JP2592312Y2 - 標識柱 - Google Patents

標識柱

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JP2592312Y2
JP2592312Y2 JP1991111946U JP11194691U JP2592312Y2 JP 2592312 Y2 JP2592312 Y2 JP 2592312Y2 JP 1991111946 U JP1991111946 U JP 1991111946U JP 11194691 U JP11194691 U JP 11194691U JP 2592312 Y2 JP2592312 Y2 JP 2592312Y2
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明弘 青山
嘉孝 渡辺
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ポリウレタン化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は標識柱に関し、車道と舗
道との区分、車輌の進入の防止等の用途に利用される。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有する従来の標識柱としては、
図3に示すように芯棒1bの上方部に中空間隙3bを形
成し、該芯棒1bが中空ゴム製筒体2bで被覆された区
分標(以下、「第1標識柱」という。)が知られている
(実公昭44−24924号公報)。尚、同図中、5は
標示帯を示す。また、合成樹脂発泡体で形成された柱材
が、合成樹脂製保護皮膜で被覆され、該柱材の下端部分
が合成樹脂製支持筒内に圧入されてなる標識柱(以下、
「第2標識柱」という。)も知られている(実開昭59
−51811号公報)。更に、硬質合成樹脂製柱体の下
側が蛇腹状に形成された標識柱(以下、「第3標識柱」
という。)も知られている(実開昭61−32210号
公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記第1標識
柱において用いられる中空ゴム製筒体2bは、撓み代が
無いので屈曲しにくく、たとえ屈曲しても屈曲部に亀裂
が入りやすい。また、へこみ変形後の復元性が十分でな
いし、この筒体2bが通常のゴムで出来ているので耐候
性(耐オゾン性も含む。)に優れない。更に、上記第2
標識柱及び第3標識柱においては、曲がり部の変形によ
り直立性に優れない場合があり、またこれに接触、衝突
したりした場合この衝突等自体に耐えることができな
い。また、容易に屈曲し過ぎるので据え付け安定性にも
欠けるし、更にこの衝突等の後は、容易に下方側が変形
等をして直立性が一層阻害されることが多い。また、上
記3つの標識柱は美観に優れないという問題もある。
【0004】本考案は、上記欠点を克服するものであ
り、屈曲性、耐屈曲性(屈曲により屈曲部に亀裂が入り
にくく、そのため繰り返し屈曲に耐えることをい
う。)、耐候性及び美観に優れ、且つ接触ないし衝突し
ても据え付け安定性に優れる標識柱を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1考案の標識柱は、
棒状又は管状の固定用芯体と、該固定用芯体の上方に中
空部を形成して該固定用芯体を被覆する上端閉口の中空
筒体と、からなり、該中空筒体はJISによるショア硬
度80゜〜100°Hsの弾性ウレタンエラストマーか
らなり、該中空筒体のうちの少なくとも上記中空部を構
成する上部側の表面には複数のリング状若しくは螺旋状
の凹部及び凸部を有することを特徴とする。上記「弾性
ウレタンエラストマー」とは、加硫工程を有するような
通常のゴムではなく、ソフトセグメントの構成成分とな
る高分子ポリオールと、ハードセグメントの構成成分と
なるとなるジイソシアネート、鎖延長剤及び架橋剤から
なり、非晶質性のソフトセグメントブロックと結晶性の
ハードセグメントブロックから構成されてゴム状弾性を
示すものをいう。そして、この硬度は、ショア硬度A
〜100Hs(JISによる。)とする。これは、シ
ョア硬度が50Hs未満となると強度、耐屈曲性及び耐
磨耗性に優れない。また、100Hsを越えると強度、
耐屈曲性及び耐磨耗性に優れるが弾性、屈曲性が不十分
となるからである。特に、これが80〜100Hs程度
となると、強度、屈曲性、耐屈曲性、耐磨耗性及び弾性
のバランスが優れ、また従来のゴムとのこれらの性能差
が大きくなり、大変好ましいものとなる。
【0006】また、第2考案に示すように、上記中空部
には弾性発泡体が充填配置された構成とすることができ
る。この弾性発泡体としては、形状復元性があればよ
く、例えばウレタンフォーム、オレフィン系フォーム等
とすることができる。この弾性発泡体は、固定用芯体に
接着されてもよいし、単にその上に配置されたままでも
よい。
【0007】更に、第3考案に示すように、上記固定用
芯体の少なくとも一表面には、1又は2以上のリング状
凹部が形成され、該リング状凹部に対応するリング状凸
部が上記中空筒体の内側に形成され、一対の該リング状
凹部及び該リング状凸部により該中空筒体の該固定用芯
体からの脱離を防止する構成とすることができる。この
固定用芯体の表面に設けられるリング状凹部(及び凸
部)は、その表面の一部であってもよいし、その略全面
であってもよいし、またその凹部の数も1つでもよい
し、2以上でもよい。この中空筒体は固定用芯体と一体
成形より形成させたものでもよいし、別個に製作した中
空筒体を固定用芯体の所定位置に取り付けてもよい。
【0008】
【作用】本標識柱において、固定用芯体を有するので、
強固で且つ安定して地面等に据え付けることができる。
また、中空筒体は弾性ウレタンエラストマーからなるの
で、屈曲、直立復元性に優れ、そのため通常のゴムと比
べて薄くても同弾性、同強度を確保することができ、更
に耐候性にも優れる。中空筒体の上部内には中空部を有
するので、外力による標識柱の屈曲が容易となる。ま
た、中空筒体の表面にはリング状等の凹部及び凸部を有
するので、屈曲性に優れ、衝突等した場合のショックを
緩和させることができ、また無負荷にて元の状態に復元
するのも容易であり、更に中空筒体が屈曲する場合亀裂
が入るのを抑えることもできる。
【0009】更に、標識柱の上記中空部に弾性発泡体を
充填配置させたものの場合は、中空筒体のへこみ変形後
の形状復元性を更に高めることができる。また、上記固
定用芯体の少なくとも一表面には、1又は2以上のリン
グ状凹部が形成され、該リング状凹部に対応するリング
状凸部が上記中空筒体の内側に形成されるものの場合
は、一対のリング状凹部及びリング状凸部を有するの
で、中空筒体が固定用芯体から容易に脱離しににくな
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 本実施例の標識柱は、図1に示すように、固定用芯体1
と上端閉口の中空筒体2とからなる。この固定用芯体1
は、鉄製パイプ(外径;110〜120mmφ、肉厚;
2.5〜3.0mm、長さ;600〜800mm)であ
る。尚、これは、棒状体からなってもよいし、その材質
は、他の金属、コンクリート又は硬質樹脂、特に繊維強
化樹脂からなってもよい。この樹脂の場合は、軽量で且
つ耐久性に優れる。上記中空筒体2は、上端閉口で、そ
の長さが700〜900mm、柱状部内径が上記パイプ
1の外径とほぼ同じ大きさであり、その肉厚は8〜20
mm程度(好ましくは10〜15mm)である。そし
て、この中空筒体2は、固定用芯体1の上方約400〜
500mmを被覆し、、固定用芯体1の上方側には中空
部3が形成されるとともに、固定用芯体1の下方250
〜350mmが露出している。尚、中空筒体2の固定用
芯体1への被覆手段は、特に問わず、圧入、接着、一体
成形等いずれでもよい。この中空部を有するものの一体
成形体の製造方法は、以下とすることができる。即ち、
例えば、中空部は予めポリスチレンフォームを中子(中
型)として充填しておき、その後、インサートと一体で
ウレタン成形をする。次いで、ポリスチレンフォームを
有機溶剤で溶解させて、結果として中空部を形成する。
【0011】更に、この中空筒体2の先端部22は丸く
なっており、その先端部22と芯体1の先端との間であ
って中空部3を構成する上部側23の表面には、4つの
リング状の凹部21a(凸部;21b、21c)が形成
されている。この凹部21aの断面形状は略半円(半
径;約8〜10mm)であり、凸部21bの表面は略平
坦面となっており、凸部21cの表面は曲面となってい
る。尚、リング状の凹凸部の代わりに、螺旋状の凹部及
び凸部を形成してもよい。また、この中空筒体2は、弾
性ウレタンエラストマー(商品名;「エラストコート
E−3000」、ポリウレタン化成株式会社製)からな
る。尚、このエラストマーは、硬度が約80〜90°H
s(JIS硬度)、密度が0.5〜1.2g/cm3
低発泡体であり、注型タイプの2液反応ウレタンエラス
トマーを使用した。更に、この表面には、同材料のウレ
タン系塗料により塗装仕上げをすることもできる。尚、
この塗装仕上げは、他の材料にて行うこともできる。
【0012】以上より、本標識柱において、固定用芯体
は、金属製のため強固で且つ安定して据え置くことがで
きるし、管状体のため軽量でもある。中空筒体は弾性ウ
レタンエラストマーからなるので、屈曲、直立復元性に
優れ、そのため8〜20mmとその肉厚が薄くても、十
分に高弾性、高強度を確保することができる。更に、中
空筒体は中空部を有するとともに、複数のリング状凹凸
部を有するので、外力による屈曲性及び耐屈曲性に優れ
る。従って、人、車輌等が接触ないし衝突した場合にも
人的又は物的被害を少なくすることができるとともに、
その直立性が確保される。また、所定形状の凹凸部を有
するので、美観に優れ、注意換気力が高く、また中空筒
体の先端部は丸いので、安全であり且つ美観も一層向上
する。
【0013】実施例2 本実施例の標識柱は、図2に示すように、中空部3内に
弾性発泡体4が充填され、更に、固定用芯体1aの上部
側表面に3つのリング状凹部11a(凸部;12a)が
形成されている。そして、固定用芯体1a及び弾性発泡
体(ウレタンフォーム)4に対して中空筒体2aが一体
的に、実施例1と同様のウレタン原料を用いて注型成形
され、リング状凹部11a内に、中空筒体2aの内側リ
ング状凸部24aが充填形成されている。上記以外は、
実施例1と同様の構成をしている。尚、上記弾性発泡体
4の表面にも同様にリング状溝を設けることもできる。
本標識柱は、中空筒体のへこみ変形後の形状復元性を更
に高めることができるとともに、中空筒体が固定用芯体
から容易に脱離しににくなる。また、一体成形のため、
中空筒体を装着する手間等を省くことができるし、その
密着性にも優れる。
【0014】尚、本考案においては、上記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本考案の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
固定用芯体、中空筒体の形状、大きさ、使用材質、その
肉厚等は特に限定されず、種々選択される。また、中空
筒体の先端部の形状も、上記のような略球状でなくて
も、他の形状でもよい。また、上記所定の凹部及び凸部
の断面形状、溝深さ(突出高さ)、数等も問わないし、
またこの凹部の形成場所も上記空洞部の外側部分のみな
らず、固定用芯体と抵触する下方側部分にも形成しても
よい。また、中空部の大きさ、形状等も種々選択され
る。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案の標識柱は、屈曲
性及び耐屈曲性に優れ、屈曲後の直立性にも優れ、耐久
性、美感も向上し、更に、人、車等が接触又は衝突して
も人的、物的被害を少なくすることができるし、衝突等
によってもその直立性が阻害されることも少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係わる標識柱の一部半断面図であ
る。
【図2】実施例2に係わる標識柱の一部半断面図であ
る。
【図3】従来例に係わる標識柱の一部半断面状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1;固定用芯体、11a;リング状凹部、12a;リン
グ状凸部、2;中空筒体、21a;リング状の凹部、2
1b、21c;リング状の凸部、22;先端部、23;
中空筒体の上部側、24a;リング状凸部、3;中空
部、4;弾性発泡体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 9/011

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状又は管状の固定用芯体と、該固定用
    芯体の上方に中空部を形成して該固定用芯体を被覆する
    上端閉口の中空筒体と、からなり、該中空筒体はJIS
    によるショア硬度80゜〜100゜Hsの弾性ウレタン
    エラストマーからなり、該中空筒体のうちの少なくとも
    上記中空部を構成する上部側の表面には複数のリング状
    若しくは螺旋状の凹部及び凸部を有することを特徴とす
    る標識柱。
  2. 【請求項2】 上記中空部に、弾性発泡体が充填配置さ
    れた請求項1記載の標識柱。
  3. 【請求項3】 上記固定用芯体の少なくとも一表面に
    は、1又は2以上のリング状凹部が形成され、該リング
    状凹部に対応するリング状凸部が上記中空筒体の内側に
    形成され、一対の該リング状凹部及び該リング状凸部に
    より該中空筒体の該固定用芯体からの脱離を防止する構
    成とした請求項1又は2記載の標識柱。
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