JP2588337Y2 - 伸縮式ステアリングコラム装置 - Google Patents
伸縮式ステアリングコラム装置Info
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- JP2588337Y2 JP2588337Y2 JP1993023703U JP2370393U JP2588337Y2 JP 2588337 Y2 JP2588337 Y2 JP 2588337Y2 JP 1993023703 U JP1993023703 U JP 1993023703U JP 2370393 U JP2370393 U JP 2370393U JP 2588337 Y2 JP2588337 Y2 JP 2588337Y2
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- Japan
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- hole
- column
- peripheral surface
- head
- lock bolt
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る伸縮式ステアリン
グコラム装置は、ステアリングシャフトを挿通したステ
アリングコラムの全長を伸縮し、前記ステアリングシャ
フトの端部に設けたステアリングホイールの前後位置
を、運転者の体格や運転姿勢に合わせて調節する場合に
利用する。
グコラム装置は、ステアリングシャフトを挿通したステ
アリングコラムの全長を伸縮し、前記ステアリングシャ
フトの端部に設けたステアリングホイールの前後位置
を、運転者の体格や運転姿勢に合わせて調節する場合に
利用する。
【0002】
【従来の技術】運転者の体格や運転姿勢に合わせてステ
アリングホイールの位置を調節する為の装置として、チ
ルトステアリング装置と、伸縮式ステアリングコラム装
置(テレスコピックステアリング装置)とが知られてい
る。図11は、この様なチルトステアリング装置と伸縮
式ステアリングコラム装置との両方を組み込んだステア
リング装置として、実開平3−9973号公報に記載さ
れた構造を示している。
アリングホイールの位置を調節する為の装置として、チ
ルトステアリング装置と、伸縮式ステアリングコラム装
置(テレスコピックステアリング装置)とが知られてい
る。図11は、この様なチルトステアリング装置と伸縮
式ステアリングコラム装置との両方を組み込んだステア
リング装置として、実開平3−9973号公報に記載さ
れた構造を示している。
【0003】図示しないステアリングホイールの高さ位
置を調節する際には、チルトステアリング装置の調節レ
バー1を操作する事により、ステアリングコラム2内を
挿通されたステアリングシャフト3の一端部(図11の
右端部)を矢印a方向に変位させる。又、ステアリング
ホイールの前後位置を調節する際には、伸縮式ステアリ
ングコラム装置の調節レバー4を操作する事により、ア
ウターコラム5とインナーコラム6とをテレスコープ状
に組み合わせたステアリングコラム2の全長を伸縮さ
せ、やはり伸縮自在に構成された前記ステアリングシャ
フト3の一端部を矢印b方向に変位させる。尚、このう
ちのチルトステアリング装置の構造及び作用に就いて
は、実願平1−49490号(実開平2−142373
号)のマイクロフィルム等に詳しく記載されており、本
考案の要旨とする所でもない為、詳しい説明は省略す
る。
置を調節する際には、チルトステアリング装置の調節レ
バー1を操作する事により、ステアリングコラム2内を
挿通されたステアリングシャフト3の一端部(図11の
右端部)を矢印a方向に変位させる。又、ステアリング
ホイールの前後位置を調節する際には、伸縮式ステアリ
ングコラム装置の調節レバー4を操作する事により、ア
ウターコラム5とインナーコラム6とをテレスコープ状
に組み合わせたステアリングコラム2の全長を伸縮さ
せ、やはり伸縮自在に構成された前記ステアリングシャ
フト3の一端部を矢印b方向に変位させる。尚、このう
ちのチルトステアリング装置の構造及び作用に就いて
は、実願平1−49490号(実開平2−142373
号)のマイクロフィルム等に詳しく記載されており、本
考案の要旨とする所でもない為、詳しい説明は省略す
る。
【0004】一方、伸縮式ステアリングコラム装置は、
従来、図12〜13に示す様に構成していた。ステアリ
ングコラム2は、それぞれを円筒状に形成し、互いにテ
レスコープ状に組み合わせたアウターコラム5とインナ
ーコラム6とから成る。このうちのインナーコラム6の
内側には、深溝型(或はアンギュラ型)の玉軸受7、7
を介して、ステアリングシャフト3の中間部を支承して
いる。そして、このステアリングシャフト3の中間部に
スプライン係合部8を設け、前記ステアリングコラム2
の伸縮に伴なって、前記ステアリングシャフト3も伸縮
する様にしている。
従来、図12〜13に示す様に構成していた。ステアリ
ングコラム2は、それぞれを円筒状に形成し、互いにテ
レスコープ状に組み合わせたアウターコラム5とインナ
ーコラム6とから成る。このうちのインナーコラム6の
内側には、深溝型(或はアンギュラ型)の玉軸受7、7
を介して、ステアリングシャフト3の中間部を支承して
いる。そして、このステアリングシャフト3の中間部に
スプライン係合部8を設け、前記ステアリングコラム2
の伸縮に伴なって、前記ステアリングシャフト3も伸縮
する様にしている。
【0005】又、前記アウターコラム5の中間部には、
一部を前記アウターコラム5の側方(図12の下方、図
13の左方)に突出させた状態で、ロックハウジング9
を固設している。このロックハウジング9の一部で前記
アウターコラム5の側方に突出した部分には、後述する
ロック部材10を嵌装する為の、シリンダ空間11を設
けている。直方体形状を有するこのシリンダ空間11の
両側(図13の上下両側)は、前記アウターコラム5の
中心軸と平行で、互いに間隔を開けて設けた1対の平面
17、17で区画している。そして、前記アウターコラ
ム5の側面の一部で、前記シリンダ空間11に整合する
位置に、このシリンダ空間11とアウターコラム5の内
部とを連通させる連通開口12を形成し、前記シリンダ
空間11内に嵌装したロック部材10の内側面を、アウ
ターコラム5の内側に挿通されたインナーコラム6の外
周面に突き当て自在としている。
一部を前記アウターコラム5の側方(図12の下方、図
13の左方)に突出させた状態で、ロックハウジング9
を固設している。このロックハウジング9の一部で前記
アウターコラム5の側方に突出した部分には、後述する
ロック部材10を嵌装する為の、シリンダ空間11を設
けている。直方体形状を有するこのシリンダ空間11の
両側(図13の上下両側)は、前記アウターコラム5の
中心軸と平行で、互いに間隔を開けて設けた1対の平面
17、17で区画している。そして、前記アウターコラ
ム5の側面の一部で、前記シリンダ空間11に整合する
位置に、このシリンダ空間11とアウターコラム5の内
部とを連通させる連通開口12を形成し、前記シリンダ
空間11内に嵌装したロック部材10の内側面を、アウ
ターコラム5の内側に挿通されたインナーコラム6の外
周面に突き当て自在としている。
【0006】前記ロック部材10の内側面は、前記イン
ナーコラム6の外周面の曲率とほぼ同じ曲率を有する、
円弧状凹面13としている。ステアリングホイールの前
後位置を固定する際には、この円弧状凹面13を前記イ
ンナーコラム6の外周面に強く押し付ける事により、こ
のインナーコラム6と前記アウターコラム5との相対的
変位を阻止する。
ナーコラム6の外周面の曲率とほぼ同じ曲率を有する、
円弧状凹面13としている。ステアリングホイールの前
後位置を固定する際には、この円弧状凹面13を前記イ
ンナーコラム6の外周面に強く押し付ける事により、こ
のインナーコラム6と前記アウターコラム5との相対的
変位を阻止する。
【0007】一方、前記シリンダ空間11の外側を区画
する隔壁14の中央部には、螺子孔15を形成し、この
螺子孔15に螺合したロック螺子16の内端を、前記ロ
ック部材10の外面中央部に突き当てている。前記ロッ
ク螺子16の外端部には、前記調節レバー4の基端部を
固定し、この調節レバー4の操作に基づき、前記ロック
部材10の円弧状凹面13を、インナーコラム6の外周
面に押圧自在としている。更に、前記ロックハウジング
9の底部に固定し、アウターコラム5の下面を貫通した
ガイドピン18を、インナーコラム6の下面に、軸方向
に亙って形成した長孔19に係合させる事により、この
インナーコラム6の(回転を防止して)軸方向に亙る変
位のみを許容している。
する隔壁14の中央部には、螺子孔15を形成し、この
螺子孔15に螺合したロック螺子16の内端を、前記ロ
ック部材10の外面中央部に突き当てている。前記ロッ
ク螺子16の外端部には、前記調節レバー4の基端部を
固定し、この調節レバー4の操作に基づき、前記ロック
部材10の円弧状凹面13を、インナーコラム6の外周
面に押圧自在としている。更に、前記ロックハウジング
9の底部に固定し、アウターコラム5の下面を貫通した
ガイドピン18を、インナーコラム6の下面に、軸方向
に亙って形成した長孔19に係合させる事により、この
インナーコラム6の(回転を防止して)軸方向に亙る変
位のみを許容している。
【0008】上述の様に構成される伸縮式ステアリング
コラム装置に於いて、ステアリングコラム2の全長を調
節する場合、先ず調節レバー4を操作する事により、ロ
ック螺子16を(図13の左方に)後退させる。そし
て、このロック螺子16により、ロック部材10をイン
ナーコラム6の外周面に押圧していた力を解除し、イン
ナーコラム6がアウターコラム5の内側で変位自在な状
態とする。
コラム装置に於いて、ステアリングコラム2の全長を調
節する場合、先ず調節レバー4を操作する事により、ロ
ック螺子16を(図13の左方に)後退させる。そし
て、このロック螺子16により、ロック部材10をイン
ナーコラム6の外周面に押圧していた力を解除し、イン
ナーコラム6がアウターコラム5の内側で変位自在な状
態とする。
【0009】この状態で、ステアリングシャフト3の端
部に固定した、図示しないステアリングホイールを押し
引きし、このステアリングホイールの前後位置を調節す
る。ステアリングホイールを押し引きする事に伴なっ
て、ステアリングシャフト3の途中に設けたスプライン
係合部8が変位すると共に、このステアリングシャフト
3の外側に、玉軸受7、7を介して設けられたインナー
コラム6が前後方向に変位する。
部に固定した、図示しないステアリングホイールを押し
引きし、このステアリングホイールの前後位置を調節す
る。ステアリングホイールを押し引きする事に伴なっ
て、ステアリングシャフト3の途中に設けたスプライン
係合部8が変位すると共に、このステアリングシャフト
3の外側に、玉軸受7、7を介して設けられたインナー
コラム6が前後方向に変位する。
【0010】この結果、ステアリングホイールの前後位
置が調節されたならば、前記調節レバー4を操作する事
で、前記ロック螺子16を(図13の右方に)前進さ
せ、このロック螺子16により、前記ロック部材10を
インナーコラム6の外周面に押圧する。この結果、前記
ロック部材10の内側面に形成した円弧状凹面13とイ
ンナーコラム6の外周面との間に強い摩擦力が働く様に
なり、前記インナーコラム6がアウターコラム5の内側
に、変位不能に支持され、前記ステアリングホイール
が、調節後の位置に支持されたままの状態となる。
置が調節されたならば、前記調節レバー4を操作する事
で、前記ロック螺子16を(図13の右方に)前進さ
せ、このロック螺子16により、前記ロック部材10を
インナーコラム6の外周面に押圧する。この結果、前記
ロック部材10の内側面に形成した円弧状凹面13とイ
ンナーコラム6の外周面との間に強い摩擦力が働く様に
なり、前記インナーコラム6がアウターコラム5の内側
に、変位不能に支持され、前記ステアリングホイール
が、調節後の位置に支持されたままの状態となる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する、従来の伸縮式ステアリングコラム装
置の場合、構成部品並びに組み立て工数が多い為、製作
費が嵩んでしまう。又、ロックハウジング9をアウター
コラム5の外周面に、溶接により固定しているが、この
溶接によりアウターコラム5が変形する。この変形に基
づいて、このアウターコラム5の内周面とインナーコラ
ム6の外周面との間に作用する摩擦力が大きくなり、ス
テアリングホイールの前後位置を調節すべく、ステアリ
ングコラム2を伸縮させる為に要する力が徒に大きくな
ってしまう。
構成され作用する、従来の伸縮式ステアリングコラム装
置の場合、構成部品並びに組み立て工数が多い為、製作
費が嵩んでしまう。又、ロックハウジング9をアウター
コラム5の外周面に、溶接により固定しているが、この
溶接によりアウターコラム5が変形する。この変形に基
づいて、このアウターコラム5の内周面とインナーコラ
ム6の外周面との間に作用する摩擦力が大きくなり、ス
テアリングホイールの前後位置を調節すべく、ステアリ
ングコラム2を伸縮させる為に要する力が徒に大きくな
ってしまう。
【0012】更に、ステアリングホイールの前後位置を
固定すべく、ロック部材10をインナーコラム6の外周
面に押し付けると、このインナーコラム6が押し潰され
る方向に弾性変形する。この結果、前記インナーコラム
6を固定する力が不足しがちになる他、前記ロック部材
10を押圧する為のロック螺子16を操作する調節レバ
ー4に節度感がなくなり、この調節レバー4の操作時に
違和感を生じる。本考案の伸縮式ステアリングコラム装
置は、上述の様な不都合を何れも解消するものである。
固定すべく、ロック部材10をインナーコラム6の外周
面に押し付けると、このインナーコラム6が押し潰され
る方向に弾性変形する。この結果、前記インナーコラム
6を固定する力が不足しがちになる他、前記ロック部材
10を押圧する為のロック螺子16を操作する調節レバ
ー4に節度感がなくなり、この調節レバー4の操作時に
違和感を生じる。本考案の伸縮式ステアリングコラム装
置は、上述の様な不都合を何れも解消するものである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本考案の伸縮式ステアリン
グコラム装置は、軸方向に長い管状のアウターコラム
と、このアウターコラムの内側に、軸方向に亙る変位自
在に挿入されたインナーコラムと、このインナーコラム
の一部に形成された、軸方向に長い長孔と、前記アウタ
ーコラムの一部で、この長孔と整合する位置に形成され
た、軸方向に長い矩形の第一の通孔と、これら長孔並び
に第一の通孔を挿通したロックボルトと、前記アウター
コラムの外周面で前記第一の通孔形成部分に添設され、
その中央部に形成された第二の通孔に前記ロックボルト
の中間部を挿通した押圧板と、前記ロックボルトの先端
部でこの押圧板の外側面から突出した部分に形成した雄
螺子部に螺合した押圧ナットと、この押圧ナットにその
基端部を固定された操作レバーとを備える。又、前記ロ
ックボルトは、前記第一の通孔並びに前記長孔を挿通自
在な杆部と、この杆部の基端部に形成されて前記インナ
ーコラムの内周面で前記第一の通孔の幅方向両側部分に
当接する矩形板状の頭部と、この頭部の一部で前記イン
ナーコラムの内周面と当接する部分に設けた、このイン
ナーコラムの内周面と同じ方向に傾斜した傾斜面とを備
えたものである。更に、前記頭部は、長さ方向と前記長
孔及び第一の通孔の長さ方向とを一致させた状態でこれ
ら長孔及び第一の通孔を通過するが、前記頭部の長さ方
向を前記長孔及び第一の通孔の幅方向に向けた状態でこ
れら長孔及び第一の通孔を通過不能となるものである。
グコラム装置は、軸方向に長い管状のアウターコラム
と、このアウターコラムの内側に、軸方向に亙る変位自
在に挿入されたインナーコラムと、このインナーコラム
の一部に形成された、軸方向に長い長孔と、前記アウタ
ーコラムの一部で、この長孔と整合する位置に形成され
た、軸方向に長い矩形の第一の通孔と、これら長孔並び
に第一の通孔を挿通したロックボルトと、前記アウター
コラムの外周面で前記第一の通孔形成部分に添設され、
その中央部に形成された第二の通孔に前記ロックボルト
の中間部を挿通した押圧板と、前記ロックボルトの先端
部でこの押圧板の外側面から突出した部分に形成した雄
螺子部に螺合した押圧ナットと、この押圧ナットにその
基端部を固定された操作レバーとを備える。又、前記ロ
ックボルトは、前記第一の通孔並びに前記長孔を挿通自
在な杆部と、この杆部の基端部に形成されて前記インナ
ーコラムの内周面で前記第一の通孔の幅方向両側部分に
当接する矩形板状の頭部と、この頭部の一部で前記イン
ナーコラムの内周面と当接する部分に設けた、このイン
ナーコラムの内周面と同じ方向に傾斜した傾斜面とを備
えたものである。更に、前記頭部は、長さ方向と前記長
孔及び第一の通孔の長さ方向とを一致させた状態でこれ
ら長孔及び第一の通孔を通過するが、前記頭部の長さ方
向を前記長孔及び第一の通孔の幅方向に向けた状態でこ
れら長孔及び第一の通孔を通過不能となるものである。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本考案の伸縮式ステアリン
グコラム装置により、ステアリングホイールの前後位置
を調節すべく、ステアリングコラムの長さ調節を行なう
場合、先ず操作レバーを操作する事により、ロックボル
トの頭部と、このロックボルトの先端部の雄螺子部に螺
合した押圧ナットとの距離を広げる。この結果、前記頭
部によりインナーコラムをアウターコラムの内周面に向
け押圧していた力が解除される。この結果、インナーコ
ラムがアウターコラムの内側で変位自在な状態となる。
グコラム装置により、ステアリングホイールの前後位置
を調節すべく、ステアリングコラムの長さ調節を行なう
場合、先ず操作レバーを操作する事により、ロックボル
トの頭部と、このロックボルトの先端部の雄螺子部に螺
合した押圧ナットとの距離を広げる。この結果、前記頭
部によりインナーコラムをアウターコラムの内周面に向
け押圧していた力が解除される。この結果、インナーコ
ラムがアウターコラムの内側で変位自在な状態となる。
【0015】この状態で、ステアリングシャフトの端部
に固定したステアリングホイールを押し引きし、インナ
ーコラムを前後方向に変位させつつ、ステアリングホイ
ールの前後位置を調節する。この前後位置は、前記ロッ
クボルトがインナーコラムに形成した長孔の内側で変位
出来る範囲内で、調節自在である。ステアリングホイー
ルの前後位置を、所望位置に調節したならば、前記操作
レバーを前述の場合と逆方向に操作する事により、前記
頭部と押圧ナットとの距離を縮め、前記頭部によりイン
ナーコラムを、前記アウターコラムの内周面に向け強く
押し付ける。この結果、インナーコラムの外周面とアウ
ターコラムの内周面との間に強い摩擦力が働き、前記イ
ンナーコラムがアウターコラムの内側に、変位不能に支
持され、前記ステアリングホイールが、調節後の位置に
支持されたままの状態となる。
に固定したステアリングホイールを押し引きし、インナ
ーコラムを前後方向に変位させつつ、ステアリングホイ
ールの前後位置を調節する。この前後位置は、前記ロッ
クボルトがインナーコラムに形成した長孔の内側で変位
出来る範囲内で、調節自在である。ステアリングホイー
ルの前後位置を、所望位置に調節したならば、前記操作
レバーを前述の場合と逆方向に操作する事により、前記
頭部と押圧ナットとの距離を縮め、前記頭部によりイン
ナーコラムを、前記アウターコラムの内周面に向け強く
押し付ける。この結果、インナーコラムの外周面とアウ
ターコラムの内周面との間に強い摩擦力が働き、前記イ
ンナーコラムがアウターコラムの内側に、変位不能に支
持され、前記ステアリングホイールが、調節後の位置に
支持されたままの状態となる。
【0016】特に、本考案の伸縮式ステアリングコラム
装置の場合、構成部品点数並びに組立工数を低減して、
安価に製作出来る。又、ステアリングホイールの前後位
置を調節すべく、前記頭部と押圧ナットとの距離を縮め
た場合でも、インナーコラムが押し潰される様に弾性変
形する事はない。しかも、前記頭部に形成した傾斜面と
インナーコラムの内周面との係合に基づき、前記押圧ナ
ットの回転時にも前記ロックボルトが回転する事を確実
に防止できる。従って、前記操作レバーを操作する際の
節度感を保てる。
装置の場合、構成部品点数並びに組立工数を低減して、
安価に製作出来る。又、ステアリングホイールの前後位
置を調節すべく、前記頭部と押圧ナットとの距離を縮め
た場合でも、インナーコラムが押し潰される様に弾性変
形する事はない。しかも、前記頭部に形成した傾斜面と
インナーコラムの内周面との係合に基づき、前記押圧ナ
ットの回転時にも前記ロックボルトが回転する事を確実
に防止できる。従って、前記操作レバーを操作する際の
節度感を保てる。
【0017】更に、前記ロックボルトの組み付け作業を
容易に行なえて、伸縮式ステアリングコラム装置の組立
作業の能率化を図れる。即ち、前記長孔及び第一の通孔
は、インナーコラム及びアウターコラムの端部開口より
も中間に寄った部分に設ける為、前記ロックボルトの挿
通作業を、前記インナーコラム及びアウターコラムの内
径側から行なう事は面倒である。又、インナーコラムの
内側にはステアリングシャフトが存在するので、前記ロ
ックボルトの頭部を収納可能な空間は限られている。こ
れに対して本考案の場合には、矩形板状の頭部を前記第
一の通孔及び長孔に、それぞれの長さ方向を一致させた
状態で前記インナーコラム及びアウターコラムの外径側
から挿通し、挿通後90度回転させて前記頭部の長さ方
向を前記第一の通孔及び長孔の幅方向に向ける事によ
り、限られた空間への前記ロックボルトの装着作業を容
易に行なえる。
容易に行なえて、伸縮式ステアリングコラム装置の組立
作業の能率化を図れる。即ち、前記長孔及び第一の通孔
は、インナーコラム及びアウターコラムの端部開口より
も中間に寄った部分に設ける為、前記ロックボルトの挿
通作業を、前記インナーコラム及びアウターコラムの内
径側から行なう事は面倒である。又、インナーコラムの
内側にはステアリングシャフトが存在するので、前記ロ
ックボルトの頭部を収納可能な空間は限られている。こ
れに対して本考案の場合には、矩形板状の頭部を前記第
一の通孔及び長孔に、それぞれの長さ方向を一致させた
状態で前記インナーコラム及びアウターコラムの外径側
から挿通し、挿通後90度回転させて前記頭部の長さ方
向を前記第一の通孔及び長孔の幅方向に向ける事によ
り、限られた空間への前記ロックボルトの装着作業を容
易に行なえる。
【0018】
【実施例】図1〜6は、本考案の第一実施例を示してい
る。ステアリングコラム2は、それぞれが軸方向(図1
の左右方向)に長い円管状のアウターコラム5とインナ
ーコラム6とを、テレスコープ状に組み合わせて成る。
前記インナーコラム6の一部側面には、軸方向に長い長
孔20を形成している。又、前記アウターコラム5の一
部側面で、この長孔20と整合する位置には、軸方向に
長い矩形の第一の通孔21を形成している。
る。ステアリングコラム2は、それぞれが軸方向(図1
の左右方向)に長い円管状のアウターコラム5とインナ
ーコラム6とを、テレスコープ状に組み合わせて成る。
前記インナーコラム6の一部側面には、軸方向に長い長
孔20を形成している。又、前記アウターコラム5の一
部側面で、この長孔20と整合する位置には、軸方向に
長い矩形の第一の通孔21を形成している。
【0019】この様な長孔20と第一の通孔21との内
側には、ロックボルト22を挿通している。このロック
ボルト22は、前記長孔20並びに第一の通孔21を挿
通自在な杆部23の基端(図1、3の上端)に、矩形板
状の頭部24を形成して成る。この頭部24は、その長
さ方向を前記長孔20並びに第一の通孔21の長さ方向
に一致させると、これら両孔20、21を通過可能とな
るが、前記頭部24の長さ方向を前記各孔20、21の
幅方向に向けると、この頭部24がこれら各孔20、2
1を通過出来なくなる。又、前記頭部24の一部で、前
記杆部23を設けた側面の長さ方向両端部に、傾斜面2
5、25を形成している。この傾斜面25、25は、前
記杆部23を前記長孔20並びに第一の通孔21に挿通
した状態で、前記インナーコラム6の内周面に当接し、
前記杆部23の回転防止を図る。この為に前記各傾斜面
25、25は、前記インナーコラム6の内周面と同方向
に傾斜している。又、前記杆部23の先端部(図1、3
の下端部)は、雄螺子部30としている。この様なロッ
クボルト22は、前記頭部24の長さ方向を前記各孔2
0、21の長さ方向に一致させた状態でこれら各孔2
0、21を、前記アウターコラム5並びにインナーコラ
ム6の外径側から内径側に挿通する。そして、前記頭部
24が前記インターコラム6の内周面から突出した状態
で、前記ロックボルト22を90度回転させる。この状
態で、前記ロックボルト22の頭部24が前記長孔20
を通過不能となる。
側には、ロックボルト22を挿通している。このロック
ボルト22は、前記長孔20並びに第一の通孔21を挿
通自在な杆部23の基端(図1、3の上端)に、矩形板
状の頭部24を形成して成る。この頭部24は、その長
さ方向を前記長孔20並びに第一の通孔21の長さ方向
に一致させると、これら両孔20、21を通過可能とな
るが、前記頭部24の長さ方向を前記各孔20、21の
幅方向に向けると、この頭部24がこれら各孔20、2
1を通過出来なくなる。又、前記頭部24の一部で、前
記杆部23を設けた側面の長さ方向両端部に、傾斜面2
5、25を形成している。この傾斜面25、25は、前
記杆部23を前記長孔20並びに第一の通孔21に挿通
した状態で、前記インナーコラム6の内周面に当接し、
前記杆部23の回転防止を図る。この為に前記各傾斜面
25、25は、前記インナーコラム6の内周面と同方向
に傾斜している。又、前記杆部23の先端部(図1、3
の下端部)は、雄螺子部30としている。この様なロッ
クボルト22は、前記頭部24の長さ方向を前記各孔2
0、21の長さ方向に一致させた状態でこれら各孔2
0、21を、前記アウターコラム5並びにインナーコラ
ム6の外径側から内径側に挿通する。そして、前記頭部
24が前記インターコラム6の内周面から突出した状態
で、前記ロックボルト22を90度回転させる。この状
態で、前記ロックボルト22の頭部24が前記長孔20
を通過不能となる。
【0020】一方、前記アウターコラム5の外周面で、
前記第一の通孔21を形成した部分には、押圧板26を
添設している。この押圧板26は、例えばアルミニウム
合金をダイキャスト成形する事により造る。又、この押
圧板26の中央部には、第二の通孔27を形成してい
る。この第二の通孔27は、前記杆部23を挿通自在な
円孔である。又、この押圧板26の片面で、前記アウタ
ーコラム5の外周面5aと対向する面は、この外周面5
aとほぼ同じ曲率半径を有する円弧面28としている。
そして、この円弧面28の中央部で前記第二の通孔27
の端部開口を囲む位置に、凸部29を形成している。こ
の凸部29は、前記第一の通孔21にがたつきなく嵌合
自在な形状及び大きさを有する。
前記第一の通孔21を形成した部分には、押圧板26を
添設している。この押圧板26は、例えばアルミニウム
合金をダイキャスト成形する事により造る。又、この押
圧板26の中央部には、第二の通孔27を形成してい
る。この第二の通孔27は、前記杆部23を挿通自在な
円孔である。又、この押圧板26の片面で、前記アウタ
ーコラム5の外周面5aと対向する面は、この外周面5
aとほぼ同じ曲率半径を有する円弧面28としている。
そして、この円弧面28の中央部で前記第二の通孔27
の端部開口を囲む位置に、凸部29を形成している。こ
の凸部29は、前記第一の通孔21にがたつきなく嵌合
自在な形状及び大きさを有する。
【0021】前記杆部23の先端部に形成した雄螺子部
30は、前記ロックボルト22を前記インナーコラム6
並びにアウターコラム5に挿通した状態で、前記押圧板
26の外側面から突出する。この様に、押圧板26の外
側面から突出した雄螺子部30には、押圧ナット31を
螺合させている。この押圧ナット31は、回転に伴ない
前記ロックボルト22の軸方向(図1、3の上下方向)
に亙り変位する。更に、前記押圧ナット31の外周面に
は操作レバー32の基端部を、溶接により固定してい
る。そして、この操作レバー32の基端部に形成した爪
片33を、前記押圧板26の外周面に衝合自在として、
この操作レバー32の回動ストロークを制限している。
30は、前記ロックボルト22を前記インナーコラム6
並びにアウターコラム5に挿通した状態で、前記押圧板
26の外側面から突出する。この様に、押圧板26の外
側面から突出した雄螺子部30には、押圧ナット31を
螺合させている。この押圧ナット31は、回転に伴ない
前記ロックボルト22の軸方向(図1、3の上下方向)
に亙り変位する。更に、前記押圧ナット31の外周面に
は操作レバー32の基端部を、溶接により固定してい
る。そして、この操作レバー32の基端部に形成した爪
片33を、前記押圧板26の外周面に衝合自在として、
この操作レバー32の回動ストロークを制限している。
【0022】上述の様に構成する本考案の伸縮式ステア
リングコラム装置により、ステアリングホイールの前後
位置を調節すべく、ステアリングコラム2の長さ調節を
行なう場合、先ず操作レバー32を、前記爪片33と前
記押圧板26の一部外周面とが衝合する迄所定方向に回
動させる事により、前記押圧ナット31を回転させる。
この回転により前記押圧ナット31が、雄螺子部30と
の螺合に基づき図1、3の下方に移動する。この結果、
この押圧ナット31と前記ロックボルト22の頭部24
との距離が広がり、この頭部24が前記インナーコラム
6を前記アウターコラム5の内周面に向け押圧していた
力が解除される。この結果、インナーコラム6がアウタ
ーコラム5の内側で変位自在な状態となる。
リングコラム装置により、ステアリングホイールの前後
位置を調節すべく、ステアリングコラム2の長さ調節を
行なう場合、先ず操作レバー32を、前記爪片33と前
記押圧板26の一部外周面とが衝合する迄所定方向に回
動させる事により、前記押圧ナット31を回転させる。
この回転により前記押圧ナット31が、雄螺子部30と
の螺合に基づき図1、3の下方に移動する。この結果、
この押圧ナット31と前記ロックボルト22の頭部24
との距離が広がり、この頭部24が前記インナーコラム
6を前記アウターコラム5の内周面に向け押圧していた
力が解除される。この結果、インナーコラム6がアウタ
ーコラム5の内側で変位自在な状態となる。
【0023】この状態で、ステアリングシャフト3の端
部に固定したステアリングホイールを押し引きし、イン
ナーコラム6を前後方向に変位させつつ、ステアリング
ホイールの前後位置を調節する。この前後位置は、前記
ロックボルト22がインナーコラム6に形成した長孔2
0の内側で変位出来る範囲内で、調節自在である。
部に固定したステアリングホイールを押し引きし、イン
ナーコラム6を前後方向に変位させつつ、ステアリング
ホイールの前後位置を調節する。この前後位置は、前記
ロックボルト22がインナーコラム6に形成した長孔2
0の内側で変位出来る範囲内で、調節自在である。
【0024】ステアリングホイールの前後位置を、所望
位置に調節したならば、前記操作レバー32を前述の場
合と逆方向に、前記爪片33と前記押圧板26の他部外
周面とが衝合する迄回動させ、前記押圧ナット31を図
1、3の上方に移動させる。この結果、前記頭部24と
押圧ナット31との距離が縮まり、前記頭部24が前記
インナーコラム6を、前記アウターコラム5の内周面に
向け強く押圧する。この押圧に基づき、インナーコラム
6の外周面とアウターコラム5の内周面との間に強い摩
擦力が働き、前記インナーコラム6がアウターコラム5
の内側に、変位不能に支持され、前記ステアリングホイ
ールが、調節後の位置に支持されたままの状態となる。
位置に調節したならば、前記操作レバー32を前述の場
合と逆方向に、前記爪片33と前記押圧板26の他部外
周面とが衝合する迄回動させ、前記押圧ナット31を図
1、3の上方に移動させる。この結果、前記頭部24と
押圧ナット31との距離が縮まり、前記頭部24が前記
インナーコラム6を、前記アウターコラム5の内周面に
向け強く押圧する。この押圧に基づき、インナーコラム
6の外周面とアウターコラム5の内周面との間に強い摩
擦力が働き、前記インナーコラム6がアウターコラム5
の内側に、変位不能に支持され、前記ステアリングホイ
ールが、調節後の位置に支持されたままの状態となる。
【0025】この様にステアリングホイールの前後位置
を固定すべく、前記インナーコラム6を前記アウターコ
ラム5の内周面に向け強く押圧する際に、このインナー
コラム6が弾性変形する事は殆どない。しかも、前記頭
部24に形成した傾斜面25、25とインナーコラム6
の内周面との係合に基づき、前記押圧ナット31の回転
時にも前記ロックボルト22が回転する事を確実に防止
できる。従って、インナーコラム6をアウターコラム5
の内周面に向け押し付ける力は十分に強くなり、しかも
前記操作レバー32を操作する際の節度感を出せる。
を固定すべく、前記インナーコラム6を前記アウターコ
ラム5の内周面に向け強く押圧する際に、このインナー
コラム6が弾性変形する事は殆どない。しかも、前記頭
部24に形成した傾斜面25、25とインナーコラム6
の内周面との係合に基づき、前記押圧ナット31の回転
時にも前記ロックボルト22が回転する事を確実に防止
できる。従って、インナーコラム6をアウターコラム5
の内周面に向け押し付ける力は十分に強くなり、しかも
前記操作レバー32を操作する際の節度感を出せる。
【0026】更に、前記ロックボルト22の組み付け作
業を容易に行なえて、伸縮式ステアリングコラム装置の
組立作業の能率化を図れる。即ち、前記長孔20及び第
一の通孔21は、インナーコラム6及びアウターコラム
5の端部開口よりも中間に寄った部分に設ける為、前記
ロックボルト22の挿通作業を、前記インナーコラム6
及びアウターコラム5の内径側から行なう事は面倒であ
る。又、インナーコラム6の内側にはステアリングシャ
フト3が存在するので、前記ロックボルト22の頭部を
収納可能な空間は限られている。これに対して本考案の
場合には、矩形板状で容積が嵩張らない頭部24を前記
第一の通孔21及び長孔20に、それぞれの長さ方向を
一致させた状態で前記インナーコラム6及びアウターコ
ラム5の外径側から挿通し、挿通後90度回転させて前
記頭部24の長さ方向を前記第一の通孔21及び長孔2
0の幅方向に向ける事により、限られた空間への前記ロ
ックボルト22の装着作業を容易に行なえる。
業を容易に行なえて、伸縮式ステアリングコラム装置の
組立作業の能率化を図れる。即ち、前記長孔20及び第
一の通孔21は、インナーコラム6及びアウターコラム
5の端部開口よりも中間に寄った部分に設ける為、前記
ロックボルト22の挿通作業を、前記インナーコラム6
及びアウターコラム5の内径側から行なう事は面倒であ
る。又、インナーコラム6の内側にはステアリングシャ
フト3が存在するので、前記ロックボルト22の頭部を
収納可能な空間は限られている。これに対して本考案の
場合には、矩形板状で容積が嵩張らない頭部24を前記
第一の通孔21及び長孔20に、それぞれの長さ方向を
一致させた状態で前記インナーコラム6及びアウターコ
ラム5の外径側から挿通し、挿通後90度回転させて前
記頭部24の長さ方向を前記第一の通孔21及び長孔2
0の幅方向に向ける事により、限られた空間への前記ロ
ックボルト22の装着作業を容易に行なえる。
【0027】次に、図7は、本考案の第二実施例を示し
ている。本実施例の場合、押圧ナット31aの一部外周
面と操作レバー32aの基端部に形成した通孔34の内
周縁とをセレーション係合させると共に、前記押圧ナッ
ト31aの端部を前記通孔34の周縁部に向けかしめ付
ける事で、この押圧ナット31aが通孔34から抜け出
るのを防止している。その他の構成及び作用は、前述し
た第一実施例と同様である。
ている。本実施例の場合、押圧ナット31aの一部外周
面と操作レバー32aの基端部に形成した通孔34の内
周縁とをセレーション係合させると共に、前記押圧ナッ
ト31aの端部を前記通孔34の周縁部に向けかしめ付
ける事で、この押圧ナット31aが通孔34から抜け出
るのを防止している。その他の構成及び作用は、前述し
た第一実施例と同様である。
【0028】次に、図8は、本考案の第三実施例を示し
ている。本実施例の場合、押圧ナット31bの先半部
(図8の下半部)外周面を、先端に向かう程径が小さく
なるテーパ面35とすると共に、操作レバー32bの基
端部に形成したテーパ筒部36を、このテーパ面35に
外嵌している。そして、このテーパ筒部36に挿通した
固定ボルト37を前記押圧ナット31bの先半部(図3
の下半部)に螺合させる事で、この押圧ナット31bと
前記操作レバー32bとを結合固定している。その他の
構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
ている。本実施例の場合、押圧ナット31bの先半部
(図8の下半部)外周面を、先端に向かう程径が小さく
なるテーパ面35とすると共に、操作レバー32bの基
端部に形成したテーパ筒部36を、このテーパ面35に
外嵌している。そして、このテーパ筒部36に挿通した
固定ボルト37を前記押圧ナット31bの先半部(図3
の下半部)に螺合させる事で、この押圧ナット31bと
前記操作レバー32bとを結合固定している。その他の
構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0029】次に、図9〜10は、本考案の第四〜第五
実施例を示している。前述の第一〜第三実施例が何れ
も、押圧板26に形成した円弧面28の曲率半径とアウ
ターコラム5の外周面5aの曲率半径とをほぼ等しくす
る事により、両面28、5a同士をほぼ密接する様にし
ていたのに対して、これら第四〜第五実施例の場合に
は、押圧板26a、26bの幅方向両端部(図9〜10
のa部)並びに幅方向中央部のみが、前記外周面5aと
当接する様にしている。
実施例を示している。前述の第一〜第三実施例が何れ
も、押圧板26に形成した円弧面28の曲率半径とアウ
ターコラム5の外周面5aの曲率半径とをほぼ等しくす
る事により、両面28、5a同士をほぼ密接する様にし
ていたのに対して、これら第四〜第五実施例の場合に
は、押圧板26a、26bの幅方向両端部(図9〜10
のa部)並びに幅方向中央部のみが、前記外周面5aと
当接する様にしている。
【0030】この為、図9に示した第四実施例の場合に
は、押圧板26aの片面で幅方向両側部分に1対の平坦
面38、38を形成している。又、図10に示した第五
実施例の場合には、押圧板26bの片面に形成した円弧
面28aの曲率半径を、前記外周面5aの曲率半径より
も少し小さくしている。この様に構成する事により、こ
れら両実施例の場合には、前記各押圧板26a、26b
の幅方向に亙る剛性感を向上させ、ステアリングホイー
ルの前後位置を固定した状態でのがた止めを、より確実
に図れる。
は、押圧板26aの片面で幅方向両側部分に1対の平坦
面38、38を形成している。又、図10に示した第五
実施例の場合には、押圧板26bの片面に形成した円弧
面28aの曲率半径を、前記外周面5aの曲率半径より
も少し小さくしている。この様に構成する事により、こ
れら両実施例の場合には、前記各押圧板26a、26b
の幅方向に亙る剛性感を向上させ、ステアリングホイー
ルの前後位置を固定した状態でのがた止めを、より確実
に図れる。
【0031】
【考案の効果】本考案の伸縮式ステアリングコラム装置
は、以上に述べた通り構成され作用するので、部品点数
が少ないにも拘らず、ステアリングホイールの前後位置
を固定する力が大きく、しかも操作レバーの節度感を向
上させる事が出来る。
は、以上に述べた通り構成され作用するので、部品点数
が少ないにも拘らず、ステアリングホイールの前後位置
を固定する力が大きく、しかも操作レバーの節度感を向
上させる事が出来る。
【図1】本考案の第一実施例を示す、部分縦断側面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】操作レバーを中立位置にした状態で示す、図2
のB−B断面に相当する図。
のB−B断面に相当する図。
【図4】アウターコラムに形成した通孔とインナーコラ
ムに形成した長孔とを示す斜視図。
ムに形成した長孔とを示す斜視図。
【図5】押圧板の斜視図。
【図6】ロックボルトの斜視図。
【図7】本考案の第二実施例を示す、図3の下部に相当
する図。
する図。
【図8】同第三実施例を示す、図7と同様の図。
【図9】同第四実施例を、一部の部品を省略した状態で
示す、図2のB−B断面に相当する図。
示す、図2のB−B断面に相当する図。
【図10】同第五実施例を示す、図9と同様の図。
【図11】伸縮式ステアリング装置とチルト式ステアリ
ング装置とを組み込んだ、従来のステアリング装置の側
面図。
ング装置とを組み込んだ、従来のステアリング装置の側
面図。
【図12】一部を切断して示す、図11のC矢視図。
【図13】図11のD−D断面図。
1 調節レバー 2 ステアリングコラム 3 ステアリングシャフト 4 調節レバー 5 アウターコラム 5a 外周面 6 インナーコラム 7 玉軸受 8 スプライン係合部 9 ロックハウジング 10 ロック部材 11 シリンダ空間 12 連通開口 13 円弧状凹面 14 隔壁 15 螺子孔 16 ロック螺子 17 平面 18 ガイドピン 19、20 長孔 21 第一の通孔 22 ロックボルト 23 杆部 24 頭部 25 傾斜面 26、26a、26b 押圧板 27 第二の通孔 28、28a 円弧面 29 凸部 30 雄螺子部 31、31a、31b 押圧ナット 32、32a、32b 操作レバー 33 爪片 34 通孔 35 テーパ面 36 テーパ筒部 37 固定ボルト 38 平坦面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 1/16 - 1/20
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向に長い管状のアウターコラムと、
このアウターコラムの内側に、軸方向に亙る変位自在に
挿入されたインナーコラムと、このインナーコラムの一
部に形成された、軸方向に長い長孔と、前記アウターコ
ラムの一部で、この長孔と整合する位置に形成された、
軸方向に長い矩形の第一の通孔と、これら長孔並びに第
一の通孔を挿通したロックボルトと、前記アウターコラ
ムの外周面で前記第一の通孔形成部分に添設され、その
中央部に形成された第二の通孔に前記ロックボルトの中
間部を挿通した押圧板と、前記ロックボルトの先端部で
この押圧板の外側面から突出した部分に形成した雄螺子
部に螺合した押圧ナットと、この押圧ナットにその基端
部を固定された操作レバーとを備え、前記ロックボルト
は、前記第一の通孔並びに前記長孔を挿通自在な杆部
と、この杆部の基端部に形成されて前記インナーコラム
の内周面で前記第一の通孔の幅方向両側部分に当接する
矩形板状の頭部と、この頭部の一部で前記インナーコラ
ムの内周面と当接する部分に設けた、このインナーコラ
ムの内周面と同じ方向に傾斜した傾斜面とを備えたもの
であり、前記頭部は、長さ方向と前記長孔及び第一の通
孔の長さ方向とを一致させた状態でこれら長孔及び第一
の通孔を通過するが、前記頭部の長さ方向を前記長孔及
び第一の通孔の幅方向に向けた状態でこれら長孔及び第
一の通孔を通過不能となるものである伸縮式ステアリン
グコラム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993023703U JP2588337Y2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 伸縮式ステアリングコラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993023703U JP2588337Y2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 伸縮式ステアリングコラム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675957U JPH0675957U (ja) | 1994-10-25 |
JP2588337Y2 true JP2588337Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12117737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993023703U Expired - Lifetime JP2588337Y2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 伸縮式ステアリングコラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588337Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5428582B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2014-02-26 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP1993023703U patent/JP2588337Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0675957U (ja) | 1994-10-25 |
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