又は洗浄溶媒の使用条件として
は,未反応の不純物を除去すると同時に少なくとも一部
の前記分散剤が残存させうるものであることが必要であ
る。
本発明において,燃料捕捉機能を有する有機高分子化
合物とは,蒸発燃料(漏洩した燃料液も含む)を捕捉す
る機能を有し,少なくともゲルを生ずる程度に架橋反応
可能な有機高分子化合物をいう。また,ここに捕捉機能
とは,燃料に溶解又は燃料によって膨潤する性質をい
う。
また,上記反応とは,上記有機高分子化合物の架橋お
よび/または重合反応を含む,あらゆる化学反応をい
う。そして,これらの反応は,上記分散剤の存在下にお
いて,懸濁重合又は乳化重合により行われている。
前記性質を有する有機高分子化合物としては,例え
ば,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリイソプレン,
ポリブタジエン,ポリイソブチレン,ポリスチレン,ポ
リノルボルネン,ポリシロキサン,エチレン−プロピレ
ン−ジエン系共重合体,スチレン−ブタジエン系共重合
体,エチレン−プロピレン系共重合体,イソブチレン−
イソプレン系共重合体,ブタジエン−アクリロニトリル
系共重合体,エチレン−酢酸ビニル系共重合体,アクリ
ル系重合体,スチレン−イソプレン系共重合体,ポリエ
ピクロルヒドリンを用いる。
また,これらの有機高分子化合物を反応させる際に用
いる溶媒としては,トルエン,ベンゼン,キシレン,ジ
メチルベンゼン,トリメチルベンゼン,シクロヘキサ
ン,ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,塩化メチレン,ク
ロロホルム,四塩化炭素,トリクロロエチレンなどがあ
る。
また,有機高分子化合物と溶媒との割合は,有機高分
子化合物2〜50%(重量比,以下同じ),溶媒は50〜98
%とすることが好ましい。
次に,架橋剤としては,ベンゾイル・パーオキサイ
ド,ラウロイル・パーオキサイド等のジアシル・パーオ
キサイド類,2,4,4−トリメチル・ペンチル−2−ハイド
ロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類,ジク
ミル・パーオキサイド等のジアルキル・パーオキサイド
類,1,1−ジ−t−ブチル・パーオキシ−3,3,5−トリメ
チル・シクロヘキサン等のパーオキシケタール類,t−ブ
チル・パーオキシ−ネオデカノエート等のアルキルパー
エステル類,ビス(4−t−ブチル・シクロヘキシル)
パーオキシ・ジカルボネート等のパーカーボネート類,
メチル・エチル・ケトンパーオキサイド等のケトンパー
オキサイド類などのパーオキサイド系架橋剤がある。
また,イオウ,イオウ化合物,アミン化合物,エポキ
シ化合物,カルボキシ化合物等の通常一般的に用いられ
ている架橋剤を用いることもできる。
また,反応が不充分な場合には,架橋助剤を添加す
る。
かかる架橋助剤としては,上記パーオキサイド系架橋
剤に対しては,テトラハイドロ・フルフリル・メタクリ
レート,エチレン・ジメタクリレート,1,3−ブチレン・
ジメタクリレート,ポリエチレングリコール・ジメタク
リレート,2−2,−ビス(4−メタクリロキシ・ジエトキ
シ・フェニル)プロパン,アルミニウム・メタクリレー
ト,カルシウム・ジメタクリレート,トリアリル・イソ
シアヌレート,ジアリル・フタレート,ジビニル・ベン
ゼン,P−キノン・ジオキシム,1,2−ポリブタジエン,硫
黄などがある。一方,上記パーオキサイド系架橋剤以外
の架橋剤に対しては,一般的に用いられる架橋助剤を用
いる。
また,架橋剤は有機高分子化合物に対して1〜20%,
架橋助剤は同じく0〜20%添加する。
また,上記反応を行うに先立って,有機高分子化合物
溶液は,脱酸素処理しておくことが好ましい。かかる脱
酸素処理方法としては,上記有機高分子化合物溶液中
に,例えば窒素(N2)ガスをバブリングする方法があ
る。また,溶液の入った容器を真空排気した後,N2ガス
を充填する操作を繰り返す方法もある。これにより,反
応溶液中より,溶存酸素を放出させる。
次に,上記溶液を,分散剤含有溶液中に,攪拌しなが
ら添加して,40〜55℃に加熱保温しながら分散液を作
る。そして,架橋剤がほぼ完全に分解するまで加熱,攪
拌を続けて,反応させる。
上記分散剤としては,ポリビニルアルコール(PV
A),ゼラチン,トラガカントゴム,アラビアゴム,デ
ンプン,メチルセルロース,カルボキシメチルセルロー
ス,ポリアクリル酸塩等がある。また,分散剤含有溶液
についても上記と同様に脱酸素処理を行っておくことが
好ましい。また,該溶液の溶媒としては,通常,水を用
いる。また,該溶液中の分散剤の濃度は,1〜5%程度で
ある。
反応終了後,冷却すると反応によって得られたポリマ
ーと,溶液とが上下に分離する。そこで,上方のポリマ
ー相を採取することにより,生クリーム状のペーストを
得る。これが高分子ゲル微粒体である。該高分子ゲル微
粒体は,粒径10〜100μmの微粒状ポリマーと,溶媒及
び分散剤等を含んでいる。
そこで,生クリーム状の該高分子ゲル微粒体を担体の
表面に塗布し,次いで乾燥する。これにより,上記溶媒
が放出され,多数の上記微粒状ポリマーが分散剤によっ
て付着され,かつこれらが上記担体表面に付着されてな
る孔隙性の燃料吸収体を得る。
上記担体としては,粒状体,板状体,布,網,糸など
がある。また,担体の材質としては,プラスチックス,
セラミックス,金属などがある。また,高分子ゲル微粒
体を担体に塗布する方法としては,担体を高分子ゲル微
粒体の中に浸漬して引き上げる浸漬法などがある。ま
た,生クリーム状の上記高分子ゲル微粒体を水又は溶媒
により希釈することなく,又は希釈することなく,スプ
レーガン等によって担体表面に塗布する方法もある。更
に,上記生クリーム状の高分子ゲル微粒体をロールに付
着させて,これを担体に塗布するロールコータ法もあ
る。
また,上記燃料吸収体は,上記微粒状ポリマーが,そ
の表面に残存しているPVA等の分散剤によって互いに接
合された状態のものである(第1図,第2図参照)。即
ち,上記分散剤がバインダーとしての役割を有するもの
である。そして,これらが担体上に層状に付着し,かつ
微粒状ポリマー相互間も分散剤で結合されて,燃料吸収
率の良い孔隙性の空間構造を構成している。
また,反応直後の上記生クリーム状の高分子ゲル微粒
体を,50〜70℃の温水により洗浄すると,分散剤,未反
応有機高分子化合物,架橋剤,架橋助剤が除去された微
粒状ポリマーを得る。そこで,この洗浄を,分散剤が少
し残留した状態において中断し,その後高分子ゲル微粒
体を担体上に塗布し,乾燥する方法がある。この場合に
も,分散剤がバインダーの役割をなし,微粒状ポリマー
を互いに接合した担体付きの燃料吸収体が得られる。
また,上記とは別に,分散剤が不溶な溶媒を用いて,
洗浄する方法がある。この方法では,反応直後の上記生
クリーム状の高分子ゲル微粒体を,上記溶媒で洗浄する
ことにより,表面に分散剤が残留付着した微粒状ポリマ
ーを得る。そして,これを上記し同様に担体上に塗布
し,乾燥することにより,分散剤によって微粒状ポリマ
ーが互いに接合された担体付きの燃料吸収体を得ること
ができる。
上記の分散剤が不溶な溶媒としては,トルエン,エチ
ルアルコールなどがある。また,上記洗浄により,未反
応の有機高分子化合物,架橋剤,架橋助剤が除去され,
分散剤は残る。
次に,上記の燃料吸収体については,更にその表面に
反応性物質をコーティングすることが好ましい。
即ち,燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物を溶媒
に溶解し,その後該溶液を別途準備した分散剤含有溶液
中に攪拌しながら添加して,有機高分子化合物反応用の
架橋剤の存在下において反応を行い,反応終了後高分子
ゲル微粒体を採取すると共に該高分子ゲル微粒体を前記
分散剤が残存した状態で担体に塗布し,次いで乾燥し,
その後更に反応性物質をコーティングすることを特徴と
する燃料吸収体の製造方法をとることもできる。
このコーディングにより,燃料吸収体は更に一層その
強度が増加し,吸脱サイクルの耐久性が向上する。な
お,微粒状ポリマー間の孔隙性の確保を重視する場合
は,コーティングによってこれらの孔隙が閉塞されてし
まわないように、例えば反応性物質の容量を或る程度制
限することが望ましい。
かかる反応性物質とは,架橋又は鎖延長等の反応性を
有する物質をいう。具体的には,ウレタン系,エポキシ
系,シリコーン系,アミノ系等の熱硬化型の樹脂を用い
ることが好ましい。
また,コーティングの方法としては,上記反応性物質
の溶液(1〜50%)を燃料吸収体の表面にスプレー塗布
する方法,該溶液中に燃料吸収体を浸漬する方法等があ
る。また,この溶液の溶媒としては,芳香族炭化水素,
脂肪族炭化水素,アルコール,ケトン類,水などを用い
る。また,コーティング層は,柔軟性を有し,過度の変
形に対しても追従できるものが良い。
また,コーティングの膜厚は,0.1〜500μmとするこ
とが好ましい。0.1μm未満では強度向上が少なく,500
μmを越えると燃料吸収体の燃料捕捉能力が大きく低下
するおそれがある。
また,上記コーティングは,前記温水洗浄した高分子
ゲル微粒体から製造した燃料吸収体,更に分散剤不溶溶
媒で洗浄した高分子ゲル微粒体から製造した燃料吸収体
についても,同様に施すことが好ましい。
また,上記のごとく得た燃料吸収体は,基本的には担
体の形状と同様であるが,これを更に所望する形状,例
えばハニカム状,板状,フィルム状等にすることもでき
る。しかし,微粒状ポリマー層の厚みが大きくなると,
表面だけが膨潤して,中の方まで吸収が進まず,吸収能
力が低下するおそれがある。したがって,担体上の微粒
状ポリマー層の厚みは,5mm以下としておくことが好まし
い。
また,本発明にかかる燃料吸収体は,蒸発燃料の捕捉
(吸収)によって膨潤するが,燃料に対しては不溶であ
る。それ故,一旦捕捉した燃料をパージ(離脱)するこ
とにより,再生でき,その使用を繰り返すことができ
る。
なお,本発明の燃料吸収体は,自動車用キャニスタに
限らず,ボイラー用燃料タンクなど種々の燃料蒸発防止
装置に用いることができる。
また,本発明において得られる孔隙性の燃料吸収体
は,燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物の微細な粒
子が,バインダーにより,互いに結合されて孔隙に富む
空間構造を構成し,かつ担体に付着していることにあ
る。
この発明において注目すべきことは,担体を骨格とし
ては構成された吸収体が衝撃等に対する強度が高く,燃
料吸収室内で偏存するおそれがなく,更に孔隙に富む空
間構造を構成した粒子の燃料吸収効率が高い点である。
〔作用および効果〕
本発明においては,上記製造方法によって得られた燃
料吸収体が,担体とその表面に層状に設けた微粒状ポリ
マー層とからなる。そして,該微粒状ポリマー層は,前
記有機高分子化合物を母体とするものであるため,蒸発
燃料に対して高い捕捉能力を有している。この高い捕捉
能力は,この有機高分子化合物がガソリン等の燃料を吸
収して,膨潤しようとする力に基づくものである。これ
は,上記有機高分子化合物し蒸発燃料との親和力が大き
いためである。
また,燃料吸収体は,上記有機高分子化合物を架橋剤
によって反応させることにより得たものであり,またこ
の反応の際に用いた分散剤を燃料吸収体のバインダーと
してそのまま利用したものである。それ故,燃料吸収体
の製造に当たり,別途バインダーを添加したり,混合し
たりする必要がない。
また,本発明にかかる燃料吸収体は,上記分散剤によ
って,微粒状ポリマーが互いに結合されているため,全
体の強度が向上する。それ故,燃料捕捉,放出という前
記吸脱サイクルに対する耐久性に優れている。また,前
記のごとくコーティングした場合には,一層強度が向上
する。
また,上記有機高分子化合物は反応によって互いに化
学的に結合されているため,得られた燃料吸収体は,立
体構造を有する。それ故,全体が柔軟性に富み,また燃
料捕捉能力も高い。
なお,蒸発燃料を吸収することにより膨潤した燃料吸
収体は,燃料蒸発防止装置内をパージする工程で捕捉し
ていた燃料を放出し,蒸発燃料吸収能力が復活し,継続
して使用することができる。
このように,本発明によれば,燃料の吸脱サイクルに
対する耐久性に優れ,また蒸発燃料捕捉能力に優れた燃
料吸収体の製造方法を提供することができる。
〔実施例〕
第1実施例 本発明の実施例にかかる,燃料吸収体の製造方法につ
き説明する。
まず,燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物とし
て,エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネンポ
リマー(日本合成ゴム(株)EP33。エチレン−プロピレ
ン−ジエン系共重合体)をトルエンに溶解し,10%(重
量比,以下同じ)溶液とする(溶液量800g)。
この溶液に,架橋剤としてのベンゾイルパーオキサイ
ドを純品(100%)換算で,前記ポリマー100部(重量
部,以下同じ)に対して20部を添加,溶解した。更に,
架橋助剤としてのジビニルベンゼンを,前記ポリマー10
0部に対し20部添加,融解した。このようにして調整し
たポリマー溶液にN2ガスをバブリングし,溶液中の溶存
酸素を除去する脱酸素処理を行った。
一方,耐圧仕様の容器に,分散剤としてのポリビニル
アルコール(PVA)(重合度500,ケン化度86.5〜89モル
%)の1%水溶液を準備する(溶液量2200g)。そし
て,該耐圧容器の上部に分散攪拌機を固定し,容器をシ
ールした。次いで,該耐圧容器内を真空排気した後,N2
ガスを充填する操作を3回行い,PVA水溶液中の溶存酸素
を除去する脱酸素処理を行った。
その後,耐圧容器内のPVA水溶液中に前記の脱酸素処
理したポリマー溶液を流し込みながら,上記分散攪拌機
で高速攪拌し,分散液を作った。また,ポリマー溶液の
流入終了後,耐圧容器内を前記と同様に脱酸素処理し,
攪拌を15分続けた。
次に,上記分散攪拌機を簡易型のプロペラ攪拌機に取
り換え,上記耐圧容器内の反応液を,92℃まで昇温しな
がら120〜300rpmで攪拌した。92℃に到達した後,更に
6時間上記攪拌を続け,その後酸化防止剤(重合禁止
剤)の20%トルエン溶液を反応液に添加し,反応を中止
した。
反応終了後,氷水にて耐圧容器を冷却し,室温に3時
間放置した。これにより,上層に生クリーム状の高分子
ゲル微粒体が,下層に水溶液が分離する。そこで,上層
の高分子ゲル微粒体を採取する。
その後,該高分子ゲル微粒体を,洗浄することなく,
そのままの状態で担体の表面に塗布した。担体として
は,ナイロンの直径約0.5mmの繊維体を用いた。また,
上記の塗布は,担体を上記生クリーム状の高分子ゲル微
粒体の浴中に浸漬し,引き上げる方法により行った。ま
た,その後室温風乾の方法により全体を乾燥した。これ
により,直径約0.7mmの繊維状の,担体付き燃料吸収体
が得られた。この燃料吸収体を試料No.1とする。
このようにして製造された燃料吸収体は,第1図にモ
デル的に示すごとく,前記有機高分子化合物の架橋反応
により生成した微粒状ポリマー50と,その周囲に付着し
ている分散剤としてのPVA52と,これらを担持している
担体55とからなっている。即ち,担体55の表面に,PVA52
がバインダーとなって各微粒状ポリマー50を接合し,燃
料吸収体5を構成している。
また,上記担体上の微粒状ポリマーについて,走査型
電子顕微鏡を用いて粒子状態を写真撮影(倍率94倍)し
た。その結果を第2図に示す。同図において,微細な球
状物は乾燥状態の微粒状ポリマーを示している。そし
て,微粒状ポリマーの表面にはPVAが被覆するようにし
て,付着している。
第2実施例 上記第1実施例において生成した生クリーム状の高分
子ゲル微粒体100gを採取し,これを60℃の温水0.2lにて
洗浄した。そして,PVAが未だ残存している状態の高分子
ゲル微粒体を得た。次いで,該高分子ゲル微粒体を第1
実施例と同様にして担体に塗布し,乾燥し,燃料吸収体
とした。
その他は第1実施例と同様であった。この燃料吸収体
を試料No.2とする。
また,該燃料吸収体について,第1実施例と同様の走
査型電子顕微鏡写真を撮った(図示略)ところ,微粒状
ポリマーの表面のところどころ,及び該微粒状ポリマー
の間に,PVAが残存,付着していた。
第3実施例 上記第1実施例において生成した生クリーム状の高分
子ゲル微粒体100gを採取し,これを分散剤不溶のイソプ
ロピルアルコール溶媒0.4lを用いて洗浄した。
これにより,未反応の有機高分子化合物,架橋剤,架
橋助剤を洗い流し,分散剤としてのPVAは微粒状ポリマ
ーの表面に残存させた。その後は,第1実施例と同様に
担体に塗布し,乾燥し,燃料吸収体とした。その他は,
第1実施例と同様であった。この燃料吸収体を試料No.3
とする。
この燃料吸収体においても微粒状ポリマーの表面に
は,PVAが被覆するように残存していた。
第4実施例 第1実施例において得られた燃料吸収体に,更に反応
性物質をコーティングした。
即ち,まず反応性物質としてポリウレタン系接着剤
〔日本ポリウレタン工業(株),ニッポラン3124/コロ
ネートL=100部/10部〕をトルエンに,20%溶液となる
よう配合し,均一溶液とした。
その後,該溶液に第1実施例で得た燃料吸収体を2分間
浸漬し,取り出した後,60℃の熱風循環式恒温槽に70時
間放置し,表面のポリウレタン系接着剤を硬化させた。
これにより,反応性物質でコーティングした燃料吸収
体を得た。この燃料吸収体を試料No.4とする。
このコーティング燃料吸収体は,第3図にモデル的に
示すごとく,微粒状ポリマー50が表面のPVA52によって
結合されてなる本体部分と,該本体部分を被覆している
コーティング層6と,これらを担持している担体55とか
らなる。
また,コーティングを行った燃料吸収体の表面の粒子
状態について,第1実施例と同様の走査型電子顕微鏡写
真(倍率72倍)を第4図に示した。
第4図より知られるごとく,コーティング後の燃料吸
収体においては,微細な微粒状ポリマーの周囲が反応性
物質によってコーティングされていることが分る(第2
図と比較)。
第5実施例 第2実施例に示した,高分子ゲル微粒体を温水洗浄し
て得た燃料吸収体について,上記第4実施例と同様にコ
ーティングを行った。これにより,コーティング燃料吸
収体を得た。この燃料吸収体を試料No.5とする。
第6実施例 第3実施例に示した,高分子ゲル微粒体を分散剤不溶
溶媒で洗浄して得た燃料吸収体について,上記第4実施
例と同様にコーティングを行った。これによりコーティ
ング燃料吸収体を得た。この燃料吸収体を試料No.6とす
る。
第7実施例 上記第1〜第6実施例において得た試料No.1〜6の燃
料吸収体について,その特性を測定した。
即ち,まず燃料の吸脱サイクル耐久性に関しては,燃
料吸収体をそれぞれ100メッシュステンレス金網容器に
入れ,これらをトルエン中に24時間浸漬した。そして,
取り出した直後の燃料吸収体について上方より荷重を加
え,粉砕された時点での荷重(gf)を測定した。
また,燃料吸収体の燃料捕捉能力については,まず各
試料約0.2g(担体約0.1gを含む)を,上記と同様の金網
容器(重量V)中に入れ秤量する。このときの,重量を
Wとする。そして,各試料を金網容器と共に,燃料とし
てのトルエン中に浸漬し,第1表に示す時間毎に取り出
して各重量Yを秤量する。そして,下式により,各時間
毎の燃料吸収度(%)を算出した。
測定結果を第1表に示す。
また,比較のため,第1実施例において生クリーム状
の高分子ゲル微粒体を採取し,これを温水により充分に
洗浄した。そして,PVAが残存しない状態となし,これを
担体上に塗布し,乾燥して燃料吸収体を得た。これを,
試料No.C1とする。また,その測定結果を第1表に併示
した。
第1表より知られるごとく,本発明にかかる燃料吸収
体(試料No.1〜6)は,いずれも比較試料No.C1に比し
て,高い粉砕荷重を示している。これは,分散剤である
PVAによって,各微粒状ポリマーが結合され,燃料吸収
体全体として強度が高いためである。
また,試料No.2は,No.1及び3に比してPVAが少ないの
で,強度が若干低い。また,試料No.4〜6は,試料No.1
〜3のものにコーティングを施したものであり,コーテ
ィングによって燃料吸収体の強度がかなり向上している
ことが分る。
それ故,本発明の燃料吸収体は燃料の吸脱サイクルに
対しても優れた耐久性を発揮する。また,燃料捕捉性能
に関しても,高い吸収度を発揮することが分る。
また,本発明の燃料吸収体は,中心部に骨格としての
担体を有しているので,全体の強度も高い。また,担体
の表面にのみ,燃料吸収能力を有する微粒状ポリマーを
設けてあるので,単位重量当たりの燃料吸収能力が高
い。
これに対して,PVAを完全洗浄除去した比較試料C1は,
吸収度は非常に高いものの,微粒状ポリマーがPVAによ
って結合されていないため,燃料吸収時の粉砕荷重がか
なり低い。それ故,吸脱サイクルの耐久性が悪い。
第8実施例 本発明の燃料吸収体を自動車用キャニスタに使用した
例につき,第5図により説明する。
本キャニスタ1は,同図に示すごとく,燃料吸収体を
収容する容器である本体10と,該本体10内の吸収室2に
充填した燃料吸収体20とからなる。
本体10は,円筒状をなし,その上端に設けた蓋体11及
び底面に設けた底板12を有する。また,蓋体11には,吸
収室2の中央付近まで先端部141を挿入した第2導入パ
イプ14,同様に挿入した第1導入パイプ13,及びパージ用
パイプ16を固定する。
上記第1導入パイプ13は気化器フロート室81の上方空
間に連通し,第2導入パイプ14は燃料タンク82に連通し
ている。また,パージ用パイプ16はパージポート85に連
通している。また,底板12にはパージ空気パイプ15を開
口させる。上記の各パイプは,それぞれパルプ131,142,
151,161を有する。
また,本体10内において,吸収室2の下方には多孔板
17を,上方には多孔板18を配設する。また,多孔板17は
スプリング101により上方へ,多孔板18はスプリング102
により下方へ押圧されている。なお、同図において8は
ガソリンである。
しかして,このキャニスタ1による蒸発燃料の捕捉
は,上記のごとく,気化器フロート室81又は燃料タンク
82において蒸発したガソリン蒸気が,第1又は第2導入
パイプ13,14より,キャニスタ1内の吸収室2内に入り
込み,燃料吸収体20と接触して,これに吸収される。こ
の吸収の際には,上記導入パイプ13,14の弁131,142は開
かれており,パージ用パイプ16の弁161,パージ空気パイ
プ15の弁151は閉じられている。
上記の吸収は,前記燃料吸収体20がガソリンを捕捉し
膨潤することにより生ずる。
そして,これらの燃料吸収体が多くのガソリン蒸気を
吸収した時点においては,燃料吸収体の再生を行う。ま
た,繰り返し使用後は,蓋体11を取り外して新しい燃料
吸収体と交換する。
上記の再生は,上記各弁131,142,151,161の開閉を,
上記吸収時とは逆にして,上記パージ空気パイプ15より
空気を送入することにより行う。そして,上方のパージ
用パイプ16より排ガスをパージポート85へ排出する。こ
のとき,送入された空気は,燃料吸収体に吸収されてい
るガソリンを離脱させ,上記のごとく排出する役目をす
る。
上記のごとく,吸収,再生の吸脱サイクルを行うこと
により,燃料吸収体を繰り返し使用し,蒸発燃料として
のガソリン蒸気を高能率で捕捉することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は第1実施例を示し,第1図は燃料吸
収体における微粒状ポリマーの結合状態の説明図,第2
図は乾燥後の微粒状ポリマーの粒子構造を示す走査型電
子顕微鏡写真,第3図及び第4図は第4実施例を示し,
第3図は燃料吸収体における微粒状ポリマーの結合状態
の説明図,第4図はコーティング後の燃料吸収体におけ
る粒子構造を示す走査型電子顕微鏡写真,第5図は第8
実施例におけるキャニスタの説明図である。 1……キャニスタ,2……吸収室,20……燃料吸収体,5…
…燃料吸収体,50……微粒状ポリマー,52……PVA,6……
コーティング層,8……ガソリン,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥本 忠興 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 太田 隆 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 松下 光正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−227861(JP,A) 特開 昭64−67222(JP,A) 特開 昭59−8711(JP,A) 特開 昭61−83204(JP,A) 特開 昭63−186751(JP,A) 特開 昭55−13160(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物を
    溶媒に溶解し,その後該溶液を別途準備した分散剤含有
    溶液中に攪拌しながら添加して,有機高分子化合物反応
    用の架橋剤の存在下において反応を行い,反応終了後高
    分子ゲル微粒体を採取すると共に該高分子ゲル微粒体
    を,洗浄溶媒の種類及び/又は洗浄溶媒の使用条件を選
    択して溶液洗浄を行うことにより,未反応の不純物を除
    去すると同時に少なくとも一部の前記分散剤が残存した
    状態で担体に塗布し,次いで乾燥することを特徴とする
    燃料吸収体の製造方法。
  2. 【請求項2】第1請求項において,高分子ゲル微粒体
    は,50〜70℃の温水により,分散剤を少し残存させた状
    態まで洗浄し,その後担体に塗布し,乾燥することを特
    徴とする燃料吸収体の製造方法。
  3. 【請求項3】第1請求項において,高分子ゲル微粒体は
    分散剤が不溶な溶媒で洗浄し,その後分散剤が残存した
    ままで担体に塗布し,乾燥することを特徴とする燃料吸
    収体の製造方法。
  4. 【請求項4】第1〜第3請求項において,担体は粒状
    体,板状体,布,網又は糸であることを特徴とする燃料
    吸収体の製造方法。
  5. 【請求項5】燃料捕捉機能を有する有機高分子化合物を
    溶媒に溶解し,その後該溶液を別途準備した分散剤含有
    溶液中に攪拌しながら添加して,有機高分子化合物反応
    用の架橋剤の存在下において反応を行い,反応終了後高
    分子ゲル微粒体を採取すると共に該高分子ゲル微粒体を
    前記分散剤が残存した状態で担体に塗布し,次いで乾燥
    し,その後更に反応性物質をコーティングすることを特
    徴とする燃料吸収体の製造方法。
  6. 【請求項6】第5請求項において,反応性物質はウレタ
    ン系,エポキシ系,シリコーン系の熱硬化性樹脂である
    ことを特徴とする燃料吸収体の製造方法。
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