JP2589164B2 - サーマルヘッドの基板構造 - Google Patents

サーマルヘッドの基板構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〈産業上の利用分野〉 本発明は、サーマルプリンタやファクシミリ等に用い
られ、特に表面の粗い記録紙にも良好に印字し得る端部
型サーマルヘッドの基板構造に関する。
〈従来の技術〉 従来から、サーマルプリンタやファクシミリ等に用い
られるサーマルヘッドに於て、高速かつ高品質な印字を
行うべく、基板の主面と端面との間に形成した傾斜面に
発熱部を設けた端部型サーマルヘッドが、例えば同一出
願人による特開昭63−153165号公報に開示されている。
この端部型サーマルヘッドによれば、基板の主面に発
熱部を設けた平面型サーマルヘッドに比較して印字せん
とする紙面に対する密着性が向上し、また基板の端面に
発熱部を設けた端面型サーマルヘッドに比較してヘッド
の搬送が良好となっている。
しかるに、上記サーマルヘッドにあっては、第3図に
示すように、基板21に於ける例えばアルミナからなるベ
ース部材22の主面24と端面25との間に、発熱部27を設け
るべく傾斜面26を形成し、これら各面24〜26の表面に、
該面を平滑にするためのガラスグレーズ層23を、印刷、
或いはシート状のガラスフリットを圧着した後、焼成す
ることにより成層しているが、このガラスグレース層23
の成層時に、主面24と傾斜面26との間の稜線部分26a及
び端面25と傾斜面26との間の陵線部分26bにてガラスグ
レーズ層23が薄肉となり、該薄肉部分が焼成時に結晶化
してヘッドの平滑性が損われがちになり、場合によって
はベース部材22が露出してしまうことがある。従って、
特にこの陵線部分26a、26bに発熱部27がかかる場合にそ
の熱分布が不均一となり、印字むらを生じ易くなること
から、ヘッド製造に於ける歩留を低下させる要因とな
る。
また、上記公報には、第4図に示すように、基板31に
於けるベース部材32の主面34と端面35との間に発熱部を
設けるべく曲面部分36を形成し、各面34〜36の表面にガ
ラスグレーズ層33を成層したものが開示されている。こ
の構造では主面34及び端面35と曲面部分36との間に上記
したような陵線部分は生じないが、曲面部分36表面のガ
ラスグレーズ層33が全体的に薄くなりがちになり、該部
分表面の平滑性が低下する問題がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目
的は、ベース部材の主面と端面との間に形成された傾斜
面上に発熱部を設けてなる端部型サーマルヘッドの基板
に於て、ベース部材表面に成層する電気性絶縁体からな
るグレーズ層の肉厚を可及的に均一化したサーマルヘッ
ドの基板構造を提供することにある。
[発明の構成] 〈課題を解決するための手段〉〉 このような目的は、平板状ベース部材の主面と端面と
の間に、発熱部を設けるための平面状の傾斜面を有する
と共に該ベース部材の表面に電気的絶縁体からなるグレ
ーズ層を成層してなるサーマルヘッドの基板構造であっ
て、前記主面と前記傾斜面との間及び前記端面と前記傾
斜面との間の両陵線部分を面取りしたことを特徴とする
サーマルヘッドの基板構造を提供することにより達成さ
れる。
〈作用〉 このようにすれば、主面と傾斜面或いは端面と傾斜面
との間の鋭角な陵線部分がなくなり、均一な肉厚にグレ
ーズ層を成層することが可能となる。また、陵線部分を
曲面形状に面取りすれば、基板表面の平滑性が一層向上
する。
〈実施例〉 以下に本発明の好適実施例を添付の図面について詳し
く説明する。
第1図は、本発明に基づくサーマルヘッドの詳細な構
造を示す。このサーマルヘッドは、例えばアルミナ等の
セラミック材料からなるベース部材2と、その表面に成
層されたガラスグレーズ層3とからなる基板1の表面
に、抵抗体8及び電極9、10を形成したものからなる。
基板1に於けるベース部材2の主面4と端面5との間
には、平面状をなす傾斜面6が形成され、その幅t′は
0.2mmとなっている。この傾斜面6表面のガラスグレー
ズ層3は、概ね20μmの厚さとなっている。ここで、主
面4と傾斜面6との間及び端面5と傾斜面6との間の陵
線部分は、ルビー砥石等で切削することにより面取りさ
れ、各々幅t′の半分以下の幅sの面取り部6a及び6bが
形成されており、該両面取り部により上記陵線部分が従
来のように角張らず、従ってガラスグレーズ層3が薄肉
になることがない。
基板1表面の傾斜面6の部分には、例えばスパッタリ
ングにより窒化タンタルからなる抵抗体8が形成され、
また、抵抗体8の両端部には主面4側及び端面5側へ向
けて延出するCr−Au等からなる電極9、10が、例えば真
空蒸着により形成され、抵抗体8の両電極9、10から露
出する部分が発熱部7をなしている。ここで、本実施例
では、この発熱部7の長さlは傾斜面6の幅t′と略等
しくなっているが、 l≦t′≦5l の範囲となっていれば良く、好ましくは平面状をなす傾
斜面6の幅t′は、発熱部7の長さlより大きく、かつ
0.8mmより小さい範囲とすることで比較的表面の粗い紙
に対しても鮮明な印字と高速印字とを実現させることが
できる。
尚、実際には、抵抗体8及び両電極9、10の表面に、
耐摩耗及び酸化防止のための二酸化珪素等からなる保護
膜をイオンプレーティングにより形成するようになる。
また、ガラスグレーズ層3と、抵抗体8及び両電曲9、
10との間に、ガラスグレーズ層3の酸化を防止するべく
二酸化珪素等からなるアンダコート膜を例えばイオンプ
レーティングにより設けると良い。
第2図は、本発明の第2の実施例を示す第1図と同様
の図である。本実施例は第1の実施例に類似している
が、第1の実施例では、面取り部6a、6bが平面であった
のに対して、基板11に於けるベース部材12の主面14と傾
斜面16との間及び端面15と傾斜面16との間の面取り部16
a、16bが、ダイヤモンドホイール等で切削することによ
り曲面状に形成されている。従って、本実施例によれ
ば、第1の実施例に比較して主面14から傾斜面16を経て
端面15へのガラスグレーズ層13のつながりが滑らかにな
っている。それ以外の構成は第1の実施例と同様であ
る。
[発明の効果] このように、本発明によれば、主面と平面状の傾斜面
と間の陵線部分及び端面と上記傾斜面との間の陵線部分
を面取りするのみで、グレーズ層の肉厚のばらつきが小
さくなり、例えばクレーズ層に不連続な部分を生じるこ
とがなくなることから、ヘッド製造時の歩留が向上し、
コストが低減化できる。また、グレーズ層の陵線部分が
薄くなる心配がなくなることから、基板焼成時に於ける
グレーズ層の結晶化等による凹凸を基板表面に発生する
ことがなく、該表面が平滑になり、インクリボン或いは
記録紙面と円滑に摺接し、高速かつ高品質な印字が可能
となる。以上のことから本発明の効果は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づくサーマルヘッドを詳細に示す断
面図である。 第2図は本発明に基づく第2の実施例を詳細に示す第1
図と同様の図である。 第3図及び第4図は、従来のサーマルヘッドを示す断面
図である。 1……基板、2……ベース部材 3……ガラスグレーズ層、4……主面 5……端面、6……傾斜面 6a、6b……面取り部、7……発熱部 8……抵抗体、9、10……電極 11……基板、12……ベース部材 13……ガラスグレーズ層 14……主面、15……端面 16……傾斜面、16a、16b……面取り部 21……基板、22……ベース部材 23……ガラスグレーズ層 24……主面、25……端面 26……傾斜面、26a、26b……面取り部 27……発熱部、31……基板 32……ベース部材、33……ガラスグレーズ層 34……主面、35……端面 36……傾斜面、36a、36b……面取り部 37……発熱部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状ベース部材の主面と端面との間に、
    発熱部を設けるための平面状の傾斜面を有すると共に該
    ベース部材の表面に電気的絶縁体からなるグレーズ層を
    成層してなるサーマルヘッドの基板構造であって、 前記主面と前記傾斜面との間及び前記端面と前記傾斜面
    との間の両陵線部分を面取りしたことを特徴とするサー
    マルヘッドの基板構造。
  2. 【請求項2】前記両陵線部分を曲面状に面取りしたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のサーマルヘ
    ッドの基板構造。
  3. 【請求項3】前記傾斜面の幅t′と前記発熱部の長さl
    とがl≦t′≦5lの関係にあり、かつ前記各面取り部の
    幅を前記傾斜面の幅t′の半分以下としたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項若しくは第2項に記載のサー
    マルヘッドの基板構造。
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