JP2591245Y2 - 電線ケーブル引出装置 - Google Patents

電線ケーブル引出装置

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JP2591245Y2
JP2591245Y2 JP1992083181U JP8318192U JP2591245Y2 JP 2591245 Y2 JP2591245 Y2 JP 2591245Y2 JP 1992083181 U JP1992083181 U JP 1992083181U JP 8318192 U JP8318192 U JP 8318192U JP 2591245 Y2 JP2591245 Y2 JP 2591245Y2
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cable
wire
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JP1992083181U
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顕侑 島
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エフシー総研株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電線ケーブル引出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電線ケーブル巻設体をケーブル保持車輪
に保持して引出すことのできる引出装置において、従
来、ケーブル保持車輪の軸方向幅と、(電線ケーブル巻
設体の中心孔部に対応する)径は、一定サイズに決まっ
ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そのため、引出しに使
用する電線ケーブル巻設体の幅寸法及び孔径寸法が、ケ
ーブル保持車輪の上記サイズと合わないと、引出し時に
空回りしたり、電線ケーブル巻設体を保持できなかった
りして、使用できない問題があった。
【0004】そこで、本考案は従来のこのような問題点
を解決する電線ケーブル引出装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、相互間隔が変更自在に軸孔嵌合機構にて
連結された一対の回転輪と、この一対の回転輪の円周縁
フレームを3箇所以上にて相互に連結すると共に電線ケ
ーブル巻設体の孔部に挿通してこの孔部の内周面を吊持
保持する帯状可撓吊材と、を備え、かつ、この帯状可撓
吊材を面状ファスナーとして、長さ調整自在としたもの
である。
【0006】また、ケーブル保持車輪が、相互間隔が変
更自在に軸孔嵌合機構にて連結された一対の回転輪と、
この一対の回転輪の円周縁フレームを3箇所以上にて相
互に連結すると共に電線ケーブル巻設体の孔部に挿通し
てこの孔部の内周面を吊持保持する帯状可撓吊材と、を
備え、かつ、この帯状可撓吊材を面状ファスナーとし
て、長さ調整自在とし、さらに、枢支長軸部を一方の回
転輪側に設けると共に、この枢支長軸部が挿入自在な孔
を有する嵌合筒部を他方の回転輪側に設けたものであ
る。
【0007】
【作用】引出しに使用する電線ケーブル巻設体の孔径寸
法及び幅寸法に合わせて、可撓吊材の長さと、両回転輪
の相互間隔を調整して確実に保持できるから、一台の電
線ケーブル引出装置で上記各種寸法の電線ケーブル巻設
体に対応できる。
【0008】また、(請求項によれば)保持車輪の複
数個を保管する場合に、これらを横に寝かせて、一方の
保持車輪の枢支長軸部を別の保持車輪の嵌合筒部に挿入
してゆくと、倒れないで、上下に積上げできる。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本考案を詳
説する。
【0010】図1,図2及び図3は本考案に係る電線ケ
ーブル引出装置の一実施例で、図1はその正面図、図2
は平面図、図3は側面図を示している。
【0011】この図1,図2及び図3に於て、1は中空
パイプ等からなる支持固定部材であって、ケーブル保持
車輪2を回転中心軸心A廻りに回転自在に支持すること
ができる。
【0012】ケーブル保持車輪2は、相互間隔Wを変更
自在として軸孔嵌合機構Rにて分離可能に連結された左
右一対の回転輪3a,3bと、この回転輪3a,3bの
円周縁フレーム4a,4bを3箇所以上(図例では4箇
所)にて相互に連結すると共に電線ケーブル巻設体5の
孔部6に挿通して吊持保持する長さ調整自在の帯状可撓
吊材7…と、を備えている。
【0013】一方の回転輪3aは、図4と図5に示すよ
うに、円周縁フレーム4aと、円盤部8aと、円周縁フ
レーム4aと円盤部8aを放射状に連結する連結杆9…
と、円盤部8aに固着され軸内外方へ突出する嵌合筒部
10aと、嵌合筒部10aに固着され軸内方へ突出する枢支
長軸部11と、嵌合筒部10aの孔部に着脱自在に嵌め込ま
れ軸外方へ突出する枢支短軸部12と、からなる。
【0014】他方の回転輪3bは、円周縁フレーム4b
と、円盤部8bと、円周縁フレーム4bと円盤部8bを
放射状に連結する連結杆9…と、円盤部8bに固着され
軸内外方へ突出する嵌合筒部10bと、からなる。
【0015】回転輪3aの枢支長軸部11には、回転輪3
bの嵌合筒部10bが摺動自在に外嵌され、回転輪3a,
3bの相互間隔Wが調整可能となる。このように、枢支
長軸部11及び嵌合筒部10b等にて軸孔嵌合機構Rが構成
される。
【0016】なお、ケーブル保持車輪2を複数設けた場
合において、一方のケーブル保持車輪2の回転輪3aの
枢支長軸部11に、他方のケーブル保持車輪2の嵌合筒部
10aの孔部を嵌め込み可能に構成して、複数のケーブル
保持車輪2…を、寝かせた状態で相互に嵌め込み連結
し、上下に積み上げていけば、スペースをとらず保管等
に便利である。
【0017】また、円周縁フレーム4aは、円形状リン
グ部13aに、引掛部材14を3箇所以上(図例では4箇
所)所定ピッチで配設してなる。
【0018】同様に、円周縁フレーム4bも、円形状リ
ング部13bに引掛部材14を3箇所以上(図例では4箇
所)所定ピッチで配設してなり、この一方の円周縁フレ
ーム4aの各引掛部材14の位置と、他方の円周縁フレー
ム4bの各引掛部材14の位置が対応するように配置され
る。
【0019】引掛部材14は、図5と図6に示すようにU
型で、所定間隔をもって対向する側片部15と掛止片部16
からなり、側片部15のみが、リング部13a,13bの内周
縁に沿って固着され、掛止片部16が片持ち梁状となる。
【0020】従って、可撓吊材7の輪状部17を、周方向
から、掛止片部16に迅速かつ容易に掛離させることがで
きる。この掛止片部16は鉤状に形成されており、これに
より可撓吊材7の抜けが防止される。
【0021】可撓吊材7としては、プラスチック等の細
い繊維から成る係脱自在な細ループ状部及び細フック状
部を、表面に無数に密生させた面状ファスナーが好適で
ある。
【0022】この面状ファスナーにおいては、その一端
を、図例の如く所望部位で折り返して張り合わせれば、
上記細ループ状部と細フック状部が係止して、簡単かつ
迅速に、可撓吊材7の輪状部17を作ることができ、かつ
一方の輪状部17から他方の輪状部17までの長さ調整が可
能となる。
【0023】一方、図1,図2及び図3に示すように、
支持固定部材1は左右一対の竪枠部18,18と、両竪枠部
18,18を連結する複数(図例では4本)の水平杆19…か
らなる。
【0024】水平杆19…は、支持固定部材1の下部,後
方下部及び前方下部に配設され、その上方は、ケーブル
保持車輪2を挿入・排出可能に開口する。
【0025】竪枠部18は、パイプ材等を略三角形状に折
曲げてなる枠本体部20と、枠本体部20の上端に固着され
ると共に板材等を略M形に折曲げてなる受支片部21と、
受支片部21の側面に固着した円形状止板22と、を有して
いる。
【0026】この左右の受支片部21,21の上方開口凹部
23,23に、枢支短軸部12端部と枢支長軸部11端部を着脱
自在に嵌め込んで(図5参照)、ケーブル保持車輪2を
回転中心軸心A廻りに回転自在として支持する。
【0027】また、支持固定部材1の左右の受支片部2
1,21には、コの字状のガイドアーム24が、揺動中心軸
心B廻りに、リベットや止め輪等からなる枢着具25(図
7参照)によって、揺動可能に取付けられる。
【0028】このガイドアーム24の左右の側杆部26,26
のうち、(スライド不能の回転輪3aに対応する)左側
の側杆部26には、リング部13aの外周縁に摺接して、ケ
ーブル保持車輪2の回転を制動させる摩擦部材27が付設
され、さらに、ガイドアーム24の先端には、引出輪28が
設けられる。
【0029】しかして、上述の如く構成された電線ケー
ブル引出装置の使用方法の一例を説明する。
【0030】まず、図4に示すように、両回転輪3a,
3bを分離した状態として、一方の回転輪3aの各引掛
部材14に可撓吊材7を掛止した後、電線ケーブル巻設体
5を枢支長軸部11に通して回転輪3aの内側に当接さ
せ、さらに、枢支長軸部11に他方の回転輪3bの嵌合筒
部10bを外嵌して、回転輪3bを軸内方にスライドさ
せ、電線ケーブル巻設体5の幅寸法Tに合わせる。
【0031】次に、電線ケーブル巻設体5の孔部6に各
可撓吊材7を挿通して、電線ケーブル巻設体5の孔径寸
法Dに合わせて一方の輪状部17から他方の輪状部17まで
の長さを調整した上で、対応する回転輪3bの各引掛部
材14に掛止する。
【0032】そして、回転輪3aの嵌合筒部10aに枢支
短軸部12を取付けた状態でもって、図3に示すように、
ケーブル保持車輪2を支持固定部材1に支持すれば、各
可撓吊材7によって、電線ケーブル巻設体5の孔部6の
内周面が吊持保持される。
【0033】このように、電線ケーブル巻設体5の孔径
寸法D及び幅寸法Tに対応させて、簡単かつ迅速に、両
回転輪3a,3bの間に保持できる。従って、孔径寸法
D及び幅寸法Tが種々の電線ケーブル巻設体5に、一台
の引出装置で対応できる。
【0034】この電線ケーブル巻設体5のケーブル5a
の一端を持って引っ張れば、ケーブル保持車輪2及び電
線ケーブル巻設体5が一体に回転して、順次ケーブル5
aを引出すことができる。図3ではガイドアーム24の引
出輪28にケーブル5aを挿通して引出している状態を示
している。
【0035】また、ケーブル5aの引出しが終われば、
ケーブル保持車輪2を上方へ持ち上げて支持固定部材1
から取り出し、上述と同様にして、他の電線ケーブル巻
設体5と交換することができる。
【0036】なお、本考案は上述の実施例に限定され
ず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
る。例えば、引掛部材14はリング状や孔状でも良い。ま
た、回転輪3a,3bのリング部13a,13bを、多角形
等種々の形状に変更するも自由である。
【0037】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0038】引出しに使用する電線ケーブル巻設体5の
孔径寸法D及び幅寸法Tに対応させて、簡単かつ迅速
に、可撓吊材7…の長さと、両回転輪3a,3bの相互
間隔を調整して、電線ケーブル巻設体5を確実に保持で
きる。
【0039】従って、孔径寸法D及び幅寸法Tが種々の
電線ケーブル巻設体5に、一台の引出装置で対応でき至
便である。
【0040】また、(図4の短軸部12の無い状態で)上
下複数のケーブル保持車輪2…を、積み上げることがで
きて、スペースをとらずに保管等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】平面図である。
【図3】側面図である。
【図4】ケーブル保持車輪の分解斜視図である。
【図5】要部断面正面図である。
【図6】引掛部材の斜視図である。
【図7】受支片部の要部断面正面図である。
【符号の説明】
2 ケーブル保持車輪 3a 回転輪 3b 回転輪 4a 円周縁フレーム 4b 円周縁フレーム 5 電線ケーブル巻設体 6 孔部 7 可撓吊材 10b 嵌合筒部 W 相互間隔 R 軸孔嵌合機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間隔Wが変更自在に軸孔嵌合機構R
    にて連結された一対の回転輪3a,3bと、この一対の
    回転輪3a,3bの円周縁フレーム4a,4bを3箇所
    以上にて相互に連結すると共に電線ケーブル巻設体5の
    孔部6に挿通してこの孔部6の内周面を吊持保持する帯
    状可撓吊材7…と、を備え、かつ、この帯状可撓吊材7
    を面状ファスナーとして、長さ調整自在としたことを特
    徴とする電線ケーブル引出装置。
  2. 【請求項2】 ケーブル保持車輪2が、相互間隔Wが変
    更自在に軸孔嵌合機構Rにて連結された一対の回転輪3
    a,3bと、この一対の回転輪3a,3bの円周縁フレ
    ーム4a,4bを3箇所以上にて相互に連結すると共に
    電線ケーブル巻設体5の孔部6に挿通してこの孔部6の
    内周面を吊持保持する帯状可撓吊材7…と、を備え、か
    つ、この帯状可撓吊材7を面状ファスナーとして、長さ
    調整自在とし、さらに、枢支長軸部11を一方の回転輪
    3a側に設けると共に、この枢支長軸部11が挿入自在
    な孔を有する嵌合筒部10bを他方の回転輪3b側に設
    たことを特徴とする電線ケーブル引出装置。
JP1992083181U 1992-11-05 1992-11-05 電線ケーブル引出装置 Expired - Lifetime JP2591245Y2 (ja)

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JPH0639854U JPH0639854U (ja) 1994-05-27
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