JPH11181510A - 流動層還元炉および粉粒体鉱石の還元方法 - Google Patents

流動層還元炉および粉粒体鉱石の還元方法

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JPH11181510A
JPH11181510A JP34782697A JP34782697A JPH11181510A JP H11181510 A JPH11181510 A JP H11181510A JP 34782697 A JP34782697 A JP 34782697A JP 34782697 A JP34782697 A JP 34782697A JP H11181510 A JPH11181510 A JP H11181510A
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ore
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gas
fluidized
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JP34782697A
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Yoshio Uchiyama
義雄 内山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体鉱石を均一かつ十分に還元できるとと
もに、設備のコンパクト化と低コスト化とを実現できる
流動層還元炉を提供する。 【解決手段】 逆円錐状に細くなった部分を下部に含み
分散板を有しない流動層空間11a・12a・13a
と、その流動層空間の下方隣接部に外側から還元ガスを
吹き込むガス導入口11b・12b・13bとの組合せ
を、一体の炉内において上下に複数段配置する。最上段
の流動層空間11aの上方に還元ガスの排出口15を設
ける。ガス導入口11b・12b・13bのそれぞれ
に、ガスの導入量を個別に制御し得るガス供給経路21
・22・23を接続し、かつ各流動層空間11a・12
a・13aの断面積A1・A2・A3を、各流動層空間
内のガス流速を等しくし得るように定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、鉄鉱石
などの粉粒体鉱石を還元するための流動層還元炉やそれ
を用いて行う粉粒体鉱石の還元方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】流動層還元炉は、粉粒体鉱石を内部に投
入するとともに下方から上方へと高温の還元ガスを導入
し、そのガスによって粉粒体鉱石を流動化させながら還
元する反応炉である。粉粒体である鉱石と還元ガスとが
活発に接触するため、還元効率にすぐれるとされてい
る。図5(a)は、そのような流動層還元炉の一例であ
って、特開昭62−230909号公報に記載されたも
のである。図において、鉱石供給ラインである投入口1
6Xより鉄鉱石などの粉粒体鉱石を投入したうえ、底部
等に設けられた導入口11X・12X・13Xより上方
の排出口15Xへ向けて還元ガスを導入することによ
り、炉内で鉱石を流動化させ、かつ還元する。なお、図
中の符号14Xは、還元された鉱石の取出し口、符号7
X・17Xは、炉内から飛散した小粒径の鉱石を回収し
て炉内に再投入するためのサイクロンと再投入管路であ
る。
【0003】流動層還元炉については、図5(a)のよ
うに通常は1基(1塔)のみを使用し、その内部に一つ
の流動層を形成して還元反応を行わせるのが最も一般的
である。しかし、流動層の数が一つのみでは、内部にお
いて必ずしも均一な流動(粉粒体の循環、つまり還元ガ
スとの接触)が起こるとはいえず、また滞留時間を十分
に確保できるとは限らないので、粉粒体鉱石のすべてを
十分に還元できるとは限らない。そのため、複数の流動
層を形成して利用する還元方法がとられることもある。
【0004】図5(b)・(c)は、複数の流動層を同
時に形成するプロセスについての模式図である。まず図
5(b)の例では、還元炉10Yの数は1基のみである
が、その還元炉10Yの内部において上下に複数段の流
動層12Y・14Yが形成される。炉内には上下の二箇
所に分散板(多孔板)11Y・13Yが設けられ、炉体
下部から上部へ向けて吹き上げる還元ガスによって各分
散板11Y・13Yの上部に流動層12Y・14Yが形
成されるのである。上部の流動層12Y内の粉粒体鉱石
は、溢流管15Yの内部を通って下部の流動層14Yに
移動し、そこで再び流動したうえ排出口16Yから出て
いく。また図5(c)は、複数(多塔)の流動層還元炉
10Zを直列に接続して使用するプロセスを示してい
る。すべての還元炉10Zを一連に通り抜ける還元ガス
によって各炉10Z内に一つずつ流動層を形成するとと
もに、そのガスとは反対向きに、やはりすべての還元炉
10Z内を一連に通過するように粉粒体鉱石を移動させ
るものである。図において符号11Zが還元ガスの経
路、符号12Zが鉱石の経路である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)に示す還元
炉10Xを1基のみ使用する場合、流動層を一つしか形
成しないので、鉱石の循環についての均一性や反応の程
度について不利があるのは前述のとおりである。図5
(b)・(c)の各プロセスはその点を改善するもので
はあるが、それらにもつぎのような課題が存在する。
【0006】イ) 設備が大型になり、設備コストもかな
り上昇する。図5(c)のプロセスをとる場合、複数の
還元炉10Zを配置してそれらを一体的に接続する必要
があるため設備が明らかに大型化する。また図5(b)
の場合も、還元炉10Yが1基のみではあるが、その内
部に複数段の流動層12Y等を形成するほか、各層の上
にそれぞれフリーボード(鉱石が流動していない空間)
を形成する必要があるため、炉体がかなり背の高い大型
のものになってしまうのである。
【0007】ロ) 還元ガスを、すべての流動層を通るよ
うに専ら直列に送るため、そのガスの利用率が高くな
い。つまり、図5(b)の場合の上段の流動層12Y、
または図5(c)におけるガスの下流側(粉粒体鉱石に
ついては上流側)にある流動層還元炉10Zにおいて、
ガスの還元能力がかなり低下しているため反応効率が低
いのである。
【0008】ハ) 還元ガスについての下流側の経路にお
いて摩耗の進行が激しく、保全上の負担が重い。当該下
流側にある流動層には粉粒体を含む還元ガスを送ること
になり、しかもその経路には通過断面積の広くない分散
板やガスダクトがあって、それらが摩耗しやすいからで
ある。
【0009】ニ) 図5(c)のプロセスでは、高温度の
粉粒体鉱石を複数の還元炉10Z間で移動させる必要が
あるため、フィーダ(鉱石供給器)やバルブ等(いずれ
も図示せず)として耐熱性や耐摩耗性などにすぐれる高
級仕様の機器が必要で、その点でも設備コストが高くな
る。図5(b)の還元炉10Yでも、上部の流動層12
Yから下部の流動層14Yへ粉粒体鉱石を送る溢流管1
5Yは耐熱性・耐摩耗性等にすぐれた高級な材料でない
と使用できないため、やはり設備コストが高くなる。
【0010】請求項の発明は、以上の事情を考慮してな
したもので、上記のような不利がないように鉄鉱石等の
還元を行う流動層還元炉、およびそれを用いる粉粒体鉱
石の還元方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した流動
層還元炉は、逆円錐状(逆円錐状のものと機能上の差異
のない逆角錐状のものを含む)に細くなった部分を下部
に含み分散板を有しない流動層空間と、その流動層空間
の下方隣接部(すぐ下の隣接した部分)に外側から還元
ガスを吹き込むガス導入口との組合せを、一体の炉内に
おいて上下に複数段配置するとともに、最上段の流動層
空間の上方に還元ガスの排出口を設け、ガス導入口のそ
れぞれに、ガスの導入量を個別に制御し得るガス供給経
路を接続し、かつ各流動層空間の断面積を、各流動層空
間内のガス流速を等しく(またはほぼ等しく)し得るよ
うに定めたことを特徴とする。
【0012】請求項1のこの流動層還元炉では、各ガス
導入口から吹き込まれ上方の排出口へ抜ける還元ガスに
よって、各流動層空間内に粉粒体鉱石の流動層がそれぞ
れ形成され、一つの還元炉内に同時に複数段の流動層が
できる。各流動層空間では、下部にある細くなった部分
において還元ガスの流速が最も高く、その上部では横断
面積に対応した流速が生じるため、ガス流量を適切にし
た場合には、分散板がないとしても各空間部分ごとにそ
の内部で粉粒体鉱石が流動化するのである。複数の流動
層空間のそれぞれにおいて粉粒体鉱石を同時に流動化さ
せるため、同じ量の鉱石を一つの大きな流動層空間内で
流動化させるよりも流動状態が均一である。そうした複
数の流動層間で粉粒体鉱石を順次に移動させれば、その
鉱石のどの粒子についても、反応が均一化するとともに
炉内滞留時間が確保されて還元度が高まることになる。
各段の流動層には各ガス導入口から他の段の流動層を経
ないフレッシュな還元ガスを導入するため、還元ガスの
利用率も高い。
【0013】複数の還元炉を必要とすることなく、一体
の炉内に複数の流動層を形成するため、図5(c)のよ
うに複数の還元炉を接続して使用する場合に比べて設備
がコンパクトであり、設備に要するコストが低い。最上
段の流動層空間の上部を除いて各段の流動層の上部に
(つまり隣接する各段の流動層の間に)フリーボードを
設ける必要がないので、たとえば図5(b)のような還
元炉に比べても背の低いものにできる。請求項1の還元
炉において各段の流動層間にフリーボードを設ける必要
がないのは、上下の流動層空間の境界部分に分散板がな
いため、そのような境界部分において粉粒体鉱石が流動
化していても差し支えないからである(ただし、ガスの
排出口から粉粒体鉱石が飛散するのを防止すべく最上段
の流動層空間の上部にはフリーボードが必要である)。
還元ガスと粉粒体鉱石とがともに当該境界部分を通過す
ることになるが、図5(b)の例のようにその境界部分
に分散板や管があるわけではなく、また図5(c)の例
のようにダクトやフィーダ、バルブ等を介するわけでも
ないから、この還元炉では、図5(b)・(c)のもの
ほどには耐熱性と耐摩耗性等とを有する高級仕様の機器
・部品が必要でない。
【0014】この還元炉では、一体の炉内で上下に形成
される複数段の流動層間に分散板やダクト等を設けない
ため、それら上下の流動層間で、還元ガスおよび粉粒体
鉱石を移動させることが容易である。したがって、いず
れかの流動層空間に対して適切な鉱石投入口を設け、い
ずれかの流動層空間に適切な鉱石排出口を接続しておけ
ば、粉粒体鉱石を炉内に投入し、還元後に円滑に外部へ
取り出すことも難しくない。またこれに関し、たとえ
ば、各ガス導入口からのガスの吹き込み量によって流動
層空間ごとに適宜に異なるガス流速を定めることによ
り、粒径が広くばらついている粉粒体であってもそのま
ま鉱石として投入し還元することができる。上段のある
空間では粒径の小さな粉粒体鉱石が穏やかに流動化する
低い流速にする一方、それより下段の別の空間では粒径
の大きなものが十分に強く流動化する高い流速に設定し
ておいて鉱石を上方から投入すれば、小粒径の鉱石は前
者の空間で、また大粒径の鉱石は後者の空間で、それぞ
れ適切に流動するからである。
【0015】請求項1の流動層還元炉では、とくに、上
記した複数段の流動層空間のすべてにおいて同質な流動
層を形成することが可能である。各流動層空間内のガス
流速は、その空間での実際のガス流量を各空間の横断面
積によって除したものであるが、この流動層還元炉で
は、上記したようなガス供給経路によるガス導入口ごと
の流量制御と各空間の断面積設定とに基づいて各空間内
のガス流速を等しくすることが可能だからである。した
がって、ある程度粒径の揃った均質な粉粒体鉱石を炉内
に投入すると、上記した複数段の流動層空間のいずれに
おいても同質の流動層を形成できることになる。そのよ
うに同質な流動層が形成された各空間内で粉粒体鉱石を
そのつど流動化させながら各空間内に順次に移動させる
と、粉粒体は、各流動層内で均一性の高い流動状態にお
かれるうえ、どの粒子も一定時間以上還元炉内に滞留し
たうえ炉外へ出る確率が高くなるため、その還元度が高
く保たれることになる。
【0016】なお、粉粒体鉱石を各流動層間で移動させ
るには、たとえば、上段の流動層への鉱石の投入量を増
し(当該上段の流動層で支え切れなくなった鉱石が下段
へ落下移動する)、または一時的にガス流速を変化させ
る(上段のガス流速を減らすと鉱石は下段へ落下移動
し、下段のガス流速を増すと鉱石は上段へ移動する)と
よい。
【0017】請求項2に記載した粉粒体鉱石の還元方法
は、請求項1に記載した流動層還元炉に対し、各流動層
空間内のガス流速が等しく(またはほぼ等しく)なるよ
うに各ガス導入口より還元ガスを吹き込みながら、最上
段の流動層空間内へ未還元の粉粒体鉱石を投入すること
を特徴とする。
【0018】上述したように請求項1の流動層還元炉で
は、ガス導入口ごとの流量制御と各空間の断面積設定と
に基づいて各流動層空間内のガス流速を等しくすること
ができる。そのようにガス流速を等しくした状態で、適
度に粒径を揃えられた粉粒体鉱石(分級やペレタイジン
グ等によってたとえば10μm〜1mm程度の範囲に粒
径を整えた鉄鉱石など)を最上段の空間のみに対して連
続的または間欠的に投入すると、投入したその粉粒体鉱
石は、 a) 投入された量が少ないうちは、吹き込まれる還元ガ
スにより最上段の空間内でのみ流動化してその空間内に
保たれる。
【0019】b) 投入された鉱石の全重量が、最上段の
流動層空間における層差圧(その流動層の最下位置での
気圧と上方のフリーボードでの気圧との差。つまり流動
化ガスである還元ガスの圧力損失)に基づく支持力(層
差圧と流動層空間の横断面積との積によって算出される
力)を越えると、当該越えた重量分の鉱石が一つ下段の
流動層空間内に重力落下により移動する。
【0020】c) 当該下段の流動層空間においてもガス
流速が上段と等しいため、ここへ移動してきた鉱石は、
量が少ないうちはその空間内で流動化し、全重量がその
空間における層差圧に基づく支持力を越えると当該越え
た重量分がさらに下方へ重力落下により移動する。
【0021】d) 下方にさらに1以上の流動層空間があ
ると、そこへ落下した鉱石が各空間内で順次に上記c)の
状態となるが、最下段の流動層空間においては、重力落
下したとき鉱石は当該空間の底部に至り、流動を停止す
る。
【0022】e) 最下段の流動層空間の底部に至った鉱
石は、連続的もしくは間欠的に当該底部から取り出され
る。一定量の鉱石のすべてを還元炉内に投入したのち、
最後には最上段の空間から最下段の空間へかけて徐々に
ガス流速を下げていくことにより、還元ずみ鉱石の全量
を最下段の空間の底部へ一旦集め、そのうえで当該鉱石
を一括して取り出すことも可能である。
【0023】請求項3に記載した粉粒体鉱石の還元方法
は、最上段の流動層空間内へ未還元の粉粒体鉱石を連続
的に投入するとともに、上記したa)〜d)のような過程を
経て最下段の流動層空間の底部に至る還元ずみ粉粒体鉱
石を、当該底部より連続的に取り出すことを特徴とす
る。
【0024】請求項3のこの還元方法は、上記した請求
項2の還元方法と実質的にはかなり共通するが、最上段
の流動層空間への粉粒体鉱石の投入を連続的に行い、さ
らに最下段の流動層空間の底部からの還元ずみ粉粒体鉱
石の取り出しをも連続的に行う点に特徴がある。鉱石の
投入と取り出しとを連続的に行うため、還元炉の容量に
かかわらず、効率的な運転によって生産量を増すことが
できる。還元ガスや粉粒体鉱石の供給・回収設備につい
ても、連続運転が可能であるため、還元炉への鉱石の投
入・取り出しを間欠的に行う場合に比べて、同じ生産量
を得るために必要な設備能力が低くてすむ。還元炉の休
止時間が短くなると、連続的に生産されるのが一般的で
ある還元ガスをバイパス経路等へ流す時間(つまり還元
炉で有効利用できない時間)を少なくできる(または無
くせる)ため、還元ガスの有効利用率を高くすることも
容易である。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、発明の実施につい
て一形態を示すものである。図1は鉄鉱石を還元するた
めの流動層還元炉10を示す縦断面図、図2はその還元
炉10を含む還元装置1の全体系統図、そして図3は、
その還元装置1を含めて還元鉄製品の製造プロセスを示
す系統図である。
【0026】図1の流動層還元炉10は、粒径が10μ
m〜1mmに揃えられた粉粒状の鉄鉱石を鉱石とし、炉
内においてそれらを高温の還元ガス(水素を主成分とす
る600〜800℃のガス)により流動させながら還元
する反応炉である。還元ガスを吹き込むガス導入口11
b・12b・13bは後述するように炉体10aの側壁
に設けられ、炉外へのガスの排出口15は炉体10aの
最上部に設けられている。また鉱石の投入口16は、炉
体10aの側壁であって最上段の導入口11bのやや上
の位置に接続され、還元ずみ鉱石の取出し口14は炉体
10aの最下部に形成されている。炉体10aは支持部
材10bを介して鉛直に支えられるもので、内部に高温
の鉱石およびガスを入れることから、炉体10aの内側
等には耐火物が多数の止め金具とともに取り付けられて
いる(図1(b)を参照)。
【0027】この流動層還元炉10は、一つの炉内に三
つ(3段)の流動層を形成し得るように構成したもので
ある。そのため、図1(a)のように、上下に3段(上
方より下方に向けて第1段〜第3段と呼ぶ)の流動層空
間11a・12a・13aを形成するとともに、それぞ
れに隣接する下方位置に還元ガスの導入口11b・12
b・13bを配置している。各空間11a・12a・1
3aには逆円錐状に細くなった部分を下部に含め、それ
ぞれの横断面積A1・A2・A3は、最上段(第1段)
のものを最大にし、下段のものほど小さくなるようにし
ている。最上段(第1段)の流動層空間11aの上に
は、そこで流動する粉粒体鉱石が排出口から飛散流出す
るのを抑制すべくフリーボードとして広めの空間を設け
ているが、第2段・第3段の空間12a・13aの上部
にはとくにそのような空間は設けていない。一方、導入
口11b・12b・13bについては、互いに独立に構
成しているため、それぞれより吹き込む還元ガスの流量
や圧力を個別にコントロールすることが可能である。な
お、導入口11bは、炉体10aの外壁に360°にわ
たってつながっている円環状のヘッダ11cと、そのヘ
ッダ11cから炉体10aの内側に向かう多数のノズル
11eとを含んでいる。ただしヘッダ11cについて
は、炉体10の内外での温度差により熱膨張が不均一に
なることが予想されるため、図1(b)のように一部に
切れ目11dを設けて大きな熱応力が発生するのを防止
している。ヘッダ11cやノズル11eについてのこの
ような構成は、第2段および第3段の導入口12b・1
3bにおいても同様である。
【0028】図1のように構成した流動層還元炉10
は、図2に示す還元装置1のうちに組み込んでいる。還
元装置1では、まず還元炉10の鉱石投入口16に対し
て鉱石の供給ライン3を接続している。大気圧以上の内
圧で運転されている還元炉10の内部に外部から粉粒体
鉱石を円滑に投入できるよう、同ライン3には、内部の
圧力を還元炉10と同等にすることのできるホッパ(図
示せず)等を接続している。鉱石取り出し口14には、
粉粒体用のカットバルブと定量切出しフィーダ、および
ガスシール用バルブ等(いずれも図示せず)を直列に並
べることにより、やはり大気圧以上になっている炉内か
ら還元ずみ鉱石を円滑に取り出せるようにしている。
【0029】還元装置1ではさらに、還元炉10に対し
て図2のように還元ガスの供給ライン20をも接続して
いる。同ライン20は、上流にある水素の発生源(図3
を参照)等から還元ガスの供給を受け、ガスヒータ2に
よってそれを前述の温度に加熱したうえ還元炉10に供
給するものである。還元炉10に設けた三つの導入口1
1b・12b・13bのそれぞれに対し個別に還元ガス
を送れるよう、同ライン20には、並行した三本のガス
供給経路21・22・23を設けている。還元ガスの切
替手段として、経路21・22・23の途中の部分を、
水冷のバルブ35を介してバイパス経路24に接続して
いる。バイパス経路24は、還元炉10の排出口15を
出てサイクロン(図示せず)を経たガスの通路25に合
流して除塵機43(図3を参照)等に至る。なお図2
は、還元炉10において、粉粒体鉱石の投入と取り出し
とを連続的に行いながら内部に還元ガスを送ることによ
りその鉱石の還元を行っている状態を示す。そのため、
図の状態では、鉱石供給ライン3(ホッパを含む)とと
もに鉱石取り出し口14(定量切出しフィーダ等を含
む)が機能しているほか、還元ガスの供給ライン20に
おける各経路21・22・23の開閉弁36が開き、バ
イパス経路24のバルブ35が閉じている。
【0030】還元装置1における還元炉10では、図1
および図2のように炉内の上下三箇所(3段)に流動層
を形成し、どの粉粒体鉱石もそれら3段の流動層を経由
させて還元することとしている。すなわち、上下3段に
設けられた流動層空間11a・12a・13aのそれぞ
れにおいて、各下方のガス導入口11b・12b・13
bから吹き込まれる還元ガスにより粉粒体鉱石を流動化
させるとともに、最上段の部分にある投入口16から投
入する粉粒体鉱石を徐々に下段に移動する(移動のプロ
セスについては後述)ことにより粉粒体鉱石を各流動層
内で順次流動化させ、最下部の取り出し口14から取り
出すのである。この還元炉10ではとくに、一定程度に
粒径の揃った均質な粉粒体鉱石が投入されることを考慮
して、3段の流動層空間11a・12a・13aのどれ
にも同質な流動層を形成することとしている。このよう
に炉内に同質な流動層を複数形成してその間で粉粒体鉱
石を移動させるなら、粉粒体鉱石のすべての粒子を均一
かつ十分に還元することができる。各段の流動層には、
他の段の流動層を経ないフレッシュな還元ガスを各ガス
導入口11b・12b・13bから導入するため、その
点からも鉱石の還元率を高めやすい。
【0031】各段の流動層をどれも同質にするために
は、上記のように粒径の揃った粉粒体鉱石を投入するこ
とに加え、流動層空間11a・12a・13aでの還元
ガスの流速を等しくする必要がある。図1および図2の
還元炉10では、各流動層空間11a・12a・13a
の上部の横断面積A1・A2・A3を適切に定めるとと
もに、還元ガス供給ライン20の各経路21・22・2
3を経由して吹き込む還元ガスの量を個別にコントロー
ル可能にすることにより、当該流速の均一化を可能にし
ている。
【0032】各流動層空間11a・12a・13aでの
流速を等しくするための還元ガス量のコントロールは、
図2の還元装置1においてつぎのように行っている。ま
ず、還元炉10のガス導入口11b・12b・13bで
のガス圧力p1・p2・p3と、流動層空間11a・1
2a・13aの各上部でのガス流速v1・v2・v3
(図1)との間にはつぎのような関係が成り立つ。空間
11aの上部での横断面積がA1であり流動層の層差圧
(流動層の前後間のガス差圧)がΔp1、ガス排出口1
5付近のフリーボード部分における圧力がpfである第
1段に関しては、 p1=pf+Δp1 v1=(Q’1+Q’2+Q’3)/A1 空間12aの上部横断面積がA2であり流動層の層差圧
がΔp2である第2段に関しては、 p2=pf+Δp1+Δp2 v2=(Q’2+Q’3)/A2 空間13aの上部横断面積がA3であり流動層の層差圧
がΔp3である第3段に関しては、 p3=pf+Δp1+Δp2+Δp3 v3=Q’3/A3 ただし、Q’1・Q’2・Q’3は各経路21・22・
23でのガス流量Q1・Q2・Q3(後述する図2の流
量センサー31付近での流量)の、炉内での実ガス流量
である。
【0033】上述のとおり各段において同質な流動層を
形成するためには、各経路21・22・23のガスに上
の式を満たす適当な圧力をもたせながら、流速v1・v
2・v3を等しくする必要がある。そのようなコントロ
ールをなすため、図2のようにこの還元装置1において
は還元ガスの各経路21・22・23に、流量センサー
31と制御バルブ32およびそのコントローラー33な
らびに圧力センサー34をそれぞれ配置している。経路
21のコントローラー33には、圧力センサー34の信
号(圧力p1に関するもの)と流量センサー31の信号
(流量Q1に関するもの)、さらには経路22・23の
流量センサー31からの信号(流量Q2・Q3に関する
もの)を入力したうえ、適切な演算をさせて、制御バル
ブ32の開度をコントロールさせている。同様に、経路
22のコントローラー33には、その経路22内の圧力
センサー34の信号と流量センサー31の信号のほか、
経路23の流量センサー31からの信号を入力して制御
バルブ32の開度コントロールを行わせている。そして
経路23のコントローラー33には、その経路23の圧
力センサー34の信号と流量センサー31の信号のみを
入力して制御バルブ32の開度コントロールを行わせ
る。設定した各空間11a・12a・13aの横断面積
A1・A2・A3の値(事前に入力しておく)をふま
え、以上にしたがって流量Q1・Q2・Q3を適切にコ
ントロールすることにより、流速v1・v2・v3を等
しくするのである。
【0034】還元炉10では、各流動層空間11a・1
2a・13a内のガス流速v1・v2・v3を上記のコ
ントロールによって等しく保ちながら、投入口16から
最上段の流動層空間11aへ粉粒体鉱石を連続的に投入
する。それにより還元炉10の内部では、投入された鉱
石が最上段の流動層から徐々に下段の流動層へ移ってい
く。鉱石がこのように移動するプロセスはつぎのとおり
である。
【0035】a) 粉粒体鉱石は、投入量が少ないうち
は、吹き込まれる還元ガスにより最上段の空間11a内
でのみ流動化してその空間内に保たれる。
【0036】b) 投入された鉱石の全重量が、最上段の
流動層空間11aにおける層差圧Δp1に基づく粉粒体
の支持力(=Δp1×A1)を越えると、当該越えた重
量分の鉱石が一つ下段の流動層空間12a内に重力落下
により移動する。
【0037】c) 当該下段の空間12aにおいてもガス
流速が最上段の流速と等しいため、ここへ移動してきた
鉱石も、量が少ないうちはその空間12a内で流動化
し、重量がその空間での層差圧Δp2に基づく支持力
(Δp2×A2)を越えると、当該越えた重量分がさら
に下段の流動層空間13aへ重力落下により移動する。
【0038】d) やはり同じガス流速を有する当該下段
の流動層空間13aにおいても、そこへ落下した鉱石
は、上記c)と同じく量が少ないうちはその空間13a内
で流動化し、重量がその空間における層差圧Δp2に基
づく支持力(Δp2×A2)を越えるたとき、当該越え
た重量分が下方の取り出し口14へ落下して流動を停止
する。
【0039】e) 3段の流動層を経て取り出し口14に
至った還元ずみの鉱石は、前述した定量切出しフィーダ
等(図示せず)によって還元炉10の外へ連続的に取り
出される。取り出し口14にはガスシール用バルブ(図
示せず)も直列に接続されているため、圧力の高い還元
炉10内から鉱石を取り出して気送輸送により還元鉄ス
トレージタンク62(図3参照)へ送ることが円滑に行
える。
【0040】さて、図2に示した還元装置1は、ガス利
用および製品製造に関する図3のようなプロセスのうち
に組み込んでいる。図3のプロセスには、図2の還元装
置1への還元ガスの供給系40と、製品の加熱等のため
のイナートガス供給系50、還元ずみ鉱石を製品にする
製品製造系60、および未還元鉱石の予熱系70を含
む。これらのうち、まず還元ガスの供給系40は、前述
した還元ガスの供給ライン20等のほか、ガス発生源で
ある水素発生装置41や熱交換器42、除塵機43およ
び送風用のガス圧縮機44などを含めた循環系である。
【0041】還元ずみの鉱石は粉粒体のま出荷するので
はなく、加熱し圧縮することによってブリケット(ホッ
トブリケットアイアンHBI)にし、その状態で製品と
している。そのため、製品製造系60には、還元炉10
の下に還元ずみ鉱石の受け器61を配置したうえ、その
先にストレージタンク62・加熱器63・ブリケッティ
ング装置64を接続している。イナートガス供給系50
は、製品製造系60の加熱器63に加熱用の高温(85
0〜950℃)のイナートガス(窒素ガスなど)を送る
ことを主目的とするが、上記の受け器61からストレー
ジタンク62にまで鉱石を気送する役目をも果たす。上
記主目的のためには、圧縮機51により還元ガス用の前
記ヒータ2を経由させて同ガスを加熱器63に通し、そ
の後に除塵機52を経て再び圧縮機51に戻すようにし
ている。鉱石の気送のためにはそのガスの一部を圧縮機
53により加圧して上記の受け器61へ送る。そのほ
か、イナートガス供給系50には熱交換器72を設けて
おり、予熱系70の圧縮機71から送られる空気をそれ
に通して加熱し、そのうえで予熱装置73に送り、そこ
で粉粒体鉱石の予熱を行うこととしている。
【0042】図4には、図1等に示した還元炉10に代
えて使用できるものの一例として流動層還元炉80を示
している。この還元炉80も、一つの炉内の上下に3段
の流動層を形成し得るよう構成したものである。すなわ
ち、図のように上下に3段の流動層空間81a・82a
・83aを形成するとともに、それぞれに隣接する下方
位置に還元ガスの導入口81b・82b・83bを配置
している。流動層を形成しやすいように各空間81a・
82a・83aは上向きに広がった空間とし、それらの
内径は、最上段(第1段)のものを最大にし、下段のも
のほど小さくしている。導入口81bは、炉体の内壁全
周に図のような三角形断面の空間を形成してヘッダ81
cとし、その下部に下向きに吹出しノズル81eを多数
設けたもので、他の導入口82b・83bについても同
様である。各導入口81b・82b・83bはそれぞれ
独立に構成しているため、それぞれには、流量や圧力を
個別にコントロールされた還元ガスを吹き込むことがで
きる。還元炉80においては、このほか、炉体最上部に
還元ガスの排出口85を設け、炉体側壁には鉱石の投入
口86を、また炉体最下部には還元ずみ鉱石の取出し口
84を設けている。
【0043】この流動層還元炉80においても、炉内に
ある上下三箇所の流動層空間81a・82a・83a内
にそれぞれ流動層を形成し、それら3段の流動層を経由
させて粉粒体鉱石を還元することが可能である。各空間
81a・82a・83aには導入口81b・82b・8
3bから個別に制御された適切な量の還元ガスが流さ
れ、しかも上下の流動層間で粉粒体鉱石を移動させるこ
とが可能だからである。そのような運転が可能であるた
めに、この還元炉80においても、粉粒体鉱石の均一か
つ十分な還元をなすことができる。この還元炉80を、
図2および図3の装置に組み込むことももちろん可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載した流動層還元炉には、
つぎの効果がある。すなわち、 a) 一つの還元炉内に複数段の流動層を同時に形成する
ため、全流動層の合計容量と同じ容量をもつ大きな流動
層を一つ有する還元炉よりも、粉粒体鉱石を均一かつ十
分に還元することができる。
【0045】b) 各段の流動層には各ガス導入口から他
の段の流動層を経ないフレッシュな還元ガスを導入する
ため、還元ガスの利用率が高い。
【0046】c) 複数の還元炉を接続するのではなく、
また、隣接する各段の流動層の間にフリーボードを設け
る必要がないので、設備がコンパクトで低コストのもの
になる。
【0047】d) 還元ガスや粉粒体鉱石が通過する部分
に分散板やダクト、管、フィーダ、バルブ等を設ける必
要がないため、高級仕様の機器・部品が必要でなく、し
たがって低コストで容易に構成される。
【0048】e) たとえば粒径が広くばらついている粉
粒体であっても、そのまま鉱石として投入し、いずれか
の流動層空間において粒径ごとにそれぞれ適切に流動化
させ還元することができる。
【0049】f) 各流動層空間でのガス流速を等しくし
得るが、そうしたうえで、ある程度粒径の揃った均質な
粉粒体鉱石を炉内に投入すると、すべての流動層空間内
に同質な流動層を形成することができる。そのような各
流動層内で粉粒体鉱石をそのつど流動化させながら各空
間内に順次に移動させるなら、粉粒体鉱石の還元につい
ての均一性と反応度合い(還元度)が一層に高くなる。
【0050】請求項2に記載した粉粒体鉱石の還元方法
によると、上記に加えて、 g) 適度に粒径を揃えられた粉粒体鉱石を最上段の空間
に連続的または間欠的に投入すると、投入したその鉱石
は、投入量の増加につれて自ずと下段の流動層に移動し
てそこで流動し、その流動層内の量が増すとさらに下段
へ移動する−といった過程を繰り返して最下段の流動層
空間の底部に至る。そのため、特別な操作を施さなくて
も粉粒体鉱石を各段の流動層間に経由させることがで
き、それによって均一性と還元度の高くなった粉粒体鉱
石を、当該最下段の空間の底部から連続的もしくは間欠
的に取り出して回収することができる。
【0051】請求項3に記載の還元方法では、さらに、 h) 鉱石の投入と取り出しとを連続的に行うため、効率
的な運転を行うことにより、還元炉の容積あたりの生産
量を増すことができる。還元ガスや粉粒体鉱石の供給・
回収設備についても、連続運転が可能であることから、
還元炉への鉱石の投入・取り出しを間欠的に行う場合に
比べ、同じ生産量を得るために必要な設備能力が低くて
すむ。
【0052】i) 連続的に生産される還元ガスをバイパ
ス経路等へ流す時間を少なく(またはゼロに)できるた
め、還元ガスの有効利用率を高くすることも容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施について一形態を示す図であって、
図1(a)は、鉄鉱石を還元するための流動層還元炉1
0を示す縦断面図、同(b)は同(a)におけるb部詳
細図である。
【図2】図1の流動層還元炉10を含む還元装置1の全
体系統図である。
【図3】図2の還元装置1を含めて還元鉄製品の製造プ
ロセスを示す系統図である。
【図4】図1等に示した流動層還元炉10に代えて使用
できるものの一例として、流動層還元炉80を示す縦断
面図である。
【図5】図5(a)・(b)・(c)は、従来の流動層
還元炉(またはそれを用いる粉粒体鉱石の還元方法)に
ついての模式図である。
【符号の説明】
1 還元装置 10・80 流動層還元炉 11a・12a・13a、81a・82a・83a 流
動層空間 11b・12b・13b、81b・82b・83b ガ
ス導入口 20 還元ガス供給ライン 21・22・23 ガス供給経路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆円錐状に細くなった部分を下部に含み
    分散板を有しない流動層空間と、その流動層空間の下方
    隣接部に外側から還元ガスを吹き込むガス導入口との組
    合せを一体の炉内において上下に複数段配置するととも
    に、最上段の流動層空間の上方に還元ガスの排出口を設
    け、 ガス導入口のそれぞれに、ガスの導入量を個別に制御し
    得るガス供給経路を接続し、かつ各流動層空間の断面積
    を、各流動層空間内のガス流速を等しくし得るように定
    めたことを特徴とする流動層還元炉。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した流動層還元炉に対
    し、各流動層空間内のガス流速が等しくなるように各ガ
    ス導入口より還元ガスを吹き込みながら、最上段の流動
    層空間内へ未還元の粉粒体鉱石を投入することを特徴と
    する粉粒体鉱石の還元方法。
  3. 【請求項3】 最上段の流動層空間内へ未還元の粉粒体
    鉱石を連続的に投入するとともに、下記a)〜d)のような
    過程を経て最下段の流動層空間の底部に至る還元ずみの
    粉粒体鉱石を、当該最下段の流動層空間の底部より連続
    的に取り出すことを特徴とする請求項2に記載の粉粒体
    鉱石の還元方法。 a) 投入された粉粒体鉱石が少なくて下記b)に達しない
    うちは、吹き込まれる還元ガスにより最上段の空間内で
    のみその粉粒体鉱石が流動化する。 b) 投入された粉粒体鉱石の全重量が、最上段の流動層
    空間における層差圧に基づく支持力を越えると、当該越
    えた重量分の粉粒体鉱石が一つ下段の流動層空間内に重
    力落下により移動する。 c) 当該下段の流動層空間でも、移動してきた粉粒体鉱
    石は、量が少ないうちはその空間内で流動化し、全重量
    がその流動層空間における層差圧に基づく支持力を越え
    ると当該越えた重量分がさらに下方へ重力落下により移
    動する。 d) 下方にさらに1以上の流動層空間があると、そこへ
    落下した鉱石が順次に上記c)を繰り返すが、最下段の流
    動層空間においては、重力落下したとき鉱石は当該空間
    の底部に至り、流動を停止する。
JP34782697A 1997-12-17 1997-12-17 流動層還元炉および粉粒体鉱石の還元方法 Pending JPH11181510A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001053544A1 (de) * 2000-01-20 2001-07-26 Voest-Alpine Industrieanlagenbau Gmbh & Co Wirbelbettaggregat zur reduktion von oxidhältigem material
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