JP2591594Y2 - 農業用マルチフィルム - Google Patents

農業用マルチフィルム

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JP2591594Y2 JP1992082739U JP8273992U JP2591594Y2 JP 2591594 Y2 JP2591594 Y2 JP 2591594Y2 JP 1992082739 U JP1992082739 U JP 1992082739U JP 8273992 U JP8273992 U JP 8273992U JP 2591594 Y2 JP2591594 Y2 JP 2591594Y2
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良平 谷口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耐久性や配色の継ぎ目
部強度が改善された、夏期に播種又は植え付けし、秋か
ら冬にかけて収穫する作物の栽培に好適な農業用マルチ
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から地温上昇、雑草防除、水分蒸散
防止、肥料の流出防止等の目的でマルチ栽培法が広く行
われている。これらのマルチ栽培に使用するマルチフィ
ルムの代表的なものに透明マルチフィルム、黒色マルチ
フィルムがあり、地温を上昇させる目的の場合は透明マ
ルチフィルムを、雑草の繁茂を抑制する目的の場合は黒
色マルチフィルムを使用していた。
【0003】しかしながら、これらの従来のマルチフィ
ルムでは播種時期、収穫時期、生育条件等の異なる作物
に適用する上で十分とはいえなかった。これらを改善す
る目的で、例えば、光を反射する乳白色の反射フィルム
層とこの反射フィルム層を透過した光を吸収する黒色フ
ィルム層を積層した、地温の上昇の抑制及び雑草の繁茂
を抑制する夏期の使用に適したマルチフィルム(実公昭
55−38369号公報)、酸化チタンを含有する反射
フィルム層2とカーボン黒を含有する黒色フィルム層3
を積層したフィルム上に紫外線反射能の高い光反射剤を
含有する吸汁性昆虫飛来防止用フィルム層1を1、2、
3の順に積層した地温上昇防止、雑草発生防止、防虫機
能を有する夏期の使用に適したマルチフィルム(実公昭
62−30927号公報)、黄色に着色したフィルムと
青色に着色したフィルムを積層してなる地温上昇、雑草
生育抑制効果がありしかも耐候性に優れたマルチフィル
ム(実公昭59−38133号公報)等の積層タイプの
マルチフィルムが提案されている。
【0004】また、黒色−透明−黒色の配色構成を有
し、作物の生育促進と雑草の繁茂抑制機能を同時に発揮
できるマルチフィルム(特開昭50−129339号公
報)、長手方向の両側が遮光性フィルム、中央が透光性
フィルムからなる保温配色マルチフィルム(実開昭60
−149956号公報)、黒色フィルムの上面の畝面を
覆う部分に熱を反射するフィルムを積層した地温調節用
マルチフィルム(実開平2−36951号公報)、地温
上昇タイプのフィルムAと地温抑制タイプのフィルムB
を一定の比率でフィルム長手方向に組み合わせてなる農
業用マルチフィルム(実開昭61−201549号公
報)等の配色マルチフィルムも提案されている。
【0005】しかしながら、単に機能の異なるフィルム
を積層したマルチフィルムでは取り得る機能の幅に限界
があり、また配色マルチフィルムの配色を印刷、塗装等
の方法で製造した場合には、耐久性に問題があった。ま
た、フィルム自体を着色して製造した場合は製法上の理
由から配色の継ぎ目部の強度が不足する等の問題を有し
ていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、地温の調節
と防虫、雑草の繁茂防止効果等の機能を有しながら、特
に、従来の配色マルチフィルムの欠点であった耐久性や
配色の継ぎ目部強度が改善されたマルチフィルムを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、ポリオ
レフィン系合成樹脂からなる3層構造のマルチフィルム
1であって、該マルチフィルム1の中間層3が、透明又
は黒色又は銀色に着色された両側部31、31’と乳白
色に着色された中央部32とに長手方向に帯状に配色さ
れており、かつ該中間層3の土面に接する側に黒色の表
面層2が、もう一方の側には透明な表面層4が積層され
ていることを特徴とする農業用マルチフィルム1が提供
され、更に、前記中間層3の中央部32の幅が150〜
500mmであることを特徴とする前記農業用マルチフ
ィルム1が提供される。
【0008】以下に本考案を図面に基づいて詳細に説明
する。図1に示すように、本考案のマルチフィルム1は
ポリオレフィン系合成樹脂からなる3層構造となってい
る。そして、中間層3が両側部31、31’と中央部3
2とに長手方向に対して帯状に配色されている。また、
配色された中間層3の土面に接する側には表面層2が、
もう一方の側には表面層4が積層された3層構造となっ
ている。したがって、中間層3の配色の継ぎ目部(両側
部31、31’と中央部32との各境界部分)の両面に
は、ポリオレフィン系合成樹脂からなる表面層2、4が
積層されているので、従来の配色マルチフィルムの欠点
であった配色の継ぎ目部強度が不足して破れるという問
題が解消された、耐久性と強度に優れたマルチフィルム
1が得られるのである。
【0009】しかも、本考案のマルチフィルム1は、土
面に接する表面層2は黒色に、中間層3の両側部31、
31’は透明又は黒色又は銀色のいずれかに、中央部3
2は乳白色に、そして一方の表面層4は透明に着色され
ている。すなわち、本考案のマルチフィルム1は土面に
接する側から順に、中間層3の両側部31、31’に相
当する部分が黒色/透明又は黒色又は銀色/透明の3層
構造に、中央部32に相当する部分が黒色/乳白色/透
明の3層構造となっている。このような構成とすること
によって、本考案のマルチフィルム1を用いて土面を被
覆した際に、両側部31、31’に相当する部分は地温
を上昇し、中央部32に相当する部分は地温上昇を抑制
する機能を有する、従来の単に機能の異なるフィルムを
積層したマルチフィルムでは取り得ない機能を有する農
業用マルチフィルム1を提供することが可能となったも
のである。ここで中間層3の中央部32に相当する部分
は播種又は植え付けした作物に最も近い土面を被覆する
ことになる。すなわち、中間層3の中央部3の幅があま
り狭いと作物の生育初期の根元の地温の抑制効果が不十
分となり、あまり広いと秋から冬にかけて土中の地温が
低下するので好ましくない。したがって、中央部32の
幅は150〜500mm程度が好ましい。
【0010】本考案の農業用マルチフィルム1の表面層
2、4と中間層3はいずれもポリエチレン、エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のポリオレフィン系合成樹脂に例えばカーボンブラ
ック、酸化チタン、アルミニウム粉末その他の充填材、
顔料、染料などを適宜混合して着色したものが用いられ
る。この場合、前記樹脂に必要に応じてその他の添加剤
を配合してもなんら差し支えない。そして、例えば、4
台の押出機を使用して、第1の押出機には黒色の顔料と
ポリオレフィン系合成樹脂からなる表面層2の原材料
を、第2の押出機に中間層の両側部31、31’の原材
料を、第3の押出機に白色顔料とポリオレフィン系合成
樹脂からなる中間層の中央部32の原材料を、第4の押
出機にポリオレフィン系合成樹脂からなる表面層4の原
材料を各々供給してインフレーション共押出法で製造す
ることができる。また、該マルチフィルムに穴あけ加
工、その他の加工を施したものも本考案に含有される。
【0011】
【作用及び効果】本考案の農業用マルチフィルム1は上
述したような構成となっているので、図2(A)に示す
ように、播種又は植え付けしてから成長初期にかけては
作物の根の張り具合も少ないので毛根は該マルチフィル
ムの中央部32に相当する部分で被覆している土中に存
在し、その付近の地温の上昇が抑制されるので夏期の高
温による障害が防止できる。また、秋から冬にかけての
作物の生育、収穫時には図2(B)に示すように作物の
根はかなり広がっており、主に該マルチフィルム1の中
間層3の透明又は黒色又は銀色に着色された両側部3
1、31’に相当する部分で被覆している土中に存在す
るので、地温の上昇により生育が促進される。
【0012】更に、本考案の農業用マルチフィルム1は
中間層3を配色し、当該中間層3の両面に表面層2、4
が積層されているので、従来のフィルム自体を着色した
配色マルチフィルムの欠点であった耐久性、強度も改善
することができるので破損を防止することができる。
【0013】更にまた、土面に接する表面層2を黒色に
着色しているので雑草の繁茂が防止でき、中間層3の両
側部31、31’を、紫外線を反射しやすい銀色に着色
した場合は紫外線の作用による防虫効果も有している。
したがって、本考案の農業用マルチフィルム1は夏期に
に播種又は植え付けし、秋から冬にかけての低温時に生
育、収穫する作物の栽培に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の農業用マルチフィルムの一例を示す断
面図である。
【図2】本考案の農業用マルチフィルムの使用状態の断
面図であり、(A)は生育初期、(B)は生育又は収穫
時の状態を表す。
【符号の説明】
1 農業用マルチフィルム 2 土面に接する表面層 3 中間層 31、31’ 中間層の両側部 32 中間層の中央部 4 もう一方の表面層 5 作物 51 作物の根

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系合成樹脂からなる3層構
    造のマルチフィルム1であって、該マルチフィルム1の
    中間層3が、透明又は黒色又は銀色に着色された両側部
    31、31’と乳白色に着色された中央部32とに長手
    方向に帯状に配色されており、かつ該中間層3の土面に
    接する側に黒色の表面層2が、もう一方の側には透明な
    表面層4が積層されていることを特徴とする農業用マル
    チフィルム1。
  2. 【請求項2】中間層3の中央部32の幅が150〜50
    0mmであることを特徴とする請求項1記載の農業用マ
    ルチフィルム。
JP1992082739U 1992-11-04 1992-11-04 農業用マルチフィルム Expired - Lifetime JP2591594Y2 (ja)

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JPS51102533U (ja) * 1975-02-14 1976-08-17
JPS6387930A (ja) * 1986-10-02 1988-04-19 東京三景工業株式会社 マルチング栽培用害虫忌避シ−ト

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JPH0638485U (ja) 1994-05-24

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