JP2590670B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

電気光学装置の製造方法

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JP2590670B2 JP15508992A JP15508992A JP2590670B2 JP 2590670 B2 JP2590670 B2 JP 2590670B2 JP 15508992 A JP15508992 A JP 15508992A JP 15508992 A JP15508992 A JP 15508992A JP 2590670 B2 JP2590670 B2 JP 2590670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学装置の製造方法
に関する。
【0002】更に詳しくは金属一酸化膜−金属構造を持
つ非線形素子(以下MIM素子と呼ぶ)を用いて各画素
電極に電荷を蓄積・保持させることにより表示を行なう
液晶を用いた電気光学装置の製造方法に関する。
【0003】
【従来技術】近年、液晶表示装置の実用化が進み腕時計
・電卓を始めとして多くの分野に応用がなされている。
しかし、他の分野、例えば情報端末や個人用小型電子機
器等の表示部への応用を考えた時、表示ユニットの容積
が小さい、低電圧駆動可能、消費電力が少ないなどとい
う利点にもかかわらず、駆動電圧−コントラスト特性が
あまり良くなく、多桁のマトリクス駆動が出来ないため
表示可能な情報量が少ないという欠点が問題となってい
た。
【0004】この液晶表示装置の持つ欠点を解消するた
めの一方法としてMIM素子を用いたマトリクス駆動が
考えられた。
【0005】この方法は、図1に一画素分の等価回路を
示すように非線形抵抗RMIMと容量CMIMが並列に
つながったMIM素子1及び抵抗RLCと容量CLCが
並列につながった液晶を誘電体としたコンデンサ2とが
直列に結合されていると考えることが出来、マトリクス
駆動の選択期間にMIM素子1の低抵抗状態を利用して
液晶を誘電体としたコンデンサ2に電荷を蓄積し、非選
択期間はMIM素子1の高抵抗状態を利用して前述の電
荷を保持することにより液晶に電界を印加して液晶の配
向状態を制御して表示を行なうものである。
【0006】この方式の場合、MIM素子1の非線形性
と液晶を誘電体としたコンデンサ2の容量CLC値及び
抵抗RLC値の3者の相関で液晶に印加される実効値が
決定される。これら3者のうち液晶を誘電体としたコン
デンサ2の容量CLCと抵抗RLCは画素電極の寸法と
セルギャップ及び使用する液晶を定めれば必然的にその
値が定まってしまう。そのためMIM素子1には液晶部
分に応じた特性が要求され、例えば0.4mm角の画素
電極を持った7μmギャップのセルに誘電異方性Δε=
27(ε=35、ε=8)、Vth=1.1Vrms、
Vsat=1.5Vrmsのネマチック液晶を封入して
ツイストネマチックセルとして1/500デューティで
駆動したい場合には、例えばTa−Ta205 −NiCr
/Au構造のMIM素子に要求される寸法は約5μm角
となる。
【0007】MIM素子は、以下の方法で形成される。
ガラス等の透明基板5上にTa膜6をスパッタ蒸着等に
より形成し、フォトエッチング法によりTaを選択的に
エッチングして所定の形状になす。このときTa配線と
MIMの一方の電極が同時に形成される。
【0008】前記パターニングされたTa6を0.01
wt%クエン酸水溶液中で陽極化した後、Cr(NiC
rもしくは、さらに上層にAuを連続蒸着したものでも
よい)8を蒸着し、これをフォトエッチング法により所
定の形状にパターンニングしてMIM素子となす。7…
陽極酸化膜。この後透明電極9を形成して液晶表示装置
の一方の電極基板とする。以後通常の表示装置と同様に
組立てることにより液晶表示装置となす。
【0009】したがってMIM素子寸法は、フォトエッ
チングの精度、特にフォトリソグラフィの精度により最
小限界が決まる。5μm寸法のパターン化には高精度の
マスクアライナーを必要とするが、こういった高精度マ
スクアライナーは、基板寸法が小さく現段階では4イン
チ径の基板が最高で、これ以上大きな基板が可能なマス
クアライナーは解像度が低くなる。列の方法としてマス
ク製作に利用されているパターンジェネレーターという
装置を用いる方法がある。このパターンジェネレーター
は、解像度は2〜3μmで基板寸法も6インチ四角のも
のが可能であるが処理能力が小さく、1時間当り1枚程
度でコスト高となり量産にはむかない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る欠点を除去しパターン形成におけるフォトリソグラフ
ィのパターン寸法に対する制限を緩やかにし、大型基板
上への製造を容易ならしめることにより大型の電気光学
装置を提供することにある。
【0011】特に、従来のMIM素子の上述の如く小型
化出来ないことに基づく、コントラストの良好な画像表
示が得られないという課題を解決するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置の
製造方法は、上記課題を解決するために、絶縁基板上に
第1金属層を所望の形状に形成する工程、該第1金属層
の表面を陽極酸化して絶縁層を形成する工程、該第1金
属上の絶縁層をまたがるように該絶縁基板上に第2金属
層を形成する工程、該第1金属層、絶縁層上の該第2金
属層上のレジストの膜厚は薄く、該絶縁基板上の第2金
属層上のレジストの膜厚は厚くなるように該絶縁基板上
にレジスト形成する工程、該絶縁基板上の第2金属層上
のレジストは残し、該第1金属層、絶縁層上の該第2金
属層上のレジストは除去する選択エッチング工程、レジ
ストが除去された該第1金属膜上面の該第2金属層を除
去する工程からなり、該第1金属層−該絶縁層−該第1
金属層の側面に形成された第2金属層構造により非線形
素子を形成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は上記手段により、素子の寸法が従来フ
ォトエッチングの精度にのみ制限されていたものを金属
膜の膜厚で制限することにより、寸法を大巾に小さくし
従来に比べより小さな寸法の素子を形成し表示装置の大
型化、高解像化ならしめるものである。
【0014】
【実施例】以下本発明の参考例及び実施例に従って説明
する。
【0015】4、図5は、それぞれ本発明の参考例に
ついて示した図であり、断面図及び平面図である。
【0016】ガラス等の透明基板11上にスパッタ蒸着
によりTa膜12を形成し(a)、フォトエッチング法
により選択的にTaをエッチングし所定の形状にTaを
パターンニングする(b)。この時、配線(データ線)
13とMIM素子の一方の電極14は同時に形成され
る。次に0.01wt%クエン酸水溶液中で陽極酸化す
ることによりTa電極14の表面にTa酸化膜15を形
成する。この時同時にTa配線13の一部も陽極酸化さ
れる(c)。
【0017】次にCr膜16を熱蒸着等により形成し、
これを所定の形状にフォトエッチングする(b)。この
ときTa電極14上のCr膜を除去する。まず通常のフ
ォトエッチング工程に従いレジスト膜17を形成し、T
a電極14上のレジストを通常のフォトリソグラフィの
技術により除去する(e)。Ta電極14上の露出され
たCr膜18をエッチングにより除去する(f)。これ
によりTa膜厚を利用したMIM素子が形成される。
【0018】この後透明電極19を所定の形状で形成し
てMIM基板ができる(g)。以下通常の液晶表示装置
と同様にして組立てることにより表示装置が得られる。
【0019】6は本発明の実施例を示す断面図であ
る。
【0020】Cr膜16を形成し、所定の形状にパター
ンニングするまでは、前述の参考例と同様に行った後
(a)、粘性の小さなレジスト21を全面に塗布する
(b)。粘性が小さいため基板上の凹部はレジスト膜厚
が厚く、凸部は薄くなる。レジスト塗布後の熱処理によ
り、さらにこの傾向は大きくなる。レジストを塗布した
基板をプラズマエッチングもしくはイオンエッチングに
よりレジストをエッチングしていくとレジスト膜厚の薄
い部分は除去され下層の膜表面が露出される(c)。露
出されるのは、最も高い所の面であるTa上のCr面で
ある(レジスト膜厚が最も薄い)。この露出したCrを
エッチングするとTa膜の段差部は垂直方向には厚くな
っているためエッチングされず図6(e)のように残
り、MIM素子の電極22が形成される。以後透明電極
19を形成しMIM素子基板が出来る(f)。以下通常
の液晶表示装置と同様にして組立てることにより表示装
置を得る。
【0021】以上の方法により形成されるMIM素子の
寸法は以下のようになる。
【0022】マスクアライナーの解像度を20μmとす
れば、従来のMIM素子寸法は、Ta電極巾20μm×
Cr電極巾20μm=400μm2 となるが、本発明に
よれば、Ta膜厚を0.2μmとすると、Ta電極巾
(Ta膜厚)0.2μm×Cr電極巾20μm=4μm
2 となり従来の100分の1のMIM素子寸法が可能と
なる。本説明の図面は従来の形状と同じ形状としている
ため、前記MIM素子がTa電極の両側に出来るように
なっているためMIM素子寸法は2つ合せて8μm2
なり50分の1となっている。図7のように1つのMI
Mとすることは簡単である。
【0023】本発明の説明において図2の金属にCrを
用いたが、Crの他NiCrが一般的であり、また透明
電極との接続を得やすくするため及び液晶に対する金属
のパッシベーション膜としてAuを金属の上層に形成す
ることもある。
【0024】また、透明電極の形成はTa膜形成前でも
Cr膜形成前でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明の電気光学装置の製
造方法によれば、従来のMIM素子面積に比べ1〜2ケ
タ小さいMIM素子を得ることが可能となり、それに伴
って、MIM素子の容量が小さくなり、その結果、画素
電極に比べて十分小さな容量比を有する非線形素子が得
られるので、コントラストの良好な画像表示を得ること
ができりという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】1画素分のMIM素子と液晶部分の等価回路を
示す図である。
【図2】従来のMIM素子を示す図である。
【図3】従来のMIM素子を示す図である。
【図4】(a)〜(g)は本発明の参考例を示す断面図
である。
【図5】(a)〜(g)は本発明の参考例を示す平面図
である。
【図6】(a)〜(g)は本発明の実施例を示す断面図
である。
【図7】本発明によるMIM素子を示す平面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に第1金属層を所望の形状に形
    成する工程、該第1金属層の表面を陽極酸化して絶縁層
    を形成する工程、該第1金属上の絶縁層をまたがるよう
    に該絶縁基板上に第2金属層を形成する工程、該第1金
    属層、絶縁層上の該第2金属層上のレジストの膜厚は薄
    く、該絶縁基板上の第2金属層上のレジストの膜厚は厚
    くなるように該絶縁基板上にレジスト形成する工程、該
    絶縁基板上の第2金属層上のレジストは残し、該第1金
    属層、絶縁層上の該第2金属層上のレジストは除去する
    選択エッチング工程、レジストが除去された該第1金属
    膜上面の該第2金属層を除去する工程からなり、該第1
    金属層−該絶縁層−該第1金属層の側面に形成された第
    2金属層構造により非線形素子を形成したことを特徴と
    する電気光学装置の製造方法。
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