JP2592105Y2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP2592105Y2
JP2592105Y2 JP1992072640U JP7264092U JP2592105Y2 JP 2592105 Y2 JP2592105 Y2 JP 2592105Y2 JP 1992072640 U JP1992072640 U JP 1992072640U JP 7264092 U JP7264092 U JP 7264092U JP 2592105 Y2 JP2592105 Y2 JP 2592105Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二組のスイッチ機構と
これらのスイッチ機構を開閉する二つの操作子とを有す
るスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチ装置として、一方の操
作子を押し込むことにより一方のスイッチ機構をオンに
した状態において、他方の操作子を押し込んで他方のス
イッチ機構をオンにするときに、それまで押し込まれて
いた操作子を自動的に復帰させ、この操作子に対応する
スイッチ機構をオフ状態に戻すようにしたスイッチ機構
がある。
【0003】以下、その従来例として実開平2−104
535号公報に記載された考案の概略を図12ないし図
14に示す。図12において、100は筒状のハウジン
グである。このハウジング100にはケース101が設
けられている。このケース101は二つの室に二分さ
れ、それぞれの室には第一、第二の操作子102,10
3がスプリング104によって復帰方向に付勢されて押
込自在に設けられている。これらの第一、第二の操作子
102,103はそれぞれ押釦105,106に連結さ
れている。
【0004】前記ケース101の両側にはロック部材1
07,108の基部が保持されている。これらのロック
部材107,108はワイヤにより形成され、自らの弾
性によりケース101の中心側に向けて対照的に付勢さ
れている。また、前記第一、第二の操作子102,10
3には前記ロック部材107,108に係止されるカム
突起109,110が形成されている。さらに、ケース
101の中心に設けられた支点軸111には、ロック部
材107,108を外側に押圧する三角形の作動部材1
12が回動自在に保持されている。この作動部材112
の両側には、第一、第二の操作子102,103に形成
された当接子113,114に当接される当接部11
5,116が形成されている。なお、ケース101には
二組の接点を有するインシュレータが設けられ、それら
の接点の間を開閉する可動接点は第一、第二の操作子1
02,103のそれぞれに設けられているものである。
【0005】次に、前記カム突起110とロック部材1
08との関係を図14に基づいて説明する。このカム突
起110には係合面110aと立上り部110bとが形
成され、ロック部材108の先端には折曲部108aが
形成されている。図14は第二の操作子103が押し込
まれていない状態で、カム突起110はロック部材10
8の折曲部108aよりも手前側(押釦106側)に位
置する。この状態で押釦106を押圧すると、第二の操
作子103が移動し、この第二の操作子103に形成さ
れたカム突起110もその外側面で折曲部108aを外
側に押し退けながら後方(図14において右方)に移動
する。これにより、内側に付勢されたロック部材108
の折曲部108aは相対的に矢印a方向に沿って移動す
る。押釦106から手を離すと第二の操作子103はス
プリング104の付勢力により僅かに戻るが、ロック部
材108がケース101の中心側に付勢されているた
め、折曲部108aはカム突起110の外側に形成され
た斜面110cに案内されて矢印b方向に移動し係合面
110aと立上り部110bとの交点付近に当接する。
これにより、第二の操作子103のそれ以上の復帰動作
が阻止される。この状態では、ケース101側の固定接
点が第二の操作子103の可動接点により接続される。
【0006】ここで、再び押釦106を押圧し第二の操
作子103を押し込むと、カム突起110が後方に移動
するため、それまで立上り部110bにより内側への変
位動作が阻止されていた折曲部108aはカム突起11
0の内側に変位する。そして、押釦106から手を離す
と第二の操作子103がスプリング104の付勢力によ
って僅かに戻されるため、折曲部108aは相対的にカ
ム突起110の内側を矢印c方向に沿って初期の位置に
達し、カム突起110の外側の壁に当接された状態に維
持される。
【0007】なお、反対側のカム突起109及びその周
囲の形状は、前記カム突起110のそれと対称的形状で
あり、ロック部材107の形状及び変位方向は、前記ロ
ック部材108のそれと対称的である。したがって、押
釦105を押し第一の操作子102を押し込むことによ
りスイッチオンの状態となり、再度押釦105を押圧す
ると第一の操作子102がスプリング104の付勢力に
より復帰してスイッチオフの状態に維持される。
【0008】図12は、第一、第二の操作子102,1
03が復帰されスイッチオフを維持する状態で、作動部
材112は中立の状態である。この状態で、図13に示
すように、押釦106を押圧し第二の操作子103を押
し込んだ場合には、前述したように、ロック部材108
の折曲部108aとカム突起110との係合により第二
の操作子103が押込状態にロックされるが、第二の操
作子103を押し込むときにその当接子114が作動部
材112の当接部116を押圧するため、作動部材11
2は、反時計方向に回動し、その右端がロック部材10
8の内側に変位した状態に維持される。
【0009】図13に示すように、第二の操作子103
が押し込まれた状態で、押釦105を押圧し第一の操作
子102を押し込んだ場合には、その押し込みの過程で
当接子113が作動部材112の当接部115を押圧す
るため、作動部材112は時計方向に回動する。このと
きに、作動部材112はその右端で右側のロック部材1
08をその付勢力に抗して外側に押し退ける。すなわ
ち、ロック部材108の折曲部108aはカム突起11
0の係合面110aの外側に強制的に押圧されてカム突
起110との係合が解除され、第二の操作子103がス
プリング104の付勢力によって自動的に復帰される。
なお、作動部材112が左右方向に交互に回動し、ロッ
ク部材107,108及びカム突起109,110の形
状が対称であるため、第一の操作子102が押し込まれ
た状態で、第二の操作子103を押し込んだ場合には、
第一の操作子102が復帰され、第二の操作子103に
対応する接点の間が接続される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】以上のように、一組の
接点が接続された状態で、操作子102又は103を操
作することにより、それまで接続状態を維持する接点の
間を自動的に切るために、作動部材112は左右交互に
回動して左右のロック部材107,108を外側に押圧
する構造であるため、カム突起109,110及びその
周辺の形状と、ロック部材107,108の形状とを対
称形状にしなければならない。これにより、部品点数が
増加し、コストが高くなる問題がある。また、第一、第
二の操作子102,103はスプリング104により復
帰方向に付勢されているため、押し込み過程で次第に操
作力が大きくなり、スイッチインの感触も得られ難い。
これにより、最後まで押しきれないままに第一、第二の
操作子102,103が復帰するような操作ミスも生じ
易い問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
対をなす二組の固定接点が内面に並設されたケースに、
それぞれ前記対の固定接点の間を開閉する可動接点が設
けられた第一及び第二の操作子を復帰方向に付勢して押
込自在に並設し、前記第一及び第二の操作子にその押込
方向に向けて延出されたロック部材の基部を縦横二方向
に揺動自在に装着し、前記ロック部材の先端に前記第一
及び第二の操作子の配列方向と直交する方向にL字形に
折曲された係止部を設け、それぞれ前記係止部が係止さ
れる凹部が形成されたカムとこのカムの外周を囲繞する
案内溝とこの案内溝の一部に形成された開口部とを有す
る同形の二つの保持機構を前記第一、第二の操作子に対
応させて前記ケースの内部に固定的に設け、前記第一又
は第二の操作子の押込動作により圧力を受ける受圧部を
両側に有し中心に回動支点を有して両端が前記カムの端
面を通過する回動自在の作動部材を設け、この作動部材
の両端に前記第一及び第二の操作子の押込動作に応動し
て前記ロック部材の上方に位置し、前記ロック部材を押
圧することによって前記係止部を前記カムの前記凹部に
係止する押圧突起を形成し、押込状態にある前記第一及
び第二の操作子の他方側の操作子が押込操作され、前記
作動部材がその押込作動に応じて回動したときに前記係
止部に係止された前記ロック部材の上方に対向して前記
カムの前記凹部からの前記ロック部材の離間動作を許容
する許容凹部をこれらの押圧突起の内側に形成した。
【0012】請求項2記載の考案は、請求項1におい
て、ケースの中央部には作動部材に対向する方向に突出
した斜面を形成した二等辺三角形の支持部を形成し、作
動部材の中心線上に回動支点から離間させて前記支持部
に対向する方向に突出し、前記作動部材の回動動作に応
じて前記支持部に弾発的に係止される二等辺三角形の突
起を形成した。
【0013】
【作用】請求項1記載の考案は、第一又は第二の一方の
操作子を押し込むことにより、作動部材を回動させると
ともに、一方のロック部材の先端の係止部を開口部から
案内溝を介してカムの凹部に導き、さらに、押込力から
解放されて僅かに戻る一方の操作子の圧力によって係止
部をカムの凹部に弾発的に係止させ、作動部材の押圧突
起で一方のロック部材を押圧して一方のカムからの係止
部の離脱を防止することができ、この状態で、第二又は
第一の他方の操作子を押し込んだ場合には、作動部材を
反対方向に反転させるとともに、前述したように他方の
ロック部材の先端の係止部を他方のカムの凹部に弾発的
に係止させ、作動部材の押圧突起で他方のロック部材を
押圧して他方のカムからの係止部の離脱を防止すること
ができ、しかも、このときの作動部材の反転運動によ
り、それまで一方のカムに係止された一方のロック部材
に作動部材の許容凹部を対向させ、その許容凹部によ
り、その一方のロック部材を一方のカムの端面から離脱
させながらそれまで押込状態にあった一方の操作子を付
勢力によって自動的に復帰させることができる。このよ
うに、カムに係止されたロック部材の係止部をカムの端
面から離脱させることにより、複数のロック部材を非対
称となる同一方向に変位させることができ、これによ
り、カムを含む保持機構及びロック部材を同一形状にし
て部品点数を少なくすることができる。
【0014】請求項2記載の考案は、作動部材の突起と
支持部とを両者の頂部の両側に位置する斜面をもって弾
発的に当接させることができ、これにより、作動部材を
中立位置を境として両側に付勢し、その付勢力で第一、
第二の操作子の後半の押込操作を助成することができ、
しかも、第一、第二の操作子の押込時に、作動部材の突
起の頂部が支持部の頂部を越えるため明確な操作感触を
得ることができ、したがって、第一、第二の操作子を最
後まで確実に押し込むことができる。
【0015】
【実施例】本考案の一実施例を図1ないし図11に基づ
いて説明する。図2において、1は筒状のハウジングで
ある。このハウジング1には絶縁性のターミナルベース
2とケース3とが固定的に設けられている。ターミナル
ベース2には、それぞれ対をなす二組の固定接点(図示
せず)と、これらの固定接点を負荷に接続するためのコ
ネクタ4とが設けられている。
【0016】また、図1及び図2に示すように、前記ケ
ース3には第一の操作子5と第二の操作子6とが押込自
在に保持され、これらの第一、第二の操作子5,6は押
釦7,8が連結されているとともに、スプリング9によ
り復帰方向に付勢されている。さらに、第一、第二の操
作子5,6には、前記ターミナルベース2に固定された
対の固定接点の間を接続する可動接点10と、押込方向
に延出するロック部材11,12の基部が保持されてい
る。これらのロック部材11,12は寸法形状とも全く
等しいもので、ワイヤにより形成され、その基部にはコ
イル部13が形成され、先端には下方に向けてL字形に
折曲する係止部14が形成されている。また、これらの
ロック部材11,12は、コイル部13の弾性により縦
横(上下及び水平方向)の二方向に揺動自在であり、縦
方向にはコイル部13の弾性により後述するカムの端面
方向に付勢され、横方向にはコイル部13の弾性により
一方向に付勢されている。
【0017】前記ケース3の底面には、前記第一、第二
の操作子5,6に対応する保持機構15が固定的に設け
られている。これら左右の保持機構15は、形状及び寸
法が全く同一で、前記係止部14が係止される凹部16
が形成されたハート形のカム17と、このカム17の外
周を囲繞する案内溝18と、この案内溝18の一部に形
成された開口部19と、凹部16の近傍で案内溝18を
鋭角に折曲させるために凹部16と所定の間隔を開けて
対向させた三角突部20とよりなる。図9において、前
記ロック部材11,12は矢印A方向に付勢されてい
る。また、ロック部材11,12の係止部14を反時計
方向に沿って案内溝18中を移動させ、逆方向の移動を
防止するために案内溝18の底面は深さに変化が付けら
れている。
【0018】すなわち、案内溝18を往路18aと復路
18bとに分けると、図11(a)に示すように、往路
18aは復路18bの出口よりも深く、中間部に向かっ
て徐々に浅くなり、奥(右側)で水平になる。図11
(b)に示すように、復路18bは奥(右側)が最も深
く、出口(左側)の近傍でやや浅くなる。また、凹部1
6の付近では往路18aと復路18bとの間に急に深く
なる段部21が形成されている。
【0019】次いで、図1及び図2に示すように、前記
ケース3には、回動支点22を中心に回動する作動部材
23が設けられている。図3に示すように、この作動部
材23の両側には、前記第一、第二の操作子5,6に形
成されたボス24,25から押込動作の圧力を受ける受
圧部26,27が形成されている。また、図6に示すよ
うに、作動部材23の前記保持機構15に対向する内面
には、両端に配設されて前記カム17の端面に前記ロッ
ク部材11,12を押圧する押圧突起28,29と、こ
れらの押圧突起28,29の内側に位置してロック部材
11,12のカム17の端面からの離脱動作を許容する
許容凹部30とが形成されている。さらに、前記ケース
3の中央部には、二等辺三角形の支持部31が形成され
ている。そして、作動部材23の中心線上には、前記回
動支点22から離間させて支持部31に係止される二等
辺三角形の突起32が形成されている。この突起32
は、図3に示すように、その近傍にスリット33を形成
する等の手段により弾性的に屈撓自在である。
【0020】このような構成において、図3は、第一、
第二の操作子5,6が押し込まれていない状態を示すも
ので、作動部材23はその前の操作に応じて回動した状
態に維持されている。この状態で、押釦7を押圧する
と、図4に示すように第一の操作子5が押し込まれ、作
動部材23がボス24に押圧されて回動支点22を中心
に時計方向に回動するとともに、ロック部材11の先端
の係止部14が開口部19から案内溝18の往路18a
の奥に進み、図10に示すように、コイル部13の付勢
力により三角突部20の側壁に当接する。ここで、押釦
7から手を離すと、図5に示すように、第一の操作子5
がスプリング9の付勢力によりロック部材11とともに
僅かに戻るため、図10に示すように、ロック部材11
の係止部14は段部21において復路18bに落ちこみ
カム17の凹部16に圧接される。このとき、カム17
の凹部16と係止部14とを鉛直線に対してやや鈍角に
傾斜を付けておくことにより、スプリング9による両者
の圧接力から係止部14が上方に浮上する分力が作用す
るが、係止部14は作動部材23の押圧突起28により
押えられているためカム17の凹部16に係止された状
態に維持される。すなわち、第一の操作子5は押込状態
に維持され、一方の固定接点の間が可動接点10によっ
て接続される。図8は第一の操作子5を押し込んだ状態
を示す縦断側面図である。このとき、第二の操作子6は
復帰した状態に維持される。この状態は図7に縦断側面
図で示した通りである。
【0021】図5に示すように、第一の操作子5を押込
状態に維持し、図10に示すように、ロック部材11の
係止部14をカム17の凹部16に係止させた状態で、
第一の操作子5を復帰させる操作には二通りある。第一
の操作方法は、負荷の運転を中断するために再度押釦7
を押圧する操作方法である。この場合は、第一の操作子
5が再び押し込まれるため、ロック部材11の係止部1
4はカム17の凹部16の後方に移動して自らの弾性に
より復路18bの外側の壁に接触する。したがって、押
釦7から手を離すと、第一の操作子5はロック部材11
とともにスプリング9の付勢力により復帰し、係止部1
4は復路18bを通り初期の位置に戻る。
【0022】第二の操作方法は運転する負荷を切り替え
る場合である。すなわち、図5に示すように、第一の操
作子5を押込状態に維持し、図10に示すように、ロッ
ク部材11の係止部14をカム17の凹部16に係止さ
せた状態で、押釦8を押圧して第二の操作子6を押し込
むと、第一の操作子5を押し込んだ場合と同様の作用に
よって、ロック部材12の係止部14がカム17の凹部
16に係止されるため、第二の操作子6も押込状態に維
持される。また、第二の操作子6を押し込む過程では、
そのボス25に押されて作動部材23が反時計方向に反
転するため、それまでカム17に係止されていたロック
部材11に作動部材23の許容凹部30が対向し、その
許容凹部30により、ロック部材11の係止部14をカ
ム17の端面から上方に離脱させながらそれまで押込状
態にあった第一の操作子5をスプリング9の付勢力によ
って自動的に復帰させることができる。なお、ロック部
材11,12はコイル部13の弾性により案内溝18の
底面側に付勢されているが、ロック部材11の係止部1
4をカム17の端面から上方に離脱させる力は、前述し
たように、スプリング9の付勢力に基づく凹部16と係
止部14との圧接力から生ずる分力によるものである。
【0023】なお、カム17を備えた左右の保持機構1
5と、ロック部材11,12との形状及び寸法は全く同
一であるため、第二の操作子6を保持機構15により押
込状態にロックした状態を解除する作用は、これまで述
べた動作と全く同様であるので省略する。
【0024】このように、カム17に係止されたロック
部材11,12の係止部14をカム17の端面から上方
に離脱させることにより、複数のロック部材11,12
を非対称となる同一方向に変位させることができ、これ
により、カム17を含む保持機構15及びロック部材1
1,12を同一形状にして部品点数を少なくすることが
できる。
【0025】また、図6に示すように、作動部材23の
突起32と支持部31とを両者の頂部の両側に位置する
斜面をもって弾発的に当接させることができるため、そ
の斜面の滑り作用によって作動部材23を中立位置を境
として両側に付勢し、その付勢力で第一、第二の操作子
5,6の後半の押込操作を助成することができる。しか
も、第一、第二の操作子5,6の押込時に、作動部材2
3の突起32の頂部が支持部31の頂部を越えるため明
確な操作感触を得ることができ、したがって、第一、第
二の操作子5,6を最後まで確実に押し込むことができ
る。
【0026】
【考案の効果】請求項1記載の考案は、上述のように構
成したので、ロック部材の係止部をカムの凹部に係止さ
せて第一又は第二の一方の操作子を押込状態に維持した
状態で、第二又は第一の他方の操作子を押し込んだ場合
には、作動部材を反対方向に反転させるとともに、他方
のロック部材の先端の係止部を他方のカムの凹部に弾発
的に係止させ、作動部材の押圧突起で他方のロック部材
を押圧して他方のカムからの係止部の離脱を防止するこ
とができ、しかも、このときの作動部材の反転運動によ
り、それまで一方のカムに係止された一方のロック部材
に作動部材の許容凹部を対向させ、その許容凹部によ
り、その一方のロック部材を一方のカムの端面から離脱
をさせながらそれまで押込状態にあった一方の操作子を
付勢力によって自動的に復帰させることができ、このよ
うに、カムに係止されたロック部材の係止部をカムの端
面から離脱させることにより、複数のロック部材を非対
称となる同一方向に変位させることができ、これによ
り、カムを含む保持機構及びロック部材を同一形状にし
て部品点数を少なくし、コストダウンを図ることができ
る効果を有する。
【0027】請求項2記載の考案は、ケースの中央部に
は作動部材に対向する方向に突出した斜面を形成した
等辺三角形の支持部を形成し、作動部材の中心線上に回
動支点から離間させて前記支持部に対向する方向に突出
し、前記作動部材の回動動作に応じて前記支持部に弾発
的に係止される二等辺三角形の突起を形成したので、作
動部材の突起と支持部とを両者の頂部の両側に位置する
斜面をもって弾発的に当接させることができ、これによ
り、作動部材を中立位置を境として両側に付勢し、その
付勢力で第一、第二の操作子の後半の押込操作を助成す
ることができ、しかも、第一、第二の操作子の押込時
に、作動部材の突起の頂部が支持部の頂部を越えるため
明確な操作感触を得ることができ、したがって、第一、
第二の操作子を最後まで確実に押し込むことができる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す水平断面図である。
【図2】縦断側面図である。
【図3】スイッチオフの状態を示す一部の平面図であ
る。
【図4】第一の操作子を押し込む過程を示す一部の平面
図である。
【図5】第一の操作子を押込状態にロックした状態を示
す一部の平面図である。
【図6】第一の操作子を押込状態にロックした状態を示
す縦断正面図である。
【図7】第二の操作子の復帰状態を示す一部の縦断側面
図である。
【図8】第一の操作子を押込状態にロックした状態を示
す一部の縦断側面図である。
【図9】保持機構の斜視図である。
【図10】保持機構の平面図である。
【図11】(a)は第10図におけるB−B線部の縦断
側面図、(b)は第10図におけるC−C線部の縦断側
面図である。
【図12】従来例を示すもので一部を切欠した平面図で
ある。
【図13】一部を切欠して一方の操作子を押込状態に維
持した状態を示す平面図である。
【図14】カム突起とロック部材との関係を示す斜視図
である。
【符号の説明】
3 ケース 5 第一の操作子 6 第二の操作子 10 可動接点 11,12 ロック部材 14 係止部 15 保持機構 16 凹部 17 カム 18 案内溝 19 開口部 23 作動部材 26,27 受圧部 28,29 押圧突起 30 許容凹部 31 支持部 32 突起

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす二組の固定接点が内面に並設さ
    れたケースに、それぞれ前記対の固定接点の間を開閉す
    る可動接点が設けられた第一及び第二の操作子を復帰方
    向に付勢して押込自在に並設し、前記第一及び第二の操
    作子にその押込方向に向けて延出されたロック部材の基
    部を縦横二方向に揺動自在に装着し、前記ロック部材の
    先端に前記第一及び第二の操作子の配列方向と直交する
    方向にL字形に折曲された係止部を設け、それぞれ前記
    係止部が係止される凹部が形成されたカムとこのカムの
    外周を囲繞する案内溝とこの案内溝の一部に形成された
    開口部とを有する同形の二つの保持機構を前記第一、第
    二の操作子に対応させて前記ケースの内部に固定的に設
    け、前記第一又は第二の操作子の押込動作により圧力を
    受ける受圧部を両側に有し中心に回動支点を有して両端
    が前記カムの端面を通過する回動自在の作動部材を設
    け、この作動部材の両端に前記第一及び第二の操作子の
    押込動作に応動して前記ロック部材の上方に位置し、前
    記ロック部材を押圧することによって前記係止部を前記
    カムの前記凹部に係止する押圧突起を形成し、押込状態
    にある前記第一及び第二の操作子の他方側の操作子が押
    込操作され、前記作動部材がその押込作動に応じて回動
    したときに前記係止部に係止された前記ロック部材の上
    方に対向して前記カムの前記凹部からの前記ロック部材
    の離間動作を許容する許容凹部をこれらの押圧突起の内
    側に形成したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 ケースの中央部には作動部材に対向する
    方向に突出した斜面を形成した二等辺三角形の支持部を
    形成し、作動部材の中心線上に回動支点から離間させて
    前記支持部に対向する方向に突出し、前記作動部材の回
    動動作に応じて前記支持部に弾発的に係止される二等辺
    三角形の突起を形成したことを特徴とする請求項1記載
    のスイッチ装置。
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