JPH08149930A - 植物育成用マルチング資材 - Google Patents

植物育成用マルチング資材

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JPH08149930A
JPH08149930A JP18502695A JP18502695A JPH08149930A JP H08149930 A JPH08149930 A JP H08149930A JP 18502695 A JP18502695 A JP 18502695A JP 18502695 A JP18502695 A JP 18502695A JP H08149930 A JPH08149930 A JP H08149930A
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JP
Japan
Prior art keywords
mulching
mulching material
nonwoven fabric
film
ground
Prior art date
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Pending
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JP18502695A
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English (en)
Inventor
Shoichi Ishimoto
正一 石本
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Mikado Chemical MFG Co
Original Assignee
Mikado Chemical MFG Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々の植物毎にマルチングが可能である通気
性を有するマルチング資材であって、更には植木ポット
のマルチングにも使用し得るマルチング資材を提供す
る。 【構成】 不織布製マルチング資材(1)であって、該
マルチング資材は円形状もしくは多角形状で中央には育
成する植物の幹の径よりも大きい孔(2)が設けられて
おり、かつ、この孔からマルチング資材の端部に向かっ
て一条のスリット(3)が設けられ、かつ、不織布の外
周縁部およびスリット部にはマルチング資材を地面に固
定するための複数個のピン止め用の小孔(4,4’、・
・・・)が設けられている植物育成用マルチング資材、
および不織布が、坪量が20〜100g/m2 、可視光
線の反射率が60%以上、通気性が10〜200秒/1
00ccの熱可塑性樹脂製不織布からなり、表面が白色
で、裏面が黒色である前記植物育成用マルチング資材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育成する個々の植物の
幹(本茎)の周りの地面を被覆し、雑草の発生を防ぐと
共に、土中の温度を調節して植物の根の生育に適した環
境を作る植物マルチング資材に関するものであり、更に
植木ポットの地面の被覆にも用いられるものである。
【0002】
【従来技術】現在、日本では各種の熱可塑性樹脂から成
るマルチングフィルムが使用されており、フィルムは主
にポリエチレンフィルムからなり、厚み7〜40μm、
幅80〜180cm程度のフィルムが多く使用されてい
る。マルチ栽培の効果はフィルムで地表面をマルチング
することにより土中水分保持,土壌膨軟性保持,肥料流
亡防止,病害抑制,そして地温の上昇及び/又は抑制等
を行わしめ、初期生育の促進、初期収量の増加、生産の
多収穫安定化等を達成することにある。
【0003】図1に従来のフィルムマルチ栽培の概略を
示す。図1において5は畦、1’はマルチングフィル
ム、6は植物である。7はマルチングフィルム1’の両
側を押さえる土である。ここで現在のマルチングフィル
ムとして例示すると次のものがある。
【0004】 黒色ポリエチレンフィルム 緑色ポリエチレンフィルム 透明ポリエチレンフイルム 透明な部分と黒色の部分よりなる畦の肩部の雑草発
生を抑制するマルチングフイルム(実公昭49−716
4号) アルミ粉末練込みポリエチレンフイルム(シルバー
マルチフイルム);アルミ粉末を約2重量%以上含有し
た,厚み20〜30μのものが多い。 アルミ蒸着ポリエチレンフイルム(ミラーマルチフ
イルム);厚み20μ程度のポリエチレンフイルム表面
にアルミニウムを数百Åのオーダーで真空蒸着したも
の。 アルミ箔貼合せポリエチレンフイルム(アルミマル
チフイルム);アルミ箔とポリエチレンフイルムを貼合
せたフイルムで光反射性の大変優れたもの。 酸化チタン粉末を練込んだ白色層とカーボンブラッ
ク粉末を練込んだ黒色層の白色,黒色2層からなる厚み
20〜30μmの積層ポリエチレンフイルム(白黒ダブ
ルマルチングフイルム)
【0005】上記、〜のマルチングフイルムは、地
温上昇を目的としたフイルムであり、比較的気温の低い
時期に栽培を開始する場合、及び高緯度寒冷地帯に多く
使用される。〜のものは地温の上昇を抑制するのを
目的としたフイルムで比較的気温の高い時期に栽培を開
始する場合や低温性作物を対象に多く使用される。フイ
ルムとしては太陽光を反射し、太陽光エネルギーが地面
に入射するのを抑えるように設計された各種の光反射性
の主にポリエチレンフィルムを基材としたフィルムが多
い。又、フイルムに代えて熱可塑性樹脂製不織布を用い
たマルチング資材も提案されている(実公平6−941
号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
マルチングフイルム、もしくは不織布製マルチング資材
は、植物を育成する畝、地面を全面を被うため、一畝当
たりのフィルムのサイズは肉厚20〜150μm、幅6
00〜1500mm、長さ10〜50mと大きなもので
あり、植物間に存在するフイルム、もしくは不織布のか
なりの部分や、固定のために土中に埋め込まれる部分
は、本来、不要のものであり、コスト高となる。
【0007】又、マルチングフイルムは、夏期および高
地温化傾向の強い砂質土壌地帯で使用するにはフイルム
自身通気性がないので、地面からの水分蒸散による放熱
を抑えてしまう。このため、フイルム下の地温が、露地
の地温以下にならず、むしろそれ以上になってしまうと
いう問題があった。本発明は、個々の植物毎にマルチン
グできる通気性のあるマルチング資材の提供を目的と
し、更に該資材は、植木ポットのマルチングにも使用し
得るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不織布製マル
チング資材(1)であって、該マルチング資材は円形状
もしくは多角形状で中央には育成する植物の幹の径より
も大きい孔(2)が設けられており、かつ、この孔から
マルチング資材の端部に向かって一条のスリット(3)
が設けられ、かつ、不織布の外周縁部およびスリット部
にはマルチング資材を地面に固定するための複数個のピ
ン止め用の小孔(4,4’、・・・・)が設けられてい
る植物育成用マルチング資材を提供するものであり、更
に該不織布が、坪量が20〜100g/m2 、可視光線
の反射率が60%以上、通気性が10〜200秒/10
0ccの熱可塑性樹脂製不織布からなり、表面が白色
で、裏面が黒色である植物育成用マルチング資材を提供
する。そして、該植物育成用マルチング資材は植木ポッ
トのマルチングにも使用し得るものである。
【0009】
【作用】育成する苗木や作物の幹や本茎をマルチング資
材のスリットを経過させ、ついでマルチング資材を地面
と接触させ、小孔にピンをさし込み、地面につきさすこ
とによりマルチング資材を固定することができる。マルチング資材の素材 マルチング資材の素材として、特に好ましい不織布は、
実公平6−941号公報に記載される坪量が20〜10
0g/m2 ,可視光線の反射率が60%以上、通気性が
10〜200秒/100ccの熱可塑性樹脂製不織布か
らなるものである。
【0010】上記熱可塑性樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン(特に高密度ポリエ
チレン)、ナイロン等およびこれらの共重合体を挙げる
ことができる。これらの樹脂は単独で、または混合して
使用することができる。価格、性能の点ではポリプロピ
レン、高密度ポリエチレンが望ましい。坪量を20〜1
00g/m2 としたのは、20g/m2 未満ではマルチ
ング資材としての強度が不足するととともに、反射率が
低下し、100g/m2 を越えると、通気性を付与でき
なくなり、コスト高になるためである。好ましい坪量は
30〜60g/m2 である。
【0011】可視光線(波長400〜800nm)の反
射率を60%以上としたのは、60%未満では地温を露
地のそれ以下に保持し難くなるためである。好ましい反
射率は75〜100%である。通気性(JIS P81
17のガーレー法による透気度)を10〜200秒/1
00ccとしたのは、10秒/100cc未満で不織布
自体の強度が不足するとともに、高反射率を維持するの
が困難になり、200秒/100ccを越えると、地面
からの水分蒸散による放熱効果が低くなるためである。
好ましい通気性は20〜100、更に好ましくは25〜
75秒/100ccの範囲である。
【0012】不織布の繊維の太さは、特に限定しない
が、反射率を向上させるには、できるだけ細い方が良
い。一般的には、0.1〜10μm程度、望ましくは5
μm以下である。不織布の厚さは、特に限定しないが、
作業性等を考慮すると、0.1〜0.5mm程度が適当
である。このマルチング資材は、坪量が20〜100g
/m2 で、10〜200秒/100ccの通気性を有し
ており、しか可視光線の反射率が60%以上で遮光性
(日陰の効果)を有するので、夏期のように暑く直射日
光の強いときでも、地面からの水分蒸散による放熱をほ
どよく促進し、地温を露地の地温以下に保持し、藁を敷
いたときの地温並に近づけることができる。
【0013】マルチング資材の形状 図2および図3に本発明のマルチング資材の一例を示
す。図2は、直径が200〜600mmの円形状の不織
布製マルチング資材(1)の中央に、直径が30〜10
0mmの孔(2)を設け、この孔(2)から不織布の外
縁に向けて一条のスリット(3)が設けられており、こ
の不織布の外周縁の5〜15mm内の複数個所にピン係
止用の直径が3〜10mmの小孔(4,4’、・・・
・)が1対づつ、設けられ、又、スリット(3)を境い
に不織布部分にもこのスリットをまたいで直径が3〜1
0mmの一対の小孔(4,4’)が設けられている。
【0014】図3は、一辺が300〜1500mmの正
方形状の不織布製マルチング資材(1)の中央に、一辺
が30〜80mmの正方形の孔(2)を設け、以下同様
にスリット(3)とピン係止用の小孔(4,4,、4,
4’、・・・)を設けたものである。この不織布製マル
チング資材(1)を用いて植物を育成している状態を図
4に示す。図中、(5)は地面、(6)は植物、(8)
は係止用U字ピンである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)高密度ポリエチレン(HDPE)を使用し
て表1の特性を有するフラッシュ紡糸法で製造された白
色の不織布の裏面に黒ベタ印刷を施して表1に示す物性
のマルチング資材Aを得た。これを図2に示すように、
直径300mmの外周円、中央50mmの小孔、スリッ
ト、直径5mmのピン係止用孔となるように断裁し、不
織布製マルチング資材Aを得た。
【0016】これを600mm間隔毎に植付けられた背
丈が約8cmの夏蒔き美濃早生大根の苗の茎の囲りに敷
設し、U字ピンでピン止めし、育成を行い、72日後に
収穫し、根部の平均重量と発病(軟腐病とウィルス
病)、雑草の発生状況、およびウィルス病と関係の深い
有翅アブラムシの飛来頭数を黄色水盤法で調査した。表
2は、調査結果である。
【0017】(実施例2)マルチング資材として、高密
度ポリエチレンを使用して表1の特性を有するフラッシ
ュ紡糸法で製造された白色の不織布Bを用いる他は実施
例1と同様にして大根の育成を行い、その調査結果を表
2に示した。
【0018】(比較例1)マルチング資材として、肉厚
20μmのシルバーマルチフイルムを用い、実施例1と
同様にして大根の育成を行った。その結果を実施例1同
様に調査し、その結果を表2に示した。反射性のアルミ
粉を練込んだ通気性の低いシルバーフィルムは収量の増
加、発病率の低下等の改良効果が本発明の不織布製マル
チング資材よりは明らかに劣る。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
育成する個々の植物の幹(本茎)の周りの地面を被覆す
る熱可塑性樹脂からなる不織布製マルチング資材であっ
て、その坪量と可視光線の反射率と通気性が一定の範囲
にあるもので造るようにしたので、これを各育成する植
物に被せて使用したとき、夏期のように暑く直射日光の
強いときであっても、地面からの水分蒸散による放熱を
ほどよく促進して、地温の上昇を防ぎ、植物の育成に適
した環境を形成する。また、マルチング資材それぞれ
は、敷設が容易であり、従来のような畝全体を覆うもの
ではないので、従来のマルチング資材の4〜6割の範囲
の資材で済むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルムマルチング栽培の概略図であ
る。
【図2】本発明の不織布製マルチング資材の一例を示
す。
【図3】本発明の不織布製マルチング資材の他例を示
す。
【図4】本発明の不織布製マルチング資材を用いて植物
を育成している図である。
【符号の説明】
1 不織布製マルチング資材 2 孔 3 スリット 4 細孔 4’細孔 5 地面 6 植物 7 押さえ土 8 押さえピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布製マルチング資材(1)であっ
    て、該マルチング資材は円形状もしくは多角形状で中央
    には育成する植物の幹の径よりも大きい孔(2)が設け
    られており、かつ、この孔からマルチング資材の端部に
    向かって一条のスリット(3)が設けられ、かつ、不織
    布の外周縁部およびスリット部にはマルチング資材を地
    面に固定するための複数個のピン止め用の小孔(4,
    4’、・・・・)が設けられていることを特徴とする植
    物育成用マルチング資材。
  2. 【請求項2】 不織布が、坪量が20〜100g/
    2 、可視光線の反射率が60%以上、通気性が10〜
    200秒/100ccの熱可塑性樹脂製不織布からな
    り、表面が白色で、裏面が黒色である請求項1記載の植
    物育成用マルチング資材。
JP18502695A 1994-09-28 1995-06-29 植物育成用マルチング資材 Pending JPH08149930A (ja)

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JP18502695A JPH08149930A (ja) 1994-09-28 1995-06-29 植物育成用マルチング資材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-257292 1994-09-28
JP25729294 1994-09-28
JP18502695A JPH08149930A (ja) 1994-09-28 1995-06-29 植物育成用マルチング資材

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JPH08149930A true JPH08149930A (ja) 1996-06-11

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JP (1) JPH08149930A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980019109A (ko) * 1996-08-30 1998-06-05 타니쿠치 미츠노리 격자구조로 이루어진 묘종배양 트레이
KR20040026450A (ko) * 2002-09-24 2004-03-31 종 도 곽 과수용 피복 커버

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