JP2588462Y2 - 研磨装置 - Google Patents
研磨装置Info
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- JP2588462Y2 JP2588462Y2 JP1993052777U JP5277793U JP2588462Y2 JP 2588462 Y2 JP2588462 Y2 JP 2588462Y2 JP 1993052777 U JP1993052777 U JP 1993052777U JP 5277793 U JP5277793 U JP 5277793U JP 2588462 Y2 JP2588462 Y2 JP 2588462Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば歯科技工にお
いて鋳造物の埋設材除去、酸化膜の除去およびポーセレ
ン焼付のための金属地肌荒らしなどに好適に用いられる
研磨装置に関し、もっと詳しくは、ホッパ内の研磨材の
滞留を防止するための構造に関する。
いて鋳造物の埋設材除去、酸化膜の除去およびポーセレ
ン焼付のための金属地肌荒らしなどに好適に用いられる
研磨装置に関し、もっと詳しくは、ホッパ内の研磨材の
滞留を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、歯科技工において歯冠義歯お
よび架工義歯などの埋設材の除去、酸化膜の除去、ポー
セレン焼付のための金属地肌荒らしなどを行うために被
研磨面に圧縮空気によって研磨材を噴射するサンドブラ
ストと呼ばれる研磨装置が用いられている。この研磨装
置は、たとえば炭化ケイ素から成るカーボランダム、エ
メリー、アルミナおよびシリカなどの研磨材をケース中
で、いわゆるペンシル状のエジェクタから噴射し、被研
磨面に当てて研磨するように構成されており、カーボラ
ンダムなどの比較的粒径の大きい粒子は回収して循環さ
せて研磨に用いられるけれども、粒径の小さいアルミナ
およびガラスビーズなどはポーセレン焼付等のために地
肌を荒らす場合、循環式では埋没材や金属微粉等の不純
物が地肌に入るので、これを防ぐため、研磨した後はケ
ース内の底部に貯留され、破棄されている。このような
粒径の小さいアルミナおよびガラスビーズなどの研磨材
は、図9に示されるようなホッパ1内に貯留され、底部
3のほぼ中央に形成される流出孔4から可撓性チューブ
5によって前記ペンシル状のエジェクタに導かれ、圧縮
空気によって噴射される。
よび架工義歯などの埋設材の除去、酸化膜の除去、ポー
セレン焼付のための金属地肌荒らしなどを行うために被
研磨面に圧縮空気によって研磨材を噴射するサンドブラ
ストと呼ばれる研磨装置が用いられている。この研磨装
置は、たとえば炭化ケイ素から成るカーボランダム、エ
メリー、アルミナおよびシリカなどの研磨材をケース中
で、いわゆるペンシル状のエジェクタから噴射し、被研
磨面に当てて研磨するように構成されており、カーボラ
ンダムなどの比較的粒径の大きい粒子は回収して循環さ
せて研磨に用いられるけれども、粒径の小さいアルミナ
およびガラスビーズなどはポーセレン焼付等のために地
肌を荒らす場合、循環式では埋没材や金属微粉等の不純
物が地肌に入るので、これを防ぐため、研磨した後はケ
ース内の底部に貯留され、破棄されている。このような
粒径の小さいアルミナおよびガラスビーズなどの研磨材
は、図9に示されるようなホッパ1内に貯留され、底部
3のほぼ中央に形成される流出孔4から可撓性チューブ
5によって前記ペンシル状のエジェクタに導かれ、圧縮
空気によって噴射される。
【0003】このような先行技術では、アルミナなどの
ような粒径が細かくかつ粒子の形状が角張っている研磨
材は内部摩擦角が大きいために、粒子間の噛合いによっ
て図9に示されるようにホッパ1内で架橋現象を生じ、
流出孔4の直上に孔6が形成された筒状ブリッジ7とな
って堆積してしまい、研磨材をエジェクタ側へ円滑に供
給することが不可能となってしまう。
ような粒径が細かくかつ粒子の形状が角張っている研磨
材は内部摩擦角が大きいために、粒子間の噛合いによっ
て図9に示されるようにホッパ1内で架橋現象を生じ、
流出孔4の直上に孔6が形成された筒状ブリッジ7とな
って堆積してしまい、研磨材をエジェクタ側へ円滑に供
給することが不可能となってしまう。
【0004】このような問題を解決するために、他の先
行技術では、たとえば特開昭57−193352号公報
に示されるように、ホッパを振動させる技術が周知であ
るが、このようにすると、ホッパ内の研磨材の残量によ
ってその研磨材の振動状態が変わり、しかも振動によっ
て研磨材の空隙率が減少して、量によっては架橋を助長
してしまう場合が生じ、前記筒状ブリッジ7を効率よく
安定にかつ確実に破壊することができず、しかも振動さ
せるための構成を設ける必要があるため、コスト高にな
ってしまうという問題がある。
行技術では、たとえば特開昭57−193352号公報
に示されるように、ホッパを振動させる技術が周知であ
るが、このようにすると、ホッパ内の研磨材の残量によ
ってその研磨材の振動状態が変わり、しかも振動によっ
て研磨材の空隙率が減少して、量によっては架橋を助長
してしまう場合が生じ、前記筒状ブリッジ7を効率よく
安定にかつ確実に破壊することができず、しかも振動さ
せるための構成を設ける必要があるため、コスト高にな
ってしまうという問題がある。
【0005】さらに他の先行技術は、図10に示される
ように、ホッパ1内に挿入されたノズル8によって単一
箇所から圧縮空気をホッパ1の中心軸線に向けて吐出す
るようにした記述がある。このような先行技術では、図
11に示されるように、孔9付近だけが流動化されて、
依然として研磨材が堆積したままである。
ように、ホッパ1内に挿入されたノズル8によって単一
箇所から圧縮空気をホッパ1の中心軸線に向けて吐出す
るようにした記述がある。このような先行技術では、図
11に示されるように、孔9付近だけが流動化されて、
依然として研磨材が堆積したままである。
【0006】さらにまた他の先行技術では、図12に示
されるように、ノズル10a,10bによって複数箇所
から圧縮空気を噴射する技術があるけれども、図13に
示されるように孔11a,11b,11c,11dが形
成され、このような先行技術においてもまたホッパ1内
で研磨材が流動化されずに堆積する部分が生じ、円滑に
エジェクタに向けて研磨材を供給することができないと
いう問題がある。
されるように、ノズル10a,10bによって複数箇所
から圧縮空気を噴射する技術があるけれども、図13に
示されるように孔11a,11b,11c,11dが形
成され、このような先行技術においてもまたホッパ1内
で研磨材が流動化されずに堆積する部分が生じ、円滑に
エジェクタに向けて研磨材を供給することができないと
いう問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、アルミナなどのように粒径が小さくかつ内部摩擦
角が大きい粒子であっても円滑に流動化してホッパから
流出させることができるようにした研磨装置を提供する
ことである。
的は、アルミナなどのように粒径が小さくかつ内部摩擦
角が大きい粒子であっても円滑に流動化してホッパから
流出させることができるようにした研磨装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、粉粒状の研磨
材が貯留され、半球状、円錐状または角錐状の底部のほ
ぼ中央に前記研磨材の流出孔が形成される有底筒状のホ
ッパと、前記ホッパから可撓性チューブによって導かれ
た研磨材を、圧縮空気により被研磨物に噴射するエジェ
クタと、前記ホッパ内で底部に向けて複数の吐出孔を周
方向に等間隔に設け、前記吐出孔から圧縮空気を噴射す
る撹拌手段とを含むことを特徴とする研磨装置である。
材が貯留され、半球状、円錐状または角錐状の底部のほ
ぼ中央に前記研磨材の流出孔が形成される有底筒状のホ
ッパと、前記ホッパから可撓性チューブによって導かれ
た研磨材を、圧縮空気により被研磨物に噴射するエジェ
クタと、前記ホッパ内で底部に向けて複数の吐出孔を周
方向に等間隔に設け、前記吐出孔から圧縮空気を噴射す
る撹拌手段とを含むことを特徴とする研磨装置である。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本考案に従えば、半球状、円錐状または角錐状
の底部を有し、研磨材が貯留されるホッパ内に、底部に
向けて周方向に等間隔に設けた複数の吐出孔から圧縮空
気を噴出して、この噴射された空気によってホッパ内の
研磨材が均等に流動化され、流出孔からエジェクタに導
かれる。こうして円滑にホッパから導かれた研磨材は圧
縮空気によって噴射され、安定して被研磨面の研磨作業
が行われる。
の底部を有し、研磨材が貯留されるホッパ内に、底部に
向けて周方向に等間隔に設けた複数の吐出孔から圧縮空
気を噴出して、この噴射された空気によってホッパ内の
研磨材が均等に流動化され、流出孔からエジェクタに導
かれる。こうして円滑にホッパから導かれた研磨材は圧
縮空気によって噴射され、安定して被研磨面の研磨作業
が行われる。
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】図1は本考案の一実施例の研磨装置13を示
す断面図であり、図2は研磨装置13の斜視図である。
本実施例の研磨装置13は、たとえば義歯などの被研磨
物を出し入れするための開口14を有するケーシング1
5と、ケーシング15の前記開口14に臨む上縁辺にヒ
ンジ16によって角変位自在に設けられ、アクリルまた
はガラスなどの透光性材料から成るカバー体17がビス
18によって着脱自在に装着された扉19と、ケーシン
グ15内の空間を前記開口14に連通する作業空間2
0、貯留空間21および背後空間23に仕切る底板24
および隔壁25と、前記作業空間20内に手を挿入し、
厚手のゴム手袋などが装着された挿入口26と、前記底
板24に形成された透孔27の下方に設けられる略V字
状の第1ホッパ28と、前記背後空間23内でケーシン
グ15の頂板29に取付けられる第2ホッパ30と、こ
の第2ホッパ30に隣接して設けられる第3ホッパ31
と、第1ホッパ28に貯留される研磨材であるカーボラ
ンダムCが可撓性チューブ33を介して導かれる第1エ
ジェクタ34と、前記第2ホッパ30に貯留されるアル
ミナAが可撓性チューブ35を介して導かれる第2エジ
ェクタ36と、前記第3ホッパ31に貯留される研磨材
であるガラスビーズGが可撓性チューブ37を介して導
かれる第3エジェクタ38と、第1〜第3エジェクタ3
4,36,38に圧縮空気をそれぞれ導く可撓性チュー
ブ39,40,41と、図示しない圧縮空気圧源から管
路43を介して供給される圧縮空気を図示しないスイッ
チの操作によって選択的に切換える切換弁45と、背後
空間23内の端部にフィルタ46が装着され、図示しな
い吸引源から吸引力が導かれる吸引管47と、前記第2
ホッパ30内に設けられ、このホッパ30の底部48に
向けて撹拌用圧縮空気を噴射する撹拌手段49とを有す
る。
す断面図であり、図2は研磨装置13の斜視図である。
本実施例の研磨装置13は、たとえば義歯などの被研磨
物を出し入れするための開口14を有するケーシング1
5と、ケーシング15の前記開口14に臨む上縁辺にヒ
ンジ16によって角変位自在に設けられ、アクリルまた
はガラスなどの透光性材料から成るカバー体17がビス
18によって着脱自在に装着された扉19と、ケーシン
グ15内の空間を前記開口14に連通する作業空間2
0、貯留空間21および背後空間23に仕切る底板24
および隔壁25と、前記作業空間20内に手を挿入し、
厚手のゴム手袋などが装着された挿入口26と、前記底
板24に形成された透孔27の下方に設けられる略V字
状の第1ホッパ28と、前記背後空間23内でケーシン
グ15の頂板29に取付けられる第2ホッパ30と、こ
の第2ホッパ30に隣接して設けられる第3ホッパ31
と、第1ホッパ28に貯留される研磨材であるカーボラ
ンダムCが可撓性チューブ33を介して導かれる第1エ
ジェクタ34と、前記第2ホッパ30に貯留されるアル
ミナAが可撓性チューブ35を介して導かれる第2エジ
ェクタ36と、前記第3ホッパ31に貯留される研磨材
であるガラスビーズGが可撓性チューブ37を介して導
かれる第3エジェクタ38と、第1〜第3エジェクタ3
4,36,38に圧縮空気をそれぞれ導く可撓性チュー
ブ39,40,41と、図示しない圧縮空気圧源から管
路43を介して供給される圧縮空気を図示しないスイッ
チの操作によって選択的に切換える切換弁45と、背後
空間23内の端部にフィルタ46が装着され、図示しな
い吸引源から吸引力が導かれる吸引管47と、前記第2
ホッパ30内に設けられ、このホッパ30の底部48に
向けて撹拌用圧縮空気を噴射する撹拌手段49とを有す
る。
【0015】図3は、第2ホッパ30およびそれに関連
して設けられる構成を簡略化して示す断面図である。前
記第2ホッパ30内には、撹拌手段49が設けられる。
この撹拌手段49は、図4に示されるように、圧縮空気
を噴射する3つのノズル孔51a,51b,51cが周
方向に等間隔に設けられる3つのアーム部53a,53
b,53cと、各アーム部53a,53b,53cの基
端部に垂直に連なる軸部54とを有し、各アーム部53
a〜53cおよび軸部54内には各ノズル孔51a〜5
1cにそれぞれ連なる流路55が形成される。この流路
55には、管路56を介して圧縮空気がたとえば1〜9
リットル/分の流量で供給される。このような撹拌手段
49は、各アーム部53a〜53cにおいてホッパ30
の底部48から間隔Lをあけて配置され、この間隔Lは
10〜100mmに選ばれる。前記底部48は半球状で
あって、その内面にはラバーシート57が貼付けられ
る。これによって前記研磨粉の当接による摩耗ないしは
損傷を防止している。なお、底部48の形状は、円錐状
または角錐状であってもよい。
して設けられる構成を簡略化して示す断面図である。前
記第2ホッパ30内には、撹拌手段49が設けられる。
この撹拌手段49は、図4に示されるように、圧縮空気
を噴射する3つのノズル孔51a,51b,51cが周
方向に等間隔に設けられる3つのアーム部53a,53
b,53cと、各アーム部53a,53b,53cの基
端部に垂直に連なる軸部54とを有し、各アーム部53
a〜53cおよび軸部54内には各ノズル孔51a〜5
1cにそれぞれ連なる流路55が形成される。この流路
55には、管路56を介して圧縮空気がたとえば1〜9
リットル/分の流量で供給される。このような撹拌手段
49は、各アーム部53a〜53cにおいてホッパ30
の底部48から間隔Lをあけて配置され、この間隔Lは
10〜100mmに選ばれる。前記底部48は半球状で
あって、その内面にはラバーシート57が貼付けられ
る。これによって前記研磨粉の当接による摩耗ないしは
損傷を防止している。なお、底部48の形状は、円錐状
または角錐状であってもよい。
【0016】このような第2ホッパ30には、前記可撓
性チューブ35を介して第2エジェクタ36が接続され
る。この第2エジェクタ36は、一端部に前記可撓性チ
ューブ35が接続され、他端部には小径のスロート58
が形成される外套管59と、外套管59内で前記スロー
ト58に向けて先細状となるノズル部60を有し、前記
可撓性チューブ41によって圧縮空気が供給されるノズ
ル部材61とを有する。ノズル部材61のノズル部60
から圧縮空気がスロート58に向けて噴射されると、こ
のノズル部60の先端部と前記スロート58との間に形
成される挟搾部63で伴流を生じ、第2ホッパ30から
可撓性チューブ35を介して外套管59内に供給された
アルミナが吸引されて噴射される。このような第2エジ
ェクタ36を作業者は作業空間20内で把持して義歯な
どの研磨作業を行うことができる。前記可撓性チューブ
41に供給される圧縮空気の供給量は20〜150リッ
トル/分に選ばれ、前述した管路56に供給される圧縮
空気の供給量が可撓性チューブ41に供給される圧縮空
気の3〜20%の範囲にあるように設定されている。
性チューブ35を介して第2エジェクタ36が接続され
る。この第2エジェクタ36は、一端部に前記可撓性チ
ューブ35が接続され、他端部には小径のスロート58
が形成される外套管59と、外套管59内で前記スロー
ト58に向けて先細状となるノズル部60を有し、前記
可撓性チューブ41によって圧縮空気が供給されるノズ
ル部材61とを有する。ノズル部材61のノズル部60
から圧縮空気がスロート58に向けて噴射されると、こ
のノズル部60の先端部と前記スロート58との間に形
成される挟搾部63で伴流を生じ、第2ホッパ30から
可撓性チューブ35を介して外套管59内に供給された
アルミナが吸引されて噴射される。このような第2エジ
ェクタ36を作業者は作業空間20内で把持して義歯な
どの研磨作業を行うことができる。前記可撓性チューブ
41に供給される圧縮空気の供給量は20〜150リッ
トル/分に選ばれ、前述した管路56に供給される圧縮
空気の供給量が可撓性チューブ41に供給される圧縮空
気の3〜20%の範囲にあるように設定されている。
【0017】前記第2ホッパ30内に貯留されるアルミ
ナは、20〜150μmの粒径を有し、また第1ホッパ
28に貯留されるカーボランダムCは数百μm程度の粒
径を有し、さらに第3ホッパ31に貯留されるガラスビ
ーズGは90μm程度の粒径を有する。カーボランダム
Cは表面が滑りやすい性質であるため、またガラスビー
ズGは粒子の幾何学的形状が丸く球形度ないしは円形度
が大きいので、内部摩擦角が小さいため、粒子間の噛合
いによる架橋現象を生じにくく、したがって撹拌するこ
となしに第1および第3エジェクタ34,38から円滑
に噴射することができる。したがって内部摩擦角が大き
いアルミナAが収容される第2ホッパ30にだけ撹拌手
段49を設ければよく、装置を複雑化することなしに円
滑に研磨作業を行うことができる。
ナは、20〜150μmの粒径を有し、また第1ホッパ
28に貯留されるカーボランダムCは数百μm程度の粒
径を有し、さらに第3ホッパ31に貯留されるガラスビ
ーズGは90μm程度の粒径を有する。カーボランダム
Cは表面が滑りやすい性質であるため、またガラスビー
ズGは粒子の幾何学的形状が丸く球形度ないしは円形度
が大きいので、内部摩擦角が小さいため、粒子間の噛合
いによる架橋現象を生じにくく、したがって撹拌するこ
となしに第1および第3エジェクタ34,38から円滑
に噴射することができる。したがって内部摩擦角が大き
いアルミナAが収容される第2ホッパ30にだけ撹拌手
段49を設ければよく、装置を複雑化することなしに円
滑に研磨作業を行うことができる。
【0018】前記底部48は半球状であるので、撹拌手
段49から噴射される空気によって第2ホッパ30内の
アルミナAは底部48の内面に沿って広がり、粒子が通
過する断面を広げることができ、そのため粒子間で噛合
いが生じるおそれがなく、粒子表面の酸化および吸着な
どの化学的界面現象あるいは帯電などの物理的界面現象
ならびに湿度による付着性の上昇などにかかわらず、常
に円滑に流動化することが可能となる。
段49から噴射される空気によって第2ホッパ30内の
アルミナAは底部48の内面に沿って広がり、粒子が通
過する断面を広げることができ、そのため粒子間で噛合
いが生じるおそれがなく、粒子表面の酸化および吸着な
どの化学的界面現象あるいは帯電などの物理的界面現象
ならびに湿度による付着性の上昇などにかかわらず、常
に円滑に流動化することが可能となる。
【0019】本考案の他の実施例として、図5に示され
るように4つのノズル孔65a〜65dを有する撹拌手
段を用いるようにしてもよく、さらに図6に示されるよ
うに2つのノズル孔66a,66bを有する撹拌手段を
用いるようにしてもよい。
るように4つのノズル孔65a〜65dを有する撹拌手
段を用いるようにしてもよく、さらに図6に示されるよ
うに2つのノズル孔66a,66bを有する撹拌手段を
用いるようにしてもよい。
【0020】図7は、本考案のさらに他の実施例の撹拌
手段69を示す断面図である。本実施例では、3つのノ
ズル部材70a,70b,70cを有し、各ノズル部材
70a〜70cの先端部は第2ホッパ30の底部48に
向けかつ流出孔71に向けて屈曲される。この場合、各
ノズル部材70a〜70cに供給される圧縮空気の供給
量は、前記第2エジェクタ36のチューブ37に供給さ
れる圧縮量を50リットル/分としたとき、3〜10リ
ットル/分に選ばれる。このような構成によってもま
た、第2ホッパ30内のアルミナを確実に流動化して、
架橋現象による堆積を防ぐことができる。
手段69を示す断面図である。本実施例では、3つのノ
ズル部材70a,70b,70cを有し、各ノズル部材
70a〜70cの先端部は第2ホッパ30の底部48に
向けかつ流出孔71に向けて屈曲される。この場合、各
ノズル部材70a〜70cに供給される圧縮空気の供給
量は、前記第2エジェクタ36のチューブ37に供給さ
れる圧縮量を50リットル/分としたとき、3〜10リ
ットル/分に選ばれる。このような構成によってもま
た、第2ホッパ30内のアルミナを確実に流動化して、
架橋現象による堆積を防ぐことができる。
【0021】以上の実施例では、最も詰まりやすい研磨
材としてアルミナについて説明したけれども、本考案の
他の実施例として、前記アルミナに代えてシリカであっ
てもよい。また、以上の実施例は3ペンシルタイプであ
るが、アルミナとガラスビーズまたはカーボランダムの
2ペンシルタイプ、アルミナのみの1ペンシルタイプで
あっても同様である。
材としてアルミナについて説明したけれども、本考案の
他の実施例として、前記アルミナに代えてシリカであっ
てもよい。また、以上の実施例は3ペンシルタイプであ
るが、アルミナとガラスビーズまたはカーボランダムの
2ペンシルタイプ、アルミナのみの1ペンシルタイプで
あっても同様である。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、底部が半
球状、円錐状または角錐状のホッパ内に、底部に向けて
周方向に等間隔に設けた複数の吐出孔を有する撹拌手段
を設け、この吐出孔から圧縮空気を噴出するようにした
ので、ホッパ内の研磨材を架橋現象を起こさずに確実に
流動化することができる。
球状、円錐状または角錐状のホッパ内に、底部に向けて
周方向に等間隔に設けた複数の吐出孔を有する撹拌手段
を設け、この吐出孔から圧縮空気を噴出するようにした
ので、ホッパ内の研磨材を架橋現象を起こさずに確実に
流動化することができる。
【0023】
【0024】
【図1】本考案の一実施例の研磨装置13を示す断面図
である。
である。
【図2】研磨装置13の斜視図である。
【図3】第2ホッパ30およびそれに関連する構成を示
す簡略化した断面図である。
す簡略化した断面図である。
【図4】撹拌手段49を図3の下方から見た底面図であ
る。
る。
【図5】本考案の他の実施例の撹拌手段を示す図であ
る。
る。
【図6】本考案のさらに他の実施例の撹拌手段を示す図
である。
である。
【図7】本考案のさらに他の実施例の撹拌手段69を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
面図である。
【図9】典型的な先行技術の簡略化した断面図である。
【図10】他の先行技術の簡略化した断面図である。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図
である。
である。
【図12】さらに他の先行技術を示す簡略化した断面図
である。
である。
【図13】図12の切断面線XIII−XIIIから見
た断面図である。
た断面図である。
13 研磨装置 15 ケーシング 19 扉 20 作業空間 21 貯留空間 23 背後空間 28 第1ホッパ 30 第2ホッパ 31 第3ホッパ 34 第1エジェクタ 36 第2エジェクタ 38 第3エジェクタ 48 底部 49,69 撹拌手段 51a〜51c;65a〜65d;66a,66b ノ
ズル孔 57 ラバーシート 71 流出孔
ズル孔 57 ラバーシート 71 流出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 13/38 A61C 3/02
Claims (1)
- 【請求項1】 粉粒状の研磨材が貯留され、半球状、円
錐状または角錐状の底部のほぼ中央に前記研磨材の流出
孔が形成される有底筒状のホッパと、 前記ホッパから可撓性チューブによって導かれた研磨材
を、圧縮空気により被研磨物に噴射するエジェクタと、 前記ホッパ内で底部に向けて複数の吐出孔を周方向に等
間隔に設け、前記吐出孔から圧縮空気を噴射する撹拌手
段とを含むことを特徴とする研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052777U JP2588462Y2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP1993052777U JP2588462Y2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 研磨装置 |
Publications (2)
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JPH0722711U JPH0722711U (ja) | 1995-04-25 |
JP2588462Y2 true JP2588462Y2 (ja) | 1999-01-13 |
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ID=12924293
Family Applications (1)
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JP1993052777U Expired - Fee Related JP2588462Y2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 研磨装置 |
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JP (1) | JP2588462Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4599076B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-12-15 | サンメディカル株式会社 | 歯科研磨用材料 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP1993052777U patent/JP2588462Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0722711U (ja) | 1995-04-25 |
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