JP2590372Y2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2590372Y2
JP2590372Y2 JP1993054401U JP5440193U JP2590372Y2 JP 2590372 Y2 JP2590372 Y2 JP 2590372Y2 JP 1993054401 U JP1993054401 U JP 1993054401U JP 5440193 U JP5440193 U JP 5440193U JP 2590372 Y2 JP2590372 Y2 JP 2590372Y2
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chamber
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expansion chamber
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茂美 清水
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、斜板式圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来構造の斜板式圧縮機を図3〜図5に
基づいて説明する。図3に示すように、斜板式圧縮機は
ハウジング1を備えている。ハウジング1はフロントハ
ウジング2と、フロントシリンダブロック3と、リアシ
リンダブロック4と、リアハウジング5とから構成され
る。フロントハウジング2は、小径円筒部20と大径円
筒部21とを有する。小径円筒部20内には軸封装置2
2が配置されている。大径円筒部21内には隔壁23が
形成されている。大径円筒部21内の空間は、隔壁23
により、吸入室24と吐出室25とに仕切られている。
大径円筒部21の外周縁部には、ボルト挿通穴26が形
成されている。
【0003】円筒状のフロントシリンダブロック3に
は、複数のシリンダボア30が周方向に互いに間隔を隔
てて形成されている。フロントシリンダブロック3の中
心部には、中心穴31が形成されている。中心穴31に
は、ラジアルニードルベアリング32が嵌入している。
フロントシリンダブロック3には、中心穴31に隣接し
てクランク室33が形成されている。フロントシリンダ
ブロック3の内周縁部には、クランク室33とフロント
ハウジングの吸入室24とを連通する連通穴34が形成
され、フロントシリンダブロック3の外周縁部には、ボ
ルト挿通穴35が形成されている。フロントシリンダブ
ロック3は、弁板装置6を介してフロントハウジング2
に当接している。
【0004】図3、図4に示すように、円筒状のリアシ
リンダブロック4には、フロントシリンダブロック3の
シリンダボア30に対峙して、複数のシリンダボア40
が形成されている。リアシリンダブロック4の中心部に
は、中心穴41が形成されている。中心穴41には、ラ
ジアルニードルベアリング42が嵌入している。リアシ
リンダブロック4には、中心穴41に隣接してクランク
室43が形成されている。リアシリンダブロック4の内
周縁部には、クランク室43とリアハウジングの吸入室
51を連通する連通穴44が形成され、リアシリンダブ
ロック4の外周縁部には、ボルト挿通穴45が形成され
ている。リアシリンダブロック4は、弁板装置7を介し
てリアハウジング5に当接している。フロントシリンダ
ブロック3とリアシリンダブロック4とが組付けられた
状態で、クランク室43はクランク室33と共働して一
つのクランク室を形成する。
【0005】図3に示すように、有底円筒状のリアハウ
ジング5内には隔壁50が形成されている。リアハウジ
ング5の内部空間は、隔壁50により、吸入室51と吐
出室52とに仕切られている。リアハウジング5の外周
縁部には、雌ネジ53が形成されている。
【0006】ラジアルニードルベアリング32、及びラ
ジアルニードルベアリング42によって、主軸8がハウ
ジング1内で回転可能に、ラジアル方向に支承されてい
る。主軸8には、斜板9が固定されている。斜板9はク
ランク室33、43によって形成されるクランク室内に
収容されている。斜板9と中心穴31周囲のフロントシ
リンダブロック3との間にはスラストベアリング10が
配設されている。斜板9と中心穴41周囲のリアシリン
ダブロック4との間にはスラストベアリング11が配設
されている。主軸8は、上記一対のスラストベアリング
10、11によってスラスト方向に支承されている。
【0007】フロントシリンダブロック3のシリンダボ
ア30及びリアシリンダブロック4のシリンダボア40
内には、両頭ピストン12が摺動自在に挿入されてい
る。両頭ピストン12は、シュー13を介して斜板9に
連結されている。フロントハウジング2と、フロントシ
リンダブロック3と、リアシリンダブロック4と、リア
ハウジング5とは、ボルト挿通孔26、35、45を貫
通し、雌ネジ53と螺合するボルト14によって互いに
一体に固定されている。
【0008】図5に示すように、リアシリンダブロック
4の外側には、四半部分を欠く略矩形の平面形状を有す
る膨張室46と、前記四半部分を占める略三角形の平面
形状を有する流入室47とを有する張出部48がリアシ
リンダブロック4と一体形成されている。膨張室46
は、リアシリンダブロック4の側壁に形成された連通穴
49aを介して吐出室25、52に連通している。流入
室47はリアシリンダブロック4の側壁に形成された連
通穴49bを介してクランク室43に連通している。張
出部48の端面には、膨張室46と、流入室47とを包
囲する溝48aが形成されている。溝48aにはシール
部材60が収容されている。蓋部材70が張出部48の
端面に当接し、ボルト80によって張出部48に固定さ
れている。蓋部材70と張出部48の端面との当接部
は、膨張室46の周囲及び流入室47の周囲共に、シー
ル部材60によって密封されている。蓋部材70には、
膨張室46、流入室47を外部冷却回路に連結するため
の管路90a、90bが取り付けられている。
【0009】上記の如くに構成された斜板式圧縮機にあ
っては、図示しない外部駆動源により主軸8と斜板9と
が回転駆動される。斜板9は主軸8の軸線に対して傾斜
しているので、主軸8の回転に伴い斜板9は揺動運動を
行う。前記揺動はシュー13を介して両頭ピストン12
に伝達され、両頭ピストン12はシリンダボア30、4
0内で往復移動する。両頭ピストン12の往復移動に伴
い、ピストンの吸入行程時には、低温低圧の冷媒が、外
部冷却回路から管路90b、流入室47、連通穴49b
を経由してクランク室43、33に流入し、更に連通穴
44、34を経由して、吸入室51、24に吸入され、
更に、弁板装置7、6に形成された吸入穴と吸入弁とを
通ってシリンダボア40、30内の圧縮室に吸入され
る。ピストンの圧縮行程時には、圧縮室の容積減少に伴
い、冷媒の圧縮が行われる。所定圧以上に圧縮された冷
媒は、弁板装置7、6に形成された吐出穴と吐出弁とを
通って、吐出室52、25に吐出される。吐出室52、
25に吐出された冷媒は、連通穴49aを通って膨張室
46に流入し、管路90aを通って外部冷却回路に流出
する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】従来構造の斜板式圧縮
機にあっては、膨張室46と流入室47とを包囲する溝
48aの形状が複雑で、溝48aの切削加工に多くの工
数を要するという問題があった。また、シール部材60
の形状が複雑であり、製造コストが高いという問題があ
った。本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、
膨張室と流入室とを包囲する溝の形状が単純な斜板式圧
縮機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案においては、一部が円形に切り欠かれた円形
平面形状の膨張室と前記円形切欠部内に在る円形平面形
状の流入室とを有し、円筒状のシリンダブロックの外側
にシリンダブロックと一体形成された張出部と、張出部
の端面を覆う蓋部材とを備え、張出部の端面には、膨張
室を包囲する第1円環溝と、流入室を包囲する第2円環
溝とが形成され、第2円環溝は第1円環溝の内側に形成
され、第1円環溝と第2円環溝とにはシール部材が収容
され、蓋部材には、膨張室と外部回路とを連結する管路
と、流入室と外部回路とを連結する管路とが取り付けら
れていることを特徴とする斜板式圧縮機を提供する。本
考案の好ましい態様においては、膨張室の円形の中心
は、シリンダブロックの軸芯からずれて配設されてい
る。
【0012】
【作用】本考案にあっては、膨張室を包囲する溝と流入
室を包囲する溝とは、それぞれ円環溝なので、溝を形成
する際に、切削加工が容易で、多くの工数を要さない。
また、円環溝に収容されるシール部材として、安価な規
格Oリングを使用できる。膨張室の円形の中心を、シリ
ンダブロックの軸芯からずらして配設することにより、
膨張室の深さが増大し、膨張室の容量が増大する。
【0013】
【実施例】本考案の実施例に係る斜板式圧縮機を図1、
図2に基づいて説明する。図1、図2に示すように、円
筒状のリアシリンダブロック104の外側には、一部が
円形に切り欠かれた円形平面形状の膨張室146と、前
記円形切欠部内に在る円形平面形状の流入室147とを
有する張出部148がリアシリンダブロック104と一
体形成されている。膨張室146の円形の中心Aは、円
筒状のリアシリンダブロック104の軸芯Xからずれて
配設されている。膨張室146は、リアシリンダブロッ
ク104の側壁に形成された連通穴149aを介して吐
出室に連通している。流入室147はクランク室143
に連通している。
【0014】張出部148の端面には、膨張室146を
包囲する円環溝148aと、流入室147を包囲する円
環溝148bとが形成されている。円環溝148bは円
環溝148aの内側に形成されている。円環溝148a
にはOリング160aが収容され、円環溝148bには
Oリング160bが収容されている。円板状の蓋部材1
70が張出部148の端面に当接し、ボルト180によ
って張出部148に固定されている。蓋部材170と張
出部148の端面との当接部は、膨張室146の周囲は
Oリング160aによって密封され、流入室147の周
囲はOリング160bによって密封されている。蓋部材
170には、膨張室146、流入室147を外部冷却回
路に連結するための管路190a、190bが取り付け
られている。上記を除き、本実施例に係る斜板式圧縮機
は従来構造の斜板式圧縮機と同様の構造を有する。
【0015】本斜板式圧縮機においては、膨張室146
を包囲する溝148aと流入室147を包囲する溝14
8bとは、それぞれ円環溝なので、溝を形成する際に、
切削加工が容易で、多くの工数を要さない。また、円環
溝148a、148bに収容されるシール部材として、
安価な規格Oリング160a、160bを使用できる。
従って、本斜板式圧縮機は従来構造の斜板式圧縮機に比
べて製造コストが低い。外部冷却回路に流出する冷媒の
圧力の脈動を抑制するために、膨張室146の容積を大
きくすることが望ましいが、本斜板式圧縮機において
は、膨張室146の円形の中心Aを、リアシリンダブロ
ック104の軸芯Xからずらして配設しているので、膨
張室146の深さを充分とることができ、ひいては膨張
室146の容積を充分とることができる。
【0016】
【効果】以上説明したごとく、本考案にあっては、膨張
室を包囲する溝と流入室を包囲する溝とは、それぞれ円
環溝なので、溝を形成する際に、切削加工が容易で、多
くの工数を要さない。また、円環溝に収容されるシール
部材として、安価な規格Oリングを使用できる。従っ
て、本考案により、斜板式圧縮機の製造コストを従来に
比べて低減できる。また、膨張室の円形の中心を、シリ
ンダブロックの軸芯からずらして配設することにより、
膨張室の深さを充分とることができ、ひいては、膨張室
の容量を充分とることができる。これにより、外部回路
に流出する冷媒の圧力の脈動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る斜板式圧縮機の横断面図
である。図4に示す従来構造の斜板式圧縮機の横断面図
に相当する図である。
【図2】図1のII-II 矢視図である。図2(a)はOリ
ングを除いた矢視図であり、図2(b)はOリングのみ
に着目した矢視図である。
【図3】従来構造の斜板式圧縮機の側断面図である。
【図4】従来構造の斜板式圧縮機の横断面図であり、図
3のIV-IV 矢視図である。
【図5】図4の V-V 矢視図である。図5(a)はシー
ル部材を除いた矢視図であり、図5(b)はシール部材
のみに着目した矢視図である。
【符号の説明】
104 リアシリンダブロック 143 クランク室 146 膨張室 147 流入室 148 張出部 148a、148b 円環溝 149a 連通穴 160a、160b Oリング 170 蓋部材 180 ボルト 190a、190b 管路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が円形に切り欠かれた円形平面形状
    の膨張室と前記円形切欠部内に在る円形平面形状の流入
    室とを有し、円筒状のシリンダブロックの外側にシリン
    ダブロックと一体形成された張出部と、張出部の端面を
    覆う蓋部材とを備え、張出部の端面には、膨張室を包囲
    する第1円環溝と、流入室を包囲する第2円環溝とが形
    成され、第2円環溝は第1円環溝の内側に形成され、第
    1円環溝と第2円環溝とにはシール部材が収容され、蓋
    部材には、膨張室と外部回路とを連結する管路と、流入
    室と外部回路とを連結する管路とが取り付けられている
    ことを特徴とする斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 膨張室の円形の中心は、シリンダブロッ
    クの軸芯からずれて配設されていることを特徴とする請
    求項1に記載の斜板式圧縮機。
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