JP2588951C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、チタン酸バリウム鉛系高温PTC(Positlve Tempe
rature Coefficient of Resistivity)サー
ミスタに関する。 〔従来の技術〕 従来、300℃以上のいわゆる高温PTCサーミスタとして、特開昭50−3
3490号公報にBaTiO3を主体とし、Baの位置に対しPbを40mol
%以上置換したものが開示されている。 上記BaTiO3を主体とし、Baの位置に対してPbで置換した高温PTC
サーミスタにおいて解決すべき課題として、Pbの置換量が増加するに従い焼結
しにくく、クラックが生じたり、キュリー点付近において、抵抗値の経時変化が
起きることがある。更に、これらと関連して、室温抵抗値が高く、キュリー点以
上における抵抗変化率(logρmax/logρmin)が小さいので実用に適さ ない。 これらの問題点を解決するために、置換Pbとして鉛含有有機酸塩等の化合物
を用いたものが、特開昭56−59675号公報,特開昭57−26401号公
報,特開昭57−107004号公報,特開昭60−258901号公報等に開
示されている。 ところが、上記公報に開示されている方法には、キュリー点付近における経時
変化が大きく、また工業的生産に適せずコスト高になる等、実用に適さない。 また、室温抵抗値を低くする方法として、本願発明者は先に特開昭61−21
2001号公報において、ランタン添加チタン酸ストロンチウム、鉛酸バリウム
のような金属導電性を有するセラミック粒子の表面および粒界に、チタン酸バリ
ウムの表面層あるいは微粒子層を介在せしめたPTCサーミスタを開示した。 これは、上記室温抵抗値が高く、キュリー点以上における抵抗変化率が小さい
という問題もなく、また、経時変化もないという利点を有するものである。 ところが、PTC機能を付与するチタン酸バリウム自体が異種組成のセラミッ
ク粒子と複合されたものであるため、2種類の粉末調整が必要であり、2相間の
反応制御が難しく、その上、耐電圧が低いので実用化は難しいという問題がある
。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術における問題点を解消して、
耐電圧が高くとれ、安定したPTC特性が得られ、さらに、製法が比較的容易な
PTC機能を付与する材料の提供である。 言い換えれば、常温比抵抗が100〜102Ω・cmと低く、とくに、300℃
以上の高温使用における発熱体、電流制御抵抗体として用いるのに好都合である
キュリー点付近における抵抗経時変化の少ない実用性の高い高温PTCサーミス
タと、それを工業規模で生産する方法の提供である。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、平均粒径が5μm以上のPTC機能を有する組成物の粒子間に、同
組成物と同組成を有し、且つ粒子径が前記粒子より小さい粒子径を有する粒子が 介在している高温PTCサーミスタであって、前記PTC機能を有する組成物が
、Ba1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.9)の組成を有するチタン酸バリ
ウム鉛であることを特徴とする。 また、5μm径以上のPTC機能を有する組成物の粒子としては5〜30μm
であることが絶縁耐圧を大きくし、かつ室温抵抗値を低くできるという等の点か
ら好ましい。 また、上記大粒子間に介在させるべき粒子の大きさは5μm以下であって、平
均の粒径が0.1〜4μmであることが、抵抗変化率を非常に大きくすることが
できる等の点から好ましい。 これによって、室温抵抗率を低く、抵抗変化率及び絶縁耐圧の大きな特性をも
った上記目的の高温PTCサーミスタを得ることができる。 さらに、上記粒子径の分布を有するPTCサーミスタの製造に際してのPTC
機能を付加する半導体化に際しては、La3+,Y3+,Ce3+,Sm3+,Gd3+,
Sb3+,Nb5+等の遷移元素を0.5mol%以下添加する。添加量がこれより
も多いと、置換量が多すぎて絶縁体化する。 さらに、その製造過程において、混合・粉砕条件や焼成条件及び添加物の選択
によって、組織制御することにより、常温比抵抗が100〜103Ω・cmと低く
、経時変化が小さく、更にキュリー点以上における抵抗上昇比が4〜5桁と大き
な値を示す優れた特性を引き出すことができる。 さらに、その焼成中に液相を生じ、粒子間の結合をよくしキユリー点付近にお
ける経時変化、室温抵抗値に影響を及ぼす好ましい添加物として作用するために
、Cu,B,Zr,Cr,Bi,V,Ge,Ti,Si,Al,Cd,La,M
n,Mo,Pr,Te,Na,K,W等の酸化物がPTC機能を付加する組成物
と、焼成温度範囲内において液相を生じる金属を、化合物の形で、PTC機能を
有する化合物に対し5mol%以下添加する。 なお、これらの金属元素は組織調整と特性安定化のための添加物として添加さ
れるもので、金属酸化物の形で用いるのが焼成過程において特に有効であるが、 出発原料の時点で炭化物、窒化物、弗化物、塩化物の形で添加することが可能で
ある。 ただし、その添加物が非常に均一に混ざった場合には、若干、大粒子のものが
できにくくなる。そのため、適度な混合条件及び焼成条件を選択する必要がある
。 具体的には、チタン酸バリウム鉛Ba1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.
9)なる組成物を形成する混合粉末を半導体化する過程において、遷移元素を0
.5mol%以下と、Cu,B,Zr,Cr,Bi,V,Ge,Ti,Si,A
l,Cd,La,Mn,Mo,Pr,Te,Na,K,W等の酸化物が上記組成
物と焼成温度内で液相を生じる金属を酸化物,炭化物,窒化物,弗化物,塩化物
等の化合物の形で添加配合し、これを成形後酸化性雰囲気中、950〜1250
℃の温度範囲の条件で焼成する。 要は、添加物によりある程度粒成長させることによって粒径の異なる組織を得
ることであり、混合条件及び焼成条件を制御することにより、大粒子と小粒子か
らなる組織にするものである。 〔実施例〕 最終組成が、Ba0.398Pb0.6Sb0.002TiO3の組成になるように、出発原
料として、 BaTiO(C2H4)2・4H2O,PbO,TiO2それにSb2O3を秤量し、
24時間湿式ボールミル混合した後、空気中600℃で3時間仮焼成した。この
焼成物に対し組織調整剤としてBN,Bi2O3をそれぞれ0.8mol%,0.
08mol%添加し、再び24時間湿式ボールミル混合し、乾燥後、200メッ
シュの大きさに造粒し、400kg/cm2の圧力で10.0mmφ×1.2m
mtの円板に形成し、大気中1050℃で30分間焼成し試料を得た。 第1図は同試料の表面組織の模式図である。これによって、5〜30μmの粒
子間に2〜3μmの微粒子が介在していることが判る。 こうして得られた試料に、In−Ga電極を塗布しステンレス板を介して55
0℃までの抵抗−温度特性と300℃における抵抗経時変化及び室温における電 圧−電流特性を測定した。その測定結果を第2図、第3図及び第4図に示す。 〔比較例〕 最終的にBa0.398Pb0.6Sb0.002TiO3の組成になるように、出発原料と
して、BaTiO(C2H4)2・4H2O,PbO,TiO2,それにSb2O3を
秤量し、4時間湿式ボールミル混合した後、空気中600℃で3時間仮焼成した
。再び24時間湿式ボールミル混合し、乾燥後、200メッシュの大きさに造粒
し、400kg/cm2の圧力で10.0mmφ×1.2mmtの円板に形成し
、大気中1050℃で30分間焼成した試料を作成した。得られた試料は2〜5
μmの粒子がランダムに存在する組織を示した。 この試料を上記実施例と同様にIn−Ga電極を塗布しステンレス板を介して
550℃までの抵抗−温度特性と300℃における抵抗経時変化及び室温におけ
る電圧−電流特性を測定した。その測定結果を第2図,第3図及び第4図に本発
明の実施例と比較して示す。 第2図に示す抵抗−温度特性において、本発明の高温PTCサーミスタは、比
較例のものと比較して、室温抵抗値が低く、キュリー点以上における抵抗変化率
が4〜5桁と大きく、極めて良好な特性を示すことが分かる。 第3図に示す300℃における抵抗経時変化において、本発明の場合は、比較
例の場合と違って、抵抗経時変化を殆ど示さない。 また、第4図に示す電圧−電流静特性においても、本発明の高温PTCサーミ
スタは、限流効果が大きく、良特性を示しているのに対して、比較例のものは限
流効果をほとんど示さない。 〔発明の効果〕 上記、本発明によって以下の効果を奏することができる。 (1) 本発明のPTCサーミスタは、同成分の著しく粒径の異なる粒子からな
る組織をもち、粒子間結合も強固であるので、室温抵抗値が低く、キュリー点以
上における抵抗変化率が4〜5桁といった高特性をもち、更にキュリー点付近に
おける抵抗率の経時変化がほとんどないものである。 (2) 本発明のPTCサーミスタ製造方法によれば、添加物の種類、その添加
量や製造条件を適度にコントロールすることにより、巨大粒子の間に微細粒子が
介在した構造をもつ著しく粒径の異なる粒子からなる組織を得ることができ、そ
の結果、室温抵抗値が低く、キュリー点以上における抵抗変化率が4〜5桁とい
った高特性を持ち、更に、キュリー点付近における経時変化がほとんどないもの
である。
rature Coefficient of Resistivity)サー
ミスタに関する。 〔従来の技術〕 従来、300℃以上のいわゆる高温PTCサーミスタとして、特開昭50−3
3490号公報にBaTiO3を主体とし、Baの位置に対しPbを40mol
%以上置換したものが開示されている。 上記BaTiO3を主体とし、Baの位置に対してPbで置換した高温PTC
サーミスタにおいて解決すべき課題として、Pbの置換量が増加するに従い焼結
しにくく、クラックが生じたり、キュリー点付近において、抵抗値の経時変化が
起きることがある。更に、これらと関連して、室温抵抗値が高く、キュリー点以
上における抵抗変化率(logρmax/logρmin)が小さいので実用に適さ ない。 これらの問題点を解決するために、置換Pbとして鉛含有有機酸塩等の化合物
を用いたものが、特開昭56−59675号公報,特開昭57−26401号公
報,特開昭57−107004号公報,特開昭60−258901号公報等に開
示されている。 ところが、上記公報に開示されている方法には、キュリー点付近における経時
変化が大きく、また工業的生産に適せずコスト高になる等、実用に適さない。 また、室温抵抗値を低くする方法として、本願発明者は先に特開昭61−21
2001号公報において、ランタン添加チタン酸ストロンチウム、鉛酸バリウム
のような金属導電性を有するセラミック粒子の表面および粒界に、チタン酸バリ
ウムの表面層あるいは微粒子層を介在せしめたPTCサーミスタを開示した。 これは、上記室温抵抗値が高く、キュリー点以上における抵抗変化率が小さい
という問題もなく、また、経時変化もないという利点を有するものである。 ところが、PTC機能を付与するチタン酸バリウム自体が異種組成のセラミッ
ク粒子と複合されたものであるため、2種類の粉末調整が必要であり、2相間の
反応制御が難しく、その上、耐電圧が低いので実用化は難しいという問題がある
。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術における問題点を解消して、
耐電圧が高くとれ、安定したPTC特性が得られ、さらに、製法が比較的容易な
PTC機能を付与する材料の提供である。 言い換えれば、常温比抵抗が100〜102Ω・cmと低く、とくに、300℃
以上の高温使用における発熱体、電流制御抵抗体として用いるのに好都合である
キュリー点付近における抵抗経時変化の少ない実用性の高い高温PTCサーミス
タと、それを工業規模で生産する方法の提供である。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、平均粒径が5μm以上のPTC機能を有する組成物の粒子間に、同
組成物と同組成を有し、且つ粒子径が前記粒子より小さい粒子径を有する粒子が 介在している高温PTCサーミスタであって、前記PTC機能を有する組成物が
、Ba1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.9)の組成を有するチタン酸バリ
ウム鉛であることを特徴とする。 また、5μm径以上のPTC機能を有する組成物の粒子としては5〜30μm
であることが絶縁耐圧を大きくし、かつ室温抵抗値を低くできるという等の点か
ら好ましい。 また、上記大粒子間に介在させるべき粒子の大きさは5μm以下であって、平
均の粒径が0.1〜4μmであることが、抵抗変化率を非常に大きくすることが
できる等の点から好ましい。 これによって、室温抵抗率を低く、抵抗変化率及び絶縁耐圧の大きな特性をも
った上記目的の高温PTCサーミスタを得ることができる。 さらに、上記粒子径の分布を有するPTCサーミスタの製造に際してのPTC
機能を付加する半導体化に際しては、La3+,Y3+,Ce3+,Sm3+,Gd3+,
Sb3+,Nb5+等の遷移元素を0.5mol%以下添加する。添加量がこれより
も多いと、置換量が多すぎて絶縁体化する。 さらに、その製造過程において、混合・粉砕条件や焼成条件及び添加物の選択
によって、組織制御することにより、常温比抵抗が100〜103Ω・cmと低く
、経時変化が小さく、更にキュリー点以上における抵抗上昇比が4〜5桁と大き
な値を示す優れた特性を引き出すことができる。 さらに、その焼成中に液相を生じ、粒子間の結合をよくしキユリー点付近にお
ける経時変化、室温抵抗値に影響を及ぼす好ましい添加物として作用するために
、Cu,B,Zr,Cr,Bi,V,Ge,Ti,Si,Al,Cd,La,M
n,Mo,Pr,Te,Na,K,W等の酸化物がPTC機能を付加する組成物
と、焼成温度範囲内において液相を生じる金属を、化合物の形で、PTC機能を
有する化合物に対し5mol%以下添加する。 なお、これらの金属元素は組織調整と特性安定化のための添加物として添加さ
れるもので、金属酸化物の形で用いるのが焼成過程において特に有効であるが、 出発原料の時点で炭化物、窒化物、弗化物、塩化物の形で添加することが可能で
ある。 ただし、その添加物が非常に均一に混ざった場合には、若干、大粒子のものが
できにくくなる。そのため、適度な混合条件及び焼成条件を選択する必要がある
。 具体的には、チタン酸バリウム鉛Ba1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.
9)なる組成物を形成する混合粉末を半導体化する過程において、遷移元素を0
.5mol%以下と、Cu,B,Zr,Cr,Bi,V,Ge,Ti,Si,A
l,Cd,La,Mn,Mo,Pr,Te,Na,K,W等の酸化物が上記組成
物と焼成温度内で液相を生じる金属を酸化物,炭化物,窒化物,弗化物,塩化物
等の化合物の形で添加配合し、これを成形後酸化性雰囲気中、950〜1250
℃の温度範囲の条件で焼成する。 要は、添加物によりある程度粒成長させることによって粒径の異なる組織を得
ることであり、混合条件及び焼成条件を制御することにより、大粒子と小粒子か
らなる組織にするものである。 〔実施例〕 最終組成が、Ba0.398Pb0.6Sb0.002TiO3の組成になるように、出発原
料として、 BaTiO(C2H4)2・4H2O,PbO,TiO2それにSb2O3を秤量し、
24時間湿式ボールミル混合した後、空気中600℃で3時間仮焼成した。この
焼成物に対し組織調整剤としてBN,Bi2O3をそれぞれ0.8mol%,0.
08mol%添加し、再び24時間湿式ボールミル混合し、乾燥後、200メッ
シュの大きさに造粒し、400kg/cm2の圧力で10.0mmφ×1.2m
mtの円板に形成し、大気中1050℃で30分間焼成し試料を得た。 第1図は同試料の表面組織の模式図である。これによって、5〜30μmの粒
子間に2〜3μmの微粒子が介在していることが判る。 こうして得られた試料に、In−Ga電極を塗布しステンレス板を介して55
0℃までの抵抗−温度特性と300℃における抵抗経時変化及び室温における電 圧−電流特性を測定した。その測定結果を第2図、第3図及び第4図に示す。 〔比較例〕 最終的にBa0.398Pb0.6Sb0.002TiO3の組成になるように、出発原料と
して、BaTiO(C2H4)2・4H2O,PbO,TiO2,それにSb2O3を
秤量し、4時間湿式ボールミル混合した後、空気中600℃で3時間仮焼成した
。再び24時間湿式ボールミル混合し、乾燥後、200メッシュの大きさに造粒
し、400kg/cm2の圧力で10.0mmφ×1.2mmtの円板に形成し
、大気中1050℃で30分間焼成した試料を作成した。得られた試料は2〜5
μmの粒子がランダムに存在する組織を示した。 この試料を上記実施例と同様にIn−Ga電極を塗布しステンレス板を介して
550℃までの抵抗−温度特性と300℃における抵抗経時変化及び室温におけ
る電圧−電流特性を測定した。その測定結果を第2図,第3図及び第4図に本発
明の実施例と比較して示す。 第2図に示す抵抗−温度特性において、本発明の高温PTCサーミスタは、比
較例のものと比較して、室温抵抗値が低く、キュリー点以上における抵抗変化率
が4〜5桁と大きく、極めて良好な特性を示すことが分かる。 第3図に示す300℃における抵抗経時変化において、本発明の場合は、比較
例の場合と違って、抵抗経時変化を殆ど示さない。 また、第4図に示す電圧−電流静特性においても、本発明の高温PTCサーミ
スタは、限流効果が大きく、良特性を示しているのに対して、比較例のものは限
流効果をほとんど示さない。 〔発明の効果〕 上記、本発明によって以下の効果を奏することができる。 (1) 本発明のPTCサーミスタは、同成分の著しく粒径の異なる粒子からな
る組織をもち、粒子間結合も強固であるので、室温抵抗値が低く、キュリー点以
上における抵抗変化率が4〜5桁といった高特性をもち、更にキュリー点付近に
おける抵抗率の経時変化がほとんどないものである。 (2) 本発明のPTCサーミスタ製造方法によれば、添加物の種類、その添加
量や製造条件を適度にコントロールすることにより、巨大粒子の間に微細粒子が
介在した構造をもつ著しく粒径の異なる粒子からなる組織を得ることができ、そ
の結果、室温抵抗値が低く、キュリー点以上における抵抗変化率が4〜5桁とい
った高特性を持ち、更に、キュリー点付近における経時変化がほとんどないもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るサーミスタの表面組織の模式図、第2図は本発明の実施
例の比抵抗−温度特性を比較例と比較して示す。第3図は本発明の実施例の30
0℃における抵抗率の経時変化を比較例と比較して示す。第4図は本発明の実施
例の電圧−電流特性を比較例と比較して示す。
例の比抵抗−温度特性を比較例と比較して示す。第3図は本発明の実施例の30
0℃における抵抗率の経時変化を比較例と比較して示す。第4図は本発明の実施
例の電圧−電流特性を比較例と比較して示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 平均粒径が5μm以上のPTC機能を有する組成物の粒子間に、同組成物
と同組成を有し、且つ粒子径が前記粒子より小さい粒子径を有する粒子が介在し
ている高温PTCサーミスタであって、前記PTC機能を有する組成物が、Ba
1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.9)の組成を有するチタン酸バリウム鉛
であることを特徴とする高温PTCサーミスタ。 2. チタン酸バリウム鉛Ba1-xPbxTiO3(x=0.5〜0.9)なる
組成物を形成する混合粉末を半導体化する過程において、遷移元素を0.5mo
l%以下と、Cu,B,Zr,Cr,Bi,V,Ge,Ti,Si,Al,Cd
,La,Mn,Mo,Pr,Te,Na,K,W等の酸化物が上記組成物と焼成
温度内で液相を生じる金属を酸化物,炭化物,窒化物,弗化物,塩化物等の化合
物の形で添加配合し、これを成形後酸化性雰囲気中、950〜1250℃の温度
範囲の条件で焼成することを特徴とする高温PTCサーミスタの製造方法。
Family
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