JP2589729Y2 - 外形判別装置 - Google Patents

外形判別装置

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JP2589729Y2 JP1993046945U JP4694593U JP2589729Y2 JP 2589729 Y2 JP2589729 Y2 JP 2589729Y2 JP 1993046945 U JP1993046945 U JP 1993046945U JP 4694593 U JP4694593 U JP 4694593U JP 2589729 Y2 JP2589729 Y2 JP 2589729Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は外形判別装置に関す
る。この考案は、各種製品検査やカード・コイン類の画
像認識装置等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】製品やカード・コイン等の「ワーク」を
定方向へ搬送しつつ、ラインセンサで走査し、ワークの
外形を判別することは従来から広く行われている。
【0003】このようなワークの外形判別において、従
来は、ラインセンサによる走査のデータから走査方向に
おけるワークの長さを検出し、これら検出値を、ワーク
に応じて予め設定された基準的な寸法値と比較し、ワー
ク搬送方向における先端位置と後端位置を検出してい
た。
【0004】しかし、ラインセンサからのデータに基づ
く「ワーク長さ」と比較される基準的な寸法値が固定値
であるため、環境変動によりラインセンサの出力レベル
が変化した場合に、外形判定に誤りが発生しやすく、ワ
ーク固体差の影響を受け易いという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上述した
事情に鑑みてなされたものであって、環境変動やワーク
固体差の影響を受けにくく、常に適正な外形判別を行い
得る、新規な外形判別装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の外形判別装置
は、「定方向へ定速搬送されるワークを、ラインセンサ
によりワーク搬送方向に直交する方向へ走査して1ライ
ンづつ信号化する読取りを行い、読取り結果に基づきワ
ークの外形を判別する装置」であって、読取り結果に基
づき、ワークの外形を判別する外形計測手段を有する。
【0007】上記ワークの搬送される方向に対応して
「垂直軸」、ワークの走査方向に対応して「水平軸」を
想定する。「外形計測手段」は、外形計測回路と制御手
段とにより構成される。
【0008】「外形計測回路」は、1ライン加算回路
と、垂直軸投影向ヒストグラムメモリと、ラインデータ
比較回路と、ラインデータレジスタと、終端検出回路
と、水平軸投影加算回路と、水平軸投影ヒストグラムメ
モリとを有する。
【0009】「1ライン加算回路」は、ラインセンサか
らのデータを1ライン分づつ加算する。即ち、1ライン
加算回路は、ラインセンサからのデータの1ラインごと
に各画素データを加算する。
【0010】「垂直軸投影ヒストグラムメモリ」は、1
ライン加算回路により加算されたラインごとの加算デー
タを書き込まれる。上記の如く、ラインセンサの走査方
向に対応して水平軸を想定しているから。1ライン加算
回路の1ラインごとの加算結果は1ラインのデータを
「垂直軸」に対して投影したものであり、垂直軸投影ヒ
ストグラムメモリは、1ラインごとの投影値を書き込ま
れるのである。「ラインデータ比較回路」は、1ライン
加算回路による1ライン分づつの加算値の大小関係を、
ラインごとに順次比較する。
【0011】「ラインデータレジスタ」は、最小ライン
レジスタと、最大ラインレジスタとを有する。「最小ラ
インレジスタ」は、ラインデータ比較回路による比較に
より、加算値のより小さい値を最小ラインとして書き込
まれる。「最大ラインレジスタ」は、上記加算値のより
大きい値を最大ラインとして書き込まれる。「終端検出
回路」は、1ライン加算回路の1ラインごとの加算デー
タと、最小ラインレジスタの内容と、最大ラインレジス
タの内容とにより、1ラインごとに、ワークの終端を判
別するための所定の演算を行う。「水平軸投影加算回
路」は、ラインセンサによるデータを、同一画素番ごと
にライン順に加算する。即ち、この和は、垂直軸方向に
おける画素データの和であり、垂直軸方向のデータを
「水平軸」に対して投影したものとなる。「水平軸投影
ヒストグラムメモリ」は、水平軸投影加算回路の加算結
果を書き込まれる。
【0012】「制御手段」は、外形計測回路を制御する
とともに、水平軸投影ヒストグラムメモリ、垂直軸投影
ヒストグラムメモリ、2値フレームメモリの記憶内容に
基づきワークの外形を判別する機能を有する。
【0013】この考案の外形判別装置は、上記構成に加
え、上記「ラインデータレジスタ」が、最小ラインレジ
スタにおいて書き替えられる最小ラインのうちの最大の
ものを書き込まれる「最小ライン中最大値レジスタ」を
有し、且つ、ラインセンサのデータを1ラインごとに、
上記最小ライン中最大値レジスタの内容と比較して2値
化する「2値化回路」および、この2値化回路により2
値化されたデータを書き込まれる「2値フレームメモ
リ」とを有することが出来る。
【0014】この場合には、制御手段は、垂直軸投影ヒ
ストグラムメモリ、水平軸投影ヒストグラムメモリおよ
び上記2値フレームメモリの記憶内容に基づきワークの
外形を判別する機能を有する(請求項2)。
【0015】また、上記請求項1または2記載の外形判
別装置において、「1ライン加算回路」は、水平軸方向
におけるデータ取り込み領域を制限するウインドウ機能
を有することが出来る(請求項3)。
【0016】
【作用】上記のように、この考案の外形判別装置におい
ては、ワークの終端検出に最小ラインのデータが用いら
れるので、環境変動等によりバックグラウンドの読取値
が変化したような場合にも、変化が自動的に補正され
る。また、ワークの終端検出に最大ラインのデータが用
いられるので、環境変動やワーク固体差の影響が自動的
に補正される。
【0017】さらに、垂直軸投影・水平軸投影ヒストグ
ラムをリアルタイムで作成するので、その結果を用いて
外形の長さ、幅等を計測できる。
【0018】請求項2記載の装置では、最小ライン中最
大値とラインセンサによる読取りデータを1ラインごと
に比較してリアルタイムで2値化することにより、ワー
クが「貫通孔」を有する場合にも、孔の有無を判別でき
る。
【0019】請求項3記載の装置では、水平軸方向にお
けるデータ取り込み領域をウインドウ機能により制限す
ることにより、データ取り込み領域端部でのノイズを有
効に除去することができる。
【0020】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1は、
請求項2記載の考案の1実施例の要部を説明図的に略示
している。中心部に貫通孔があいた円形状のワーク2
(メダルやゲーム用チップ、丸札等を想定している)
は、搬送手段1により矢印Aで示す定方向へ搬送され、
制御手段6により制御されるラインセンサ3による「搬
送方向へ直交する方向(水平軸方向)への走査の繰り返
し」により画像信号化される。ラインセンサ3はCCD
1次元カメラである。ラインセンサ3による画像取り込
みは、図示されない位置において、ワーク2の通過が検
出されてから所定時間後に開始される。
【0021】ラインセンサ3からの出力はA/Dコンバ
ータ4により、画素信号が所定ビット数、例えば8ビッ
トのデジタル信号に変換される。A/Dコンバータ4か
らのデジタル出力(ラインセンサからのデータ)は外形
計測回路5に送られる。制御手段6は、外形計測回路5
の計測結果に基づき、ワーク1の外形を判別する。
【0022】図2は、外形計測回路5と制御手段の一部
とを示している。図の左上に「CCD DATA」と表
示された、ラインセンサからのデータは1ライン加算回
路100と、終端検出回路300と、水平軸投影加算回
路400と、2値化回路500とに入力される。入力
は、ラインセンサの走査の1ラインごとに行われ、入力
先アドレスは、A/Dコンバータ4(図1)のデジタル
変換を制御する「A/DClock」により制御される
アドレスカウンタ10の出力により決定される。
【0023】1ライン加算回路100に入力した1ライ
ン分のデータは、画素ごとのデータが1ライン分加算さ
れ、その結果は、垂直軸投影ヒストグラムの1ラインデ
ータとして、垂直軸投影ヒストグラムメモリ101に書
き込まれる。垂直軸投影ヒストグラムレジスタ101へ
の書込みは、ラインセンサからの1ライン分のデータが
更新され、1ライン加算回路100が加算を繰り返すご
とに行われ、垂直軸投影ヒストグラムメモリ101に
は、1ラインづつの画素データの和がワーク搬送方向即
ち垂直軸方向へ1ライン分づつ書き込まれ、ワーク2に
対する「垂直軸投影ヒストグラム」が、垂直軸投影ヒス
トグラムメモリ101の記憶内容として形成されて行く
ことになる。
【0024】1ライン加算回路100による加算結果
は、垂直軸投影ヒストグラムメモリ101への書込みと
同時に、ラインデータ比較回路200と終端検出回路3
00とに入力する。
【0025】ラインデータ比較回路200は、最初に入
力してくる最初のデータ(ラインセンサによりデータ化
された最初の1ライン分の加算値)を自ら記憶するとと
もに、最小ラインレジスタ201,最小ライン中最大値
レジスタ202,最大ラインレジスタ203に書き込
む。
【0026】ラインセンサからのデータが1ライン分づ
つ更新されるに従い、1ライン加算回路100の加算結
果は順次ラインデータ比較回路200に入力される。ラ
インデータ比較回路200は、自らが記憶しているデー
タ(入力データの直前のデータ)と新たな入力データと
の大小関係を比較し、加算値のより小さい値を最小ライ
ンレジスタ201に、加算値のより大きい値を最大ライ
ンレジスタ203に書き込む。
【0027】従ってライン情報が更新されるごとに、最
小ラインレジスタ201の内容は、1ライン加算回路1
00の加算値の「より小さい値」に更新され、最大ライ
ンレジスタ203の内容は上記加算値の「より大きい
値」に更新されることになり、後述する後端検出が行わ
れて、ワークの読取りが終った時点では、最小ラインレ
ジスタ201の内容は、読取られたデータのうちで「1
ライン加算値の最小値」となり、最大ラインレジスタ2
03の内容は、読取られたデータのうちで「1ライン加
算値の最大値」となる。
【0028】また、最小ラインレジスタ201の内容が
書き替えられるとき、即ち、新たな加算値が、それ以前
の加算値よりも小さくなっているとき、最小ライン中最
大値レジスタ202の内容は書き替えられず、従って、
最終的には、最小ラインレジスタ202に書き込まれた
加算値のうちで最大のものが書き込まれていることにな
る。
【0029】一方、1ライン加算回路100の加算結果
が入力される終端検出回路300には、最小ラインレジ
スタ201の内容と最大ラインレジスタ203の内容と
が入力され、これら1ライン加算回路100の1ライン
ごとの加算データと、最小ラインレジスタ201の内容
と、最大ラインレジスタ203の内容とにより、1ライ
ンごとに、ワークの終端を判別するための所定の演算を
行う。
【0030】演算は、経験的に設定される「演算式」に
より行われる。演算式は、例えば、 Y={(Nmx×P)/32}+Nmn (1) で与えられる。ここに、Nmnは最小ラインレジスタ2
01の内容、Nmxは最大ラインレジスタ203の内容
である。また、Pはパラメータであって1〜16の整数
値を取り、Nmx,Nmnに応じて制御手段が設定す
る。走査ごとに行われる前記加算の結果(1ライン加算
回路100から入力される)が、上記演算式(1)の演
算結果:Yよりも小さくなったとき、終端検出回路7
は、ワーク2の終端を検出し、その結果を制御手段に送
り、同時に終端レベルレジスタ301に終端検出時のY
の値を書き込む。また終端信号遅延回路302により一
定の遅延信号を発生させ、この遅延信号(遅延終端信
号)が発生すると、この信号により制御手段6はライン
センサによる画像取り込みを停止させる。また、各メモ
リへの書込みも停止される。
【0031】さて、水平軸投影加算回路400には、ラ
インセンサからのデータが1ライン分づつ順次入力す
る。水平軸投影加算回路は、ラインセンサによるデータ
を、同一画素番ごとにライン順に加算する。即ち、ライ
ンセンサの1ライン分のデータがn画素のデータで構成
されている場合に、ライン順序数:jのラインデータに
おいて、i番目の画素データをXijとするとき、水平軸
投影成分のi番目の値:Ziを、演算:Zi=ΣXij(和
は、サフィックス:jに就いて取る)により算出する。
【0032】演算の結果は水平軸投影ヒストグラムメモ
リ401に書き込まれ、ラインデータが更新されるたび
に書き替えられる。また、演算結果のうちで最大のもの
は、最大水平軸投影ヒストグラムレジスタ403に書き
込まれ、このレジスタ403の内容はラインデータが更
新されるたびに、直前の値と比較され、より大きい値が
書き込まれる。
【0033】従って、画像読取りが終了した時点におい
て、水平軸投影ヒストグラムメモリ401には、ワーク
搬送方向の長さに対するデータが書き込まれており、最
大水平軸投影ヒストグラムメモリ403には、ワーク自
体の搬送方向の幅(円形状のワーク1では直径)に対応
した値が書き込まれていることになる。
【0034】ラインセンサからのデータはまた2値化回
路500に入力される。2値化回路500にはまた最小
ライン中最大値レジスタ202の内容が入力される。2
値化回路500は、ラインセンサからのデータが入力す
ると、その1ラインごとに、各画素データを2値化す
る。
【0035】即ち、最小ライン中最大値レジスタ202
からの入力値を「MINlinesMAX」とすると、
制御手段の側から書き込まれる2値オフセット値:Bo
ffと上記MINlinesMAXとの和:MINli
nesMAX+Boffを閾値として2値化を行い、そ
の結果を2値フレームメモリ501に書き込む。
【0036】書き込まれたデータでは、ワークの外側と
貫通孔の部分とで、微小なバックグラウンドレベルとな
るので、この記憶内容によりワークの貫通孔の有無の判
別が可能となる。
【0037】以上に説明した、1ライン加算回路10
0、垂直軸投影ヒストグラムメモリ101、ラインデー
タ比較回路200、最小ラインレジスタ201、最大ラ
インレジスタ203、最小ライン中最大値レジスタ20
2、終端検出回路300、終端レベルレジスタ301、
終端信号遅延回路302、水平軸投影加算回路400、
水平軸投影ヒストグラムメモリ401、最大水平軸投影
ヒストグラムレジスタ403、2値化回路500、2値
フレームメモリ501は、外形計測回路を構成してい
る。このうちで、メモリ101,401,501を除い
た部分はICチップとしてチップ化されており、上記各
メモリは外付けRAMが用いられる。
【0038】垂直軸投影ヒストグラムメモリ101と、
水平軸投影ヒストグラムメモリ401は、共に256ワ
ードで、同一のS−RAMの一部を使用する。また2値
フレームメモリはS−RAMによる8ビット構成のメモ
リで、2値画像空間1ビット×256×256を8ビッ
ト×32×256に変換して保存する。
【0039】上で、図1に即して説明したように、ライ
ンセンサ3による画像取り込みは、図1に図示されない
位置において、ワーク2の通過が検出されてから所定時
間後に開始される。画像取り込みの開始と、その時のワ
ークの位置とは、必ずしも一定せず、従って、画像取り
込みの開始は、ワークの先端部が必ず読み取られるよう
に余裕をもって行われる。
【0040】このため、画像読取が開始されてから、メ
モリ101,401,501への書込み(256ライン
分)が満了した状態において、ワークの画像がなお未取
り込みの部分を残していることが考えられる。このよう
な事情を考慮して、上記メモリ101,401,501
への書込みは「循環的」に行われる。即ち、メモリの記
憶領域が全て書き込まれた状態において、まだ終端検出
が成されていないときは、最初のアドレスへ戻り、最初
のアドレスから順次再書込みを行うのである。
【0041】メモリ101,401,501のサイズ
は、ワーク全体を記憶できるように、ワークのサイズに
応じて設定されているから、上記の如くして終端検出が
成された時点では、各メモリに、ワーク全体に関する情
報が記憶されることになる。なお、上記「循環的」な記
憶は、演算手段により各メモリの書込みアドレスを循環
的に制御することにより行われる。
【0042】また、制御手段6により停止制御が成され
た時点における記憶アドレスはストップアドレスレジス
タ60にラッチされる。
【0043】以上のようにして、垂直軸投影ヒストグラ
ムメモリ101,水平軸投影ヒストグラムメモリ40
1,2値フレームメモリ501にワーク外形に関するデ
ータが格納されると、制御手段6(図1)は、これら各
メモリの内容を読み出し、ワーク2の外形を判別する。
制御手段は、図2に示すアドレスカウンタ10、データ
セレクタ20、アドレス加算回路、ストップアドレスレ
ジスタ60と、図示されないCPUにより構成されてい
る。
【0044】また、CPUはデータセレクタ20を介し
て各レジスタの内容の読み書き、アドレスカウンタ10
等のリセットを行い、アドレス加算回路30を制御し、
アドレス加算回路30において、ストップアドレスレジ
スタ60にラッチされたアドレス番号をもとに、アドレ
ス加算を行い、各メモリ101,401,501に循環
的に、即ち、前後が不連続に記憶されている情報を、ワ
ーク本来の形状に合わせた順序になおして読みだす。
【0045】垂直軸投影ヒストグラムメモリ101に
は、その最大値としてワークの水平軸方向の直径に応じ
た値が、また水平軸投影ヒストグラムメモリ401に
は、その最大値としてワークの搬送方向の直径に応じた
値が格納されている。従って、これらの値により上記各
方向の直径を判別できる。また2値フレームメモリ50
1の記憶データからは、貫通孔の有無を判別できる。
【0046】このようにして、ワーク2の形状を判別す
ることができる。なお、上記説明から明らかなように、
判別すべきワークが、貫通孔の無いものに限られている
場合には、2値化回路および2値フレームメモリを省略
できる(請求項1)。
【0047】また、2値フレームメモリの0または1の
画素数を、CPUで演算することにより、貫通孔の面積
やワークの面積を計算することもできる。
【0048】ここで、上記直径の特定工程を簡単に説明
しておく。図3(a)は、ワーク2Aと、水平軸方向、
垂直軸方向の関係を示している。このようなワーク2A
を読み取った場合、垂直軸投影ヒストグラムおよび水平
軸投影ヒストグラムが、それぞれ図3(b),(c)の
ようになることは上述の説明から容易に理解されよう。
【0049】図4は、図3(b)に示した垂直軸投影ヒ
ストグラムの様子を示している。最大ラインレジスタの
内容を表すNmxは、ワーク2Aの輝度に応じて破線の
ようにも鎖線のようにも変化する。また最小ラインレジ
スタの内容を表すNmnは、略バックグラウンドレベル
である。このような水調軸投影ヒストグラムの無いよう
に対し、閾値:GVTHを、演算: GVTH=(Nmx−Nmn)×a+Nmn によって求める。aは0<a<1の範囲の定数で、経験
的に0.1程度であることが分かっている。このように
して、閾値:GVTHが得られたら、この閾値を用いて、
垂直軸方向のワーク直径を、図5に示す如き手順で求め
る。
【0050】パラメータ:jは、垂直軸投影ヒストグラ
ムのアドレスで0から255までを取る。また、H
jは、垂直軸投影ヒストグラムのアドレス:jに於ける
データ値である。アドレス:jを0から順次大きくし
て、アドレスが繰り上がるごとに、データ値:Hjと閾
値:GVTHの大小関係を調べ、初めてHj>GVTHとなる
アドレスjをTo(図4参照)とする。Toが定まった
ら、アドレスを終端の255とし、アドレスを1ずつ繰
り下げ、アドレスが繰り下がるごとに、データ値:Hj
と閾値:GVTHの大小関係を調べ、初めてHj>GVTH
なるアドレスjをTa(図4参照)とする。
【0051】ワーク2A(図3)の垂直軸方向の直径は
上記To,Ta、および1画素のワーク換算サイズ:P
を用いて、(Ta−To)×Pで与えられる。水平軸方
向の直径も同様の手法で求めることができるが、水平軸
方向に関しては、最小値が不明であるので、CPUで求
めるか、あるいは垂直軸投影ヒストグラムを代用しても
とめても良い。
【0052】このようにすると、輝度やバックグラウン
ドに変化があると、閾値:GVTHが、それに応じて変化
するので、ワークの直径を精度良く求めることができ
る。
【0053】図6は、請求項3記載の考案の実施例を特
徴部分のみ示している。図6(b)は、ワーク2Aが搬
送手段1により垂直軸方向へ搬送されている状態を示し
ている。このとき、ラインセンサによる読み取り領域が
1のように広いと、搬送手段の両端部での不規則な反
射等がノイズとして影響し、垂直軸投影ヒストグラムは
図6(c)に示すように、バックグラウンドレベルが不
規則な変動を示し、ワークの直径の算出に誤差を生じる
虞れがある。
【0054】このとき、1ライン加算回路におけるデー
タ取り込みにウインドウを掛け、図6(b)に示すよう
に、データ取り込み領域をL2のように制限すれば、搬
送手段端部による不規則な反射の影響は除かれて、図6
(d)に示すような、良好な垂直軸投影ヒストグラムを
得ることができる。図6(b)において、V HIST
LeftおよびV HIST Rightは、ウイン
ドウにおけるデータ取り込み領域の両端のアドレスを示
す。
【0055】図6(a)は、請求項3記載の考案を適用
した場合の1ライン加算回路の構成を示している。上記
アドレス:V HIST LeftおよびV HIST
Rightは、図6(a)に示すウインドウ設定レジ
スタ111,112にそれぞれ設定される。ラインセン
サーからの画像データが1ライン加算回路に取り込まれ
るとき、ラインセンサ画像データのアドレス(H Ad
dress)はアドレス比較器113に入力し、上記ア
ドレス:V HIST LeftおよびV HIST
Rightと比較される。そして、H Address
=V HISTLeftとなると、アドレス比較器11
3からの信号によりラッチ115がイネーブルとなり、
そして、加算器116は、V HIST Left≦H
Address≦V HIST Rightのアドレ
ス内のデータを加算する。この加算結果は、アドレス比
較器113からの信号を受けるR/W制御回路114に
より制御されて、垂直方向アドレス(V Addres
s)ごとにS−RAM117(図2の垂直軸投影ヒスト
グラムメモリ101)に書き込まれるのである。
【0056】
【考案の効果】以上に説明したように、この考案によれ
ば新規な外形判別装置を提供できる。この考案は上記の
如き構成となっているので、環境変化によりワークのバ
ックグラウンドの読取値が変化しても、確実にワークの
終端を検出でき、ワークの固体差の影響を受けない。ま
た、リアルタイムで、ワークの水平方向及び垂直方向の
ヒストグラムを作成し、この結果から外形の長さ、幅を
計算するため、精度の良い外形計測が高速で可能であ
る。また請求項2記載の考案では、貫通孔の有無を確実
に検出できる。さらに、請求項3記載の考案では、搬送
手段端部の不規則な反射の影響を除去して、適正な外形
判別を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例を説明図的に示す図であ
る。
【図2】上記実施例における外形計測回路を説明するた
めの図である。
【図3】直径の特定方法を説明するための図である。
【図4】直径特定方法を説明するための図である。
【図5】直径特定の手順を示すフロー図である。
【図6】請求項3記載の考案の実施例を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 搬送手段 2 ワーク 3 ラインセンサ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】定方向へ定速搬送されるワークを、ライン
    センサによりワーク搬送方向に直交する方向へ走査して
    1ラインづつ信号化する読取りを行い、読取り結果に基
    づきワークの外形を判別する装置であって、 上記読取り結果に基づき、ワークの外形を判別する外形
    計測手段を有し、 この外形計測手段が、外形計測回路と制御手段とにより
    構成され、 上記外形計測回路は、 ラインセンサからのデータを1ライン分づつ加算する1
    ライン加算回路と、 この1ライン加算回路により加算されたラインごとの加
    算データを書き込まれる垂直軸投影ヒストグラムメモリ
    と、 上記1ライン加算回路による1ライン分づつの加算値
    を、ラインごとに順次比較するラインデータ比較回路
    と、 このラインデータ比較回路による比較により、加算値の
    より小さい値を最小ラインとして書き込まれる最小ライ
    ンレジスタと、加算値のより大きい値を最大ラインとし
    て書き込まれる最大ラインレジスタと、を有するライン
    データレジスタと、 上記1ライン加算回路の1ラインごとの加算データと、
    最小ラインレジスタの内容と、最大ラインレジスタの内
    容とにより、1ラインごとに、ワークの終端を判別する
    ための所定の演算を行う終端検出回路と、 上記ラインセンサによるデータを、同一画素番ごとにラ
    イン順に加算する水平軸投影加算回路と、 この水平方向加算回路の加算結果を書き込まれる水平軸
    投影ヒストグラムメモリと、 上記制御手段は、上記外形計測回路を制御するととも
    に、上記各メモリの記憶内容に基づきワークの外形を判
    別する機能を有することを特徴とする外形判別装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の外形判別装置において、 ラインデータレジスタが、最小ラインレジスタにおいて
    書き替えられる最小ラインのうちの最大のものを書き込
    まれる最小ライン中最大値レジスタを有し、 ラインセンサのデータを1ラインごとに、上記最小ライ
    ン中最大値レジスタの内容と比較して2値化する2値化
    回路および、この2値化回路により2値化されたデータ
    を書き込まれる2値フレームメモリとを有し、制御手段
    が、垂直軸投影ヒストグラムメモリ、水平軸投影ヒスト
    グラムメモリおよび上記2値フレームメモリの記憶内容
    に基づきワークの外形を判別する機能を有することを特
    徴とする外形判別装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の外形判別装置にお
    いて、 1ライン加算回路が、水平軸方向におけるデータ取り込
    み領域を制限するウインドウ機能を有することを特徴と
    する外形判別装置。
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