JP3030859U - 下肢の上下装置 - Google Patents
下肢の上下装置Info
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- JP3030859U JP3030859U JP1996004812U JP481296U JP3030859U JP 3030859 U JP3030859 U JP 3030859U JP 1996004812 U JP1996004812 U JP 1996004812U JP 481296 U JP481296 U JP 481296U JP 3030859 U JP3030859 U JP 3030859U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被介護者の状況に応じて下肢を上下させ、ま
た下肢の上下が他の部位に影響しないようにする。 【構成】 被介護者の近傍に立てられる支持体12の上
端部に巻き取り軸11を回転可能に取り付け、巻き取り
軸11に巻き取る紐部材13を同軸方向へ移動可能に取
り付け、紐部材13を任意の高さ位置で止めるための停
止手段14と、巻き取り軸11を回転させるための操作
手段17を巻き取り軸11に関連させて設ける。
た下肢の上下が他の部位に影響しないようにする。 【構成】 被介護者の近傍に立てられる支持体12の上
端部に巻き取り軸11を回転可能に取り付け、巻き取り
軸11に巻き取る紐部材13を同軸方向へ移動可能に取
り付け、紐部材13を任意の高さ位置で止めるための停
止手段14と、巻き取り軸11を回転させるための操作
手段17を巻き取り軸11に関連させて設ける。
Description
【0001】
本考案は、介護のために被介護者の下肢を持ち上げ、その後もとへ戻す作業を 行なうための装置に関するものである。
【0002】
この種の装置には例えば実開昭57−87735号や実開平4−42819号 のものがある。両考案は下肢を載せる柔軟材を取り付けた棒や下肢を保持する保 持具を垂直な柱状の垂直案内筒や支持杆に沿って垂直に動かす構造を有する。そ して前者のものではラック、ピニオンを用いた捲上機で筒内のワイヤを捲き上げ また捲き戻すため構造が非常に複雑である。このため重く、コストも高くなると いう問題がある。また上記両考案は垂直案内筒や支持杆に沿って垂直に動かすた め、下肢の支えている部分が上昇とともに徐々に足先の方へずれたり、下肢を固 定した場合は身体が引き動かされるようになるという欠点があった。
【0003】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は被介護者の下肢の上 下をその人の状態に応じて変えることができ、また、下肢の上下の影響を身体に 及ばせることなく快適に使用できるようにすることである。
【0004】
前記課題を解決するため本考案は、ほぼ水平な軸周りに回転可能に設けられた 巻き取り軸11を支持体12の上端部に架設し、被介護者の下肢に接続する紐部 材13の上端部を巻き取り軸11に軸方向へ移動可能に取り付け、紐部材13を 任意の高さ位置で止めるための停止手段14及び巻き取り軸11を回転させるた めの操作手段17を巻き取り軸11に関連させて設けたものである。
【0005】
【考案の実施の形態】 本考案に係る下肢の上下装置は介護のために、被介護者の下肢を持ち上げ、そ の後もとへ戻す作業を行なうための装置である。
【0006】 本装置は、ほぼ水平な軸周りに回転可能に設けられた巻き取り軸11に紐部材 13を巻き取ることでそれに接続した下肢を上下させるものであり、巻き取り軸 11は支持体12の上端部に架設される。巻き取り軸11は被介護者Aが横たわ る床Bを横断する方向に配置され、少なくとも床Bの幅程度の長さを有する。支 持体12は巻き取り軸11をほぼ水平に支えるもので、床Bの両側又は片側のみ に立てられる。
【0007】 図示実施例では、左右一対の支持体12、12を使用しており、各支持体12 は床Bの左右に取り付けられた取り付け基部15、15に支持体12の下端を挿 し込むようにして立てている。なお、支持体12、12は垂直でも良いし、彎曲 状乃至傾斜状でも良い。そのような支持体12の上端部に軸受18を介して前記 直状の巻き取り軸11が回転可能に取り付けられる。
【0008】 巻き取り軸11の端にはそれを回転させるための操作手段17を設ける。該手 段17はクランク乃至円形ハンドル類が適している。また紐部材13を巻き付け るために巻き胴19を使用することができる。巻き胴19は被介護者Aの体格等 に応じて左右へ移動し、幅調整可能とする。その場合、巻き取り軸11の外周を 締め付け可能なブレーキ部材24と、ブレーキ部材24を締め付けるねじ型の操 作子26とによって巻き胴19を任意の軸上の位置で止められるようにする。
【0009】 図4に示すブレーキ部材24は割りの入った筒状であり、その切欠部の外方に 設けた一対の開閉片25a、25bに操作子26を取り付け、間隔を狭ばめる。 25cはめねじを示す。なお、ブレーキ部材24は巻き胴19と一体に開閉可能 とする。
【0010】 ブレーキ部材24は操作子26によって巻き取り軸11の表面に対して直角に 接するように巻き胴19に取り付けても良い(図7)。ブレーキ部材24は操作 子26の先端に取り付けて空所24′内で半径方向へ移動する。操作子26は空 所外壁等に螺合させる。
【0011】 紐部材13は2本使用する。それは巻き取り巻き戻しに問題のないものであれ ば、どのようなものでも良く、例えば、ワイヤーも適している。勿論、より紐で ある必要はなく、合成樹脂製の押し出し或いは引っ張り成形されたものや、中空 状のもの等、丈夫なものであれば使用することができ、軽ければさらに良い。そ の紐部材13の上端部は巻き取り軸11(の巻き胴19)に固定する。またその 下端部は被介護者Aの下肢に接続可能とする。
【0012】 被介護者の介護に特別の注意が必要でない場合、接続手段として最も簡単なの は、輪を作っておきそこへ下肢を通して吊り上げる方式である。また膝を曲げる ことができる被介護者に対しては専用の筒状乃至環状の吊り具20を使用し、そ れの吊り下げ部21に引っ掛かるフック状部材16を紐部材13の下端に取り付 けておくのも良い(図2)。添え板としての支持板22に下肢を載せかつ帯条2 3によって固定するような構造の吊り具20は膝の曲がらない被介護者の下肢を 支えるために使用できる。
【0013】 さらに紐部材13を任意の高さ位置で止めるための停止手段14を巻き取り軸 11に関連して設ける。図5に示した停止手段14は巻き軸11の軸と平行な複 数の停止端27を有する凹部とそれに衝き当たることで回転を止める衝止片28 とからなり、巻き取り方向には(図5の右回転方向)自由に回転させる。衝止片 28は弾性材からなり、元へ戻すときは巻き取り軸11を軸方向へ動かして凹部 を外すか、或いは衝止片28を弾性変形させて停止端27との係合を外すように する。
【0014】 なお、停止手段14はそれ単独で設けられなければならない訳ではない。例え ば図6に示すように、ウォーム歯車機構を構成するウォームホイール29aを巻 き取り軸11に取り付け、ウォーム26bは操作手段17の回転軸29cに取り 付けることができる。この場合、ウォーム歯車機構はホイ−ル29a側から回転 させることはできないため、操作力の伝達手段と停止手段とを兼ねる。
【0015】
本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、巻き取り軸11と 支持体12とによって主要構造が形成され、これらはパイプ材を使用できるから 軽量かつ頑丈にでき、下肢の吊り上げを行なうのは紐部材13であるから、吊り 位置の上昇に伴ない付け根を中心として下肢が回転しても柔軟な紐が傾斜するた め(図2参照)、従来のように支え位置がずれたり、身体を引っ張るようなこと がなく、しかも紐部材による吊り上げ位置を左右へ移動可能であるから体格や病 状に応じて扱いを変えることができ、従って快適に被介護者の下肢を持ち上げ、 おむつの交換などの用途に供することができるという効果を奏する。
【図1】本考案に係る下肢の上下装置の1実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】下肢の吊り具の1例を示す説明図。
【図3】同上の他の例を示す説明図。
【図4】本案装置の要部を示す斜視図。
【図5】停止手段の1例を示す断面図。
【図6】停止手段の他の例を示す正面図。
【図7】(a)ブレーキ部材の他の例を示す正面図。 (b)ブレーキ部材の他の例を示す側面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 介護のために被介護者の下肢を持ち上
げ、その後もとへ戻す作業を行なうための装置であっ
て、ほぼ水平な軸周りに回転可能に設けられた巻き取り
軸11を被介護者の近傍に立てられる支持体12の上端
部に架設し、被介護者の下肢に接続する紐部材13の上
端部を巻き取り軸11に軸方向へ移動可能に取り付け、
紐部材13を任意の高さ位置で止めるための停止手段1
4及び巻き取り軸11を回転させるための操作手段17
を設けたことを特徴とする下肢の上下装置。 - 【請求項2】 介護のために被介護者の下肢を持ち上
げ、その後もとへ戻す作業を行なうための装置であっ
て、被介護者が寝ているベッドなどの床Bの左右に一対
の取り付け基部15を設けるとともに、各基部15、1
5に支持体12、12を立設し、両支持体12、12の
間にほぼ水平な軸周りに回転可能に巻き取り軸11に軸
方向へ移動可能に取り付ける一方、被介護者の下肢を支
える吊り具20を紐部材13の下端部に取り付け、紐部
材13を任意の位置で止めるための停止手段14を巻き
取り軸11に設け、巻き取り軸11を回転させるための
操作手段17を設けたことを特徴とする下肢の上下装
置。 - 【請求項3】 紐部材13は巻き胴19を介して巻き取
り軸11に取り付けられており、巻き取り軸11の外周
を締め付け可能なブレーキ部材24と、その外方に取り
付けてブレーキ部材24を締め付けるねじ型の操作子2
6とによって巻き胴19を任意の軸上の位置で止められ
るようにした請求項第1項又は第2項記載の下肢の上下
装置。 - 【請求項4】 ウォーム歯車を構成するウォームホイー
ル29aを巻き取り軸11に取り付けるとともに、ウォ
ーム29bを操作手段17の回転軸29cに取り付ける
ことによって、ウォーム歯車機構が停止手段14を兼ね
るように構成された請求項第1項又は第2項記載の下肢
の上下装置。 - 【請求項5】 紐部材13の下端部に、筒状乃至環状の
吊り具20に着脱するフック部材16を取り付けた請求
項第1項又は第2項記載の下肢の上下装置。 - 【請求項6】 膝の曲がらない被介護者の下肢を支える
ための添え板状の支持板22と固定用の帯条23とから
なる吊り具20を有する請求項第1項記載の下肢の上下
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004812U JP3030859U (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 下肢の上下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004812U JP3030859U (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 下肢の上下装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3030859U true JP3030859U (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=43165836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996004812U Expired - Lifetime JP3030859U (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 下肢の上下装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030859U (ja) |
-
1996
- 1996-05-02 JP JP1996004812U patent/JP3030859U/ja not_active Expired - Lifetime
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