JP2587873Y2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2587873Y2
JP2587873Y2 JP1992028921U JP2892192U JP2587873Y2 JP 2587873 Y2 JP2587873 Y2 JP 2587873Y2 JP 1992028921 U JP1992028921 U JP 1992028921U JP 2892192 U JP2892192 U JP 2892192U JP 2587873 Y2 JP2587873 Y2 JP 2587873Y2
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太一 井上
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、モータの磁
極位置を演算によって求めるモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ACサーボモータや、サイリスタモータ
などでは、固定子と回転子との相対位置(磁極位置)に
対応して、適切な位相を有する電流(位相電流)を電機
子に供給する必要がある。この磁極位置を検出するため
に、モータには、回転子に直結された角度検出器が設け
られ、通常、モータと一体となっている。そして、検出
された磁極位置に対応した位相電流がモータの各電機子
に供給されることによって、モータの回転制御が行なわ
れるようになっている。
【0003】ところで、この種のモータを利用して、回
転力を外部装置に供給するには、モータ回転を減速した
出力軸を介する場合が多く、このような場合、出力軸の
回転角を認識し、フィードバックを施してモータを制御
する必要がある。このため、従来では、角度検出器によ
って検出された磁極位置から出力軸の回転角を求めてい
たが、減速比が1より大きく、また、電源のオン・オフ
や途中でリセット等が行われた場合には、磁極位置と出
力軸の回転角とが1対1の対応せず、出力軸の回転角を
求めることができない、という問題があった。そこで、
本考案の出願人は、特願平3−131460のモータ制
御装置を発明した。この発明は、通常、モータと一体で
あった角度検出器を出力軸側に移し、出力軸の回転角か
らモータの磁極位置を算出するものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この発
明における装置では、モータの回転軸と出力軸との減速
比が一定でなければならないという制約があった。すな
わち、モータの回転軸と出力軸との減速比が一定ではな
く、出力軸の回転が複雑な場合には適用できないという
問題があった。この考案は上述した問題に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、モータの回転軸と出
力軸との減速比が一定でない場合でも、モータの磁極位
置と、このモータの回転に連動する出力軸の回転角と
を、1つの角度検出器によって検出することができるモ
ータ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上述した課題
を解決するために、モータの回転に対して一定でない減
速比に減速された出力軸を有し、該一定でない減速比に
対応して変位する変位手段と、該変位手段の変位を検出
する変位検出手段と、該変位検出手段によって検出され
た変位から前記モータの磁極位置を、前記減速比から逆
算して算出する演算手段と、該演算手段によって算出さ
れた磁極位置に対応して、適切な位相の電流を前記モー
タに供給する位相電流供給手段とを具備することを特徴
としている。
【0006】
【作用】上述した構成によれば、変位検出手段によって
検出された変位手段の変位、例えば、回転角から、モー
タの磁極位置が演算される。変位手段を外部へ供給する
出力軸とみなすと、1つの検出器によって、モータの磁
極位置と、出力軸の変位とを得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の一実施例に
ついて説明する。図1は、この実施例の構成を示す正面
図である。この図において、1は、位相電流によって回
転制御されるサーボモータであり、この一端において、
固定軸2を中心として回動自在に取り付けられている。
サーボモータ1の他端において、その回転軸3と送りネ
ジ軸4とが直結されており、さらに、送りネジ軸4には
ブロック5の雌ネジ部5aとが係合されている。6はリ
ンクであり、その一端はブロック5の側面に固定された
軸5bに対して回動自在に取り付けられている一方、そ
の他端は軸7に固着されている。軸7は、図示せぬ外部
装置に接続されて、サーボモータ1の回転出力を供給す
るものであり、角度検出器8の検出軸8aと直結されて
いる。角度検出器8は、図示せぬ基台に固定されている
ものであり、直線Pと直線Qとのなす角度αを検出す
る。ここで、直線Pは、固定軸2と検出軸8aを結ぶも
のであり、直線Qは、軸5bと検出軸8aとを結ぶもの
である。
【0008】このような構成において、サーボモータ1
の回転軸3が回転すると、この回転は送りネジ軸4に伝
搬される。ブロック5は、リンク6によってその回転が
抑止されるので、送りネジ軸4に沿って左右に移動す
る。このとき、リンク6は検出軸8aとともに、軸2を
中心にしてサーボモータ1自体を回動させる。この様子
を破線で示す。
【0009】制御装置Cは、各種演算を行うためのマイ
コン(各種レジスタ、一時記憶装置等を含む)や、サー
ボモータ1に位相電流を供給する電流供給回路等とから
なり、角度検出器8によって検出された角度αから、サ
ーボモータ1の磁極位置を演算し、これに対応した適切
な位相電流を供給する。
【0010】次に、この制御装置C内のマイコンの動作
について図2および図3を参照して説明する。図2は、
この動作を説明するために、図1を簡略化したものであ
り、図1と同一の部分には同一の符号が付与されてい
る。この図において、L1は固定軸2と回転軸3の末端
との距離、L2は回転軸3の末端と軸5bとの距離であ
り、前述したように、回転軸3の回転にともなって、L
2 の値は変化する。Rは固定軸2と検出軸8aとの距離
であり、rは軸5bと検出軸8aとの距離、すなわち、
リンク6の長さである。
【0011】ここで、検出角αからサーボモータ1の位
相角θ(0≦θ<2π)、すなわち、磁極位置を求める
方法について説明する。説明のために、L2 =0のとき
にθ=0(以下、この状態を初期状態という)、すなわ
ち、図1におけるブロック5が送りネジ軸4の左端に位
置する状態において、位相角θを0とすると、回転数も
含む一般的な位相角θ’(0≦θ’)は、 θ’=2π・n+θ ……(A1) となる。ここで、nは、回転軸3が初期状態から何回転
したかを示す正整数である。すなわち、位相角θ’は初
期状態からの回転位相を示す。
【0012】次に、送りネジ軸4のネジピッチ、すなわ
ち、回転軸3の1回転あたりブロック5の移動量をPと
すると、距離L2は、
【数1】 と表せる。したがって、位相角θ’は、
【数2】 となる。
【0013】一方、固定軸2、軸5bおよび検出軸8a
を各々頂点とする三角形に注目すると、三角形の加法定
理によって、次式が成立する。 (L1+L22= R2+r2−2Rr・cosα ……(A4) そして、(L1+L2)>0を考慮して、式(A4)から距
離L2を求めると、 L2 =(R2+r2−2Rr・cosα)1/2−L1 ……(A5) となる。この式を式(A3)に代入すると、位相角θ’は
【数3】 となる。α以外は定数であるので、制御装置Cは、角度
αを角度検出器8によって検出するのみによって、位相
角θ’を算出することができ、この算出された位相角
θ’に基づいて、サーボモータ1に適切な位相電流を供
給する。
【0014】ところで、式(A1)に示すように、位相角
θ’には、回転数情報を示すnが含まれている。そこ
で、この位相角θ’からnとモータ回転子の位相角θと
を求める一例について、図3に示すフロチャートを参照
して説明する。この動作は、前述の位相角θ’と同様
に、制御装置C内のマイコンにて行なわれる。
【0015】まず、レジスタnの値が「0」にセットさ
れ、式(A6)によって得られた位相角θ’の値がレジス
タθ’に格納される(ステップSP1)。次に、レジス
タθ’の値が、0≦θ’<2πであるか否かが判別され
る(ステップSP2)。この判別結果が「YES」の場
合に処理はステップSP3に進み、レジスタθにレジス
タθ’の値が格納されて、このルーチンは終了する。こ
のレジスタθの値は、求めるべき位相角θに一致するも
のであり、この値に基づいた位相電流が、サーボモータ
1(図1参照)に供給される。また、このとき、レジス
タnに格納されている値は、回転軸3(図1参照)が初
期状態から何回転したかを示す。一方、ステップSP3
における判別結果が「NO」の場合には、ステップSP
4に進み、レジスタnの値が1だけインクリメントされ
るとともに、レジスタθ’の値を2πだけ減算した値が
新たなレジスタθ’の値としてセットされて、処理はス
テップSP2に戻る。すなわち、ステップSP1におい
て格納されたレジスタθ’の値は、0≦θ’<2πとな
るまで、2πずつ減算され、その都度レジスタnの値が
インクリメントされ続ける。このようにして、回転数情
報を含む位相角θ’からモータ回転子の位相角θを求め
ることができる。
【0016】なお、上述した実施例では、回転検出器8
は、角度αを検出するものであったが、これに限定され
ない。すなわち、軸7がサーボモータ1の回転に対して
関数関係にて変位する構成であるならば、この軸7の変
位を検出するようにすれば良い。このように測定された
変位を関数に代入することによって、サーボモータ1の
磁極位置を求めることができる。また、上述した実施例
では、軸7の回転は1回転以内となるが、軸7が多回転
するような構成の場合には、角度検出器8に多回転検出
型を用いても良い。
【0017】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、モータ
の回転軸と出力軸との減速比が一定でない場合でも、モ
ータの磁極位置と、このモータの回転に連動する出力軸
の回転角とを、1つの角度検出器によって検出すること
ができる。したがって、装置全体のコストを低く抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構成を示す正面図であ
る。
【図2】図1の概略図である。
【図3】モータ回転子の位相角θを求めるためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 サーボモータ(モータ) 3 回転軸、 5 ブロック、 6 リンク、 7 軸
(変位手段) 8 角度検出器(変位検出手段) C 制御装置(演算手段、位相電流供給手段) θ 位相角(磁極位置) α 角度(変位)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転に対して一定でない減速比
    減速された出力軸を有し、該一定でない減速比に対応
    して変位する変位手段と、 該変位手段の変位を検出する変位検出手段と、 該変位検出手段によって検出された変位から前記モータ
    の磁極位置を、前記減速比から逆算して算出する演算手
    段と、 該演算手段によって算出された磁極位置に対応して、適
    切な位相の電流を前記モータに供給する位相電流供給手
    段とを具備することを特徴とするモータ制御装置。
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JPH0588198U JPH0588198U (ja) 1993-11-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59165977A (ja) * 1983-03-08 1984-09-19 Shibaura Eng Works Co Ltd 複合ブラシレスサ−ボモ−タ

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