JP2589935B2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents
ロータリー圧縮機Info
- Publication number
- JP2589935B2 JP2589935B2 JP11447493A JP11447493A JP2589935B2 JP 2589935 B2 JP2589935 B2 JP 2589935B2 JP 11447493 A JP11447493 A JP 11447493A JP 11447493 A JP11447493 A JP 11447493A JP 2589935 B2 JP2589935 B2 JP 2589935B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- cylinder
- oil
- closed container
- rotary compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に使用される
ローリングピストン型ロータリー圧縮機に関するもので
ある。
ローリングピストン型ロータリー圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ローリングピストン型ロータリー
圧縮機(以下圧縮機という)は、高エネルギー効率・高
信頼性への改良が多数実施されている。
圧縮機(以下圧縮機という)は、高エネルギー効率・高
信頼性への改良が多数実施されている。
【0003】以下図面を参照しながら、従来の圧縮機に
ついて説明する。図4〜図5は特開平1−170784
号公報に示されている圧縮機を示すもので、図4は圧縮
機の断面図、図5は図4の要部拡大断面図である。
ついて説明する。図4〜図5は特開平1−170784
号公報に示されている圧縮機を示すもので、図4は圧縮
機の断面図、図5は図4の要部拡大断面図である。
【0004】図において、密閉容器1の上部に電動要素
2、下部に圧縮要素3が配設され、電動要素2は固定子
4と回転子5とからなる。前記圧縮要素3はシャフト6
と、このシャフト6を保持する1対の軸受板7と1対の
軸受板7とによって挟時されたシリンダ8と、シャフト
6の偏芯部(図示せず)に回転自在に嵌合され、端面に
テーパまたは段差11を有するピストン9と、シリンダ
8室内でピストン9に押圧されたベーン10とによって
構成される。
2、下部に圧縮要素3が配設され、電動要素2は固定子
4と回転子5とからなる。前記圧縮要素3はシャフト6
と、このシャフト6を保持する1対の軸受板7と1対の
軸受板7とによって挟時されたシリンダ8と、シャフト
6の偏芯部(図示せず)に回転自在に嵌合され、端面に
テーパまたは段差11を有するピストン9と、シリンダ
8室内でピストン9に押圧されたベーン10とによって
構成される。
【0005】以上のように構成された圧縮機について、
以下その動作について説明する。吸込管(図示せず)か
ら吸い込まれた冷媒ガスは圧縮要素3内にはいり、ピス
トン9の回転により除々に圧縮され、高圧になったの
ち、バルブ(図示せず)を通って高圧の密閉容器1内へ
吐出され、さらに吐出管(図示せず)よりサイクル(図
示せず)へ吐出される。
以下その動作について説明する。吸込管(図示せず)か
ら吸い込まれた冷媒ガスは圧縮要素3内にはいり、ピス
トン9の回転により除々に圧縮され、高圧になったの
ち、バルブ(図示せず)を通って高圧の密閉容器1内へ
吐出され、さらに吐出管(図示せず)よりサイクル(図
示せず)へ吐出される。
【0006】また、シャフト6に設けた給油ポンプ(図
示せず)によって搬送されるオイルは、シャフト6系を
潤滑するが、一部のオイルは、密閉容器1内の高圧ガス
とシリンダ8内低圧ガスとの差圧によりシリンダ8内へ
侵入しピストン9及びベーン10の摺動部分を潤滑した
あと、冷媒ガスと共にバルブ(図示せず)より高圧の密
閉容器1内へ吐出される。このときピストン端面のシー
ル幅をテーパまたは段差によって狭くしているためシリ
ンダ8内への潤滑に必要なオイルが十分確保される。
示せず)によって搬送されるオイルは、シャフト6系を
潤滑するが、一部のオイルは、密閉容器1内の高圧ガス
とシリンダ8内低圧ガスとの差圧によりシリンダ8内へ
侵入しピストン9及びベーン10の摺動部分を潤滑した
あと、冷媒ガスと共にバルブ(図示せず)より高圧の密
閉容器1内へ吐出される。このときピストン端面のシー
ル幅をテーパまたは段差によって狭くしているためシリ
ンダ8内への潤滑に必要なオイルが十分確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、ピストン端面のシール幅を狭くすることに
よりシリンダ内への給油を確保する構造上の問題から圧
縮過程においてシリンダ内の高圧室から低圧室へ冷媒ガ
スが漏れやすくなりエネルギー効率を低下させる。ま
た、エネルギー効率を上げる為には、ピストン端面のシ
ール幅を広くする必要があるが、そうするとシリンダ内
への十分な給油が得られず、更にピストンと軸受板との
クリアランスのばらつきによってシリンダ内への給油量
のばらつきが非常に大きく、かつシリンダへは高温のオ
イルが給油されるため、冷却効果が少ないので、安定し
た信頼性特性が得られないという課題を有している。
来の構成は、ピストン端面のシール幅を狭くすることに
よりシリンダ内への給油を確保する構造上の問題から圧
縮過程においてシリンダ内の高圧室から低圧室へ冷媒ガ
スが漏れやすくなりエネルギー効率を低下させる。ま
た、エネルギー効率を上げる為には、ピストン端面のシ
ール幅を広くする必要があるが、そうするとシリンダ内
への十分な給油が得られず、更にピストンと軸受板との
クリアランスのばらつきによってシリンダ内への給油量
のばらつきが非常に大きく、かつシリンダへは高温のオ
イルが給油されるため、冷却効果が少ないので、安定し
た信頼性特性が得られないという課題を有している。
【0008】本発明は従来のこういった課題を解決する
もので、シリンダー内への安定給油を図るとともに、シ
リンダー内の冷却効果も備えた信頼性の高い圧縮機を得
ることを目的としている。
もので、シリンダー内への安定給油を図るとともに、シ
リンダー内の冷却効果も備えた信頼性の高い圧縮機を得
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の圧縮機は、ピストンの回転によって軸受板の
少なくとも一方の内面でシリンダ内空間と連通する区間
と、前記ピストンの端面で閉塞される区間を有する位置
に開口した出口穴と、密閉容器のオイル中に開口した入
口穴を密閉容器の外で連通させたものである。
の本発明の圧縮機は、ピストンの回転によって軸受板の
少なくとも一方の内面でシリンダ内空間と連通する区間
と、前記ピストンの端面で閉塞される区間を有する位置
に開口した出口穴と、密閉容器のオイル中に開口した入
口穴を密閉容器の外で連通させたものである。
【0010】
【作用】以上の様な構成に於いて本圧縮機はシリンダー
内に断続的に冷却されたオイルが出口穴より噴出するこ
とにより、ベーン,ピストン等の摺動部に十分なオイル
を供給することができ、かつ冷却オイルによるシリンダ
ー内冷却効果も伴わせ持つ。
内に断続的に冷却されたオイルが出口穴より噴出するこ
とにより、ベーン,ピストン等の摺動部に十分なオイル
を供給することができ、かつ冷却オイルによるシリンダ
ー内冷却効果も伴わせ持つ。
【0011】
【実施例】以下本発明による圧縮機の実施例について図
面を参照しながら説明する。
面を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の実施例による圧縮機の断面
図である。図2は同実施例の要部拡大断面図である。図
3は図2のA−A線の断面図である。
図である。図2は同実施例の要部拡大断面図である。図
3は図2のA−A線の断面図である。
【0013】図1及び図2において、21は密閉容器,
22は密閉容器21に貯留したオイル,23は電動機で
固定子24及び回転子25から成る。26はシャフトで
偏心部27を有し、回転子25によって駆動される。2
8はシリンダで、軸受板31a,31bによって圧縮室
28aを形成する。29はピストンで偏心部27に嵌合
され、圧縮室28a内を転動する。30はベーンでピス
トン29の外周面に接し、圧縮室28aを高圧室側44
と低圧室側45に仕切る。32は軸受板31aの内面に
開口した出口穴,34は連通管で一端がプラグ35,入
口接続管36を介し、出口穴32と連通している。
22は密閉容器21に貯留したオイル,23は電動機で
固定子24及び回転子25から成る。26はシャフトで
偏心部27を有し、回転子25によって駆動される。2
8はシリンダで、軸受板31a,31bによって圧縮室
28aを形成する。29はピストンで偏心部27に嵌合
され、圧縮室28a内を転動する。30はベーンでピス
トン29の外周面に接し、圧縮室28aを高圧室側44
と低圧室側45に仕切る。32は軸受板31aの内面に
開口した出口穴,34は連通管で一端がプラグ35,入
口接続管36を介し、出口穴32と連通している。
【0014】37は出口接続管で密閉容器22底部に固
定され、オイル22中に開口する入口穴38を有すとと
もに、連通管34の他端と連通している。39は吐出管
で密閉容器21に固定されている。40は吸入管で軸受
板31aに固定され、低圧室側45に開口している。
定され、オイル22中に開口する入口穴38を有すとと
もに、連通管34の他端と連通している。39は吐出管
で密閉容器21に固定されている。40は吸入管で軸受
板31aに固定され、低圧室側45に開口している。
【0015】そして、圧縮室28aはベーン30によっ
て高圧室側44と、低圧室側45に仕切られる。出口穴
32は吸入工程の終了後から、圧縮工程の終了前の間、
高圧室側に開口し、それ以外の期間はピストン29によ
って閉塞される位置に設けてある。50はシャフト26
の回転方向を示す。
て高圧室側44と、低圧室側45に仕切られる。出口穴
32は吸入工程の終了後から、圧縮工程の終了前の間、
高圧室側に開口し、それ以外の期間はピストン29によ
って閉塞される位置に設けてある。50はシャフト26
の回転方向を示す。
【0016】以上のような構成において、電動要素23
によってシャフト26が駆動され、圧縮室28a内をピ
ストン29が転動することにより、吸入管40から吸込
まれた冷媒ガスは圧縮室28a内で圧縮され、密閉容器
21内に吐出された後、吐出管39よりシステム(図示
せず)に送り出される。
によってシャフト26が駆動され、圧縮室28a内をピ
ストン29が転動することにより、吸入管40から吸込
まれた冷媒ガスは圧縮室28a内で圧縮され、密閉容器
21内に吐出された後、吐出管39よりシステム(図示
せず)に送り出される。
【0017】この際、吸入工程の終了後から圧縮工程の
終了前の間、圧縮室28aの高圧室側44内の圧力は密
閉容器21内の圧力より低く、この圧力差によって入口
穴38より吸入されたオイル22は連通管34を経て出
口穴32より高圧室側44内に間欠的に噴出される。
終了前の間、圧縮室28aの高圧室側44内の圧力は密
閉容器21内の圧力より低く、この圧力差によって入口
穴38より吸入されたオイル22は連通管34を経て出
口穴32より高圧室側44内に間欠的に噴出される。
【0018】そして、噴出されるオイルは連通管34を
通過する過程で冷却され、密閉容器21内に貯留してい
るオイル22より低い温度となっている。
通過する過程で冷却され、密閉容器21内に貯留してい
るオイル22より低い温度となっている。
【0019】更に、このオイルに溶解している冷媒前述
した圧力差で蒸発するため、シリンダー内の冷却効果は
極めて大きい。またこのオイルはピストン29、ベーン
30の間の摺動部の潤滑を確実なものとする効果が有
り、その結果としてこの部分での摩耗及びこの摩耗によ
る発熱を防ぐ。
した圧力差で蒸発するため、シリンダー内の冷却効果は
極めて大きい。またこのオイルはピストン29、ベーン
30の間の摺動部の潤滑を確実なものとする効果が有
り、その結果としてこの部分での摩耗及びこの摩耗によ
る発熱を防ぐ。
【0020】よって圧縮発熱及び摩耗発熱による冷媒ガ
ス温度が低い押さえられ、冷媒の分解を防ぐとともに、
オイルの熱劣化も小さくでき、かつピストン、ベーンの
間の摩耗進行が無くなり、極めて高い信頼性を得る事が
できる。
ス温度が低い押さえられ、冷媒の分解を防ぐとともに、
オイルの熱劣化も小さくでき、かつピストン、ベーンの
間の摩耗進行が無くなり、極めて高い信頼性を得る事が
できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の圧縮機は、
ピストンの回転によって前記軸受板の少なくとも一方の
内面で前記シリンダ内空間と連通する区間と、前記ピス
トンの端面で閉塞される区間を有する位置に開口した出
口穴と、前記密閉容器のオイル中に開口した入口穴を、
前記密閉容器の外で連通させたことによって、シリンダ
ー内に断続的に冷却されたオイルが出口穴より噴出する
ことにより、ベーン、ピストン等の摺動部に十分なオイ
ルを供給することができ、かつ冷却オイルによるシリン
ダー内冷却効果も合わせ持つため、極めて高い信頼性特
性を持った圧縮機が得られる。
ピストンの回転によって前記軸受板の少なくとも一方の
内面で前記シリンダ内空間と連通する区間と、前記ピス
トンの端面で閉塞される区間を有する位置に開口した出
口穴と、前記密閉容器のオイル中に開口した入口穴を、
前記密閉容器の外で連通させたことによって、シリンダ
ー内に断続的に冷却されたオイルが出口穴より噴出する
ことにより、ベーン、ピストン等の摺動部に十分なオイ
ルを供給することができ、かつ冷却オイルによるシリン
ダー内冷却効果も合わせ持つため、極めて高い信頼性特
性を持った圧縮機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧縮機の実施例の断面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】図2のA−A線における断面図
【図4】従来の圧縮機の断面図
【図5】図4の圧縮要素の拡大断面図
21 密閉容器 22 オイル 23 電動要素 26 シャフト 27 偏芯部 28 シリンダ 29 ピストン 30 ベーン 31a,31b 軸受板 32 出口穴 34 連通管 38 入口穴
Claims (1)
- 【請求項1】 密閉容器内にオイルを貯留し、かつ、電
動要素によって駆動されるシャフトと、前記シャフトに
設けられた偏芯部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿っ
て転動するピストンと、前記ピストンの外周面に接して
前記シリンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーン
と、前記シリンダの両端面を閉塞する一対の軸受板とを
有するとともに、吐出ガスを前記密閉容器内に開放する
高圧式のローリングピストン型ロータリー圧縮機であっ
て、前記ピストンの回転によって前記軸受板の少なくと
も一方の内面で前記シリンダ内空間と連通する区間と、
前記ピストンの端面で閉塞される区間とを有する位置に
開口した出口穴と、前記密閉容器のオイル中に開口した
入口穴を、前記密閉容器の外で連通させたロータリー圧
縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447493A JP2589935B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ロータリー圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447493A JP2589935B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ロータリー圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06323285A JPH06323285A (ja) | 1994-11-22 |
JP2589935B2 true JP2589935B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=14638648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11447493A Expired - Fee Related JP2589935B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ロータリー圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589935B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP11447493A patent/JP2589935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06323285A (ja) | 1994-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |