JP2590865B2 - 高能率符号化された画像信号の復号装置 - Google Patents

高能率符号化された画像信号の復号装置

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JP2590865B2 JP6999087A JP6999087A JP2590865B2 JP 2590865 B2 JP2590865 B2 JP 2590865B2 JP 6999087 A JP6999087 A JP 6999087A JP 6999087 A JP6999087 A JP 6999087A JP 2590865 B2 JP2590865 B2 JP 2590865B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、元のデータ量に比して伝送されるデータ
量を圧縮するためになされる高能率符号化された画像信
号の複合装置に関する。
〔発明の概要〕
この発明では、サブサンプリングのレートに応じてサ
ンプリング位相が順次シフトされるサブサンプリングに
よる画像データの圧縮と、高能率符号による画像データ
の圧縮と、動きに適応した駒落とし処理とが用いられた
高能率符号の復号装置において、動きがあるブロックで
サブサンプリングで間引かれた画素を補間する時に、ミ
ディアンフィルタを使用することにより、動きブロック
と静止ブロックとが短時間に繰り返すような場合にも、
良質な復元画像が得られる。
〔従来の技術〕
ディジタルビデオ信号を伝送する場合に、伝送するデ
ータ量を元のデータ量に比して圧縮する方法として、サ
ブサンプリングによって画素を間引き、サンプリング周
波数を低くするものが知られている。サブサンプリング
では、例えば画素データが1/2に間引かれ、サブサンプ
リング点と、補間の時に使用するサブサンプリング点の
位置を示す(即ち、補間点の上下又は左右の何れのサブ
サンプリング点のデータを使用するかを示す)フラグと
を伝送するものが提案されている。
しかしながら、単なるサブサンプリングの場合には、
圧縮率を高くした場合に、復元画像の画質の劣化が目立
つものとなる。そこで、サブサンプリングとダイナミッ
クレンジに適応した高能率符号とを組み合わせた符号化
装置が提案されている。
即ち、本願出願人は、特願昭59−266407号明細書に記
載されているような、2次元ブロック内に含まれる複数
画素の最大値及び最小値により規定されるダイナミック
レンジを求め、このダイナミックレンジに適応した符号
化を行う高能率符号化装置を提案している。また、特願
昭60−232789号明細書に記載されているように、複数フ
レームに夫々含まれる領域の画素から形成された3次元
ブロックに関してダイナミックレンジに適応した符号化
を行う高能率符号化装置が提案されている。
更に、特願昭60−268817号明細書に記載されているよ
うに、量子化を行った時に生じる最大歪が一定となるよ
うなダイナミックレンジに応じてビット数が変化する可
変長符号化方法が提案されている。
これらのダイナミックレンジに適応した符号化方法
は、ブロックの画像の動きと関係なく、常にブロック内
の全ての画素データを符号化していた。しかし、画像の
動きが無い時には、特願昭60−247840号明細書に記載さ
れているように、ブロック内の1個の領域の画素データ
のみを符号化する所謂駒落とし処理により、圧縮率を一
層高くすることができる。
更に、上述の3次元ブロックのダイナミックレンジに
適応した符号化方法を使用し、動きの有無に応じて駒落
としを行う高能率符号化装置と組合わせ、圧縮率をより
一層高くできると共に、受信側で画像を良好に復元する
ことができる高能率符号化装置として、特願昭61−1794
83号明細書に記載されているものが提案されている。
この出願明細書では、サブサンプリングを用いてサン
プリング周波数を低減する符号化方法の場合、視覚的に
高画質が要求される静止部では、補間された画素データ
の劣化が目立つ欠点を改善する技術が開示されている。
即ち、静止ブロック内の間引かれた画素データを受信側
で良好に補間するために、サブサンプリングの位相が順
次シフトされる。例えば同一の位置を占める2個の3次
元ブロックの一方と他方とでサブサンプリングの位相が
相補的なものとされている。受信側では、現在のブロッ
クが静止ブロックであって、前のブロックが静止ブロッ
クの場合には、サブサンプリングで間引かれた画素デー
タが前のブロックで実際に存在している画素データによ
り置換される。従って、静止部での画質の劣化が殆ど生
じない。
また、動きブロックの場合には、前のブロックのデー
タを使用できないので、同一フィールド内の画素データ
を使用したフィールド内補間がなされる。このフィール
ド内補間としては、補間の対象の画素の左右に位置する
2個の画素の平均値或いは上下及び左右の夫々に位置す
る4個の画素の平均値が使用される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の高能率符号化装置は、静止ブロックの場合に
は、画質の劣化が殆ど生じない補間ができるのに対し、
動きブロックにおいては、従来の補間法を使用するため
に、静止ブロックと動きブロックが短い時間内で繰り返
す時には、動きブロックにおいて生じた画質の劣化(解
像度の低下)が目立つ問題があった。
従って、この発明の目的は、動きブロックにおけるフ
ィールド内補間で生じる画質の劣化を低減し、静止ブロ
ックと動きブロックとが繰り返すときでも、画質の劣化
を目立たなくできる画像信号の復号装置を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、2フィールドからなるフレームが時間的
に連続する入力画像信号をサブサンプリングするサブサ
ンプリング処理と、時間的に連続する少なくとも2フレ
ームに夫々含まれ、各フレーム内で空間的に同一の位置
に存在する少なくとも二つの2次元領域から構成される
ブロックを単位としてなされる符号化処理と、ブロック
毎に画像の動きが検出され、静止ブロックの場合には、
ブロックを1個のブロックに代表させる駒落とし処理と
からなる高能率符号化がされた画像信号の復号装置にお
いて、 ブロックが動きブロックの場合に、サブサンプリング
により間引かれた画素のデータを補間するための補間手
段として、 補間の対象とする補間画素と同一フィールド内で、補
間画素の周囲に存在する複数の画素データと、補間画素
が含まれるブロックに対して時間的に前のブロックに含
まれ、空間的に同一の位置に存在する画素データを抽出
する抽出手段と、 周辺に存在する複数の画素データ又はその複数の画素
データの内の異なる画素データの組合せから得られる少
なくとも2つの平均値と、空間的に同一の位置に存在す
る画素データの中から中間の値を有するデータを選択
し、その選択された中間の値を有するデータを補間画素
の値として出力する手段とを設けたことを特徴とする高
能率符号化された画像信号の復号装置である。
〔作用〕
符号化は、以下のようにしてなされる。
例えばディジタルビデオ信号の1ブロックのフレーム
差の絶対値の和がしきい値と比較され、しきい値より絶
対値の和が小さい時には、静止ブロックと判定される。
また、各ブロックの夫々の画素数が例えば1/2にサブサ
ンプリングされる。サブサンプリングの位相が2個のブ
ロックに関して順次シフトされる。つまり、i番目のブ
ロックに関するサブサンプリングの位相と、(i+1)
番目のブロックに関するサブサンプリングの位相とが1
画素のズレを有する。動き判定回路3からの判定コード
SJとサブサンプリング回路6の出力データとがフレーム
化回路15,16において伝送データに変換される。判定コ
ードSJにより示される静止ブロックでは、ブロック内の
n個の領域の画素同士の平均値が元のデータに代えて伝
送される。この駒落とし処理とダイナミックレンジ適応
型の符号を用いた符号化とをサブサンプリングに組合わ
せると、圧縮率がきわめて高い。
受信側において、間引かれた画素を補間する場合、時
間的に連続する二つのブロックが共に静止ブロックの時
に、両者を合成することにより、ブロックにおいて間引
かれた画素が前のブロックの画素によって補間される。
従って、周囲の画素によって補間するのと異なり、静止
部の復元画像の質が頗る高くなる。
また、動きブロックの場合には、ミディアンフィルタ
が使用されて間引かれた画素データの補間がなされる。
即ち、メディアンフィルタには、補間画素の周囲に存在
する画素データ又は補間画素の上下,左右に位置する画
素データの平均値が供給されると共に、時間的に前のブ
ロックで補間画素と同一の位置の画素データとが供給さ
れる。上述のように、サブサンプリングの位相がシフト
されているので、前のブロックには、補間画素と同一位
置の画素データが存在している。これらのミディアンフ
ィルタに供給される画素データの値又は平均値は、補間
画素と相関を有しているので、ミディアンフィルタから
出力される入力データの中間値で補間画素を補間するこ
とにより、元の画素データの誤差が少ない補間データが
形成される。
従って、静止ブロックと動きブロックとの間で、復元
画像の差が小さくなり、静止ブロックと動きブロックと
が短時間で繰り返す場合でも、良質な復元画像が得られ
る。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。この説明は、下記の順序に従ってなされる。
a.送信側の構成 b.受信側の構成 c.フィールド内補間回路 d.変形例 a.送信側の構成 第1図は、この発明の送信側(ビデオテープレコーダ
の場合でも記録側)の構成を全体として示すものであ
る。1で示す入力端子に例えば1サンプルが8ビットに
量子化されたディジタルビデオ信号(輝度信号)が入力
される。このディジタルビデオ信号がブロック化回路2
に供給される。
ブロック化回路2により、入力ディジタルビデオ信号
が符号化の単位であるブロックが時間方向に連続する信
号に変換される。この例では、第3図に示すように、時
間的に連続するフレームF1,F2,F3,F4・・・の2フレー
ムF1及びF2,F3及びF4,・・・単位でブロックが形成され
る。各フレームは、(6ライン×6画素)の2次元領域
に分割され、時間的に連続する2フレーム例えばF1及び
F2の空間的に同一の位置を占める2次元領域A1及びA2に
より、1個のブロックが形成される。従って、1ブロッ
ク内には、(6×6×2=72)個の画素が含まれること
になる。第3図において、○は、後述のサブサンプリン
グされる画素を示し、×は、サブサンプリングにより間
引かれる画素を示す。
ブロック化回路2の出力信号が動き判定回路3に供給
される。動き判定回路3は、3次元ブロックの各フレー
ムの領域間で同一位置の画素同士のデータから静止ブロ
ック,準静止ブロック及び動きブロックを区別する2ビ
ットの判定コードSJを発生する回路である。動きが無い
静止ブロックに関して判定コードSJが(00)となり、動
きが非常に小さい準静止ブロックに関して判定コードSJ
が(01)となり、動きが有るブロックに関して判別コー
ドSJが(11)となる。
動き判定回路3は、1ブロックの時間的に連続する2
フレームに夫々属する領域An,An+1の画像データのレ
ベル差(フレーム差)の絶対値が1ブロックに関して集
計され、この集計値が第1のしきい値データTHa及び第
2のしきい値データTHbと比較される。フレーム差の絶
対値の集計値としきい値データTHa,THbとの夫々のレベ
ル関係に対応して判定コードSJが形成される。即ち、フ
レーム差の絶対値の集計値がしきい値データTHa以下の
時に静止ブロックと判定する。また、フレーム差の絶対
値の集計値がしきい値データTHaを越え、これがしきい
値データTHb以下の時に、準静止ブロックと判定され
る。更に、集計値がしきい値データTHa及びTHbより大き
い時には、動きブロックと判定される。この動き判定が
1ブロック毎になされる。
尚、動き判定回路3としては、2フレーム間のフレー
ム差の絶対値の最大値がしきい値以下かどうかを判定す
る等の他の構成を使用することができる。
ブロック化回路2からの入力ディジタルビデオ信号が
スイッチ回路4の一方の入力端子及びフレーム間平均値
形成回路5に供給される。フレーム間平均値形成回路5
の出力信号がスイッチ回路4の他方の入力端子に供給さ
れる。判定コードSJが(00)及び(01)の時、即ち、静
止ブロック及び準静止ブロックの時に、フレーム間平均
値形成回路5の出力信号がスイッチ回路4の出力端子に
選択的に得られる。判定コードSJが(11)の時、即ち、
動きが有るブロックの時に、ブロック化回路2からの入
力ディジタルビデオ信号がスイッチ回路4の出力端子に
選択的に得られる。
フレーム間平均値形成回路5は、ブロックを構成する
2個の領域の間で同一位置にある36個の画素同士の平均
値を夫々算出し、この36個の平均値をブロックの画素デ
ータに代えて出力する回路である。従って、フレーム間
平均値形成回路5の出力信号は、平均値が(6ライン×
6画素)に配置された2次元ブロックの構成を有してい
る。スイッチ回路4の出力信号がサブサンプリング回路
6に供給される。
サブサンプリング回路6は、各ブロックの画素を1/2
にするサブサンプリングを行う。7で示す入力端子に元
のサンプリング周波数の1/2の周波数のサンプリングパ
ルスが供給され、このサンプリングパルスとインバータ
10を介された反転したサンプリングパルスとがスイッチ
回路9において選択される。スイッチ回路9は、端子11
からのスイッチ制御パルスにより、3次元ブロックのフ
レーム数n(この例では、n=2)毎に切り替えられ
る。従って、第3図から分かるように、画面上で同一の
位置を占め、時間的に連続する2つのブロックのサンプ
リングパターンでは、サブサンプリングされる画素が1
画素のズレを有している。つまり、これらの2つのブロ
ック間では、サンプリングパターンが相補的である。ま
た、1フィールド内でのサンプリングパターンは、第4
図に示すように、五の目格子状とされている。
この例では、サブサンプリングレートが1/2とされて
いるが、1/3以上でも良い。例えば1/3のサブサンプリン
グの場合でも、時間的に連続する3ブロックにわたって
サブサンプリングの点が1画素ずつずらされる。
サブサンプリング回路6の出力信号がスイッチ回路12
に供給される。スイッチ回路4と同様にスイッチ回路12
が判定コードSJにより制御され、スイッチ回路12により
選択された静止ブロック及び準静止ブロックのデータが
2次元エンコーダ13に供給され、スイッチ回路12により
選択された動きが有るブロックのデータが3次元エンコ
ーダ14に供給される。
2次元エンコーダ13及び3次元エンコーダ14では、ブ
ロック毎のダイナミックレンジに適応したビット数が可
変の符号化がなされる。これらのエンコーダ13,14から
は、ブロックのダイナミックレンジDRと最小レベルMIN
と0〜5ビットのコード信号DTが得られる。
2次元エンコーダ13及び3次元エンコーダ14の出力信
号がフレーム化回路15,16に夫々供給される。フレーム
化回路15及び16には、位相合わせ用の遅延回路17を介さ
れた判定コードSJが供給される。この一実施例では、判
定コードSJ、コード信号DT,ダイナミックレンジDR,最小
値MINを伝送するようにしている。これらのデータがフ
レーム化回路15,16において、送信データに変換され
る。送信データの形態としては、判定コードSJ、ダイナ
ミックレンジDR,最小値MIN、コード信号DTからなるデー
タ部分の夫々に独立のエラー訂正符号の符号化を施し
て、各エラー訂正符号のパリティを付加して伝送するも
のを使用できる。また、コード信号DT以外の判定コード
SJ、ダイナミックレンジDR,最小値MINの夫々に独立のエ
ラー訂正符号の符号化を施しても良い。更に、判定コー
ドSJ、ダイナミックレンジDR,最小値MINに共通のエラー
訂正符号の符号化を施して、そのパリティを付加しても
良い。フレーム化回路15,16の出力信号がORゲート18に
供給され、ORゲート18の出力端子19に伝送データが取り
出される。図示せずも、この伝送データは、シリアルデ
ータとして送信(或いは記録媒体に記録)される。
b.受信側の構成 第2図は、受信(又は再生)側の構成を示す。入力端
子21からの受信データは、判定コード分離回路22に供給
され、判定コードSJが分離される。また、判定コードSJ
以外の付加データ及びコード信号がスイッチ回路23に供
給される。スイッチ回路23に判定コードSJが供給され
る。スイッチ回路23により、静止ブロック及び準静止ブ
ロックの平均値情報のコード信号及び付加データが分離
され、この平均値情報がフレーム分解回路24に供給され
る。また、スイッチ回路23により分離された動きが有る
ブロックのコード信号及び付加データがフレーム分解回
路27に供給される。フレーム分解回路24,27により、コ
ード信号DTと付加コードDR,MINが分離されると共に、エ
ラー訂正処理がなされる。これらのコード信号DT及び付
加コードが2次元デコーダ25及び3次元デコーダ28に夫
々供給される。
これらのデコーダ25,28は、送信側のエンコーダ13,14
の処理と逆の処理を行う。即ち、8ビットの最小レベル
除去後のデータDTIが代表レベルとして復元され、この
データと8ビットの最小値MINとが加算され、元の画素
データが復元される。
2次元デコーダ25では、駒落としされた静止ブロック
又は準静止ブロックの復号出力が形成される。この2次
元デコーダ25の出力信号がブロック分解回路26に供給さ
れる。3次元デコーダ28では、動きが有るブロックの復
号出力が形成される。この3次元デコーダ28の出力信号
がブロック分解回路29に供給される。ブロック分解回路
26及び29の出力信号がORゲート30に供給される。ORゲー
ト30の出力信号が適応補間回路31に供給される。この適
応補間回路31の出力信号が出力端子32に取り出される。
ブロック分解回路26及び29は、送信側のブロック化回
路2と逆に、ブロックの順番の復号データをテレビジョ
ン信号の走査と同様の順番に変換するための回路であ
る。
適応補間回路31では、サブサンプリング点でないた
め、伝送されない画素データが補間される。適応補間回
路31においては、3種類の補間方式の中の一つの方式が
時間的に前のブロックの判定コードSJi-1と現在のブロ
ックの判定コードSJiとの関係に応じて選択される。補
間方式を選択するための補間制御信号SIがデコーダ34に
おいて形成される。デコーダ34には、判定コード分離回
路22からの判定コードSJ(即ち、SJi)とメモリ33から
の時間的に前のブロックの判定コードSJi-1とが供給さ
れる。デコーダ34からの補間制御信号SIが位相合わせ用
の遅延回路35を介してブロック分解回路36に供給され
る。
補間制御信号SIは、時間的に連続する6個の画素毎に
変化する2ビットのコードである。適応補間回路31で
は、時間方向補間,フレーム内補間及びフィールド内補
間の3個の補間方式が適応的に選択される。時間方向補
間は、空間方向であるフレーム内補間及びフィールド内
補間と対置されるものであり、時間的に連続する2つの
ブロックの両者の画素を合成する補間である。この時間
方向補間では、2つのブロック間でサンプリングパター
ンが1画素ずれていることが有効に利用される。フレー
ム内補間は、同一フレーム内のデータを用いる補間であ
り、例えば補間画素の上下及び左右の4個の画素データ
の平均値による補間がなされる。また、フィールド内補
間は、同一フィールド内のデータと時間的に前のブロッ
クで補間画素と同一の位置の画素データとを用いる補間
である。このフィールド内補間は、後述のように、ミデ
ィアンフィルタが使用されて、適応的になされる。ミデ
ィアンフィルタを用いてフレーム内補間を行うようにし
ても良い。
補間制御信号SIにより、次のように補間方式が選択さ
れる。
(SI=00)の時には、時間方向補間 (SI=10)の時には、フレーム内補間 (SI=11)の時には、フィールド内補間 前述のように、判定コードSJは、次のように定義され
ている。
(静止ブロック:SJ=00)(準静止ブロック:SI=01)
(動きが有るブロック:SJ=11) デコーダ34では、この前のブロックの判定コードSJ
i-1と現在のブロックの判定コードSJiから次のように補
間制御信号SIが形成される。
例えば現在のブロックが静止ブロックであって、前の
ブロックが静止ブロック又は準静止ブロックの場合で
は、(SI=00)とされ、時間方向補間がなされ、現在の
ブロックが動きの有るブロックの場合でも、前のブロッ
クの動き判定と無関係に(SI=11)とされ、フィールド
内補間がなされる。
c.フィールド内補間回路 受信側に設けられた適応補間回路31には、ミディアン
フィルタが設けられ、このミディアンフィルタにより、
動きブロックの補間画素の補間がなされる。
第5図は、メディアンフィルタの一例を示す。第5図
に示す例は、3個の入力データの中の中間のレベルの入
力データを選択的に出力する構成とされている。第5図
において、41で示す入力端子には、復号されたデータが
供給される。入力端子41には、1H(1水平周期)遅延回
路24及び1サンプル遅延回路43が接続されている。1H遅
延回路42には、1サンプル遅延回路44及び1H遅延回路46
が接続されている。
1サンプル遅延回路44の出力には、1サンプル遅延回
路45が接続され、1H遅延回路46の出力には、1サンプル
遅延回路47が接続されている。これらの1H遅延回路42,4
6と1サンプル遅延回路43,44,45,47により、補間画素の
上下及び左右に夫々位置する4個の画素データが取り出
される。
第6図は、フィールド内補間の説明のために使用する
図であって、F1〜F4は、時間的に連続する4個のフレー
ムを示し、B1及びB2は、時間的に連続する2個のブロッ
クを示している。ブロックB2の補間画素xと同一フィー
ルドに含まれ、補間画素xの周辺の画素データa,b,c,d
が1H遅延回路42,46と1サンプル遅延回路43,44,45,47に
より取り出される。画素データa及びbが加算回路48に
供給され、画素データc及びdが加算回路49に供給され
る。これらの加算回路48及び49の出力信号が1/2倍回路5
0及び51に夫々供給され、1/2倍回路50の出力には、1/2
(a+b)の平均値が発生し、1/2倍回路51の出力に
は、1/2(c+d)の平均値が発生する。
これらの平均値がセレクタ53の入力端子53a及び53bに
夫々供給される。また、セレクタ53の入力端子53cに
は、入力端子52から前のブロックB1の補間画素xと同一
の位置の画素データiが供給される。この画素データi
は、2フレーム遅延回路(図示せず)によって取り出さ
れる。
更に、ミディアンフィルタの処理を対象とする3個の
データ{1/2(a+b),1/2(c+d),i}の中の2個
のデータ同士の大小関係が比較回路54,55,56により調べ
られる。これらの比較回路54,55,56の出力信号が判断回
路57に供給される。この判断回路57において、3個のデ
ータの中の中間のレベルのデータが調べられ、中間のレ
ベルのデータをセレクタ53が選択するための制御信号が
形成される。セレクタ53の出力がミディアンフィルタの
出力信号として、出力端子58に得られる。
また、第6図におけるブロックB2の次のフレームF4の
補間画素yの補間も同様にしてなされる。即ち、{1/2
(e+f),1/2(g+h),i}の3個の画素データの中
の中間のレベルのデータが選択され、補間用のデータと
して使用される。ミディアンフィルタに供給される画素
データは、本当の画素データと多くの場合には、相関を
有しているので、中間のレベルを選択することにより、
本当の画素データと大きく掛け離れたデータで補間を行
うことを防止することができる。
第7図は、メディアンフィルタの他の例を示す。第7
図に示すミディアンフィルタでは、1H遅延回路62,66と
1サンプル遅延回路63,64,65,67とに対して、入力端子6
1からのデータが供給され、補間画素例えばxの周囲の
画素データa,b,c,dが取り出される。また、入力端子68
からの前のブロックの同一の位置の画素データ例えばi
が供給される。これらの5個の画素データの2個宛の大
小関係が比較回路70,71,72,73,74,75,76,77,78,79によ
り調べられ、判断回路80により中間のレベルを持つデー
タが調べられる。
判断回路80の出力信号により、セレクタ69が制御さ
れ、セレクタ69の5個の入力端子69a、69b,69c,69d,69e
に夫々供給された5個の画素データ(a,b,c,d,i)の中
の中間のレベルを有するデータがセレクタ69の出力端子
69fから出力端子81に取り出される。この第7図に示す
ミディアンフィルタは、第6図に示すミディアンフィル
タと同様に、本当の画素データと近いレベルのデータに
より補間を行うことができる。
d.変形例 この発明は、可変長の符号化方式に限らず、固定長の
符号化方式に対しても適用できる。固定長の符号化方式
では、ブロック毎のダイナミックレンジDRが量子化ビッ
ト数で定まる個数のレベル範囲に分割され、最小値除去
後のデータが属するレベル範囲と対応する所定ビット数
のコード信号が形成される。
また、3次元ブロックが2フレームに限らず3フレー
ム以上のnフレームのデータにより構成されていても良
い。
〔発明の効果〕
この発明に依れば、サブサンプリングで間引かれた画
素を補間する場合に、動きブロックでは、ミディアンフ
ィルタが使用されるので、補間画素の上下,左右の周辺
の画素データの平均値のみを使用して補間を行うのと比
較して、画質の劣化を防止でき、静止ブロックと動きブ
ロックとが短い時間で繰り返す場合に画質の劣化が目立
つことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は受
信側の構成を示すブロック図、第3図及び第4図は符号
化の処理の単位であるブロックとサブサンプリングの説
明に用いる略線図、第5図はミディアンフィルタの一例
の構成を示すブロック図、第6図はミディアンフィルタ
による補間動作の説明のための略線図、第7図はミディ
アンフィルタの他の例を示すブロック図である。 図面における主要な符号の説明 21:受信信号の入力端子、25:2次元デコーダ、28:3次元
デコーダ、26,29,36:ブロック分解回路、31:適応補間回
路、32:復元データの出力端子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2フィールドからなるフレームが時間的に
    連続する入力画像信号をサブサンプリングするサブサン
    プリング処理と、時間的に連続する少なくとも2フレー
    ムに夫々含まれ、各フレーム内で空間的に同一の位置に
    存在する少なくとも二つの2次元領域から構成されるブ
    ロックを単位としてなされる符号化処理と、上記ブロッ
    ク毎に画像の動きが検出され、静止ブロックの場合に
    は、上記ブロックを1個のブロックに代表させる駒落と
    し処理とからなる高能率符号化がされた画像信号の復号
    装置において、 上記ブロックが動きブロックの場合に、上記サブサンプ
    リングにより間引かれた画素のデータを補間するための
    補間手段として、 補間の対象となる補間画素と同一フィールド内で、上記
    補間画素の周囲に存在する複数の画素データと、上記補
    間画素が含まれるブロックに対して時間的に前のブロッ
    クに含まれ、空間的に同一の位置に存在する画素データ
    を抽出する抽出手段と、 上記周辺に存在する複数の画素データ又はその複数の画
    素データの内の異なる画素データの組合せから得られる
    少なくとも2つの平均値と、上記空間的に同一の位置に
    存在する画素データの中から中間の値を有するデータを
    選択し、その選択された上記中間の値を有するデータを
    上記補間画素の値として出力する手段とを設けたことを
    特徴とする高能率符号化された画像信号の復号装置。
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