JP2590774Y2 - ワイヤーソー駆動装置 - Google Patents

ワイヤーソー駆動装置

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JP2590774Y2
JP2590774Y2 JP1993063974U JP6397493U JP2590774Y2 JP 2590774 Y2 JP2590774 Y2 JP 2590774Y2 JP 1993063974 U JP1993063974 U JP 1993063974U JP 6397493 U JP6397493 U JP 6397493U JP 2590774 Y2 JP2590774 Y2 JP 2590774Y2
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wire saw
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wheel
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宮▲崎▼文隆
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CLIMB CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤーソー駆動装置
に関し、特に、ワイヤーソー駆動装置の運転操作性を改
良する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の解体や石材の切り
出しに適用される工法として、ワイヤーソー工法が知ら
れており、例えばその一例が、特公平3−53426号
公報などに開示されている。この種の工法に用いられる
ワイヤーソーは、ワイヤーにダイヤモンド粒子が混入さ
れた焼結体を取付けた構造であり、無端状のワイヤーソ
ーを切断対象物に巻き掛け、これを所定の張力状態に維
持しながら走行させて対象物を切断する。
【0003】ワイヤーソーの駆動装置としては、例え
ば、特開平4−350263号公報に開示されており、
この公報に示されている駆動装置は、レール上を走行す
る前,後車輪を備えた台車上に設けられた発動機と、こ
の発動機で回転駆動されるメインシーブとを有してい
る。メインシーブには、切断対象物の外周に巻き付けら
れた無端状のワイヤーソーが捲回される。
【0004】しかしながら、このような構成のワイヤー
ソー駆動装置には、以下に説明する技術的課題が指摘さ
れていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、上述したワ
イヤーソー駆動装置では、前,後車輪は、それぞれ一対
ずつ設けられていて、一対ずつの車輪は、レールに沿っ
て回転することができるので、前後方向への直線移動は
できるが、これ以外の方向に方向転換することが非常に
困難な状況にあった。このため、例えば、ワイヤーソー
駆動装置を倉庫内などに格納する際には、クレーンなど
により吊り下げて移動することが行われており、走行方
向を簡単に転換することが希求されていた。
【0006】また、この種のワイヤーソー駆動装置は、
常時平坦な場所で使用されるものではなく、例えば、レ
ール間の傾斜角度や方向にズレがあるような場所での切
断作業も行われる。ところが、このような状態でワイヤ
ーソー駆動装置を設置すると、いずれかの車輪がレール
から外れた状態で走行される恐れがあって、切断作業の
安定性にも問題があった。
【0007】この考案は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、走
行方向の転換が簡単にできるとともに、切断作業の安定
性も確保できるワイヤーソー駆動装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、無端状のワイヤーソーが捲回されるメイ
ンシーブと、このメインシーブを回転駆動させる動力源
と、前記メインシーブおよび動力源が載置される台車
と、この台車の下面に配置された合計4個の前,後車輪
とを有するワイヤーソー駆動装置において、前記前,後
が設けられたいずれか一方の車輪軸の中心上にあっ
て、前記車輪軸と直交するように配置され、直交する2
平面内で回転可能な補助車輪を備え、前記補助車輪が走
行面に着底したときに、当該補助車輪が付設された側の
前記前,後車輪のいずれか一方が前記走行面から上方に
離間するように駆動させる駆動機構を設けたことを特徴
とする。
【0009】前記前,後車輪は、凹状のレールに沿って
移動し、前記駆動機構の前記前,後車輪の上方への離間
量を、前記レールの側面高さ以内に設定することができ
る。
【0010】
【作用】上記構成のワイヤーソー駆動装置によれば、
前,後輪のいずれか一方側に、直交する2平面内で回転
可能な補助車輪を付設し、補助車輪が走行面に着底した
ときに、当該補助車輪が付設された側の前,後車輪のい
ずれか一方が走行面から上方に離間するように駆動させ
る駆動機構が設けられているので、必要に応じて駆動機
構を作動させると、ワイヤソー駆動装置の台車は、前,
後車輪のいずれか一方と補助車輪とで3点支持され、補
助車輪が直交する2平面、例えば、垂直および水平面内
で回転可能になっているので、台車の方向転換が簡単に
できる。
【0011】また、請求項2の構成によれば、前,後車
輪のいずれか一方の上方への離間量が、凹状のレールの
側面高さ以内に設定されているので、駆動機構により補
助車輪を駆動すると、台車は3点で支持され、レール間
の傾斜角度の影響を排除することができるとともに、走
行面から上方に離間させられた側の車輪が、レールの側
面に沿って移動するので、これを台車の案内用とするこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして詳細に説明する。図1から図5は、この考
案にかかるワイヤーソー駆動装置の一実施例を示してい
る。同図に示すワイヤーソ駆動装置は、無端状のワイヤ
ソーが捲回されるメインシーブ10と、このメインシー
ブ10を回転駆動させるエンジン12(駆動源)とを備
えている。
【0013】メインシーブ10は、前,後車輪14,1
5を有する台車16の前端側に回転可能に設置されてい
る。エンジン12は、台車16の後端側に固定支持され
ているとともに、その回転軸には、負荷に応じてスリッ
プ量が変化するトルクコンバータ18が取り付けられて
いる。このように構成されたトルクコンバータ18で
は、ワイヤーソーにより切断対象物を切断するときに、
ワイヤーソーの切削抵抗が大きく増加すると、スリップ
量が大きくなり、ワイヤーソーの切断を防止することが
できる。
【0014】そして、メインシーブ10の回転軸10a
と、トルクコンバータ18のプーリ18aとの間には、
動力伝達機構20が介装されている。この実施例の動力
伝達機構20は、変速機24と、中間プーリ26および
複数のベルト28,28aとから構成されている。変速
機24の入力プーリ24aとトルクコンバータ18のプ
ーリ18との間は、これらに捲回されたベルト28で連
結され、変速機24の出力プーリ24bと中間プーリ2
6との間は、これらに捲回されたベルト28aで連結さ
れている。
【0015】また、メインシーブ10の前方には、ワイ
ヤーソーが捲回される一対のガイドシーブ30が同じ垂
直面上に回転可能に設けられている。さらに、台車16
上には、エンジン12の始動,停止,再始動,回転数調
整などの制御を行う受信機34が設置されている。この
受信機34に信号を送出する送信機36は、台車16か
ら離れた場所に置かれ、ON,OFFスイッチ、エンジ
ン12のセルモータスタートスイッチ、エンジン12の
回転数上昇および下降スイッチ、台車16のON,OF
Fスイッチ、台車16の走行速度上昇および下降スイッ
チなどが設けられている。
【0016】一方、台車16の下方には、前,後車輪1
4,15がこれに沿って移動する一対のレール50が平
行に付設されている。このレール50は、凹形断面のも
のであって、車輪14,15が緩く内部に嵌合する幅を
有している。前,後車輪14,15は、それぞれ一つず
つ設けられていて、台車16の下面側に回転可能に支持
された前車輪軸14aと後車軸15aとの両端に固設さ
れている。
【0017】この実施例では、前車輪14のみに駆動力
が与えられるものであって、前車輪軸14aの中心に
は、差動歯車機構52が設けられていて、この差動歯車
機構52は、図外のクラッチ,減速機などを介して、エ
ンジン12に連結されている。後車輪15は、非駆動形
式のものであって、後車輪軸15aのほほ中心上には、
補助車輪54が設置されている。
【0018】この補助車輪54は、図4,5にその詳細
を示すように、後車輪軸15aの前後に配置された一対
から構成され、後車輪軸15aに揺動可能に支持された
一対の取付板56にそれぞれ取り付けられている。各補
助車輪54は、取付板56の下面側に垂直面内で回転可
能に軸支されるとともに、これと直交する平面内で回転
自在に装着されている。
【0019】一対の取付板56は、後車輪軸15aの径
方向に延設され、後車輪軸15aの外周に揺動自在に取
付られている。各取付板56の上面に対向設置された一
対のステー58間に、シリンダ60とコイルバネ62と
が併設されている。コイルバネ62は、一対の取付板5
6を相互に近接する方向に付勢している。シリンダ60
は、補助車輪54の駆動機構の要部を構成するものであ
って、油圧ないしは空圧によりプランジャが伸縮し、シ
リンダ60の不作動状態においては、図4に示すよう
に、一対の取付板56がコイルバネ62の付勢力によ
り、相互に近接した位置にあって、この状態では、後車
輪15がレール50の内底面に当接し、一対の補助車輪
54は、走行面から上方に離間している。
【0020】一方、シリンダ60を駆動して、その伸縮
プランジャを伸長させると、取付板56がコイルバネ6
2の付勢力に抗して下方に回動し、補助車輪54が走行
面に着底して、後車輪15がレール50の内底面から離
間する。この場合、後車輪15の上方への離間量は、レ
ール50の側面高さ以内に設定されている。さて、以上
のように構成されたワイヤーソー駆動装置では、送信機
36からの遠隔操作により受信機34に信号を送るとエ
ンジン12が始動される。エンジン12が始動すると、
メインシーブ10に捲回されたワイヤーソーが走行移動
し、この走行移動により、切断対象物を切断することに
なる。このとき、切断の進行に伴って、台車16を後方
に移動させ、このような操作により、ワイヤーソーは所
定の張力状態に維持される。
【0021】ところで、このような切断過程において、
例えば、一対のレール50間で傾斜方向や角度にズレが
有り、車輪14,15のいずれかがレール50から離間
する場合には、シリンダ60が駆動される。シリンダ6
0を駆動すると、一対の補助車輪54が走行面に着底
し、後車輪15がレール50の内底面から離間し、台車
16は、一対の前車輪14と補助車輪54とで3点支持
することになり、レール50間の傾斜角度の影響を排除
することができる。
【0022】この場合、レール50の内底面から上方に
離間させられた側の後車輪15は、その離間量がレール
50の側面高さ以内に設定されているので、台車16を
移動させる際には、後車輪15がレール50の側面に接
触して、その移動方向が規制されるので、後車輪15を
台車16を移動する際の案内用とすることができる。ま
た、装置をレール50から外して、車庫などに格納する
際には、前記と同様にシリンダ60を駆動し、補助車輪
54着底させる。この操作により台車16は、一対の
前車輪14と補助車輪54とで走行方向に対して、3点
支持され、しかも、この補助車輪54が直交する2平面
で回転可能に構成されているので、台車16に加える
力を加減すると、これを任意の方向に簡単に方向転換す
ることができ、格納作業が非常に簡単になる。
【0023】なお、上記実施例では、補助車輪54を非
駆動側の後車輪15側に設けたものを例示したが、駆動
側の車輪が後車輪の場合には、補助車輪54は、前車輪
14側に設けることも可能である。
【0024】さらに、上記実施例では、メインシーブ1
0の回転駆動源としてエンジン12を用いたものを例示
したが、本考案の実施はこれに限定されることはなく、
例えば、油圧や電気で駆動する電動機などであってもよ
い。
【0025】
【考案の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本考案にかかるワイヤーソー駆動装置によれば、比較的
重量の重い装置の方向転換が簡単にでき、車庫などへの
格納作業が非常に容易になる。また、請求項2の構成に
よれば、敷設されたレール間の傾斜角度に差がある場合
にも、装置を安定した状態で移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるワイヤーソー駆動装置の一実施
例を示す上面図である。
【図2】同駆動装置の側面図である。
【図3】同駆動装置の裏面図である。
【図4】同駆動装置の補助車輪の非作動状態の側面図で
ある。
【図5】同駆動装置の補助車輪の作動状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
10 メインシーブ 12 エンジン 14 前車輪 15 後車輪 16 台車 50 レール 52 差動歯車機構 54 補助車輪 56 取付板 60 シリンダ 62 コイルバネ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のワイヤーソーが捲回されるメイ
    ンシーブと、このメインシーブを回転駆動させる動力源
    と、前記メインシーブおよび動力源が載置される台車
    と、この台車の下面に配置された合計4個の前,後車輪
    とを有するワイヤーソー駆動装置において、 前記前,後輪が設けられたいずれか一方の車輪軸の中心
    上にあって、前記車輪軸と直交するように配置され、
    交する2平面内で回転可能な補助車輪を備え、 前記補助車輪が走行面に着底したときに、当該補助車輪
    が付設された側の前記前,後車輪のいずれか一方が前記
    走行面から上方に離間するように駆動させる駆動機構を
    設けたことを特徴とするワイヤソー駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記前,後車輪は、凹状のレールに沿っ
    て移動し、前記駆動機構の前記前,後車輪の上方への離
    間量を、前記レールの側面高さ以内に設定したことを特
    徴とする請求項1記載のワイヤーソー駆動装置。
JP1993063974U 1993-11-30 1993-11-30 ワイヤーソー駆動装置 Expired - Lifetime JP2590774Y2 (ja)

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JPH0733610U JPH0733610U (ja) 1995-06-20
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