JP2588685Y2 - 自動車用ドアの自動開閉装置 - Google Patents

自動車用ドアの自動開閉装置

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JP2588685Y2
JP2588685Y2 JP1993049881U JP4988193U JP2588685Y2 JP 2588685 Y2 JP2588685 Y2 JP 2588685Y2 JP 1993049881 U JP1993049881 U JP 1993049881U JP 4988193 U JP4988193 U JP 4988193U JP 2588685 Y2 JP2588685 Y2 JP 2588685Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用ドアの自動開閉
装置に係り、特にドアの手動開閉、自動開閉の切り替え
が可能な自動車用ドアの自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の自動車用ドアの自動
開閉装置に用いられているドア開閉技術では、ドアを手
動および自動で開閉する際、電磁クラッチ又はソレノイ
ド(別モータ)等を使用し、モータの動力を出力軸へ伝
達したり、電磁クラッチの切り替えやソレノイドを消磁
して駆動源とドアとの連係を断つこと等によって行なっ
ている(例えば電磁クラッチを使用した技術として特公
平2−4753号公報、ソレノイドを使用した技術とし
て実開平3−35185号公報参照)。
【0003】このような従来技術では、自動開閉装置の
一部を構成するアクチュエータ等に電磁クラッチ又はソ
レノイド等を備えているため、装置が大型となり、質量
が大となると共に高価となる。しかもモータ以外に電磁
クラッチ又はソレノイド等を作動させなければならない
ため、消費電力が大となって、バッテリの寿命が短くな
る等の欠点がある。
【0004】本考案の目的は、自動車用ドアの自動開閉
装置において、ドアの手動開閉及び自動開閉の切り替え
を、電磁クラッチ、ソレノイド等を用いずに行なえる自
動車用ドアの自動開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車用
ドアの自動開閉装置は、車体側又はドア側に配置されド
ア開閉用アクチュエータの出力軸に連結されたクランク
と、該クランクに取着されたピンと、該ピンと回転自在
に連結されたロッドと、該ロッドとピンを介して連結さ
れたアームと、該アームと連結されたドア又は車体側
と、を備えた自動車用ドアの自動開閉装置において、前
記ドア開閉用アクチュエータは、ウォームギヤと噛合す
るウォームホイールと、該ウォームホイールと一体に形
成された駆動軸と、該駆動軸に形成された凸部と、前記
駆動軸と同軸で且つ駆動軸と自由回転可能に形成された
出力軸と、この出力軸に固着された駆動プレートと、ハ
ウジング内に配設されたブラシ群と、該ブラシ群と摺接
するカムプレートと、を備え、前記凸部には前記駆動プ
レートに対する当接面が所定角度をもって二方向に形成
されており、該凸部の回動により前記駆動プレートと共
に前記出力軸を回動させてドアを自動開閉すると共に、
前記凸部の当接面間における前記駆動プレートの回転に
おいては、前記出力軸が前記駆動軸に対して自由回転さ
れてなることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る自動車用ドアの自動開閉装
置は、車体側又はドア側に配置されドア開閉用アクチュ
エータの出力軸に連結された出力ピニオンギヤと、該出
力ピニオンギヤと噛合するラックと、該ラックの一端部
側にピンを介して連結されたアームと、該アームと連結
されたドア又は車体側と、を備えた自動車用ドアの自動
開閉装置において、前記アクチュエータは、ウォームギ
ヤと噛合するウォームホイールと、該ウォームホイール
と一体となった駆動軸と、該駆動軸に同軸に且つ自由回
転可能なキャリアと、前記駆動軸に取着された駆動ギヤ
と、出力軸側に設けた出力ギヤと、前記キャリアに軸支
されると共に前記駆動ギヤと前記出力ギヤとの間に配設
された連結ギヤと、を備え、前記連結ギヤは第1ギヤ群
及び第2ギヤ群から構成され、これらの第1ギヤ群及び
第2ギヤ群は、前記駆動ギヤと常時噛合する第1伝達ギ
ヤと、該第1伝達ギヤと一体に固着された支軸に取付け
られた一方向クラッチと、該一方向クラッチに取付けら
れると共に出力ギヤと噛合可能な第2伝達ギヤとから構
成され、前記駆動軸の回転により前記キャリアと共に前
記連結ギヤが揺動し、該連結ギヤを介して駆動ギヤ及び
出力軸側に設けた出力ギヤとが噛合されてなることを特
徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に係る自動車用ドアの自動開閉装置に
おいては、ドア開閉用アクチュエータが、ウォームギヤ
と噛合するウォームホイールと、このウォームホイール
と一体に形成された駆動軸と、この駆動軸に形成された
凸部と、前記駆動軸と同軸で且つ駆動軸と自由回転可能
に形成された出力軸と、この出力軸に固着された駆動プ
レートと、ハウジング内に配設されたブラシ群と、この
ブラシ群と摺接するカムプレートと、を備え、前記凸部
には前記駆動プレートに対する当接面が所定角度をもっ
て二方向に形成されている。そして凸部の回動により前
記駆動プレートを回動させて、駆動プレートと一体とな
った出力軸を回転させる。また凸部に形成された二方向
の当接面の間における駆動プレートの回転は、出力軸が
駆動軸に対して自由回転されているので、ドアを回動さ
せても規制がなく、手動開閉が可能となる。
【0008】請求項2に係る自動車用ドアの自動開閉装
置においては、ドア開閉用アクチュエータが、ウォーム
ギヤと噛合するウォームホイールと、このウォームホイ
ールと一体となった駆動軸と、該駆動軸に同軸に且つ自
由回転可能なキャリアと、前記駆動軸に取着された駆動
ギヤと、出力軸側に設けた出力ギヤと、前記キャリアに
軸支されると共に前記駆動ギヤと前記出力ギヤとの間に
配設された連結ギヤと、を備え、前記連結ギヤは第1ギ
ヤ群及び第2ギヤ群から構成され、これらの第1ギヤ群
及び第2ギヤ群は、前記駆動ギヤと常時噛合する第1伝
達ギヤと、該第1伝達ギヤと一体に固着された支軸に取
付けられた一方向クラッチと、該一方向クラッチに取付
けられると共に出力ギヤと噛合可能な第2伝達ギヤとか
ら構成され、前記駆動軸の回転により前記キャリアと共
に前記連結ギヤが揺動し、該連結ギヤを介して駆動ギヤ
及び出力軸側に設けた出力ギヤとが噛合されてなるの
で、一方向クラッチで出力ギヤが自由回転するときに
は、手動でドアの開閉動作が可能となり、自動でドアの
開閉を行なうときには、駆動ギヤの回転によりキャリア
と共に連結ギヤが回動して出力ギヤと噛合して、出力軸
を回転させ、出力軸に取着された出力ピニオンギヤでラ
ックを摺動させて、ドアの開閉を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案明の一実施例を図面に基づいて
説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本考案
を限定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改
変することができるものである。
【0010】図1乃至図7は請求項1に係る実施例を示
すものであり、図1は要部断面図、図2は図1のA−A
線からみたクラッチの平面図、図3はクラッチ部分の分
解斜視図、図4は開閉動作を示す説明図、図5は図4の
側面説明図、図6及び図7は開閉動作を示す説明図であ
る。
【0011】本例の自動車用ドアの自動開閉装置Sは、
ドア開閉用アクチュエータ1と、このドア開閉用アクチ
ュエータ1に連結されたドア側或は車体側から構成され
ている。ドア開閉用アクチュエータ1は、図4及び図5
で示すように、車体側(又はドア側,本例では車体側で
あるシュラウド27内)に配置されている。このドア開
閉用アクチュエータ1の出力軸20にはクランク21が
連結され、このクランク21にはピン23が取着されて
いる。
【0012】そしてピン23とロッド24が回動自在に
連結され、このロッド24とピン25を介してアーム2
6が連結され、このアーム26とドア22(又は車体
側,本例ではドア側)が連結されている。なお符号28
はドアヒンジ,符号29はウォーム,記号Mは駆動モー
タである。
【0013】本例のドア開閉用アクチュエータ1は、ウ
ォームホイール11と、凸部12が形成された駆動軸1
3と、出力軸20と、駆動プレート14と、ブラシ群1
5と、カムプレート16と、を主要構成要素として、こ
れらの主要構成要素はハウジング10内に収容されてい
る。
【0014】本例のハウジング10は、図1及び図3で
示すように、後述するウォームホイール11の軸部11
b(出力軸側)を延出可能にするための孔10cが形成
された収容部10aと蓋体10bとから構成された中空
円筒形をしている。この孔10cには軸受リング10d
が配置されている。そして本例では、蓋体10b側にウ
ォームホイール11が配置され、上面側である収容部1
0a側には出力軸20が配設されている。また本例では
ハウジング10内に駆動モータMの出力軸と一体となっ
たウォームギヤ29が、上記ウォームホイール11と噛
合するように構成されている。
【0015】本例のウォームホイール11は、ギヤ部1
1aと軸部11bを備えており、ギヤ部11aは外周に
歯が形成されたリング状をしている。軸部11bは,図
1及び図3で示すように、次述する駆動軸13を取付け
るための挿着孔11cが形成された中空円筒状をしてい
る。
【0016】また本例のウォームホイール11の上面に
は抵抗膜からなるカムプレート16が取着されており、
このカムプレート16と対向するハウジング10側には
カムプレート16に向けたブラシ群15及び接続プレー
ト17が配設されている。そしてウォームホイール11
の回転によりカムプレート16とブラシ群15とが摺接
し、図示しない制御装置によって位置制御がされるもの
である。
【0017】またウォームホイール11には、駆動軸1
3が一体に固着されている。即ち、本例の駆動軸13は
中空軸部13aと、一端側に形成された支持面13b
と、支持面13b上に形成された凸部12と、を備えて
おり、中空軸部13a及び支持面13bには軸孔13c
が貫通して形成されている。凸部12は上記支持面13
b上の所定範囲に、所定形状をして形成されている。
【0018】本例の中空軸部13aは、次述する出力軸
20によって軸支され、上記ウォームホイール11の軸
部11a内に装着されている。また支持面13bより突
出して形成された凸部12は、図1乃至図3で示すよう
に、中心位置から離れた基点12aを中心位置として、
所定角度をもった二方向の当接面12b,12cが形成
されている。なお本例では当接面12b,12cが18
0度以内の形成された例を示しているが、所望により1
80度以上の角度で形成してもよい。
【0019】本例の出力軸20は、上述のように駆動軸
13を軸支するもので、駆動軸13と同軸で且つ駆動軸
13と自由回転可能に形成されている。そしてこの出力
軸20には、上記凸部12側に駆動プレート14が固着
され、駆動プレート14は出力軸20と一体に回動す
る。本例の駆動プレート14は前記出力軸20に取着さ
れる軸孔14aと、前記凸部12の当接面12b,12
cと当接する当接面14b,14cがそれぞれ形成され
ている。
【0020】上記ドア開閉用アクチュエータ1の組み付
けについて説明する。図3で示すように、予めカムプレ
ート14を配置したウォームホイール11と駆動軸13
とを一体に組み付ける。また出力軸20と駆動プレート
14とを組み付けた後で、出力軸20を駆動軸13内に
挿着する。そして、ブラシ群15及び接続プレート17
を配置したあとで、ウォームホイール11の軸部11b
(出力軸側)をハウジング10の孔10cから延出させ
て、ハウジング10の収容部10aと蓋体10bとで挾
持するようにして組み付けが完了する。なおこのとき駆
動モータMのウォーム29とウォームホイール11のギ
ヤ部11aとを噛合させておく。
【0021】次に上記構成からなる実施例に係る自動車
用ドアの自動開閉装置Sの動作について説明する。ま
ず、手動でのドア開閉作動について説明する。ドア22
を手動により開作動するときに、ドア22はドアヒンジ
28を中心に回転(開作動)するが、このときに、図4
の鎖線のように、アーム26がピン25を中心に回動す
ると共に、ロッド24を図4の右方向に引っ張ることと
なる。そしてロッド24はピン23を介してクランク2
1を回転させる。
【0022】このときクランク21は出力軸20に連結
されている駆動軸13とは回転自由なため、ロッド24
の力によりクランク21は容易に回転しドア22の開作
動を行なえる。つまり図6および図7で示す矢印X方向
にクランク21が回動するときには、凸部12の二方向
に形成された当接面12bと12cの間では、クランク
21の回転は自由回転が可能な範囲であり、手動開閉が
可能となる。なおドア22閉作動時は上述のドア22の
開作動時の逆の動きである。
【0023】次に駆動モータMの駆動により自動でドア
開閉作動するときについて説明する。ドア22の開作動
時において図示しないスイッチを投入すると、駆動モー
タMの出力軸と一体となったウォーム29が回動し、こ
のウォーム29と噛合するウォームホイール11が回転
する。このウォームホイール11の回転により、ウォー
ムホイール11と一体となった駆動軸13及び凸部12
が回転する。
【0024】凸部12の回転により、それぞれの当接面
12b,14bが当接して駆動プレート14が押されて
回転するため、この駆動プレート14と一体となった出
力軸20が回転し、出力軸20に連結されたクランク2
1が回転する。即ち図6及び図7において凸部12が矢
印X方向に回動すると、駆動プレート14もX方向に回
動し、クランク21も同様に矢印X方向に回動する。
【0025】このクランク21の回転力がピン23を介
してロッド24を押す力となり、ピン25,アーム26
を伝わり、ドア22が開く。そしてウォームホイール1
1は、ハウジング10内に配設された接続プレート1
6,ブラシ群15,カムプレート16により、予め設定
されたドア22の開位置で自動停止する。
【0026】またドア22の閉作動時は、図6及び図7
の矢印Y方向に回動したときであり、上述のドア22開
作動時と同様な動作となる。なおこのときの、自動停止
の位置は、ドアが閉じた位置とする。
【0027】但し、上述のドア22の開作動時及び閉作
動時において、任意の位置でドア22の自動作動を終了
した場合、図示しないコントロール回路により駆動プレ
ート14を接続プレート17,ブラシ群15、カムプレ
ート16で予め設定されている自動停止位置までウォー
ムホイール11を逆転させて戻すように構成する。
【0028】図8乃至図13は請求項2に係る一実施例
を示すものであり、図8は要部断面、図9はギヤ群の断
面図、図10は図8の分解斜視図、図11はギヤの構成
図、図12は車両への取付け例を示す説明図、図13は
図12のB−Bからみた側面図である。
【0029】本例の自動車用ドアの自動開閉装置Sは、
ドア開閉用アクチュエータ3と、このドア開閉用アクチ
ュエータ3に連結されたドア側或は車体側から構成され
ている。ドア開閉用アクチュエータ3は、図12及び図
13で示すように、車体側(又はドア側,本例では車体
側)に配置されており、このドア開閉用アクチュエータ
3の出力軸40には出力ピニオンギヤ41が固定され、
この出力ピニオンギヤ41は、ラック43と噛合する。
【0030】本例では出力軸40の先端部に連結棒57
を介してローラ58が設けられており、このローラ58
と出力ピニオンギヤ41との間にラック43が配設され
て、ラック43が摺動するときのガイドとなるように構
成されている。これによりラックは確実に出力ピニオン
ギヤ41と噛合して摺動する。
【0031】このラック43の端部にはピン44を介し
てアーム46が連結されており、このアーム46とドア
42(又は車体側,本例ではドア側)が連結されてい
る。なお符号48はドアヒンジである。
【0032】本例のアクチュエータ3は、ウォームホイ
ール31と、駆動軸32と、キャリア33と、駆動ギヤ
34と、出力ギヤ35と、連結ギヤ36と、出力軸40
と、ハウジング50と、を主要構成要素としている。
【0033】本例のハウジング50は、図8及び図10
で示すように、上蓋51と下蓋52と胴部53とから構
成され、胴部53は隔壁54を介して上部室55と下部
室56とに分かれている。胴部53の上部室55には、
出力軸40の軸受部55aと、駆動軸40を案内するボ
ス部55bが形成され、このボス部55bには貫通孔5
5cが形成されている。なお、軸受部53aと貫通孔に
は軸受リング55d,55eが配設されている。また胴
部53の下部室56には、ウォームホイール31及びク
ッションダンパ59が配設される。
【0034】上蓋51は出力軸40を延出する孔51a
が形成されて軸受リング51cが配置されるとともに、
上面にはボス部51bが形成されている。また下蓋52
には駆動軸32の軸受部52aが形成されている。この
軸受部52aにも軸受リング52bが配置されている。
【0035】本例の駆動軸32は、軸受リング55eを
介して胴部の貫通孔55c内に挿着され、一端側(図8
で上方側)にはキャリア33,駆動ギヤ34が固着さ
れ、隔壁54を介して反対側には上記ウォームホイール
31が取着されている。なお、、駆動軸32の下端側
は、下蓋52の軸受部52aで軸支される。
【0036】本例のウォームホイール31は、駆動モー
タMの出力軸と一体となったウォーム49と噛合するも
のであり、駆動軸32と連結するために形成された中央
の連結孔31aと、この連結孔31aの回りにクッショ
ンダンパ59と連結するときに使用する連結金具60の
挿着穴31bが所定数(本例では3か所)形成され、下
面側(裏面)は凹部からなる連結金具60の連結面が形
成され、裏面中央の連結孔31aの周囲には裏面突起3
1cが形成されている。
【0037】本例の連結金具60は、外周が外方に広が
った逆皿状のバネ体からなり、中央にはウォームホイー
ル31の裏面突起31cを挿通する穴61が形成される
と共に、上面にウォームホイール31の挿着孔31bと
連結する突起部62と、クッションダンパ59との連結
孔63が形成されている。
【0038】本例のクッションダンパ59は、図8で示
すように、ウォームホイール31の裏面凹部より小さく
形成され、中央に駆動軸32を挿通する挿通孔59a
と、上記連結金具60の連結孔63に嵌着する突起59
bが形成され、下端面には駆動軸32との連結部材64
と係合する連結支持部59cが形成されている。
【0039】本例のキャリア33は、図8,図10及び
図11で示すように、略中央を折り曲げたくの字状をし
た板体から構成されており、中央には駆動軸32との連
結孔33aが形成され、左右側には連結ギヤ36との連
結孔33b,33cがそれぞれ形成されている。
【0040】本例の駆動ギヤ34は駆動軸32と一体に
取付けられるものであり、連結ギヤ36を介して次述す
る出力ギヤ35と噛合する。
【0041】本例の出力ギヤ35は、出力軸40に固着
されており、連結ギヤ36と噛合することにより、連結
ギヤ36からの力を伝達するものである。
【0042】本例の連結ギヤ36は、第1ギヤ群37及
び第2ギヤ群38とから構成されている。本例では第1
ギヤ群37及び第2ギヤ群38を同様構成としているた
め、第2ギヤ群38については符号を付すのみで第1ギ
ヤ群37に基づいて説明する。
【0043】第1ギヤ群37(即ち連結ギヤ36)は、
回転軸37aと、第1伝達ギヤ37bと、一方向クラッ
チ37cと、第2伝達ギヤ37dとから構成されてい
る。即ち、図9で示すように、回転軸37aの上方位置
で第1伝達ギヤ37bを固着し、この第1伝達ギヤ37
bの上方位置でキャリア33と連結される。このときキ
ャリア33の上方にはカップ状のスプリング65を介し
てキャリア33を第1伝達ギヤ37b側へ押しつけるよ
うにして組み付ける。
【0044】そしてこの第1伝達ギヤ37bは前述の駆
動ギヤ34と常時噛合するように構成する。この第1伝
達ギヤ37bの下方には、一方向クラッチ37cが取着
されている。この一方向クラッチ37cの構成自体は公
知・周知の構成のものを用いることができるので、ここ
での詳細な説明は省略する。
【0045】この一方向クラッチ37cの外周には第2
伝達ギヤ37dが取着されている。そしてこの第2伝達
ギヤ37dは、上述の出力ギヤ35と噛合可能な位置に
配置される。即ち、キャリア33の移動と共に連結ギヤ
37(36)が移動したときに、連結ギヤ36(37,
38)のいずれかの第2伝達ギヤ37d(38d)が出
力ギヤ35と噛合するように構成される。
【0046】上記構成からなる実施例におけるドア開閉
用アクチュエータ3の組み付けは、例えば次のように行
なう。即ち、先ず駆動軸32に駆動ギヤ34を一体に組
み付ける。次にキャリア33の中心部を駆動ギヤ34の
上部位置に組み付ける。このキャリア33の両側に形成
された連結孔33b,33cにワッシャ及びスプリング
65(図9参照)を介して連結ギヤ36(37,38)
を取付ける。次にハウジング50の胴部53に形成され
たボス部55bの挿通孔55cへ軸受リング55eを介
して駆動軸32を挿着する。
【0047】このようにすると、連結ギヤ36(37,
38)は隔壁54の上面に位置されると共に、キャリア
33との間で所定摩擦を有して回動可能となり、キャリ
ア33の移動に伴って隔壁54上を摺動することができ
るように配設される。また予め出力ギヤ35を取着した
出力軸40をワッシャを介して、軸受部55aに配置し
て、上蓋51を取付ける。このとき、出力軸40が軸受
リング51cで軸支されるように配置する。そして上蓋
51に形成されたボス部51bで出力軸40と出力ピニ
オンギヤを41を一体に組み付ける。
【0048】さらに下部室56に延出した駆動軸32に
ワッシャを介してウォームホイール31を組み付ける。
そして連結金具60を介してクッションダンパ59を組
付け、この後、連結部材54を駆動軸32と一体に組み
付ける。そして下蓋52を組み付ける。
【0049】次に上記構成からなるドア開閉用アクチュ
エータの動作について説明する。先ず手動によりドアを
操作したときの作動について説明すると、以下のように
なる。即ち、出力ギア35と第2伝達ギア37d(38
d)が噛み合っていない場合、ドアを回転させようとす
る力がアーム46、ラック43を伝わり出力ピニオンギ
ア35、出力軸40、出力ギア35を回転させるが、こ
れらは自由回転ができて、ドアの開作動を行うことがで
きる。
【0050】次に、出力ギア35と第2伝達ギア37d
が噛み合っている場合、ドアを回転させようとする力が
アーム46、ラック43を伝わり出力ピニオンギア3
5、出力軸40、出力ギア35を回転させ、出力ギヤ3
5は第2伝達ギア37dを回転させるが、連結ギヤ37
の回転軸37aとの間に一方向クラッチが配設されてい
るため、回転軸37aは回転せず、出力ギア35,第2
伝達ギヤ37dを自由回転させて、ドアの開作動を行う
ことができる。
【0051】さらに出力ギア35と第2伝達ギア38d
が噛み合っている場合、ドアを回転させようとする力
が、ドアを回転させようとする力がアーム46、ラック
43を伝わり出力ピニオンギア35、出力軸40、出力
ギア35を回転させ、出力ギア35は第2伝達ギア38
dを回転させようとする。しかし、第2伝達ギア38d
は、駆動軸32に対して回転自由となっており、また連
結ギア38はキャリア33とある程度の摩擦があるた
め、第2伝達ギア38dは自転せずに、駆動軸32に対
し公転し、出力ギア35と第2伝達ギア38dの噛み合
いがはずれ、第2伝達ギア38dは回転せず、ドアの開
作動を行うことができる。
【0052】そして、ドアの閉作動をするときにおい
て、出力ギア35と第2伝達ギア37d(38d)が噛
み合っていない場合、出力ギア35と第2伝達ギア37
dが噛み合っている場合、出力ギア35と第2伝達ギア
38dが噛み合っている場合、においても、上記開作動
と同様の動作をする。
【0053】次に自動でドアを作動するときについて説
明する。まずドアの開作動について説明すると、図示し
ないスイッチを投入すると、駆動モータMが回転し、駆
動モータの出力軸と一体となったウォームギアが回動
し、このウォームギアと噛合するウォームホイール31
が図11の矢印F1方向に回転し、これと共にクッショ
ンダンパ59、駆動軸32、駆動ギア34もF1方向に
回転する。
【0054】このとき駆動ギア34と常時噛み合ってい
る第1伝達ギア37bへ回転力が伝達されるが、キャリ
ア33と第1伝達ギヤ37bはある程度の摩擦力をもっ
て組み付けられているので、第1伝達ギヤ37bは自転
せずに、キャリア33に保持された状態となって駆動軸
32を中心として公転し、出力ギア35と第2伝達ギア
37dが噛み合う位置まで回転する。
【0055】そして出力ギア35と第2伝達ギア37d
が噛合すると、キャリア33の回動は停止し、駆動ギア
34の回転は、第1伝達ギア37b,回転軸37aへ伝
わり、一方向クラッチ37cを介して第2伝達ギア37
dへ伝わる。この第2伝達ギア37dの回転は、出力ギ
ア35及び出力軸40,出力ピニオンギア41を矢印F
1方向へ回転させ、ラック43を図12の矢印Z1方向
に押し出し、アーム46,ドア42をドアヒンジ48を
中心に回転させ、ドアは開作動する。
【0056】次に、ドアの閉作動について説明すると、
図示しないスイッチを投入すると、駆動モータMが回転
し、駆動モータの出力軸と一体となったウォームギアが
回動し、このウォームギアと噛合するウォームホイール
31が図11の矢印F2方向に回転し、これと共にクッ
ションダンパ59、駆動軸32、駆動ギア34もF2方
向に回転する。
【0057】このとき駆動ギア34と常時噛み合ってい
る第1伝達ギア38bへ回転力が伝達されるが、キャリ
ア33と第1伝達ギヤ38bはある程度の摩擦力をもっ
て組み付けられているので、第1伝達ギヤ38bは自転
せずに、キャリア33に保持された状態となって駆動軸
32を中心として公転し、出力ギア35と第2伝達ギア
38dが噛み合う位置まで回転する。
【0058】そして出力ギア35と第2伝達ギア38d
が噛合すると、キャリア33の回動は停止し、駆動ギア
34の回転は、第1伝達ギア38b,回転軸38aへ伝
わり、一方向クラッチ38cを介して第2伝達ギア38
dへ伝わる。この第2伝達ギア38dの回転は、出力ギ
ア35及び出力軸40,出力ピニオンギア41を矢印F
2方向へ回転させ、ラック43を図12の矢印Z2方向
に引き込み、アーム46,ドア42をドアヒンジ48を
中心に回転させ、ドアは閉作動する。
【0059】
【考案の効果】以上のように本考案では、自動車用ドア
の手動開閉及び自動開閉の切り替えを、従来のように電
磁クラッチ、ソレノイド等を用いずに行なえる。このた
め、重量軽減になると共に、装置自体をコンパクトに構
成することができ、車両への配置位置の範囲を広げるこ
とができる。しかも駆動モータだけで、電磁クラッチ又
はソレノイド等を作動させる必要がないので、消費電力
を少なく出来、バッテリへの負担を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1のA−A線からみたクラッチの平面図であ
る。
【図3】クラッチ部分の分解斜視図である。
【図4】開閉動作を示す説明図である。
【図5】図4の側面説明図である。
【図6】開閉動作を示す説明図である。
【図7】開閉動作を示す説明図である。
【図8】請求項2の一実施例を示す要部断面図である。
【図9】ギヤ群の断面図である。
【図10】図8の分解斜視図である。
【図11】ギヤの構成図である。
【図12】車両への取付け例を示す説明図である。
【図13】図12のB−Bからみた側面図である。
【符号の説明】
1,3 ドア開閉用アクチュエータ 10,50 ハウジング 10a 収容部 10c 孔 10b 蓋体 10d 軸受リング 11 ウォームホイール11 11a ギヤ部 11b 出力軸側 12 凸部 12a 基点 12b,12c,14b,14c 当接面 13,32 駆動軸 13a 中空軸部 13b 支持面 14 駆動プレート 14a 軸孔 15 ブラシ群 16 カムプレート 17 接続プレート 20,40 出力軸 21 クランク 22,42 ドア 23,25,44 ピン 24 ロッド 26,46 アーム 27 シュラウド 28,48 ドアヒンジ 29 ウォーム 31 ウオームホイール 31a 連結孔 31b 挿通穴 31c 裏面突起 33 キャリア 33b,33c 連結孔 34 駆動ギヤ 35 出力ギヤ 36 連結ギヤ(37 第1ギヤ群,38 第2ギヤ
群) 41 出力ピニオンギヤ 43 ラック 51 上蓋 51a 孔 51b ボス部 51c,52b 軸受リング 52 下蓋 52a 軸受部 53 胴部 54 隔壁 55 上部室 55a 軸受部 55b 案内するボス部 55c 貫通孔 55d,55e 軸受リング 56 下部室 57 連結棒 58 ローラ 59 クッションダンパ 59a 挿通孔 59b 突起 59c 連結支持部 60 連結金具 61 挿通する穴 62 突起部 63 連結孔 64 連結部材 M 駆動モータ S 自動車用ドアの自動開閉装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側又はドア側に配置されドア開閉用
    アクチュエータの出力軸に連結されたクランクと、該ク
    ランクに取着されたピンと、該ピンと回転自在に連結さ
    れたロッドと、該ロッドとピンを介して連結されたアー
    ムと、該アームと連結されたドア又は車体側と、を備え
    た自動車用ドアの自動開閉装置において、前記ドア開閉
    用アクチュエータは、ウォームギヤと噛合するウォーム
    ホイールと、該ウォームホイールと一体に形成された駆
    動軸と、該駆動軸に形成された凸部と、前記駆動軸と同
    軸で且つ駆動軸と自由回転可能に形成された出力軸と、
    この出力軸に固着された駆動プレートと、ハウジング内
    に配設されたブラシ群と、該ブラシ群と摺接するカムプ
    レートと、を備え、前記凸部には前記駆動プレートに対
    する当接面が所定角度をもって二方向に形成されてお
    り、該凸部の回動により前記駆動プレートと共に前記出
    力軸を回動させてドアを自動開閉すると共に、前記凸部
    の当接面間における前記駆動プレートの回転において
    は、前記出力軸が前記駆動軸に対して自由回転されてな
    ることを特徴とする自動車用ドアの自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 車体側又はドア側に配置されドア開閉用
    アクチュエータの出力軸に連結された出力ピニオンギヤ
    と、該出力ピニオンギヤと噛合するラックと、該ラック
    の一端部側にピンを介して連結されたアームと、該アー
    ムと連結されたドア又は車体側と、を備えた自動車用ド
    アの自動開閉装置において、前記アクチュエータは、ウ
    ォームギヤと噛合するウォームホイールと、該ウォーム
    ホイールと一体となった駆動軸と、該駆動軸に同軸に且
    つ自由回転可能なキャリアと、前記駆動軸に取着された
    駆動ギヤと、出力軸側に設けた出力ギヤと、前記キャリ
    アに軸支されると共に前記駆動ギヤと前記出力ギヤとの
    間に配設された連結ギヤと、を備え、前記連結ギヤは第
    1ギヤ群及び第2ギヤ群から構成され、これらの第1ギ
    ヤ群及び第2ギヤ群は、前記駆動ギヤと常時噛合する第
    1伝達ギヤと、該第1伝達ギヤと一体に固着された支軸
    に取付けられた一方向クラッチと、該一方向クラッチに
    取付けられると共に出力ギヤと噛合可能な第2伝達ギヤ
    とから構成され、前記駆動軸の回転により前記キャリア
    と共に前記連結ギヤが揺動し、該連結ギヤを介して駆動
    ギヤ及び出力軸側に設けた出力ギヤとが噛合されてなる
    ことを特徴とする自動車用ドアの自動開閉装置。
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CN108316802B (zh) * 2018-03-26 2023-10-03 裕克施乐塑料制品(太仓)有限公司 一种可手动操作的旋转门电动启闭促动器及其工作方法

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