JP2590260Y2 - スイングアームの倍送り装置 - Google Patents

スイングアームの倍送り装置

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JP2590260Y2
JP2590260Y2 JP1993042858U JP4285893U JP2590260Y2 JP 2590260 Y2 JP2590260 Y2 JP 2590260Y2 JP 1993042858 U JP1993042858 U JP 1993042858U JP 4285893 U JP4285893 U JP 4285893U JP 2590260 Y2 JP2590260 Y2 JP 2590260Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、数値制御工作機械等に
使用される自動工具交換装置(以下、ATCという)の
スイングアームを回動および往復動する装置に係り、特
に、ローラギヤカムの溝カムによるスイングアームの往
復動方向の移動量を倍増して動作の迅速化を図ると共に
コンパクトにまとめられるスイングアームの倍送り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械等のATCのスイング
アームは工具交換のために回動および往復動される。そ
のため、スイングアームの駆動機構としては各種のもの
が採用されている。図5はその一例を示すものである。
ローラギヤカム10aのねじ部(図略)にはタレット3
1のピン部32が螺合する。タレット31は凹部33を
有するタレット軸34に固定される。タレット軸34は
ケース本体35に枢支され、その一端側にはスイングア
ーム22aが連結される。一方、ローラギヤカム10a
の一側面にはカム溝11aが凹設され、カム溝11aに
はケース本体11aにその中間部をピン支持される二股
レバ36の一端側のカムフォロア37が係合する。二股
レバ36の他端側にはレバー38の一端側がピン結合
し、レバー38の他端側には二股レバ39の一端側がピ
ン結合する。二股レバ39はその中間部をケース本体3
5にピン支持され、その他端側に枢支されるカムフォロ
ア40は凹部33に係合する。以上の構造により、ロー
ラギヤカム10aを図略の駆動手段により回転すること
によりタレット31を介してタレット軸34が回動し、
カム溝11aとカムフォロア37との係合による二股レ
バ36とレバー38および二股レバ39の回動によりタ
レット軸34が往復動する。以上により、スイングアー
ム22aは回動および往復動し、工具の自動交換が行わ
れる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図5に示したスイング
アームの駆動機構はそれ自体として種々の特長を有する
ものであるが次のような問題点がある。すなわち、スイ
ングアームは工具交換のために往復動する必要があり、
また、そのストローク量は決められている。このストロ
ーク量を確保するにはカム溝11aの形状とそれに係合
する二股レバ36等の配置や形状を特定する必要があ
る。カム溝11aのみによる偏心量には限界があるため
前記の所望のストローク量を得るためには二股レバ3
6,39やレバー38等の多数のレバー機構を用いる必
要がある。そのため、部品点数が増大し、かつ二股レバ
36等を配置するための空間がケース本体35内に必要
になり装置全体が大型化される。スイングアームの駆動
機構が大型になると自動工具交換装置の配置スペースが
増大し、機械が大型化するという問題点がある。
【0004】本考案は、以上の問題点を解決するもの
で、複雑なレバー機構を用いることなく大きなストロー
クが得られると共に、部品点数の低減と装置の小形化が
出来るスイングアームの倍送り装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上の目的を
達成するために、ケース本体内に枢支されて回転駆動さ
れるローラギヤカムと、当該カムに螺合するタレット
と、タレット軸に回動および摺動自在に支持され前記ロ
ーラギヤカムの回転により回動するスイングアームを備
える自動工具交換装置におけるスイングアームの倍送り
装置であって、前記ローラギヤカムの一側面に凹設され
るカム溝に係合するカムフォロアをその中間部に枢支す
ると共に前記ケース本体側にその一端側を枢支されるレ
バー状部材と、該レバー状部材の他端側に枢支されるピ
ニオンギヤと、当該ピニオンギヤを挟持する固定ラック
および移動ラックを備え、前記固定ラックは前記ケース
本体側に固定され、前記移動ラックは前記スイングアー
ムにその一端側を係着するようにしたスイングアームの
倍送り装置を構成するものである。
【0006】
【作用】ローラギヤカムの回転駆動するとそれに螺合す
るタレットを介してタレット軸が回動しスイングアーム
が回動する。一方、ローラギヤカムの一側面に凹設され
るカム溝に係止するカムフォロアを介してレバー状部材
が回動し、その他端側に枢着されるピニオンギヤが移動
する。ピニオンギヤは固定ラックと移動ラックに挟持さ
れているため、ピニオンギヤの移動によりピニオンギヤ
自体が移動量に相当する分だけ回動する。この回動によ
り移動ラックは前記移動量分だけ移動する。また、移動
ラックはレバー状部材の回動分、すなわち、ピニオンギ
ヤの移動量だけ移動するため結果として移動ラックは前
記移動量の2倍だけ移動する。以上により倍送りが行わ
れる。移動ラックはスイングアームに一端側を係着して
いるため移動ラックの移動量だけスイングアームが移動
する。そのため、スイングアームの移動量を所定の移動
量だけ移動するにはその1/2分だけレバー状部材を移
動すればよい。その結果、ローラギヤカムのカム溝の偏
心量が小さくてもレバー機構を用いることなく所望のス
イングアームの移動量を確保出来る。以上により、装置
の小形化,コンパクト化を得られる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本実施例の全体構造を示す断面図、図2は
図1の線A−A断面図、図3は図3のB矢視の上面図、
図4は本実施例のスイングアームの倍送りを説明するた
めの説明用側面図である。
【0008】図1において、ケース本体7内に収納され
るローラギヤカム10はケース本体7に固着されたブッ
シュ14に軸受13を介して回動自在に支持される。ロ
ーラギヤカム10にはタレット18が螺合するねじ歯1
0aが形成されると共に、その一側面にはカム溝11が
凹設される。また、ローラギヤカム10の他端面には大
歯車12が固定される。ケース本体7の外方側にはロー
ラギヤカム10を回転駆動するための駆動モータ15が
固定されそのモータ軸16には大歯車12に噛合する小
歯車17が固定される。また、図2に示すようにケース
本体7は機械の不動側8にガイドブロック9を介して摺
動自在に支持される。
【0009】図2に示すように、タレット18はタレッ
ト軸19に固定され、ローラギヤカム10のねじ歯に螺
合する。タレット軸19は軸受20を介してケース本体
7に枢支される。また、タレット軸19にはその軸線方
向に沿ってキー溝21が形成される。
【0010】図3に示すように、スイングアーム22は
アーム部23と、その両端に固定されるクランプ爪2
4,24と、ガイド部25およびストッパ部材26等か
らなる。図2に示すように、アーム部23に固定される
キー部材27はタレット軸19のキー溝に嵌合する。ま
た、アーム部23とガイド部25はタレット軸19の外
周に装着される。以上の構造によりスイングアーム22
はタレット軸19と共に回動し、かつタレット軸19の
軸線方向に沿って摺動自在に支持される。また、図3に
示すようにアーム部23に固定するストッパ部材26は
機械の不動側30に当接係合し、スイングアーム22の
後端位置を規制している。
【0011】レバー状部材1はケース本体7内に収納さ
れ、その一端側はケース本体7の固定部7aにピン6に
より片持ピン支持される。レバー状部材1の中間部には
ローラギヤカム10のカム溝に係着するカムフォロア3
が枢着される。また、レバー状部材1の他端側(先端
側)にはピニオンギヤ2が枢着される。ピニオンギヤ2
は固定ラック4と移動ラック5により挟持される。固定
ラック4は図1に示すように、ケース本体7の固定部7
bに固定され、その中間部にはレバー状部材1の摺動を
可能にするスリット状の長孔(図に明示せず)が貫通形
成される。また、図に明示されていないが固定ラック4
はスイングアーム22と直交する方向に沿って配置され
る。一方、移動ラック5は図3に示すようにスイングア
ーム22と直交する方向に沿ってケース本体7側に摺動
自在に支持される。また、図3に示すように移動ラック
5のスイングアーム22側の先端はスイングアーム22
のアーム部23に固着する突起部28にピン29等によ
り係着される。
【0012】次に、本実施例の作用を説明する。駆動モ
ータ15を駆動すると小歯車17および大歯車12を介
しローラギヤカム10が回動し、タレット18を介しタ
レット軸19が回動し、スイングアーム22が所定の回
動角度だけ回動する。一方、ローラギヤカム10の回転
によりカム溝11に係合するカムフォロア3の位置が移
動し、図4に示すようにレバー状部材1が所定の角度だ
け摺動する。そのため、レバー状部材1の先端側に枢支
されるピニオンギヤ2がレバー状部材1の回動角度に相
当する分だけ移動する。その移動量を図示のようにaと
する。一方、ピニオンギヤ2は固定ラック4と移動ラッ
ク5間に挟持され、固定ラック4がケース本体7側に固
定されているため、ピニオンギヤ2がaだけ移動すると
移動ラック5もそれにつれてまずaだけ移動する。しか
しながら、ピニオンギヤ2はaだけ移動すると共にaに
相当する分だけ自転しながら移動する。そのため、移動
ラック5はピニオンギヤ2の自転相当量(aに相当)だ
け更に移動する。その結果、レバー状部材1が図示のよ
うにaだけしか回動しないにも拘らず移動ラック5は2
aだけ移動する。図3に示すように移動ラック5はスイ
ングアーム22のアーム部23に連結されているため、
移動ラック5が2aだけ移動するとスイングアーム22
は同じく2aだけ移動する。
【0013】スイングアーム22は工具交換に必要な分
だけ移動し、その移動量は決定されている。そこで、移
動ラック5の移動量2aをスイングアーム22の所定の
移動量に一致させることによりスイングアーム22は所
定の回動角度だけ回動しながら所定の長さだけ往復動す
る。移動ラック5は2aだけ移動することが必要である
が本実施例ではレバー状部材1をaだけ揺動するだけで
よい。すなわち、レバー状部材1を小さな回動角度だけ
揺動させるだけで所定の移動量を得ることが出来る。そ
のため、ローラギヤカム10のカム溝11の形状が単純
化されると共に、ローラギヤカム10側とスイングアー
ム22間にレバー比を増大させる複雑なレバー機構部が
不必要となりその分だけコンパクト化される。また、ス
イングアーム22の移動速度を所定の速度に設定すると
駆動モータ15の回転速度を1/2にすることが出来、
駆動モータ15の小形化が図れる。
【0014】本実施例は、レバー状部材1とピニオンギ
ヤ2およびそれを挟持する固定ラック4および移動ラッ
ク5を採用した点に特徴を有するものであり、その他の
部分の構造は図示のものに限定するものではなく、公知
技術が適用される。また、レバー状部材1をカム溝11
とそれに係合するカムフォロア3により揺動するように
したが、レバー状部材1の揺動手段は実施例のものに限
定するものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)ケース本体内にレバー状部材を揺動自在に設け、レ
バー状部材の先端側に枢着したピニオンギヤを固定ラッ
クおよび移動ラックにより挟持し、レバー状部材をロー
ラギヤカムの回動に同期して揺動する構造にすることに
より、レバー状部材の移動量の2倍の移動量を得ること
が出来る。そのため、スイングアーム側の移動量を所定
量におさえるとスイングアームをストロークする駆動側
の移動量を1/2にすることが出来る。そのため、装置
構造が小形になる。 2)スイングアームの駆動側のストロークが1/2にな
るため速度も1/2となり駆動側の各機構の小形化が図
れ、コストダウンが図れると共に耐久性が向上する。 3)ローラカムギヤとスイングアーム間にレバー比を増
大させる複雑なレバー機構部を必要としないため部品点
数が低減し、小形化,コンパクト化が図れる。 4)レバー状部材を採用するため、収納スペースが少な
くてすみ小形化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構造を示す断面図。
【図2】図1の線A−A断面図。
【図3】図2のB矢視の上面図。
【図4】本実施例の倍送り作用を説明するための説明用
側面図。
【図5】従来のスイングアームの駆動機構を示す断面
図。
【符号の説明】
1 レバー状部材 2 ピニオンギヤ 3 カムフォロア 4 固定ラック 5 移動ラック 6 ピン 7 ケース本体 8 不動側 9 ガイドブロック 10 ローラギヤカム 11 カム溝 12 大歯車 13 軸受 14 ブッシュ 15 駆動モータ 16 モータ軸 17 小歯車 18 タレット 19 タレット軸 20 軸受 21 キー溝 22 スイングアーム 23 アーム部 24 クランプ爪 25 ガイド部 26 ストッパ部材 27 キー部材 28 突起部 29 ピン 30 不動側

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体内に枢支されて回転駆動され
    るローラギヤカムと、当該カムに螺合するタレットと、
    タレット軸に回動および摺動自在に支持され前記ローラ
    ギヤカムの回転により回動するスイングアームを備える
    自動工具交換装置におけるスイングアームの倍送り装置
    であって、前記ローラギヤカムの一側面に凹設されるカ
    ム溝に係合するカムフォロアをその中間部に枢支すると
    共に前記ケース本体側にその一端側を枢支されるレバー
    状部材と、該レバー状部材の他端側に枢支されるピニオ
    ンギヤと、当該ピニオンギヤを挟持する固定ラックおよ
    び移動ラックを備え、前記固定ラックは前記ケース本体
    側に固定され、前記移動ラックは前記スイングアームに
    その一端側を係着することを特徴とするスイングアーム
    の倍送り装置。
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