JP2592070Y2 - 扉用ハンドル - Google Patents
扉用ハンドルInfo
- Publication number
- JP2592070Y2 JP2592070Y2 JP1993004799U JP479993U JP2592070Y2 JP 2592070 Y2 JP2592070 Y2 JP 2592070Y2 JP 1993004799 U JP1993004799 U JP 1993004799U JP 479993 U JP479993 U JP 479993U JP 2592070 Y2 JP2592070 Y2 JP 2592070Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- receiving
- locking member
- handle
- latch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Refrigerator Housings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は扉用ハンドルに関する
もので、更に詳細には、例えば屋外設置型の冷蔵庫や冷
凍庫等の大型庫体の扉に設けられる扉用ハンドルの改良
に係るものである。
もので、更に詳細には、例えば屋外設置型の冷蔵庫や冷
凍庫等の大型庫体の扉に設けられる扉用ハンドルの改良
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫等の大型庫体に片開きで
開閉可能に取付けられた扉体を閉じたとき、この扉体の
ハンドルに設けられた係止部材であるラッチ棒により庫
体に係止する従来の構造としては、例えば図6に示すも
のが知られている。図6において、扉体51に固定され
たハンドル52の先端には案内筒53が設けられてお
り、案内筒53内にはラッチ棒54が軸方向に摺動自在
に挿入されている。また、案内筒53の内部底面とラッ
チ棒54の内側端面との間には圧縮コイルばね55が縮
設されており、この圧縮コイルばね55の弾性力がラッ
チ棒54を案内筒53から突出する方向に付勢してい
る。更に、ハンドル52には支軸56を介してレバー5
7が回動可能に取り付けられており、レバー57の先端
は折曲されていて、ラッチ棒54に植設されたピン58
を係止している。また、レバー57はハンドル52内に
設けられた圧縮コイルばね59により、図6において反
時計方向に回動付勢されている。
開閉可能に取付けられた扉体を閉じたとき、この扉体の
ハンドルに設けられた係止部材であるラッチ棒により庫
体に係止する従来の構造としては、例えば図6に示すも
のが知られている。図6において、扉体51に固定され
たハンドル52の先端には案内筒53が設けられてお
り、案内筒53内にはラッチ棒54が軸方向に摺動自在
に挿入されている。また、案内筒53の内部底面とラッ
チ棒54の内側端面との間には圧縮コイルばね55が縮
設されており、この圧縮コイルばね55の弾性力がラッ
チ棒54を案内筒53から突出する方向に付勢してい
る。更に、ハンドル52には支軸56を介してレバー5
7が回動可能に取り付けられており、レバー57の先端
は折曲されていて、ラッチ棒54に植設されたピン58
を係止している。また、レバー57はハンドル52内に
設けられた圧縮コイルばね59により、図6において反
時計方向に回動付勢されている。
【0003】上記の構成において、扉体51を矢印A方
向に回動して図示しない庫体の開口部を閉じたとき、ラ
ッチ棒54は庫体に固定された受金60を乗り越えて、
図6に示すように受金60に係合し、扉体51が閉扉さ
れた状態に保持される。また、開扉するときは、レバー
57をハンドル52と共に握って矢印B方向に回動させ
ると、レバー57の折曲された先端がピン58を介して
ラッチ棒54を矢印C方向に移動し、ラッチ棒54と受
金60との係合を解除する。この状態で扉体51は開扉
可能となる。
向に回動して図示しない庫体の開口部を閉じたとき、ラ
ッチ棒54は庫体に固定された受金60を乗り越えて、
図6に示すように受金60に係合し、扉体51が閉扉さ
れた状態に保持される。また、開扉するときは、レバー
57をハンドル52と共に握って矢印B方向に回動させ
ると、レバー57の折曲された先端がピン58を介して
ラッチ棒54を矢印C方向に移動し、ラッチ棒54と受
金60との係合を解除する。この状態で扉体51は開扉
可能となる。
【0004】また、扉体51の庫体への別の係止構造と
しては、実公昭63−42303号公報に記載されたも
のが知られている。この構造は、図7に示すように、ハ
ンドル52の先端内に支軸61を介して掛金62を回動
可能に設け、掛金62の一端をレバー57の一端に係合
させ、掛金62の他端に受金60に係合可能なフック部
62aを設けたものである。掛金62はハンドル52内
に設けられた圧縮コイルばね63の弾性力により、図7
において反時計方向に回動付勢され、掛金62の一端は
常にレバー57の一端に当接している。また、扉体51
が開閉可能に取付けられた庫体64の前面には、受金6
0を有する受金部65が固定されている。この受金部6
5は断面がコ字状で庫体64に固定された受け枠67に
よって三方が囲まれている。
しては、実公昭63−42303号公報に記載されたも
のが知られている。この構造は、図7に示すように、ハ
ンドル52の先端内に支軸61を介して掛金62を回動
可能に設け、掛金62の一端をレバー57の一端に係合
させ、掛金62の他端に受金60に係合可能なフック部
62aを設けたものである。掛金62はハンドル52内
に設けられた圧縮コイルばね63の弾性力により、図7
において反時計方向に回動付勢され、掛金62の一端は
常にレバー57の一端に当接している。また、扉体51
が開閉可能に取付けられた庫体64の前面には、受金6
0を有する受金部65が固定されている。この受金部6
5は断面がコ字状で庫体64に固定された受け枠67に
よって三方が囲まれている。
【0005】上記の構成において、扉体51を閉じた状
態では、図7に示すように、掛金62の先端に設けられ
たフック部62aが受金60に係合して閉扉が保持され
ている。また開扉するときは、図6に示す従来例の場合
と同様に、レバー57を握ることにより掛金62が矢印
D方向に押され、フック部62aと受金60との係合が
解除されて開扉可能となる。
態では、図7に示すように、掛金62の先端に設けられ
たフック部62aが受金60に係合して閉扉が保持され
ている。また開扉するときは、図6に示す従来例の場合
と同様に、レバー57を握ることにより掛金62が矢印
D方向に押され、フック部62aと受金60との係合が
解除されて開扉可能となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の扉用ハンドルにおいて、閉扉時に閉扉状態を確
実に保持するためには、圧縮コイルばね55,63の付
勢力を大きくしなければならない。このため、閉扉時に
扉体51を強い力で庫体側に回動させなければならず、
操作性が悪いという問題があった。しかも、閉扉時の衝
撃によりラッチ棒54、掛金62、受金60等が破損し
たり、摩耗するという問題もあった。
この種の扉用ハンドルにおいて、閉扉時に閉扉状態を確
実に保持するためには、圧縮コイルばね55,63の付
勢力を大きくしなければならない。このため、閉扉時に
扉体51を強い力で庫体側に回動させなければならず、
操作性が悪いという問題があった。しかも、閉扉時の衝
撃によりラッチ棒54、掛金62、受金60等が破損し
たり、摩耗するという問題もあった。
【0007】この考案は上記事情に鑑みなされたもの
で、小さい力で扉体の開閉を行うことができ、各部品の
破損や摩耗の発生を防止することができ、しかも開閉時
に確実に開閉状態を保持することができる扉用ハンドル
を提供することを目的とするものである。
で、小さい力で扉体の開閉を行うことができ、各部品の
破損や摩耗の発生を防止することができ、しかも開閉時
に確実に開閉状態を保持することができる扉用ハンドル
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの考案の扉用ハンドルは、扉体に取付けられて扉面
と平行に突出する方向に弾性力が付勢される係止部材
と、上記扉体を開閉自在に装着する枠体に固定されて上
記係止部材を係脱可能に係合する受金部と、上記係止部
材を弾性力に抗して移動する操作レバーとを具備する扉
用ハンドルを前提とし、上記受金部を、上記係止部材が
挿入し得る凹状部を有する台座と、この台座の凹状部の
両側前面に一端が上記扉面と平行方向に回転可能に取付
けられると共に、閉じる方向に弾性力が付勢される一対
の受金とで構成し、上記係止部材を、上記受金の後面に
当接係合し得る平坦部を有する丸棒状に形成してなるも
のである。
にこの考案の扉用ハンドルは、扉体に取付けられて扉面
と平行に突出する方向に弾性力が付勢される係止部材
と、上記扉体を開閉自在に装着する枠体に固定されて上
記係止部材を係脱可能に係合する受金部と、上記係止部
材を弾性力に抗して移動する操作レバーとを具備する扉
用ハンドルを前提とし、上記受金部を、上記係止部材が
挿入し得る凹状部を有する台座と、この台座の凹状部の
両側前面に一端が上記扉面と平行方向に回転可能に取付
けられると共に、閉じる方向に弾性力が付勢される一対
の受金とで構成し、上記係止部材を、上記受金の後面に
当接係合し得る平坦部を有する丸棒状に形成してなるも
のである。
【0009】この考案において、上記受金部を構成する
一対の受金は、台座の凹状部の両側前面に一端が上記扉
面と平行方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる
方向に弾性力が付勢されるものであれば、その形態は任
意でよいが、好ましくは受金の前面に、両受金の対向側
に向って下り勾配の傾斜案内面を形成する方がよい。
一対の受金は、台座の凹状部の両側前面に一端が上記扉
面と平行方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる
方向に弾性力が付勢されるものであれば、その形態は任
意でよいが、好ましくは受金の前面に、両受金の対向側
に向って下り勾配の傾斜案内面を形成する方がよい。
【0010】
【作用】上記のように構成されるこの考案の扉用ハンド
ルによれば、受金部を、係止部材が挿入し得る凹状部を
有する台座と、この台座の凹状部の両側前面に一端が扉
面と平行方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる
方向に弾性力が付勢される一対の受金とで構成し、係止
部材を、受金の後面に当接係合し得る平坦部を有する丸
棒状に形成することにより、閉扉するとき係止部材が弾
性力に抗して受金を押し広げて台座の凹状部内に挿入さ
れる。係止部材が受金を通過した後に受金は弾性力の付
勢により元の位置に復帰し、係止部材に形成された平坦
部が受金の後面に当接係合するので、扉体は閉じた状態
で係止される。この場合、受金の前面に、両受金の対向
側に向って下り勾配の傾斜案内面を形成することによ
り、閉扉の際に係止部材が傾斜案内面に沿って台座の凹
状部内に挿入されることになり、更に受金の開き方向の
回転を円滑にすることができる。また、開扉するとき
は、操作レバーを操作して係止部材を弾性力に抗して受
金から後退させて係止部材と受金との係合を解除した
後、開扉することができる。
ルによれば、受金部を、係止部材が挿入し得る凹状部を
有する台座と、この台座の凹状部の両側前面に一端が扉
面と平行方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる
方向に弾性力が付勢される一対の受金とで構成し、係止
部材を、受金の後面に当接係合し得る平坦部を有する丸
棒状に形成することにより、閉扉するとき係止部材が弾
性力に抗して受金を押し広げて台座の凹状部内に挿入さ
れる。係止部材が受金を通過した後に受金は弾性力の付
勢により元の位置に復帰し、係止部材に形成された平坦
部が受金の後面に当接係合するので、扉体は閉じた状態
で係止される。この場合、受金の前面に、両受金の対向
側に向って下り勾配の傾斜案内面を形成することによ
り、閉扉の際に係止部材が傾斜案内面に沿って台座の凹
状部内に挿入されることになり、更に受金の開き方向の
回転を円滑にすることができる。また、開扉するとき
は、操作レバーを操作して係止部材を弾性力に抗して受
金から後退させて係止部材と受金との係合を解除した
後、開扉することができる。
【0011】したがって、受金を閉じる方向に付勢する
力は小さくて済み、係止部材が受金を押し開く力も小さ
くできると共に、閉扉時の係止部材が受金に当る衝撃力
を小さくすることができ、係止部材や受金の摩耗や破損
の発生を防止することができる。
力は小さくて済み、係止部材が受金を押し開く力も小さ
くできると共に、閉扉時の係止部材が受金に当る衝撃力
を小さくすることができ、係止部材や受金の摩耗や破損
の発生を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下にこの考案の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この考案の扉用ハンドルを屋外
設置型の冷蔵庫や冷凍庫等に使用した場合について説明
する。
に説明する。ここでは、この考案の扉用ハンドルを屋外
設置型の冷蔵庫や冷凍庫等に使用した場合について説明
する。
【0013】図1はこの考案の扉用ハンドルの閉扉状態
の断面図、図2は扉用ハンドルの開扉時の要部断面図、
図3は図1のX−X断面図が示されている。
の断面図、図2は扉用ハンドルの開扉時の要部断面図、
図3は図1のX−X断面図が示されている。
【0014】この考案の扉用ハンドルは、扉体1に取付
けられて扉面と平行に突出する方向に弾性力が付勢され
る係止部材であるラッチ棒11と、扉体1を開閉自在に
装着する庫体の枠体15に固定されてラッチ棒11を係
脱可能に係合する受金部16と、ラッチ棒11を弾性力
に抗して移動する外側、内側操作レバー3,4を配設す
るハンドル本体2とで主要部が構成されている。
けられて扉面と平行に突出する方向に弾性力が付勢され
る係止部材であるラッチ棒11と、扉体1を開閉自在に
装着する庫体の枠体15に固定されてラッチ棒11を係
脱可能に係合する受金部16と、ラッチ棒11を弾性力
に抗して移動する外側、内側操作レバー3,4を配設す
るハンドル本体2とで主要部が構成されている。
【0015】上記扉体1にはハンドル本体2の基端が図
示しないボルトで固定されており、ハンドル本体2内に
は、長手方向に2本の外側及び内側操作レバー3,4が
設けられている。外側及び内側操作レバー3,4の一端
は、ハンドル本体2の先端近傍の内面に設けられた支軸
5によってそれぞれ独立して回転可能に支持されてお
り、内側操作レバー4は外側操作レバー3内に嵌合され
ている。また、ハンドル本体2の内面と内側操作レバー
4との間には圧縮コイルばねで構成されたレバースプリ
ング6が縮設されており、内側操作レバー4を図1にお
いて反時計方向に回転付勢している。更に、ハンドル本
体2内には、支軸7を介してアームレバー8が回転可能
に設けられており、アームレバー8の一端は、外側及び
内側操作レバー3,4の整合する位置にそれぞれ形成さ
れた係合部9に係合している。
示しないボルトで固定されており、ハンドル本体2内に
は、長手方向に2本の外側及び内側操作レバー3,4が
設けられている。外側及び内側操作レバー3,4の一端
は、ハンドル本体2の先端近傍の内面に設けられた支軸
5によってそれぞれ独立して回転可能に支持されてお
り、内側操作レバー4は外側操作レバー3内に嵌合され
ている。また、ハンドル本体2の内面と内側操作レバー
4との間には圧縮コイルばねで構成されたレバースプリ
ング6が縮設されており、内側操作レバー4を図1にお
いて反時計方向に回転付勢している。更に、ハンドル本
体2内には、支軸7を介してアームレバー8が回転可能
に設けられており、アームレバー8の一端は、外側及び
内側操作レバー3,4の整合する位置にそれぞれ形成さ
れた係合部9に係合している。
【0016】一方、扉体1の先端にはほぼ円筒状のラッ
チホルダ10が固定されており、ラッチホルダ10内に
はほぼ丸棒状のラッチ棒11が摺動自在に嵌挿されてい
る。ラッチ棒11には軸方向に直角にピン12が植設さ
れており、ピン12はラッチホルダ10の周壁に軸方向
に形成された長孔10aを介して外側に突出している。
また、ラッチホルダ10の内側底面とラッチ棒11の端
面との間には、圧縮コイルばねにて構成されるラッチス
プリング13が縮設されており、このラッチスプリング
13の弾性力がラッチ棒11をラッチホルダ10から突
出する方向に付勢されている。更に、ラッチ棒11の先
端には軸方向に沿う平坦部11aが形成されており、ピ
ン12はアームレバー8の先端に係合している。なお、
図1において、符号14は外側操作レバー3の回転を係
止するための錠前である。
チホルダ10が固定されており、ラッチホルダ10内に
はほぼ丸棒状のラッチ棒11が摺動自在に嵌挿されてい
る。ラッチ棒11には軸方向に直角にピン12が植設さ
れており、ピン12はラッチホルダ10の周壁に軸方向
に形成された長孔10aを介して外側に突出している。
また、ラッチホルダ10の内側底面とラッチ棒11の端
面との間には、圧縮コイルばねにて構成されるラッチス
プリング13が縮設されており、このラッチスプリング
13の弾性力がラッチ棒11をラッチホルダ10から突
出する方向に付勢されている。更に、ラッチ棒11の先
端には軸方向に沿う平坦部11aが形成されており、ピ
ン12はアームレバー8の先端に係合している。なお、
図1において、符号14は外側操作レバー3の回転を係
止するための錠前である。
【0017】上記受金部16は、扉体1の一端が回転可
能に取付けられた枠体15のラッチ棒11と対向する位
置に固定されている。この受金部16は、図4に示すよ
うに、中央に凹状部17が形成されたほぼU字状の台座
18と、この台座18の前面における凹状部17の両側
にそれぞれねじ19をもって回転自在に取付けられる一
対の受金20とからなっている。一対の受金20の前面
には、対向する内側に向って約45°の下り勾配の傾斜
案内面20aが形成されており、受金20の後面は、受
金20の回転軸方向に対して直角の方向の平面状となっ
ている。また、一対の受金20の傾斜案内面20aが形
成された先端に対してねじ19の反対側の一端間には受
金スプリング21が介設されており、この受金スプリン
グ21の弾性力によって傾斜案内面20aが互いに近接
する方向すなわち閉じる方向に回転付勢されている。そ
して、受金20の回転基部は台座18に植設されたスト
ッパピン22によって規制されるようになっている。
能に取付けられた枠体15のラッチ棒11と対向する位
置に固定されている。この受金部16は、図4に示すよ
うに、中央に凹状部17が形成されたほぼU字状の台座
18と、この台座18の前面における凹状部17の両側
にそれぞれねじ19をもって回転自在に取付けられる一
対の受金20とからなっている。一対の受金20の前面
には、対向する内側に向って約45°の下り勾配の傾斜
案内面20aが形成されており、受金20の後面は、受
金20の回転軸方向に対して直角の方向の平面状となっ
ている。また、一対の受金20の傾斜案内面20aが形
成された先端に対してねじ19の反対側の一端間には受
金スプリング21が介設されており、この受金スプリン
グ21の弾性力によって傾斜案内面20aが互いに近接
する方向すなわち閉じる方向に回転付勢されている。そ
して、受金20の回転基部は台座18に植設されたスト
ッパピン22によって規制されるようになっている。
【0018】また、ハンドル本体2の外方前面はカバー
30にて包囲されており、カバー30の受金部16側の
一端30aは延長されて、この延長部30aにて閉扉時
に受金部16の外周を前面からほぼ完全に被覆し得るよ
うになっている。
30にて包囲されており、カバー30の受金部16側の
一端30aは延長されて、この延長部30aにて閉扉時
に受金部16の外周を前面からほぼ完全に被覆し得るよ
うになっている。
【0019】次に、上記のように構成された扉用ハンド
ルの動作態様について説明する。まず、扉体1を庫体す
なわち枠体15に向って回動させて閉じると、ラッチホ
ルダ10から突出しているラッチ棒11の先端が受金2
0の傾斜案内面20aに当接する(図5(a)参照)。
更に、扉体1を閉じる方向に回動させると、扉面に平行
な分力によって受金20は受金スプリング21の付勢力
に抗して開く方向に回転する。そして、図5(b)に示
すように、ラッチ棒11の平坦部11aが受金20の後
面に当接し、扉体1が閉扉した状態に保持される。ま
た、閉扉時に、カバー30の延長部30aの部分で受金
部16の外周が外部からほぼ完全に被覆されるので、外
部から塵埃や水分が受金部16内やハンドル本体2のラ
ッチ棒11側に侵入するのを防止することができる。
ルの動作態様について説明する。まず、扉体1を庫体す
なわち枠体15に向って回動させて閉じると、ラッチホ
ルダ10から突出しているラッチ棒11の先端が受金2
0の傾斜案内面20aに当接する(図5(a)参照)。
更に、扉体1を閉じる方向に回動させると、扉面に平行
な分力によって受金20は受金スプリング21の付勢力
に抗して開く方向に回転する。そして、図5(b)に示
すように、ラッチ棒11の平坦部11aが受金20の後
面に当接し、扉体1が閉扉した状態に保持される。ま
た、閉扉時に、カバー30の延長部30aの部分で受金
部16の外周が外部からほぼ完全に被覆されるので、外
部から塵埃や水分が受金部16内やハンドル本体2のラ
ッチ棒11側に侵入するのを防止することができる。
【0020】扉体1を開く場合は、まず、ハンドル本体
2と共に外側及び内側操作レバー3,4を握り、図1に
示す時計方向に外側及び内側操作レバー3,4を回動さ
せる。この結果、係合部9を介してアームレバー8が時
計方向に回転し、ピン12を介してラッチ棒11をラッ
チスプリング13の付勢力に抗して図2の矢印E方向に
移動して、ラッチ棒11と受金20との係合を解除す
る。この状態で扉体1を開くことができる。また、開扉
時においても、カバー30の延長部30aによってラッ
チ棒11を支持するラッチホルダ10が被覆されるの
で、外部から塵埃や水分がラッチホルダ10内に侵入す
るのを防止することができる。
2と共に外側及び内側操作レバー3,4を握り、図1に
示す時計方向に外側及び内側操作レバー3,4を回動さ
せる。この結果、係合部9を介してアームレバー8が時
計方向に回転し、ピン12を介してラッチ棒11をラッ
チスプリング13の付勢力に抗して図2の矢印E方向に
移動して、ラッチ棒11と受金20との係合を解除す
る。この状態で扉体1を開くことができる。また、開扉
時においても、カバー30の延長部30aによってラッ
チ棒11を支持するラッチホルダ10が被覆されるの
で、外部から塵埃や水分がラッチホルダ10内に侵入す
るのを防止することができる。
【0021】したがって、上記実施例によれば、扉体1
を閉じるときに受金20を回転させて押し開くだけでよ
いので、受金スプリング21の付勢力を小さくすること
ができる。また、閉扉後はラッチ棒11の平坦部11a
が受金20の後面に面接触により係合するので、扉体1
の閉扉状態を確実に確保することができる。この結果、
ラッチ棒11や受金20の摩耗や破損の発生を防止する
ことができる。
を閉じるときに受金20を回転させて押し開くだけでよ
いので、受金スプリング21の付勢力を小さくすること
ができる。また、閉扉後はラッチ棒11の平坦部11a
が受金20の後面に面接触により係合するので、扉体1
の閉扉状態を確実に確保することができる。この結果、
ラッチ棒11や受金20の摩耗や破損の発生を防止する
ことができる。
【0022】なお、上記実施例では、この考案の扉用ハ
ンドルを屋外設置型の冷蔵庫や冷凍庫等に使用した場合
について説明したが、例えばその他の倉庫や車両等の出
入口に使用される扉用ハンドルにも適用できることは勿
論である。
ンドルを屋外設置型の冷蔵庫や冷凍庫等に使用した場合
について説明したが、例えばその他の倉庫や車両等の出
入口に使用される扉用ハンドルにも適用できることは勿
論である。
【0023】
【考案の効果】以上に説明したように、この考案の扉用
ハンドルによれば、上記のように構成されているので、
以下のような効果が得られる。
ハンドルによれば、上記のように構成されているので、
以下のような効果が得られる。
【0024】1)請求項1記載の扉用ハンドルによれ
ば、受金部を、係止部材が挿入し得る凹状部を有する台
座と、この台座の凹状部の両側前面に一端が扉面と平行
方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる方向に弾
性力が付勢される一対の受金とで構成し、係止部材を、
受金の後面に当接係合し得る平坦部を有する丸棒状に形
成するので、小さい力で閉扉を行うことができ、係止部
材や受金の摩耗や破損の発生を防止することができる。
ば、受金部を、係止部材が挿入し得る凹状部を有する台
座と、この台座の凹状部の両側前面に一端が扉面と平行
方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる方向に弾
性力が付勢される一対の受金とで構成し、係止部材を、
受金の後面に当接係合し得る平坦部を有する丸棒状に形
成するので、小さい力で閉扉を行うことができ、係止部
材や受金の摩耗や破損の発生を防止することができる。
【0025】2)請求項2記載の扉用ハンドルによれ
ば、受金部を構成する一対の受金の前面に、両受金の対
向側に向って下り勾配の傾斜案内面を形成するので、更
に小さい力で閉扉を行うことができ、係止部材や受金の
摩耗や破損の発生を防止することができる。
ば、受金部を構成する一対の受金の前面に、両受金の対
向側に向って下り勾配の傾斜案内面を形成するので、更
に小さい力で閉扉を行うことができ、係止部材や受金の
摩耗や破損の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の扉用ハンドルの閉扉状態を示す断面
図である。
図である。
【図2】扉用ハンドルの開扉状態を示す要部断面図であ
る。
る。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】この考案における係止部材と受金部を示す斜視
図である。
図である。
【図5】係止部材と受金部との係合状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図6】従来の扉用ハンドルを示す断面図である。
【図7】従来の別の扉用ハンドルを示す断面図である。
1 扉体 2 ハンドル本体 3,4 操作レバー 11 ラッチ棒(係止部材) 11a 平坦部 13 ラッチスプリング 15 枠体 16 受金部 17 凹状部 18 台座 20 受金 20a 傾斜案内面 21 受金スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 扉体に取付けられて扉面と平行に突出す
る方向に弾性力が付勢される係止部材と、上記扉体を開
閉自在に装着する枠体に固定されて上記係止部材を係脱
可能に係合する受金部と、上記係止部材を弾性力に抗し
て移動する操作レバーとを具備する扉用ハンドルにおい
て、 上記受金部を、上記係止部材が挿入し得る凹状部を有す
る台座と、この台座の凹状部の両側前面に一端が上記扉
面と平行方向に回転可能に取付けられると共に、閉じる
方向に弾性力が付勢される一対の受金とで構成し、 上記係止部材を、上記受金の後面に当接係合し得る平坦
部を有する丸棒状に形成してなることを特徴とする扉用
ハンドル。 - 【請求項2】 受金部を構成する一対の受金の前面に、
両受金の対向側に向って下り勾配の傾斜案内面を形成し
てなることを特徴とする請求項1記載の扉用ハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993004799U JP2592070Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 扉用ハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993004799U JP2592070Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 扉用ハンドル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658068U JPH0658068U (ja) | 1994-08-12 |
JP2592070Y2 true JP2592070Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=11593825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993004799U Expired - Lifetime JP2592070Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 扉用ハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592070Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013224522A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Miwa Lock Co Ltd | 電気錠システム |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP1993004799U patent/JP2592070Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0658068U (ja) | 1994-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981211 |