JP2590569Y2 - リング状ヒータ内蔵のフィルター - Google Patents

リング状ヒータ内蔵のフィルター

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JP2590569Y2
JP2590569Y2 JP1992079391U JP7939192U JP2590569Y2 JP 2590569 Y2 JP2590569 Y2 JP 2590569Y2 JP 1992079391 U JP1992079391 U JP 1992079391U JP 7939192 U JP7939192 U JP 7939192U JP 2590569 Y2 JP2590569 Y2 JP 2590569Y2
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倫明 服部
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両後方監視用カメラ
等に装着するリング状ヒータ内蔵のフィルターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両運転者が車両走行中または車両を後
退させる場合に後方視界の確認をするには、ドアミラー
またはフェンダーミラーによるか、車室内の略中央前部
に設けたインナ−ミラ−によるか、或いは、車両後方を
振り返って直接目視するかの何れかであるが、その何れ
も後方視界の完全な確認は無理であった。最近は、運転
者が直接目視して確認することのできない後方死角をな
くすため、リアスポイラー等に後方監視用カメラを内蔵
させ、このカメラによって捉えた像や障害物を車内のモ
ニタTVディスプレーに表示させて、運転者がそれを確
認することにより後方の安全確認を確かめる装置が使用
されるようになってきた。
【0003】この種の装置としては例えば特開平2ー9
2753号公報に開示されている。すなわち、この装置
は図4に示すように、車両後部に配せられた後方の視界
を撮像するための撮像手段20と車室内前部に設けられ
た表示装置21とよりなる。表示手段21は、前記撮像
手段により得られた映像信号をビデオ信号に変換するメ
イン回路ユニットと、そのビデオ信号によりコントロー
ルユニットを介して作動して後方視界の映像を表示する
モニタTVとから構成されている。また、撮像手段20
は、後方視界を映像信号に変換する昼間用カメラ31a
夜間用カメラと31bとから構成されている。それぞれ
のカメラ31a、31bは、レンズ24と電荷結合型撮
像子(CCD)26とからなり、前記昼間用カメラ31
aは調光フィルター22と反射鏡25とを介して後方視
界を捉えるようにしてあり、前記夜間用カメラ 31b
はカバーガラス23と反射鏡25とを介して前記同様後
方視界を捉えるようにしてある。なお、撮像手段を内蔵
したハウジングの前面開放部には昼間用カメラ31aと
夜間用カメラ31bとに対応する位置に前記調光フィル
ター22とカバーガラス23とが嵌め込まれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように従来の後方
監視用カメラは、レンズ前面に反射鏡を介してハウジン
グ前面に設けた調光フィルターまたはカバーガラスが外
気にさらされているが、霜、雪や結露に対する防止対策
は全く考慮されていない。一般的な結露防止対策として
は、ガラス前面に、ITO膜等の透明導電膜を設け、そ
の透明導電膜を抵抗体として通電し、ヒータガラスとし
て融雪、氷解や霜、結露の除去機能を持たせることがで
きることは公知である。
【0005】結露防止対策として導電膜を付けたヒータ
ガラスをレンズ保護用のガラスとして使用する場合に
は、次のような問題点がある。すなわち、ヒータガラス
の面積及び電極間の寸法によってヒータの電力が変わる
ので、電力値を揃えようとするとヒータガラスが寸法上
の制約を受けたり、透明導電膜の抵抗値を膜厚の調整に
よって変える必要が生じたりして、導電膜の製造条件ま
で影響を及ぼすことになる。また、透明導電膜に通電す
るための電極を形成する必要があるがその電極からのリ
ード線の引きだし方法が困難である。さらに、ガラス全
体にわたり霜、雪、結露等を除去する場合は、前記ヒー
タガラスの形状は矩形に近いほうがよい等のデザイン上
の制約がある。本考案は、上記問題点を解決すべくなさ
れたもので、デザイン上、製造上の制約もなく、カメラ
レンズ保護用フィルターとしての機能を損ずることもな
く、しかも除去機能の制御が簡単にできるリング状ヒー
タ内蔵のフィルターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、車両後方監視用カメラのレンズ保護用フ
ィルターにおいて、第1のガラスまたは光学フィルター
と第2の光学フィルターまたはガラスとを一定の間隔を
置いて対向配置し、この間の空間部分の周囲を閉塞して
密閉し、該密閉された空間部分の周囲に結露防止用のリ
ング状ヒータを配置したことを特徴とする。光学フィル
ターは、UVフィルター、調光フィルター、色温度変換
フィルター、特殊効果用フィルターおよび干渉フィルタ
ーから選ばれたものが用いられる。
【0007】
【作用】上記手段により、二重ガラスの間に内蔵封止さ
れたリング状ヒータに通電すれば、内部に密閉された空
気も暖められる。これによりガラス又は光学フィルター
の温度を上昇させ、かつ接触による熱伝導によりガラス
又は光学フィルターの温度も上昇するので、霜、雪、結
露等を除去でき、後方視界の確認が確実に行なわれる。
リング状ヒータへの電源電圧の印加加減によりその除去
速度を加減できる。
【0008】
【実施例】次に、図面に基づき本考案を具体的に説明す
る。図1は本考案結露防止用フィルターの一実施例を示
す分解斜視図である。図1に示すように、リング状ヒー
タ内蔵のフィルター10は、対向する第1のガラスまた
は光学フィルター11と第2の光学フィルターまたはガ
ラス12との間に、結露防止用のリング状ヒータ13を
内蔵封止する。リング状ヒータ13は環状巻き芯14に
発熱体15を巻付けたものである。発熱体15として自
己温度制御タイプのものを用いてもよい。その場合は外
気温度センサーによる自動ON−OFFシステムを簡単
に構成でき、また、リング状ヒータ13の電極接続用端
子は挿入嵌合接触型接触子により構成して結露防止用フ
ィルターの交換を簡単に行なえるようにしてある。
【0009】図2は、リング状ヒータの別の実施例を示
すもので、耐熱性絶縁物である薄型リング状フィルム1
8に、炭素系粉末を主剤とする発熱層17を屈曲パター
ン状に印刷焼成した薄型リング状ヒータ16を用いた場
合を示す。この場合も、発熱体として自己温度制御タイ
プのものを用いて、外気温度センサーによる自動ON−
OFFシステムを簡単に構成できる。
【0010】図3は、本考案の結露防止用フィルター1
0を後方監視用カメラに装着した状態の側面である。後
方監視用カメラは、カメラハウジング5と、モニタ部6
と、制御部7と、電源部8とからなる。モニタ部6と、
制御部7と、電源部8とは車両の前部運転室内に設置
し、カメラハウジング5はモニタ部6、電源部8および
制御部7と分離して車両後部のリアスポイラー等に設け
てある。なお図中、2はレンズユニット、3はレンズ、
4はCCD基板である。
【0011】レンズユニット2の光軸線上のカメラハウ
ジング5の前部には、結露防止用フィルター10が設け
てある。このフィルター10は、例えば被写体側にガラ
ス、レンズ側に光学フィルターを配設し、或いは被写体
側に光学フィルター、レンズ側にガラスを配設し、その
間にリング状ヒータ13を内蔵して周縁部を耐熱性封止
材により封止するが、被写体側に対するガラスまたは光
学フィルターの配置位置の組合せは限定されない。光学
フィルターは、UVフィルター、色温度変換フィルタ
ー、調光フィルター、干渉フィルター或いは特殊効果用
フィルター等が用いられる。
【0012】上記構成であるので、第1及び第2のガラ
ス又は光学フィルター11、12の間に内蔵封止された
リング状ヒータ13に通電すれば、内部に密閉された空
気も暖められガラス又は光学フィルターの温度を上昇さ
せ、リング状ヒータ13との接触による伝導熱によりガ
ラス又は光学フィルターの温度も上昇して容易に霜、
雪、結露等を除去できる。リング状ヒータの発熱体15
に自己温度制御タイプを使用した場合には、外気温度セ
ンサーにより自動ON−OFFできる。また、電源電圧
を加減することによりその除去速度を加減できる。かく
して結露防止用フィルター付き後方監視用カメラは全天
候型として悪天候時にも作動し、運転室内のモニタTV
上に後方視界の画像を写しだし、運転者はそれにより容
易に後方視界を確認して安全運転をすることができる。
ガラス又は光学フィルターの形状は使用個所に応じて任
意に設定できるためデザイン上、製造上の特別の制約を
受けることがない。また前記リング状ヒータ13はレン
ズ3の軸芯に合わせて設定してあるため、ヒータが画角
のなかに入るおそれはなくカメラレンズ保護用フィルタ
ーとしての機能を損ずることもない。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、下記に記載する効果を
奏する。 1、結露防止用フィルターにより、カメラレンズ前面の
霜、雪、結露等を容易に除することができ、全天候型カ
メラとして天候条件の悪い時季でも後方監視用カメラを
作動させ、後方視界を確認しながら安全運転をすること
ができる。 2、カメラ内外の温度差の点から見て、リング状ヒータ
を内蔵することにより該ヒータ要素の厚みに対応する厚
みの密閉空気層を介在させることになるため、急激な温
度変化を防止し結露しにくくなる。 3、リング状ヒータとカメラのレンズ芯とは一致してい
るため、当該カメラの画角内に該ヒータは存在しないた
めカメラの機能を損ずることはない。 4、リング状ヒータの電源接続用端子は挿入嵌合接触子
を使用してあるため、結露防止用フィルターは使用状況
に応じて簡単に交換や後付けができる。 5、結露防止用フィルターは、構造が簡単なため、デザ
イン上、製造上の制約を受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案リング状ヒータ内蔵のフィルター
の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1におけるリング状内蔵のヒータの別の実施
例を示す正面図である。
【図3】図1のフィルターを用いた後方監視用カメラの
一例を示す側面図である。
【図4】従来の車両後方監視用カメラの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 結露防止用フィルター 11 ガラス又は光学フィルター 12 光学フィルターまたはガラス 13 リング状ヒータ 14 巻き芯 15 発熱体 16 薄型リング状ヒータ 17 発熱層 18 薄型リング状フィルム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両後方監視用カメラのレンズ保護用フ
    ィルターにおいて、第1のガラスまたは光学フィルター
    と第2の光学フィルターまたはガラスとを一定の間隔を
    置いて対向配置し、この間の空間部分の周囲を閉塞して
    密閉し、該密閉された空間部分の周囲に結露防止用のリ
    ング状ヒータを配置したことを特徴とするリング状ヒー
    タ内蔵のフィルター。
JP1992079391U 1992-10-23 1992-10-23 リング状ヒータ内蔵のフィルター Expired - Fee Related JP2590569Y2 (ja)

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