JP2589878Y2 - 給油自動車 - Google Patents

給油自動車

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JP2589878Y2
JP2589878Y2 JP1992050131U JP5013192U JP2589878Y2 JP 2589878 Y2 JP2589878 Y2 JP 2589878Y2 JP 1992050131 U JP1992050131 U JP 1992050131U JP 5013192 U JP5013192 U JP 5013192U JP 2589878 Y2 JP2589878 Y2 JP 2589878Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、給油自動車に関する。
すなわち、航空機に燃料油を給油するサービサ等の給油
自動車、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、このようなサービサの従来例の
正面概略図である。サービサは、給油機器が配された機
械室1、および機械室1の前後いずれかに配され昇降自
在なリフター2を搭載し、給油機器を経た後にリフター
2上から、給油ホースにて航空機に燃料油を給油するよ
うになっている。そして従来のサービサでは、図2に示
したように、車輌の後端に垂直にスライド梯子3が設け
られており、図示例のスライド梯子3は3組の梯子が組
み合わせて用いられ、内側の2個の梯子が、リフター2
の昇降動と共に上下に移動可能となっていた。そこで、
このスライド梯子3は、図中実線表示の収納姿勢Aと図
中想像線表示の作動姿勢B間で、リフター2の昇降動に
連動して縦にスライドし、作業員は、航空機の給油口の
高さに合わせて上昇したリフター2と地上4間を、作動
姿勢Bのスライド梯子3を介し昇り降りしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、上昇したリフター2への昇降は、垂直のスライド
梯子3を昇り降りすることにより行われており、容易で
なかった。第2に、特に荷物を持った状態での昇降、雨
天時における昇降等は、容易でなく危険でもあった。第
3に、後端にスライド梯子3を設けた分、車輌の全長が
長くなるという指摘もあった。
【0004】本考案は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、機械
室に固定階段と可変階段を設け、可変階段を所定の支
柱,取付部材,ステップ板より構成して、収納姿勢と作
動姿勢に変位可能とすると共に、可変階段側にフック受
をリフター側にフックをそれぞれ突設し、更に、機械室
上に手摺を配してなり、この手摺を、ピンにて回動自在
に取り付けられたポールにて構成して、所定の収納状態
と作動状態とに変位可能としたことにより、第1に、リ
フターへの昇降が容易化し、第2に、特に安全性が向上
し、第3に、車輌の全長が短くなり、第4に、機械室上
も有効利用され、第5に、リフターが特に高く上昇した
際の安全性が向上し、第6に、各種のストロークで昇降
するリフターに対し、可変階段が追従した全体長さの作
動姿勢を取るようになると共に、第7に、追従し連動し
て引き上げられた作動姿勢をとるようになり、第8に、
手摺も、追従し連動して作動状態をとるようになる、給
油自動車を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本考
案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
給油自動車は、給油機器が配された機械室、および該機
械室の前後いずれか一方に配され昇降自在なリフターを
搭載し、該給油機器を経た後に該リフター上から給油ホ
ースにて、航空機に燃料油を給油する。そして、該機械
室の側面又は後面について、地上との間で傾斜し固定的
に設けられた固定階段と、該機械室上に配された可変階
段と、を備えてなる。該可変階段は、該機械室上に載置
された収納姿勢と、該機械室上と上昇した該リフターの
床間に傾斜展開して位置決めされた作動姿勢とに、変位
可能となっている。又、該機械室上には手摺が配されて
おり、該手摺は、該機械室上に折り畳まれた収納状態
と、該機械室上と上昇した該リフター上間に傾斜展開さ
れると共に、前記作動姿勢の可変階段の側縁上に位置決
めされた作動状態とに、変位可能となっている。
【0006】そして該可変階段は、4本の支柱と複数の
取付部材と複数のステップ板と、を備えてなり、全体長
さがスライド式に可変となっている。該支柱は、左右の
ものが該ステップ板の左右幅にほぼ見合った間隔を存す
ると共に、上下のものが該取付部材にて調整可能な間隔
となっている。各該取付部材は、それぞれ左右1対をな
し、上下端がピンにて上下の該支柱に回動自在に取り付
けられ、上下の該支柱間に常時縦に取り付けられると共
に、該支柱の長手方向に沿い所定間隔を存して配されて
いる。各該ステップ板はそれぞれ、左右の該取付部材間
に常時横に取り付け固定されている。
【0007】更に該可変階段は、基端側が該機械室上を
移動可能であると共に、該可変階段の支柱の先端側には
フック受が突出して固定され、対応して、該リフターの
床にはフックが突出して固定されている。もって、該リ
フターが上昇されず該可変階段が前記収納姿勢をとる場
合、該フック受とより下位に位置する該フックとは係合
しない関係、そして、該リフターが所定高さまで上昇す
ると、該フック受と該フックとが係合する関係、又、該
リフターが該所定高さ以上で昇降すると、該フック受と
該フックとの係合により、該可変階段が追従連動して先
端側から引き上げられた上記作動姿勢をとる関係に設定
されている。かつ該手摺は、左右対をなして配されてお
り、それぞれ2本のポールよりなる。そして基端が、ピ
ンにて該機械室上に回動自在に取り付けられ、2本の連
結箇所も、ピンにて回動自在とされ、先端が、ピンにて
該リフターのリフター手摺に回動自在に取り付けられて
いること、を特徴とする。
【0008】
【作用】本考案は、このような手段よりなるので、次の
ごとく作用する。この給油自動車は、給油に際し航空機
の給油口の近くに停車し、リフターを上昇させて、給油
ホースを航空機の給油口に接続させる。そして燃料油
が、機械室の給油機器を経た後、リフター上の給油ホー
スを介し、給油口から航空機に給油される。そして、こ
の給油自動車にあっては、給油に際し可変階段が、機械
室上に載置された収納姿勢から、機械室と上昇したリフ
ターの床間に、リフターの上昇ストロークに見合った長
さとなって傾斜展開し、作動姿勢にて位置決めされる。
なおその際、可変階段は、スライド動作をしその全体長
さが適宜長くなると共に、リフターの昇降に連動して作
動姿勢をとる。更に、1対の手摺が、機械室上に折り畳
まれた収納状態から、機械室上と上昇したリフター上間
に傾斜展開し、作動姿勢をとる可変階段の両側上に、作
動状態で位置決めされる。そして作業員は、機械室と地
上間の固定階段の水平の各ステップ板、および機械室と
リフター間の可変階段の水平な各ステップ板を介し、地
上と上昇したリフター間を昇り降りする。さてそこで、
この給油自動車にあっては、次のようになる。
【0009】第1に、上昇したリフターへの昇降は、垂
直の梯子ではなく傾斜した固定階段および可変階段にて
行われるので、著しく容易化される。第2に、特に荷物
を持った状態および雨天時等における昇降が、容易化さ
れ危険なく行われる。第3に、固定階段および可変階段
は共に機械室に設けられているので、車輌の全長がその
分短くなると共に、第4に、機械室上のスペースも有効
利用され、各種作業が機械室上のスペースを利用しつつ
可能となる。第5に、航空機の給油口の位置が高くリフ
ターが特に高く上昇した際においても、リフターへの昇
降が容易化され、作業員は、手摺に適宜手をかけること
により、楽に危険なく、高く上昇したリフターに昇降す
ることができる。
【0010】第6に、各種のストロークで昇降するリフ
ターに対し、可変階段がスライド動作をして、その全体
長さが見合った長さでの作動姿勢をとることが可能であ
る。すなわち可変階段は、収納姿勢では、各取付部材が
上下の支柱に対し直角に位置決めされ、上下の支柱間の
間隔が最も広いと共に、全体の長さが最も短くなってい
る。これに対し作動姿勢では、収納姿勢に比し、上下の
支柱間の間隔がより狭くなると共に全体の長さがその分
長くなる、平行四辺形的なスライド動作をする。可変階
段は、このように全体長さがスライド式に可変となって
いるので、航空機の各種高さレベルの給油口に合わせ各
種のストロークで昇降するリフターの床に対し、随時追
従し対応した全体長さとなり、機械室上と上昇したリフ
ターの床との間で、傾斜展開される。
【0011】第7に、昇降するリフターに対し、可変階
段が、自動的に追従し連動して、引き上げられた作動姿
勢をとるようになる。すなわち、リフターが上昇されず
可変階段が収納姿勢をとる場合、可変階段側のフック受
とリフター側のフックとは係合しない関係にある。そし
て、リフターが所定高さまで上昇すると、可変階段側の
フック受とリフター側のフックとが係合し、以降、リフ
ターが所定高さ以上で昇降すると、可変階段は、基端側
を支点としこの係合箇所を力点として、リフターに追従
し連動して先端側から引き上げられ傾斜展開した作動姿
勢をとる。
【0012】第8に、昇降するリフターに対し、手摺
も、自動的に追従し連動して、作動状態をとるようにな
る。すなわち手摺は、リフターが上昇されない場合は、
機械室上にポールが折り畳まれた収納状態にあるが、リ
フターが上昇すると、基端を支点とし先端を力点とし
て、ポールがリフターに追従し連動してスライドし傾斜
展開され、もって、機械室上と上昇したリフター上間で
作動状態に位置決めされる。なお、この作動状態におい
て、手摺は、同様に作動姿勢にある可変階段の両側、つ
まり左右の両支柱上にほぼ対向する位置関係となってい
る。
【0013】
【実施例】以下本考案を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は、本考案の実施例の正面
概略図である。給油自動車の1例である図示のサービサ
は、給油機器(図示せず)が配された機械室1、および
機械室1の前後いずれか一方に配され昇降自在なリフタ
ー2を搭載し、機械室1の給油機器を経た後にリフター
2上から給油ホース(図示せず)にて、航空機に燃料油
を給油する。
【0014】まず、サービサについて述べると、サービ
サは、空港の地下ピット給油口からインテークホースを
介し燃料油を取り入れ、機械室1の給油機器,給油配管
を経た後、リフター2上から給油ホースにて給油を行
う。すなわち、空港にはハイドラント給油装置が設けら
れており、その貯留タンクからポンプにより燃料油が圧
送されて地下ピット給油口に至り、サービサに車載され
たインテークホースの先端が、この地上4の地下ピット
給油口に接続されるようになっている。機械室1内の給
油配管には、圧力制御弁,フィルター,流量計,ベンチ
ュリ等の給油機器が順に設けられており、インテークホ
ース側から取り入れられた燃料油は、所定の給油圧力と
なり濾過され流量を調整された後、給油ホースへと送ら
れる。給油作業台であるリフター2は、図示例ではサー
ビサの機械室1の後部に配され、リフト機構5にて昇降
自在に組み付けられており、航空機の例えば翼等に存す
るタンクの給油口直下の高さレベルまでのストローク
で、昇降自在となっている。そして作業員は、上昇した
リフター2の床6上から給油ホースの先端を航空機の給
油口に接続して、給油作業を行う。なお、図中7はリフ
ター手摺、8は運転室、9は車輪である。
【0015】さてこのサービサは、機械室1に地上4と
の間で設けられた固定階段10と、機械室1上に配され
た可変階段11と、を備えてなる。そして可変階段11
は、機械室1上に載置された収納姿勢Cと、機械室1上
と上昇したリフター2の床6間に傾斜展開して位置決め
された作動姿勢Dとに、変位可能となっている。
【0016】これらについて詳述すると、まず固定階段
10は、図示例では機械室1の片側の側面の前部に、傾
斜し固定的に設けられている。次に可変階段11は、4
本の支柱12と、複数の取付部材13とステップ板14
と、を備えてなる。そして、可変階段11の支柱12
は、左右のものが、ステップ板14の左右幅にほぼ見合
った間隔を存すると共に、上下のものが、取付部材13
にて調整可能な間隔となっており、4本で、長目の四角
柱体状空間の四隅フレームを形成している。各取付部材
13は、それぞれ左右1対をなし、上下端がピン15に
て上下の支柱12に回動自在に取り付けられ、支柱12
の長手方向に沿い所定間隔を存し配されている。各ステ
ップ板14は、それぞれ、このような左右の取付部材1
3間に直角に取り付け固定されている。可変階段11
は、このような4本の支柱12と、上下の支柱12間に
ピン15にて常時縦に取り付けられた各取付部材13
と、左右の取付部材13間に常時横に固定された各ステ
ップ板14と、からなる。
【0017】そこで可変階段11は、機械室1上に載置
された図中実線表示の収納姿勢Cでは、各取付部材13
が上下の支柱12に対し直角に位置決めされ、上下の支
柱12間の間隔が最も広いと共に、全体の長さが最も短
くなっている。これに対し、この可変階段11は図中想
像線表示の作動姿勢Dでは、上述の収納姿勢Cに比し、
上下の支柱12間の間隔がより狭くなると共に全体の長
さがその分長くなる、平行四辺形的なスライド動作をす
る。可変階段11は、このようなスライド式よりなるの
で、航空機の各種高さレベルの給油口に合わせ各種のス
トロークで昇降するリフター2の床6に対し、随時追従
した全体長さとなり、機械室1上と上昇したリフター2
の床6との間で、傾斜展開可能となっている。なお、可
変階段11がこのように作動姿勢Dをとった場合も、ス
テップ板14は常時横、つまり地上4に平行な水平姿勢
を保持している。
【0018】図中16はキャスターであり、このキャス
ター16は、可変階段11の下側の支柱12の基端側に
取り付けられており、可変階段11は、このキャスター
16に支持されつつ機械室1上を移動可能となってい
る。又、図中17はフック受であり、このフック受17
は、可変階段11の支柱12の先端側に設けられ、機械
室1上からリフター2側に突出しており、図示例では、
上下の支柱12の先端に固定された小突起よりなる。こ
のフック受17に対応して、リフター2側にはフック1
8が設けられており、このフック18は、リフター2の
床6の機械室1側に突出して固定され、リフター2が上
昇した場合に、可変階段11側のフック受17と係合可
能となっている。図示例のフック18は、上述した可変
階段11のフック受17と対応した形状と数の凹部より
なる。そして、リフター2が上昇されず可変階段11が
機械室1上で収納姿勢Cをとる場合、フック受17は、
より下位に位置するフック18とは係合しない関係とな
っている。これに対し、リフター2が所定高さまで上昇
すると、フック受17とフック18とが係合し、以降、
リフター2が所定高さ以上で昇降すると、可変階段11
は、キャスター16を支点としこの係合箇所を力点とし
て、リフター2に追従し連動して先端側から引き上げら
れ、傾斜展開した作動姿勢Dをとる。
【0019】次に、19は手摺である。この手摺19
は、機械室1上に左右対をなし配されており、機械室1
上に折り畳まれた収納状態Eと、機械室1上と上昇した
リフター2上間に傾斜展開されると共に、前記作動姿勢
Dの可変階段11の両側上に位置決めされた作動状態F
とに、変位可能となっている。
【0020】すなわち、この手摺19はそれぞれ長短2
本のポールよりなり、基端がピン15にて機械室1上に
回動自在に取り付けられ、2本の連結箇所もピン15に
て回動自在とされ、かつ、先端がピン15にてリフター
2のリフター手摺7に、ブラケット等を介し回動自在に
取り付けられている。そこでこの手摺19は、リフター
2が上昇されない場合は、機械室1上に折り畳まれ図中
実線表示の収納状態Eとなる。なお、この収納状態Eに
おいて、手摺19は、同様に収納姿勢Cにある可変階段
11の両側、つまり左右の両支柱12上にその長い方の
ポールが位置する関係となっている。これに対しリフタ
ー2が上昇すると、手摺19は、基端を支点とし先端を
力点として、リフター2に追従し連動してスライドし傾
斜展開されて、機械室1上と上昇したリフター2上間
で、図中想像線表示の作動状態Fに位置決めされる。こ
の作動状態Fにおいて、手摺19は、同様に作動姿勢D
にある可変階段11の両側、つまり左右の両支柱12上
にほぼ対向する位置関係となっている。
【0021】本考案は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。このサービサは、給油に際し
航空機の給油口の近くに停車し、リフター2を上昇させ
て、給油ホースを航空機の給油口に接続させる。そして
燃料油が、機械室1の給油機器を経た後、リフター2上
の給油ホースを介し、給油口から航空機に給油される。
さて、このサービサにあっては、給油に際し可変階段1
1が、機械室1上に載置された収納姿勢Cから、機械室
1と上昇したリフター2の床6間に、リフター2の上昇
ストロークに見合った長さとなって傾斜展開し、作動姿
勢Dにて位置決めされる。なおその際、この可変階段1
1は、スライド動作をしその全体長さが適宜長くなると
共に、リフター2の昇降に連動して作動姿勢Dをとるよ
うになっている。そして作業員は、機械室1と地上4間
の固定階段10の水平の各ステップ板、および機械室1
とリフター2間の可変階段11の水平な各ステップ板1
4を介し、地上4と上昇したリフター2間を昇り降りす
る。そこでこのサービサでは、次の第1,第2,第3,
第4,第5,第6,第7,第8のようになる。
【0022】まず第1に、上昇したリフター2への昇降
は、垂直の梯子(前述の図2のスライド梯子3参照)で
はなく、傾斜した固定階段10および可変階段11を利
用して行われるので、著しく容易化される。第2に、特
に、上昇したリフター2への荷物を持った状態での昇
降、および雨天時等における昇降等が、容易化され楽に
危険なく行われる。第3に、固定階段10および可変階
段11は、共に機械室1に備え付けられており、サービ
サの車輌の後端に設けられるものではないので(前述の
図2のスライド梯子3と比較参照)、車輌の全長がその
分短くなる。第4に、同様に固定階段10および可変階
段11は、共に機械室1に備え付けられているので、機
械室1上のスペースが有効利用され、又、各種作業も機
械室1上のスペースを有効利用しつつ可能となる(前述
の図2の場合と比較参照)。
【0023】第5に、このサービサにあっては、給油に
際し1対の手摺19が、機械室1上に折り畳まれた収納
状態Eから、機械室1上と上昇したリフター2上間に傾
斜展開し、作動姿勢Dをとる可変階段11の両側上に、
作動状態Fで位置決めされる。そこで、航空機の給油口
の位置が高くリフター2が特に高く上昇した際において
も、リフター2への昇降が容易化され、作業員は、この
手摺19に適宜手をかけることにより、楽に危険なく、
高く上昇したリフター2に昇降することができる。
【0024】第6に、各種のストロークで昇降するリフ
ター2に対し、可変階段11がスライド動作をして、そ
の全体長さが見合った長さでの作動姿勢Dをとることが
可能である。すなわち可変階段11は、収納姿勢Cで
は、各取付部材13が上下の支柱12に対し直角に位置
決めされ、上下の支柱12間の間隔が最も広いと共に、
全体の長さが最も短くなっている。これに対し作動姿勢
Dでは、収納姿勢Cに比し、上下の支柱12間の間隔が
より狭くなると共に全体の長さがその分長くなる、平行
四辺形的なスライド動作をする。可変階段11は、この
ように全体長さがスライド式に可変となっているので、
航空機の各種高さレベルの給油口に合わせ各種のストロ
ークで昇降するリフター2の床6に対し、随時追従し対
応した全体長さとなり、機械室1上と上昇したリフター
2の床6との間で、傾斜展開される。
【0025】第7に、昇降するリフター2に対し、可変
階段11が、自動的に追従し連動して、引き上げられた
作動姿勢Dをとるようになる。すなわち、リフター2が
上昇されず可変階段11が収納姿勢Cをとる場合、可変
階段11側のフック受17とリフター2側のフック18
とは、係合しない関係にある。そして、リフター2が所
定高さまで上昇すると、可変階段側のフック受17とリ
フター2側のフック18とが係合し、以降、リフター2
が所定高さ以上で昇降すると、可変階段11は、基端側
を支点としこの係合箇所を力点として、リフター2に追
従し連動して先端側から引き上げられ傾斜展開した作動
姿勢Dをとる。
【0026】第8に、昇降するリフター2に対し、手摺
19も、自動的に追従し連動して、作動状態をとるよう
になる。すなわち手摺19は、リフター2が上昇されな
い場合は、機械室1上にポールが折り畳まれた収納状態
Eにあるが、リフター2が上昇すると、基端を支点とし
先端を力点として、ポールがリフター2に追従し連動し
てスライドし傾斜展開され、もって、機械室1上と上昇
したリフター2上間で作動状態Fに位置決めされる。
【0027】なお第1に、図示例では給油自動車の1例
としてサービサが示されていたが、本考案はこれに限定
されるものではなく、サービサとは異なりタンクを搭載
し、タンクに積載された燃料油を車載のポンプにて給油
する方式の給油自動車にも、勿論適用可能である。第2
に、前述したように本考案の可変階段11は、取付部材
13がピン15にて支柱12間に取り付けられることに
より、その全体長さがスライド式に可変となっており、
作動姿勢Dにおいて、各種のストロークで昇降するリフ
ター2に対応可能となっている。
【0028】なお第3に、前述したように本考案の可変
階段11は、リフター2側のフック18に係合可能なフ
ック受17が設けられており、リフター2の昇降に連動
して、収納姿勢Cから作動姿勢Dに変位するようになっ
ている。第4に、可変階段11の各ステップ板14は、
収納姿勢Cの際は機械室1上で水平に並んだ状態となる
が、その状態で相互間が極めて接近し例えば10mm程度
の極く僅かな間隙となる寸法に設定しておくと、作業員
がその上を歩く際に足をステップ板14の縁に引っ掛け
ることがなく、歩行の支障とならないという利点があ
る。
【0029】なお第5に、前述したように本考案の手摺
19は長短2本のポールよりなり、相互の連結箇所間、
および基端,先端が機械室1,リフター2に対し、それ
ぞれピン15にて取り付けられ、スライドすると共にリ
フター2に連動して収納状態Eから作動状態Fに変位可
能となっている。第6に、図示例において固定階段10
は、機械室1の片側の側面の前部に設けられていたが、
固定階段10の配設位置はこれに限定されず、機械室1
の外側の各箇所に設けることが可能である。例えば、機
械室1の側面の中央部,後部等に設けることも可能であ
り、更に、図示例によらずリフター2が機械室1の前部
に設けられた場合は、機械室1の後面に設けることも考
えられる。
【0030】
【考案の効果】本考案の給油自動車は、以上説明したご
とく、機械室に固定階段と可変階段を設け、可変階段を
所定の支柱,取付部材,ステップ板より構成して、収納
姿勢と作動姿勢に変位可能とすると共に、可変階段側に
フック受をリフター側にフックをそれぞれ突設し、更
に、機械室上に手摺を配してなり、この手摺を、ピンに
て回動自在に取り付けられたポールにて構成して、所定
の収納状態と作動状態とに変位可能としたことにより、
次の効果を発揮する。
【0031】まず第1に、上昇したリフターへの昇降が
容易化し、非常に楽になる。第2に、特に荷物を持った
状態での昇降および雨天時における昇降が容易化し、安
全性が向上する。第3に、車輌の全長も短くなる。第4
に、機械室上も有効利用される。第5に、リフターが特
に高く上昇した際において、リフターへの昇降が容易化
し、安全性が一段と向上する。
【0032】第6に、各種のストロークで昇降するリフ
ターに対し、可変階段がスライド動作をして、その全体
長さが見合った長さでの作動姿勢をとることが可能であ
る。第7に、昇降するリフターに対し、可変階段が、自
動的に追従し連動して、引上げられた作動姿勢をとるよ
うになる。第8に、昇降するリフターに対し、手摺も、
自動的に追従し連動して、作動状態をとるようになる。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃される
等、本考案の発揮する効果は、顕著にして大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る給油自動車の実施例を示す、正面
概略図である。
【図2】従来例の給油自動車の正面概略図である。
【符号の説明】
1 機械室 2 リフター 3 スライド梯子 4 地上 5 リフト機構 6 床 7 リフター手摺 8 運転室 9 車輪 10 固定階段 11 可変階段 12 支柱 13 取付部材 14 ステップ板 15 ピン 16 キャスター 17 フック受 18 フック 19 手摺 A 収納姿勢 B 作動姿勢 C 収納姿勢 D 作動姿勢 E 収納状態 F 作動状態

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油機器が配された機械室、および該機
    械室の前後いずれか一方に配され昇降自在なリフターを
    搭載し、該給油機器を経た後に該リフター上から給油ホ
    ースにて、航空機に燃料油を給油する給油自動車であっ
    て、 該機械室の側面又は後面について、地上との間で傾斜し
    固定的に設けられた固定階段と、該機械室上に配された
    可変階段と、を備えてなり、該可変階段は、該機械室上
    に載置された収納姿勢と、該機械室上と上昇した該リフ
    ターの床間に傾斜展開して位置決めされた作動姿勢と
    に、変位可能となっており、 又、該機械室上には手摺が配されており、該手摺は、該
    機械室上に折り畳まれた収納状態と、該機械室上と上昇
    した該リフター上間に傾斜展開されると共に、前記作動
    姿勢の可変階段の側縁上に位置決めされた作動状態と
    に、変位可能となっており、 そして該可変階段は、4本の支柱と複数の取付部材と複
    数のステップ板と、を備えてなり、全体長さがスライド
    式に可変となっており、 該支柱は、左右のものが該ステップ板の左右幅にほぼ見
    合った間隔を存すると共に、上下のものが該取付部材に
    て調整可能な間隔となっており、各該取付部材は、それ
    ぞれ左右1対をなし、上下端がピンにて上下の該支柱に
    回動自在に取り付けられ、上下の該支柱間に常時縦に取
    り付けられると共に、該支柱の長手方向に沿い所定間隔
    を存して配されており、各該ステップ板はそれぞれ、左
    右の該取付部材間に常時横に取り付け固定されており、 更に該可変階段は、基端側が該機械室上を移動可能であ
    ると共に、該可変階段の支柱の先端側にはフック受が突
    出して固定され、対応して、該リフターの床にはフック
    が突出して固定されており、 もって、該リフターが上昇されず該可変階段が前記収納
    姿勢をとる場合、該フック受とより下位に位置する該フ
    ックとは係合しない関係、そして、該リフターが所定高
    さまで上昇すると、該フック受と該フックとが係合する
    関係、又、該リフターが該所定高さ以上で昇降すると、
    該フック受と該フックとの係合により、該可変階段が追
    従連動して先端側から引き上げられた上記作動姿勢をと
    る関係に設定されており、 かつ該手摺は、左右対をなして配されており、それぞれ
    2本のポールよりなり、基端が、ピンにて該機械室上に
    回動自在に取り付けられ、2本の連結箇所も、ピンにて
    回動自在とされ、先端が、ピンにて該リフターのリフタ
    ー手摺に回動自在に取り付けられていること、を特徴と
    する給油自動車。
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