JP2591494Y2 - ファンモータ - Google Patents

ファンモータ

Info

Publication number
JP2591494Y2
JP2591494Y2 JP1992053353U JP5335392U JP2591494Y2 JP 2591494 Y2 JP2591494 Y2 JP 2591494Y2 JP 1992053353 U JP1992053353 U JP 1992053353U JP 5335392 U JP5335392 U JP 5335392U JP 2591494 Y2 JP2591494 Y2 JP 2591494Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
commutator
alloy
motor
fan motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992053353U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0617368U (ja
Inventor
浩幸 村田
弘治 岩橋
Original Assignee
カルソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
Priority to JP1992053353U priority Critical patent/JP2591494Y2/ja
Publication of JPH0617368U publication Critical patent/JPH0617368U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591494Y2 publication Critical patent/JP2591494Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータロック時にブラ
シを不可逆的にコンミュテータから引き離すことができ
るファンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置に使用されるファ
ンモータには種々のタイプがあるが、最も一般的なファ
ンモータは、概略、図5に示すような構造を有してい
る。
【0003】すなわち、図示しない円筒状ケーシング内
にモータ軸10が回転自在に保持され、このモータ軸1
0には、コイルが巻線された図示しないアマチュアと、
このアマチュアに適宜接続してあるコンミュテータ11
とが設けられている。またケーシング内には、アマチュ
アと対向するように、円周方向にN極、S極交互に図示
しない永久磁石が配置され、通電されたアマチュアに回
転力を発生させるようになっている。コンミュテータ1
1の外周面には、ブラシ保持器12により保持された一
対のブラシ13が摺接し、電流をコンミュテータ11お
よびアマチュアに供給するようになっている。前記ブラ
シ保持器12は、ブラシ13を摺動自在に収容するブラ
シホルダ14と、ブラシ13の後端を弾撥的に押圧して
その先端をコンミュテータ11に圧接させるブラシばね
15とで構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファンモータにあっては、モータが何らかの
原因によりロックされた場合に、ブラシ13からコンミ
ュテータ11に過電流が流れてモータの温度が急激に上
昇するおそれがあり、このような異常電流による異常発
熱が発生するとモータに損傷等を引き起こすおそれがあ
る。
【0005】このような不具合を未然に防止するため、
従来は、例えば、モータの制御回路内に温度ヒューズを
設け、モータロック時に異常発熱したときに温度ヒュー
ズが溶断され、モータへの給電を遮断するようにしてい
る。しかし、このような方法では、制御回路内の温度上
昇によって間接的に発熱を検出するにすぎないため、例
えばPWM(パルス幅変調)制御方式のように回路の消
費電力が小さい場合には、モータロック時の異常発熱を
確実に検出できないおそれがある。また、制御回路内に
過電流・過熱保護回路を設け、異常電流ないし異常過熱
が検出されたときに回路をオフして、モータへの給電を
断つようにした技術もある。しかし、この方法では、回
路が冷却されその温度が低下すると再び回路がオンさ
れ、ブラシ13とコンミュテータ11間に過電流が流れ
モータの温度が上昇してしまうおそれがある。
【0006】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、モータロック時に確実かつ
不可逆的に電流を遮断しうるファンモータを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案は、回転するコンミュテータに摺接するブラ
シを移動自在に保持するブラシホルダの一部を、所定の
温度以上になったときに溶解する低融点合金で形成する
とともに、前記低融点合金が溶解したときに前記ブラシ
を前記低融点合金が存在した方向に弾性力により移動さ
、前記ブラシと前記コンミュテータとの機械的接触を
断つ弾性部材を設けてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】このように構成した本考案にあっては、次のよ
うに作用する。モータが何らかの原因によりロックされ
てブラシとコンミュテータとの間に過電流が流れると、
それによりブラシの温度が上昇する。低融点合金が所定
の温度以上になると、低融点合金が溶解し、弾性部材は
その弾性力によりブラシを低融点合金が存在した方向、
つまりコンミュテータから引き離す方向に移動させて、
ブラシとコンミュテータとの機械的接触を断つ。したが
って、ブラシはコンミュテータから引き離され、電流が
遮断される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例によるファンモー
タの概略構成図、図2は同実施例の部分詳細断面図、図
3は本考案の他の実施例によるファンモータの概略構成
図、図4は本考案のさらに他の実施例によるファンモー
タの概略構成図である。なお、図5と共通の部材には同
一の符号を付してある。
【0010】図1に示すファンモータは、図示しない円
筒状ケーシング内にモータ軸10が回転自在に保持さ
れ、このモータ軸10には、コイルが巻線された図示し
ないアマチュアと、このアマチュアに適宜接続してある
コンミュテータ11とが設けられている。またケーシン
グ内には、アマチュアと対向するように、円周方向にN
極、S極交互に図示しない永久磁石が配置され、通電さ
れたアマチュアに回転力を発生させるようになってい
る。
【0011】コンミュテータ11の外周面には、ブラシ
保持器12により長手方向移動自在に保持された一対の
ブラシ13が摺接し、これに接続されている図示しない
電源からの電流をブラシ13との接触面を通じてコンミ
ュテータ11に供給するようになっている。
【0012】前記ブラシ保持器12は、コンミュテータ
11に対して点対称位置に配置されており、ブラシ13
を長手方向移動自在に収容する樹脂製のブラシホルダ1
4と、ブラシ13の後端を弾撥的に押圧してその先端を
コンミュテータ11に圧接させるブラシばね15とで構
成されている。そしてこのブラシ保持器の一方12a
は、モータがロックされたときの異常発熱によって部分
的に溶解されうるよう、ブラシホルダ14aの下面の先
端部分16が低融点合金で形成されている。この低融点
合金としては、例えば、反応が早くて溶けやすい点で、
鉛とスズの合金(Pb−Sn合金)で融点が183℃の
いわゆる共晶ハンダが好ましい。Pb−Sn合金は、銀
(Ag)やビスマス(Bi)等を添加することによっ
て、183℃〜327℃の範囲で融点温度を変えること
ができるので、183℃以上の融点温度を欲する場合に
はそうした合金を使用してもよい。そしてこの合金部分
16とブラシホルダの樹脂部17との結合方法、つまり
両者のつなぎ部分の構造については、例えば、図2
(A)に示すように、合金側16の接続部に円柱突起1
8を形成し樹脂側17の対応する部分に貫通穴19を設
け、合金側の突起18を樹脂側の貫通穴19に嵌挿した
後突起18をかしめることによって合金16をブラシホ
ルダの樹脂部17と結合させ、あるいは、図2(B)に
示すように、ブラシホルダの樹脂部17をインサート成
形して結合させる(もちろん合金16のインサート成形
も可能である)。また、ブラシホルダ14aの上面に
は、下面の合金部分16と対向する位置に円筒部20が
突き出るように形成されている。この円筒部20の内部
には、ブラシ13を下方、つまり低融点合金16が存在
する方向に弾撥的に押圧する弾性部材としての補助ばね
21が収容されている。
【0013】このような本実施例によるファンモータに
あっては、モータが何らかの原因によりロックされてブ
ラシ13とコンミュテータ11との間に過電流が流れる
と、それによりブラシ13の温度が上昇し、それに伴っ
て低融点合金16が所定の温度(融点)以上になると、
低融点合金16が溶解してなくなり、ブラシ13は補助
ばね21によって下方の低融点合金16が存在した方向
(図中のC方向)に押し出される。したがって、モータ
ロック時にブラシ13はコンミュテータ11から引き離
されることになるので、ブラシ13からコンミュテータ
11への通電が遮断される。
【0014】次に、これ以外の実施例について、相違点
を中心に簡単に説明する。まず図3に示すファンモータ
では、図1のように弾性部材としてばねを使用すること
なく、一方のブラシホルダ14bの樹脂壁の一部を弾性
部材として機能させている。すなわち、ブラシホルダ1
4bの樹脂製上面の一部を長手方向に切って下方に押し
曲げて弾性片22を形成し、この弾性片22の先端部が
自身の弾性力によりブラシを下方に押圧するようにブラ
シ13の上面に圧接されている。この点以外の構造につ
いては、図1に示す実施例と全く同じである。
【0015】したがって、このファンモータにあって
は、モータロック時の異常発熱によりブラシホルダ14
bの一部を構成する低融点合金16が溶融すると、ブラ
シ13が弾性片22によって図中のD方向に押し出さ
れ、コンミュテータ11との接触がなくなるので、電流
が遮断される。
【0016】さらに、図4に示すファンモータにあって
は、ブラシホルダ14cの後端部壁23が低融点合金で
形成されている。すなわち、ブラシホルダ14cの樹脂
製本体24は前端部と後端部が共に開口された形状に成
形されており、後端部の開口部にこれを塞ぐようにたと
えば共晶ハンダのような低融点合金でできた仕切り壁2
3が取り付けられている。この場合、ブラシばね15は
合金製の仕切り壁23によってブラシホルダ14c内に
規制されている。また、仕切り壁23には小さい穴25
が開設され、モータロック時にブラシ13をコンミュテ
ータ11から引き離すための補助ばね26が前記穴25
を貫通してブラシ13の後端とケーシング内壁27との
間に設けられている。平常時にブラシ13とコンミュテ
ータ11との接触を確保するため、補助ばね26の引張
力はブラシばね15の弾撥力に比べてかなり小さく設定
されている。
【0017】したがって、このファンモータにあって
は、モータロック時の異常発熱によりブラシホルダ後端
部の仕切り壁23を構成する低融点合金が溶解すると、
ブラシばね15がブラシホルダ14c内から解放されて
飛び出し、これによってブラシ13が補助ばね26によ
り図中のE方向に引っ張られてコンミュテータ11から
引き離される。その結果、電流が遮断される。
【0018】このように、以上の各実施例にあっては、
いずれもブラシホルダ14a、14b、14cの一部に
低融点合金を用いて温度上昇を直接検出するようにした
ので、モータロック時の異常電流ないし異常発熱を確実
に検出することが可能になり、補助ばね21、26や弾
性片22を用いてブラシ13をコンミュテータ11から
引き離す機構と相俟って、例えばPWM制御方式におい
ても、モータロック時に電流を確実に遮断することが可
能になる。しかも、これらの機構は不可逆的に機能する
ので、冷却されることによって再度異常電流ないし異常
発熱が発生することもない。したがって、モータロック
時の安全性が向上する。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、モー
タがロックされて異常発熱が生じたときには、低融点合
金が溶解し、弾性部材によってブラシがコンミュテータ
から引き離される方向に移動し、ブラシとコンミュテー
タとの機械的接触を断つので、モータロック時において
電流が確実かつ不可逆的に遮断されるようになり、モー
タロック時のような異常電流発生時の安全性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるファンモータの概略構
成図である。
【図2】同実施例の部分詳細断面図である。
【図3】本考案の他の実施例によるファンモータの概略
構成図である。
【図4】本考案のさらに他の実施例によるファンモータ
の概略構成図である。
【図5】従来の一般的なファンモータの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
11…コンミュテータ 13…ブラシ 14a、14b、14c…ブラシホルダ 15…ブラシばね 16、23…低融点合金 21、26…補助ばね(弾性部材) 22…弾性片(弾性部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するコンミュテータ(11)に摺接する
    ブラシ(13)を移動自在に保持するブラシホルダ(14a,14
    b,14c) の一部を、所定の温度以上になったときに溶解
    する低融点合金(16,23) で形成するとともに、前記低融
    点合金(16,23)が溶解したときに前記ブラシ(13)を前記
    低融点合金(16,23) が存在した方向に弾性力により移動
    させ、前記ブラシ(13)と前記コンミュテータ(11)との機
    械的接触を断つ弾性部材(21,22,26)を設けてなることを
    特徴とするファンモータ。
JP1992053353U 1992-07-29 1992-07-29 ファンモータ Expired - Lifetime JP2591494Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053353U JP2591494Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ファンモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053353U JP2591494Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ファンモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0617368U JPH0617368U (ja) 1994-03-04
JP2591494Y2 true JP2591494Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=12940432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992053353U Expired - Lifetime JP2591494Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ファンモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591494Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0617368U (ja) 1994-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017950B2 (ja) 電流・温度複合ヒューズ
JPH05282977A (ja) 過電流保護装置
EP1143475B1 (en) Power supply terminal structure for starter magnet switch
US4387412A (en) Combination starter-protector device
US4789800A (en) Fuse, in particular for electric motors
GB1594334A (en) Thermal protection for electric motors
JP2591494Y2 (ja) ファンモータ
JP3941242B2 (ja) 電磁クラッチ
US3968468A (en) Electrical switch and method of calibrating
US4493144A (en) Method of assembling a combination starter-protector device
US2376863A (en) Electric protective device
JPH10172404A (ja) 電流・温度複合ヒューズ
JP2641440B2 (ja) 過負荷保護装置
JPH09273466A (ja) スタータのマグネットスイッチ励磁端子
CS603890A3 (en) Box for thermally-actuated protective switch
JP3545048B2 (ja) 電流遮断機付モータ
JPH0646208Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0646207Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH083146Y2 (ja) 電気機器の過熱防止装置
JP2010050041A (ja) 過電流保護装置
JP2558029B2 (ja) 抵抗器
JPH0615483Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JP2579718Y2 (ja) 正特性サーミスタをそなえた小型モータ
JPH0119312Y2 (ja)
EP1180844A3 (en) Thermally responsive protection apparatus for electric motors