JP2592503B2 - 養魚用飼料 - Google Patents
養魚用飼料Info
- Publication number
- JP2592503B2 JP2592503B2 JP63184877A JP18487788A JP2592503B2 JP 2592503 B2 JP2592503 B2 JP 2592503B2 JP 63184877 A JP63184877 A JP 63184877A JP 18487788 A JP18487788 A JP 18487788A JP 2592503 B2 JP2592503 B2 JP 2592503B2
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- Japan
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- feed
- fish
- fatty acid
- chain fatty
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は養魚用飼料に関し、詳しくは炭素数６〜10の
中鎖脂肪酸トリグリセライドを含有させた養魚用飼料に
関する。
中鎖脂肪酸トリグリセライドを含有させた養魚用飼料に
関する。
近年、天然資源の枯渇にともない。いわゆる栽培漁業
と呼ばれる有用水産動物種の種菌生産が各所で活発に推
進されるようになった。そして、その飼料としては、従
来より動物ブランクトンのワムシ、アルテミア、チグリ
オパス、アカルチャ、コペポーダ類や、鮮魚、冷凍魚の
内身などが使用され、これらが魚介類に必要不可欠なも
のとなっている。
と呼ばれる有用水産動物種の種菌生産が各所で活発に推
進されるようになった。そして、その飼料としては、従
来より動物ブランクトンのワムシ、アルテミア、チグリ
オパス、アカルチャ、コペポーダ類や、鮮魚、冷凍魚の
内身などが使用され、これらが魚介類に必要不可欠なも
のとなっている。
しかし上記飼料で飼育した養殖魚は、天然のものにく
らべ肥満状態及び脂肪蓄積がおこり、さらに活力の不足
もおこり、ストレスや病気に対する抵抗力が低下するた
め、生残率が悪いという問題を生じる。
らべ肥満状態及び脂肪蓄積がおこり、さらに活力の不足
もおこり、ストレスや病気に対する抵抗力が低下するた
め、生残率が悪いという問題を生じる。
現在これらの問題に対して、ビタミン類、ミネラル類
を添加したり酵母エキスやクロレラエキスを添加した配
合飼料の開発が急がれてきたが、脂肪蓄積の問題は、未
だ満足な解決法が見い出されていないのが現状である。
を添加したり酵母エキスやクロレラエキスを添加した配
合飼料の開発が急がれてきたが、脂肪蓄積の問題は、未
だ満足な解決法が見い出されていないのが現状である。
そこで本発明者らは、これら現状の課題を解決するた
め、種々検討を重ねた結果、養魚用飼料に炭素数６〜10
の中鎖脂肪酸トリグリセライドを添加することにより、
脂肪蓄積がおこらず、かつ養殖魚の生育が著しく促進さ
れ、活力が増進し、ストレス、病気に対する抵抗力の向
上のため生残率が増加することを見出し本発明を完成し
た。
め、種々検討を重ねた結果、養魚用飼料に炭素数６〜10
の中鎖脂肪酸トリグリセライドを添加することにより、
脂肪蓄積がおこらず、かつ養殖魚の生育が著しく促進さ
れ、活力が増進し、ストレス、病気に対する抵抗力の向
上のため生残率が増加することを見出し本発明を完成し
た。
すなわち本発明は、炭素数６〜10の中鎖脂肪酸トリグ
リセライドを有効成分として含有することを特徴とする
養魚用飼料を提供するものである。
リセライドを有効成分として含有することを特徴とする
養魚用飼料を提供するものである。
本発明に用いられる炭素数６〜10の中鎖脂肪酸のトリ
グリセライドはココナードMT、ココナードRK（商品名、
花王株式会社製）として一般に市場的に入手できる。
グリセライドはココナードMT、ココナードRK（商品名、
花王株式会社製）として一般に市場的に入手できる。
これらのトリグリセライドの脂肪酸組成は一般に炭素
数８のカプリル酸50〜100重量％、及び炭素数10のカプ
リン酸０〜50重量％であり、その他の脂肪酸は微量であ
る。
数８のカプリル酸50〜100重量％、及び炭素数10のカプ
リン酸０〜50重量％であり、その他の脂肪酸は微量であ
る。
本発明において上記中鎖脂肪酸のトリグリセライドを
混合する配合飼料原料としては、例えば魚粉、肝臓粉
末、ラクトカゼイン、ソイカゼイン、血清アルブミン、
鶏卵黄、鶏卵白等のタンパク源、魚油、植物油、獣脂等
の脂肪源、飼料の顆粒性を良くするためのゼラチン、で
ん粉等の粘結剤、又、飼料の分散性を良くする結晶セル
ロース、および栄養的補強としてビタミン類やミネラル
類、その他魚種あるいは成長度合に応じて適宜選択組合
わせて使用することができる。
混合する配合飼料原料としては、例えば魚粉、肝臓粉
末、ラクトカゼイン、ソイカゼイン、血清アルブミン、
鶏卵黄、鶏卵白等のタンパク源、魚油、植物油、獣脂等
の脂肪源、飼料の顆粒性を良くするためのゼラチン、で
ん粉等の粘結剤、又、飼料の分散性を良くする結晶セル
ロース、および栄養的補強としてビタミン類やミネラル
類、その他魚種あるいは成長度合に応じて適宜選択組合
わせて使用することができる。
なお魚油、植物油などの添加は魚種に必須な高度不飽
和脂肪酸を供与することにあり、これらの添加は本発明
の必須成分である中鎖脂肪酸トリグリセライドの効果に
影響を与えない。
和脂肪酸を供与することにあり、これらの添加は本発明
の必須成分である中鎖脂肪酸トリグリセライドの効果に
影響を与えない。
また本発明飼料中の中鎖脂肪酸トリグリセライドの含
有量は0.01〜20重量％が好ましく、0.1〜12重量％が更
に良好な効果を示すが、この添加量は発育段階、魚種、
飼料の組成により適宜選択することができる。
有量は0.01〜20重量％が好ましく、0.1〜12重量％が更
に良好な効果を示すが、この添加量は発育段階、魚種、
飼料の組成により適宜選択することができる。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれにより制限されるものではない。
が、本発明はこれにより制限されるものではない。
実施例１ 下記の第１表に示すアユ用配合飼料に中鎖脂肪酸トリ
グリセライド（花王（株）製ココナードMT、脂肪酸組
成：カプリル酸85重量％、カプリン酸15重量％）を各0,
0.1,1.0,5.0,10.0重量％添加した混合粉末を乾燥し、試
験飼料Ａ〜Ｅを得た。
グリセライド（花王（株）製ココナードMT、脂肪酸組
成：カプリル酸85重量％、カプリン酸15重量％）を各0,
0.1,1.0,5.0,10.0重量％添加した混合粉末を乾燥し、試
験飼料Ａ〜Ｅを得た。
このようにして得られた飼料Ａ〜Ｅを養殖アユに給餌
して飼育試験を行った。
して飼育試験を行った。
試験方法は、平均重量46gまで養成したアユを屋外コ
ンクリート水槽（２×5m）に120尾ずつ放養し、各試験
飼料を１日４回にわけて60日間給餌し、その平均体重を
測定し試験開始時の平均体重との比（成長比）及び生残
率を求めた。また粗脂肪含量を下記方法により測定し
た。
ンクリート水槽（２×5m）に120尾ずつ放養し、各試験
飼料を１日４回にわけて60日間給餌し、その平均体重を
測定し試験開始時の平均体重との比（成長比）及び生残
率を求めた。また粗脂肪含量を下記方法により測定し
た。
粗脂肪含量測定法 平均的なアユ（60日目）を10匹とり魚体をすり身にし
た後、ソックスレー抽出法により全粗脂肪量を重量測定
した。
た後、ソックスレー抽出法により全粗脂肪量を重量測定
した。
試験結果は第２表に示す。
第２表から明らかなように、中鎖脂肪酸トリグリセラ
イドを添加した本発明の飼料区（Ｂ〜Ｅ）は成長比を促
進しながら、しかも生残率をも高めながら、魚体中の脂
肪含量を低減させることが可能であった。
イドを添加した本発明の飼料区（Ｂ〜Ｅ）は成長比を促
進しながら、しかも生残率をも高めながら、魚体中の脂
肪含量を低減させることが可能であった。
このことは中鎖脂肪酸トリグリセライド添加により効
率的な代謝回転が可能であることを示している。
率的な代謝回転が可能であることを示している。
実施例２ 下記第３表に示すマダイ用配合飼料に実施例１と同様
の中鎖脂肪酸トリグリセライドを各0,0.1,1.0,5.0,10.0
重量％添加した試験飼料Ｆ〜Ｊを得た。
の中鎖脂肪酸トリグリセライドを各0,0.1,1.0,5.0,10.0
重量％添加した試験飼料Ｆ〜Ｊを得た。
このようにして得られた飼料Ｆ〜Ｊをマダイの仔魚に
給餌して飼育試験を行った。
給餌して飼育試験を行った。
試験方法は、ふ化後、10日の平均重量0.85mgのマダイ
の仔魚1500尾を約500容水槽に放養し、各試験飼料を
１日６回にわけて30日間給餌し、実施例１と同様に成長
比、生残率、粗脂肪含量を求めた。
の仔魚1500尾を約500容水槽に放養し、各試験飼料を
１日６回にわけて30日間給餌し、実施例１と同様に成長
比、生残率、粗脂肪含量を求めた。
試験結果は第４表に示す通りであって、中鎖脂肪酸ト
リグリセライドを添加した本発明の飼料区（Ｇ〜Ｊ）の
成長、生存率が著しく良好であった。
リグリセライドを添加した本発明の飼料区（Ｇ〜Ｊ）の
成長、生存率が著しく良好であった。
Claims (1)
- 【請求項１】炭素数６〜10の中鎖脂肪酸トリグリセライ
ドを有効成分として含有することを特徴とする養魚用飼
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63184877A JP2592503B2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 養魚用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63184877A JP2592503B2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 養魚用飼料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0235048A JPH0235048A (ja) | 1990-02-05 |
| JP2592503B2 true JP2592503B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=16160878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63184877A Expired - Lifetime JP2592503B2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 養魚用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592503B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2784090B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1998-08-06 | 花王株式会社 | 肉畜用肥育飼料 |
| US10130710B2 (en) | 2014-09-19 | 2018-11-20 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Formulation and method for producing same |
| JP6097340B2 (ja) * | 2015-06-29 | 2017-03-15 | 積水化学工業株式会社 | 製剤 |
-
1988
- 1988-07-25 JP JP63184877A patent/JP2592503B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| BULL. JAPANESE SOC. SCIENTIFIC FISHERIES\\\9700804=1983 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0235048A (ja) | 1990-02-05 |
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