JP2590627B2 - ポンプ駆動制御装置 - Google Patents

ポンプ駆動制御装置

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JP2590627B2 JP9757791A JP9757791A JP2590627B2 JP 2590627 B2 JP2590627 B2 JP 2590627B2 JP 9757791 A JP9757791 A JP 9757791A JP 9757791 A JP9757791 A JP 9757791A JP 2590627 B2 JP2590627 B2 JP 2590627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプの駆動制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭62ー19582号公報は、燃料
ポンプ駆動用モ−タの駆動制御装置を開示する。すなわ
ちこの駆動制御装置は、モ−タへの平均印加電圧の大き
さを可変制御するとともに、燃料ポンプ内の燃料通路に
ゴミが詰まって所定時間以上過電流が流れた場合、モ−
タへの通電を遮断してスイッチング素子やモ−タを保護
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の燃料ポンプの制御装置においては、軽負荷時の電
力節減を意図して燃料ポンプへの平均印加電圧を可変制
御しているため、電源電圧を100%印加している場合
にはモ−タに駆動トルクが高いので、作動流体中のごみ
が例えばインペラとケ−シングとの隙間などに詰まるこ
とが少ないが、平均印加電圧が低い場合には駆動トルク
の低下により詰まる可能性がある。
【0004】その結果、上記したような平均印加電圧が
可変制御されるモ−タで駆動されるポンプの遮断確率が
増大し、上記燃料ポンプを用いた場合、内燃機関の停止
確率が増大する可能性が考えられる。もちろん、遮断頻
度低減のために過電流検出のためのしきい値を大きくす
ればよいが、そうするとモータロックを検出できずスイ
ッチング素子やモ−タの保護が不十分となるという問題
があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、平均印加電圧が可変制御されるモ−タで駆動され
るポンプの遮断確率を低下して、その運転信頼性を向上
させることをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポンプ駆動制御
装置は、図1のクレ−ム対応図に示すように、ポンプを
駆動するモ−タと直列に接続され前記モ−タへの通電電
流を断続制御するスイッチング素子と、前記スイッチン
グ素子をデューティ比可変に断続制御するスイッチング
素子制御手段と、前記スイッチング素子への平均通電電
流を検出する電流検出手段と、検出された前記平均通電
電流に基づいて前記平均通電電流が過電流であるかどう
かを判別するとともに過電流と判定した場合に前記スイ
ッチング素子を遮断するための遮断信号を出力する過電
流検出手段とを備え、前記スイッチング素子制御手段
は、前記遮断信号が入力される場合に前記スイッチング
素子を遮断し、その後、前記遮断直前のデューティ比以
上のデューティ比で前記スイッチング素子を再駆動する
ものであることを特徴としている。
【0007】ここで、スイッチング素子制御手段は0か
ら1までのデューティ比でスイッチング素子を駆動制御
することができる。すなわち、スイッチング素子は、遮
断、スイッチング(パルス)駆動、連続駆動を実行でき
る。好適な態様において、過電流検出手段は、モ−タへ
の平均印加電圧を検出し、平均印加電圧が低い場合に過
電流判定用のしきい値を低下させる。
【0008】好適な態様において、スイッチング素子制
御手段は、再駆動をデューティ比1で実施する。好適な
態様において、スイッチング素子制御手段は、遮断とそ
の後の再駆動とが所定回数実施された場合に、その後の
再起動を禁止する。
【0009】
【作用】スイッチング素子制御手段はスイッチング素子
をデューティ比可変に断続制御し、スイッチング素子は
ポンプ駆動用のモ−タへの通電電流を断続制御(デュー
ティ比1すなわち連続通電を含む)し、電流検出手段が
平均通電電流を検出する。
【0010】ポンプにごみが詰まってスイッチング素子
に過電流(いわゆる拘束電流)が流れると、過電流検出
手段は検出された平均通電電流が過電流であるかどうか
を判別し、過電流の場合に遮断信号を出力する。スイッ
チング素子制御手段は、遮断信号が入力される場合にス
イッチング素子を遮断し、その後、遮断直前のデューテ
ィ比以上のデューティ比でスイッチング素子を再駆動す
る。
【0011】
【発明の効果】上記したように本発明のポンプ駆動制御
装置は、所定の過電流時にスイッチング素子を遮断し、
その後、遮断直前のデューティ比以上のデューティ比で
スイッチング素子を再駆動するスイッチング素子制御手
段を備えているので、ポンプへの平均印加電圧が低い
(すなわち、ポンプ吐出流量が少ない)場合にごみが詰
まっても、より強力な駆動トルクで再駆動されるのでゴ
ミが小さい場合には押し流すことができ、ポンプの停止
確率を低減して、その運転信頼性を向上することができ
る。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を、図1のブロック図に示
す。この駆動制御装置は、内燃機関に装着される燃料ポ
ンプを駆動するモ−タを駆動制御するものであって、ポ
ンプ制御装置1及びエンジン制御装置4からなる。ポン
プ制御装置1は、スイッチング素子11、入力信号処理
回路13、駆動回路14、電流検出回路15、過電流判
定回路16、ダイアグ出力回路17を備えている。12
はエンジン制御装置4の出力信号を入力信号処理回路1
3に入力する入力信号線、18はダイアグ出力回路17
の出力信号をエンジン制御装置4に出力する出力信号線
であり、スイッチング素子11は電源3とモ−タ2の一
端との間に接続され、モ−タ2の他端は接地され、そし
てフライホイルダイオ−ド19がモ−タ2と並列接続さ
れている。モ−タ2は直流直巻モ−タである。
【0013】ここで、エンジン制御装置4、入力信号処
理回路13及び駆動回路14は本発明でいうスイッチン
グ素子制御手段を構成し、電流検出回路15は本発明で
いう電流検出手段を構成し、過電流判定回路16は本発
明でいう過電流検出手段を構成している。次に、図2を
参照しつつこの実施例の駆動制御装置の詳細を説明す
る。
【0014】エンジン制御装置4からの入力信号線12
は比較器Comp1の正入力端に接続されており、比較
器Comp1の負入力端には所定電圧VT が供給されて
いる。比較器Comp1の出力端は抵抗R1およびコン
デンサC1からなる積分回路を介して比較器Comp2
の負入力端及び比較器Comp3の正入力端に接続され
ている。比較器Comp2の負入力端及び比較器Com
p3はウインドコンパレ−タを構成しており、比較器C
omp2の正入力端には所定電圧VTHが供給され、比較
器Comp3の負入力端には所定電圧VTLが供給されて
いる。
【0015】比較器Comp2の出力端はトランジスタ
Q1のベ−スに接続され、エミッタは接地され、コレク
タは抵抗R2及び抵抗R3を通じて定電圧回路20の出
力端に接続されている。また、抵抗R2と抵抗R3との
接続節点は、比較器Comp4の負入力端に接続されて
いる。比較器Comp4の正入力端には三角波発生回路
21の出力電圧が印加され、三角波発生回路21には定
電圧回路20から電源電圧として定電圧が印加されてい
る。
【0016】一方、比較器Comp3の出力端は、後述
する過電流判定回路16に接続されるとともに、インバ
ータ29を介してOR回路23のー入力端に接続され
る。OR回路23の他の入力端には、過電流判定回路1
6の出力電圧が印加される。OR回路23の出力電圧は
ベ−ス電流制限抵抗R4を介してトランジスタQ2のベ
−スに印加され、また、過電流判定回路16に送られ
る。
【0017】Comp4の出力端はエミッタ接地された
電圧増幅用のトランジスタQ3のベ−スに接続され、ト
ランジスタQ3のコレクタにはコレクタ抵抗R5を通じ
て昇圧回路22から高電圧が印加されている。トランジ
スタQ3のコレクタはコンプリメンタリエミッタホロワ
回路としてのトランジスタQ4,Q5の両ベ−スに接続
され、トランジスタQ4のコレクタは昇圧回路22の出
力端に接続され、トランジスタQ5のコレクタは接地さ
れている。トランジスタQ4,Q5のエミッタは抵抗R
6を介してパワーMOSトランジスタからなるスイッチ
ング素子11のゲ−トに接続されている。
【0018】スイッチング素子11のドレインは電源3
に接続され、ソースはモ−タ2の一端に接続されてい
る。モ−タ2の他端は接地され、フライバックダイオ−
ドD2が、モ−タ2と並列接続されている。ここで、ス
イッチング素子11はダブルソ−ス構造を有しており、
小面積の電流検出用ソ−スであるセンス端子11aは、
演算増幅器Op1の負入力端に接続されている。また、
演算増幅器Op1の正入力端はスイッチング素子の大面
積のソ−スに接続されている。
【0019】演算増幅器Op1の負入力端とその出力端
は帰還抵抗R14により接続されており、演算増幅器O
p1の出力端は抵抗R13及びコンデンサC3からなる
積分器を介して比較器Comp6の負入力端に接続され
ている。一方、抵抗R11と抵抗R12とを直列接続し
てなる分圧回路は電源電圧を分圧して比較器Comp6
の正入力端に印加されており、比較器Comp6の出力
端はAND回路27の入力端に接続されている。
【0020】AND回路27の他の入力端にはインバ−
タ28を介してOR回路23の出力電圧が印加されてお
り、AND回路27の出力端はエミッタ接地のトランジ
スタQ7のベ−スに接続され、トランジスタQ7のコレ
クタはコレクタ抵抗R10を通じて定電圧回路20から
定電圧が印加されている。トランジスタQ7のコレクタ
はダイオ−ドD1のアノードに接続される。抵抗R10
の他端は定電圧回路20の出力に接続され、ダイオ−ド
D1のカソードは比較器Comp5の負入力端に接続さ
れている。比較器Comp5の負入力端はコンデンサC
2を介して定電圧回路20の出力端に接続され、抵抗R
9を介して接地されている。比較器Comp5の正入力
端には所定電圧VTRが供給され、その出力端はAND回
路25の入力端に接続されている。
【0021】AND回路25の他の入力端は前述の比較
器Comp3の出力端に接続され、この比較器Comp
3の出力端はインバ−タ26を介してRーSフリップフ
ロップ24のリセット入力端に接続される。AND回路
25の出力は、RーSフリップフロップ24のセット入
力端に接続され、RーSフリップフロップ24の出力端
は、OR回路23の入力端に接続されるとともに、抵抗
R28を介してトランジスタQ6のベ−スに接続され
る。
【0022】エミッタ接地のトランジスタQ6のコレク
タは、コレクタ抵抗R7を介して定電圧回路20の出力
端に接続されるとともに、出力信号線18を介してエン
ジン制御装置4に信号電圧を出力する。次に、上記駆動
制御回路の作動を説明する。エンジン制御装置4から比
較器Comp1に供給される入力信号は、常時ハイレベ
ルの信号(入力信号A)、常時ローレベルの信号(入力
信号C)、およびデュ−ティ比が50%のパルス信号
(入力信号B)の3種類とする。この入力信号は比較器
Comp1で波形整形された後、ハイレベルは定電圧回
路20の出力電圧(VC )に、ローレベルは接地電位に
一致させられる。入力信号Bは、抵抗R1とコンデンサ
C1からなる積分器によりVC /2とされる。
【0023】比較器Comp2及びComp3の基準電
圧VTH、VTLを、0<VTL<VC /2<VTH<VC とな
るように設定すると、過電流判定回路16が過電流とは
判定していない場合すなわちOR回路23の入力端への
入力信号Vgがロ−レベルである場合において、入力信
号A(常時ハイレベル)の時、トランジスタQ1、Q2
がともにオフとなり、入力信号B(パルス信号)の時、
トランジスタQ1がオン、Q2がオフとなり、入力信号
C(常時ローレベル)の時、トランジスタQ1、Q2が
ともにオンとなる。
【0024】その結果、比較器Comp4の負入力端
は、入力信号AでVC、入力信号BでVC ×R3 /(R
2 +R3 )、入力信号Cで0となる。一方、比較器Co
mp4の正入力端には三角波発生回路21から図3に示
す三角波電圧が印加されると、比較器Comp4は入力
信号Aでハイレベル、入力信号Bでパルス出力、入力信
号Cでロ−レベルとなる。駆動回路14は単なる電力増
幅回路であるので、その結果、入力信号Aでスイッチン
グ素子11は常時オンし、モ−タ2には常時ほぼ電源電
圧が印加される。また、入力信号Bでスイッチング素子
11は三角波と同じ周波数でオンオフし、モ−タ2には
そのデュ−ティ比に相当する平均印加電圧が印加され
る。更に、入力信号Cではスイッチング素子11は常時
オフし、モ−タ2には電圧は印加されない。
【0025】スイッチング素子11のソース11bとセ
ンス端子11aとは帰還抵抗R14によりほぼ同電位と
なり、ソース11bを流れる主電流に応じた電流がセン
ス端子11aから帰還抵抗R14に流れ、抵抗R14の
両端の電位差がスイッチング素子11に流れる電流に比
例する。ここで、演算増幅器Op1の負入力端はセンス
端子11aを通じて給電されているので、抵抗R14の
両端の電位差が過電流により増加すると、演算増幅器O
p1の出力電圧が低下する。演算増幅器Op1の出力電
圧は、抵抗R13とコンデンサC3とからなる積分器に
より積分されて電流検出回路15の出力電圧Vfとなる
が、この出力電圧Vfも過電流により低下する。
【0026】図4にモータ2の平均通電電流と出力電圧
Vfとの関係を示す。図4からわかる重要な点は、常時
通電モード(入力信号A)の場合と、パルス通電モード
(入力信号B)の場合とでは、実際にモータ2に流れる
平均通電電流と出力電圧Vfとの関係が異なることであ
る。この理由を以下に説明する。
【0027】この実施例では、スイッチング素子11を
ソースフォロワモードで使用しており、ソース11bと
接地間に接続されるソース負荷としてのモータ2は抵抗
成分とともにリアクタンス成分を有する。その結果、パ
ルス通電モードではこのリアクタンス成分の影響により
スイッチング素子11が遮断時にフライホイールダイオ
ードD2とモータ2へ電流が流れる。そのためにスイッ
チング素子11の平均通電電流は、パルス通電モードの
方が常時通電モードの場合より、モータ2の平均通電電
流が同じであっても小さくなり、その結果として抵抗R
14での電圧降下が小さくなる。また、パルス通電モー
ドではモータ2へはそのデューティ比に相当する平均印
加電圧が印加されているが、センス端子11aの電位V
seは、この平均印加電圧に等しい。常時通電モードでは
センス端子11aの電位Vseは電源電圧VB にほぼ等し
いので、パルス通電モード時の出力電圧Vfは常時通電
モード時の出力電圧Vfより低くなり、モータ2の平均
通電電流に対する傾きは小さくなる。
【0028】次に、出力電圧Vf(過電流時、ロ−レベ
ル)は、比較器Comp6で電源電圧VB に依存する基
準電位Vm=VB ×R1 1 /(R1 1 +R1 2 )と比較
される。すなわち、比較器Comp6は、電圧検出回路
15の出力電圧Vfが基準電位Vmよりロ−の場合に過
電流と判定し、過電流信号Vsとしてハイレベルを出力
し、そうでない場合にロ−レベルを出力する。
【0029】ここで重要な点は、比較器Comp6は、
常時通電時とパルス通電時とにおいて、過電流判定しき
い値電流が異なることである。例えば図4に示すよう
に、電源電圧VB を一定とした場合、パルス通電時にし
きい値電流はIth1となり、常時通電時にしきい値電流
はIth2となる。このようにすれば以下の効果がある。
すなわち、パルス通電時には抵抗R6及びソ−ス負荷と
してのモ−タ2のリアクタンスの影響により電流断続時
に過渡的に大電力消費が生じ、ソ−ス11aの電位変動
で検出したソ−ス電流値に比較してスイッチング素子1
1の発熱量が大きい。したがってこの実施例によれば、
パルス通電時のしきい値電流Ith1を常時通電時のしき
い値電流Ith2より小さく設定しているので、スイッチ
ング素子11の発熱状態に適応した過電流検出が可能と
なっている。
【0030】次に重要な点は、比較器Comp6の基準
電位Vmを、電源電圧VB の分圧により形成しているの
で、電源電圧VB の変動に追従して過電流判定しきい値
電流を変化させていることである。車両用電源では、電
源電圧の変動が大きく、電源電圧が大きくなれば正常電
流の最大値レベルも上昇する。この実施例によれば、こ
の問題を解消することができる。
【0031】上記のようにして過電流を検出することが
できるが、モ−タ2は起動時に大きな電流値となるの
で、起動時において起動電流を過電流すなわち拘束電流
と誤判定しない必要がある。この実施例では、起動時に
誤判定しないようマスキング時間を設定している。すな
わち、OR回路23は入力信号A、Bに対してフリップ
フロップ24の出力がロ−レベル(過電流非検出時)の
場合にロ−レベルを出力し、その結果、AND回路27
の入力Vxはハイレベルとなって、AND回路27は過
電流信号Vsを受入れられる状態となっている。
【0032】比較器Comp6はAND回路27に過電
流時にハイレベル、正常電流時にロ−レベルの過電流判
定信号Vsを出力するので、過電流判定信号Vsがロ−
レベル(正常電流)の場合、AND回路27がハイレベ
ルとなり、トランジスタQ7が遮断されてそのコレクタ
がハイレベルとなり、マスキング時間設定用の積分回路
の一部を構成するコンデンサC2では、ほぼVc ×R9
/(R9+R10)まで放電され、R9>>R10とす
ると、比較器Comp5の出力はロ−レベルとなり、フ
リップフロップ24はリセットされ、信号電圧Vxはハ
イレベルとなる。その結果、過電流判定信号Vsの通過
ゲ−トであるAND回路27は、過電流判定信号Vsが
入力される場合にそれを通過させ得る状態となる。
【0033】次に、比較器Comp6から出力される過
電流判定信号Vsがハイレベル(過電流)となると、A
ND回路27がハイレベルとなり、トランジスタQ7の
コレクタがロ−レベルとなり、ダイオ−ドD1は遮断さ
れコンデンサC2は抵抗R9を通じて充電し、所定値V
TR以下になると比較器Comp5の出力はハイレベルと
なる。ここで、コンデンサC2と抵抗R9とからなる充
電回路の時定数はモ−タ2の起動時間より多少長く設定
されており、モ−タ2の起動時に比較器Comp5の出
力がロ−レベルとならないようにしている。
【0034】比較器Comp5の出力がハイレベルとな
る時、比較器Comp3の出力がハイレベルであれば
(すなわち、入力信号AまたはBが入力されていれ
ば)、フリップフロップ24はセットされ、フリップフ
ロップ24の出力端Qはハイレベル信号となり、ダイア
グノ−シス出力Vdがダイアグ出力回路17を通じてエ
ンジン制御回路4に送られる。更に、フリップフロップ
24の出力端Qがハイレベルとなると、OR回路23の
出力は(入力信号A又はBが入力する限り)ハイレベル
となり、インバータ28の出力はローレベルとなり、A
ND回路27の出力はローレベルとなり、トランジスタ
Q7は遮断し、コンデンサC2は放電し、比較器Com
p5、AND回路25の出力はローレベルとなる。フリ
ップフロップ24のS入力はローレベルになるが、R入
力もローレベルであるので、Q出力はハイレベルのまま
となる。
【0035】更に、OR回路23の出力がハイレベルと
なると、トランジスタQ2がオンし、比較器Comp4
の出力がハイレベルとなり、トランジスタQ3がオン
し、スイッチング素子11のゲ−ト電圧がロ−レベルと
なってスイッチング素子11が遮断される。上記によ
り、過電流の検出及びスイッチング素子11の遮断につ
いて説明した。次に、過電流検出後のモ−タ2の遮断と
その再起動について図6のフロ−チャ−トを参照して説
明する。エンジン制御回路4は、エンジン制御用のマイ
コンを備えており、このマイコンは、エンジン負荷に応
じて入力信号A、B、Cのいずれかを出力するサブル−
チン(図示せず)を実行する。また、エンジンが始動す
ると、図6のサブル−チンが定期的に実行される。
【0036】このサブル−チンでは、まずカウンタ変数
Nを0にリセットし(101)、ダイアグノ−シス出力
Vdが入力されたかどうかを検出し(102)、検出す
るまで待機する。検出されれば、カウント変数Nが所定
の設定数N(ここではN=5)に達したかどうかを検出
し(104)、達していなければ比較器Comp1に入
力信号C(ロ−レベル)を供給する(106)。する
と、比較器Comp3がロ−レベルとなり、インバータ
26を介してフリップフロップ24のR入力がハイレベ
ルとなり、Q出力はロ−レベルとなる。OR回路23の
出力はロ−レベルのままである。
【0037】次に、短い所定時間経過後(108)、比
較器Comp1に入力信号A(ハイレベル)を供給し
(110)、カウンタ変数Nに1を加えて102にリタ
−ンする。すると、スイッチング素子11が常時オン
し、再度モ−タ2が駆動される。そして、起動電流が過
電流として検出され、信号Vsがハイレベルとなり、コ
ンデンサC2が充電される。ごみが取れずに所定の起動
時間後も過電流が検出され続ける場合には、上記した場
合と同じ経過を辿る。
【0038】そして、104でカウンタ変数がNaに達
すると、ごみは取れないものとして、異状表示を点灯し
て(114)、ル−チンを終了し、モ−タ2を遮断状態
に保つ。このようにすれば、モ−タ2がロックした場
合、一旦は過電流検出によりモ−タ2をオフさせるが、
エンジン制御装置4が、入力信号C、入力信号Aを順次
入力することで高トルクを発生して、つまったゴミを押
し流すことができ、内燃機関の停止頻度を減らすことが
できる。
【0039】(他の実施例)入力信号処理回路の変形態
様を図7に示す。この実施例では、エンジン制御装置4
から2本の入力信号線12が、比較器Comp2および
Comp3に直接入力され、2本の信号線のハイレベル
あるいはローレベルの組合せでモ−タ2への印加電圧を
切替えている。
【0040】過電流判定回路部の他の実施例を図8に示
す。この実施例では、過電流かどうかを判定する比較器
Comp6の基準(しきい値)電圧Vmを決定するため
の回路として、図2の分圧回路(R11、R12)の他
に、ダイオ−ドD3、定電圧ダイオ−ドZD1、抵抗R
15を付加している。すなわち、定電圧ダイオ−ドZD
1がオンしない電源電圧VB が低い場合に、抵抗R12
にほぼ抵抗R15が並列接続されたとみなすことがで
き、基準(しきい値)電圧Vmを低下させることができ
る。一方、電源電圧VB が上昇してダイオ−ドD3が逆
バイアスされれば、実施例1に等しい基準電圧Vmとな
る。図9に電源電圧VB と過電流判定しきい値電流Ith
との関係を示す。このように、過電流判定しきい値電流
thを電源電圧VBの低いところで、第1の実施例より
大きくすることで、正常時のモ−タに流れる電流特性に
近くなり、より精度よく過電流を検出することができ
る。 以上説明したように上記各実施例では、エンジン
制御装置4から入力信号Cをまず出力してフリップフロ
ップ24をリセットした後、再度入力信号Aを投入する
構成となっているので、入力信号Cを投入するまで、再
起動時刻を任意に設定できる利点がある。
【0041】また、スイッチング素子制御手段は、再駆
動をデューティ比1で実施しているので、最大トルクで
モ−タを再起動することができ、ごみが取れる確率が高
くなる。更に上記実施例では、所定回数再起動後は、再
起動を禁止しているので、モ−タ2の頻繁な再起動によ
る弊害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ駆動制御回路の一例を示すブロ
ック図。
【図2】図1の一構成例を示す回路図、
【図3】スイッチング素子への印加電圧波形図、
【図4】モータの通電電流と電流検出回路の出力電圧と
関係を示す特性図、
【図5】過電流判定しきい値電流Ithと電源電圧VB
の関係を示す特性図
【図6】エンジン制御装置の動作を示すフロ−チャ−
ト、
【図7】変形態様を示す回路図、
【図8】変形態様を示す回路図、
【図9】図8の回路における過電流判定しきい値電流I
thと電源電圧VB との関係を示す特性図、
【符号の説明】
2はモ−タ、11はスイッチング素子、4はエンジン制
御装置(スイッチング素子制御手段)、13は入力信号
処理回路(スイッチング素子制御手段)、14は駆動回
路(スイッチング素子制御手段)、15は電流検出回路
(電流検出手段)、16は過電流判定回路(過電流検出
手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプを駆動するモ−タと直列に接続され
    前記モ−タへの通電電流を断続制御するスイッチング素
    子と、前記スイッチング素子をデューティ比可変に断続
    制御するスイッチング素子制御手段と、前記スイッチン
    グ素子への平均通電電流を検出する電流検出手段と、検
    出された前記平均通電電流に基づいて前記平均通電電流
    が過電流であるかどうかを判別するとともに過電流と判
    定した場合に前記スイッチング素子を遮断するための遮
    断信号を出力する過電流検出手段とを備え、前記スイッ
    チング素子制御手段は、前記遮断信号が入力される場合
    に前記スイッチング素子を遮断し、その後、前記遮断直
    前のデューティ比以上のデューティ比で前記スイッチン
    グ素子制御手段を再駆動するものであることを特徴とす
    るポンプ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】前記過電流検出手段は、前記モ−タへの平
    均印加電圧を検出し、該平均印加電圧が低い場合に、過
    電流と判定するしきい値を低下させるものである請求項
    1記載のポンプ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチング素子制御手段は、前記再
    駆動をデューティ比1で実施するものである請求項1記
    載のポンプ駆動制御装置。
  4. 【請求項4】前記スイッチング素子制御手段は、前記遮
    断とその後の前記再駆動とが所定回数実施された場合に
    その後の再起動を禁止するものである請求項1記載のポ
    ンプ駆動制御装置。
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