JP2588267Y2 - 導電性を有する椅子カバー - Google Patents

導電性を有する椅子カバー

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JP2588267Y2 JP1993076000U JP7600093U JP2588267Y2 JP 2588267 Y2 JP2588267 Y2 JP 2588267Y2 JP 1993076000 U JP1993076000 U JP 1993076000U JP 7600093 U JP7600093 U JP 7600093U JP 2588267 Y2 JP2588267 Y2 JP 2588267Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は半導体材料等を取り扱う
場所などで椅子の静電気帯電を防止するために使用され
る導電性を有する椅子カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI等の半導体材料の製造、検
査、運搬、包装、及び機器への実装作業等を行う場合、
作業者が静電気により帯電していると半導体材料に接触
した際、静電気が作業者から半導体材料に放電し破損し
てしまう。作業者の静電気による半導体材料の破損を防
ぐために、上記の作業を行う場所では作業者の人体の静
電気帯電を防止することが従来から行われている。
【0003】例えば作業者が椅子に座って作業をしてい
る場合、作業服と椅子の摩擦により作業服及び椅子の座
部に静電気が蓄積されてしまう。それを防止するために
椅子の表面を導電性の椅子カバーで覆うことが行われて
いる。この導電性の椅子カバーは例えば実開昭51−1
00614号公報に記載されているように、導電性のシ
ートの周囲を締結具で覆い周縁部にアース用端子を設け
アース用端子よりアース線を引き出してなるものが公知
である。この導電性椅子カバーはアース線を導電性床マ
ット等に接続することで速やかな除電を行うことができ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の椅子カバーは導電性の合成樹脂シートに締結具やア
ース用端子の取り付け等の加工を行っただけのものであ
ったため、椅子の表面に該カバーを取りつけた場合、通
常椅子の表面がビニルレザー等で形成されているので、
椅子の表面とカバーの裏面との接触面が滑り易く接触面
の摩擦により静電気が発生し易いという欠点があった。
更に上記従来の導電性椅子カバーは、合成樹脂シート1
枚のみから構成されているためカバー自体の風合や感触
が悪く、滑り易いことともあいまって座り心地があまり
良好なものではなかった。また、強度的にも不十分なも
のであった。
【0005】本考案は上記従来技術の欠点を解消しよう
とするものであり、静電気の発生を防止し更に良好な帯
電防止性能を有し、且つ感触や風合及び強度等において
も優れた椅子カバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の導電性を有する
椅子カバーは、導電性を有する積層シートと該積層シー
トの周囲に設けられた締結具と該積層シートの周縁部に
設けられたアース用端子とからなる椅子カバーであっ
て、上記の導電性を有する積層シートは表面側に導電性
合成樹脂シートが位置し裏面側に導電性布が位置するよ
うに積層され、上記の導電性布は電子共役系ポリマー層
を繊維表面近傍に形成してなる導電性繊維あるいは導電
性繊維と非導電性繊維とからなることを特徴とする。
【0007】以下、本考案を図面に基き更に詳細に説明
する。図1は本考案の導電性を有する椅子カバーの1例
の外観を示す斜視図であり、図2は本考案の導電性を有
する椅子カバーの他の例の外観を示す斜視図であり、図
3は導電性積層シートの断面図である。
【0008】図1に示すように本考案の導電性を有する
椅子カバー1は、導電性を有する積層シート2と該積層
シート2の周囲に設けられた締結具3と該積層シート1
の周縁部に設けられたアース用端子4とからなる。上記
の導電性を有する積層シート2は図3に示すように、導
電性合成樹脂シート5と、電子共役系ポリマー層を繊維
表面近傍に形成してなる導電性繊維から構成され、該積
層シート2は導電性合成樹脂シート5が椅子使用者と接
触するように椅子カバー1の表面側となり、一方該積層
シート2の導電性布6が椅子本体と接触するように椅子
カバー1の裏面側となるように積層される。
【0009】本願考案の導電性を有する椅子カバー1に
おいて、導電性布6を導電性積層シートの裏面側に使用
することが、まず重要である。裏面側に導電性を有する
布を使用することで風合や感触に優れたシートカバーが
得られ、座り心地が格段に向上し、椅子との接触面にお
ける滑りによる静電気発生を防止できる。
【0010】導電性布6は、導電性繊維あるいは導電性
繊維と非導電性繊維からなる織布、編布、不織布が用い
られる。導電性布6を導電性繊維と非導電性繊維により
形成すれば両繊維の比率を任意に変化させて導電性をよ
り簡単に調節可能となり、各種の絶縁抵抗の導電性繊維
を使用することができ、利用可能な導電性繊維の幅が広
がり、安価なものとすることができる。
【0011】本考案において使用される導電性布6とし
ては、椅子カバーとしての風合、強度、感触等の点で編
布が好ましく、導電性繊維と非導電性繊維とからなる編
布が好ましくその編み方は、長編みメリヤス、両面メリ
ヤス編み、平編み天竺、丸編み天竺、平編み、ゴム編
み、パール編み、経編みメリヤス等が挙げられる。
【0012】導電性繊維の繊維としては、ポリエステル
系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊
維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリエチレン繊維、再生セルロース系繊維等の人造繊
維、合成繊維等や天然繊維等が使用される。
【0013】次に重要な点は、導電性布6の導電性繊維
として繊維表面近傍に電子共役系ポリマー層が形成され
たものを使用したことである。この導電性繊維を使用す
ることで、編布の柔軟性や強度等の物性が低下せず、し
かも繊維と導電性ポリマー層とは強固に結合しているた
め、発塵が少なくクッション性に優れクリーンルーム等
で使用可能な椅子カバーが得られる。繊維や織物に導電
性を付与する手段は多数あるが、それらの手段は繊維の
物性を変化させるものが多く、更に、表面との密着性が
悪く使用時に摩耗し発塵するもの等もあるが、上記の導
電性繊維を使用した場合にはそのような虞れがない。
【0014】導電性布6において電子共役系ポリマー層
を繊維の表面近傍に形成するには、例えば下記の方法に
より行われる。電子共役系ポリマーを形成し得るモノマ
ーを酸化重合剤によりドーパントの存在下で重合し、繊
維の表面が電子共役系ポリマーによって被覆されるか、
又は該ポリマーが繊維組織内部に更に形成され、その結
果、電子共役系ポリマー層が繊維表面近傍に形成された
導電性繊維が得られる。この導電性繊維を用いて織布、
編布とするか、織布、編布等の形態にて上記の様にポリ
マー層を形成し導電性布6とされる。
【0015】上記の電子共役系ポリマーを形成するモノ
マーとしては、分子中に共役二重結合を有するものが用
いられる。例えば上記モノマーとして、ピロール、チオ
フェン、アニリン、フラン、インドールまたはこれらの
誘導体等の複素五員環化合物や六員環化合物が挙げられ
る。又、酸化重合剤としては、塩化第二鉄等の遷移金属
塩化合物類等が使用できる。尚、塩化第二鉄等の遷移金
属塩化物はドーパントとしての作用も有するため、特に
他のドーパントを使用しなくてもよいが、他のドーパン
トと併用した場合には更に導電性を向上させることがで
きる。
【0016】又、上記のドーパントとしては、一般に使
用されている塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン類、五フ
ッ化リン酸等のルイス酸、塩酸、硫酸等のプロトン酸、
塩化第二鉄等の遷移金属塩化物類、過塩素酸銀、フッ化
ホウ素等の遷移金属化合物、クロル酢酸、p−トルエン
スルホン酸(塩)、ベンゼンスルホン酸(塩)、ナフタ
レン−1,5−ジスルホン酸(塩)等の有機酸(塩)等
のアクセプター性のドーパントを使用することができ
る。
【0017】非導電性繊維は、導電化処理する前の繊維
基材として上記したような、通常の繊維が用いられる。
【0018】導電性布6の導電性は、椅子カバーの所望
の導電性に応じて適宜決定される。導電性布6を所望の
導電性に形成するには、導電性繊維と非導電性繊維との
比率や、電子共役系ポリマーを形成するモノマーの種
類、処理条件等により調整することができる。
【0019】尚、椅子カバー1の導電性が高すぎると、
静電気の除電性は良好であっても電源の電流等が漏電し
た場合に人体を通じてアースに流れ感電事故発生の危険
が高くなる。従って椅子カバー1の体積抵抗(JIS
K6911に準拠)は通常106 〜109 Ω程度が好ま
しい。本考案の椅子カバーでは形成条件によって導電性
繊維のみから導電性布を構成した場合、布の導電性が電
子共役系ポリマー層の導電性により限定されてしまう
が、導電性繊維と非導電性繊維とを混合使用する場合に
は、導電性繊維と非導電性繊維との比率を変化させるこ
とで、きわめて容易に布の導電性を制御することができ
る。又、混合使用すると電子共役系ポリマー層の導電性
が高い場合には、高価な導電性繊維の使用量を少なくし
て導電性布を構成できるため、経済的である。
【0020】本考案の導電性を有する椅子カバーの表面
側として用いられる導電性合成樹脂シート5は、一般に
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂等
の熱可塑性樹脂に導電性を付与したものが用いられる。
導電性合成樹脂シートの導電性は抵抗値が106 〜10
9 Ω程度に形成するのが好ましい。
【0021】導電性合成樹脂シート5は、各種の導電性
添加剤を添加した導電性合成樹脂組成物をシート状に形
成するか、合成樹脂シートの表面に導電性層を形成する
等の方法で得られる。上記の導電性添加剤としては、例
えば導電性可塑剤、金、銀、アルミニウム、マグネシウ
ム、カーボンブラック、黒鉛等の導電性粉末、カーボン
ファイバーや金属ウイスカー等の導電性繊維等が挙げら
れる。又、導電性層は上記の導電性添加剤を樹脂バイン
ダー等に分散したものを合成樹脂シートの表面に塗工し
て硬化させて形成することができる。
【0022】導電性合成樹脂シート5として、塩化ビニ
ル系樹脂に導電性可塑剤を使用したものが好ましい材料
として挙げられる。上記の導電性可塑剤は例えば下記の
一般式化1又は化2で表される化合物等が好ましい。
【0023】
【化1】
【0024】(式中、R1 は、置換基を有していても良
い炭素数2〜22の脂肪族、脂環族、芳香族、あるいは
複素環式炭化水素基、R2 は炭素数1〜15の直鎖もし
くは分岐のアルキル基を表し、Aは炭素数2〜4のアル
キレン基を表すnは1〜7の整数、mは1〜25の整数
である。nが2以上の場合、Aはそれぞれが同一であっ
ても異なっていてもよく、またR2 はそれぞれが同一で
あっても異なっていてもよい。)
【0025】
【化2】
【0026】(式中、R3 、R4 は炭素数1〜15の直
鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、Aは炭素数2〜4
のアルキレン基を表す。Bはイオウ〔S〕、酸素
〔O〕、または、脂肪族、脂環族、あるいは芳香族炭化
水素基を表す。m、nは1〜7の整数、kは1又は2、
r及びpは1〜3の整数である。)
【0027】導電性積層シート2は、例えば導電性布6
の表面に導電性合成樹脂組成物をトッピングして積層一
体化される。
【0028】本考案の椅子カバー1における締結具3は
該椅子カバーを椅子に取付けるためのものであって、例
えば図1に示すように紐体を導電性積層シート2の周囲
を巡るように縫着したり、又、図2に示すように紐体の
一方の端部を導電性シートの端部に縫着もしくは接着等
で取付け、他方の端部を自由端部としこの自由端部にベ
ルベットファスナーやホック等の止着具を取りつけて構
成してもよい。締結具3に用いられる紐体は、例えばゴ
ム紐、バンド等の他、通常の紐体等が使用でき、導電性
のものであっても良い。又はこれらを組み合わせたもの
等でも良い。
【0029】本考案の椅子カバー1のアース用端子4
は、椅子カバーに帯電した静電気を外部に伝え且つアー
ス線7が接続可能であれば良く、例えばホック、ボルト
ナット、ワニ口、クリップ等が使用できる。またアース
用端子4は複数設けることができ、導電性手袋、導電性
腕カバー等を該アース用端子4に接続して、アースを取
ることができる。上記のアース線7としては通常の金属
線、電線、導電性帯状体、導電性合成樹脂組成物を押出
成形等により線状に成形した導電性線状体等が使用でき
る。
【0030】本考案の椅子カバー1は、例えば、導電性
合成樹脂シート5を導電性布6に積層してなる導電性積
層シート2を円形又は方形等の所定形状に裁断し、該積
層シート2の周囲の任意の箇所にアース用端子4を取付
け、周囲に締結具3を取付けることで得られる。椅子カ
バー1の全体の形状は使用される椅子の形状に応じ適宜
形成すればよいが、通常円形又は方形に形成される。
【0031】本考案の椅子カバー1は締結具3を使用し
て椅子の座席、必要により背もたれ等にカバー自体を装
着し、アース用端子4にアース線7を接続して所定のア
ースに接地したり、また、床が導電性床マット等の場合
には、端子に取付けたアース線を床に垂らしたり、必要
により椅子本体の金属部にアースして導電キャスターを
使用する等で接地される。本考案の椅子カバーは、クリ
ーンルーム等の電子機器を取り扱う場所の椅子のカバー
として最適に使用される。
【0032】
【実施例】以下、本考案の実施例を述べる。 実施例1 52デニールのアクリル繊維を0.01モル/kgのピ
ロール、0.023モル/kgの塩化第2鉄を含む水溶
液中に180分間浸漬した後、充分水洗し乾燥して導電
性繊維を得た。この導電性繊維と30デニールのポリエ
ステル繊維とを20/80の割合で両面メリヤス編みし
て導電性編布を得た。次いで、平均重合度1400の乳
化重合ポリ塩化ビニル樹脂100重量部、導電性可塑剤
70重量部、Ba−Zn系複合安定剤3重量部、顔料5
重量部からなる配合物をバンバリーミキサーで混練し最
終ロール温度175℃のカレンダーで分出して上記の導
電性編布の表面にトッピングし導電性積層シートを得
た。最後に、導電性積層シートを図1に示すように円形
形状に形成し締結具及びアース用端子を取りつけて導電
性を有する椅子カバーを得た。得られた椅子カバーを
漏洩抵抗値、人体帯電電位及び椅子の帯電電位につ
いて下記の各測定方法で測定し帯電防止性能を評価した
(測定環境条件は温度19℃、湿度40%RH)。又、
参考のために椅子カバーを取付けない状態で実施例と同
様に測定を行った。これらの測定結果を下記の表1及び
図5に示す。
【0033】漏洩抵抗値 図4に示すように、導電性床マット10の上に置いた導
電性キャスター8を有する椅子9の座席に上記の導電性
を有する椅子カバー1を取付け、アース用端子4からア
ース線7で椅子7の金属パイプに接続しアースを取った
状態で、絶縁抵抗計11の一方の電極を導電性椅子カバ
ー(実施例)又は座席表面(参考例)に接続し他の一方
の電極を導電性床材と接続し、印加電圧を500V、電
極を63φ,2.25 Kgとして抵抗値を測定した。 人体帯電電位 JIS L1023「繊維製床敷物の性能に関する試験
方法」の帯電性試験方法に準拠して行い、帯電操作は綿
製の作業服と静電靴を着用したものが30秒間椅子座面
を擦るように動くこととした。 椅子の帯電電位 椅子の表面をポリエステル製の織布で約30秒間摩擦し
て椅子を帯電させた後、椅子の座面表面の帯電電位とそ
の減衰状態を表面電位計にて測定した(図5参照)。
【0034】
【表1】
【0035】
【考案の効果】以上説明したように本考案の導電性を有
する椅子カバーは、導電性を有しない通常の椅子であっ
ても導電性椅子とすることが可能であり、また、導電性
積層シートの導電性布が椅子カバーの裏面側となる構成
を採用したことにより、従来の単なる導電性合成樹脂シ
ートのみからなる椅子カバーと比較して、風合、感触、
強度等が良好であり、椅子の表面との間の接触摩擦が生
じ難く、座り心地に優れ接触帯電の起こる虞れが少な
い。また、導電性繊維と非導電性繊維の比率を変えるこ
とできわめて容易に導電性の異なる導電性積層シートが
得られ、所望の導電性の椅子カバーが容易に製造可能で
ある。
【0036】更に、本考案の導電性を有する椅子カバー
は、導電性ポリマー層が繊維表面近傍に形成されている
導電性繊維を使用しているため、カーボン繊維や硫酸銅
被覆繊維等の他の導電性繊維を使用した場合と比べ、繊
維の柔軟性等の物性変化がなく、風合、感触等が優れ、
クッション性に優れた椅子カバーが得られる。更に、布
の導電性繊維の導電性層がポリマー層であるため、繊維
に導電性添加剤等を添加した導電性繊維を使用した場合
と比べ、繊維表面の導電性ポリマー層が繊維と強固に結
合しているため、椅子座面との摩擦等により発塵する虞
れがなく、塵の発生を嫌うクリーンルーム等において最
適に使用することができる。更に、帯電防止剤で処理さ
れたものに比較して、湿度依存性がなく、長期に導電性
が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の導電性を有する椅子カバーの1例の外
観を示す斜視図である。
【図2】本考案の導電性を有する椅子カバーの他の例の
外観を示す斜視図である。
【図3】積層シートの断面図である。
【図4】椅子カバーの帯電電位測定方法を示す説明図で
ある。
【図5】椅子の帯電電位の測定結果を示すグラフであ
り、(a)は本考案の椅子カバーを使用した場合であ
り、(b)は椅子カバーなしの場合である。
【符号の説明】
1 導電性を有する椅子カバー 2 導電性積層シート 3 締結具 4 アース用端子 5 導電性合成樹脂シート 6 導電性布

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する積層シートと該積層シー
    トの周囲に設けられた締結具と該積層シートの周縁部に
    設けられたアース用端子とからなる椅子カバーであっ
    て、上記の導電性を有する積層シートは表面側に導電性
    合成樹脂シートが位置し裏面側に導電性布が位置するよ
    うに積層され、上記の導電性布は電子共役系ポリマー層
    を繊維表面近傍に形成してなる導電性繊維あるいは導電
    性繊維と非導電性繊維とからなることを特徴とする導電
    性を有する椅子カバー。
  2. 【請求項2】 前記椅子カバー1の導電性が、体積抵抗
    (JIS K6911)10〜10Ωの範囲である
    ことを特徴とする請求項1記載の導電性を有する椅子カ
    バー。
  3. 【請求項3】 前記電子共役系ポリマーは、電子共役系
    ポリマーを形成し得る複素五員環化合物や六員環化合物
    を、酸化重合剤によりドーパントの存在下で重合したも
    のであることを特徴とする請求項1記載の導電性を有す
    る椅子カバー。
  4. 【請求項4】 導電性合成樹脂シートは、塩化ビニル系
    樹脂に導電性可塑剤を使用したものであることを特徴と
    する請求項1〜3記載の導電性を有する椅子カバー。
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