JP2592238Y2 - 血液などのサンプル搬送装置 - Google Patents

血液などのサンプル搬送装置

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JP2592238Y2 JP1993029717U JP2971793U JP2592238Y2 JP 2592238 Y2 JP2592238 Y2 JP 2592238Y2 JP 1993029717 U JP1993029717 U JP 1993029717U JP 2971793 U JP2971793 U JP 2971793U JP 2592238 Y2 JP2592238 Y2 JP 2592238Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、血液などのサンプルを
収容した試験管その他の容器を、サンプルラックを介し
て測定装置などの所要場所に搬送するサンプル搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】サンプル容器が搬入される、例えば、血
液などを分析する測定装置は各種のものが使用されてい
るが、この測定装置に対するサンプル容器の搬入は、そ
の各サンプル容器を人手で持ち運んで、測定装置に設け
られたサンプルトレーなどにセットするのが一般であっ
た。しかし、サンプル数が多くなると、その持ち運びに
多くの手間を要するとともに、その運搬時に誤ってサン
プル容器を落下したり、そのサンプルを汚染するような
おそれがあり、かつ測定装置に対するサンプル容器のセ
ット位置にミスが生じるなどのおそれがある。
【0003】前記のような課題を解決するため、サンプ
ル容器をセットしたサンプルラックをコンベアで搬送す
るように構成したサンプル搬送装置として、例えば、図
6〜7に示したものがある。図6〜7において、51は前
記サンプルラックを搬送する搬入ベルトコンベア、52は
搬入ベルトコンベア51の幅方向に、かつそれが搬送した
サンプルラックが転送可能に設けられた搬入ガイドレー
ル、53は搬入ベルトコンベア51が所定位置まで搬送した
サンプルラックを押して搬入ガイドレール52に転送する
プッシュロッド、54は搬入ガイドレール52に沿って配置
されたエンドレスのタイミングベルトで、これに前記プ
ッシュロッド53が固着されている。55は前記タイミング
ベルト54の駆動軸(図7参照)で、これが電磁クラッチ
56で逆転可能なモータ57の出力軸58に連結されている。
【0004】59は搬入ガイドレール52の搬送方向と直交
して、それからサンプルラックが転送可能に設けられた
搬送ベルトコンベアで、その側部に搬入ガイドレール52
から転送されたサンプルラックを停止させるストッパ60
と、前記サンプルラックで押されてスイングするスイン
グレバー61とが設けられ、かつスイングレバー61がサン
プルラックで押される方向と逆方向に付勢ばね62で付勢
されて、スイングレバー61のサンプルラックが接する部
分が、前記ストッパ60よりも搬送ベルトコンベア59側に
突出している。63はスイングレバー61がサンプルラック
で押されてスイングし操作するフォトセンサで、これが
操作されると前記モータ57が逆転してプッシュロッド53
を元の位置に復帰させる。64は前記サンプルラック、65
は前記搬入ベルトコンベア51にサンプルラック64を送込
む前処理装置、66は搬送ベルトコンベア59がサンプルラ
ック64を搬入するサンプルの測定装置である。
【0005】前記サンプル搬送装置は、前処理装置65か
ら転送されたサンプルラック64を搬入ベルトコンベア51
が所定位置まで搬送して停止する。すると、モータ57が
タイミングベルト54を介してプッシュロッド53を移動さ
せて、搬入ベルトコンベア51上のサンプルラック64を押
して搬入ガイドレール52に転位させ、かつ搬送ベルトコ
ンベア59に転送する。この搬送ベルトコンベア59に転送
されたサンプルラック64はストッパ60で支承されて、図
7に鎖線で示したように停止するが、このときサンプル
ラック64がスイングレバー61を付勢ばね62に抗して押
し、図7に鎖線で示したようにスイングさせる。このた
め、フォトセンサ63が操作されてモータ57が逆転し、プ
ッシュロッド53を元の位置に復帰させてサンプルラック
64を解放する。サンプルラック64が解放されると、付勢
ばね62が反発弾力及びカム29とカム用モータ29a でスイ
ングレバー61をスイングさせて実線の位置に復帰させ、
かつサンプルラック64をスイングレバー61が図7に実線
で示したように、ストッパ60からやや分離させる方向に
後退させる。このようにして、搬送ベルトコンベア59に
転送されたサンプルラック64を適宜に測定装置66に搬入
する。
【0006】したがって、図6に示したように、搬入ガ
イドレール52にサンプルラック64の複数をストックし、
それらを測定装置66に順次に転送することが可能であ
る。そして、搬入ガイドレール52にサンプルラック64が
ストックされると、プッシュロッド53はストックされた
サンプルラック64のすべてを同時に移動させてスイング
レバー61をスイングさせ、モータ57の逆転で元の位置に
復帰させる。このように搬入ガイドレール52にストック
されたサンプルラック64の数が多くなって、そのすべて
をプッシュロッド53で移動させる場合に、モータ57が過
負荷になると、モータ57のギアヘッドが破損またはモー
タ57が焼損するなどのおそれがある。したがって、モー
タ57の入力電圧をモニタして、過負荷の状態になると電
磁クラッチ56を操作して、モータ57の出力軸58をタイミ
ングベルト54の駆動軸55から切離して、モータ57を保護
している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のサンプル搬
送装置は、前記のように、サンプルラック64を自動的に
搬送するから、サンプル容器を人手で持ち運ぶ場合に生
じる課題を解決することが可能である。しかも、搬入ガ
イドレール52にサンプルラック64の複数をストックする
ことが可能であるから、サンプルラック64の搬送処理を
測定装置66のサンプル測定などに対応してスムーズに行
うことが可能である。しかし、搬入ガイドレール52にス
トックされたサンプルラック64の数が多くなって、それ
らのすべてを同時にプッシュロッド53で移動させたとき
に、そのモータ57が過負荷になることを電磁クラッチ56
で防止している。したがって、モータ57の入力電圧をモ
ニタする電気回路及び電磁クラッチ56の制御回路などが
必要であるとともに、電磁クラッチ56が高価であるか
ら、コストが高くなるなどの課題がある。
【0008】本考案は、上記のような課題を解決するも
ので、前記モータの保護を低コストで行うことが可能な
血液などのサンプル搬送装置をうることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の血液などのサン
プル搬送装置は、サンプルを収容した容器がセットされ
たサンプルラックを支持しスライドさせる搬送ガイドレ
ール、この搬送ガイドレールのサンプルラックを押して
スライドさせる押送手段、この押送手段を往復動させる
コンベア、前記搬送ガイドレールと交差方向に設けられ
て、搬送ガイドレールから押送手段でサンプルラックが
転送される搬送手段からなり、かつ押送手段が搬送手段
に転送したサンプルラックで押して、その移動方向にス
イングさせるスイングレバーが設けられて、そのスイン
グレバーがサンプルラックで押される方向と逆方向に付
勢ばねで付勢されるとともに、サンプルラックで押され
てスイングレバーがスイングして操作するフォトセンサ
が設けられ、スイングレバーによるフォトセンサの操作
で前記コンベアの駆動用モータを逆転させて、押送手段
を元の位置に復帰させる血液などのサンプル搬送装置に
おいて、互いに圧接されて回転力を伝達し、負荷が所定
以上に大きくなるとスリップして前記回転力を遮断する
一対のクラッチ板の一方が、前記コンベアの駆動軸とそ
れを駆動する前記モータの出力軸とのいずれか一方の軸
に、その軸線方向にスライド可能に取付けられて、他方
のクラッチ板方向に付勢圧縮ばねで付勢され、他方のク
ラッチ板が他方の軸に固定して取付けられて、前記一対
のクラッチ板を互いに圧接して、コンベアの駆動軸とモ
ータの出力軸とが接続されるとともに、前記モータの取
付位置が、その軸線方向に調整可能であることを特徴と
する。
【0010】前記搬送ガイドレールは、サンプルラック
を支持してスライドさせることが可能な任意の構成にす
ることが可能である。また、押送手段を往復動させるコ
ンベアは、タイミングベルトやチエンなどで構成する。
搬送手段は、ベルトコンベアやチエンを使用したコンベ
アなどで構成する。
【0011】
【作用】前記本考案の血液などのサンプル搬送装置は、
搬送ガイドレールにサンプルラックが送り込まれると、
モータがコンベアを回転させて押送手段で前記サンプル
ラックを押して搬送ガイドレールに沿って搬送し搬送手
段に転送する。前記モータの回転力は、その出力軸と前
記コンベアの駆動軸のそれぞれに取付けられ、かつ付勢
圧縮ばねの弾力で互いに圧接された一対のクラッチ板の
摩擦力で、前記駆動軸に伝達される。搬送手段にサンプ
ルラックが転送されると、そのサンプルラックがスイン
グレバーを付勢ばねに抗してスイングさせてフォトセン
サを操作するから、前記モータが逆転し押送手段を元の
位置に復帰させて、搬送手段に転送したサンプルラック
を解放する。サンプルラックが解放されると、前記付勢
ばねが反発弾力でスイングレバーをスイングさせて元の
位置に復帰させ、かつそのときにサンプルラックをやや
後退させることを反復する。このようにして搬送手段に
サンプルラックが転送されると、そのサンプルラックを
搬送手段が所要位置に搬送する。
【0012】そして、搬送ガイドレールにサンプルラッ
クが複数ストックされると、そのすべてを同時に押送手
段で押して移動させ、かつスイングレバーをスイングさ
せてフォトセンサを操作することで、押送手段を元の位
置に復帰させ、かつ付勢ばねの反発弾力でスイングレバ
ーを元の位置に復帰させるとともに、すべてのサンプル
ラックをやや後退させることを反復する。したがって、
搬送ガイドレールにストックされたサンプルラックの数
が多くて、前記コンベアの駆動軸に作用する負荷が大き
くなり、かつその負荷が前記付勢ばねで圧接された一対
のクラッチ板の摩擦力よりも大きくなると、駆動軸側の
クラッチ板に対してモータ出力軸側のクラッチ板がスリ
ップし空転して、前記押送手段の負荷がモータに作用す
ることを防止し、モータを保護する。
【0013】
【実施例】本考案の血液などのサンプル搬送装置の実施
例を図1〜5について説明する。図1〜5において、1
はサンプルラックを搬入するエンドレスの搬入ベルトコ
ンベアで、これは前記サンプルラックを所定位置まで搬
送すると、そのサンプルラックが検出されて停止する。
前記サンプルラックの検出手段は、図示を省略したが、
例えば、フォトセンサとサンプルラックを停止させるス
トッパの組合せなどの任意の手段で行うことが可能であ
る。2は搬入ベルトコンベア1の進行方向側の端部で、
その幅方向の一側に、同方向に長くかつ搬入ベルトコン
ベア1からサンプルラックが転送可能に設けられた搬送
ガイドレールで、これは図4に示したように、サンプル
ラックの両側を支持する支持壁2a,2b と、サンプルラッ
クの底部に係止する係止壁2cとで構成されている。3は
搬入ベルトコンベア1を介在させて搬送ガイドレール2
と相対して、搬入ベルトコンベア1に沿って配置された
押送手段としてのプッシュロッドで、これが搬入ベルト
コンベア1で搬送されたサンプルラックを押して、搬入
ベルトコンベア1から搬送ガイドレール2に転送し、か
つそれを搬送ガイドレール2に沿って搬送する。
【0014】4は搬送ガイドレール2の側部に、それに
沿って配置されたエンドレスのタイミングベルトで、こ
れに前記プッシュロッド3が支柱5で固着され、支柱5
が、それをスライド可能に貫通したガイドロッド5aで支
持されている(図4参照)。6はタイミングベルト4の
駆動プーリ(図2〜3参照)で、その駆動軸7がブラケ
ット8で支持されている。9はブラケット8を固着した
支持材、10は逆転可能なモータ、11はモータ10の減速用
ギアヘッド、12はモータ10の出力軸で、この出力軸12が
前記駆動軸7と同軸に配置されている。13は前記ギアヘ
ッド11を介してモータ10を支持したモータブラケット
で、これが前記モータ10の軸線方向に長く設けた取付長
孔14で、前記支持材9にボルト・ナット15で取付けられ
ており、前記取付長孔14の長さの範囲で、モータ10の取
付位置を、その軸線方向に調整することが可能である。
前記取付長孔14は支持材9に設けることもできる。16は
前記出力軸12に固着された断面凹形状のカップリング
で、その内部に付勢圧縮ばね17が挿入されている。18a
はクラッチ板で、その側面に突設された連結筒19が前記
カップリング16内にスライド可能に挿入されて、連結筒
19に軸線方向に長く設けた複数の連結長孔20に、カップ
リング16の内側に突出させた連結ねじ21の先端部を挿入
して、カップリング16と支持筒19とが回転不能に、かつ
軸線方向にスライド可能に連結されている。前記連結長
孔20はカップリング16に設けることも可能である。18b
は前記駆動軸7に固着されたクラッチ板である。
【0015】そして、前記カップリング16で圧縮された
付勢圧縮ばね17の反発弾力でクラッチ板18a がクラッチ
板18b に圧接されて、クラッチ板18a,18b の圧接面の摩
擦力で、前記モータ10の回転力が駆動軸7に伝達され
て、タイミングベルト4を回転させ、かつ前記駆動軸7
に作用する負荷が、クラッチ板18a,18b の圧接面の摩擦
力よりも大きくなると、クラッチ板18b に対してクラッ
チ板18a がスリップして空転し、駆動軸7に作用する前
記過負荷がモータ10に作用することを防いで、モータ10
を保護する。したがって、前記付勢圧縮ばね17のばね定
数が、クラッチ板18a,18b の圧接面に、モータ10の負荷
に対応した摩擦力を生じさせることができるように設定
されている。そして、支持材9に対するモータ10の取付
け位置を軸線方向に移動させて、カップリング16による
付勢圧縮ばね17の加圧状態を変化させて、クラッチ板18
a,18b の圧接面の摩擦力を調整することも可能である。
22はクラッチ板18a の中心部に設けられた円形の突出部
で、これをクラッチ板18b の取付孔23に挿入して、クラ
ッチ板18a,18b の位置ずれを防いでいる。
【0016】24は搬送ガイドレール2の搬送方向の端部
側に、その搬送方向に直交方向に長く、かつ搬送ガイド
レール2からサンプルラックを転送することが可能に設
けられた搬送手段としてのエンドレスの搬送ベルトコン
ベアで、これがサンプルラックを、その下流側の後述の
測定装置に搬送する。そして、前記搬送ベルトコンベア
24を介在させて、搬入ガイドレール2と相対する位置
に、前記プッシュロッド3で転送されたサンプルラック
を支承して停止させるストッパ25と、そのサンプルラッ
クが押してスイングさせるスイングレバー26とが設けら
れている。
【0017】前記スイングレバー26は、図5(A)、
(B)に示したように、下端部が軸支されて、搬入ガイ
ドレール2におけるサンプルラックの搬送方向と逆方向
に付勢ばね27で付勢されており、そのサンプルラックと
接する部分がストッパ25よりも搬送ベルトコンベア24側
に突出している。28はスイングレバー26がサンプルラッ
クで押されてスイングしたときに操作するフォトセンサ
で、このフォトセンサ28が操作されると前記モータ10が
逆転してプッシュロッド3を搬入ベルトコンベア1の側
部位置に復帰させる。29は偏心して回転可能に設けられ
た円盤状のカムで、これは前記フォトセンサ28がスイン
グレバー26で操作されると1回転して、付勢ばね27の反
発弾力で元の位置に復帰するスイングレバー26を押し
て、その復帰を補助したのちにスイングレバー26を解放
することを反復する。29a はカム29を回転させるカム用
モータである。
【0018】30は前記搬送ベルトコンベア24が測定装置
41に搬送したサンプルラックのサンプルの処理が終わっ
て、測定装置41からサンプルラックが転送される搬出ベ
ルトコンベア、31は搬送ガイドレール、32はプッシュロ
ッド、33はプッシュロッド32を往復動させるタイミング
ベルト、34は搬送ガイドレール31からサンプルラックが
転送される搬送ベルトコンベア、35はストッパ、36はス
イングレバーである。前記搬出ベルトコンベア30、搬送
ガイドレール31、プッシュロッド32、タイミングベルト
33、搬送ベルトコンベア34、ストッパ35、スイングレバ
ー36のそれぞれは、前記搬入ベルトコンベア1、搬送ガ
イドレール2、プッシュロッド3、タイミングベルト
4、搬送ベルトコンベア24、ストッパ25、スイングレバ
ー26と同じであるから、詳細な説明と図示を省略した。
【0019】37は前記サンプルラックで、これに血液な
どのサンプルを収容した容器38が複数セットされてい
る。39はサンプルラック37の底部に設けられた係止凹溝
で、これに前記搬入ガイドレール2の係止壁2cが挿入係
止される。40は前処理装置で、これが前記搬入ベルトコ
ンベア1にサンプルラック37を送込み、かつサンプルの
処理が終わったサンプルラック37を搬送ベルトコンベア
34から受入れる。41は前記測定装置で、これに前記搬送
ベルトコンベア24からサンプルラック37が搬入されて、
サンプルの処理が終わったサンプルラック37を前記搬出
ベルトコンベア30に搬出する。
【0020】前記のように構成した血液などのサンプル
搬送装置によるサンプルラック37の搬送は、前処理装置
40から転送されたサンプルラック37を搬入ベルトコンベ
ア1が所定位置まで搬入して停止する。すると、モータ
10がタイミングベルト4を回転させて、プッシュロッド
3で前記サンプルラック37を押して搬送ガイドレール2
に転位させ、それを搬送ベルトコンベア24に転送する。
搬送ガイドレール2に転送されたサンプルラック37は、
図4に示したように、底部の係止凹溝39の一部が係止壁
2cの端縁に係止するから倒伏のおそれがなく、プッシュ
ロッド3で押して安定よくスライドさせて、搬送ベルト
コンベア24に転送することができる。
【0021】前記搬送ベルトコンベア24に転送されたサ
ンプルラック37が、図5(B)の状態のスイングレバー
26を押して、図4(A)の状態に付勢ばね27の弾力に抗
してスイングさせるから、スイングレバー26がフォトセ
ンサ28を操作し、かつサンプルラック37をストッパ25が
停止させる。一方、前記スイングレバー26によるフォト
センサ28の操作で、モータ10が逆転してプッシュロッド
3を元の位置に復帰させる。このプッシュロッド3の復
帰でサンプルラック37が解放されるから、前記付勢ばね
27が反発弾力でスイングレバー26をスイングさせて図4
(B)の状態に復帰させる。このときスイングレバー26
がサンプルラック37を押してストッパ25から分離させる
ようにやや後退させることを反復するが、前記フォトセ
ンサ28によるスイングレバー26の操作で、カム29が1回
転してスイングレバー26を押して前記復帰を補助したの
ちに、スイングレバー26を解放するから、サンプルラッ
ク37の荷重に左右されることなくスイングレバー26はよ
り容易に元の位置に復帰する。前記搬送ベルトコンベア
24に転送されたサンプルラック37を適宜に測定装置41に
搬入する。
【0022】したがって、搬入ベルトコンベア1に転送
されるサンプルラック37の時間間隔よりも、搬送ベルト
コンベア24が測定装置41にサンプルラック37を搬入する
時間間隔の方が長いと、図1と図5に示したように、搬
送ガイドレール2に複数のサンプルラック39がストック
される。そして、搬送ガイドレール2に複数のサンプル
ラック37がストックされると、その全体をプッシュロッ
ド3で押して移動させてスイングレバー26をスイングさ
せることが必要であり、モータ10の負荷が大きくなる。
しかし、モータ10の出力軸12とタイミングベルト4の駆
動軸7とがクラッチ板18a,18b で接続されており、それ
らの圧接面の摩擦力よりも駆動軸7に作用する負荷の方
が大きくなると、クラッチ板18b に対してクラッチ板18
a がスリップし空転して、モータ10を過負荷から保護す
る。
【0023】前記クラッチ板18a,18b は付勢圧縮ばね17
の反発弾力で圧接させたものであって構成が簡単である
から、コストの引き下げが容易である。そして、前記の
ように、駆動軸7に作用する負荷に対応してモータ10の
回転力を駆動軸7に伝達または遮断するから、モータ10
の保護を適確に行うことが可能である。また、支持材9
に対するモータ10の取付け位置を取付長孔14の長さの範
囲で移動させて、クラッチ板18a の連結筒19に対するカ
ップリング16の位置を連結長孔20の長さの範囲で調整し
て、付勢圧縮ばね17の圧縮量を変化させることで、クラ
ッチ板18b に対するクラッチ板18a の加圧力を変えて、
クラッチ板18a,18b の摩擦力を調整することが可能であ
る。したがって、搬送ガイドレール2にストックされた
サンプルラック37の数に対応して、クラッチ板18a をス
リップさせてモータ10を保護することが容易である。
【0024】前記実施例は、カップリング16を出力軸12
の取付けているが、このカップリング16を駆動軸7に固
着して、駆動軸7側のクラッチ板を付勢圧縮ばね17で付
勢することも可能である。
【0025】前記測定装置41による各サンプルの処理が
終わると、そのサンプルラック37が搬出ベルトコンベア
30に搬出されるから、それを搬出ベルトコンベア30から
搬送ガイドレール31を経て搬送ベルトコンベア34が前処
理装置40に搬出するが、このときのサンプルラック37の
搬送は、前記搬入ベルトコンベア1から搬送ベルトコン
ベア24にわたるサンプルラック37の搬送と同じであるか
ら、詳細な説明を省略する。
【0026】
【考案の効果】本考案の血液などのサンプル搬送装置
は、上記のように、押送手段を往復動させるコンベアの
駆動軸とモータの出力軸とを、それらに取付けた一対の
クラッチ板を互いに圧接させて、それらの圧接面の摩擦
力で接続したものであって、その一方のクラッチ板を軸
線方向にスライド可能に取付けて付勢圧縮ばねで付勢し
ている。そして、搬送ガイドレールに沿ってサンプルラ
ックを押送手段が押して移動させたときに、前記駆動軸
に作用する負荷に対応して、前記一対のクラッチ板の摩
擦力でモータの回転力を前記駆動軸に伝達、またはクラ
ッチ板がスリップして前記回転力を遮断しモータを保護
する。したがって、その全体構成を簡単にしてコストを
引き下げることが可能であるとともに、押送手段が押し
て移動させるサンプルラックの負荷に対応して、適確に
モータの回転力を駆動軸に伝達、またはその回転力の伝
達を遮断してモータを保護することが可能である。
【0027】また、前記モータの取付位置を軸線方向に
移動可能に構成している。したがって、前記モータの取
付位置を移動させて、前記付勢圧縮ばねの圧縮量を変え
て前記一対のクラッチ板の圧接面の摩擦力を調整するこ
とが可能であるから、搬送ガイドレールにストックさせ
るサンプルラックの負荷に対応して、クラッチ板をスリ
ップさせてモータを保護することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の平面図である。
【図2】実施例のプッシュロッド駆動部の一部を断面し
た拡大側面図である。
【図3】実施例のクラッチ板部の分解斜視図である。
【図4】実施例の搬送ガイドレール部の拡大斜視図であ
る。
【図5】実施例の搬送ガイドレールにおけるサンプルラ
ック搬送の説明図である。
【図6】従来例の平面図である。
【図7】従来例の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
2:搬送ガイドレール、3:プッシュロッド、4:タイ
ミングベルト、6:駆動プーリ、7:駆動軸、9:支持
材、10:モータ、12:出力軸、13:モータブラケット、
14:取付長孔、17:付勢圧縮ばね、18a,18b :クラッチ
板、24:搬送ベルトコンベア、25:ストッパ、26:スイ
ングレバー、27:付勢ばね、28:フォトセンサ、37:サ
ンプルラック。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを収容した容器がセットされた
    サンプルラックを支持しスライドさせる搬送ガイドレー
    ル、この搬送ガイドレールのサンプルラックを押してス
    ライドさせる押送手段、この押送手段を往復動させるコ
    ンベア、前記搬送ガイドレールと交差方向に設けられ
    て、搬送ガイドレールから押送手段でサンプルラックが
    転送される搬送手段からなり、かつ押送手段が搬送手段
    に転送したサンプルラックで押して、その移動方向にス
    イングさせるスイングレバーが設けられて、そのスイン
    グレバーがサンプルラックで押される方向と逆方向に付
    勢ばねで付勢されるとともに、サンプルラックで押され
    てスイングレバーがスイングして操作するフォトセンサ
    が設けられ、スイングレバーによるフォトセンサの操作
    で前記コンベアの駆動用モータを逆転させて、押送手段
    を元の位置に復帰させる血液などのサンプル搬送装置に
    おいて、互いに圧接されて回転力を伝達し、負荷が所定
    以上に大きくなるとスリップして前記回転力を遮断する
    一対のクラッチ板の一方が、前記コンベアの駆動軸とそ
    れを駆動する前記モータの出力軸とのいずれか一方の軸
    に、その軸線方向にスライド可能に取付けられて、他方
    のクラッチ板方向に付勢圧縮ばねで付勢され、他方のク
    ラッチ板が他方の軸に固定して取付けられて、前記一対
    のクラッチ板を互いに圧接して、コンベアの駆動軸とモ
    ータの出力軸とが接続されるとともに、前記モータの取
    付位置が、その軸線方向に調整可能であることを特徴と
    する血液などのサンプル搬送装置。
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