JP2589887B2 - 高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置 - Google Patents
高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置Info
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- JP2589887B2 JP2589887B2 JP3045285A JP4528591A JP2589887B2 JP 2589887 B2 JP2589887 B2 JP 2589887B2 JP 3045285 A JP3045285 A JP 3045285A JP 4528591 A JP4528591 A JP 4528591A JP 2589887 B2 JP2589887 B2 JP 2589887B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉から排出されたガ
スに含まれるダストを集塵する高炉ガス乾式集塵設備の
ダスト排出方法および装置に関する。
スに含まれるダストを集塵する高炉ガス乾式集塵設備の
ダスト排出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉から排出されたガスからダストを分
離し、分離したダストを輸送する装置は、たとえば「実
公平2−22020号公報」に開示されている。このダ
スト輸送装置は、集塵器の下部ホッパーにダスト排出弁
を介してデイスパーサーを設け、このデイスパーサー
に、集塵器から排出される高炉ガスの一部を昇圧ブロワ
ーにより高圧にして吹き込み、この高圧の高炉ガスによ
りデイスパーサー内のダストをダストホッパーに気送す
るように構成されたものであった。
離し、分離したダストを輸送する装置は、たとえば「実
公平2−22020号公報」に開示されている。このダ
スト輸送装置は、集塵器の下部ホッパーにダスト排出弁
を介してデイスパーサーを設け、このデイスパーサー
に、集塵器から排出される高炉ガスの一部を昇圧ブロワ
ーにより高圧にして吹き込み、この高圧の高炉ガスによ
りデイスパーサー内のダストをダストホッパーに気送す
るように構成されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によると、デイスパーサー内のダストを流動化して気
送するためには、気流輸送用の気体はデイスパーサー内
の気圧より高圧である必要がある。しかしデイスパーサ
ー内は集塵器内すなわち高炉ガスと同一圧力であるた
め、集塵器から排出された高炉ガスを気送用媒体として
使用するためには、高炉ガスを昇圧用ブロワにより昇圧
して用いる必要があった。また集塵器の下部にデイスパ
ーサーを配設しているため、設備全体の高さが高くなる
傾向にあった。
術によると、デイスパーサー内のダストを流動化して気
送するためには、気流輸送用の気体はデイスパーサー内
の気圧より高圧である必要がある。しかしデイスパーサ
ー内は集塵器内すなわち高炉ガスと同一圧力であるた
め、集塵器から排出された高炉ガスを気送用媒体として
使用するためには、高炉ガスを昇圧用ブロワにより昇圧
して用いる必要があった。また集塵器の下部にデイスパ
ーサーを配設しているため、設備全体の高さが高くなる
傾向にあった。
【0004】そのため、占有空間が大きくなるととも
に、設備費、ランニングコスト共に高くなると言う問題
点があり、また高炉からの排出時に既に高圧(2Kg/cm2
程度)である高炉ガスをさらに昇圧して用いた場合に
は、昇圧用ブロワやそれに関連する機器配管等から高炉
ガスが漏れるおそれがあり、危険が伴うという問題点が
あった。
に、設備費、ランニングコスト共に高くなると言う問題
点があり、また高炉からの排出時に既に高圧(2Kg/cm2
程度)である高炉ガスをさらに昇圧して用いた場合に
は、昇圧用ブロワやそれに関連する機器配管等から高炉
ガスが漏れるおそれがあり、危険が伴うという問題点が
あった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、設備コ
スト,運転コストを低減できるとともに、設備を小型化
でき、また昇圧した高炉ガスの取扱も不要で安全な高炉
ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置を提供す
ることを目的とする。
スト,運転コストを低減できるとともに、設備を小型化
でき、また昇圧した高炉ガスの取扱も不要で安全な高炉
ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のダスト排出方法は、高炉から排出される高
炉ガスを乾式集塵器に導入し捕集したダストを気体輸送
するに際し、乾式集塵器で分離されたダストをダスト排
出気送部に流入させ、このダストを乾式集塵器のチャン
バ内に導入された高炉ガスの一部により流動化して、ダ
スト排出気送部の下端で風箱空間上の分散板中央上部に
所定空間をあけて開口された低圧側のダスト気送管に流
送し、前記分散部材上にダストが堆積してダストの流動
化が困難になった時に、ダスト排出気送部雰囲気より高
圧の不活性ガスを前記風箱空間から分散部材のダスト気
送管の開口部対抗位置周囲に形成された貫通孔を介して
ダスト中に吹き込むことによりダストを流動化し、チャ
ンバ内に導入された高炉ガスによりダストをダスト気送
管に排出するものである。
めに本発明のダスト排出方法は、高炉から排出される高
炉ガスを乾式集塵器に導入し捕集したダストを気体輸送
するに際し、乾式集塵器で分離されたダストをダスト排
出気送部に流入させ、このダストを乾式集塵器のチャン
バ内に導入された高炉ガスの一部により流動化して、ダ
スト排出気送部の下端で風箱空間上の分散板中央上部に
所定空間をあけて開口された低圧側のダスト気送管に流
送し、前記分散部材上にダストが堆積してダストの流動
化が困難になった時に、ダスト排出気送部雰囲気より高
圧の不活性ガスを前記風箱空間から分散部材のダスト気
送管の開口部対抗位置周囲に形成された貫通孔を介して
ダスト中に吹き込むことによりダストを流動化し、チャ
ンバ内に導入された高炉ガスによりダストをダスト気送
管に排出するものである。
【0007】また、ダスト排出装置は、高炉から排出さ
れる高炉ガスを乾式集塵器を介してダストを分離し、こ
のダストを排出するダスト排出装置であって、乾式集塵
器の筒状チャンバの下部を逆円錐状に形成してチャンバ
内と連通するダスト排出気送部を形成し、このダスト排
出気送部の下端に配置した風箱空間上に、ダストを受け
止める分散部材を配設し、この分散部材の中央上方部に
所定の空間をあけてダスト気送管を開口し、ダストの流
動化が困難になった時にダストを流動化させる不活性ガ
スを供給する不活性ガス供給管を開閉弁を介して前記風
箱空間に接続するとともに、前記分散部材のダスト気送
管の開口部対抗部周囲に、不活性ガスを噴出してダスト
を流動化させる多数の貫通孔を形成したものである。
れる高炉ガスを乾式集塵器を介してダストを分離し、こ
のダストを排出するダスト排出装置であって、乾式集塵
器の筒状チャンバの下部を逆円錐状に形成してチャンバ
内と連通するダスト排出気送部を形成し、このダスト排
出気送部の下端に配置した風箱空間上に、ダストを受け
止める分散部材を配設し、この分散部材の中央上方部に
所定の空間をあけてダスト気送管を開口し、ダストの流
動化が困難になった時にダストを流動化させる不活性ガ
スを供給する不活性ガス供給管を開閉弁を介して前記風
箱空間に接続するとともに、前記分散部材のダスト気送
管の開口部対抗部周囲に、不活性ガスを噴出してダスト
を流動化させる多数の貫通孔を形成したものである。
【0008】
【作用】上記ダスト排出方法およびダスト排出装置によ
れば、分離されて堆積したダストは固化して流動化がむ
づかしくなると、雰囲気と同圧のガスすなわち乾式集塵
器内の高炉ガスでは流動化困難であるが、極めて安全な
不活性ガスを雰囲気より高圧で吹き込むことによって流
動化させることができる。また分散部材の中央上方に所
定の空間をあけてダスト気送管を開口させることによ
り、この開口部にダストを同伴した高炉ガスの一部が流
動されることから、分散部材上にダストが堆積した場合
には、ダスト気送管の開口部下方の分散部材の中央部と
ダスト気送管周囲に空洞部が生じる。したがって、ダス
ト堆積部に分散部材の貫通孔からダス ト排出気送部より
高圧の不活性ガスを吹き込むことにより、短時間でその
空洞部側に堆積ダストを崩してダストを効果的に再流動
化することができる。このように一旦流動化させたダス
トと、堆積前の流動化容易なダストは、乾式集塵器内に
導入された高炉ガスの一部により、低圧のダスト気送管
に搬出搬送することができる。したがって、乾式集塵器
の高炉ガスを気送用として昇圧することなく使用でき、
従来のように高温高圧の高炉ガスを更に昇圧して使用す
ることがないので、安全性を確保しやすいとともに、昇
圧用ブロワも不要で、設備コスト,運転コストを低減で
きる。
れば、分離されて堆積したダストは固化して流動化がむ
づかしくなると、雰囲気と同圧のガスすなわち乾式集塵
器内の高炉ガスでは流動化困難であるが、極めて安全な
不活性ガスを雰囲気より高圧で吹き込むことによって流
動化させることができる。また分散部材の中央上方に所
定の空間をあけてダスト気送管を開口させることによ
り、この開口部にダストを同伴した高炉ガスの一部が流
動されることから、分散部材上にダストが堆積した場合
には、ダスト気送管の開口部下方の分散部材の中央部と
ダスト気送管周囲に空洞部が生じる。したがって、ダス
ト堆積部に分散部材の貫通孔からダス ト排出気送部より
高圧の不活性ガスを吹き込むことにより、短時間でその
空洞部側に堆積ダストを崩してダストを効果的に再流動
化することができる。このように一旦流動化させたダス
トと、堆積前の流動化容易なダストは、乾式集塵器内に
導入された高炉ガスの一部により、低圧のダスト気送管
に搬出搬送することができる。したがって、乾式集塵器
の高炉ガスを気送用として昇圧することなく使用でき、
従来のように高温高圧の高炉ガスを更に昇圧して使用す
ることがないので、安全性を確保しやすいとともに、昇
圧用ブロワも不要で、設備コスト,運転コストを低減で
きる。
【0009】また、ダスト排出装置では、乾式集塵器の
チャンバの下部に、風箱空間と分散部材を有するダスト
排出気送部を設けたので、従来の乾式集塵設備より高さ
をを低くできると共に使用する部材を省略することがで
きる。
チャンバの下部に、風箱空間と分散部材を有するダスト
排出気送部を設けたので、従来の乾式集塵設備より高さ
をを低くできると共に使用する部材を省略することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づき説
明する。図2に示すように、高炉ガス乾式集塵設備は、
たとえば6基のバグフィルター式乾式集塵器1が設置さ
れ、この乾式集塵器1には高炉ガスのガス導入管2が流
入弁3を介してそれぞれ接続されるとともに、集塵後の
高炉ガスを高圧高炉ガス配管4に排出するガス導出管5
がそれぞれ接続されている。また、ガス導出管5と乾式
集塵器1の間には、逆洗用ブロワ6が介在された逆洗用
導管7が接続され、集塵後の高炉ガスの一部を乾式集塵
器に戻してフィルターからダストを落下除去できるよう
に構成されている。
明する。図2に示すように、高炉ガス乾式集塵設備は、
たとえば6基のバグフィルター式乾式集塵器1が設置さ
れ、この乾式集塵器1には高炉ガスのガス導入管2が流
入弁3を介してそれぞれ接続されるとともに、集塵後の
高炉ガスを高圧高炉ガス配管4に排出するガス導出管5
がそれぞれ接続されている。また、ガス導出管5と乾式
集塵器1の間には、逆洗用ブロワ6が介在された逆洗用
導管7が接続され、集塵後の高炉ガスの一部を乾式集塵
器に戻してフィルターからダストを落下除去できるよう
に構成されている。
【0011】各乾式集塵器1はバクチャンバ8が円筒状
に形成されるとともに、バクチャンバ8の下部が逆円錐
状に形成されて下端部にダスト排出気送部9が形成され
ている。このダスト排出気送部9には、ダスト流動化用
の不活性ガス(たとえば窒素ガス)を供給する不活性ガ
ス供給管10と、ダストをダスト貯留サイロ14に排出
するダスト気送管11とが不活性ガス用開閉弁12およ
び気送用開閉弁13を介して接続される。
に形成されるとともに、バクチャンバ8の下部が逆円錐
状に形成されて下端部にダスト排出気送部9が形成され
ている。このダスト排出気送部9には、ダスト流動化用
の不活性ガス(たとえば窒素ガス)を供給する不活性ガ
ス供給管10と、ダストをダスト貯留サイロ14に排出
するダスト気送管11とが不活性ガス用開閉弁12およ
び気送用開閉弁13を介して接続される。
【0012】乾式集塵器1は、図1に示すように、筒型
のバグチャンバ8内に仕切り板21が配設され、仕切り
板21の孔部上にガスとダストを分離する複数のバグフ
ィルター22が設けられている。そして、バグチャンバ
8の筒状部の下部にはダストを含んだ高炉ガスがガス導
入管2から流入されるガス入口23が設けられて前記ダ
スト排出気送部9と連通され、またバグフィルター22
上部には濾過されたガスがガス導出管5に排出されるガ
ス出口24と、逆洗用導管7から逆洗用ガスを導入する
逆洗用ガス入口25が設けられている。また前記ダスト
排出気送部9には、図3に示すように、下部が風箱空間
26に形成された分散板(分散部材の一例)27が配置
され、この分散板27には多数の貫通孔28が中央部を
のぞく周部に形成されている。さらに前記分散板27の
中央上方に、所定の空間をあけてダスト気送管11の入
口11aが開口され、分散板27の下部空間に、不活性
ガス供給管10の吐出口10aが下方に向けて開口され
ている。なお、分散板27はダストを受け止め、ガスを
通過させるものであればよく、例えば金網や濾布等でも
よい。
のバグチャンバ8内に仕切り板21が配設され、仕切り
板21の孔部上にガスとダストを分離する複数のバグフ
ィルター22が設けられている。そして、バグチャンバ
8の筒状部の下部にはダストを含んだ高炉ガスがガス導
入管2から流入されるガス入口23が設けられて前記ダ
スト排出気送部9と連通され、またバグフィルター22
上部には濾過されたガスがガス導出管5に排出されるガ
ス出口24と、逆洗用導管7から逆洗用ガスを導入する
逆洗用ガス入口25が設けられている。また前記ダスト
排出気送部9には、図3に示すように、下部が風箱空間
26に形成された分散板(分散部材の一例)27が配置
され、この分散板27には多数の貫通孔28が中央部を
のぞく周部に形成されている。さらに前記分散板27の
中央上方に、所定の空間をあけてダスト気送管11の入
口11aが開口され、分散板27の下部空間に、不活性
ガス供給管10の吐出口10aが下方に向けて開口され
ている。なお、分散板27はダストを受け止め、ガスを
通過させるものであればよく、例えば金網や濾布等でも
よい。
【0013】ダスト貯留サイロ16は、図1に示すよう
に、胴部が筒型で下部が逆円錐形に形成され、最下部の
ダスト出口にはロータリ弁31およびスイングダンパ3
2を介してスクリューコンベア33が配設され、スクリ
ューコンベア33の排出口から搬送車34へダストを積
載することができる。またダスト貯留サイロ16には、
ダストを搬送してきた気送ガスからダストを分離するた
め、ダスト貯留サイロ16の上部にバグフイルター式の
気送ガス用集塵器35が配設されており、この気送ガス
用集塵器35の排出口は、開閉弁36を有するガス戻し
管37を介して低圧高炉ガス配管38に接続されてい
る。なお、気送ガス用集塵器35から排出する高炉ガス
を、逆止弁39および開閉弁40が介在された放散管4
1により大気へ放出することもできる構造となってい
る。
に、胴部が筒型で下部が逆円錐形に形成され、最下部の
ダスト出口にはロータリ弁31およびスイングダンパ3
2を介してスクリューコンベア33が配設され、スクリ
ューコンベア33の排出口から搬送車34へダストを積
載することができる。またダスト貯留サイロ16には、
ダストを搬送してきた気送ガスからダストを分離するた
め、ダスト貯留サイロ16の上部にバグフイルター式の
気送ガス用集塵器35が配設されており、この気送ガス
用集塵器35の排出口は、開閉弁36を有するガス戻し
管37を介して低圧高炉ガス配管38に接続されてい
る。なお、気送ガス用集塵器35から排出する高炉ガス
を、逆止弁39および開閉弁40が介在された放散管4
1により大気へ放出することもできる構造となってい
る。
【0014】上記構成の高炉ガス集塵設備の作用を説明
する。高炉から排出されたいわゆる高炉ガスは、粗粒除
塵器(図示せず)で粗くダストを除去した後、ガス導入
管2を介してガス入口23からバグチャンバ8内に流入
し、バグフィルター22を通過して高炉ガスに同伴され
たダストが除去される。バグチャンバ8で濾過された高
炉ガスは、ガス出口24からガス導出管5を介して排出
され、高圧高炉ガス配管4に送られた後、ガスタービン
(図示せず)を経て低圧高炉ガス配管38に排出され
る。
する。高炉から排出されたいわゆる高炉ガスは、粗粒除
塵器(図示せず)で粗くダストを除去した後、ガス導入
管2を介してガス入口23からバグチャンバ8内に流入
し、バグフィルター22を通過して高炉ガスに同伴され
たダストが除去される。バグチャンバ8で濾過された高
炉ガスは、ガス出口24からガス導出管5を介して排出
され、高圧高炉ガス配管4に送られた後、ガスタービン
(図示せず)を経て低圧高炉ガス配管38に排出され
る。
【0015】バグフィルター23によって分離されたダ
ストは落下してダスト排出気送部9の分散板27上に流
動状態で溜り、気送用開閉弁を開放しておくことによ
り、ガス入口23側から流入された高炉ガスの一部が流
動ダストを同伴して低圧側のダスト気送管11に流送す
る。ところで、ダスト排出気送部9の分散板27上のダ
ストが所定量を越えて時間が経過すると、ダストの粒子
同士が結合して固化し、ガス入口23側から流入する高
炉ガスに同伴しなくなる。すると、不活性ガス用開閉弁
12を開いて不活性ガス供給管10から風箱空間26内
にダスト排出気送部9すなわちバグチャンバ8内より高
圧の窒素ガスを短時間供給し、分散板27の貫通孔28
から堆積ダストに下方から窒素ガスを噴出して分散板2
7上に堆積したダストを流動化させる。この時、ダスト
気送管11の周囲と開口部下方にはダスト気送用の高炉
ガスが常時流入して入るため、空洞部が形成されてお
り、堆積したダストは、下方からの不活性ガスにより容
易に空洞部側に崩れて流動化される。そしてダストが一
旦流動化されると、不活性ガス用開閉弁14を閉じて流
動化用窒素ガスを停止し、そのあとはガス入口23側か
ら流入された高炉ガスにより、ダストをダスト気送管1
1に排出する。
ストは落下してダスト排出気送部9の分散板27上に流
動状態で溜り、気送用開閉弁を開放しておくことによ
り、ガス入口23側から流入された高炉ガスの一部が流
動ダストを同伴して低圧側のダスト気送管11に流送す
る。ところで、ダスト排出気送部9の分散板27上のダ
ストが所定量を越えて時間が経過すると、ダストの粒子
同士が結合して固化し、ガス入口23側から流入する高
炉ガスに同伴しなくなる。すると、不活性ガス用開閉弁
12を開いて不活性ガス供給管10から風箱空間26内
にダスト排出気送部9すなわちバグチャンバ8内より高
圧の窒素ガスを短時間供給し、分散板27の貫通孔28
から堆積ダストに下方から窒素ガスを噴出して分散板2
7上に堆積したダストを流動化させる。この時、ダスト
気送管11の周囲と開口部下方にはダスト気送用の高炉
ガスが常時流入して入るため、空洞部が形成されてお
り、堆積したダストは、下方からの不活性ガスにより容
易に空洞部側に崩れて流動化される。そしてダストが一
旦流動化されると、不活性ガス用開閉弁14を閉じて流
動化用窒素ガスを停止し、そのあとはガス入口23側か
ら流入された高炉ガスにより、ダストをダスト気送管1
1に排出する。
【0016】ダスト排出気送部9内で流動化されたダス
トは、バグチャンバ8内に導入された高炉ガスによって
分散板27の上方の入口11aから低圧のダスト気送管
11に排出され、ダスト貯留用サイロ16へ気送され
る。そしてこの時にダストを気送した高炉ガスは気送ガ
ス用集塵器35からガス戻し管37を介して低圧高炉ガ
ス配管38に排出される。さらに、ダスト貯留サイロ1
4に搬送されたダストは、ダスト出口からロータリ弁3
1,スイングダンパ32,スクリュウコンベア33を介
して排出口から搬送車34に積み込み搬出される。この
場合、ダスト貯留用サイロ14内のガスを気送ガス集塵
器35から放散管41を介して大気へ放出してから、ス
イングダンパ32を開き、ロータリー弁31及びスクリ
ューコンベア33を運転してダストを排出する。
トは、バグチャンバ8内に導入された高炉ガスによって
分散板27の上方の入口11aから低圧のダスト気送管
11に排出され、ダスト貯留用サイロ16へ気送され
る。そしてこの時にダストを気送した高炉ガスは気送ガ
ス用集塵器35からガス戻し管37を介して低圧高炉ガ
ス配管38に排出される。さらに、ダスト貯留サイロ1
4に搬送されたダストは、ダスト出口からロータリ弁3
1,スイングダンパ32,スクリュウコンベア33を介
して排出口から搬送車34に積み込み搬出される。この
場合、ダスト貯留用サイロ14内のガスを気送ガス集塵
器35から放散管41を介して大気へ放出してから、ス
イングダンパ32を開き、ロータリー弁31及びスクリ
ューコンベア33を運転してダストを排出する。
【0017】図4は各ダスト排出気送部9からダスト貯
留サイロ14に連結するダスト気送管を、1本にまとめ
たもので、各ダスト排出気送部9に接続される分岐ダス
ト気送管61と、各分岐ダスト気送管61が合流された
集中ダスト気送管62とで構成したものである。そし
て、集中ダスト気送管62のダスト貯留サイロ14側と
は反対の端部に輸送およびパージ用ガスの入口62aと
開閉弁63を設けることにより、この開閉弁63を開け
て輸送およびパージ用ガス(高炉ガス)を集中ダスト気
送管62に吹き込み、集中ダスト気送管62のダスト詰
まりを防止して円滑な搬送ができるものである。この構
成によると、ダスト気送管11の数量を減少することが
でき、構造が簡単になる。
留サイロ14に連結するダスト気送管を、1本にまとめ
たもので、各ダスト排出気送部9に接続される分岐ダス
ト気送管61と、各分岐ダスト気送管61が合流された
集中ダスト気送管62とで構成したものである。そし
て、集中ダスト気送管62のダスト貯留サイロ14側と
は反対の端部に輸送およびパージ用ガスの入口62aと
開閉弁63を設けることにより、この開閉弁63を開け
て輸送およびパージ用ガス(高炉ガス)を集中ダスト気
送管62に吹き込み、集中ダスト気送管62のダスト詰
まりを防止して円滑な搬送ができるものである。この構
成によると、ダスト気送管11の数量を減少することが
でき、構造が簡単になる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明のダスト排出
方法および装置によれば、従来のように高炉ガスを更に
昇圧した高圧の高炉ガスを使用するのではなく、乾式集
塵器に導入される高炉ガスの一部をそのまま利用してダ
スト排出気送部からダスト気送管に気送し、ダスト排出
気送部に堆積して流動化がむづかしくなった堆積ダスト
に対しては、堆積部にのみ下方から安全な不活性ガスを
高圧で吹き込んで流動化させ、乾式集塵器に導入される
高炉ガスの一部を利用して気送するので、極めて安全で
あるとともに、従来の昇圧用ブロワが不用となって設備
コスト、運転コストが低減されるばかりでなく、ブロワ
などから高炉ガスの漏洩事故が生じることもない。ま
た、ダスト排出気送部を乾式集塵器のチャンバ下部に設
けたので、新たな気送用容器も不要で、乾式集塵設備の
高さも小さくでき、設備を小型化できる。
方法および装置によれば、従来のように高炉ガスを更に
昇圧した高圧の高炉ガスを使用するのではなく、乾式集
塵器に導入される高炉ガスの一部をそのまま利用してダ
スト排出気送部からダスト気送管に気送し、ダスト排出
気送部に堆積して流動化がむづかしくなった堆積ダスト
に対しては、堆積部にのみ下方から安全な不活性ガスを
高圧で吹き込んで流動化させ、乾式集塵器に導入される
高炉ガスの一部を利用して気送するので、極めて安全で
あるとともに、従来の昇圧用ブロワが不用となって設備
コスト、運転コストが低減されるばかりでなく、ブロワ
などから高炉ガスの漏洩事故が生じることもない。ま
た、ダスト排出気送部を乾式集塵器のチャンバ下部に設
けたので、新たな気送用容器も不要で、乾式集塵設備の
高さも小さくでき、設備を小型化できる。
【図1】本発明に係るダスト排出装置を示す構成図であ
る。
る。
【図2】同高炉ガス乾式集塵設備の全体図である。
【図3】ダスト排出気送部の要部拡大断面図である。
【図4】他の実施例を示す高炉ガス乾式集塵設備の全体
図である。
図である。
1 乾式集塵器 2 ガス導入管 5 ガス導出管 8 バクチャンバ 9 ダスト排出気送部 10 不活性ガス供給管 11 ダスト気送管 12 不活性ガス用開閉弁 13 気送用開閉弁 14 ダスト貯留サイロ 26 風箱空間 27 分散板 28 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 幸男 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 市原 康則 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岡崎 敬 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 西原 清 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−36519(JP,A) 特開 昭59−87016(JP,A) 実開 平1−174026(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 高炉から排出される高炉ガスを乾式集塵
器に導入し捕集したダストを気体輸送するに際し、乾式
集塵器で分離されたダストをダスト排出気送部に流入さ
せ、このダストを乾式集塵器のチャンバ内に導入された
高炉ガスの一部により流動化して、ダスト排出気送部の
下端で風箱空間上の分散板中央上部に所定の空間をあけ
て開口された低圧側のダスト気送管に流送し、前記分散
部材上にダストが堆積してダストの流動化が困難になっ
た時に、ダスト排出気送部雰囲気より高圧の不活性ガス
を前記風箱空間から分散部材のダスト気送管の開口部対
抗位置周囲に形成された貫通孔を介してダスト中に吹き
込むことによりダストを流動化し、チャンバ内に導入さ
れた高炉ガスによりダストをダスト気送管に排出するこ
とを特徴とする高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方
法。 - 【請求項2】 高炉から排出される高炉ガスを乾式集塵
器を介してダストを分離し、このダストを排出するダス
ト排出装置であって、乾式集塵器の筒状チャンバの下部
を逆円錐状に形成してチャンバ内と連通するダスト排出
気送部を形成し、このダスト排出気送部の下端に配置し
た風箱空間上に、ダストを受け止める分散部材を配設
し、この分散部材の中央上方部に所定の空間をあけてダ
スト気送管を開口し、ダストの流動化が困難になった時
にダストを流動化させる不活性ガスを供給する不活性ガ
ス供給管を開閉弁を介して前記風箱空間に接続するとと
もに、前記分散部材のダスト気送管の開口部対抗部周囲
に、不活性ガスを噴出してダストを流動化させる多数の
貫通孔を形成したことを特徴とする高炉ガス乾式集塵設
備のダスト排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045285A JP2589887B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045285A JP2589887B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04281814A JPH04281814A (ja) | 1992-10-07 |
JP2589887B2 true JP2589887B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=12715045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3045285A Expired - Lifetime JP2589887B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589887B2 (ja) |
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JPS5987016A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-19 | Nippon Steel Corp | 溶鉱炉除塵器 |
JPH0437613Y2 (ja) * | 1988-05-25 | 1992-09-03 |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP3045285A patent/JP2589887B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04281814A (ja) | 1992-10-07 |
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