JP2588390B2 - 薬剤組成物 - Google Patents

薬剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一つには薬剤治療の際の皮膚の光に対する望ま
しくない過敏性を低下させることに関し、他の点におい
てはポリフィリンによる治療の効果を高めることに関す
る。
或る種の薬剤は皮膚の光に対する敏感性を増加させ
る。この薬剤には、ポリフィリンがある。
ポリフィリンは腫瘍の位置確認剤として使用され、次
いで腫瘍細胞を破壊するために光が照射されるが、一般
化されている皮膚の反応を避けるために患者は柔らかい
光の中にしばらく置かれる必要がある。
本発明者らは、以下に詳述するように、ポリ不飽和化
合物が、かかる好ましくない敏感性に対抗すること、そ
してこの作用は、摂取または他の便利な手段によって局
所的または全体的に与えられることを見出した。
未知の特有の組成を有するヘマトポリフィリン(Hp
D、天然源から導かれたテトラピロール混合物)は癌の
治療に使用されており、血流中に摂取された後に多くの
組織中の腫瘍に局在化し、患部細胞を光照射に対して敏
感にすることが見出されている。腫瘍細胞中への吸収の
理由については未だ解明がなされていないが、照射され
た細胞は(着色なしで)光の浸透に対応する深さまで急
速に破壊される。
そして近年、動脈の粥腫性組織およびビールスに感染
した細胞の局所的、または選択的破壊の可能性を与える
故に注意がはらわれている。
1986年7月9日に公開されたヨーロッパ特許出願No.0
186962には、良く特徴が知られ、より正確に制御可能な
化合物にもとづく、腫瘍の治療に関するHpDの改良が記
載されている。
この公開された特許出願には、このHpDを腫瘍の治療
または薬剤の製造を用いる場合には、化合物は本質的に
下記の式を有することが開示されている。
またこの特許出願には、治療方法、特に光に敏感なポ
リフィリン吸収腫瘍の治療に下記化合物を使用する方法
が開示されている。
上記(I)式の化合物において、Rはオルソ、メタま
たはパラに位置するヒドロキシル(−OH)、アミノ(−
NH2)たはスルフヒドリル(−SH)置換基であり、これ
らの基自体がたとえば好ましくはC1〜C4のアルキルまた
はアシル基で置換されていても良い。
このアルキルまたはアシル置換は、いくつかの、また
は全てのR基についてであっても良い。
R基およびR基の置換基は、同一または異なっても良
く、個々の被置換環の同一または異なる位置であっても
良く、被置換環自体が他の芳香環系で置換されていても
良い。
骨格環または置換環は、薬理学的許容性を与え、水へ
の溶解性を高め、スペクトルの赤色端部の光吸収性を与
え、かつ癌組織による光吸収性を保持するために更に置
換することができる。化合物がかかる形状にある場合も
上記式(I)に含まれると理解される。
更にこれら化合物のあるものは、酸性または塩基性中
心への付加塩、またはたとえば水和物または特に低級脂
肪族アルコールとの溶媒和物のような誘導体の形にする
こともできる。
一つ、またはそれ以上の置換基Rが、生理的pHでイオ
ン化可能であり、組織を最も効果的に浸透する部分であ
るスペクトルの赤色部の吸収を増大させることができる
種類および形状であることが好ましい。
更に、この公開された特許出願においては、ポルフィ
リン化合物の従来知られている製造方法を、それ自体知
られている好ましい化合物、すなわち5,10,15,20−テト
ラ(4−ヒドロキシフエニル)ポルフィリン(HK 7)の
製造にたとえば使用することができることに注目すべき
である。
この化合物は、それ自体で、またはテトラエチルまた
はテトラアセチル誘導体で使用される。
上述した、公開特許出願への参照は、上記式(I)の
化合物の製造および性質のためになされたものであり、
その開示内容は本発明の参照として取り入れられる。
たとえば、(i)HK 7および他の特定の化合物は、動
物試験において腫瘍組織に関してHpDよりも効果的な光
増感剤であること、および(ii)動物でかなりの腫瘍敏
感化をもたらす量で、検出可能な一般的な大脳の光敏感
性をひき起さず、それゆえ脳腫瘍の治療に有望である。
本発明は、その局面の一つにおいては、ポルフィリン
の投与前に、またはこの薬剤と共に、またはこの薬剤の
投与後に投与するための薬剤組成物であって、該組成物
はn−6系列の必須脂肪酸、n−3系列の必須脂肪酸ま
たはこれら必須脂肪酸の生理学的に許容される誘導体を
有しかつ皮膚および正常組成の光に対する敏感性を低下
させる活性を有することを特徴とする薬剤組成物に関
し、特にHpDまたは前記式Iを有する水溶性メソポルフ
ィリンの使用法の開発に関する。
適切な明るさの光にさらされると、これらの化合物は
励起状態に高められ、励起状態酸素分子および関連する
ラジカルのような毒性物質を発生する。この物質は、大
量のポルフィリンを取り入れた細胞を破壊する。
しかしながら、正常な細胞もこれら化合物を取り入
れ、光にさらすことによって破壊される。従って患者は
HpDまたは関連化合物の投与の後に、しばらくの間、や
わらかい光の中にとどまらねばならない。さもないと、
通常の内因性ポルフィリン症(porphyrias)によって発
生するのと類似した激しい皮膚の炎症を生ずる危険があ
る。
従って本発明の特長によれば、ポリ不飽和脂肪酸(ポ
リ不飽和物)を、好ましくはポルフィリンおよびその光
活性化剤の投与の前、投与中、又は投与後に投与するこ
とによって、正常な組織の破壊を低減する方法を提供す
る利点がある。
分離した投与は通常では便利であるが、ポリ不飽和物
およびポルフィリンからなる組成物は本発明の範囲から
除外されない。
本発明の組成物は、癌、粥腫およびビールスの不活性
化を含む任意の適応症に用いることができる。また本発
明は、光敏感性反応を防止する方法を提供する。
正常組織の保護に加えて、本発明の強化は、細胞内に
おける炎症反応がそれ自体知られている過酸化物および
関連ラジカルの形成をポリ不飽和物によって促進するこ
とに関すると信ぜられる。
ポリ不飽和物を悪性細胞にいく分富化されるに充分な
量で投与すると、これらの細胞はポルフィリンおよび光
にさらされると毒性ラジカルをそうでない場合より強烈
に発生し、悪性細胞のポルフィリン/光治療の致死率を
増大させる。
一見したところ、いかにしてポリ不飽和物が正常細胞
の照射による損失を保護すると同時に悪性細胞の損害を
増大させるかを理解することは困難である。
しかしながら、細胞および他の膜の構造に対して、お
よびプロスタグランジンおよびロイコトリエン生合成の
正常な制御に対してポリ不飽和物が重要であることは知
られている。これらの望ましい作用は、過酸化物および
他のラジカルの発生にもとづく可能な毒性に対してバラ
ンスがとれていなければならない。
本発明者らは、細胞培養試験において、ポリ不飽和脂
肪酸の濃度によってヒトの腫瘍細胞が破壊され、ヒトの
正常な線維芽細胞が破壊されないことを繰り返し観察し
ており、このことはポリ不飽和脂肪酸から発生されるフ
リーラジカルおよび他の毒性物質に対して腫瘍細胞より
も正常な細胞がより防護されることを示唆している。
本発明者らは、理論によって限定されることを望まな
いが、正常な細胞においてはフリーラジカルおよび他の
毒性物質を形成するポリ不飽和物の効果は効果的に中和
され、細胞膜および他の構造への問題のないポリ不飽和
物の重要な望ましい効果が残り、細胞を安定化し、光に
よってもたらされる損害を低減する作用をすることを提
示する。
これに対して腫瘍細胞においては、未だ明らかにされ
ていない理由によってポリ不飽和物のフリーラジカルお
よび他の毒性物質の生成を促進する作用を不十分に防止
するのみであり、この結果、これら毒性作用が優先する
ようになりポリフィリン/光相互作用によってもたらさ
れる破壊を高めると思われる。
従って広義には、光/ポリフィリン治療の前、治療中
および治療後のポリ不飽和の投与の効果は、その治療の
望ましい効果を促進すると共に、正常な組織における副
作用を抑制することにあると信ぜられる。
ポルフィリンの使用における正常組織の光敏感性の低
下の作用形態は、明確ではないが、この薬剤がポリ不飽
和物の正常な人体への機能を妨害する作用に起因すると
思われる。
従って本発明は、ポリ不飽和物と共に薬剤を使用して
の薬剤治療に関する。
また本発明は、便利に使用されるこの薬剤とポリ不飽
和物の組成物およびかかる組成の、かかる目的のための
この薬剤の製造に関する。
服用量は、1日当り不飽和物の1mg〜500g,好ましくは
100mg〜10g、または下記するような誘導体のモル当量量
である。
不飽和物は薬剤投与、特に光/ポルフィリン治療の数
日、数週間または数か月前からさえも投与することがで
き、かつ体内における薬剤の残留に応じて投与後、同様
な期間、不飽和物の投与を継続することができる(ポル
フィリンの排出はおそい)。
薬剤治療それ自体は通常行なわれているとおりであ
る。
前記公開出願におけるポルフィリンの服用量は、有用
な壊死を示すのに十分な量と毒性を禁止するのには不十
分な量との間のバランスを要求している。
たとえば、HK 7のリチウム、ナトリウムおよび亜鉛塩
は12.5μm/kg(1μm/kg=ミクロモル)において有用な
壊死を示す。一方、HK 7それ自体は、6.25μm/kgにおい
て正当に効果的である。
本発明者らは、与えられた化合物あたりの安全かつ効
果的な範囲は多くの実験によって見出さねばならないと
の事実から最も有効な投与はヒトにおいては0.25〜1.0m
g/患者kg当りの範囲であると考える。
最も広い範囲においても、その範囲は(70kg成人を基
準として)0.01〜10.0mg/kg(または100mg/kgまで)を
越えないであろう。
光照射の範囲は、腫瘍の厚さに主として依存するが、
たとえば2.5〜500J/cm2、好ましくは5〜250J/cm2であ
る。
ある場合においては、光照射量は主として腫瘍の厚さ
によって2.5〜500J/cm2、好ましくは5〜250J/cm2であ
る。
ある例においては、上記以上のポルフィリンが投与さ
れ、次いで上記以上の光照射が望ましい。
使用されるポリ不飽和物は、好ましくはn−6および
n−3系の必須脂肪酸である。
n−6必須脂肪酸および関連するn−3酸の代謝経路
は、二つの経路に共通する酵素を共有すると考えられ
る。
この経路は通常ではヒトにおいては非可逆的であり、
n−3およびn−6系酸は相互変換できない。
かかる酸は天然にはすべてシス型構造であり、対応す
るオクタデカン酸、アイコサン酸またはドコサン酸の誘
導体として、たとえば、Δ−9,12−オクタデカンジエン
酸、またはΔ−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキサエン酸
のように組織的に命名される。
しかしながら、18:2n−6または22:6n−3のような相
当する数字の表示が便利である。
たとえば22:6n−3(ドコサヘキサン酸)に対してDHA
のようなイニシャルもまた用いられるが、n−3および
n−6酸に同一鎖長および同一不飽和度が存在する場合
には役に立たない。
n−6系には多少とも一般的に通俗名称が用いられ
る。
しかし、n−3系では18:3n−3のみが一般的に使用
された通俗名、α−リノレン酸を有している。
初期には、γ−リノレン酸以外に文献中では単にリノ
レン酸が用いられ、特に初期の文献中にはα−酸の名称
が用いられている。
かかる酸は、それ自体で、またはたとえばγ−リノレ
ン酸およびホモ−γ−リノレン酸について詳細に後述す
るような薬学的に許容でき、生理的に許容される誘導体
で用いることができる。
そして、本明細書中におけるいずれの酸についての記
載も、酸がかかる誘導体の形状のときの記載も含むもの
である。
かかる同等性は、これら酸自体、またはその天然グリ
セリドエステルに対応する効果によって明らかにされた
ように、上記した代謝経路中に加入することによって証
明される。
従って、有用な誘導体の間接的な確認は、これら誘導
体が酸自体の体内における価値のある効果を有するか、
またはたとえば米国、イリノイ州、チャンペイン(Cham
paign)の米国油化学者協会(American Oil Chemist So
ciety)のパーキンス(Perkins)によって編集された
“Analysis of Lipids and Lipoproteins"の第23頁に示
されたペリック(Pelick)らの標準的技術によって、血
液、体脂肪、または他の組織中の濃度のガスクロマトグ
ラフ分析によって直接的に示されるかによって行なわれ
る。
もしも、異なる活性物質からなる組成物の投与が望ま
しくない場合には、その物質を別々にしたパック、また
は適切な相対的量で一部分を共に、他の部分を別々に投
与するためのパックが製造される。そして、かかるパッ
クの使用も本発明の範囲に含まれる。
本発明によって使用される、γ−リノレン酸およびホ
モ−γ−リノレン酸の便利な生理学的に許容される誘導
体には、他の酸の場合も同様であるが、塩、アミド、グ
リセリドエステルおよびアルキル(たとえばC1〜C4)エ
ステルを含むエステル、およびリン酸質が含まれる。
上記したように特許請求の範囲および他の個所におけ
る酸についての記述は、その誘導体の形状の記述も含ま
れるものである。
もしも望むならば、薬品組成物は本発明において使用
するために誘導体の場合と同様に、天然酸または合成酸
と薬理的に許容される増量剤(vehicle)の組合せて製
造することができる。
しかしながら、現在においては少なくともγ−リノレ
ン酸は、以後、“油”と記述する高γ−リノレン酸含有
量を有する入手可能な油の形状で組成物中に取り入れる
ことが便利である。
現時点において、高γ−リノレン酸含有量を有する天
然の油供給源は極めて少ない(ジホモ−γ−リノレン酸
の著しい量の天然源は知られていない)。
現在入手可能な、油の一つの供給源は、Oenothera bi
ennis L.およびOenothera lamarckianaのような月見草
種の種子であり、この種子からの抽出油はγ−リノレン
酸(約8%)およびリノール酸(約72%)をそれらのグ
リセライドの形で、他のグリセライドと共に含む(上記
%は全脂肪酸中の数値である)。
γ−リノレン酸の他の供給源はBorago officinalisの
ようなルリジシャ種であり、現在のエーカあたりの収量
は低いが、Oenothera油よりもγ−リノレン酸の高含有
供給源となっている。
醗酵によって培養できるカビ類の最近の研究によれ
ば、カビの油も供給源となることを約束している。
油は、冷間プレス、部分的に種子を煮た後のスクリュ
ー・プレス、または溶剤抽出のような通常の抽出方法の
一つによって種子から抽出される。
この油の代表的な試料の分別蒸留の結果は、メチルエ
ステルの形で下記の比率を示す。
パルミテート 6.15 ステアレート 1.6 オレエート 10.15 リノレート 72.6 γ−リノレネート 8.9 上記した種子抽出油は、そのままで使用することがで
き、また、たとえば、もしも望むならば、更に分別蒸留
して、主要油状成分としてγ−リノレン酸およびリノー
ルのトリグリセリドを含む油状組成物を得ることがで
き、もしも望むならばγ−リノレン酸含有量を主要成分
とすることもできる。
種子抽出油は、もしも存在するならばジホモ−γ−リ
ノレン酸を安定化する効果を有すると思われる。
22:4および22:5n−6酸の天然供給源には、畜殺した
馬から得られる副腎(22:5)および腎臓(22:4)および
アメリカ・カミツキガメ(American Snapping Turle)
の脂肪中の22:4が含まれる。
n−3酸、特に20:5n−3および22:6n−3は魚油から
入手可能である。
これら供給源から酸は、たとえば温和な非酸化条件下
での鹸化、次いで気液クロマトグラフィーによる分離に
よって分離される。これら酸の合成は困難であるはが、
不可能ではなく、他の供給源となる。
防腐剤を製造工程で添加することが有利であり、約0.
1重量%濃度のα−トコフエロールがこの目的に好適で
あることが見出された。
実施例1 通常の方法によって得られた下記の軟質ゼラチン・カ
プセルが、通常のかかる治療のための投与において、ま
たは前記公開された出願に示されたHK 7を毎日投与する
治療において、0.25〜1.0mg/kgの好ましい範囲のHpDま
たはHK 7の投与治療と共に、投与された。
1.45mg γ−リノレン酸を含む月見草油の500mgカプセル
を1日当り6個。
2.90mg γ−リノレン酸を含むルリジシヤ油の500mgカプ
セルを1日当り4個。
3.純γ−リノレン酸の100mgカプセルを1日当り4個。
4.純ジホモ−γ−リノレン酸の50mgカプセルを1日当り
6個。
5.100mgのγ−リノレン酸、20mgの20:4n−6、50mgの2
0:5n−3を含むカプセルを1日当り5個。
6.100mgのγ−リノレン酸、50mgの22:4n−6、50mgの2
0:5h−3、50mgの22:6n−3を含むカプセルを1日当り
5個。
本明細書で述べたパックは上記した月見草油の500mg
カプセルからなり、HpDまたはHK 7治療と共に、たとえ
ば1日当り6個投与した。
HK 7との治療は、たとえば下記のとおりである。
1.ポリフィリンの注射の前14日間、月見草油80%および
魚油(20:5および22:6酸の供給源)20%のカプセルを1
日当り8カプセル投与。
2.ポリフィリンを12.5μm/kg投与し、適切な間隔を置い
て組織をレーザー照射にさらし、一方、ポリ不飽和物の
投与を継続する。
3.レーザー照射後、8週間、ポリ不飽和物の投与を継
続。
実施例2 ポルフィリン、クロリン、およびこれらに関係する化
合物を用いて癌を治療するための光力学的治療(PDT)
は、ますます好結果をもたらす治療である。この治療に
おいては、薬剤が静脈内に注射される。この薬剤は、癌
細胞内に比較的選択的に蓄積する。そして、48〜96時間
後には、腫瘍の領域が適当な光源で照らされる。この光
源は、通常、薬剤を敏感にする或る波長の光を運搬する
レーザー繊維光学システムである。光と薬剤との相互作
用により、毒性が高いフリーラジカルが発生する。薬剤
が癌細胞内に主としてみられるので、癌細胞は比較的害
されていない通常の組織を残して死滅する。
PDTにとって1つの重要な問題は、少量の薬剤が通常
の皮膚内に蓄積するということである。この薬剤は周囲
の光によって活性化され、この結果、皮膚が興奮して損
害を受けるようになる。皮膚の損害というこの危険が減
少され得るならば、大きな利益となるであろう。
ガンマリノレン酸(GLA)の投与が皮膚の損害を減少
させるという効果を有し得ることが見い出された。GLA
は体内においてジホモガンマリノレン酸(DGLA)に急速
に変換する。この脂肪酸もまた同様な効果を有する。
さて、6匹づつのマウスがいる2つのグループのマウ
ス静脈内に、0.3mg/kgのポリフィリン化合物であるメソ
−テトラ(ヒドロキシフェニル)クロリン(mTHPC)を
注射した。1つのグループには、薬剤の注射に先立って
14日間、純粋のトリ−GLAトリグリセライドの形態でGLA
を20mg/日の量で与え、かつ薬剤の注射後に14日間、同
様に与えた。他のグループは未処理のままとした。薬剤
の注射後72時間たってから、各マウスの背中の皮膚の剃
り上げた領域を、波長525nMの12ジュールの光で照し
た。皮膚反応を第1図の0〜4の目盛り上に書き留めた
(平均皮膚得点)。この目盛りにおいて、1は皮膚が赤
いことに等しく、4は皮膚が完全に剥離していることに
等しい。
第1図から判るように、GLAで処理しないコントロー
ル(対照動物)は、光処理に対して明らかに反対の皮膚
反応を示している。すなわち、GLAで処理したマウスで
は、縦軸の目盛りがゼロに近く、マウスの背中の皮膚の
剃り上げた領域には殆ど赤みがささないのに比し、GLA
で処理しないコントロールでは、縦軸の目盛りが1以上
となってマウスの背中の皮膚の剃り上げた領域がすごく
赤くなっている。
このことは、明らかに、GLAの使用が光力学的治療を
受ける患者において皮膚反応の危険を減少するのに有益
であるということを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は平均皮膚得点と光処理後日数との関係図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−23629(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポルフィリンの投与前に、またはこの薬剤
    と共に、またはこの薬剤の投与後に投与するための薬剤
    組成物であって、該組成物はn−6系列の必須脂肪酸、
    n−3系列の必須脂肪酸またはこれら必須脂肪酸の生理
    学的に許容される誘導体を含有しかつ皮膚および正常組
    織の光に対する敏感性を低下させる活性を有することを
    特徴とする薬剤組成物。
  2. 【請求項2】ポリフィリンがHpDであるかまたは薬理学
    的に許容でき特に水溶性である下記式(I) (式中、n=1〜3であり、各置換基Rは同一または異
    なり、かつフエニル環、または他の芳香環が置換する該
    フエニル環の同一または異なる位置にあり、ヒドロキシ
    ル、アミノまたはスルフヒドリル基である。)を有する
    メソポルフィリンである特許請求の範囲第1項記載の薬
    剤組成物。
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